JPH04293408A - 移植機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、乗用型走行車体に苗
移植作業機を装着した乗用型苗移植機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術とその課題】従来、特開平１−２６２７１
７号公報に示すように、周知の田植機のように順次苗条
を植付けていく移植機がある。この従来の移植機では、
苗移植作業機の構成をどのように変更しようとも、幅の
挾い苗条を植付ける構成にすることは機構学的にいって
も不可能で、手植えするような幅に機械植えすることが
できないものであった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記の従来
技術のもつ課題を解決すべく、乗用型走行車体１に複数
条植え苗移植作業機４を装着してなる移植機において、
往路工程にて植付けた苗条ａ・ａ間に復路工程にて苗を
植付けるべく、乗用型走行車体１の機体中心Ａと左右最
外側の植付け位置間の中心Ｂとを変位させたことを特徴
とする移植機としたものである。

【０００４】

【発明の作用効果】この発明によると、往路工程にて植
付けた苗条ａ・ａ間に復路工程にて苗を植付けるべく乗
用型走行車体１の機体中心Ａと左右最外側の植付け位置
間の中心Ｂとを変位させたものであるから、簡単な構成
で手植えするような幅に機械植えすることが可能となり
、従来の課題を解消することができる。

【０００５】

【実施例】この発明の一実施例である乗用型野菜苗移植
機を、図面に基づき詳細に説明する。１は乗用型走行車
体であって、フレーム５の前部には操向ハンドル６を支
持するハンドルポスト７を設け、フレーム５の後部には
上部に操縦席８を枢支軸９にて回動自在に装着した箱状
の機枠１０を設け、フレーム５の上面はステップ１１に
なっている。

【０００６】１２はエンジンであって、フレーム５の後
端部上面に固着されている。１３はミッションケースで
あって、エンジン１２の後側面に固着されており、その
左右両側より下方に向けて一体に延設された車輪駆動ケ
ース１３ａ・１３ｂの下部には左右駆動後輪１４・１５
が装着されている。１６は前輪駆動ケースであって、ミ
ッションケース１３から駆動軸１７を介して動力が伝達
され、その左右両側より下方に向けて設けられ車輪駆動
ケース１８ａ・１８ｂの下部には左右駆動前輪１９・２
０が前記操向ハンドル６にて操向されるべく装着されて
いる。

【０００７】２は左右に並設して設けられた一般的な平
行リンク機構であって、各々その前部がミッションケー
ス１３に枢着された左右上部リンク２ａ・２ａ及び左右
下部リンク２ｂ・２ｂと、該左右上部リンク２ａ・２ａ
及び左右下部リンク２ｂ・２ｂの後部を回動自在に連結
する連結枠２ｃと、該連結枠２ｃに固設されたローリン
グ軸受２ｄと、左右上部リンク２ａ・２ａと一体に固着
されたアーム２ｅとにより構成されている。尚、アーム
２ｅの先端はミッションケース１３に基部が枢着された
油圧シリンダー２１の先端部にピン２２を介して枢着さ
れており、リンク機構２は該油圧シリンダー２１・２１
の伸縮によりその後端部が各々独立して上下動すべく設
けられている。

【０００８】４は２条植え苗移植作業機であって、主伝
動ケース２３と該主伝動ケース２３の後部に固着された
副伝動ケース２４とにより機枠が構成されており、主伝
動ケース２３の前部に設けられたローリング軸２５を前
記リンク機構２のローリング軸受２ｄに挿通して回動自
在にのみ係止し、以って、苗移植作業機４が乗用型走行
車体１に対してローリング自在に支持されると共に、リ
ンク機構２及び油圧シリンダー２１にて上下動すべく支
持されている。

