JPH04293280A - セラミック薄膜素子の製造方法 - Google Patents

セラミック薄膜素子の製造方法

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JPH04293280A
JPH04293280A JP3058997A JP5899791A JPH04293280A JP H04293280 A JPH04293280 A JP H04293280A JP 3058997 A JP3058997 A JP 3058997A JP 5899791 A JP5899791 A JP 5899791A JP H04293280 A JPH04293280 A JP H04293280A
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JP
Japan
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film
ceramic
thin film
ceramic thin
cracks
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JP3058997A
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English (en)
Inventor
Motoo Toyama
外山 元夫
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミック薄膜を用いた
集積回路などのデバイスの製造方法に関するものであり
、特にランダムアクセスメモリや光学メモリ、超音波変
換機、焦電素子などの製造に利用されるセラミック薄膜
素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック材料を薄膜化して集積デバイ
スに用いる試みが従来からなされている。近年とくに強
誘電体を薄膜化して光学素子、光学および電子メモリ素
子に応用しようとする動きが活発である。この種の強誘
電体薄膜を集積化した例としては、G,C,Messe
ngerand  F,N,Coppage,IEEE
  Transactions  onNuclear
  Science,Vo1.35,No.6,(19
88)1461などが挙げられる。
【0003】強誘電体材料としては、室温での安定性、
自発分極の大きいことなどからPZTと略記されるチタ
ン酸ジルコン酸鉛が最も応用開発が盛んであり、その他
、チタン酸バリウム、ニオブ酸リチウムなどもよく知ら
れた材料であり、いずれも金属酸化物セラミックである
。これらのセラミック薄膜素子の製造方法としては、従
来、反応性スパッタリング法、化学気相成長(CVD)
法、コーティングによるゾル・ゲル法が挙げられるが、
ゾル・ゲル法の場合、図2に示したようにステップ(a
)で基板1上にゾル原料2を塗布し、ステップ(b)で
試料を150℃程度に加熱してゲル化し、ステップ(c
)で所望の膜厚を得るためにこの工程(a),(b)を
何回か繰り返し、ステップ(d)で材料を安定化させ、
強誘電性を得るために600℃以上でアニールしたのち
に、ステップ(e)で微細加工を行い、ステップ(f)
で必要に応じて上部電極3を堆積、加工して素子を作製
する。また、反応性スパッタリング法や、CVD法など
の気相から堆積する場合は、図3に示したように、ステ
ップ(a)で通常、600℃程度に加熱した基板1上に
強誘電PZT7を堆積し、ステップ(b)で微細加工(
パターニング)を行い、ステップ(c)で必要に応じて
上部電極3を堆積、加工する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術においては
、例えばゾル・ゲル法による成膜法の場合、図2(b)
の最初の加熱工程で、有機分子や水分を蒸発させること
による体積減少でクラック(ひび割れ)4を生じる。こ
の場合は、原料2の塗布(a)と加熱(b)の工程を何
度か繰り返すので、例えば、基板1の下部電極として用
いる場合に、上部電極3との間で直接短絡を起こすよう
なことはないが、膜中にクラックがあるために、絶縁破
壊耐圧が低下したり、抗電場や自発分極などの電気特性
の不均一の要因になっていた。
【0005】気相からの堆積法は、ゾル・ゲル法のよう
に工程を何度も繰り返す必要がないものの、加熱堆積後
にクラック4が生じ(図3(a))、ゾル・ゲル法の場
合の膜特性の不具合点に加えて、上部電極3と基板1と
の間で直接短絡することがあった。この場合のクラック
4は基板1の温度を室温に戻すときに生じていたものと
推定され、膜の堆積時の基板温度を例えば300℃程度
まで下げることにより、室温との温度差が減少するため
、クラック4は殆ど発生しなくはなる。しかしながら、
このようにクラック4の生じない程度の比較的低温で作
製したセラミック膜は、強誘電性を示さなかったり、絶
縁耐圧が低かったり、電気伝導度の経時変化が大きかっ
たりして、電子材料としての機能性を著しく欠き、薄膜
化することの本来の意義を消失せしめるものである。結
局、600℃程度のアニール処理が膜堆積後に必要とな
るわけで、その際に図3(a)と同様なクラック4を生
じていた。
【0006】以上のように、従来のセラミック膜作製技
術ではクラック4を減らすことは困難で、セラミック材
料を集積デバイスに応用する大きな妨げとなり、解決を
要する課題となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上に述べた課題
を解決すべく、成膜時の基板加熱を一定レベルに抑え、
まず最初に微細加工を行い、その後にアニール処理を行
うという手段をとった。
【0008】
【作用】本発明によってセラミック薄膜を集積化すれば
、成膜後にまずセラミック薄膜を微細加工することによ
り、膜の面積に対する辺の全長の比を増大させ、よって
その後のアニール処理による膜のストレスが辺において
散逸するようにしたため、クラックの発生を極力抑える
ことができる。本方法は、微細化が進むほど有効である
【0009】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。本発明の実施例として、チタン酸ジルコン酸鉛
