JPH04288029A - パラフィン系化合物の酸化法 - Google Patents

パラフィン系化合物の酸化法

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JPH04288029A
JPH04288029A JP3213135A JP21313591A JPH04288029A JP H04288029 A JPH04288029 A JP H04288029A JP 3213135 A JP3213135 A JP 3213135A JP 21313591 A JP21313591 A JP 21313591A JP H04288029 A JPH04288029 A JP H04288029A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、パラフィン系化合物を酸化して
相当するアルコール及び/又はケトン誘導体を生成する
方法において、チタンシリカライト及び貴金属及び/又
は該貴金属の誘導体を主成分とする触媒の存在下、温度
0ないし100℃、好ましくは酸性条件下で、前記パラ
フィン系化合物を酸素及び水素の混合物と反応させるこ
とを特徴とするパラフィン系化合物の酸化法に係る。
【0002】パラフィンは反応性に乏しい化合物である
ことが知られており、一般に、官能化に当たっては高温
又はかなり強力な反応体(たとえばオゾン、トリフルオ
ル過酢酸、クロム酸、過マンガン酸)が必要とされ、か
なり過酷な条件にも拘わらず選択率は必ずしも満足でき
るものではない。過酸化水素又はペルオキシ化合物によ
るパラフィン系化合物の酸化が一般に触媒としての金属
錯体の存在下で行われることも開示されている。しかし
ながら、一般に、酸素への分解が並行して起るため、ペ
ルオキシ反応体に対して得られる収率はかなり低い(J
.T.Groves,G.A.McClusky,J.
A.C.S.,p.859,1976;J.B.Vin
centら、J.A.C.S.,p.6898,198
8;R.H.Fishら、J.Chem.Soc.,C
hem. Comm,p.1504,1988)。さら
に、温度0ないし100℃において行われる過酸化水素
によるパラフィンの酸化も開示されており、この方法で
は、触媒として一般式 pHMO2・qTiO2・SiO2 (式中、Mはアルミニウム、ガリウム及び鉄の中から選
ばれる金属であり;pは0ないし0.05であり、この
pについては0でもよく;qは0.01ないし0.02
5である)で表されるチタンシリカライトを使用する。 この方法は、両反応体に対してかなり高い値の変化率及
び選択率を示すが、過酸化水素が高コストであるため明
らかに不利である。従って、経済性の点では、パラフィ
ンの酸化剤として酸素を使用できる方法が極めて興味深
い。これに関連して、酸素による線状パラフィンの酸化
が開示されているが、この方法は約150℃の温度を必
要とし、酸、ケトン、アルコール及び過酸化物、パラフ
ィン系化合物の分解に由来するいくつかの生成物を含有
する複雑な生成物の混合物を生ずる(N.M.Eman
uel,E.T.Denisov,Z.K.Maizu
s,Liquid Phase Oxidation 
ofHydrocarbons,Plenum Pre
ss,New York,1987)。このような過酷
な反応条件のため、反応の選択率を制御することができ
ず、得られる複雑な生成物の混合物を分離し、使用する
ことは困難である。
【0003】さらに、過去において、酸素及び好適な還
元剤の存在下においてパラフィンを酸化できる有機金属
触媒が研究されてきた。これらの触媒は「モノオキシゲ
ナーゼ様」と定義されるものであり、この種の反応は酵
素モノオキシゲナーゼによって代表される。Mimou
nら、Tetrahedron,31,p.177(1
975)には、たとえば異なる2つの酸化状態の金属で
なる触媒(たとえばFeII/III、CuI/II、
SnII/IV、VIII/IV)の存在下、及び還元
剤としてアスコルビン酸、ヒドロベンゼン又はトリオー
ルの中から選ばれる有機化合物の存在下における酸素に
よるパラフィンの酸化が開示されているが、残念なこと
には、得られる収率が非常に低く、化学量論量の還元剤
が消費される。Bartonら、J.Chem.Soc
.,Perkin Trans,947(1986)に
よれば、使用する還元剤はZn/H+又はFe/H+で
ある。この場合、鉄又は亜鉛が完全に消費され、これに
対する収率は5%以下である。Tabushiら、J.
