JPH04299830A - 導電性膜の陽極酸化方法 - Google Patents

導電性膜の陽極酸化方法

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JPH04299830A
JPH04299830A JP8981591A JP8981591A JPH04299830A JP H04299830 A JPH04299830 A JP H04299830A JP 8981591 A JP8981591 A JP 8981591A JP 8981591 A JP8981591 A JP 8981591A JP H04299830 A JPH04299830 A JP H04299830A
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JP
Japan
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conductive film
film
oxidized
voltage
electrolyte
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Application number
JP8981591A
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English (en)
Inventor
Junji Shioda
純司 塩田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性膜の陽極酸化方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁膜を形成する方法として、アルミニ
ウムやタンタル等の金属膜や、n型またはp型のシリコ
ン半導体膜等の導電性膜を陽極酸化して、この導電性膜
を絶縁膜化する方法がある。
【0003】上記導電性膜の陽極酸化は、従来、図3に
示した方法で行なわれている。
【0004】図3において、図中1は電解液槽であり、
その内部には電解液2が満たされている。
【0005】この電解液2中には、白金等からなる網状
の陰極3が垂直に浸漬されており、この陰極3は直流電
源4の−極に接続されている。なお、この陰極3は、そ
の上端部が電解液面上に突出する状態に設けられており
、液面上に突出する上端部において前記直流電源4に接
続されている。
【0006】一方、10は、一面に被酸化導電性膜11
を形成した絶縁性基板であり、この基板10は、その導
電性膜11の膜面を上記陰極3に対向させて、電解液2
中に垂直に浸漬される。
【0007】この基板10は、その上端部および導電性
膜11の上端部が電解液面上に突出する状態で電解液2
中に浸漬されており、この基板10の上端部には、導電
性膜11の上端部に導通接触するクリップ式接続部材5
が着脱可能に止着されている。この接続部材5は、前記
直流電源4の+極に接続されている。
【0008】そして、上記導電性膜11の陽極酸化は、
導電性膜11を電解液2中に浸漬して、この導電性膜1
1のほぼ全面を陰極3に対向させ、この状態で導電性膜
11と陰極3との間に電圧を印加することによって行な
われており、このように導電性膜11と陰極との間に電
圧を印加すると、導電性膜11が電解液2中で化成反応
を起して陽極酸化される。
【0009】なお、上記導電性膜11は、電解液2中に
浸漬された被酸化領域だけが陽極酸化され、電解液面上
に突出している上端部は酸化されないため、この上端部
は導電性膜のままである。この導電性膜部分は、必要に
応じて、導電性膜として利用されるか、あるいは、後工
程でエッチング除去されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の陽極酸化方法は、導電性膜11の被酸化領域をその
全体にわたって均等に酸化させることができず、そのた
め、上記被酸化領域に、酸化されない部分が残ってしま
うという問題をもっていた。
【0011】これは、導電性膜11の各部の電圧に差が
あるためである。
【0012】すなわち、直流電源4から接続部材5を介
して導電性膜11の上端部に印加された電圧は、導電性
膜11を電流経路として導電性膜全体に加わるが、この
電圧は導電性膜自体の抵抗により電圧降下するため、導
電性膜11にかかる電圧は、上記接続部材5が接触して
いる電圧印加箇所から離れるのにともなって低くなる。
【0013】そして、導電性膜11の膜厚方向への酸化
