JPH04294142A - 両面樹脂被覆鋼板の製造方法 - Google Patents

両面樹脂被覆鋼板の製造方法

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JPH04294142A
JPH04294142A JP3084600A JP8460091A JPH04294142A JP H04294142 A JPH04294142 A JP H04294142A JP 3084600 A JP3084600 A JP 3084600A JP 8460091 A JP8460091 A JP 8460091A JP H04294142 A JPH04294142 A JP H04294142A
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池邊 優
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奈須野 孝洋
Michihiro Funaki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面樹脂被覆鋼板の製
造方法に関し、特に両面樹脂被覆鋼板を安価に歩留良く
製造する方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】図5および図6は、特開昭58−146
841号公報および特開昭55−101451号公報に
開示されるフイルム圧着方式およびTダイ方式の両面樹
脂被覆鋼板の製造装置を示したものである。
【0003】図5のフイルム圧着方式の両面樹脂被覆鋼
板の製造装置は、加熱装置2を通って予熱された鋼板3
の上方および下方に熱可塑性樹脂フイルム巻付リール4
U、4Lを配置し、このリール4U、4Lより巻出され
た熱可塑性樹脂フイルム5U、5Lを上下一対の圧着ロ
ール6U、6Lにて、鋼板3の上下面に圧着して両面樹
脂被覆鋼板1を製造する。なお7U、7Lは熱可塑性樹
脂フイルム5U、5Lの案内ロールを示している。
【0004】図6のTダイ方式の両面樹脂被覆鋼板の製
造装置は、プラスチックフイルムにポリウレタン等の接
着剤をプライマー処理してなる特殊樹脂フイルム8と常
温の鋼板9とを、一対の押出機10、10により第1の
Tダイ11から共押し出しされた溶融状態のポリオレフ
ィン樹脂フイルム12とポリオレフィン変性樹脂フイル
ム13を介して圧着ロール14、15で積層被覆し、更
にこの片面樹脂被覆鋼板16の鋼板面に、一対の押出機
17、17により第2のTダイ18から共押し出しされ
た溶融状態のポリオレフィン樹脂フイルム19とポリオ
レフィン変性樹脂フイルム20を圧着ロール21、22
で積層被覆して、両面樹脂被覆鋼板23を製造するもの
である。なお押出機にはペレット状の樹脂が供給され、
その内部で溶融混練され、Tダイより押し出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記フイルム圧着方式
の両面樹脂被覆鋼板の製造方法(以下、両面フイルム圧
着法という)は、フイルム状に加工された熱可塑性樹脂
を使用するものであるから、ペレット状の熱可塑性樹脂
を使用する上記Tダイ方式の両面樹脂被覆鋼板の製造方
法(以下、両面Tダイ法という)に比べて、樹脂コスト
は高価となり、製造コストが高くなる欠点がある。
【0006】逆に、両面Tダイ法は、両面フイルム圧着
法に比べて大幅に樹脂コストが安価となり、製造コスト
が低くなる利点があるが、製品歩留が低くなる欠点があ
る。両面Tダイ法が両面フイルム圧着法に比べて製品歩
留が低くなる理由は次の通りである。
【0007】周知のように、Tダイのスリット状開口か
ら流下する溶融状態の熱可塑性樹脂フイルムは、開口か
らの流下するに従って幅狭まり(ネックイン)が生じ、
開口下方の熱可塑性樹脂フイルムにおける幅方向の単位
幅当たりの樹脂流量は、中央部は均一であるが中央部に
比べて両端部は大きくなっている。
