JPH0428724Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案はクリツパーによる裁断機構を備えた
クリツパー付きベニヤレースから搬出される単板
の積重、移動、取出作用を間欠的に繰返し搬送処
理するストツカーを付設したストツカー付きベニ
ヤレースに関するものである。

（従来の技術） 従来、ベニヤレースにより製造される原木より
連続的に切削されるロータリー単板をベニヤレー
スより離れた位置に直列に設けたクリツパーに搬
送し、所定幅に裁断した単板を、さらに離れた位
置に設けたスタツカーシステムに搬入し積重した
上、移送する手段がとられて来た。従つて、長い
ラインによる多大な据付面積の必要な設備による
生産コストのアツプ等が問題となつていた。この
問題点を半ば解決する手段として特願昭62−
181751号によりクリツパーによる裁断機構を内装
し、ベニヤレースの駆動と同期連動されるクリツ
パー付きベニヤレースを提示し、所定幅の単板を
連続生産可能とした。しかし、この連続的に搬出
される単板を別途搬送することなく直接積上げて
取扱うストツカーシステムを付設したベニヤレー
スは開発されておらなかつた。

（考案の解決しようとする問題点） この考案は上述の事情にかんがみてクリツパー
付きベニヤレースにより裁断された単板を出口側
に設けたスタツカーに受入れ所定の高さまで積重
した上、間欠的に移動させる、一方空のスタツカ
ーをそのあとに移動させエンドレスにスタツカー
を搬送できる回動搬送台による積重搬送機構を形
成したストツカーを付設したストツカー付きベニ
ヤレースを得ようとするものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） この考案の目的を達成するため、原木を連続的
に切削し、かつ所定幅の単板に裁断するクリツパ
ー付きベニヤレースにおいて、この所定幅に裁断
された単板を順次搬出する搬出口側に接続してス
トツカーを配設し、該ストツカーはそのロータリ
ーテーブルの直交する位置にスタツカーをそれぞ
れ配設してこれら各スタツカーは前記ベニヤレー
スの単板の搬出口前部で同単板を所定の高さ位置
に積重する積重位置と、この積重位置と対応する
取出し位置と、この両位置と直交する準備位置と
移動位置との４位置に間欠移動可能に設けて前記
積重単板を順次搬出する構成としたストツカー付
きベニヤレースに存する。

（作用） この考案の作用効果を実施例の図面を参照し説
明すると、まずクリツパー付きベニヤレースＶの
単板出口Ｏに接続してストツカー９を設け、連続
的に裁断されて搬出される単板Ｔを直接スタツカ
ー４に受入れて積上げ所定の高さまで積重する積
重作用と積重したスタツカー４を間欠的に移動さ
せる場合、空のスタツカー４を積込み位置に同時
に移動させる回動搬送台２による移動作用によつ
て、さきに積重された取出作用機構を駆動して単
板Ｔを搬送処理するサイクルを繰返しエンドレス
に単板Ｔの積重搬送を行うことによつて、単板の
処理に長いラインを設定する必要もなく多大の設
置面積を不要とし、コストダウンに貢献すると共
に、クリツパー付きベニヤレースの単板切削速度
と連携し、生産性アツプに寄与できる効果が大で
ある。

（実施例） この考案の実施例を以下図面に基づいて説明す
る。

第１図、第２図はこの考案のストツカー付きベ
ニヤレース１を示すものである。第１図におい
て、外周駆動ローラーＲを備えたベニヤレースＶ
の単板出口Ｏ側に設けたロータリーナイフと下ロ
ールＬからなるクリツパーによる裁断機構を有す
るクリツパー付きベニヤレースＶの下ロールＬに
接続して単板Ｔの搬送方向XXに回動中心Ｃを有
するロータリーテーブル２ａを装設し、その直交
方向YYを含む四方向にキヤリア３を設けると共
に、第２図に示すように、キヤリア３において、
スタツカー４の底部５に衝当させる押上げ具６を
設け、後方に傾斜され、コ字状に囲壁７を設けて
外周壁を欠いたスタツカー４を架設し、下ロール
Ｌ上から搬出され落下する単板Ｔを受入れて外方
に飛出す恐れがないように積重することができ
る。ロータリーテーブル２ａの回動中心Ｃには搬
送方向XXに押出しストロークを有するプツシヤ
ー８（押出機）を装設し、搬出側キヤリア３上の
スタツカー４の観音開きできる（図面省略）後側
の囲壁７を開口して積重された単板Ｔをキヤリア
３上を搬送され、このロータリーテーブル２ａに
接続して搬送方向に配設された搬送コンベアＨ上
に取出すことができる。ロータリーテーブル２ａ
は90°〜180°旋回駆動され、スタツカー４を積重
位置Psから移動位置Pm、取出位置Pd並びに前の
準備位置Pwに架設し、順次矢印方向に移動する
ストツカー９を形成する。ストツカー９の積重搬
送機構の間欠的、かつエンドレスに繰返す作動と
連携させるため、自動運転装置を付設し、予め設
けたプログラムによつて原木を搬入する搬送コン
ベアHGからベニヤレースＶによる切削を経て切
断された所定幅の単板Ｔの積重、搬送を自動化す
ることができる。

なお、この実施例の円形のロータリーテーブル
２ａによる回動搬送台以外に楕円形のロータリー
テーブルや上下方向のロータリーコンベヤ等を用
いてもよい。

〔考案の効果〕

この考案は上述の構成を有するので下記の利点
がある。

(1) クリツパー付きベニヤレースから連続的に搬
出される単板を直接積重し、移動し、取出し、
搬出する作用を間欠的に、かつエンドレスに繰
返すストツカーを装設したため、単板の積重搬
送のための長いラインを設定する必要がなく多
大の設備面積を必要としないため、コストダウ
ンに大いに寄与できること。

(2) また、クリツパー付きベニヤレースの生産速
度と連携したストツカーの作動を行うことがで
きるため、無駄な動きがなく生産性のアツプに
つなぐことができること。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のストツカー付きベニヤレー
スの実施例の全体配列説明図（平面図）、第２図
は全体配列説明図（正面図）である。 主要部分の符号の説明、１……ストツカー付き
ベニヤレース、２……回動搬送台、３……キヤリ
ア、４……スタツカー、９……ストツカー、Ｖ…
…クリツパー付きベニヤレース、Ｔ……単板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 原木を連続的に切削し、かつ所定幅の単板に裁
   断するクリツパー付きベニヤレースにおいて、こ
   の所定幅に裁断された単板を順次搬出する搬出口
   側に接続してストツカーを配設し、該ストツカー
   はそのロータリーテーブルの直交する位置にスタ
   ツカーをそれぞれ配設してこれら各スタツカーは
   前記ベニヤレースの単板の搬出口前部で同単板を
   所定の高さ位置に積重する積重位置と、この積重
   位置と対応する取出し位置と、この両位置と直交
   する準備位置と移動位置との４位置に間欠移動可
   能に設けて前記積重単板を順次搬出する構成とし
   たストツカー付きベニヤレース。