JP2000165045A - プリント配線基板 - Google Patents
プリント配線基板Info
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Abstract
間の接合部の信頼性が高く、所望間隔で安定した空気層
が得られ、従来より配線設計上の自由度に優れた多層の
プリント配線基板を提供すること。 【解決手段】 スルーホール用穿孔を有する金属基板の
穿孔内面を含む全表面上に絶縁層を形成し、その上に接
合用電極を含む電気回路層を形成し、各電気回路層上の
前記接合用電極を除く領域にソルダーレジスト層を形成
してなる両面配線基板を複数積層して多層化したプリン
ト配線基板。金属基板表面に一体的に設けられた金属突
起を有し、積層される両面配線基板の上下に対向する接
合電極の内の一方が前記突起上領域に形成され、これら
接合電極同士が接合されて基板間の対面間隙に突起の厚
さ相当の空気層が形成される。
Description
リント配線基板に関するものであり、特に、半導体装置
の高密度実装に適した多層化プリント配線基板に関する
ものである。
リント基板の配線も高密度化しており、半導体装置の実
装形態もリードの無いチップ型のものとし、これをプリ
ント配線板に直接半田付けして実装するという表面実装
型のプリント基板の開発が進められている。
置とプリント基板との接合部における熱ストレスも大き
くなり、クラックが発生するという間題がある。この問
題を解決するため、まず基板の線膨張係数を小さくして
半導体装置の線膨張係数に近づけることが考えられた。
そこで、補強材として、線膨張係数の小さいTガラス繊
維からなるガラス布を用い、このガラス布に、エポキシ
を含浸させて積層してなるガラスエポキシ積層基板FR
−5の多層印刷配線基板が使用されている。
ラスエポキシ積層基板FR−5の如きTガラス繊維を用
いたものでも、線膨張係数は7〜10ppmであり、シ
リコンチップなどの半導体装置の線膨張係数3ppmと
比べると大きいため、半田実装時や使用時に受ける温度
変化で発生する熱応力を充分に低減できず、シリコンチ
ップと配線基板との接合部における半田クラックの発生
という間題を完全に解消することはできなかった。そこ
で、半田クラックを防止するため、基板とシリコンチッ
プとの間に樹脂を流し込んで熱応力を低減するという処
置を新たに加える必要があった。
数は、補強剤であるガラス繊維の効果が殆ど影響せず、
50〜150ppmと大きな値を示すため、周囲温度の
変化による熱応力でスルーホール部に施された銅めっき
やスルーホールに埋め込まれた導電性のぺ一スト(例え
ば銅ぺ一スト)に電気的な断線となるダメージを与える
という問題もあった。
続を行うためのスルーホールを形成する必要が生じる。
従来はドリルを用いて基板に穴開け加工を行っていた
が、この方法では穴数が多くなるとドリル加工の手間が
かかるだけでなく、ドリル加工時の衝撃により配線基板
の樹脂/ガラス繊維界面に剥離が生じ、その隙間に銅イ
オンが移行するいわゆるマイグレーションが起こり、ス
ルーホール間の電気絶縁性能が低下するという問題があ
った。
は、両面基板を形成し、この両面基板を一括で積層した
後にスルーホールを形成して、スルーホール内面をメッ
キ処理をおこなう方法が取られている。この方法では積
層工程は一括して行うことができるが、スルーホールも
全層貫通状態で一括して形成されるため、各層ごとのス
ルーホールの位置を任意に選ぶことができず、配線の設
計上の自由度に劣っていた。
び回路間の耐クロストーク性を向上させるためには、層
間にシールド層を設けることが対策の一つとして望まれ
るが、単に各基板間にシールド層を更に設けるだけでは
層数が大幅に増えてしまい、コスト増になってしまう。
路として設計する必要があるが、従来の基板ではグラン
ド層を各回路間に設けることは回路の層数が大幅に増加
するため経済性の点から困難である。しかしグランド層
がなければ線路のインピーダンスマッチングを取ること
が難しく、高周波に対応した低価格な基板を供給できな
い。
リイミド等の絶縁性樹脂からなる突起バンプや半田ボー
ルを介して接合し、両基板間に空気層を設けたものが考
えられている。このような基板間に設けた空気層によ
り、高周波回路の誘電体損失を低減できるだけでなく、
電極同士の接合部の周りに有機材料等の線膨張率の高い
シールド材が存在する場合に比べて線膨張差による熱応
力の発生が大幅に低減されて接合部の信頼性が向上する
と共に、配線基板全体の軽量化が図れる。
面間隔は、バンプの厚さによって決定されるが、半田ボ