深さおよびその進行速度は、主に、導電性膜11と陰極
3との間に加わる電圧によって決まるため、導電性膜1
1の陽極酸化は、電解液2中に浸漬している部分のうち
、電圧印加箇所に近い上端側、つまり高い電圧がかかる
側ほど速くかつ深く進行する。
【0014】図4は上記従来の陽極酸化方法によって導
電性膜11を陽極酸化した場合の、導電性膜4の酸化進
行状況を示しており、(a)は酸化初期の状態、(b)
は酸化がある程度進んだ状態、(c)は酸化の進行が止
った状態を示している。
【0015】図4において、11aは、導電性膜11が
陽極酸化された酸化層を示している。この酸化層11a
は高抵抗の絶縁層であり、導電性膜11の未酸化層(金
属層)の厚さは、酸化層11aの深さが大きくなるのに
つれて薄くなり、これにともなって導電性膜11の抵抗
値が大きくなって行く。
【0016】そして、従来の陽極酸化方法では、導電性
膜11の酸化が電圧印加箇所に近い上端側ほど速くかつ
深く進行するため、この部分が図4(c)に示すように
導電性膜11の全厚さにわたって酸化されると、この部
分で電流経路が断たれて、この部分から下の導電性膜部
分には電圧がかからなくなり、この時点で導電性膜11
の陽極酸化の進行が止ってしまう。
【0017】このため、従来の陽極酸化方法では、導電
性膜11の電解液2中に浸漬された被酸化領域のうち、
電圧印加箇所に近い上端側はその全厚さにわたって酸化
されるが、この部分より下端側の部分は、膜表面だけを
酸化された状態となり、この部分が導電性をもったまま
となってしまう。
【0018】これは、特に、大面積の導電性膜11ほど
顕著であり、導電性膜11の面積が大きいと、電圧印加
箇所に近い上端側にかかる電圧と、電圧印加箇所とは反
対側の下端側にかかる電圧との差が大きくなるため、導
電性膜11の下端側に、膜表面だけしか酸化されない部
分、あるいは膜表面もほとんど酸化されない部分が広く
残ってしまう。
【0019】本発明は、導電性膜の被酸化領域をその全
体にわたってほぼ均等に酸化することができる、導電性
膜の陽極酸化方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の陽極酸化方法は
、被酸化導電性膜の一端側に電圧を印加しながら、この
導電性膜をその他端側から電解液中に浸漬して行くこと
を特徴とするものである。
【0021】
【作用】このように、導電性膜の一端側に電圧を印加し
ながら、この導電性膜をその他端側から電解液中に浸漬
して行くと、導電性膜が電圧印加箇所とは反対側の端部
側から陽極酸化されるため、導電性膜の被酸化領域をそ
の全体にわたってほぼ均等に酸化することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照して説明する。
【0023】図1は陽極酸化を行なうための装置を示し
ており、この陽極酸化装置は、電解液2を満たした電解
液槽1と、電解液2中に垂直に浸漬された白金等からな
る網状の陰極3と、直流電源4とからなっている。なお
、この陽極酸化装置は、図3に示したものと同じ構成で
あるから、その詳細な説明は省略する。
【0024】この実施例の陽極酸化方法は、図1に示す
ように、被酸化導電性膜11を形成した基板10を、垂
直に立てた状態で電解液槽1の上方に配置して図示しな
い基板昇降機構に支持させ、この基板10の上端部にク
リップ式接続部材5を止着して、上記導電性膜11の上
端部に対する直流電源4からの電圧印加を開始した後、
この電圧印加を持続しながら、基板10を上記基板昇降
機構によって電解液2中に浸漬して行くもので、基板1
0面の導電性膜11は、基板10とともに下端側から電
解液2中に浸漬して行く。
【0025】なお、この実施例では、上記クリップ式接
続部材5として、導電性膜11の上端部にそのほぼ全幅
にわたって接触する横長のものを用い、導電性膜11の
上端部に、そのほぼ全幅にわたって均等に電圧を印加す
るようにしている。
【0026】また、上記導電性膜11の上端部に印加す
る電圧値は、導電性膜自体の抵抗による電圧降下を見込
んで、導電性膜11の下端側にも、導電性膜11をその
全厚にわたる深さに陽極酸化できる電圧がかかるような
値とする。
【0027】なお、上記被酸化導電性膜11は、アルミ
ニウムやタンタル等の金属膜でも、n型またはp型のシ
リコン半導体膜等でもよい。ただし、被酸化導電性膜1
1がシリコン半導体膜である場合は、導電性膜11と陰
極3との間に電圧を印加するとともに、上記シリコン半