【0008】このため、上記両面Tダイ法の第1のTダ
イによる片面樹脂被覆部において、鋼板9と圧着ロール
15の界面近傍に流下する熱可塑性樹脂フイルムの幅を
、圧着ロール14に巻き付き通過する鋼板9の幅に等し
くすると、得られた片面樹脂被覆鋼板16の幅方向の被
覆樹脂の厚みが不均一となり、被覆樹脂の厚みの不均一
部分である幅方向の両端部は製品とならず、後工程でそ
の部分をトリミングする必要があり、製品歩留りが大幅
に低下する。勿論、上記熱可塑性樹脂フイルムの幅を鋼
板9の幅よりも狭くした場合には、樹脂で被覆されてい
ない両端部も製品とならないため、さらに製品歩留りが
低下する。
【0009】一方、本発明者等の実施結果によると、幅
方向の被覆樹脂の厚みが均一な樹脂被覆鋼板を得て、製
品歩留りを高めるため、鋼板9と圧着ロール15の界面
近傍に流下する熱可塑性樹脂フイルムの幅を、圧着ロー
ル14に巻き付き通過する鋼板9の幅よりも大きくして
、単位幅当たりの樹脂流量が等しくなっている熱可塑性
樹脂フイルムの中央部にて鋼板9を被覆すると、両端部
の熱可塑性樹脂フイルムが、圧着ロール14の表面を被
覆し、ロール表面に比較的強固に付着して、樹脂が被覆
された鋼板が圧着ロール14から離脱する際に、圧着ロ
ール14の表面に比較的強固に付着した樹脂フイルムが
鋼板9に被覆された樹脂フイルム部分からひきちぎられ
、圧着ロール14に巻き付いてしまい、操業不能になっ
てしまう。
【0010】以上のように両面Tダイ法は、両面フイル
ム圧着法に比べて、大幅に樹脂コストが安価となり、製
造コストが低くなる利点があるが、製品歩留が低くなる
欠点がある。
【0011】本発明は、Tダイとフイルム圧着法との組
合せ法によって両面樹脂被覆鋼板を両面フイルム圧着法
よりも安価に、両面Tダイ法よりも歩留り良く製造する
方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、左右一
対の圧着ロールで挟まれ、一方の圧着ロールに巻き付き
、他方の圧着ロールに巻き付かず通過する予熱してある
鋼板と、上記鋼板非巻付側の圧着ロールとの界面近傍に
、押出機を経てTダイより溶融熱可塑性樹脂フイルムを
流下して上記鋼板の一面に溶融熱可塑性樹脂フイルムを
被覆圧着すると共に、上記鋼板と上記鋼板巻付側の圧着
ロールとの間に固体熱可塑性樹脂フイルムを通過させて
上記鋼板の他面に固体熱可塑性樹脂フイルムを被覆、熱
圧着するに際して、上記鋼板と上記圧着ロールの界面近
傍に流下する溶融熱可塑性樹脂フイルムの幅を上記鋼板
の幅よりも大きくして、上記溶融熱可塑性樹脂フイルム
のフイルム厚分布の均一な幅方向中央部が鋼板の全幅を
被覆すると共に、上記固体熱可塑性樹脂フイルムの幅を
上記溶融熱可塑性樹脂フイルムの幅よりも大きくして、
上記固体熱可塑性樹脂フイルムの幅方向中央部が鋼板の
全幅を被覆し、かつ上記溶融熱可塑性樹脂フイルムのフ
イルム厚分布の不均一な幅方向両端部が上記固体熱可塑
性樹脂フイルムの幅方向両端部を被覆するようにしたこ
とを特徴とする両面樹脂被覆鋼板の製造方法である。鋼
板巻付側の圧着ロールを離脱した両面樹脂被覆鋼板に加
熱圧着操作を加えることもできる。
【0013】なお上記鋼板として、表面処理を施さない
鋼板そのもの、または鋼板の表面に次のいずれかの表面
処理、すなわち、 ■Sn、Zn、Al、Pb、Ni、Cr、またはCuの
メッキ ■上記■に示す金属の2種以上の複合メッキ■上記■に
示す金属の1種以上を含む合金メッキ■上記■に示す金
属の1種以上を主成分とする複合メッキを施したものな
どが挙げられ、さらに上記鋼板にクロム酸あるいはリン
酸塩等の化成処理したものも使用できる。
【0014】また、上記被覆に用いる熱可塑性樹脂とは
ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂
、ポリカーボネート樹脂などが代表的である。
【0015】
【作用】本発明法は、■左右一対の圧着ロールで挟まれ
