JP2002185142A - 多層プリント配線板及びその製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板及びその製造方法

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JP2002185142A
JP2002185142A JP2000385668A JP2000385668A JP2002185142A JP 2002185142 A JP2002185142 A JP 2002185142A JP 2000385668 A JP2000385668 A JP 2000385668A JP 2000385668 A JP2000385668 A JP 2000385668A JP 2002185142 A JP2002185142 A JP 2002185142A
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conductive
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Kiyotaka Tsukada
輝代隆 塚田
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一,第二回路基板間を簡易な構造により接
合するとともに電気導通を行うことができる多層プリン
ト配線板及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 導体回路51,52を有する第一,第二
回路基板1,2の間に,接着用基材3を介在させてなる
多層プリント配線板9において,接着用基材3には導電
材40が埋め込まれていると共に,第一,第二回路基板
1,2における接着用基材3に対向する側の表面には,
導電材40の上下端に接合する接続パッド510,52
0を形成して,導電材40と導体回路51,52との間
の電気導通を,接続パッド510,520を通じて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,電子部品として用いられる多層
プリント配線板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来,多層プリント配線板を製造するにあ
たっては,導体回路を有する第一,第二回路基板を準備
し,これらの間にプリプレグを介在させて積層圧着する
方法がある。第一,第二回路基板の電気導通を行うにあ
たっては,ドリルにより第一,第二回路基板及びその間
に配置したプリプレグを貫通するスルーホールをあけ,
その中に金属メッキを施していた。
【0003】
【解決しようとする課題】本発明は,第一,第二回路基
板間を簡易な構造により接合するとともに電気導通を行
うことができる多層プリント配線板及びその製造方法を
提供しようとするものである。
【0004】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,導体回路を有す
る第一,第二回路基板の間に,接着用基材を介在させて
なる多層プリント配線板において,上記接着用基材には
導電材が埋め込まれていると共に,該導電材の上下端に
は,上記第一,第二回路基板の導体回路が接合している
ことを特徴とする多層プリント配線板である。
【0005】本発明の多層プリント配線板は,従来専ら
基板間を接着するために用いられていた接着用基材に,
導電材を埋め込み,その上下に第一,第二回路基板を積
層し加熱圧着したものである。かかる接着用基材は,基
板接着材としての役割だけでなく,電気導電材としての
役割も備えた接着用基材である。このため,上記接着用
基材を第一,第二回路基板間に介設することにより,基
板接着と電気導通の双方を行うことができる。以上のよ
うに,第一,第二回路基板間を簡易な構造により接合す
るとともに電気導通を行うことができる。
【0006】上記接着用基材としては,ガラスクロスに
絶縁性樹脂を含浸させたプリプレグを用いることが好ま
しい。これにより,第一,第二回路基板を強固に接着す
ることができる。
【0007】上記絶縁性樹脂としては,エポキシ系樹
脂,フェノール樹脂,ビスマレイミドトレアジン樹脂,
ポリフェニレン樹脂,ポリフェニレンエーテル樹脂,ポ
リイミド系樹脂などの熱硬化性樹脂あるいはそれらの混
合物を用いることができる。接着用基材には,ガラスク
ロス,無機フィラーなどの補強材を含んでいてもよい。
【0008】上記ガラスクロスは,X方向と,該X方向
と直交するY方向の2方向にガラスファイバーの繊維束
を織り込んだものである。接着用基材は,樹脂の種類に
よって,硬化により収縮する性質を有する場合がある。
この場合,導電材の位置ズレ防止のため,接着用基材の