ールを用いる場合、半田の塗布量は同一基板上における
半田の塗布量をそれぞれバラツキきなくすることは難し
く、また、接合のためのリフロー炉通過による溶着のさ
いには、基板加重で各基板間で半田バンプが潰れること
もあり、多層基板間の空気層を所望の厚さで且つ一定に
制御することは非常に困難である。
下基板間に介在させる場合、基板の高さ(厚さ)方向の
線膨張係数はこの突起を形成する樹脂で決定されてしま
うが、突起樹脂の線膨張係数は50〜150ppmと非
常に大きく、やはり半導体装置との接合部への悪影響は
避けられない。また、銅等の回路導体と樹脂との剥離し
やすさから、基板間接合の機械的強度への信頼性は期待
できない。
合部における半田クラックの発生を防止できるととも
に、上下基板間に充分な機械的強度を持つ接合部と、所
望間隔で安定した空気層が得られ、且つ従来より配線設
計上の自由度に優れた多層のプリント配線基板を提供す
ることにある。
め、請求項1に記載の発明に係るプリント配線基板は、
複数枚の両面配線基板を積層して多層化したプリント配
線基板であって、各両面配線基板が、スルーホール形成
のための穿孔を有する金属基板と、該金属基板の穿孔内
面を含む表面上に形成された絶縁層と、基板両面の前記
絶縁層上にそれぞれ形成された接合用電極を含む電気回
路層と、各電気回路層上の前記接合用電極を除く領域に
形成されたソルダーレジスト層とを備えたものにおい
て、前記金属基板は、該基板と一体的に設けられた金属
突起を表面に有し、前記両面配線基板のうち、第1の両
面配線基板の上面側に設けられた第1の接合電極と、第
1の両面配線基板の上に積層される第2の両面配線基板
の下面側で第1の両面配線基板と対向する位置に設けら
れた第2の接合電極とのうち少なくとも一方が前記突起
上領域に形成され、これら第1の接合電極と第2の接合
電極が接合されて、第1の両面配線基板と第2の両面配
線基板の対面間隙には前記突起の厚さ相当の空気層が形
成されているものである。
ト配線基板は、請求項1に記載のプリント配線基板にお
いて、前記第1の接合電極および第2の接合電極のうち
の少なくとも一方が、絶縁層とソルダーレージスト層の
部分的領域を除去して露出させた金属表面で構成されて
いることを特徴とするものである。
を形成したものを用いて配線基板を構成するため、配線
基板の構成部材のなかで金属基板の剛性が支配的とな
り、配線基板自身の線膨張係数がほぼ使用する金属基板
の線膨張係数に等しい。従って金属基板としてシリコン
等の半導体装置と同程度の低い線膨張係数の金属を選ぶ
べば、配線基板と半導体装置との接合部で両者の線膨張
係数の差に起因する熱応力によるクラックの発生を防止
することができる。
る配線基板で多層化すれば、各基板層の線膨張係数が等
しくなるため、リフローなどの工程や使用時の熱発生に
対して、各配線基板間での面方向の熱応力の発生が大幅
に低減され、接合部での半田のストレスが大幅に軽減さ
れる。
板間の接合部となる金属突起が一体的に形成されてお
り、表面被覆された絶縁層は薄膜であることから、基板
の高さ・厚さ方向の線膨張係数は突起のコアとなる金属
で決定されるため、接合部の安定性は高い。また、上下
基板間の間隙として形成される空気層も、金属突起の高
さによって決定するが、半田バンプと違い、金属突起を
電気メッキ等の方法で予め所定高さで形成しておくこと
ができるため、この金属突起の高さを制御することによ
って所望の且つ一定の高さの接合部、即ち空気層を容易
に得ることができる。
である金属基板が電気的なシールド特性を付与するだけ
でなく、伝送線路として設計可能な平衡スロストリップ
線路、マイクロストリップ線路としてのグランドとして
取り扱うことができるため、回路のインピーダンスマッ
チングが容易に行え、より高周波回路に適したプリント
配線を提供することができる。
を予め形成しておくものであるため、従来の電気回路形
成後にドリルでスルーホールを形成する場合のようにド
リル加工時の衝撃で配線基板の各層界面に剥離が生じて
マイグレーションが起こることもなく、スルーホール間
の電気絶縁性能の高い配線基板が得られる。また、各基
板毎に所望の位置にスルーホールを形成できるため、基
板積層後に一括に全層貫通状態でスリーホールを形成し
ていた従来の基板に比べて配線設計上の自由度は格段に
向上する。
属基板を部分的に露出させてこれを多層化の際の接合電
極に利用することができる。この場合、両配線基板を電
気的および機械的により直接的に接合できる。従って、
基板間の接合は信頼性は高く、多層配線基板全体の構造
