JP3612482B2 - 段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法及びその装置に関し、搬送コンベアから一枚ずつ送り出される段ボールシートを、オーダーの変更により、オーバーラップ状態で切り離し、スタッカーにおける積替え作業を容易にしようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
段ボール製造機における段ボールシートの切り離し装置としては、実公昭63−34912号公報の考案のように、段ボール製造機における切断装置より高速で繰り出される所定長さの段ボールシートを、その繰り出し速度よりも減速された多条コンベアに移し、この多条コンベア上で段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて進行させ、前ロットが通過すると同時に多条コンベアからストッパーを上昇させ、後ロットの段ボールシートの前端を押し上げて進行を停止することにより、後ロットを前ロットから離隔させる方式のものがある。
【0003】
また特開平3−2031号公報の発明のように、段ボール製造機における切断装置より高速で繰り出される所定長さの段ボールシートを、その繰り出し速度よりも減速された多条コンベアに移し、この多条コンベア上で段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて進行させ、前ロットが通過すると同時に多条コンベア上に進行方向に直交する方向の長い支持杆を露出させ、これに後ロットをオーバーラップ状態で支持させ、多条コンベア上の前ロットを多条コンベアから速やかに搬出コンベアに移すことにより、後ロットを前ロットから離隔させる方式のものがある。
【0004】
前者の切り離し装置は、ストッパーによる後ロットの段ボールシートの押し上げにより、最下端の段ボールシートに傷が付くことがあった。また前者及び後者の切替え装置において、前ロットの段ボールシートより後ロットの段ボールシートが長い場合は、後ロットの段ボールシートが前ロットの段ボールシート上に乗った状態で切り離しが行われ、そのため前ロットの高速進行に伴い、後ロットの一枚或いは複数枚が前ロットと一緒に搬出されることがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、段ボールシートを傷付けたり、切り離しが不正確となることのない段ボールシートの切り離し方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートを、搬送コンベアから低速で走行する多条コンベア上に移送し、且つ多条コンベアに設けたサクションボックスの吸引作用により段ボールシートをオーバーラップ状態とし、多条コンベアと同一速度で走行する搬出コンベアに移送する段ボールシートの搬送方法において、オーダー変更による前ロットの最終の段ボールシートの後端が多条コンベアから搬出コンベアに移ったとき、多条コンベアを更に低速にして後ロットの段ボールシートのオーバーラップ状態を緻密にして多条コンベア上に保持し、同時に搬出コンベアを加速してオーバーラップ状態の前ロットの段ボールシートを搬出することを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートの搬送コンベアの搬出端に、段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて搬送し、その搬送途中で段ボールシートの切り離しを行う多条コンベアと搬出コンベアとを配置し、上記多条コンベアの下側には、段ボールシートを多条コンベア上に吸着させるための吸気孔を上面に開口させ たサクションボックスを設け、且つ多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に、該搬入端を下降及び上昇させる昇降駆動用エアシリンダを接続し、多条コンベアには、走行速度を減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を更に減速してオーバーラップ状態を緻密にするための駆動モーターを接続し、搬出コンベアには、多条コンベアと同調速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を加速することにより、搬出コンベア上の段ボールシートをスタッカーに速やかに排出するための駆動モーターを接続したことを特徴としている。
【0008】
上記、請求項1の段ボールシートの切り離し方法と、請求項2の切り離し装置にあっては、切断装置により所定の長さに切断された段ボールシートは、図3(1)に示すように、搬送コンベアから、これより低速で走行し且つサクションが作動している多条コンベア上に搬送されてオーバーラップ状態となり、多条コンベアと同一速度で走行している搬出コンベアに送られる。
【0009】