寸法制御をすることが好ましい。
【0009】具体的には,X方向に配置される繊維の容
積とY方向に配置される繊維の容積との差は5体積%以
下であることが好ましい。5体積%を超える場合には,
接着用基材の収縮率が,X方向とY方向とで相違し,導
電材が位置ズレを生じるおそれがあるからである。更
に,繊維の径もX方向,Y方向で同じ径を使用するのが
好ましい。更に繊維径も小さいほうが好ましい。これに
より,絶縁樹脂との接着面積を同じくすることができ,
接着面積を増やすことができる。
【0010】また,他の寸法制御の方法として,接着用
基材に無機フィラーを30〜80重量%添加する方法も
ある。30重量%未満の場合には,接着用基材のX−Y
方向の収縮率が大幅に異なるおそれがある。80重量%
を超える場合には,接着用基材の接着力が低下するおそ
れがある。
【0011】請求項2の発明のように,上記第一回路基
板または/及び上記第二回路基板における上記接着用基
材に対向する側の表面には,電子部品が搭載されている
ことが好ましい。これにより,部品の高密度実装を実現
することができる。電子部品としては,たとえば,チッ
プキャパシタ,電解コンデンサ,チップ抵抗体などがあ
る。もちろん,上記第一回路基板または/及び上記第二
回路基板における上記接着用基材に対向する側と反対側
の表面に,電子部品を搭載してもよい。
【0012】第一回路基板および第二回路基板は,導体
回路を有する。該導体回路の一部は,上記接着用基材に
埋め込まれている導電材の上下端に接合しているため,
第一,第二回路基板は,上記導電材を通じて電気導通が
行われる。導体回路における導電材と接合している部分
には,接続パッドが設けられていることが好ましい。こ
れにより,導電材と導体回路との間の導電性を向上させ
ることができる。上記接続パッドは,導電材の上下端の
一部または全体を被覆しているが,全体を被覆している
ことが好ましい。これにより,導電材と接続パッドとの
電気的接続性が確保される。上記導体回路としては,ラ
ンド,ビアホール,配線パターンなどがある。
【0013】請求項3の発明は,導体回路を有する第一
回路基板および第二回路基板を準備する回路基板準備工
程と,上記第一,第二回路基板の間に介設するための接
着用基材を準備するとともに該接着用基材に,上記第
一,第二回路基板の間の電気導通を行うための導電材を
埋め込む接着用基材準備工程と,上記接着用基材の上下
両側に上記第一回路基板及び第二回路基板を積層し,加
熱圧着する積層工程とを含む多層プリント配線板の製造
方法であって,上記回路基板準備工程において,上記第
一回路基板及び第二回路基板には,上記導電材の上下端
に対応する部分に,上記導体回路の少なくとも一部を配
置し,上記積層工程における加熱圧着により,上記導電
材と上記導体回路とを接合することを特徴とする多層プ
リント配線板の製造方法である。
【0014】本発明においては,導電材を埋め込んだ接
着用基材の上下に,第一,第二回路基板を積層し,圧着
して,多層プリント配線板を製造している。つまり,従
来の回路基板を接着用基材により接着するという基板接
着工程を行うことにより,回路基板の接着と回路基板間
の電気導通との双方を行うことができ,製造容易であ
る。
【0015】請求項4の発明のように,上記積層工程に
おいて,上記導電材の上下端に上記導体回路を接触させ
た状態で加熱することが好ましい。これにより,加熱圧
着の際に,導電材の上下端に対して導体回路が密着す
る。このため,溶融した接着用基材が導電材と導体回路
との間に侵入することがない。このため,導電材と導体
回路とを確実に接続することができる。
【0016】また,導電材は,導電性シートの打ち抜き
片であることが好ましい。接着用基材の上に導電性シー
トを積層し,導電材形成部分に打ち抜き用パンチで打ち
抜き,接着用基材に穴を形成するとともに,該穴の中に
上記打ち抜き用パンチにより打ち抜かれた導電性シート
の打ち抜き片を,埋め込み用パンチにより埋め込む。こ
れにより,接着用基材に,導電性シートの打ち抜き片か
らなる導電材を埋めこむことができる。かかる方法によ
れば,接着用基材に簡易に導電材を形成することができ
る。
【0017】導電性シートとしては,銅箔,ハンダ箔,
金属粉末が樹脂の中に分散した導電性フィルム,加圧に
よって導電性を発揮する異方性導電性フィルムなどを用
いることができる。また,導電材は,ハンダを用いるこ
とが好ましい。比較的低温で溶融するため,導体回路と
接合しやすいからである。
【0018】請求項5の発明のように,上記導電材にお
ける少なくとも上下端は,低融点導電材料からなること
が好ましい。これにより,接着用基材が,第一,第二回
路基板の導体回路に対して強く接着して,導電材の導電
性が高くなる。上記低融点導電材料は,接着用基材を第