、一方の圧着ロールに巻き付き、他方の圧着ロールに巻
き付かず通過する予熱してある鋼板と、上記鋼板非巻付
側の圧着ロールとの界面近傍に、押出機を経てTダイよ
り流下する溶融熱可塑性樹脂フイルムの幅を上記鋼板の
幅よりも大きくして、上記溶融熱可塑性樹脂フイルムの
フイルム厚分布の均一な幅方向中央部にて鋼板の一面の
全幅を被覆するものであるから、鋼板の一面の幅方向の
被覆樹脂の厚みが均一となる。
【0016】また■上記鋼板と上記鋼板巻付側の圧着ロ
ールとの間を通過させて、上記鋼板の他面に被覆する固
体熱可塑性樹脂フイルムの幅を上記溶融熱可塑性樹脂フ
イルムの幅よりも大きくして、上記固体熱可塑性樹脂フ
イルムの幅方向中央部にて鋼板の他面の全幅を被覆し、
かつ上記溶融熱可塑性樹脂フイルムのフイルム厚分布の
不均一な幅方向両端部が上記固体熱可塑性樹脂フイルム
の幅方向両端部を被覆するようにしたものであるから、
上記溶融熱可塑性樹脂フイルムのフイルム厚分布の不均
一な幅方向両端部の鋼板巻付側圧着ロールへの付着が防
止され、上記圧着ロールへの巻き付きが防止される。
【0017】更に■上記■および■で述べたように、鋼
板の片面を樹脂コストの高価なフイルム圧着法で樹脂被
覆するが、残りの片面を樹脂コストの安価なTダイ法で
樹脂被覆するものであるから、従来の両面フイルム圧着
法に比べて樹脂コストが安価となる。
【0018】また、鋼板巻付側の圧着ロールを離脱した
両面樹脂被覆鋼板に加熱圧着操作を加える場合は、そう
でない場合に比べて、得られる両面樹脂被覆鋼板の被覆
樹脂と鋼板との密着性が更に向上する。
【0019】以下、本発明法を図に基づいて詳細に説明
する。
【0020】図1は、本発明法を実施する装置例を示し
、巻出リール24より払い出された鋼板25は、例えば
ガス加熱式の予熱装置26で予熱され、ターンダウンロ
ール27を経て、左右一対の圧着ロール28、29で挟
まれ、一方の圧着ロール28に巻き付き、他方の圧着ロ
ール29に巻き付かず通過する際、鋼板非巻き付き側の
圧着ロール29と圧着ロール28に巻き付き通過する鋼
板25の界面近傍位置33に、押出機30を経てTダイ
31のスリット状開口より溶融した熱可塑性樹脂フイル
ム32を流下して、鋼板25の一面25Uに、溶融熱可
塑性樹脂フイルム32を被覆圧着すると共に、予熱鋼板
25と鋼板巻き付き側の圧着ロール28との間に、巻出
リール35より払い出された固体熱可塑性樹脂フイルム
36を通過させて鋼板25の多面25Lに固体熱可塑性
樹脂フイルム36を被覆圧着して、一面25Uが溶融熱
可塑性樹脂フイルム32で、他面25Lが固体熱可塑性
樹脂フイルム36で被覆された両面樹脂被覆鋼板37を
、例えばガスジエットノズルを配備してなる冷却装置3
8にて、例えば常温まで冷却し、巻取リール39に巻き
取るように構成した連続式両面樹脂被覆鋼板製造装置を
示す。
【0021】本発明法は、図1に示すTダイ31として
、例えば図2に示すようなスリット状開口幅調節板40
、40を有して溶融熱可塑性樹脂フイルム32の幅を調
節可能なTダイを採用し、図2に示すように圧着ロール
28に巻き付き通過する鋼板25と圧着ロール29(図
示せず)の界面近傍位置33に流下する溶融熱可塑性樹
脂フイルム32の幅WP を鋼板25の幅WM よりも
大きく、かつ、図3に示すように溶融熱可塑性樹脂フイ
ルム32の膜厚分布の均一な幅方向中央部WPMが鋼板
25の一面25Uの全幅を被覆するようにTダイ31の
スリット状開口の幅WT およびTダイ31のライン幅
方向位置を調節する。
【0022】具体的には例えば図2に示すように、鋼板
25と圧着ロール29(図示せず)の界面近傍位置33
に流下する溶融熱可塑性樹脂フイルム32の幅WP が
鋼板25の幅WM よりも大きくなるようにスリット状
開口幅調節板40、40の位置調節によりスリット状開
口の幅WT を調節したTダイ31のライン幅方向位置
を、例えば図2に示すようにTダイ31のスリット状開
口の幅WT の幅方向センターWTC(溶融熱可塑性樹