Am.Chem.Soc.,103,7371(198
1)及びShilov,J.Chem.Soc.,Ch
em.Comm.,731(1987)では、酸素によ
るパラフィンの酸化反応が、ポルフィリン系触媒を使用
し、必要によっては助触媒として白金を併用して行われ
ており、一方、還元剤は水素又は亜鉛アマルガムであり
、メチルビオロゲンの存在下で行われている。この場合
、収率が非常に低く、ポルフィリン配位子は酸化剤に対
して不安定である。Herron及びTolmann,
J.Am.Chem.Soc.,109,2837(1
987)では、還元剤が水素であり、酸化触媒がFeI
Iであり、助触媒が白金であり、これら触媒及び助触媒
はゼオライト5A上に担持されており、鋭敏な選択性の
反応を生ずる。しかし、この場合にも収率が低く、さら
に酸素の95%は反応に使用されることなく水に直接変
換される。
【0004】発明者らは、驚くべきことには、ゼオライ
ト性の酸化触媒を貴金属と共に使用することにより、低
反応温度において、酸素及び水素の混合物によりパラフ
ィン系化合物を酸化して相当するアルコール及び/又は
ケトン誘導体を生成できることを見出し、本発明に至っ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、チタンシリカラ
イト及び貴金属及び/又はその化合物を主成分とする触
媒を使用することにより、パラフィン系化合物の酸素−
水素混合物による相当するアルコール及び/又はケトン
誘導体への酸化法にある。酸化反応は好ましくは酸性条
件下で行われる。本発明の方法によって酸化されるパラ
フィンは、一般式 (式中、R1及びR2は同一又は相互に異なるものであ
って、炭素数1ないし10の直鎖状アルキル基、炭素数
3ないし10の分枝状又は環状アルキル基でなる群から
選ばれる基であり、又はR1及びR2は一緒になって炭
素原子の周囲で閉環した2価の基を構成してもよく、又
はハロゲン、アルコキシ基、アミノ基、カルボニル基、
カルボキシ基、カルボキシエステル基又はアミド基の如
き官能基を含有していてもよく;R3はR1及びR2と
同意義又は水素である)で表される。
【0006】本発明の目的を構成する方法では、チタン
シリカライト及び貴金属及び/又はその化合物を主成分
とする触媒を使用する。かかる触媒は、a)チタンシリ
カライト及びたとえば炭素に担持された貴金属の混合物
、又はb)貴金属又はその誘導体が析出されたチタンシ
リカライト、又はc)貴金属又はその誘導体で変性され
たチタンシリカライトで構成される。貴金属は白金、パ
ラジウム、イリジウム、ルテニウム及びロジウムの中か
ら選ばれ、好ましくは白金又はパラジウムである。貴金
属化合物を使用する場合には、かかる貴金属の塩又は錯
体、好ましくは白金又はパラジウムの塩又は錯体(たと
えばPdCl2、PtCl2、H2PtCl6、Pd(
NH3)4Cl2、Na2PtCl4、Na2PdCl
4)を使用でき、又は貴金属化合物はPtOx及びPd
Ox(x=1又は2)でもよい。チタンシリカライトは
英国特許第2,071,071号、ヨーロッパ特許公開
第226,257号、同第226,258号、同第22
6,825号及び同第265,018号に開示されてお
り、下記一般式(酸化物(か焼した無水形)のモル比と
して表示)で表される。pHMO2・qTiO2・Si
O2(式中、Mはアルミニウム、ガリウム及び鉄の中か
ら選ばれる金属であり;pは0ないし0.05の範囲で
あり;qは0.0001ないし0.05、好ましくは0
.01ないし0.025である。)ヨーロッパ特許公開
第265,018号には、オリゴマー性シリカに結合さ
れたチタンシリカライトが開示されている。そのままの
又は結合形のゼオライトを芳香族炭化水素のヒドロキシ
ル化(英国特許第2,116,974号)及びオレフィ
ン系化合物のエポキシ化(ヨーロッパ特許第100,1
19号)において使用すること(いずれも過酸化水素の
存在下で行われる)は既に開示されている。
【0007】本発明による方法では、触媒がチタンシリ
カライト及び炭素に担持した貴金属の混合物である場合
、かかる混合物は機械的方法によって調製され、貴金属
は好ましくはパラジウム及び白金から選ばれ、担体に対