【０００９】３は乗用型走行車体１側が高くて緩やかな
傾斜状態に設けた苗載台で、左右の立設枠３ａ・３ａと
前後の底板３ｂ・３ｃとでできた枠組みの底板空間部に
前後方向に巻きかけられて張設される苗移送ベルト２６
を設けた構造になっている。２７はベルト巻回駆動ロ−
ル、２８はベルト巻回従動ロ−ルである。そして、ベル
ト巻回駆動ロ−ル２７は、ラチェット機構２９を介して
駆動されるようになっていて、その駆動レバ−３０が左
右両側に設けられている。３１は駆動レバ−３０を苗載
台３が左右横移動端に来たときに回動せしめる回転子で
あって、前記主伝動ケース２３の左右外側に突出する常
時回転軸に止着されている。

【００１０】然して、苗移送ベルト２６は、苗載台３が
左右端に移動したときに一定量（１株の苗巾だけ）回動
し、苗載台３上に載置された苗（一株単位の苗ポットを
横及び縦方行に連続する状態で一体にパルプモールドに
て形成された紙製育苗器内に一株毎に分離した状態で育
苗されたレタス・白菜・大根等の野菜苗）を下記の苗受
枠３２に向けて移送するように構成されている。

【００１１】苗受枠３２は前記苗載台３の後端側にあっ
て、副伝動ケース２４に金具３３…を介して取付けられ
、２つの苗取出口３４…が設けられている。３５…は杆
体よりなる苗受杆であって、苗受枠３２の上方部の苗載
台３の左右立設枠３ａ・３ａに設けられた横板３６に当
間隔に固設され櫛歯状に下端が開放されており、この苗
受杆３５…の各々が野菜苗の一株毎のポット容器後側を
支持するように設けられている。尚、後述の苗植固定爪
４２ｂと苗植可動爪４２ｃとは、この苗受杆３５を間に
挾むようにして係合して一株の苗（一株のポット容器）
を分割保持するように作動する。

【００１２】３７は合成樹脂（ナイロン）製のブラシで
あって、苗の茎や葉が後方に倒れるのを防止すべく苗載
台３の左右立設枠３ａ・３ａ間に設けられている。３８
は苗載台３の支持レール，３９…は苗載台３の支持ロ−
ラを示し、苗載台３はその下面に固定されたコ字状受体
４０が支持レール３８に乗った状態で且つレ−ル４１が
この支持ローラ３９…に乗った状態にて適宜駆動機構に
より左右横往復移動する。

【００１３】４２は苗植装置で、内部が中空になった箱
状の苗植具本体４２ａに、苗植固定爪４２ｂと苗植可動
爪４２ｃとの２つの苗植爪と苗押し具４２ｄとを装着し
、苗植具本体４２ａの内部に前記苗植可動爪４２ｃの作
動機構を設け、苗を挾持したり逆に挾持している苗を離
したりする作動が行われるようにしている。そして、苗
押し具４２ｄは苗植爪４２ｂ・４２ｃが挾持している苗
を離した瞬間より苗植爪４２ｂ・４２ｃが上動する速さ
と同じ速さで下動するように構成されており、苗が苗植
爪４２ｂ・４２ｃにて圃場に植え付けられる位置から苗
植爪４２ｂ・４２ｃが上動しても動かないようにしてい
る。

【００１４】そして、この苗植装置４２の本体４２ａを
第１回転ケ−ス４３に軸着し、該第１回転ケ−ス４３を
第２回転ケ−ス４４に軸着して、苗植装置４２の苗植爪
４２ｂ・４２ｃの先端が描く軌跡Ｐが前後方向に狭くて
上下方向に長い閉ル−プ状になるように第１回転ケ−ス
４３及び第２回転ケ−ス４４に伝動機構を内蔵して第２
回転ケ−ス４４の基部を副伝動ケース２４の後部に軸着
している。