脂フイルム32の幅WP の幅方向センターWPC)が
、鋼板25の幅WM の幅方向センターWMCと一致す
るように調節する。
【0023】一方、巻出リール35より払い出される固
体熱可塑性樹脂フイルム36として、図2に示すように
その幅WF が溶融熱可塑性樹脂フイルム32の幅WP
 よりも大きい固体熱可塑性樹脂フイルムを用いて、固
体熱可塑性樹脂フイルム36の幅方向中央部WFMが鋼
板25の他面25Lの全幅を被覆し、かつ溶融熱可塑性
樹脂フイルム32の膜厚分布の不均一な幅方向両端部W
PEが固体熱可塑性樹脂フイルム36の幅方向両端部W
FEの一部を被覆するように、例えば図2に示すように
、固体熱可塑性樹脂フイルム36の幅方向センターWF
Cと鋼板25の幅方向センターWMCとを一致させて、
鋼板巻き付き側の圧着ロール28と鋼板25との間を通
過させる。
【0024】このように、鋼板25と圧着ロール29の
界面近傍位置33に流下する溶融熱可塑性樹脂フイルム
32の幅WP を鋼板25の幅WMよりも大きくして、
溶融熱可塑性樹脂フイルム32のフイルム厚分布の均一
な幅方向中央部WPMが鋼板25の一面25Uの全幅を
被覆すると共に、固体熱可塑性樹脂フイルム36の幅W
F を溶融熱可塑性樹脂フイルム32の幅WP よりも
大きくして、固体熱可塑性樹脂フイルム36の幅方向中
央部WFMが鋼板25の他面25Lの全幅を被覆し、か
つ溶融熱可塑性樹脂フイルム32のフイルム厚分布の不
均一な幅方向両端部WPEが固体熱可塑性樹脂フイルム
36の幅方向両端部WFEを被覆するようにしたもので
あるから、溶融熱可塑性樹脂フイルム32の幅方向両端
部WPEの圧着ロール28表面への付着、圧着ロール2
8への巻き付きが防止され、幅方向両端の両外側に、幅
WFEの固体熱可塑性樹脂フイルム36を幅WPEの溶
融熱可塑性樹脂フイルム32が被覆した熱可塑性樹脂フ
イルムを有する両面ともに幅方向被覆樹脂厚みの均一な
両面樹脂被覆鋼板37が圧着ロール28の離脱位置34
より離脱して、冷却装置38を通って巻取リール39に
巻き取られる。
【0025】図4に示す連続式両面樹脂被覆鋼板製造装
置は、図1の連続式両面樹脂被覆鋼板製造装置の両面樹
脂被覆鋼板37の圧着ロール28の離脱位置34と冷却
装置38との間に上下一対の加熱ロール41、42を配
置して、両面樹脂被覆鋼板37に加熱圧着操作を加えて
、図1の装置によって得られるものよりも優れた密着性
を有する両面樹脂被覆鋼板を得ることができるようにし
たものである。
【0026】なお図1および図4に示す装置例では、幅
方向両端の両外側に樹脂フイルムを有した両面樹脂被覆
鋼板37をそのまま、巻き取っているが、例えば冷却装
置38と巻取リール39との間に樹脂フイルムカッター
(図示せず)を設けることにより、幅方向両端の両外側
の樹脂フイルムをカッティング除去した両面樹脂被覆鋼
板を巻き取ることができる。
【0027】
【実施例】〔実施例1〕図1の圧着ロール28として外
径450mmの内部非冷却金属製ロールの表面にゴムラ
イニングを施したロールを用い、圧着ロール29として
外径300mmの内部非冷却金属製ロールの表面にシリ
コンゴムライニングを施したロールを採用した連続式両
面樹脂被覆鋼板製造装置を使用して両面樹脂被覆鋼板を
製造した。鋼板25は厚み0.2mm、幅WM 800
mmのSnメッキ鋼板(電気ぶりき)を用いた。Tダイ
31に使用する熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタ
レートを、固体熱可塑性樹脂フイルム36は片面に接着
層を有するポリプロピレンフイルムを用いた。鋼板25
の予熱温度は圧着部で195℃とした。
【0028】図2に示すようにTダイ31より流下する
溶融ポリエチレンテレフタレートフイルム32の幅WP
 は860mm、固体ポリプロピレンフイルム36の幅
WF は870mmとし、図2に示すように、ロール圧
着部における鋼板25、フイルム32、フイルム36の
各幅センターWMC、WPC、WFCを一致させた。
