JPH04299946A - 小麦粉製品の品質改良法 - Google Patents

小麦粉製品の品質改良法

Info

Publication number
JPH04299946A
JPH04299946A JP3085999A JP8599991A JPH04299946A JP H04299946 A JPH04299946 A JP H04299946A JP 3085999 A JP3085999 A JP 3085999A JP 8599991 A JP8599991 A JP 8599991A JP H04299946 A JPH04299946 A JP H04299946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodles
quality
udon
gyoza
wheat flour
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3085999A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Koga
古賀 肇
Yasusuke Nakajima
庸介 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
Priority to JP3085999A priority Critical patent/JPH04299946A/ja
Publication of JPH04299946A publication Critical patent/JPH04299946A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦粉製品の品質の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】うどん、そうめん、中華麺、焼きそば等
の麺類やぎょうざ、わんたん等の皮類の小麦粉製品は、
小麦粉に対して水、食塩、かんすい等を加えて製造され
ているが、近年においては、歯ごたえ、弾力性、腰の強
さ等の特徴を持ったものが要望されており、それに応え
る目的で、卵白、ラクトアルブミン、大豆蛋白等の蛋白
を加えていた。しかし、これらの蛋白を加えると、確か
に製品の歯ごたえ、弾力性は向上するが、ただ単にかた
さだけが勝った、しなやかさに欠けたような食感を与え
るということが難点として指摘され、また、しなやかさ
に欠けるという食感は経時的に増幅され、時間が経つほ
ど大きな食味の低下として現れる。本発明者らは、麺類
や皮類の小麦粉製品の品質を改良するために、以前、L
ーアスコルビン酸またはLーアスコルビン酸塩類、エリ
ソルビン酸またはエリソルビン酸塩類、あるいはこれら
の混合物を利用することを報告したが、期待したほどの
十分な効果を挙げることはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、これら
のLーアスコルビン酸またはLーアスコルビン酸塩類、
エリソルビン酸またはエリソルビン酸塩類、あるいはこ
れらの混合物による麺類や皮類の小麦粉製品の品質改良
を一段と促進することに関して鋭意研究をすすめて行く
過程において、これらの添加物から選ばれる1種類以上
の化合物と、リン酸塩類とを、小麦粉製品の原料に併用
添加した場合、麺類や皮類の小麦粉製品の品質が著しく
改善することを知見し、本発明を構成することになった
【0004】すなわち、本発明は麺類や皮類の小麦粉製
品の歯ごたえ、弾力性等を増大するとともに、しなやか
さ、腰の強さ等を向上させ、小麦粉製品の食感や品質を
、かんすいの有無に関係なく、また生麺、蒸麺、油揚げ
麺等に関係なく、改善することにある。また本発明は、
特に、麺類の小麦粉製品の引っ張りテストにおけるヤン
グ率、破断強度、伸長率や官能評価における腰の強さ、
嗜好性等を向上させることにある。さらに本発明は、特
に、ぎょうざ、わんたん等の皮類の小麦粉製品の加工時
の引っ張り強度の強さ、破れにくさを向上させて、作業
性を改善することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、うどん、そう
めん、中華麺、焼きそば等の麺類やぎょうざ、わんたん
等の皮類の小麦粉製品を製造するについて、その原料に
、Lーアスコルビン酸またはLーアスコルビン酸塩類、
エリソルビン酸またはエリソルビン酸塩類から選ばれる
1種類以上の化合物と、リン酸塩類とを併用添加するこ
とによって小麦粉製品の品質を改良することにある。
【0006】Lーアスコルビン酸やLーアスコルビン酸
塩類は、柑橘類に多く含まれ、GRAS物質とみなされ
ている天然物であり(CODE OF FEDERAL
 REGULATIONS 21.394.396.R
EVISED AS OF APRIR 1.1988
)、安全性の点ではまったく問題のないものであり、各
種の食品に対して品質改良作用があることは公知のこと
である。またエリソルビン酸またはエリソルビン酸塩類
は、Lーアスコルビン酸類の立体異性体であり、ビタミ