オーダー変更があった場合、前ロットの最後の段ボールシートの後端が多条コンベアと搬出コンベアとの間に差しかかると、多条コンベアは更に減速され、多条コンベア上の後ロットは、オーバーラップ状態が緻密になって多条コンベア上に保持される。同時に排出コンベアは高速走行し、図3(2)に示すように、搬出コンベア上の前ロットの段ボールシートは高速で前進する。そのため多条コンベア上の後ロットの段ボールシートは前ロットから切り離される。請求項2のように、多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に昇降駆動用エアシリンダをもうけ、これを下降させることにより、搬送コンベアから多条コンベアへの段ボールシートの送り込みが連続して行われる。
【0010】
このとき、後ロットの段ボールシートは、サクションにより多条コンベア上に吸引されているため、後ロットの切断寸法が長く、前ロットの段ボールシート上に被さっていても、前ロットの移送に追従して搬出コンベアへ移送されるのを防止され、前ロットの段ボールシートから離隔した状態で、低速走行に戻った搬出コンベアにオーバーラップ状態で移送される。
【0011】
請求項2のように、多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に昇降駆動用エアシリンダを設けるときは、これを下降させることにより、搬送コンベアから多条コンベアへの段ボールシートの送り込みが連続して行われる。
【0012】
請求項3の発明は、切断装置により所定の長さに切断された段ボールシートを、搬送コンベアから低速で走行する第一及び第二多条コンベア上に移送し、且つ第一及び第二多条コンベアに設けたサクションボックスの吸引作用により段ボールシーとをオーバーラップ状態で、次の搬出コンベアに移送する段ボールシートの搬送方法において、オーダー変更による前ロットの最終の段ボールシートの後端が第一多条コンベアから第二多条コンベアに移ったとき、第一多条コンベアを更に低速にして後ロットの段ボールシートのオーバーラップ状態を緻密にして第一多条コンベア上に保持し、同時に第二多条コンベア及び搬出コンベアを加速してオーバーラップ状態の前ロットの段ボールシートを搬出することを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明は、切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートの搬送コンベアの搬出端に、段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて搬送し、その搬送途中で段ボールシートの切り離しを行う第一多条コンベアと第二多条コンベアと搬出コンベアとを配置し、該第一及び第二多条コンベアの下側には、段ボールシートを第一及び第二多条コンベア上に吸着させるための吸気孔を上面に開口させたサクションボックスを設け、且つ第一及び第二多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に、該搬入端を下降 させる昇降駆動用エアシリンダを接続し、第一多条コンベアには、走行速度を減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を更に減速してオーバーラップ状態を緻密にするための駆動モーターを接続し、第二多条コンベアには、第一多条コンベアと同一速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を加速することにより、第二多条コンベア上の段ボールシートを排出コンベア上に搬送するための駆動モーターを接続し、搬出コンベアには、第一及び第二多条コンベアと同一速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を第二多条コンベアと同一速度に加速することにより、排出コンベア上の段ボールシートを排出するための駆動モーターを接続したことを特徴としている。
【0014】
上記、請求項3の段ボールシートの切り離し方法と、請求項4の切り離し装置にあっては、切断装置により所定の長さに切断された段ボールシートは、図6(1)に示すように、搬送コンベアから、これより低速で走行し且つサクションが作動している多条コンベア上に搬送されてオーバーラップ状態となり、多条コンベアと同一速度で走行している第二多条コンベア上をオーバーラップ状態を維持しながら進行し、次いで同一速度で走行する搬出コンベアに送られ、スタッカーに排出されるのである
【0015】
オーダー変更があった場合、前ロットの段ボールシートの後端が第一多条コンベアと第二多条コンベアとの間を通過すると、第一多条コンベアは更に減速され、第一多条コンベア上の段ボールシートは、オーバーラップ状態が緻密になって第一多条コンベア上に保持される。同時に第二多条コンベアと排出コンベアは高速走行し、第二多条コンベア上の前ロットの段ボールシートは、サクションによりコンベア上に吸引され、スリップすることなく速やかに搬出コンベアに送られる。そのため図6(2)に示すように、第一多条コンベア上の後ロットの段ボールシートは、前ロットの段ボールシートから切り離される。
【0016】
このとき、後ロットの段ボールシートは、サクションにより第一多条コンベア上に吸引されているため、後ロットの切断寸法が長く、前ロットの段ボールシート上に被さっていても、前ロットの移送に追従して第二多条コンベアへ移送されるのを阻止され、前ロットの段ボールシートから離隔した状態で、低速走行に戻った第二多条コンベア、及び搬出コンベアにオーバーラップ状態で移送される。