【0029】この結果、鋼板幅方向両端より外側の幅W
FE、WPEの樹脂フイルムは、鋼板を巻き付けてある
圧着ロール28に付着せず、幅WFE、WPEの樹脂フ
イルムを有したまま、両面樹脂被覆鋼板37が圧着ロー
ル28より離脱し、良好な操業性を示した。
【0030】また得られた両面樹脂被覆鋼板37の鋼板
面25U側の被覆樹脂の幅方向の厚み分布は、50μm
一定であり、両面樹脂被覆鋼板37の製造歩留は100
%であった。
【0031】〔比較例1〕比較例として、実施例1にお
いて、固体ポリプロピレンフイルム36の幅WF を8
50mmとしたところ、溶融ポリエチレンテレフタレー
トフイルム32の両端部WFEが、鋼板巻付側の圧着ロ
ール28に付着し、圧着ロール28に巻き付いて操業不
能になった。
【0032】〔比較例2〕比較例として、実施例1にお
いて、Tダイ31のスリット状開口幅を調節して溶融ポ
リエチレンテレフタレートフイルム32の幅WP を8
20mmとして操業した。その結果、操業性は良好であ
ったが、得られた両面樹脂被覆鋼板37の鋼板面25U
側の幅方向中央部770mmの被覆樹脂の幅方向の厚み
分布は50μm一定であったが、幅方向の両端部15m
mの被覆樹脂の幅方向の厚み分布は不均一であり、幅方
向の両端部15mmをトリミングして製品としなければ
ならず、両面樹脂被覆鋼板の製造歩留は96%であった
【0033】〔実施例2〕実施例1において、固体熱可
塑性樹脂フイルム36をポリエチレンテレフタレートフ
イルムに変更して、他の条件は実施例1と同一にして両
面樹脂被覆鋼板を製造した。
【0034】その結果、実施例1と同様に鋼板幅方向両
端より外側の幅WFE、WPEの樹脂フイルムは鋼板を
巻き付けてある圧着ロール28に付着せず、幅WFE、
WPEの樹脂フイルムを有したまま、両面樹脂被覆鋼板
37が圧着ロール28より離脱し、良好な操業性を示し
た。
【0035】また得られた両面樹脂被覆鋼板37の鋼板
面25U側の被覆樹脂の幅方向の厚み分布は、50μm
一定であり、両面樹脂被覆鋼板37の製造歩留は100
%であった。
【0036】〔実施例3〕図4の圧着ロール28として
外径450mmの内部非冷却金属製ロールの表面にゴム
ライニングを施したロールを用い、圧着ロール29とし
て外径300mmの内部非冷却金属製ロールの表面にシ
リコンゴムライニングを施したロールを用い、加熱圧着
ロール41、42として、140℃に加熱したテフロン
ライニングロールを採用した連続式両面樹脂被覆鋼板製
造装置を使用して両面樹脂被覆鋼板を製造した。鋼板2
5は厚み0.2mm、幅WM 800mmのSnメッキ
鋼板(電気ぶりき)を用いた。Tダイ31に使用する熱
可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタレートフイルムを
固体熱可塑性樹脂フイルム36はポリエチレンテレフタ
レートフイルムを用いた。鋼板25の予熱温度は圧着部
で195℃とした。
【0037】図2に示すようにTダイ31より流下する
溶融ポリエチレンテレフタレートフイルム32の幅WP
 は、860mm固体ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム36の幅WF は870mmとし、図2に示すよう
に、ロール圧着部における鋼板25、フイルム32、フ
イルム36の各幅センターWMC、WPC、WFCを一
致させた。
【0038】この結果、鋼板幅方向両端より外側の幅W
FE、WPEの樹脂フイルムは、鋼板を巻き付けてある
圧着ロール28に付着せず、幅WFE、WPEの樹脂フ
イルムを有したまま、両面樹脂被覆鋼板37が圧着ロー
ル28より離脱し、良好な操業性を示した。
【0039】また得られた両面樹脂被覆鋼板37の鋼板
面25U側の被覆樹脂の幅方向の厚み分布は、50μm
一定であり、両面樹脂被覆鋼板37の製造歩留は100
%であった。
【0040】更に得られた両面樹脂被覆鋼板37の鋼板