ン作用は有しないが、酸化防止作用は同様に有しており
、食品加工に繁用されている。
【0007】Lーアスコルビン酸またはLーアスコルビ
ン酸塩類、エリソルビン酸またはエリソルビン酸塩類か
ら選ばれる1種類以上の化合物の添加量は、小麦粉製品
の原料に対して、通常の場合は10ppm〜1000p
pmの範囲であればよく、100〜500ppm の範
囲のものが望ましいといえる。10ppm未満の添加量
であると、品質改良作用がなく、また1000ppmを
超えると、あまり品質改良作用の増大はみられず、ほぼ
頭打ち状態になるので、1000ppm超える添加は得
策とはいえない。
【0008】リン酸塩類としては、オルソリン酸塩、ピ
ロリン酸塩、トリポリリン酸塩、メタリン酸塩等から選
ばれる1種または2種以上を添加し、その添加量は、小
麦粉製品の原料に対して、通常の場合は50〜5000
ppmの範囲であれば十分であり、350〜2000p
pmの範囲が望ましい。50ppm未満の添加量である
と、品質改良作用がなく、また5000ppmを超える
と、あまり品質改良作用の増大はみられず、ほぼ頭打ち
状態になるので、5000ppm超える添加はコスト面
から得策とはいえない。小麦粉製品を製造するときに、
卵白やグァーガム、キサンタンガム、カラギーナン等の
天然ガム類を併用することがあるが、このような場合に
おいても、以上のような相乗的な品質改良作用は達成さ
れることはいうまでもない。以下、本発明の実施例につ
いて説明する。
【0009】
【実施例1】  うどんの品質改良 下記の
【表1】 のA〜Pまでの16種類のうどんの各々の原料として、
中力小麦粉1000gに食塩20gとこね水330ml
を加えるとともに、さらにLーアスコルビン酸、Lーア
スコルビン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、トリ
ポリリン酸ナトリウムを
【表1】に示すように所定量加え、これらを混合機で2
0分間混捏し、次いで麺帯形成後、2枚合せの複合を2
回、圧延を3回行い、最後にこれをNo12の切刃で切
断し、さらに沸騰水中で水分含量が約74〜75%程度
になるまで茹で上げ、下記の
【表2】 に示すようなA〜Pまでの18種類のうどんを製造した
【表1】
【0010】上記のA〜Pまでの16種類のうどんの各
々について、その引っ張りテストにおけるヤング率、破
断強度ならびに官能評価における腰の強さ、嗜好性を比
較すると、
【表2】のようになった。
【表2】*引っ張りテストは、茹で上げた麺線1本をサ
ン科学(株)製レオメータCR−200Dを用いて行っ
た。またテーブル下降速度は6cm/minである。ま
た1テスト当たり8回引っ張りテストを繰り返し、上下
各1点を除き、残り6回の測定値を用いて分散分析を行
った*官能評価は、熟練パネラー3名により、市販品の
生うどんを同様に茹で上げ、これを基準として下記のよ
うな評価配点によって行った(表中の数値はパネラー3
名の平均値を示す) −2    市販品より非常に劣るもの−1    市
販品より少し劣るもの 0    市販品と同等 +1    市販品より少し良いもの +2    市販品より非常に良いもの以上の結果から
明らかなように、発明例のL−アスコルビン酸類とリン
酸塩類とを併用添加して製造したうどんは、比較例のこ
れらを併用添加しないで製造したうどんと比べて、ヤン
グ率、破断強度や腰の強さ、嗜好性の数値において良好
な数値を示し、うどんの歯ごたえ、弾力性が増大し、腰
の強さ、嗜好性も著しく向上したことは明らかであり、
食感や品質において優れたうどんであることを確認でき
た。なお、この食感と品質の向上は、L−アスコルビン
酸類とリン酸塩類とを併用添加した場合の相乗作用によ
ってはじめて達成されるものであり、L−アスコルビン
酸類の単独添加では達成できるものではなく、またリン
酸塩類の単独添加では達成できるものでもないことも明
白である。なおエリソルビン酸類は、リン酸塩類と併用
した場合、L−アスコルビン酸類とほぼ同等の作用を示
し、また当然のことであるが、両者の混合物も同様の効
果を示す。
【0011】
【実施例2】  中華麺の品質向上 下記の
【表3】 のA〜Kまでの11種類の中華麺の各々の原料として、
準強力小麦粉1000gに食塩20g、こね水330m
l、炭酸ナトリウム2gを加えるとともに、さらにエリ
ソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム、メタリン酸ナトリウムを
【表3】に示すように所定量加え、これらを混合機で2
0分間混捏し、次いで製麺機で麺帯形成後、2枚合せの
複合を2回、圧延を3回行い、最後にNo22の切刃で
切断し、この麺線を沸騰水中で、水分含量が約71〜7
2%になるまで茹で上げ、下記の
【表4】 に示すようなA〜Kまでの11種類の中華麺を製造した
【表3】
【0012】上記のA〜Kまでの11種類の茹で中華麺
の各々について、その引っ張りテストにおけるヤング率
、破断強度ならびに官能評価における腰の強さ、嗜好性
を比較すると、
【表4】のようになった。なお引っ張りテスト法と官能