して0.5ないし10重量%、チタンシリカライトに対
して0.001ないし5重量%の比率で存在する。チタ
ンシリカライトはそのままで、及びオリゴマー性シリカ
との結合形として使用される。しかしながら、本発明の
好適な態様では、貴金属又はその誘導体が析出されたチ
タンシリカライトを触媒として使用する。かかる触媒は
新規であり、本発明の第2の目的を構成する。この触媒
は、水溶液中、温度20ないし100℃において、その
ままの又はオリゴマー性シリカと結合した形のチタンシ
リカライトを貴金属の化合物で処理することによって調
製される。 チタンシリカライトに対する貴金属の比率は0.001
ないし5重量%である。ついで、溶媒を留去し、得られ
た固状物を、予め減圧乾燥させた後、そのままの形の触
媒として使用し、又は温度25ないし500℃、圧力1
ないし20気圧下での水素による還元に供し、ゼオライ
トの表面上に析出した金属化合物を金属形に還元する。 該還元反応は、水素流下における乾燥条件下で、又はオ
ートクレーブ内において、通常の水素化反応溶媒(たと
えば水又はアルコール)から選ばれる溶媒中、撹拌しな
がら行われる。後者の場合には、溶媒の臨界温度よりも
低い温度で行われる。オートクレーブ内での還元の終了
後、懸濁液を遠心分離に供し、得られた固状残渣を蒸留
水で洗浄し、減圧下で乾燥させる。好ましくは、貴金属
は白金及びパラジウムの中から選ばれる。チタンシリカ
ライトの表面上への金属の析出を行うために使用される
パラジウム及び白金イオンの源は、たとえばPdCl2
、PtCl2、H2PtCl6、Pd(NH3)4Cl
2、Na2PtCl4及びNa2PdCl4である。こ
のようにして得られた触媒における貴金属又は貴金属誘
導体の比率は0.001ないし5重量%である。
【0008】本発明の好適な第2の態様では、ゼオライ
ト構造内に分散された貴金属及び/又はその誘導体で変
性されたチタンシリカライトを触媒として使用する。か
かる物質も新規であり、本発明の他の目的である。この
触媒は、水熱条件下、ケイ素誘導体、チタン誘導体、貴
金属(好ましくは白金又はパラジウム)の誘導体、及び
含窒素有機塩基を、反応体におけるSiO2/TiO2
のモル比の値10ないし60、貴金属の誘導体/SiO
2のモル比の値0.0005ないし0.01、含窒素有
機塩基/SiO2のモル比の値0.1ないし1、H2O
/SiO2のモル比の値15ないし100で反応させる
ことによって調製される。ケイ素誘導体はシリカゲル、
シリカゾル及びアルキルシリケートの中から選ばれるも
のであり、中でもテトラエチルシリケートが好適である
。チタン誘導体はチタン塩及び有機誘導体(たとえばア
ルキルチタネート、中でもテトラエチルチタネートが好
適である)の中から選ばれる。含窒素有機塩基は、好ま
しくはテトラプロピルアンモニウム水酸化物である。白
金又はパラジウムの誘導体は、PdCl2、PtCl2
、H2PtCl6、Pd(NH3)4Cl2、Na2P
tCl4及びNa2PdCl4の中から選ばれる。温度
100ないし200℃、好ましくは160ないし190
℃、pH10ないし13、反応時間1ないし72時間で
操作することによって反応体を反応させる。終了後、生
成物をオートクレーブから取出し、洗浄し、乾燥させ、
温度500ないし600℃でか焼する。得られた生成物
は化合物形の貴金属を含有し、か焼工程に関して選択し
た条件に応じて、少量の還元形の金属も含有する。かか
る生成物はそのままで本発明による方法における触媒と
して使用され、又は金属化合物を金属に還元するため温
度25ないし250℃、圧力1ないし20気圧での水素
による還元に供される。該還元反応は、水素流下におけ
る乾燥条件下で、又はオートクレーブ内において、通常
の水素化反応溶媒(たとえば水又はアルコール)から選
ばれる溶媒中、撹拌しながら行われる。後者の場合には
、溶媒の臨界温度よりも低い温度で行われる。オートク
レーブ内での還元の終了後、懸濁液を遠心分離に供し、
得られた固状残渣を蒸留水で洗浄し、減圧下で乾燥させ
る。このようにして調製された触媒は、貴金属及び/又
はその化合物を0.01ないし2重量%の量で含有する
。この生成物は、米国特許第4,410,501号にお
いてチタンシリカライトに関して開示されたものと同様