一,第二回路基板の間に介在させてこれらを加熱圧着す
るときの温度よりも低い温度を融点とする導電材料であ
り,例えば,半田,導電性接着材などがある。導電性接
着材は,樹脂に金属粒子を添加したものである。
【0019】導電材の上下端にのみ低融点導電材料を設
け,その他の部分(例えば中心部)は,低融点導電材料
よりも高い融点を持つ高融点導電材料を設けていてもよ
い。高融点導電材料としては,たとえば,銅,アルミニ
ウム,ニッケルなどがある。また,導電材のすべてが,
上記低融点導電材料であってもよい。
【0020】請求項6の発明のように,上記導体回路に
おける上記導電材との接合部分は,低融点導電材料によ
り被覆されていることが好ましい。これにより,接着用
基材が,第一,第二回路基板の導体回路に対して強く接
着して,導電材の導電性が高くなる。この場合,導電材
は高融点導電材料でもよく,また低融点導電材料であっ
てもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態に係る多層プリント配線板及びその製
造方法について,図1〜図3を用いて説明する。本例の
多層プリント配線板9は,図1に示すごとく,コア基材
となる第一回路基板1と,その上側及び下側の両側に積
層した第二回路基板2と,第一,第二回路基板1,2間
に介設した接着用基材3とを有する。第一,第二回路基
板1,2は,導体回路51,52を有している。第一回
路基板1に設けた導体回路51は,絶縁基板7の上下面
に形成した配線パターン511と,ビアホール512と
を有する。配線パターン511は,接続パッド510と
接続している。第二回路基板2に設けた導体回路52
は,絶縁基板7の上下面に形成した配線パターン521
と,ビアホール522とを有する。配線パターン521
は,接続パッド520と接続している。
【0022】接着用基材3は,導電材40を埋め込んで
いる。第一回路基板1における接着用基材3に対向する
側の表面には,導電材40の上下端に接合する接続パッ
ド510を設けている。導電材40と配線パターン51
1との間の電気導通は,接続パッド510を通じて行わ
れる。第二回路基板2における接着用基材3に対向する
側の表面には,導電材40の上下端に接合する接続パッ
ド520を形成している。導電材40と配線パターン5
21との間の電気導通は,接続パッド520を通じて行
われる。第二回路基板2における接着用基材3に対向す
る側の表面には,電解コンデンサなどの電子部品6が搭
載されている。また,第一,第二回路基板1,2に設け
たビアホール512,522の中には絶縁樹脂材料60
が充填されている。
【0023】上記多層プリント配線板の製造方法につい
て説明する。まず,図2に示すごとく,第一回路基板1
用の絶縁基板7として,ガラスクロス・ビスマレイミド
トリアジンなどの複合樹脂材料(厚み0.100mm)
を準備し,その両面に銅箔を貼着する。次いで,サブト
ラクト法またはアディティブ法などにより,配線パター
ン511を形成する。この際,絶縁基板7における導電
材40に対応する部分に接続パッド510を形成する。
また,絶縁基板7にドリルなどにより穴あけを行い,内
壁にめっきを施して導通性を付与してビアホール512
を形成する。ビアホール512の中に,絶縁樹脂材料6
0を充填する。また,絶縁基板7における接着用基材3
に対応する側に,電解コンデンサなどの電子部品6を接
合する。これにより,第一回路基板1を得る。
【0024】また,上記第一回路基板と同様に,第二回
路基板2用の絶縁基板7に配線パターン521を形成す
る。この際,絶縁基板7における導電材40に対応する
部分に,接続パッド520を形成する。また,絶縁基板
7にビアホール522を形成する。これにより,第二回
路基板2を得る。
【0025】次に,第一,第二回路基板1,2の間に介
設するための接着用基材3を準備する。接着用基材3と
しては,ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させてなる
プリプレグを用いる。次に,この接着用基材3に導電材
40を形成する。導電材40の形成にあたっては,図3
(a)に示すごとく,接着用基材3の上に,導電材40
を形成するための銅箔400を積層する。接着用基材3
の厚みは,0.06mmであり,ハンダ箔400の厚み
は0.07mmであって,両者はほぼ同じ厚みとする。
次いで,これらをダイ89の上に載置する。ダイ89
は,接着用基材3の導電材埋込部分に対応する部分にガ
イド穴88を有する。ガイド穴88の形状は,導電材の
軸方向と垂直な断面形状とほぼ同じである。ガイド穴8
8の上下の位置に,打ち抜き用の上パンチ81と埋込み
用の下パンチ82が上下方向に可動なように配置されて
いる。打ち抜き前の段階では,ダイ89よりも上側に上