【0017】
請求項4のように、第一及び第二多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に昇降駆動用エアシリンダを設けるときは、これを下降させることにより、搬送コンベアから多条コンベアへの段ボールシートの送り込みが連続して行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照し、本発明の請求項1及び2の場合の実施形態を詳述する。図1は本方法に使用する装置の平面図、図2は同上縦断側面図である。図3は本方法及び装置による段ボールシートの切り離し状態を示す説明図である。
【0019】
上記の図において、符号1は段ボール製造機における切断装置(図示せず)から所定寸法に切断された段ボールシート2を繰り出す搬送コンベアである。この搬送コンベア1は、段ボール製造機に同調して150m/分〜400m/分のスピードで走行する。
【0020】
符号3は搬送コンベア1の前側に設置した多条コンベアであり、この多条コンベア3の下側にはサクションボックス4を設け、該サクションボックス4には、間隔的に吸気孔5を穿設し、これを多条コンベア3における各ベルト間に開口させている。また符号6は多条コンベア3の前側に設置した搬出コンベアである。
【0021】
符号7は多条コンベア3の駆動モーター、8は搬出コンベア6の駆動モーターである。また符号9はサクションボックス4に接続したダクトであり、サクションポンプ(図示せず)に接続している。尚符号10は多条コンベア3を支持したフレームであり、その前端(搬出端)をベース上に支持させ、昇降可能の後端(搬入端)に、ベース上に設置した昇降駆動用エアシリンダ11を接続している。
【0022】
符号12は多条コンベア4の上方に配設した段ボールシート2の押さえバネであり、上端を回動軸13に固定し、下端をオーバーラップ状の段ボールシート2に対応させている。
【0023】
上記多条コンベア3の駆動モーター7、搬出コンベア6の駆動モーター8,サクションボックス5に接続したサクションポンプ,多条コンベア3を支持したフレーム10の昇降駆動用エアシリンダ11、及び押さえバネ12の回動軸13の駆動源は、全て電気信号により作動する。
【0024】
尚、符号14は段ボールシート2の通過検出センサーであり、15は各コンベア3,6の回転周速計である。
【0025】
上記の実施形態において、製造機に同調して300m/分のスピードで走行する搬送コンベア1から800mmの長さに切断された前ロットAの段ボールシート2は、図3(1)に示すように、押さえバネ12により前方への飛び出し及びスピードを制御され、60m/分のスピードで走行している多条コンベア3に送り込まれ、サクションにより多条コンベア3に吸引されながらオーバーラップ状態で走行し、60m/分のスピードで走行する搬出コンベア6に送られ、スタッカー(図示せず)に移送される。
【0026】
オーダー変更による後ロットBが、搬送コンベア1から多条コンベア3に送られ、前ロットAにおける最後の段ボールシート2の後端が、多条コンベア3から搬出コンベア6に移送されると、段ボールシート2の通過検出センサー14、及び回転周速計15からの指令により、搬出コンベア6は150m/分のスピードに、多条コンベア3は6m/分のスピードに変速するため、前ロットAの段ボールシート2は、図3(2)に示すように、搬出コンベア6からスタッカーに速やかに移送される。このとき多条コンベア3上の後ロットBの段ボールシート2は、勢い良く前進する前ロットAと共に前進しようとするが、サクションの作用により、その前進を阻止される。
【0027】
一方、前ロットAの段ボール紙2から切り離された後ロットBの段ボールシート2は、多条コンベア3上において重なり合いが緻密なオーバーラップ状態となるため、図3(3)に示すように、昇降駆動用エアシリンダ11が作動してフレーム10の後端、即ち多条コンベア3の搬入端を下降し、搬送コンベア1から多条コンベア3に段ボールシート2が連続して送り込まれる。
【0028】
上記のように、前ロットAと後ロットBの切り離しが行われると、多条コンベア3、及び搬出コンベア6は前記60m/分の走行速度に戻り、後ロットBのオーバーラップ状態での移送が続行され、昇降駆動用エアシリンダ11が作動してフレーム10の後端が上昇し、図3(1)に示す状態となる。
【0029】
次に図4〜図6により、請求項3及び4の場合の実施形態を詳述する。図4は本方法及び装置の平面図、図5は同上縦断側面図である。図6は本方法及び装置による段ボールシートの切り離し状態を示す説明図である。
【0030】
上記の図において、符号21は段ボール製造機における切断装置(図示せず)から所定寸法に切断された段ボールシート22を繰り出す搬送コンベアである。この搬送コンベア21は、段ボール製造機に同調して150m/分〜400m/分のスピードで走行する。
【0031】
符号23及び24は搬送コンベア21の前側に設置した第一多条コンベアと第二多条コンベアであり、この第一,第二多条コンベア23,24の下側にはサクションボックス25,26を設け、該サクションボックス25,26には、間隔的に吸気孔27,28を穿設し、これを前記第一,第二多条コンベア23,24における各ベルト間に開口させている。また符号29は第二多条コンベア24の前側に設置した搬出コンベアである。