の粉末X線回折パターン及びIRスペクトルを示す。特
に、貴金属で変性されたチタンシリカライトでなる新規
な触媒のX線回折パターンは、金属の代表的な反射バン
ドをも示す。チタンシリカライトの表面上に貴金属又は
その誘導体を析出させることによって得られた触媒、又
は貴金属及び/又はその誘導体で変性したチタンシリカ
ライトでなる触媒は、単独で又はそのままのチタンシリ
カライトと混合して本発明による方法で使用される。酸
化反応は、好ましくは酸性雰囲気(たとえば塩酸、トリ
フルオル酢酸、硫酸、硝酸を含有する)で行われる。さ
らに好ましくは、かかる反応は、濃度0.001ないし
1モル/リットルの塩酸の存在下で行われる。本発明に
よる方法によって酸化されるパラフィン系化合物のいく
つかの例としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン
、n−オクタン及びn−ヘキサンがある。本発明による
方法からの反応生成物は、原料化合物として使用したパ
ラフィン系化合物の実質的に唯一の炭素原子の酸化に由
来する含酸素化合物である。従って、モノ−アルコール
又はケトン又はこれらの混合物が、原料化合物として使
用したパラフィン系化合物に応じて極めて良好な選択率
で得られる。
【0009】本発明による方法は、具体的には、オート
クレーブ内において、好ましくは酸性雰囲気中、チタン
シリカライト及び貴金属及び/又はその誘導体を主成分
とする触媒の存在下、温度0ないし100℃で反応体(
すなわちパラフィン、酸素及び水素)を反応させること
によって行われる。場合によっては、反応混合物を窒素
で希釈してもよい。窒素/酸素のモル比の値は0ないし
30である。反応は、不活性溶媒の存在下又は不存在下
、バッチ式又は連続式で行われ、反応生成物を流出物か
ら分離し、未変化の反応体を再循環する。この反応に好
適な溶媒は、メタノール、n−ブチルアルコール、アセ
トン、又はこれら相互の又は水との混合物である。反応
が行われる際の温度は、好ましくは20ないし50℃の
範囲である。パラフィン/酸素及びパラフィン/水素の
モル比の値は0.1ないし10の範囲である。以下の実
施例は本発明を説明するものであり、本発明を限定する
ものではない。実施例1−9は、本発明による方法で使
用される触媒の調製例を説明する。実施例10−35は
、実施例1−9に開示の触媒を使用する本発明による方
法を詳述する。
【0010】実施例1 触媒1の調製   PdCl2としてパラジウム3%を含有する10%
塩酸水溶液1.8mlを蒸留水50mlに添加した。得
られた混合物を希炭酸ナトリウム水溶液で中和してpH
7とし、得られた沈殿物を酢酸0.5mlに再度溶解さ
せた。この溶液に、米国特許第4,410,501号の
実施例1に記載の如く調製したチタンシリカライト4g
を添加し、ついで懸濁液を連続して撹拌しながら溶媒を
減圧下でゆっくりと蒸発させた。 得られた固状物を減圧下45℃で乾燥させ、メタノール
10ml中に懸濁させた。懸濁液を、ガラス製オートク
レーブ内において、撹拌しながら、温度60℃で3時間
水素(3気圧)で処理した。固状物を遠心分離し、塩素
イオンが検知されなくなるまで蒸留水で洗浄し、ついで
減圧下65℃で数時間乾燥させた。
【0011】実施例2 (触媒2の調製)  PdCl2としてパラジウム3%
を含有する10%塩酸水溶液0.35mlを蒸留水50
mlに添加した。得られた混合物を希炭酸ナトリウム水
溶液で中和してpH7とし、生成した沈殿物を酢酸0.
5ml中に再度溶解させた。この溶液に、米国特許第4
,410,501号の実施例1に記載の如く調製したチ
タンシリカライト4gを添加し、ついで懸濁液を連続し
て撹拌しながら、減圧下で溶媒をゆっくりと蒸発させた
。得られた固状物を水素流(p=1気圧)下、300℃
に2時間維持した。固状物を回収し、塩素イオンが検知
されなくなるまで蒸留水で洗浄し、ついで減圧下65℃
で数時間乾燥させた。
【0012】実施例3 (触媒3の調製)  PdCl2としてパラジウム3%
を含有する10%塩酸水溶液1.8mlを蒸留水50m
lに添加した。得られた混合物をpH11に調整し、沈
殿した赤味がかった固状物を遠心分離し、沈殿物を1.