パンチ81を,ダイ89より下側に下パンチ82を配置
させる。
【0026】次に,図3(b)に示すごとく,上パンチ
81を下方に移動させ,ダイ89上に載置されている接
着用基材3及び銅箔400を円形状に打ち抜いて,それ
ぞれに穴301,401を形成する。打ち抜いて形成さ
れた接着用基材3及び銅箔400の打ち抜き片302,
402は,下パンチ82により受け止められる。
【0027】次いで,図3(c)に示すごとく,上パン
チ81を上方向にスライドさせ,その下面を接着用基材
3の上面の高さまで戻す。また,これにともない,下パ
ンチ82を上方向にスライドさせ,その上に載置されて
いる銅箔400の打ち抜き片402を,接着用基材3の
穴301の中に埋め込む。銅箔400の打ち抜き片40
2の下に配置されている接着用基材3の打ち抜き片30
2は,取り去る。これにより,接着用基材3に,銅箔4
00の打ち抜き片402からなる導電材40が埋め込ま
れる。
【0028】次に,図2に示すごとく,下から順に,第
二回路基板2,接着用基材3,第一回路基板1,接着用
基材3及び第二回路基板2を積層し,厚み方向に4MP
aで加圧する。これにより,接着用基材3に形成した導
電材40の上下端に,第一,第二回路基板1,2に形成
した接続パッド510,520が接触する。この状態
で,これらを190℃にて加熱する。すると,接着用基
材3が第一,第二回路基板1,2に対して溶着する。そ
の後,加熱を停止すると,接着用基材3は硬化する。以
上により,図1に示す多層プリント配線板9が得られ
る。
【0029】本例の多層プリント配線板9は,接着用基
材3に導電材40を埋め込み,その上下に第一,第二回
路基板1,2を積層し加熱圧着したものである。この接
着用基材3は,導電材40からなる導電路を有している
ため,基板接着材としての役割だけでなく,電気導電材
としての役割も備えている。このため,上記接着用基材
3を第一,第二回路基板1,2間に介設することによ
り,基板接着と電気導通の双方を行うことができる。
【0030】また,導電材40の上下端には,接続パッ
ド510,520が配置されているため,第一,第二回
路基板1,2に設けた配線パターン511,521への
電気導通を確実に行うことができる。しかも1回の積層
を行うことで多層の基板を得ることができる。本例は,
第一回路基板1の上下両側にそれぞれ一の第二回路基板
2を積層しているが,片面にのみ積層してもよく,また
二以上の第二回路基板を積層してもよい。
【0031】実施形態例2 本例は,図4に示すごとく,接着用基材3に埋め込まれ
ている導電材40の上下にビアホール512,522を
配置させ,ビアホール512,導電材40及びビアホー
ル522が連続して1つのスルーホール5を形成した例
である。ヒアホール512,522の内壁は金属めっき
膜50により被覆され,その上下開口部に形成されたラ
ンド501と接続している。ヒアホール512,522
の内部には絶縁樹脂材料60が充填されている。スルー
ホール5を構成する導電材40は,ビアホール512,
522のランド501と接合している。
【0032】本例においては,接着用基材3の導電材4
0をスルーホール5の中層として用いている。この場合
にも,導電材40は,その上下のランド501に接合し
て,スルーホール5の導電性を高めることができる。そ
の他,ビアホール512,522の内壁に金属めっき膜
をその内部に絶縁樹脂材料60を設ける代わりに,ビア
ホール512,522の内部全体に導電性材料を充填す
れば,ビアホール内の導電性材料が導電材40に対して
接合する。この場合には,ビアホールにランドを設けな
くてもよい。
【0033】実施形態例3 本例は,図5に示すごとく,接着用基材3に埋め込む導
電材40の上下端は低融点導電材料層41からなり,そ
の他の部分は高融点導電材料層42からなる。低融点導
電材料層41は半田であり,高融点導電材料層42は銅
である。
【0034】上記導電材40を接着用基材3に埋め込む
にあたっては,図6に示すごとく,高融点導電材料層4
2形成用の銅箔421の上下両側に,低融点導電材料層
41形成用の半田層411を積層して積層導電シート4
01を形成する。半田層411はメッキ法または半田箔
の貼着により形成する。この積層導電シート401を接
着用基材3の上に重ね,次いで実施形態例1と同様にダ
イ89の上に載置し,上パンチ81及び下パンチ82を
用いて打抜き,積層導電シート401の打抜き片からな
る導電材40を接着用基材3の中に埋め込む。
【0035】本例においては,導電材40の上下端に低
融点導電材料層41を配置しているため,第一,第二回
路基板1,2を積層し加熱圧着したときに,導電材40
の上下が溶融して接続パッド510,520と強固に接
合する。このため,導電材40と導体回路51,52と
の導電性が高くなる。