的強度も高いものとなる。なお、接合の組み合わせは、
まず、どちらか一方が突起上領域に形成された電極とし
たうえで、一方が絶縁層上に形成された電極で他方が金
属基板あるいは金属突起の露出部を電極とした組み合わ
せでも、金属基板の露出部同士という組み合わせでも良
い。
沿って線状に延在形成すると、配線基板の積層によって
金属突起が回路を囲ってシールド特性を発揮し、回路に
発生したノイズを基板側面から外部に放射するのを防ぐ
ことができる。
金属基板に42アロイ(Ni:41.2%,Fe:58
%含有の合金)金属板を用い、予め基板表面に設けてお
いた金属突起を接合用電極として構成された両面配線基
板を多層化して多層化プリント配線基板を得る場合を図
1、図2に示す。図1は、両面プリント配線基板の製造
工程を説明するための各過程における基板の断面模式図
である。図2は、図1に示した工程によって得られた両
面プリント配線基板の多層化のための接合を説明する断
面模式図である。
1表面上の、接合用電極部形成予定部位の全部あるいは
予め定められた一部の領域に、後に形成されるべき所望
空気層の高さ相当の厚みを持つ金属突起Tを以下の行程
に従って形成した。即ち、金属板1表面にメッキレジス
トを塗布したうえで、前記領域分布に対応するマスクを
用いてレジスト露光を行い、金属表面の前記領域のみが
露出するレジストパターンに現像処理した後、その金属
露出領域上に電気メッキにて直径10μm、高さ70μ
mの金属突起Tを形成した。メッキ金属としては、例え
ば銅、Niなどが好ましい。
ッチングによりスルーホールとなる直径100μmの穿
孔2を形成した(図1(a))。その後、穿孔2の内面
を含む金属板2の全表面に、電気泳動法により厚さ20
μmのポリイミド薄膜層(絶縁層)3を形成した(図1
(b))。
ある。エマルジョンとして、ポリイミド(PI)の前駆
体であるポリアミド酸(PAA)1.4wt%のN−メ
チル−2−ピロリドン(NMP)溶液175gが貧溶媒
である酸化メシチル175gに微粒子状に分散した状態
にあり、PAAを負に帯電させるために電荷付与剤とし
てのN−メチルイミダゾール6.3gを添加したものを
用いた。電気泳動は42アロイ金属板1を正極とし、銅
板あるいはステンレス板を負極とし、電極間距離20m
m、印可電圧60Vでエマルジョンをスターラーで撹拌
しながら8分間反応させた。
に限定されるものでなく、NMPの代わりにPAAの良
溶媒であるジメチルスルホキシド(DMF)を用いても
良い。また、PAAの貧溶媒である酸化メシチルの代わ
りに酢酸ブチルやメタノールを用いても良い。
公知の無電解メッキによって銅膜を形成した。即ち、ア
ルカリでポリイミドを膨潤・粗面かさせた後、酸による
中和、極性付与を行い、プリディップ、キャタリスト、
アクセレーター工程を経てアルカリ環境下において40
℃、20分の無電解メッキを行った。主な液組成は銅イ
オン源に硫酸銅、アルカリ源に水酸化ナトリウム、還元
剤にホルムアルデヒド、キレート剤にEDTAを用い
た。更に電気メッキで銅を積層して厚さ20μmの銅層
4を形成した(図1(c))。
レジストを塗布し、所定回路図に対応したマスクを用い
てレジスト露光を行い、現像処理、エッチングを行って
接合用の電極部6を含む電気回路5を形成した(図1
(d))。続いて、電極部6の上面領域をのぞく電気回
路5面を含む基板全面上にソルダーレジスト層7を印刷
で形成し、平坦部領域に形成された電極部6と、金属突
起T上領域に形成された電極部6Tとを備えた両面プリ
ント配線基板10を得た(図1(e))。この配線基板
10の線膨張係数を0〜100℃の範囲で測定したとこ
ろ、4ppmであり、シリコンチップの線膨張係数3p
pmに近いものであった。
枚積層することによって多層プリント配線基板を得る。
図2に示すように、互いに積層されるべき第1の両面配
線基板10Aと第2の両面配線基板10Bとの接合は、
各々の基板の互いに対向する位置にある電極部(6,6
T)同士を半田8を介して接合することによって成され
る。電極部同士の接合は、どちらか一方が金属突起T領
域上に形成されたものであればよい。
は、配線基板間の接合部となる電極部同士を当接させな
ければならないが、そのための位置決めを精度良く行う
必要がある。そこで、配線基板同士の位置ずれを防ぐた
めの位置決め手段を設けることが望ましい。
0同士が予め定められた電極部同士(6,6T)が当接
する所定位置で積層された場合に互いに合致する位置
に、それぞれ基準貫通孔9を形成しておけば、ベース板
20上に垂直に立てられた基準ピン21に各々の基準貫