2N HCl 0.92ml中に再度溶解させた。この
溶液に、米国特許第4,701,428号の実施例1に
記載の如く調製したシリカ結合チタンシリカライト4g
を添加し、ついで懸濁液を連続して撹拌しながら、減圧
下で溶媒をゆっくりと蒸発させた。得られた固状物を減
圧下40℃で乾燥させた。
【0013】実施例4 (触媒4の調製)  H2PtCl6として白金25%
を含有する水溶液0.1mlを水10mlで希釈した。 この溶液に、米国特許第4,701,428号の実施例
1に記載の如くして調製したシリカ結合チタンシリカラ
イト4gを添加し、減圧下で溶媒をゆっくりと留去した
。残渣を大気圧下300℃において2時間水素で処理し
、ついで塩素イオンが検知されなくなるまで水で洗浄し
、蒸留水で2回洗浄し、減圧下65℃で乾燥させた。
【0014】実施例5 (触媒5の調製)  米国特許第4,701,428号
の実施例1に従って調製したチタンシリカライト4gを
、蒸留水10ml中にPd(NH3)4Cl2 150
mgを含有する溶液に添加した。 減圧下ゆっくりと溶媒を留去し、残渣を大気圧下300
℃において2時間水素で処理した。冷却後、固状物を蒸
留水で洗浄し、65℃で数時間乾燥させた。
【0015】実施例6 (触媒6の調製)  米国特許第4,701,428号
の実施例1に従って調製したチタンシリカライト4gを
、蒸留水10ml中にPd(NH3)4Cl2 30m
gを含有する溶液に添加した。減圧下ゆっくりと溶媒を
留去し、残渣を大気圧下300℃において2時間水素で
処理した。冷却後、固状物を蒸留水で洗浄し、65℃で
数時間乾燥させた。
【0016】実施例7 (触媒7の調製)  Pd(NH3)4Cl2 100
mgを蒸留水10mlに溶解させた。この溶液に、ヨー
ロッパ特許公開第226,257号の実施例1に従って
調製したアルミニウム−チタンシリカライト 2.5g
を添加し、ついで得られた懸濁液を1時間還流させた。 遠心分離によって固状物を回収し、蒸留水で2回洗浄し
、減圧下で乾燥させ、ついで大気圧下300℃において
2時間水素で処理した。塩素イオンが完全に消失するま
で固状物を蒸留水で洗浄し、洗浄した固状物を減圧下6
5℃で乾燥させた。
【0017】実施例8 (触媒8の調製)  テトラエチルオルトチタネート 
1.7gをテトラエチルシリケート 30g中に溶解さ
せることによって溶液を調製し、撹拌しながらテトラプ
ロピルアンモニウム水酸化物の13.45重量%溶液5
5gに得られた溶液を添加した。この混合物を撹拌しな
がら透明な単一相溶液が得られるまで50℃に加熱した
。水32gを添加し、得られた溶液を、ゆっくりとした
窒素流の存在下、水を添加して蒸留混合物の初期容積を
維持しながら70℃で蒸留した。溶媒80gが集められ
るまで蒸留を続けた。 別に、水16gに13.45%テトラプロピルアンモニ
ウム水酸化物水溶液15.5g及びPdCl2 0.1
3gを溶解させることによって溶液を調製した。得られ
た溶液を、撹拌しながら上述の如く調製した溶液に添加
した。得られた混合物は次のモル組成を有する。 0.32 TPAOH・SiO2・0.05 TiO2
・0.005 PdCl2・50 H2Oかかる混合物
を鋼製のオートクレーブに充填し、自然発生圧力下18
0℃に15時間維持した。終了後、オートクレーブを開
放し、遠心分離によって回収した生成物を繰返し水で洗
浄し、120℃で1時間乾燥させ、550℃で5時間か
焼した。このようにして得られた物質を、窒素流下35
0℃で4時間還元に供した。このようにして、次のモル
組成を有する無水の触媒が得られた。SiO2・0.0
19 TiO2・0.002 Pd上述の如くして得ら
れた物質はX線分析で結晶性であり、米国特許第4,4
10,501号においてチタンシリカライトに関して開
示されたものと同様のX線回折パターン(さらに金属パ
ラジウムの代表的な反射を有する)を示し、米国特許第
4,410,501号においてチタンシリカライトに関
して開示されたものと同様のIRスペクトル(960c
m−1に吸収バンドを有する)を示した。
【0018】実施例9 (触媒9の調製)  H2PtCl6として白金4.2
%を含有する水溶液1.3gを、13.6%テトラプロ
ピルアンモニウム水酸化物水溶液56.5gに1滴ずつ
添加した。得られた溶液に、予め調製したテトラエチル
シリケート 32g及びテトラエチルチタネート 1.
