JPH04294595A - 同軸線を使用した配線板及びその製造法 - Google Patents

同軸線を使用した配線板及びその製造法

Info

Publication number
JPH04294595A
JPH04294595A JP5987291A JP5987291A JPH04294595A JP H04294595 A JPH04294595 A JP H04294595A JP 5987291 A JP5987291 A JP 5987291A JP 5987291 A JP5987291 A JP 5987291A JP H04294595 A JPH04294595 A JP H04294595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial line
wiring board
layer
pattern
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5987291A
Other languages
English (en)
Inventor
Eisaku Ikui
生井 栄作
Koji Kamiyama
上山 宏治
Yasushi Shimada
靖 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP5987291A priority Critical patent/JPH04294595A/ja
Publication of JPH04294595A publication Critical patent/JPH04294595A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】  本発明は、必要な配線パター
ンに同軸線を用いた配線板とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】  電子機器の発達に伴い配線板の配線
密度も非常に高いものが要求されている。この様な配線
密度の高い配線板として、マルチワイヤ配線板(日立化
成工業株式会社製、商品名)と呼ばれる必要な配線に絶
縁電線を使用した配線板や多層印刷配線板がある。
【0003】マルチワイヤ配線版は、特公昭45ー21
434号公報によって開示されているように、電源層、
グランド層などの回路を形成した内層基板上に接着性を
有する接着性絶縁層を形成した後、数値制御布線機によ
りポリイミド樹脂などで被覆された絶縁電線を前記接着
性絶縁層上にはわせて行くと同時に超音波で振動するス
タイラスによって前記接着性絶縁層を活性化させ絶縁電
線を所望の形状に固定し、加熱・加圧して前記接着性絶
縁層を硬化することによりより強固に絶縁電線を固定し
、前記固定された絶縁電線を横切るとともに内層板を貫
通する孔を明け、その内壁に無電解金属めっきを施して
電気的に接続して製造されている。
【0004】また、多層印刷配線版は、内層回路を有す
る複数の内層回路板を積層し最外層銅箔の不要部分をエ
ッチング除去して形成する方法と、必要な部分に銅めっ
きして形成する方法がある。複数の回路板を積層接着す
る方法としては、複数の回路板と絶縁板を位置合わせピ
ンを用いて交互に重ね加熱・加圧して積層するピンラミ
ネーション法と、回路板の上に銅張り絶縁板を重ね積層
一体化して銅箔の不要部分をエッチング除去し、その上
に銅張り絶縁板を重ね積層一体化して銅箔の不要部分を
エッチング除去することを繰り返すビルドアップ法とが
ある。
【0005】ところで、最近電子機器の高速化が進み配
線板内を流れる電気信号は短時間により多くの情報を伝
達するため、周波数がますます高くなっている。このた
め、OA,FA機器から不要電波が輻射され、その結果
他の制御機械の動作を妨害して傷害事故が発生し社会的
な問題になりつつある。この不要電波の輻射を低減する
には、電波を輻射する配線板をシールド化することが一
般化されつつあるが、高密度化した配線板においては更
に同一の配線板内における隣接導体間の影響、すなわち
クロストークノイズ等の同一配線板内での電波障害が無
視出来なくなってきた。
【0006】この障害はマルチワイヤ配線板や多層配線
板においても同様で、高密度化の要求に対応するため、
絶縁電線の芯径や信号ラインの幅が0.1mmのものを
使用して2.54mm間に3本の配線あるいは1.27
mm間に2本の配線を行っているが、この場合、絶縁電
線や信号ラインのピッチは0.3mm以下となりやはり
隣接する信号回路間でのクロストークノイズが問題とな
る。この対策として、絶縁電線の芯径や信号ラインの幅
を0.04mm程度まで細くして、絶縁電線または信号
ライン間の間隔を大きくすることが知られている。また
、配線板をシールド化する方法として、シールド層(ア
ースパターン層)と信号ライン層をビルドアップして形
