JPH0429943B2 - - Google Patents

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JPH0429943B2
JPH0429943B2 JP60049403A JP4940385A JPH0429943B2 JP H0429943 B2 JPH0429943 B2 JP H0429943B2 JP 60049403 A JP60049403 A JP 60049403A JP 4940385 A JP4940385 A JP 4940385A JP H0429943 B2 JPH0429943 B2 JP H0429943B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は、暖房運転時に通常暖房運転機能と高
温吹出運転機能とを備えた能力可変型の空気調和
機に係り、特に高温吹出運転機能を改良したもの
に関する。
[発明の技術的背景] 従来、インバータ装置により圧縮機を可変速駆
動する暖房可能な空気調和機では、暖房運転は目
標室温設定値と現室場との差に応じてインバータ
装置を制御して圧縮機の運転周波数を決定し、室
温を略設定温度に保つていた。
ところで、上記暖房運転中、居住者が更に高温
感を感じるためには、設定温度を上げて圧縮機の
運転周波数をアツプさせ暖房能力の増加を図る
か、又は風量ホジシヨンを下げて室内フアンの回
転数を低下させ室内熱交換器の凝縮温度を上げる
かのいずれかの操作が必要となる。
[背景技術の問題点] しかし、前者の運転周波数をアツプさせる方法
は、インバータ電流制限値の存在により運転周波
数のアツプに限界があるため、その効果は小さ
く、特に家庭用にあつては僅小である。また後者
の風量ポジシヨンを変更する方法は、その変更を
手動で行わなければならず、その位置決定も難し
い。
また、仮に設定温度を上げることができても、
圧縮機の運転周波数がアツプして必要以上に室温
が上昇したり、強・中・弱の3ポジシヨンしかな
い風量ポジシヨンを変更してもそれよりも更に弱
い風量が得られなかつたりするので、十分満足の
いく高温吹出しができなかつた。
[発明の目的] 本発明の目的は、自動的に暖房能力アツプと風
量制御とを行うことによつて、上記従来の欠点を
解消して、居住者の高暖房感を有効に得ることが
可能な空気調和機の暖房運転方法を提供すること
にある。
[発明の概要] 上記目的を達成するために、本発明は通常暖房
運転時、最大許容電流に対して余裕をもつて圧縮
機が運転していること、圧縮機を最大能力で運転
させた上で送風制御を行なえばより高い吹出温度
が得られることなどの知見のものに、次のように
構成したものである。
即ち、高温吹出運転の際に、インバータ装置又
は空気調和機の入力電流を検出し、この検出電流
が最大許容設定値を超える直前まで上記圧縮機を
高速駆動し、次いで室内熱交換器の温度を検出
し、この検出温度が最大許容設定値を超えない値
まで室内フアン回転数を低下させて吹出温度を高
温にするようにしたものである。
[発明の実施例] 本発明の実施例を第1図〜第3図に基づいて説
明すれば以下の通りである。
第2図は暖房運転時に通常暖房運転機能と高温
吹出運転機能とを備えた能力可変型の空気調和機
の冷媒回路及びその制御回路を示す。ここで、通
常暖房運転機能とは、室温と設定温度との差に応
じてインバータ装置を制御し、室音を略設定温度
に保つ機能をいう。また、暖房運転時に行われる
高温吹出運転機能とは、室内フアン風量を低下さ
せて吹出温度を高温にする機能をいう。
同図において、制御回路を構成する1はインバ
ータ、2はこれを周波数決定回路3に基づいてド
ライブするトランジスタドライブ回路、4はイン
バータ装置1の入力電流を検出する電流センサ、
5は整流回路、6は交流電源、そして、7は上記
周波数決定回路3、トランジスタドライブ回路2
等を含む制御ユニツトである。
また、冷媒回路を構成する8は室外熱交換器、
9は室内熱交換器、10は圧縮機である。この圧
縮機10は、通常、室温センサ11、室温設定器
12及び電流センサ4からの各情報に基づいてそ
の運転周波数が決定されて通常暖房運転機能を発
揮する。
そして、室内熱交換器9の室内フアンモータ1
3は、室内熱交センサ14からの情報を受けて信
号を出す室内熱交換器温度(Tc)検出回路15
に接続されたフアン駆動回路16によって制御さ
れて、高温吹出運転機能を発揮する。
ところで、この高温吹出運転機能を更にアツプ
するために、上記制御回路に高温吹出スイツチ釦
17が設けられる。この高温吹出スイツチ釦17
は、制御ユニツト7に内蔵したタイマ18を介し
て室温センサ11と室温設定器12とが周波数決
定回路3に接続される各常閉接点19,20及び
電流検出回路21がTc検出回路15に接続され
る常開接点22に接続される。
従つて、高温吹出スイツチ釦17が押されると
所定時間の間、室温センサ11及び室温設定器1
2から周波数決定回路3に入る情報が遮断される
一方、これとは逆に電流センサ4に基づく電流検
出回路21からの情報がTc検出回路15に与え
られる。即ち、釦操作によつて、室温と設定温度
との差に応じて行われる通常の暖房運転が行われ
なくなると共に、送風フアン制御はインバータ装
置1の最大許容入力電流の支配下に置かれること
になる。
第1図は上述の高温吹出運転機能をアツプさせ
るための高温吹出スイツチ釦17を含めた高温吹
出制御装置の入出力関係を、第2図から抽出した
ブロツク図である。同図に示す如くこの制御装置
23は室内フアン回転数に下限値を設けるための
室内フアン最低電圧設定器24を有しており、フ
アン回転数の過度な低下による室温分布の悪化を
防いでいる。また、これに伴い室内フアン駆動電
圧センサ25を有している。
さて、上記のような構成における作用を第3図
に示す制御フローに従つて説明する。
空気調和機の暖房運転時、居住者が更に高温感
を得たいとき、高温吹出スイツチ釦17を押す。
すると、まず電流センサ4によつてインバータ装
置1の入力電流が検出られてその値iaを制御装置
23が読み取る。そして、この値iaと予め設定さ
れた最大許容電流i3とを比較し、その値に余裕が
ある場合、入力電流値が最大許容電流値に達する