評価法は実施例1の場合と同じである。
【表4】以上の結果から明らかなように、発明例のエリ
ソルビン酸類とリン酸塩類とを併用添加して製造した中
華麺は、比較例のこれらを併用添加しないで製造した中
華麺や市販品の中華麺と比べて、ヤング率、破断強度や
腰の強さ、嗜好性の数値において良好な数値を示し、中
華麺の歯ごたえ、弾力性が増大し、腰の強さ、嗜好性も
著しく向上したことは明らかであり、食感や品質におい
て優れた中華麺であることを確認できた。なお、この食
感と品質の向上は、エリソルビン酸類とリン酸塩類との
相乗作用によって達成されるものであり、またエリソル
ビン酸類の代わりにL−アスコルビン酸類を用いても、
さらにピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウムの
代わりにトリポリリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナト
リウムを用いても作用効果において本質的な差異はなか
った。
【0013】
【実施例3】  ぎょうざの皮の品質向上下記の
【表5】 のA〜Hまでの8種類のぎょうざの皮の各々の原料とし
て、強力小麦粉1000gに食塩10g、こね水450
mlを加えるとともに、さらにLーアスコルビン酸ナト
リウム、エリソルビン酸、トリポリリン酸ナトリウム、
メタリン酸ナトリウムを
【表5】に示すように所定量加え、これらのドウを混合
機で15分間混捏し、次いで2時間ねかし、打粉をふり
、圧延することによって下記の
【表6】 に示すようなA〜Hまでの8種類のぎょうざの皮を製造
した。
【表5】
【0014】上記のA〜Hまでの8種類のぎょうざの皮
の各々を使って、定法によってぎょうざを製造したとこ
ろ、比較例のぎょうざの皮が伸ばしにくく、途中で引き
ちぎれることがよく起こったのに対して、発明例のぎょ
うざの皮は、L−アスコルビン酸類、エリソルビン酸類
とリン酸塩類との相乗作用によって、皮として伸ばしや
すく、しっかりしており、また途中で引きちぎれるよう
なこともなく、作業性も向上した。なお、上記のA〜H
までの8種類のぎょうざの皮帯の各々について、引っ張
りテストにおける破断強度と歪みを比較すると、
【表6
】のようになった。なお破断強度と歪みとは、幅5mm
×厚み1mmの皮帯の引っ張りテストにより求めた。
【表6】以上の結果からも明らかなように、比較例のぎ
ょうざの皮と比べて、発明例のぎょうざの皮は、L−ア
スコルビン酸類、エリソルビン酸類とリン酸塩類との相
乗作用によって、引きちぎれるまでの歪みの大きさが2
〜5倍に増大し、きわめて破れにくく、品質向上効果は
明らかである。なおトリポリ酸ナトリウム、メタリン酸
ナトリウムの代わりにピロリンリン酸ナトリウム、オル
ソリン酸ナトリウムを用いても作用効果において本質的
な差異はなかった。
【0015】
【発明の効果】以上述べた実施例で明らかのように、本
発明のアスコルビン酸類、エリソルビン酸類とリン酸塩
類とを併用添加して製造した麺類や皮類の小麦粉製品は
、比較例のなにも添加せずに製造したもの、アスコルビ
ン酸類またはエリソルビン酸類のみを単独添加して製造
したもの、リン酸塩類を単独添加して製造したものに比
べ、歯ごたえ、弾力性等が大幅に増大し、腰の強さ、嗜
好性等も数段と向上させることが可能である。また本発
明においては、特に、ぎょうざ、わんたん等の皮類の小
麦粉製品の加工時の引っ張り強度の強さ、破れにくさを
飛躍的に向上させることができるとともに、その作業性
も大幅に改善できる。このように、本発明は食感、品質
及び加工性、作業性での非常に優れた小麦粉製品を製造
することができ、小麦粉製品製造業界に貢献するところ
が大きいものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】うどん、そうめん、中華麺等の麺類やぎょ
    うざ、わんたん等の皮類の小麦粉製品を製造するについ
    て、その原料に、Lーアスコルビン酸またはLーアスコ
    ルビン酸塩類あるいエリソルビン酸またはエリソルビン
    酸塩類から選ばれる1種類以上の化合物と、リン酸塩類
    とを併用添加することを特徴とする小麦粉製品の品質改
    良法。
JP3085999A 1991-03-27 1991-03-27 小麦粉製品の品質改良法 Pending JPH04299946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3085999A JPH04299946A (ja) 1991-03-27 1991-03-27 小麦粉製品の品質改良法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3085999A JPH04299946A (ja) 1991-03-27 1991-03-27 小麦粉製品の品質改良法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04299946A true JPH04299946A (ja) 1992-10-23