成することが、特公昭58ー54520号公報により知
られており、また特公昭51ー71961号公報に示さ
れているように、導電性塗膜をシールドに用いること、
およびめっきで導電性シールド層を形成するものが米国
特許4、646、436号に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】  信号導体を細くし
て信号線間距離を大きくする従来の方法では、配線板内
部の電波障害であるクロストーク低減の効果はあっても
外部への電波輻射に対しての効果はなく、信号線が細く
なるほどその直流抵抗の増加などの電気特性の劣化が起
こると同時に、その製造における欠陥の発生率が高くな
る問題がある。また、アースパターンと信号ラインの交
互積層法、導電性シールド層の付加などによる方法では
、外部に対する電波輻射の低減効果はあっても信号ライ
ン間のクロストークに対してはシールド効果が不完全で
ある等の問題があった。
【0008】ところで、配線板内で不要輻射電波を発生
する高周波信号あるいは高速スイッチング信号が伝達さ
れる信号ラインなどの重要な信号ラインは、信号ライン
の全てではなくその極一部に過ぎない場合が多い。
【0009】本発明は、配線板内の高速信号ラインから
の不要輻射電波の発生の抑制に優れ、配線板内の重要な
信号ラインのクロストークノイズの抑制に優れ、高速信
号処理に適した配線板と、そのような配線板を効率よく
製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】  本発明の配線板は、
図1に示すように、グランドパターン3と、そのグラン
ドパターン3とは接続されない信号パターン4とを有す
る回路板1と、この回路板1の表面に設けた絶縁層5と
、絶縁層5の表面に所望の形状に配設した同軸線6であ
って導体の芯線9とその周囲を取り囲む絶縁層8と更に
その表面を覆うシールド層7とからなる同軸線6と、同
軸線6を所望の形状に覆う絶縁樹脂10とを備え、前記
信号パターン4の表面が同軸線6のシールド層7に使用
される導体に比べ電気化学的に貴な金属であり、グラン
ドパターン3と同軸線6のシールド層7を電気的に接続
し、信号パターン4と同軸線6の芯線9を電気的に接続
したことを特徴とする。
【0011】このような配線板は、以下の工程を含むこ
とによって製造することができる。 A.その片面または両面に少なくとも1以上のグランド
パターン3と、そのグランドパターン3とは接続されな
い信号パターン4とを有する回路板1の表面に、少なく
とも前記同軸線6の芯線9およびシールド層7が接続さ
れる箇所を除いて絶縁層5を形成する工程B.前記同軸
線6を、前記A工程で形成した絶縁層5の表面に所望の
形状に布設する工程 C.前記同軸線6のシールド層7を前記回路板1のグラ
ンドパターン3と接続する工程 D.前記同軸線6の芯線9を前記回路板1の信号パター
ン4とを接続する箇所の同軸線6のシールド層7を除去
する工程 E.前記工程Dにおいて除去された同軸線6のシールド
層7の箇所の絶縁層8を芯線9が露出するまで除去する
工程 F.前記芯線9と信号パターン4とを接続する工程
【0
012】本発明の配線板の製造方法を図2〜図7を用い
てさらに詳細に説明する。図2に示すように、電源層、
グランド層をエッチング等により形成した内層板を形成
し、積層、穴明け、めっき等を行い、更に最外層に同軸
線6で配線すべき信号線を除き、他の配線パターンを従
来のマルチワイヤ配線板の製造法やエッチング加工によ
る多層配線板の製造法等により形成し、回路板1を製造
する。この回路板1の最外層回路加工において、電子部
品接続パターン20、表面層配線パターン19などのパ
ターンに加え、同軸線6の芯線9を接続する信号パター
ン4、及び同軸線6のシールド層7を接続するためのグ
ランドパターン3を併せて形成する。ここまでの製造工
程は、従来の多層配線板やマルチワイヤ配線板(日立化
成工業株式会社製、商品名)の製造方法と同じである。
【0013】尚、この回路板1としてはマルチワイヤ配
線版、多層印刷配線板に限らず片面あるいは両面にのみ
回路パターンを有する配線板を使用することもでき、ま
たこの回路板1の基材としては、通常の紙−フォノール
樹脂絶縁板やガラス布含浸エポキシ樹脂絶縁板のほか、
ポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等可とう性のあるフレキシブル基材などを使用する
ことができる。
【0014】次に、図3に示すように、必要なパターン
とグランドパターン3と、信号パターン4が表面に露出
する形状を有するシルクスクリーンを用いて、前記回路
板1の表面に、一般の配線板を製造する方法に用いるソ
ルダレジスト印刷と同様に絶縁層5を印刷し、この表面
に所望の形状に同軸線6を従来のマルチワイヤ配線板(