迄圧縮機10の運転周波数をアツプさせる。この
とき、室温センサ11と室温設定器12からの情
報が断たれているので、圧縮機10はこれらの情
報に拘束さえることなく最大能力で運転すること
となる。
次に、圧縮機10が前記電流値内の最大能力で
運転を始めたら、室内フアン駆動電圧センサ25
によつて室内フアン駆動電圧が検出されて、その
値Vfを読み取る。そして、この値Vfと予め設定
された最小電圧Vf′とを比較し、まだその値に余
裕がある場合に始めて、送風制御に入る。
この送風制御に入ると、まず、室内フアン駆動
電圧をダウンして室内フアン回転数を低下させ
る。この室内フアン回転数の低下に伴う室内熱交
換器9の温度変化を室内熱交センサ14によつて
検出し、その値Tcを制御装置23が読み取る。
次に、この値Tcと予め設定された最大Tcの許容
値Tc′とを比較し、その値に余裕がある場合、室
内熱交換器温度が最大許容温度値に達する迄、上
記送風制御を行つて所定の吹出温度を得る。
このような最大能力運転下における高温吹出運
転は、制御装置23に内蔵されたタイマ8によつ
て一定時間後(例えば30分後)リセツトされ、通
常暖房運転に戻る。
このように、上記実施例によれば、高温吹出ス
イツチ釦17によつてインバータ装置1の入力電
流値からその余裕値を検出し、圧縮機10の運転
周波数のみならず室内フアン回転数を制御して、
所定の吹出温度を得るとともに、一定時間後タイ
マ18によつて通常暖房運転に復帰する方式とし
たことにより、風量ポジシヨンの変更を手動で行
うことも、また設定温度を変更することもなく、
高温吹出スイツチ釦17の押操作のみで自動的に
暖房能力アツプと風量制御が適切に行われて居住
者の高暖房感が確実に得られる。
また、上記暖房能力アツプはインバータ装置1
の最大許容電流を押えた上でなされるので能力不
足という不具合が生じることがなく、また風量制
御は最低風量をキープして行うので室温分布の悪
化を招くことなく吐出温度を最大にすることがで
きる。
更に、この高温吹出モードは通常暖房に復帰す
るので、必要以上に電力を消費することがなく経
済的である。
なお、上記実施例では入力電流の検出対象とし
てインバータ装置の入力電流の場合について述べ
たが、これを空気調和機の入力電流としてもよ
い。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、インバータ装置
等の入力電流が最大許容設定値を超える直前まで
圧縮機を高速駆動した上で、室内熱交換器温度が
最大許容設定値を超えない値まで室内フアン回転
数を低下させるようにしたことにより、従来のよ
うに能力以上の暖房能力を求めて十分温度を上げ
ることができなかつたり、風量ボタンの変更を手
動で行つたりすることなく、圧縮機の能力を最大
限引き出せるとともに室内フアンから最大の吹出
温度を送風することができるので、暖房運転時居
住者の高暖房感を確実且つ容易に得られるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための要部とな
る制御装置例の入出力関係を示すブロツク図、第
2図は同空気調和機の冷媒回路及びその制御回路
例を示す構成図、第3図は第1図及び第2図に示
すブロツク図及び構成図の制御内容を示すフロー
チヤートである。 図中、1はインバータ装置、4はインバータ装
置の入力電流を検出する電流センサ、9は室内熱
交換器、10は圧縮機、13は室内フアンモー
タ、14は室内熱交換器の温度を検出する室内熱
交センサ、17は高温吹出運転を選択する手動ス
イツチたる高温吹出スイツチ釦、18は所定時間
後通常暖房運転に復帰させるタイマ、24は室内
フアン回転数に下限値を設定するための室内フア
ン最低電圧設定器である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 暖房運転時に通常暖房運転機能と高温吹出運
    転機能とを備え、通常暖房運転では室温と設定温
    度との差に応じて圧縮機を可変速駆動して室温を
    略設定温度に保ち、高温吹出運転では室内フアン
    回転数を低下させて吹出温度を高温にする空気調
    和機において、上記高温吹出運転の際に、インバ
    ータ装置又は空気調和機の入力電流を検出し、こ
    の検出電流が最大許容設定値を超える直前まで上
    記圧縮機を高速駆動し、次いで室内熱交換器の温
    度を検出し、この検出温度が最大許容設定値を超
    えない値まで室内フアン回転数を低下させて吹出
    温度を高温にするようにしたことを特徴とする空
    気調和機の暖房運転方法。 2 上記室内フアン回転数に下限値を設定したこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の空気
    調和機の暖房運転方法。 3 上記高温吹出運転は手動スイツチ操作による
    選択により行われることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載の空気調和機の暖房運
    転方法。 4 上記高温吹出運転は所定時間経過後自動的に
    通常暖房運転に復帰することを特徴とする特許請
    求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の空気調
    和機の暖房運転方法。
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JPH0387554A (ja) * 1989-08-31 1991-04-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機の高温風吹出制御方法
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JP2576705B2 (ja) * 1991-04-03 1997-01-29 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
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