【0032】
符号30は第一多条コンベア23の駆動モーター、31は第二多条コンベア24の駆動モーターであり、32は搬出コンベア29の駆動モーターである。また符号33はサクションボックス25に接続したダクトであり、サクションポンプ(図示せず)に接続している。また符号34はサクションボックス26に接続したダクトであり、サクションポンプ(図示せず)に接続している。尚符号35は前記第一,及び第二多条コンベア23,24を支持したフレームであり、その前端(搬出端)をベース上に支持させ、昇降可能の後端(搬入端)に昇降駆動用エアシリンダ36を接続している。
【0033】
符号37は第一,第二多条コンベア23,24の上方に配設した段ボールシート22の押さえバネであり、上端を回動軸38に固定し、下端をオーバーラップ状の段ボールシート22に対応させている。
【0034】
上記第一多条コンベア23の駆動モーター30、第二多条コンベア24の駆動モーター24,搬出コンベア29の駆動モーター32,サクションボックス25,26に接続したサクションポンプ,第一多条コンベア23と第二多条コンベア24を支持したフレーム35の昇降駆動用エアシリンダ36、及び押さえバネ37の回動軸38の駆動源は、全て電気信号により作動する。
【0035】
尚、符号39は段ボールシート22の通過検出センサーであり、40は多条コンベア23,24の回転周速計である。
【0032】
上記の実施形態において、製造機に同調して300m/分のスピードで走行する搬送コンベア21から2mの長さに切断された前ロットAの段ボールシート22は、図6(1)に示すように、押さえバネ37により前方への飛び出し及びスピードを制御され、60m/分のスピードで走行する第一,及び第二多条コンベア23,24に送り込まれ、サクションにより第一及び第二多条コンベア23,24に吸引されながらオーバーラップ状態で走行し、60m/分のスピードで走行する搬出コンベア29よりスタッカー(図示せず)に送られる。
【0036】
オーダー変更による後ロットBの段ボールシート22が、搬送コンベア21から第一多条コンベア23に送られ、前ロットAにおける最後の段ボールシート22の後端が第一多条コンベア23から第二多条コンベア24に移送されると、段ボールシート22の通過検出センサー39、及び回転周速計40からの指令により、第二多条コンベア24及び搬出コンベア29は150m/分のスピードに、第一多条コンベア23は6m/分のスピードに変速するため、前ロットAの段ボールシート22は、図6(2)に示すように、オーバーラップ状態で第二多条コンベア24から搬出コンベア29に速やかに送られ、スタッカーに移送される。
【0037】
このとき、第一多条コンベア23上の後ロットBの段ボールシート22は、勢い良く前進する前ロットAと共に前進しようとするが、第一多条コンベア23のサクションの作用により、第二多条コンベア24への進行を阻止される。
【0038】
一方、前ロットAの段ボールシート22から切り離された後ロットBの段ボールシート22は、第一多条コンベア23上において重なり合いが緻密なオーバーラップ状態となるため、図6(3)に示すように、昇降駆動用エアシリンダ36が作動してフレーム35の後端、即ち第一多条コンベア23の搬入端を下降し、搬入コンベア1からの段ボールシート22が途絶えることなく送り込まれる。
【0039】
上記動作により前ロットAが後ロットBから切り離されると、第一,第二多条コンベア23,24、及び搬出コンベア29は前記60m/分の走行速度に戻り、後ロットBのオーバーラップ状態での移送が続行され、昇降駆動用エアシリンダ36が作動してフレーム35の後端が上昇し、図6(1)に示す状態となる。
【0040】
尚、5mもある長尺の段ボールシートを生産する製造機にあっては、前記の請求項4の実施形態における第二多条コンベア24と搬出コンベア29の間に、更にサクションボックスを備えた第三,第四の多条コンベアを介在させることもある。
【0041】
また上記した実施形態では、サクションボックスの吸気孔を、多条コンベアの各ベルト間に開口しているが、この吸気孔又は吸気用スリットを、各ベルトの下側位置に設け、これに対応させてベルトに間隔的に透孔を穿設することもある。
【0042】
【発明の効果】
本発明の段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法及び装置は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載する効果を奏する。
【0043】
本発明は、段ボールシートの切り離しを行う多条コンベアにサクションボックスを設け、このサクションボックスの上面に、段ボールシートを多条コンベアに保持するための吸気孔を開口させたから、その吸引力により前ロットから後ロットを正確に切り離すことができる。従って、スタッカーによる段ボールシートの積替え作業を容易に行うことができる。
【0044】
また本発明は、切り離そうとする後ロットを多条コンベアに吸引する方式のため、従来のように特殊な機構により切り離しを行うものと異なり、段ボールシートを折損することがない。また昨今のように、生産スピードの高い段ボール製造機に充分に適応することができる。