日立化成工業株式会社製、商品名)の製造法を用いて配
設する。
【0015】この絶縁層5は、半硬化状態あるいは未硬
化状態であることが好ましく、前述の同軸線6の布線時
に同軸線6を仮固定するに足りる接着性を有し、本発明
による全ての加工工程の後には完全に硬化し、部品を搭
載する時にはんだ付けのソルダレジストとしての役目を
果たす物理的特性を有することが望ましい。
【0016】次に、図4に示すように、グランドパター
ン3の上にはグランド接続穴12と、信号パターン4上
には信号接続穴13を設けるためのパターンを有するシ
ルクスクリーン版を用いて同軸線6の表面に絶縁樹脂1
0を印刷し絶縁層5と絶縁樹脂10の両方を完全に硬化
する。
【0017】以上に説明した製造工程において、絶縁層
5および絶縁樹脂10の両方、またはどちらか一方にエ
ネルギー線の照射が特定の化学溶液に対する溶解度を変
える性質を有する感光性樹脂を使用すれば、塗布方法と
して印刷以外にもロールコート法、カーテンコート法、
フィルム状にした感光性樹脂の積層法などによっても塗
布可能である。
【0018】また、グランド接続穴12、信号接続穴1
3、部品搭載穴などの形成は、前記絶縁層5や絶縁樹脂
10を形成する毎に、または絶縁樹脂10の形成後に一
括して、所望のパターンを有する写真フィルムを遮光材
として露光、硬化し、残りを現像により除去することが
可能となり、形成するパターンの精度を向上できる。
【0019】この絶縁樹脂10の形成後に一括して、所
望のパターンを有する写真フィルムを遮光材として露光
、硬化し、残りを現像により除去するときには、同軸線
6の布線時に接着剤でもある絶縁層5は平坦なまま行う
ことができるので、布線性を向上させることができ好ま
しい。
【0020】この絶縁層5の感光性樹脂材料としては、
市販のものでは、感光性ソルダレジストフィルムSR−
2300(日立化成工業株式会社製商品名)、CONF
ORMASK200シリーズ(ダイナケム社製商品名)
などがある。
【0021】また絶縁樹脂10に使用する材料としては
、アルカリ現像型液状ソルダレジストHR−6060(
日立化成工業株式会社製商品名)、現像型ソルダーレジ
ストPSR−4000シリーズ(太陽インキ製造株式会
社製商品名)などがある。
【0022】次に、図5に示すように、グランド接続穴
12内に露出した同軸線6の全面の覆うようにエッチン
グレジストインク18を印刷、乾燥し、信号パターン4
または信号パターン4の全表面を覆う金属を溶解するこ
となく、同軸線6のシールド層7を溶解するエッチング
液に接触させ、エッチングレジストインク18から露出
した部分のシールド層7をエッチング除去する。この後
、エッチングレジストインク18を除去する。この工程
で使用できるエッチング液としては、信号パターン4ま
たは信号パターン4の全表面に形成した金属と、同軸線
6のシールド層7を形成する金属の組合せによって、例
として表1に示すような液があげられる。(以下、余白
。)
【0023】
【表1】
【0024】本発明に用いる同軸線6は、図8に示すよ
うに、芯線9と、その芯線9を取り囲む絶縁層8と、そ
の周囲に設けたシールド層7とからなる。さらに、この
ような同軸線6の周囲に、図9に示すように、最外層に
接着層14を塗布した同軸線6を用いることもでき、図
3を用いて説明した同軸線6の布線時に絶縁層5との接
着性を向上する上で好ましい。更に接着層14として、
感光性樹脂を使用すれば、絶縁樹脂10を塗布したとき
に塗膜に欠陥が生じても、信号接続穴13内のグランド
層7をエッチングする時に、必要なグランド層7が除去
されることを防げる。更にまた、絶縁樹脂10の塗布範
囲を、同軸線6の全面とせず部分的なものとし、部品搭
載面の高さを低くすることもでき、搭載後の回路板とし
て厚さを薄くすることも可能となる。接着層14として
感光性樹脂を使用した場合、グランド接続穴12や信号
接続穴13内でシールド層7を露出させるには、絶縁層
5や絶縁樹脂10と同時に露光、現像により除去出来る
利点も得られる。接着層14としての感光性樹脂は絶縁
樹脂10に適用した感光性樹脂を5〜30ミクロンの厚
さに塗布、乾燥することによって使用可能である。
【0025】次に、図6に示すように、信号接続穴13
内でエッチングによりシールド層7が除去され露出した
同軸線6の絶縁層8に、レーザー光線を照射し、芯線9
の接続に必要な部分の絶縁層8を除去する。使用するレ
ーザーの種類としてはYAGレーザーやエキシマレーザ
ーなどでも出力の調整によって使用出来るが、金属の芯
線9を傷めることなく有機物質である絶縁層8を効率よ
く選別除去するには波長の長い炭酸ガスレーザーが適し
ている。
【0026】次に、図7に示すように、露出した信号接
続穴13内の芯線9を信号パターン4に、グランド接続
穴12内の同軸線6のシールド層7をグランドパターン