導体膜に光を照射して陽極酸化する。
【0028】このように、導電性膜11の上端部に上記
接続部材5を介して電圧を印加しながら、この導電性膜
11をその下端側から電解液2中に浸漬して行くと、導
電性膜11の電解液2中に浸漬された部分が、この導電
性膜11と陰極3との間に加わる電圧により化成反応を
起して表面側から陽極酸化され、この導電性膜11が、
電解液2中への浸漬にともなって、下端側から陽極酸化
されて行く。
【0029】図2は上記陽極酸化方法によって導電性膜
11を陽極酸化した場合の、導電性膜11の酸化進行状
況を示しており、(a)は酸化初期の状態、(b)は酸
化がある程度進んだ状態、(c)は酸化終了状態を示し
ている。
【0030】図2において、11aは導電性膜11が陽
極酸化された酸化層を示しており、この図のように、上
記導電性膜11は、電解液2中に浸漬された部分が化成
反応を起して陽極酸化されて行く。
【0031】そして、導電性膜11は、その膜厚方向に
酸化層11aが深くなって行くのにともなって抵抗が高
くなって行き、導電性膜11の全厚に酸化層11aが達
すると、この部分が絶縁膜と同等の絶縁性をもつが、こ
の導電性膜11の陽極酸化は、電源4からの電圧が印加
される導電性膜上端部とは反対側の下端側から進んで行
くため、導電性膜11の未酸化部は常に電圧がされてい
る状態にあり、この未酸化部が、電解液2中への浸漬に
ともなって陽極酸化されて行く。
【0032】したがって、上記陽極酸化方法によれば、
導電性膜11の被酸化領域をその全体にわたってほぼ均
等に酸化することができるから、導電性膜11の面積が
大きくても、その被酸化領域全体を全厚さにわたって酸
化することができる。
【0033】なお、この実施例では、導電性膜11を、
接続部材5を接触させている上端部が電解液面の近くに
くるまで下降させており、したがって、この導電性膜1
1の上端部の電解液2中に浸漬されない部分は導電性膜
のままであるが、この導電性膜部分は、必要に応じて、
導電性膜として利用するか、あるいは後工程でエッチン
グ除去すればよい。
【0034】ただし、上記導電性膜11は、その全体を
電解液2中に浸漬してもよく、このようにすれば、導電
性膜全体を陽極酸化することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の陽極酸化方法は、導電性膜の一
端側に電圧を印加しながら、この導電性膜をその他端側
から電解液中に浸漬して行くものであるから、導電性膜
の被酸化領域をその全体にわたってほぼ均等に酸化する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す陽極酸化装置の斜視図
【図2】本発明による導電性膜の酸化進行状況図。
【図3】従来の陽極酸化方法を示す陽極酸化装置の斜視
図。
【図4】従来の陽極酸化方法による導電性膜の酸化進行
状況図。
【符号の説明】
1…電解液槽、2…電解液、3…陰極、4…電源、5…
接続部材、10…基板、11…被酸化導電性膜、11a
…酸化層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被酸化導電性膜を電解液中に浸漬し、
    この導電性膜と、前記電解液中に浸漬した陰極との間に
    電圧を印加して、前記導電性膜を陽極酸化する方法にお
    いて、前記導電性膜の一端側に電圧を印加しながら、こ
    の導電性膜をその他端側から電解液中に浸漬して行くこ
    とを特徴とする導電性膜の陽極酸化方法。
JP8981591A 1991-03-28 1991-03-28 導電性膜の陽極酸化方法 Pending JPH04299830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109423674A (zh) * 2017-08-23 2019-03-05 株式会社爱发科 表面处理方法及表面处理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109423674A (zh) * 2017-08-23 2019-03-05 株式会社爱发科 表面处理方法及表面处理装置
JP2019039030A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 株式会社アルバック 表面処理方法及び表面処理装置

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