面25L側の被覆樹脂の密着性は、実施例2に比べて優
れていた。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明法によれば
、両面樹脂被覆鋼板を従来法よりも安価に歩留よく製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明法を実施する装置例の説明図である。
【図2】本発明法を実施する装置例の説明図である。
【図3】本発明法を実施する装置例の説明図である。
【図4】本発明法を実施する装置例の説明図である。
【図5】従来法の説明図である。
【図6】従来法の説明図である。
【符号の説明】
1    両面樹脂被覆鋼板 2    加熱装置 3    予熱鋼板 4    固体熱可塑性樹脂フイルム巻出リール5  
  固体熱可塑性樹脂フイルム 6    圧着ロール 7    固体熱可塑性樹脂フイルム案内ロール8  
  特殊樹脂フイルム 9    常温鋼板 10  押出機 11  Tダイ 12  ポリオレフィン樹脂フイルム 13  ポリオレフィン変性樹脂フイルム14  圧着
ロール 15  圧着ロール 16  片面樹脂被覆鋼板 17  押出機 18  Tダイ 19  ポリオレフィン樹脂フイルム 20  ポリオレフィン変性樹脂フイルム21  圧着
ロール 22  圧着ロール 23  両面樹脂被覆鋼板 24  巻出リール 25  鋼板 26  予熱装置 27  ターンダウンロール 28  圧着ロール 29  圧着ロール 30  押出機 31  Tダイ 32  溶融熱可塑性樹脂膜フイルム 33  界面近傍位置 34  離脱位置 35  巻出リール 36  固体熱可塑性樹脂膜フイルム 37  両面樹脂被覆鋼板 38  冷却装置 39  巻取リール 40  スリット状開口幅調節板 41  加熱ロール 42  加熱ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  左右一対の圧着ロールで挟まれ、一方
    の圧着ロールに巻き付き、他方の圧着ロールに巻き付か
    ず通過する予熱してある鋼板と、上記鋼板非巻付側の圧
    着ロールとの界面近傍に、押出機を経てTダイより溶融
    熱可塑性樹脂フイルムを流下して上記鋼板の一面に溶融
    熱可塑性樹脂フイルムを被覆圧着すると共に、上記鋼板
    と上記鋼板巻付側の圧着ロールとの間に固体熱可塑性樹
    脂フイルムを通過させて上記鋼板の他面に固体熱可塑性
    樹脂フイルムを被覆、熱圧着するに際して、上記鋼板と
    上記圧着ロールの界面近傍に流下する溶融熱可塑性樹脂
    フイルムの幅を上記鋼板の幅よりも大きくして、上記溶
    融熱可塑性樹脂フイルムのフイルム厚分布の均一な幅方
    向中央部が鋼板の全幅を被覆すると共に、上記固体熱可
    塑性樹脂フイルムの幅を上記溶融熱可塑性樹脂フイルム
    の幅よりも大きくして、上記固体熱可塑性樹脂フイルム
    の幅方向中央部が鋼板の全幅を被覆し、かつ上記溶融熱
    可塑性樹脂フイルムのフイルム厚分布の不均一な幅方向
    両端部が上記固体熱可塑性樹脂フイルムの幅方向両端部
    を被覆するようにしたことを特徴とする両面樹脂被覆鋼
    板の製造方法。
  2. 【請求項2】  鋼板巻付側の圧着ロールを離脱した両
    面樹脂被覆鋼板に加熱圧着操作を加えることを特徴とす
    る請求項1記載の両面樹脂被覆鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997032715A1 (fr) * 1996-03-04 1997-09-12 Toyo Kohan Co., Ltd. Procede et dispositif de production de plaques de metal enduites de resine

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