3に各々接続する。接続の方法としては、はんだ付け、
導電性インク17の塗布などがあり、信号パターン4と
芯線9の接続についてはスポット溶接による接続も可能
である。尚、効率よく接続を行う方法として配線板への
搭載部品のはんだ揚げ時に同時にはんだ付けする方法な
どもあり、はんだ揚がり性向上のために事前にペースト
はんだを塗布して行うと更に良い結果が得られる。
【0027】また必要に応じて接続後にグランド接続穴
(12)信号接続穴(13)を絶縁材料で封止してもよ
い。
【0028】
【作用】  本発明の配線板によれば、その配線の重要
部分に同軸線6を用いているためクロストークノイズが
発生しない。また多層配線板の絶縁材として単独使用す
るには困難なフッ化エチレン樹脂など誘電率の低い材料
を、同軸線6の絶縁層8としては使用が容易でありこれ
を使用した同軸線により信号伝送の高速化を達成するこ
とが出来る。更に同軸線を使用することにより配線相互
の浮遊容量などからくる特性インピーダンスのばらつき
が極めて少ない。
【0029】また本発明の製造法によって、以下の作用
を奏する。 1)  同軸線6のシールド層7と芯線9の分離を、選
択的にレジストを形成する従来の技術と、レーザ加工を
組み合わせることにより行うことができる。 2)  同軸線6の布線に、従来のマルチワイヤ配線板
の製造技術を使用することができる。 3)  部品を搭載した配線板の厚さを、選択的にソル
ダレジストを形成する従来の技術で、薄くすることが容
易である。 4)  同軸線6の接続穴12及び13の加工に、従来
のレジスト形成法の技術が使用できる。 5)  同軸線6に接着剤を塗布することにより、より
布線を効率的に行え、かつ同軸線6の欠陥防止ができる
。 6)  同軸線6の接続作業を部品搭載作業と併せて行
うこともでき、高効率化が容易である。
【0030】
【実施例】  以下に、実施例に用いた樹脂組成物の組
成を示す。 〔組成物の組成〕以下の組成の樹脂300gに、塩化パ
ラジウム1gをN−メチルー2ーピロリドン50gに溶
解した溶液を混合する。 ・エチレングリコールモノエチルカーテルアセテート 
       :600g/l・エポキシ樹脂    
                         
             :109g/l・アクリロ
ニトリルブタジエンゴム共重合体ゴム        
    :  20g/l・フェノール樹脂     
                         
          :  60g/l・アクリロニト
リルブタジエン                  
          :144g/l・シリコンジオキ
サイド                      
            :  50g/l
【0031
】以下に本発明による同軸線を使用した配線板の実施例
を示す。両面粗化銅箔張ガラス布−エポキシ樹脂積層板
MCL−168(日立化成工業株式会社製商品名)の表
裏に、電源及びグランド層となる所望のエッチングレジ
ストを形成し、導通孔となる部分の不要な銅箔をエッチ
ング除去し、内層回路板を作成する。
【0032】前記組成物を,離型フィルム上に塗布し、
溶剤を除去して厚さ100μmのドライフィルムにし、
150℃/10kg/cm2/10分間のプレス条件で
、前記内層回路板にラミネートし、同軸線6による配線
以外の必要な配線を、芯線径100μm、外径150μ
m(ポリイミド被覆厚15μm、接着層厚10μm)の
エナメル線16を数値制御布線機によって布線密度3本
/2.54mm、ワイヤピッチ0.30mmの配線ルー
ルで所望のパターンに布線した。
【0033】この基板表面にガラス布エポキシ樹脂プリ
プレグE−168NM(日立化成工業株式会社製商品名
)の厚さ0.1mmのものを、表裏各2枚、さらに18
μmの厚さの片面粗化銅箔の粗化面を内側に構成し、1
70℃/30kg/cm2/90分間の条件で加熱加圧
して積層一体化した後、基板の所望の位置に直径0.5
mmのドリルで穴明けし、洗浄、触媒付与、無電界めっ
きを行い、穴内壁と銅箔表面に約35μmの無電解銅め
っき層を形成し、次いで、この基板の所望の部分にグラ
ンドパターン3、信号パターン4、部品搭載パターン等
を形成するために感光性ドライフィルムをラミネートし
、露光、現像した後、更に電気はんだめっきを約10μ
mの厚さに形成し、感光性ドライフィルムを剥離し、ア
ンモニアアルカリ性エッチング液によって所望のパター
ンを形成した。
【0034】グランドパターン3はスルホールを通じて
グランド層に、信号パターン4は直径0.8mmの円形
パターンとし幅0.2mmの表面層配線パターン19で
電子部品接続パターン20に接続される形状とした。
【0035】次に、赤外線フュージング装置を用いて各
パターン上のめっきはんだを再溶融し、エッチング断面
も含めてパターンの全表面がはんだで覆われた回路板1