通孔9に挿入させながら順次配線基板10を重ねていく
(図3(a))だけで、自ずと配線基板10同士の高精
度な位置決めができる。
板20上に基準ピン21を介して位置決めされ積層され
た状態のまま、ベース板20ごと、接合部のピーク温度
が250℃で20秒経過するように設定されたリフロー
炉へ通され、各電極部同士の半田溶着を介した接合によ
って多層化される。この多層プリント配線基板では、電
極接合部の周囲の両面配線基板10同士の対面間隙に
は、突起Tの厚さ相当の空気層11が形成されている。
合のために互いに対向する位置にある電極部同士の少な
くとも一方の電極部が、露出された金属表面によって構
成され、電気的および機械的に、より直接的な接合積層
となる多層プリント配線基板を得る場合を図4に示す。
1の実施形態の図1に示したものとほぼ同じ工程によっ
て得られる。即ち、予め定められた表面領域に、電気メ
ッキにて金属突起Tを形成しておいた42アロイの金属
板31に、エッチングによってスルーホール用の穿孔3
2を形成した後、全表面上に、電気泳動法によってポリ
イミド薄膜層33を形成し、その上に無電解メッキおよ
び電解メッキによって銅層を形成した後、エッチングレ
ジスト塗布、露光、現像処理によって電気回路35を形
成し、更にその上にソルダーレジスト層37を形成した
ものである(図4(a))。
域に形成される電極部36および突起T上領域に形成さ
れる電極部36Tを、第1の実施形態と同様に電気回路
層35と同一層内の銅層31からなるものではなく、電
極部予定領域の銅層31とポリイミド層33とソルダー
レジスト層37を除去した金属表面の露出部(36x,
36xT)で構成した。前記領域の銅層31は、エッチ
ングによって、またポリイミド層33およびソルダーレ
ジスト層37は炭酸ガスレーザの照射によってそれぞれ
除去した(図4(b))。
られる電極部の接合構成としては、図4(c)にも示す
ように、互いに対向する突起T上領域に形成されるもの
(36xTと基板の平坦部領域上に形成されるもの(3
6x)との双方が、金属露出部からなり、電気的にも機
械的にも最も直接的に両者が接合される組み合わせとし
たが、図5(a)に示した平坦部領域上の金属露出部か
らなる電極部36xと突起上領域の電気回路層35と同
一層内の電極部36Tとの組み合わせ、あるいは図5
(b)に示した平坦部領域上の電気回路層35と同一層
内の電極部36と突起状領域の金属露出部からなる電極
部36xTとの組み合わせにように、接合される両電極
部の一方が金属露出からなる組み合わせであれば、従来
よりは高い接合強度が得られる。
程では、第1の両面配線基板40A側の電極部(36x
あるいは36)上にクリーム半田38を印刷塗布したの
ち、その上に対向位置にある突起T上電極部(36Tあ
るいは36xT)を当接させた状態で第2の両面配線基
板40Bを重ね、リフロー炉に通す工程のみで、電極部
同士を半田を介して溶着接合させて、上下基板間に突起
Tの高さ相当の空気層を持つ多層プリント配線基板を得
ることができる。
部を備えた両面配線基板40を複数枚積層して多層化す
る場合も、同様に、各々の基板の互いに対向する位置に
ある電極部同士を半田を介して接合することによって成
される。
起Tを点状に設けた場合を示したが、突起の形状に関し
てはこれに限定されるものではない。この突起は電極部
としての単なる接合部となるだけでなく、両面配線基板
の多層化の際には、基板間のスペーサとしても働くこと
に注目して、その形状、配置を考慮することも有効であ
る。
起Lを配線基板50の周縁に沿って壁のように配置する
と、多層化した配線基板50の上下基板間に位置する回
路は線状突起Lによって囲まれることになる。従って、
この回路を囲む線状突起Lによって、プリント配線基板
の側面から回路に発生したノイズの外部への放射が防止
される。
基板として、厚さ100μmの42アロイ金属板を用い
た場合を示したが、本発明ではこの構成に限定されるも
のではない。金属基板の厚さに関しては特に制限はない
が、軽量という点から、厚さ200μm以下が適してお
り、更に20〜100μmが望ましい。
えばインバー等の鉄−ニッケル系合金やアルミニウム−
シリコン系合金等の低熱膨張性金属など、シリコンチッ
プと同程度の線膨張係数を持つものが広く利用可能であ
る。また、半田との濡れ性や導電性の向上を目的に低線
膨張金属の表面に銅メッキすることは可能である。
ッキによって形成する場合を示したが、本発明における
金属突起は、この形成方法に限定されものではなく、エ
ッチングや金属板のプレス加工によっても形成可能であ