【００１５】４５は鎮圧装置であって、主伝動ケース２
３に固設の支持板４６の下端に固設した軸４７に回動自
在に支持アーム４８と一体のボス４９を枢支し、該支持
アーム４８に鎮圧作動アーム５０をアーム長手方向のハ
−ニ方向に移動調節自在にボルト５１にて固定している
。鎮圧作動アーム５０の下端部には軸５２を固設したコ
字状の板体５３が固設されている。５４は鎮圧板であっ
て、その左右側板５５・５５に設けた長孔５６・５６に
前記軸５２を嵌合して鎮圧作動アーム５０に装着してい
る。５７は軸５２と鎮圧板５４との間に設けられた引張
バネであって、外力が加わらないと軸５２が長孔５６の
一端ホに接当するように設けられている。５８はボス４
９に固設の従動アームである。

【００１６】５９は主伝動ケース２３に設けられた常時
回転軸６０に固設の駆動カムである。６１は平面視コ字
状の駆動アームであって、支持板４６に軸６２にて回動
自在に枢支され、その一側辺６１’を長く延出してその
先端に軸体よりなる従動カム６３を設け、該従動カム６
３が前記駆動カム５９に係合して、駆動アーム６１がヘ
−ト方向に揺動するように構成している。そして、駆動
アーム６１にはその左右に軸６１Ｌ・６１Ｒが固設され
ており、この軸６１Ｌ・６１Ｒと前記左右の従動アーム
５８・５８とが連結ロッド６４・６４にて連結されてい
る。６５は巻きバネであって、一端を支持板４６に係止
し他端を駆動アーム６１に係止して、駆動アーム６１を
ヘ方向に回動するように付勢している。

【００１７】然して、駆動カム５９が回転すると従動カ
ム６３に係合し、巻きバネ６５の付勢力に坑して駆動ア
ーム６１をト方向に回動せしめる。すると、左右連結ロ
ッド６４・６４を介して鎮圧装置４５の左右鎮圧板５４
・５４が上下動し、植付けられた苗の左右両側部の圃場
を苗の方向に向けて押圧し、苗に土を寄せながら鎮圧す
る。尚、この鎮圧装置２の左右鎮圧板５４・５４が植付
けられた苗の側方位置に来たときに、該左右鎮圧板５４
・５４が下動して苗の側方の圃場を押圧するように、駆
動カム５９は車速及び苗植装置４２とに同期して回転す
るように設定されている。

【００１８】６６は整地板であって、前部を主伝動ケー
ス２３に枢着してバネにて下方に向けて付勢することに
より後部が上下動すべく設けられている。そして、この
整地板６６が苗移植作業機４の圃場面に対する位置を検
出するセンサを兼用しており、整地板６６の上下動にて
油圧バルブ６７を作動せしめ前記油圧シリンダー２１に
より適正な位置に苗移植作業機４を位置せしめるべく設
けられている。

【００１９】６８は移植クラッチレバーであって、前後
揺動操作することにより苗載台３及び苗植装置４２を作
動させたり停止させたりすることができるように設けて
いる。６９は油圧操作レバーであって、前記整地板６６
にて苗移植作業機４を自動上下動制御する状態と手動に
て各苗移植作業機４を上下動する状態とに切替えるべく
設けている。

【００２０】７０はミッションケース１３から左右各主
伝動ケース２３・２３に動力を伝えるＰＴＯ軸である。 Ａは乗用型走行車体１の機体中心であって、左右駆動後
輪１４・１５間及び左右駆動前輪１９・２０間の中心線
となっている。Ｂは左右最外側の植付け位置間の中心で
あって、左右苗植装置４２・４２の苗植付け位置間の中
心線となっている。

【００２１】そして、上記乗用型走行車体１の機体中心
Ａと左右最外側の植付け位置間の中心Ｂとを変位させた
状態で、２条植え苗移植作業機４は乗用型走行車体１に
平行リンク機構２を介して装着されている。尚、その変
位量は、復路工程で車輪の位置を往路工程の車輪跡に合
わせて前進したとき（往路工程と復路工程とで同じ車輪
位置となるようにしたとき）、往路工程にて植付けた苗
条ａ・ａ間の中央に復路工程にて苗が植付けられるよう
に設定されている。