を作成した。以上の工程は表面回路付きマルチワイヤ配
線板(日立化成工業株式会社製商品名)の標準的な製造
工程である。
【0036】この回路板1の表面に厚さ90μmの紫外
線感光型ソルダレジストフィルムSR−2300(日立
化成工業株式会社製商品名)を、真空ラミネート装置(
日立エーアイシー株式会社製)を使ってラミネートした
【0037】このソルダーレジストフィルム上に、直径
50μmの銅の芯線9と、芯線9を取り囲むフッソ樹脂
(FPA)の絶縁層8と、その絶縁層8の表面に形成し
た15μm厚さのめっき銅によるシールド層7と、さら
にそのシールド層の表面にアルカリ現像型液状ソルダレ
ジストHR−6060(日立化成工業株式会社製  商
品名)を10μmの厚さとなるようにダイスコートで塗
布し80℃/40分間の指触乾燥した接着層14を設け
た外径180μmの同軸線を数値制御布線機によって、
信号パターン4から1mm離れた点を始点とし、その信
号パターン4、複数のグランドパターン3、信号パター
ン4の順にその上を通過し、最後の信号パターン4から
1mm離れた点を終点とする経路で布線した。
【0038】この基板に、幅1mmで同軸線6の布線形
状に沿ったパターンを有する150メッシュテトロンス
クリーンの印刷版を用い、同軸線6の接着層14と同じ
アルカリ現像型液状ソルダレジストHR−6060(日
立化成工業株式会社製  商品名)を、印刷により塗布
して同軸線6の全面を覆った。この基板を80℃のオー
ブン中で30分間加熱し液状ソルダレジストを指触乾燥
し、さらに、グランド接続穴12、信号接続穴13、電
子部品搭載穴などを、必要な表面回路の露出部を遮光す
る写真フィルムを用いて、感光性ソルダレジストフィル
ムSR−2300と、アルカリ現像型液状ソルダレジス
トHR−6060(日立化成工業株式会社製  商品名
)および接着層14を同時に露光し、次いで3%炭酸ナ
トリウム溶液をスプレーにより噴霧して現像し、水洗し
、グランド接続穴12、信号接続穴13、部品搭載穴な
どを設けた。グランド接続穴12と、信号接続穴13の
直径は何れも1.2mmとした。
【0039】次に、グランド接続穴12を、エッチング
レジスト兼用の導電性カーボンペーストCBR−30(
太陽インキ製造株式会社製商品名)を多量のインクを要
すため連続して2回スクィージングして埋め、80℃/
30分間、更に160℃/20分間の加熱により完全硬
化し、同軸線6のシールド層7とグランドパターン3を
接続した後、アンモニアアルカリ性エッチング液である
エープロセス(メルテックス株式会社製商品名)をスプ
レーにより噴霧して、芯線接続穴13内に露出した同軸
線6のシールド層7をエッチングし除去した後、水洗し
た。
【0040】更に、このシールド層7を除去した部分の
中央部に、数値制御レーザー光照射装置を使用し、スポ
ット径0.5mmに絞った炭酸ガスレーザー光を出力5
0W、パルスデューティー比10%の条件で100ms
ec照射し、同軸線6の絶縁層8であるフッソ樹脂を除
去した。
【0041】次に、絶縁層8を除去した芯線9部に、ソ
ルダーペーストSS−3210(株式会社タムラ製作所
製商品名)を印刷し、赤外線フュージング装置で溶融、
信号パターン4と芯線9を接続した。フュージング後は
、不要なフラックスの除去と配線板全体の洗浄を兼ねて
、トリクロロエタンのスプレー洗浄装置で洗浄し完成と
した。
【0042】この配線板の同軸線6による配線の何本か
について、その電気的特性を、パルスゲネレータ813
1A(ヒューレット・パッカード社製商品名)から信号
を入力して、オシロスコープ54121T(ヒューレッ
ト・パッカード社製商品名)によって、入力波形と出力
波形を比較観測した結果、同軸線6の特性インピーダン
スが50±2Ωであり、信号伝搬遅延時間が4.9ns
ec/mであった。また0.3mmピッチで平行して布
線された平行部分長さ200mmの同軸線6の一方に立
ち上がり時間1nsec、波高値5Vのパルス信号を入
力した時にもう一方の同軸線にクロストーク信号の誘起
は見られなかった。またこの測定後に絶縁層5と、絶縁
樹脂10に設けたグランド接続穴12と、信号接続穴1
3を順次、充填樹脂15としてエポキシ樹脂であるアル
カリ現像型液状ソルダレジストHR−6060(日立化
成工業株式会社製商品名)で埋めた後に、上記の測定を
行った結果、測定値はいずれも樹脂充填以前の値と同じ
値であった。
【0043】尚、比較のために本実施例の内層回路に設
けたエナメル線の配線と、多層配線板の信号配線につい
て同じ測定を行った結果は、各々、特性インピーダンス
は50±6Ω及び50±7Ω、信号伝搬遅延時間は6.
3nsec/m及び6.8nsec/mとなり、また0
.3mmピッチで平行して布線された平行部分長さ20
0mmの同軸線6の一方に立ち上がり時間1nsec、