Family

ID=13874349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3085999A Pending JPH04299946A (ja) 1991-03-27 1991-03-27 小麦粉製品の品質改良法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04299946A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014036606A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Nisshin Seifun Group Inc 麺類の製造方法
JP2020092609A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 日本製粉株式会社 無塩手延べ乾麺及びその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50148562A (ja) * 1974-05-21 1975-11-28

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50148562A (ja) * 1974-05-21 1975-11-28

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014036606A (ja) * 2012-08-16 2014-02-27 Nisshin Seifun Group Inc 麺類の製造方法
JP2020092609A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 日本製粉株式会社 無塩手延べ乾麺及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04299946A (ja) 小麦粉製品の品質改良法
JPH06296467A (ja) テクスチャーの改良された小麦粉製品およびその製造方法
KR101519048B1 (ko) 천연 과즙을 이용한 인산염 대체 식품 조성물
JP2749457B2 (ja) 小麦粉製品の品質改良法
JP5466329B1 (ja) 水産練り製品の製造方法、水産練り製品および保存性向上剤
JP2001245644A (ja) 加工食品の日持ち向上方法
DE4328368A1 (de) Verwendung von Bacteriocin erzeugende Mikroorganismen zum Reifen von Rohwurst
JPH0716087A (ja) 食品の保存方法
JP2020178623A (ja) 麺類または麺皮類の製造方法
JPH082286B2 (ja) 保存剤
JP2024093932A (ja) 麺用日持ち向上剤
KR101770621B1 (ko) 칼국수용 김치면 조성물 및 그 제조방법
JPH05260913A (ja) グロビンを用いた小麦粉製品の製造法
JPH0449384B2 (ja)
JP3388866B2 (ja) 麺類の品質改良剤、麺類の製造法及び麺用小麦粉組成物
JPH08294370A (ja) はっ酵中華麺とその製造方法
KR101987944B1 (ko) 고산도 식물성 소재를 이용한 저염김치 제조방법
KR100555207B1 (ko) 면류 제조법
KR100230980B1 (ko) 실크 가수분해물을 이용한 김치조성물
JP2571365B2 (ja) めん類の製造法
JP2023149061A (ja) エタノールを含有する生そば及びその製造方法並びにエタノールを含む生そばの異臭抑制方法
JPS6036270B2 (ja) 食品用防腐剤および食品の防腐方法
KR20150003068A (ko) C3g 함유 백김치 제조방법
JPS61257151A (ja) 麺類の保存方法
JP2960286B2 (ja) テクスチャーの改良された小麦粉製品およびその製造方法