【００２２】次に、畝Ｃに野菜苗を移植する例の作用を
説明すると、乗用型苗移植機の左右駆動前輪１９・２０
及び後輪１４・１５が圃場の畝溝Ｄに位置するように機
体をセットし、苗載台３にポット状の野菜苗を載置収容
した後エンジン１２を始動し、油圧操作レバー６９にて
苗移植作業機４を移植作業位置に下降せしめて自動制御
状態とし、移植クラッチレバー６８にて苗載台３及び苗
植装置４２を作動させて機体を前進させると、苗載台３
は左右駆動機構を介して左右方向に往復揺動されるので
、その後端側に位置する苗が苗受枠３２に受けられた状
態で左右に移動され、苗取出口３４…に苗が繰り出され
、苗植軌跡Ｐを描く苗植爪４２ｂ・４２ｃにより掴み取
られ、そのまま下動して畝Ｃに苗を挟持した苗植爪４２
ｂ・４２ｃが突入し、苗植爪４２ｂ・４２ｃが離間して
苗を開放し、その苗を開放した瞬間より苗押し具４２ｄ
が苗植爪４２ｂ・４２ｃが上動する速さと同じ速さで下
動して苗をそこに置くようにして移植する。そして、苗
移植作業機４は共に常に畝Ｃに対して適正な位置になる
ように上下動制御されるので苗の移植深さは常に適切な
状態になる。また、その移植された苗の両側方を上から
鎮圧装置４５の左右鎮圧板５４・５４が下動して苗の方
向に向けて押圧し、苗に土を寄せながら鎮圧するので、
苗は確実に移植される。このとき、左右鎮圧板５４・５
４が下動して苗の方向に向けて押圧している間も機体は
前進しているが、軸５２が引張バネ５７の引張力に坑し
て長孔５６を移動するので、左右鎮圧板５４・５４は土
面を押圧している間は移動せず、良好なる植付け作業が
行なわれる。

【００２３】そして、苗載台３は乗用型走行車体１側が
高くて緩やかな傾斜状態に設けたものであるから、苗載
台３に載置される苗が振動にて押し潰されることが少な
く適切な苗植え作業が行なわれる。そして、往路工程で
苗を植付けた後、旋回して往路工程と同じ位置を車輪が
通るように（往路工程と同じ２つの畝溝Ｄ・Ｄを車輪が
通るように）復路工程で苗植付け作業をすると、復路工
程では往路工程にて植付けた苗条ａ・ａ間の中央と両苗
条ａ・ａの外側位置とに苗が植付けられ、往路と復路と
で４条の苗が畝Ｃ上に植付けられる。

【００２４】尚、上記実施例においては畝に苗を植付け
る場合の説明をしたが、畝を形成しない平坦な圃場でも
同様に植付け作業が行なえることは謂うまでもない。ま
た、上記実施例においては乗用型走行車体１に２条植え
苗移植作業機４を装着した例を示したが、苗移植作業機
４は３条植え以上でも良い。更に、上記実施例において
は乗用型野菜苗移植機について説明したが、他に如何な
る移植機であっても良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体側面図

【図２】全体平面図

【図３】作用説明要部平面図

【図４】要部側面図

【図５】要部背面図

【符号の説明】

１　　乗用型走行車体　　　　　　　　　　　　　　２
　　リンク機構３　　苗載台　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　４　　苗移植作業機ａ　　苗条 Ａ　　乗用型走行車体１の機体中心　　Ｂ　　左右最外
側の植付け位置間の中心 Ｐ　　苗植軌跡

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　乗用型走行車体１に複数条植え苗移植
   作業機４を装着してなる移植機において、往路工程にて
   植付けた苗条ａ・ａ間に復路工程にて苗を植付けるべく
   、乗用型走行車体１の機体中心Ａと左右最外側の植付け
   位置間の中心Ｂとを変位させたことを特徴とする移植機
   。