波高値5Vのパルス信号を入力した時にもう一方の同軸
線にクロストーク信号の誘起されたはクロストーク信号
は250mV(5%)及び300mV(6%)であった
。このように、従来のマルチワイヤ配線版や多層配線板
では得られない良好な電気特性を得ることが出来た。
【0044】
【発明の効果】  以上に説明したように、本発明のグ
ランドパターン3と信号パターン4とを有する回路板1
と、この回路板1の表面に設けた絶縁層5と、絶縁層5
の表面に設けられた同軸線6と、同軸線6を所望の形状
に覆う絶縁樹脂10とを有し、グランドパターン3と同
軸線6のシールド層7を電気的に接続し、信号パターン
4と同軸線6の芯線9を電気的に接続した配線板によっ
て、配線板内の高速信号ラインからの不要電波の輻射の
抑制に優れ、また配線板内の重要な信号ラインのクロス
トークノイズの抑制に優れ、高速信号処理に適した配線
板を提供することができる。
【0045】また、以下の理由により、前述の効果を有
する配線板を効率的に製造する方法を提供することがで
きる。
【0046】1)  同軸線6のシールド層7と芯線9
の分離を、選択的にレジストを形成する従来の技術と、
レーザ加工を組み合わせることにより行うことができる
【0047】2)  同軸線6の布線に、従来のマルチ
ワイヤ配線板の製造技術を使用することができる。
【0048】3)  部品を搭載した配線板の厚さを、
選択的にソルダレジストを形成する従来の技術で、薄く
することが容易である。
【0049】4)  同軸線6の接続穴12及び13の
加工に、従来のレジスト形成法の技術が使用できる。
【0050】5)  同軸線6に接着剤を塗布すること
により、より布線を効率的に行え、かつ同軸線6の欠陥
防止ができる。
【0051】6)  同軸線6の接続作業を部品搭載作
業と併せて行うこともでき、高効率化が容易である。
【0052】また、グランド接続穴12および信号接続
穴13の両方または何れか一方を充填樹脂15で埋める
ことによって、完成した配線板の電気的性能を阻害する
ことなく芯線接続部が取扱中に接触し芯線が破断するな
どの事故を防止でき、配線板の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の第1の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図3】本発明の一実施例の第2の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の第3の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図5】本発明の一実施例の第3の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図6】本発明の一実施例の第3の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図7】本発明の一実施例の第3の工程を説明するため
の断面斜視図である。
【図8】本発明の一実施例に用いる同軸線の断面図であ
る。
【図9】本発明の他の実施例に用いる同軸線の断面図で
ある。
【符号の説明】
1.回路板 3.グランドパターン               
4.信号パターン 5.絶縁層                    
     6.同軸線7.シールド層        
             8.絶縁層9.芯線   
                        1
0.絶縁樹脂10.ペーストはんだ         
       12.グランド接続穴 13.信号接続穴                 
   14.接着層15.充填樹脂         
             16.エナメル線 17.導伝性インク                
  18.エッチングレジストインク 19.表面層配線パターン            2
0.電子部品接続パターン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  グランドパターン(3)と、そのグラ
    ンドパターン(3)とは接続されない信号パターン(4
    )とを有する回路板(1)と、この回路板(1)の表面
    に設けた絶縁層(5)と、絶縁層(5)の表面に所望の
    形状に配設した同軸線(6)であって導体の芯線(9)
    とその周囲を取り囲む絶縁層(8)と更にその表面を覆
    うシールド層(7)とからなる同軸線(6)と、同軸線
    (6)を所望の形状に覆う絶縁樹脂(10)とを備え、
    前記信号パターン(4)の表面が同軸線(6)のシール
    ド層(7)に使用される導体に比べ電気化学的に貴な金
    属であり、グランドパターン(3)と同軸線(6)のシ