る。
ような台形状突起T2や図8に示すような半球状突起T
3を形成することができる。また、図9に示すように打
ち抜きプレスによって金属板の一部を突出させて突起T
4を形成することもできる。多層化時には、それぞれの
突起形状に応じた半田接合を行えばよい。さらに、図1
0に示すようにプレス加工によって線状に長い突起L2
も形成することができる。
電気泳動法による絶縁層の形成の場合を説明したが、こ
れの方法の他に、例えば、エポキシの半硬化シートを穿
孔を有する金属板に両面からプレスによる加熱硬化と同
時に積層した後、穿孔径より小さい径で該穿孔部に炭酸
ガスレーザを照射してシートにスルーホールを形成して
絶縁層とすることも可能である。
プリント配線基板では、表面に多層化時に接合部となる
金属突起を有する金属基板に絶縁層を積層したものを用
いて両面配線基板を構成するものであるため、選択する
金属によって、搭載される半導体基板の線膨張係数との
差を小さくすることができ、加工工程および使用時の温
度変化に伴う熱応力によるクラック発生の問題を回避す
ることができると共に、多層化による接合部に信頼性の
高い強度が得られるという効果がある。
して利用することができるため、高周波に対応した回路
設計が可能となるだけでなく、多層基板同士間に突起高
さによって決定されるバラツキのない所望高さの空気層
が形成されるため、高価な低誘電率、低誘電正接の材料
を用いることなく伝送線路の遊動体損失を低減し、伝送
速度を向上させることができるため、高周波回路に適し
たプリント配線基板を安価に提供することができる。
意に選択できると同時に、多層化が半田の接合のみで行
えるため、更に経済的負担を軽減することができる。
配線基板を構成する両面配線基板の構成を説明する断面
模式図であり、(a)〜(e)はそれぞれ加工工程の各
過程を示すものである。
板の多層化のための接合部を説明する断面模式図であ
る。
め方法の一例を示す説明図である。
配線基板の構成を説明する断面模式図であり、(a)〜
(c)はそれぞれ加工工程の各過程を示すものである。
板の多層化の際の電極部同士の異なる接合組み合わせを
示す部分拡大図である。
形成された突起とは異なる形態の突起の一例を示す模式
図である。
成された突起の一例を示す模式図であり、(a)は部分
拡大斜視図であり(b)は多層化の際の接合部の部分拡
大断面図である。
成された突起の他の例を示す模式図であり、(a)は部
分拡大斜視図であり(b)は多層化の際の接合部の部分
拡大断面図である。
成された突起の他の例を示す模式図であり、(a)は部
分拡大斜視図であり(b)は多層化の際の接合部の部分
拡大断面図である。
形成された突起の他の例を示す部分拡大斜視図である。
両面配線基板 11:空気層 20:ベース板 21:基準ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 複数枚の両面配線基板を積層して多層化
したプリント配線基板であって、各両面配線基板が、ス
ルーホール形成のための穿孔を有する金属基板と、該金
属基板の穿孔内面を含む表面上に形成された絶縁層と、
基板両面の前記絶縁層上にそれぞれ形成された接合用電
極を含む電気回路層と、各電気回路層上の前記接合用電
極を除く領域に形成されたソルダーレジスト層とを備え
たものにおいて、 前記金属基板は、該基板と一体的に設けられた金属突起
を表面に有し、 前記両面配線基板のうち、第1の両面配線基板の上面側
に設けられた第1の接合電極と、第1の両面配線基板の
上に積層される第2の両面配線基板の下面側で第1の両
面配線基板と対向する位置に設けられた第2の接合電極
とのうち少なくとも一方が前記突起上領域に形成され、
これら第1の接合電極と第2の接合電極が接合されて、
第1の両面配線基板と第2の両面配線基板の対面間隙に
は前記突起の厚さ相当の空気層が形成されていることを
特徴とするプリント配線基板。 - 【請求項2】 前記第1の接合電極および第2の接合電
極のうちの少なくとも一方が、絶縁層とソルダーレージ
スト層の部分的領域を除去して露出させた金属表面で構
成されていることを特徴とする請求項1に記載のプリン
ト配線基板。
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ID=18275000
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1998
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