7gでなる液を激しく撹拌しながら添加した。得られた
単一相溶液を水60gで希釈し、次のモル組成を有する
混合物を得た。 0.25 TPAOH・SiO2・0.05 TiO2
・0.002 H2PtCl6・40 H2Oかかる混
合物を鋼製のオートクレーブに充填し、撹拌することな
く、自然発生圧力下、180℃、15時間で結晶化させ
た。終了後、生成物を取出し、遠心分離し、水で数回洗
浄し、120℃で1時間乾燥させ、550℃で5時間か
焼した。このようにして得られた触媒(か焼した無水形
のもの)は次のモル組成を有する(ここで白金は化合物
の形である)。SiO2・0.023 TiO2・0.
001 Ptかかる触媒は、米国特許第4,410,5
01号に開示のチタンシリカライトが示すものと同様の
粉末X線回折パターン及びIRスペクトルによって特徴
づけられる。X線回折パターンでは、微量の金属白金の
存在によるいくつかの弱い反射が観察された。
【0019】実施例10−28 メタノール 10ml(任意に塩酸を含む)、n−ヘキ
サン 2ml、実施例1−9で得られた触媒、場合によ
っては米国特許第4,410,501号の実施例1に従
って調製したそのままのチタンシリカライトを、テフロ
ンライニングを有する鋼製オートクレーブ(容積140
ml)に充填した。ついで、オートクレーブに水素、酸
素及び任意に窒素を連続して充填し、その間、懸濁液を
常に撹拌した。反応終了後、残留するガスを排出し、モ
レキュラーシーブ5Aを収容する直径2mm、長さ2.
4mのカラムを使用し、伝導率検知器を具備するガス−
液クロマトグラフィーで分析した。ついで、オートクレ
ーブから懸濁液を排出し、触媒を除去し、得られた溶液
を炭酸水素ナトリウムで中和し、得られた生成物を、L
AC728 15%を充填した直径4mm、長さ2.3
mのカラム及びFID検知器を使用する内部標準法によ
るガスクロマトグラフィーによって分析した。質量分光
測定によって、生成物が2−ヘキサノン(2−one)
、3−ヘキサノン(3−one)、2−ヘキサノール(
2−ol)及び3−ヘキサノール(3−ol)であるこ
とが確認された。結果を表1に示す。
【0020】実施例29−30 酸含有溶媒10ml、ヘキサン 2ml、触媒、水素、
酸素及び窒素を、上述の様式でオートクレーブに充填し
た。得られた結果を表2に示す。
【0021】実施例31−35 上記実施例と同じ操作法によって、メタノール(場合に
よっては塩酸を含有する)10ml、触媒、パラフィン
、水素、酸素及び窒素をオートクレーブに充填した。特
に、オクタンを液状(2ml)で添加し、一方、ブタン
及びイソブタンをガスとして、撹拌しながら圧力2.8
気圧で圧力を一定に維持するよう添加した。質量分光測
定によって生成物(原料の種類に応じて2位、3位及び
4位でのパラフィンの酸化反応に由来するアルコール及
びケトン)を同定した。結果を表3に示す。
【表1】
【表2】
【表3】

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 (式中、R1及びR2は同一又は相互に異なるものであ
    って、炭素数1ないし10の直鎖状アルキル基、炭素数
    3ないし10の分枝状又は環状アルキル基でなる群から
    選ばれる基であり、又はR1及びR2は一緒になって炭
    素原子の周囲で閉環した2価の基を構成してもよく、又
    はハロゲン、アルコキシ基、アミノ基、カルボニル基、
    カルボキシ基、カルボキシエステル基又はアミド基の如
    き官能基を含有していてもよく;R3はR1及びR2と
    同意義又は水素である)で表されるパラフィン系化合物
    を酸素及び水素の混合物によって酸化して、相当するア
    ルコール及び/又はケトン誘導体を生成するに当たり、
    チタンシリカライト及び貴金属及び/又はその化合物を
    主成分とする触媒を使用することを特徴とする、パラフ
    ィン系化合物の酸化法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、前記酸化反
    応を無機酸又は有機酸の存在による酸性媒体中で行う、
    パラフィン系化合物の酸化法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の方法において、前記
    貴金属が、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム及
    びイリジウムの中から選ばれるものである、パラフィン
    系化合物の酸化法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の方法において、前記貴金属