    ールド層(7)を電気的に接続し、信号パターン(4)
    と同軸線(6)の芯線(9)を電気的に接続したことを
    特徴とする配線板。
  2. 【請求項2】  前記絶縁層(5)および絶縁樹脂(1
    0)の両方またはどちらか一方に、エネルギー線の照射
    が特定の化学溶液に対する溶解度を変える性質を有する
    感光性樹脂を使用することを特徴とする請求項1に記載
    の配線板。
  3. 【請求項3】  前記同軸線(6)の最外層に、接着層
    (14)として絶縁樹脂またはエネルギー線の照射が特
    定の化学溶液に対する溶解度を変える性質を有する感光
    性樹脂を用いることを特徴とする請求項1または2に記
    載の配線板。
  4. 【請求項4】  前記絶縁層(5)および絶縁樹脂(1
    0)に設けるグランド接続穴(12)および信号接続穴
    (13)の両方または何れか一方を、充填樹脂(15)
    で埋めたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか
    に記載の配線板。
  5. 【請求項5】  以下の工程を含むことを特徴とする配
    線板の製造法。 A.その片面または両面に少なくとも1以上のグランド
    パターン(3)と、そのグランドパターン(3)とは接
    続されない信号パターン(4)とを有する回路板(1)
    の表面に、少なくとも前記同軸線(6)の芯線(9)お
    よびシールド層(7)が接続される箇所を除いて絶縁層
    (5)を形成する工程B.前記同軸線(6)を、前記A
    工程で形成した絶縁層(5)の表面に所望の形状に布設
    する工程 C.前記同軸線(6)のシールド層(7)を前記回路板
    (1)のグランドパターン(3)と接続する工程D.前
    記同軸線(6)の芯線(9)を前記回路板(1)の信号
    パターン(4)とを接続する箇所の同軸線(6)のシー
    ルド層(7)を除去する工程 E.前記工程Dにおいて除去された同軸線(6)のシー
    ルド層(7)の箇所の絶縁層(8)を芯線(9)が露出
    するまで除去する工程 F.前記芯線(9)と信号パターン(4)とを接続する
    工程
  6. 【請求項6】  前記工程Dにおいて、前記信号パ
    ターン(4)の表面を侵食することなく同軸線(6)の
    シールド層(7)のみを選択的にエッチング除去するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の配線板の製造法。
  7. 【請求項7】  前記工程Bにおいて同軸線(6)を布
    設する絶縁層(5)が半硬化状態あるいは未硬化状態で
    あることを特徴とする請求項5または6に記載の配線板
    の製造法。
  8. 【請求項8】  前記工程Bの後に、更に絶縁樹脂(1
    0)を、少なくとも同軸線(6)の一部が覆われるよう
    に形成することを特徴とする請求項5〜7のうちいずれ
    かに記載の配線板の製造法。
  9. 【請求項9】  前記絶縁層(5)または絶縁樹脂(1
    0)に、エネルギー線の照射が特定の化学溶液に対する
    溶解度を変える性質を有する感光性樹脂を使用すること
    を特徴とする請求項5〜8のうちいずれかに記載の配線
    板の製造法。
  10. 【請求項10】  前記同軸線(6)として、さらにそ
    の最外層に接着層(14)を有するものを使用し、前記
    工程Bの前後あるいは工程Bと同時に、前記同軸線(6
    )のシールド層(7)および芯線(9)が前記グランド
    パターン(3)および信号パターン(4)と接続される
    箇所の接着層(14)を除去することを特徴とする請求
    項5〜9のうちいずれかに記載の配線板の製造法。
  11. 【請求項11】  前記絶縁層(5)および絶縁樹脂(
    10)に設けるグランド接続穴(12)および信号接続
    穴(13)の両方または何れか一方を、充填樹脂(15
    )で埋めたことを特徴とする請求項5〜10のうちいず
    れかに記載の配線板の製造法。
  12. 【請求項12】  前記工程Fに代えて、電子部品を搭
    載するためのはんだペーストを、そのために設けられた
    電子部品接続パターン(20)に塗布するとともに、露
    出した芯線(9)と前記回路板(1)の信号パターン(
    4)の接続部分にも塗布し、加熱して電子部品をはんだ
    付けするとともに、露出した芯線(9)と前記回路板(
    1)の信号パターン(4)とを接続する工程を有するこ
    とを特徴とした請求項5〜11のうちいずれかに記載の
    配線板の製造法。