(PZT)を用いた薄膜素子の製造方法について述べる
。図1(a)に示すように、PZT5はシリコン基板1
上に反応性スパッタリング法でおよそ300nmの厚さ
に堆積した。
【0010】基板温度は室温から300℃の範囲内にし
、スパッタターゲットとしては(65/35)と表記さ
れる組成のセラミック焼結体を用いた。スパッタ時の導
入ガス量は、アルゴンが毎分90ccであり酸素が毎分
10ccである。ターゲットの形状は直径8cmの円盤
で、そのターゲット円盤に対する高周波投入パワーは1
00Wであり、スパッタ効率を高めるために、ターゲッ
ト裏面にマグネットを配する、いわゆるマグネトロンス
パッタリングの方式を用いた。
【0011】成膜後に表面を光学顕微鏡で観察したが、
クラックは全く認められなかった。300℃で成膜した
PZT膜5はX線回折による分析で、常誘電体のパイロ
クロア構造と同定された。基板加熱を行わずに室温で成
膜した場合は同じ常誘電体のアモルファス構造であった
。次に図1(b)に示すようにこれらの室温もしくは3
00℃で成膜したシリコン基板1上のPZT5のエッチ
ングを行った。この時のエッチングのパターンは一つの
素子の面積が最大で0.2mm2 、素子の一辺が最大
で0.5mmである。次に図1(c)に示すようにこの
試料を直径15cmのチューブ内に置き、酸素ガスを毎
分3リットル流しながら600℃で3時間アニール処理
を行ったところ、従来の方法の場合と異なり、クラック
の全く無い素子が殆どであった。このときクラックの全
く無い素子は、以下の3つの条件を全て満たしていた。
【0012】第1の条件は素子の面積が最大で0.2m
m2 であること。第2の条件は素子の最長の辺が0.
5mm以下であること。第3の条件は単純な矩形である
こと。最後の第3の条件について説明する。第3の条件
を満たさない素子パターンの一例を図4に示した。この
パターンは、実際には存在しない破線6によって分割さ
れる2つの矩形(a)と矩形(b)とが繋がってできて
いるものとみなされ、第3の条件を満たさないが、辺の
長さは全て0.1mm以下であるので、第1の条件も第
2の条件も満たしている。このパターンの場合、エッチ
ング処理後にアニール処理を行ったところ、クラック4
を生じた。クラック4の発生する位置は図4に示したよ
うに例外なく2つの矩形aと矩形bとの繋がった部位で
あり、アニール処理によるストレスがこの部位に集中し
たことが推察される。
【0013】以上の3つの条件を満たしているPZT薄
膜素子は、従来の製造方法では大抵クラック4が生じて
いたのに対し、本発明による方法では全くクラックが発
生しなかった。このことから、本発明を支配している法
則は、薄膜素子の寸法が小さくなることによる単なる確
率現象ではなく、基板材料とセラミック膜との線膨張係
数の相違によるエネルギーが通常クラック4を発生させ
るに至るところを予め図1(b)に示すようにエッチン
グ加工し、セラミック膜5の面積を小さくし、相対的に
比を増した辺によって、このアニール時のエネルギーを
散逸させ、よってクラック4を予防したものと考えられ
る。
【0014】このようなメカニズムの普遍性から、本発
明が他のセラミック材料と基板材料との組合わせについ
ても有効であることが十分に推察される。実際、本発明
者はGaAs基板を用いて同様な実験を行ったが、10
0μm以下にパターニングしてアニールすることにより
、クラックの発生を抑えることができた。上記のメカニ
ズム及び実施例から、本発明は素子の微細化が進むほど
有効であることは明らかである。
【0015】なお、本発明による方法で作製したPZT
膜7について、図1(d)に示したように、上部電極3
をつけて電気特性を測定したところ、PZT膜7が強誘
電体であることが確認できた。
【0016】
【発明の効果】以上示したように、本発明によれば微細
加工したセラミック膜のクラックを著しく抑えこむこと
ができ、例えばこれを用いた集積回路製造の歩留まりを
向上させることができる。また本発明による加工方法は
、より微細化が進むほど効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるセラミック薄膜素子の製造方法を
示す断面図である。
【図2】従来のゾル・ゲル法によるセラミック薄膜素子
の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】従来の気相堆積法によるセラミック薄膜素子の
製造方法を示す工程断面図である。
【図4】クラックを生ずるセラミック薄膜素子の例を示
す平面図である。
【符号の説明】
1  シリコン基板 2  ゾル原料 3  上部電極 4  クラック 5  常誘電PZT膜 6  ゲル状PZT 7  強誘電PZT膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板上に堆積したセラミック薄膜のア
    ニール処理において、該セラミック薄膜を微細エッチン
    グ加工し、その後アニール処理を行うことを特徴とする
    セラミック薄膜素子の製造方法。
JP3058997A 1991-03-22 1991-03-22 セラミック薄膜素子の製造方法 Pending JPH04293280A (ja)

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JP3058997A JPH04293280A (ja) 1991-03-22 1991-03-22 セラミック薄膜素子の製造方法

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ID=13100498

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007258389A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Fujifilm Corp 圧電膜とその製造方法、及び圧電素子
JP2008504672A (ja) * 2004-06-17 2008-02-14 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 圧電性材料を作成する工程

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