    が白金及びパラジウムの中から選ばれるものである、パ
    ラフィン系化合物の酸化法。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の方法において、前記
    貴金属誘導体が、PdCl2、PtCl2、H2PtC
    l6、Pd(NH3)4Cl2、Na2PtCl4、N
    a2PdCl4、PtOx及びPdOx(x=1又は2
    )の中から選ばれるものである、パラフィン系化合物の
    酸化法。
  6. 【請求項6】請求項1−5のいずれか1項記載の方法に
    おいて、前記チタンシリカライトが、一般式pHMO2
    ・qTiO2・SiO2 (式中、Mはアルミニウム、ガリウム及び鉄の中から選
    ばれる金属であり;pは0ないし0.05の範囲であり
    ;qは0.0001ないし0.05、好ましくは0.0
    1ないし0.025であり;HMO2のH+イオンは少
    なくとも一部が他のカチオンで置換されていてもよい)
    で表されるものである、パラフィン系化合物の酸化法。
  7. 【請求項7】請求項1−6のいずれか1項記載の方法に
    おいて、前記触媒が、チタンシリカライト及び炭素に担
    持された貴金属の混合物である、パラフィン系化合物の
    酸化法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の方法において、前記貴金属
    が、炭素に対して0.5ないし10重量%及びチタンシ
    リカライトに対して0.001ないし5重量%の比率で
    含有される、パラフィン系化合物の酸化法。
  9. 【請求項9】請求項1−6のいずれか1項記載の方法に
    おいて、前記触媒が、貴金属又はその誘導体が析出され
    たチタンシリカライトでなる、パラフィン系化合物の酸
    化法。
  10. 【請求項10】請求項9記載の方法において、前記触媒
    が、貴金属又はその誘導体を0.001ないし5重量%
    の比率で含有するものである、パラフィン系化合物の酸
    化法。
  11. 【請求項11】請求項1−6のいずれか1項記載の方法
    において、前記触媒が、貴金属及び/又はその誘導体が
    分散されたチタンシリカライトでなる、パラフィン系化
    合物の酸化法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の方法において、前記触
    媒が、貴金属及び/又はその誘導体を0.01ないし2
    %の比率で含有するものである、パラフィン系化合物の
    酸化法。
  13. 【請求項13】請求項1−6のいずれか1項記載の方法
    において、触媒として、そのままのチタンシリカライト
    及び貴金属又はその誘導体が析出されたチタンシリカラ
    イトでなる混合物を使用する、パラフィン系化合物の酸
    化法。
  14. 【請求項14】請求項1−6のいずれか1項記載の方法
    において、触媒として、そのままのチタンシリカライト
    及び貴金属又はその誘導体が分散されたチタンシリカラ
    イトでなる混合物を使用する、パラフィン系化合物の酸
    化法。
  15. 【請求項15】請求項1−14のいずれか1項記載の方
    法において、チタンシリカライトをオリゴマー性シリカ
    と結合させて使用する、パラフィン系化合物の酸化法。
  16. 【請求項16】請求項1−15のいずれか1項記載の方
    法において、酸化に供するパラフィン系化合物が、プロ
    パン、n−ブタン、イソブタン、n−ヘキサン、n−オ
    クタンの中から選ばれるものである、パラフィン系化合
    物の酸化法。
  17. 【請求項17】請求項1−16のいずれか1項記載の方
    法において、パラフィン系化合物の酸化によってモノア
    ルコール及び/又はモノケトン、又はこれらの混合物を
    生成する、パラフィン系化合物の酸化法。
  18. 【請求項18】請求項2記載の方法において、前記酸が
    、塩酸、トリフルオル酢酸、硫酸及び硝酸の中から選ば
    れるものである、パラフィン系化合物の酸化法。
  19. 【請求項19】請求項18記載の方法において、酸が塩
    酸である、パラフィン系化合物の酸化法。
  20. 【請求項20】請求項19記載の方法において、塩酸を
    濃度0.001ないし1モル/リットルで使用する、パ
    ラフィン系化合物の酸化法。
  21. 【請求項21】請求項1−20のいずれか1項記載の方