JP5987291A 1991-03-25 1991-03-25 同軸線を使用した配線板及びその製造法 Pending JPH04294595A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5987291A JPH04294595A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 同軸線を使用した配線板及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5987291A JPH04294595A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 同軸線を使用した配線板及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04294595A true JPH04294595A (ja) 1992-10-19

Family

ID=13125685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5987291A Pending JPH04294595A (ja) 1991-03-25 1991-03-25 同軸線を使用した配線板及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04294595A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006295101A (ja) * 2005-03-14 2006-10-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd ノイズ抑制体、配線用部材および多層回路基板
JP2015179833A (ja) * 2014-02-27 2015-10-08 日立化成株式会社 マルチワイヤ配線板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006295101A (ja) * 2005-03-14 2006-10-26 Shin Etsu Polymer Co Ltd ノイズ抑制体、配線用部材および多層回路基板
JP4515342B2 (ja) * 2005-03-14 2010-07-28 信越ポリマー株式会社 多層回路基板
JP2015179833A (ja) * 2014-02-27 2015-10-08 日立化成株式会社 マルチワイヤ配線板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955263B2 (ja) プリント配線板
JP3895303B2 (ja) メッキリード線を使用しないパッケージ基板の製造方法
TW200412205A (en) Double-sided printed circuit board without via holes and method of fabricating the same
JP4489899B2 (ja) 多層プリント配線板用両面回路基板の製造方法
JPH02224398A (ja) クロスト―クノイズを低減した配線板およびその製造法
KR20070079794A (ko) 인쇄회로기판의 제조방법
JPH04294595A (ja) 同軸線を使用した配線板及びその製造法
JP3062142B2 (ja) 多層印刷配線板の製造方法
JP2003017613A (ja) 配線基板およびこれを用いた半導体装置
JPH0581938A (ja) 配線板用同軸ワイヤ
JP2003224227A (ja) 配線基板およびこれを用いた半導体装置
JP2002151622A (ja) 半導体回路部品及びその製造方法
JP2560948B2 (ja) ブラインドホールを有する多層プリント配線板の製造方法
JPH06275957A (ja) 同軸線を使用した配線板の製造法
JPH06251642A (ja) 配線板用同軸ワイヤとその同軸ワイヤを使用した配線板の製造法
JPH10321970A (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP4026437B2 (ja) 同軸線内蔵多層配線回路基板及びその製造方法
JP3979086B2 (ja) 半導体回路検査治具
JP2000165045A (ja) プリント配線基板
KR20050073074A (ko) 반도체 패키지 기판 및 그 제조 방법
JPH06275958A (ja) 同軸線を使用した配線板の製造法
JPH0482295A (ja) 同軸ワイヤを使用した配線板およびその製造法
JPH06232555A (ja) 多層プリント配線板とその製造方法
JPH05152760A (ja) 同軸ワイヤを使用した配線板の製造方法
JPH04276691A (ja) プリント配線板の製造方法