【0036】実施形態例4 本例は,図7に示すごとく,接続パッド510,520
の表面に低融点導電材料410としての半田を被覆した
例である。接着用基材3の中に埋め込まれた導電材40
は,高融点導電材料420としての銅からなる。接着用
基材3の両端に第一,第二回路基板1,2を積層し,加
熱圧着するときに,接続パッド510,520表面の低
融点導電材料410が溶融し,強固に接合する。したが
って,導電材40と導体回路51,52との導電性が高
い。なお,接続パッド510,520の表面に低融点導
電材料410を被覆するだけでなく,接着用基材3に埋
め込まれた導電材40の表面にも低融点導電材料を被覆
してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば,第一,第二回路基板間
を簡易な構造により接合するとともに電気導通を行うこ
とができる多層プリント配線板及びその製造方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の多層プリント配線板の断面図。
【図2】実施形態例1の多層プリント配線板の製造方法
を示す説明図。
【図3】実施形態例1における,導電材の形成方法の説
明図。
【図4】実施形態例2の多層プリント配線板の断面図。
【図5】実施形態例3の多層プリント配線板の製造方法
を示す説明図。
【図6】実施形態例3における,接着用基材の製造方法
を示す説明図。
【図7】実施形態例4における,多層プリント配線板の
製造方法を示す説明図。
【符号の説明】
1...第一回路基板, 2...第二回路基板, 3...接着用基材, 301,401,70...穴, 302,402...打ち抜き片, 40...導電材, 41...低融点導電材料層, 42...高融点導電材料層, 400...銅箔, 410...低融点導電材料, 420...高融点導電材料, 51,52...導体回路, 510,520...接続パッド, 511,521...配線パターン, 512,522...ビアホール, 6...電子部品, 60...絶縁樹脂材料, 81...上パンチ, 82...下パンチ, 89...ダイ, 9...多層プリント配線板,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体回路を有する第一,第二回路基板の
    間に,接着用基材を介在させてなる多層プリント配線板
    において,上記接着用基材には導電材が埋め込まれてい
    ると共に,該導電材の上下端には,上記第一,第二回路
    基板の導体回路が接合していることを特徴とする多層プ
    リント配線板。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第一回路基板ま
    たは/及び上記第二回路基板における上記接着用基材に
    対向する側の表面には,電子部品が搭載されていること
    を特徴とする多層プリント配線板。
  3. 【請求項3】 導体回路を有する第一回路基板および第
    二回路基板を準備する回路基板準備工程と,上記第一,
    第二回路基板の間に介設するための接着用基材を準備す
    るとともに該接着用基材に,上記第一,第二回路基板の
    間の電気導通を行うための導電材を埋め込む接着用基材
    準備工程と,上記接着用基材の上下両側に上記第一回路
    基板及び第二回路基板を積層し,加熱圧着する積層工程
    とを含む多層プリント配線板の製造方法であって,上記
    回路基板準備工程において,上記第一回路基板及び第二
    回路基板には,上記導電材の上下端に対応する部分に,
    上記導体回路の少なくとも一部を配置し,上記積層工程
    における加熱圧着により,上記導電材と上記導体回路と
    を接合することを特徴とする多層プリント配線板の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において,上記積層工程におい
    て,上記導電材の上下端に上記導体回路を接触させた状
    態で加熱することを特徴とする多層プリント配線板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において,上記導電材の少なく
    とも上下端は,低融点導電材料からなることを特徴とす
    る接着用基材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3において,上記導体回路におけ
    る上記導電材との接合部分は,低融点導電材料により被
    覆されていることを特徴とする接着用基材の製造方法。
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