    法において、前記酸化反応を温度0ないし100℃で行
    う、パラフィン系化合物の酸化法。
  22. 【請求項22】請求項21記載の方法において、酸化反
    応を温度20ないし50℃で行う、パラフィン系化合物
    の酸化法。
  23. 【請求項23】請求項1−22のいずれか1項記載の方
    法において、前記酸化反応を、メタノール、t−ブチル
    アルコール、アセトン及びこれらの相互の又は水との混
    合物の中から選ばれる溶媒の存在下で行う、パラフィン
    系化合物の酸化法。
  24. 【請求項24】請求項1−23のいずれか1項記載の方
    法において、パラフィン/酸素及びパラフィン/水素の
    各モル比の値が0.1ないし10である、パラフィン系
    化合物の酸化法。
  25. 【請求項25】請求項1−24のいずれか1項記載の方
    法において、酸素及び水素の混合物を窒素で希釈し、窒
    素/酸素のモル比の値が30以下である、パラフィン系
    化合物の酸化法。
  26. 【請求項26】請求項1−6記載の方法に従ってパラフ
    ィンを酸素及び水素の混合物で酸化して相当するアルコ
    ール及び/又はケトン誘導体を生成するためのチタンシ
    リカライト及び貴金属又はその誘導体を主成分とする触
    媒において、前記貴金属又はその誘導体をチタンシリカ
    ライト上に析出させたことを特徴とする、パラフィンの
    酸化用触媒。
  27. 【請求項27】請求項26記載のものにおいて、前記貴
    金属又はその誘導体を0.001ないし5重量%の比率
    で含有する、パラフィンの酸化用触媒。
  28. 【請求項28】請求項1−6記載の方法に従ってパラフ
    ィンを酸素及び水素の混合物で酸化して相当するアルコ
    ール及び/又はケトン誘導体を生成するためのチタンシ
    リカライト及び貴金属又はその誘導体を主成分とする触
    媒において、前記貴金属又はその誘導体をチタンシリカ
    ライト中に分散させたことを特徴とする、パラフィンの
    酸化用触媒。
  29. 【請求項29】請求項28記載のものにおいて、前記貴
    金属又はその誘導体を0.01ないし2重量%の比率で
    含有する、パラフィンの酸化用触媒。
  30. 【請求項30】請求項28記載のチタンシリカライト及
    び貴金属誘導体を主成分とする触媒の調製法において、
    水熱条件下、温度100ないし200℃及び反応時間1
    ないし72時間の条件下、ケイ素誘導体、チタン誘導体
    、貴金属誘導体及び含窒素有機塩基を、反応体中のSi
    O2/TiO2のモル比の値10ないし60、貴金属誘
    導体/SiO2のモル比の値0.0005ないし0.0
    1、含窒素有機塩基/SiO2のモル比の値0.1ない
    し1及びH2O/SiO2のモル比の値15ないし10
    0で反応させることを特徴とする、触媒の調製法。
  31. 【請求項31】請求項28記載のチタンシリカライト及
    び貴金属誘導体を主成分とする触媒の調製法において、
    水熱条件下、温度100ないし200℃及び反応時間1
    ないし72時間の条件下、ケイ素誘導体、チタン誘導体
    、貴金属誘導体及び含窒素有機塩基を、反応体中のSi
    O2/TiO2のモル比の値10ないし60、貴金属誘
    導体/SiO2のモル比の値0.0005ないし0.0
    1、含窒素有機塩基/SiO2のモル比の値0.1ない
    し1及びH2O/SiO2のモル比の値15ないし10
    0で反応させ、このようにして得られた生成物を温度2
    0ないし500℃、圧力1ないし20気圧下における水
    素による還元反応に供することを特徴とする、触媒の調
    製法。
  32. 【請求項32】請求項30又は31記載の方法において
    、前記ケイ素誘導体がシリカゲル、シリカゾル及びアル
    キルシリケート、好ましくはテトラエチルシリケートの
    中から選ばれるものであり、前記チタン誘導体がチタン
    塩及び有機チタン誘導体、好ましくはアルキルチタネー
    トの中から選ばれるものであり、前記含窒素有機塩基が
    テトラプロピルアンモニウム水酸化物であり、前記貴金
    属誘導体がPdCl2、PtCl2、H2PtCl6、
    Pd(NH3)4Cl2、Na2PtCl4、Na2P
    dCl4の中から選ばれるものである、触媒の調製法。
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