【0045】
本発明は、オーバーラップ状態で走行している段ボールシートを、多条コンベアと搬出コンベアとの間、或いは多条コンベアと多条コンベアとの間で、切り離しをするため、前ロットから後ロットを正確にな切り離すことができる。
【0046】
請求項2及び4にあっては、多条コンベアと搬出コンベアのフレームの搬入端に設けた昇降駆動用エアシリンダを下降させることにより、搬送コンベアから多条コンベアに送り込まれた段ボールシートが緻密なオーバーラップ状態となっても、段ボールシートを連続して多条コンベア上に送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の発明の実施形態を示す平面図である。
【図2】同上縦断側面図である。
【図3】同上説明図である。
【図4】請求項3及び請求項4の発明の実施形態を示す平面図である。
【図5】同上縦断側面図である。
【図6】同上説明図である。
【符号の説明】
1 搬送コンベア
2 段ボールシート
3 多条コンベア
4 サクションボックス
5 吸気孔
6 搬出コンベア
A 前ロット
B 後ロット
21 搬送コンベア
22 段ボールシート
23 第一多条コンベア
24 第二多条コンベア
25,26 サクションボックス
27,28 吸気孔
Claims (4)
- 切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートを、搬送コンベアから低速で走行する多条コンベア上に移送し、且つ多条コンベアに設けたサクションボックスの吸引作用により段ボールシートをオーバーラップ状態とし、多条コンベアと同一速度で走行する搬出コンベアに移送しする段ボールシートの搬送方法において、オーダー変更による前ロットの最終の段ボールシートの後端が多条コンベアから搬出コンベアに移ったとき、多条コンベアを更に低速にして後ロットの段ボールシートのオーバーラップ状態を緻密にして多条コンベア上に保持し、同時に搬出コンベアを加速してオーバーラップ状態の前ロットの段ボールシートを搬出することを特徴とした段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法。
- 切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートの搬送コンベアの搬出端に、段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて搬送し、その搬送途中で段ボールシートの切り離しを行う多条コンベアと搬出コンベアとを配置し、上記多条コンベアの下側には、段ボールシートを多条コンベア上に吸着させるための吸気孔を上面に開口させたサクションボックスを設け、且つ多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に、該搬入端を下降及び上昇させる昇降駆動用エアシリンダを接続し、多条コンベアには、走行速度を減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を更に減速してオーバーラップ状態を緻密にするための駆動モーターを接続し、搬出コンベアには、多条コンベアと同一速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を加速することにより、搬出コンベア上の段ボールシートを排出するための駆動モーターを接続したことを特徴とする段ボール製造機における段ボールシートの切り離し装置。
- 切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートを、搬送コンベアから低速で走行する第一及び第二多条コンベア上に移送し、且つ第一及び第二多条コンベアに設けたサクションボックスの吸引作用により段ボールシートをオーバーラップ状態で、次の搬出コンベアに移送する段ボールシートの搬送方法において、オーダー変更による前ロットの最終の段ボールシートの後端が第一多条コンベアから第二多条コンベアに移ったとき、第一多条コンベアを更に低速にして後ロットの段ボールシートのオーバーラップ状態を緻密にして第一多条コンベア上に保持し、同時に第二多条コンベア及び搬出コンベアを加速してオーバーラップ状態の前ロットの段ボールシートを搬出することを特徴とした段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法。
- 切断装置により所定寸法に切断された段ボールシートの搬送コンベアの搬出端に、段ボールシートをオーバーラップ状に重ねて搬送し、その搬送途中で段ボールシートの切り離しを行う第一多条コンベアと第二多条コンベアと搬出コンベアとを配置し、該第一及び第二多条コンベアの下側には、段ボールシートを第一及び第二多条コンベア上に吸着させるための吸気孔を上面に開口させたサクションボックスを設け、且つ第一及び第二多条コンベアと搬出コンベアを設置したフレームの搬入端に、該搬入端を下降及び上昇させる昇降駆動用エアシリンダを接続し、第一多条コンベアには、走行速度を減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を更に減速してオーバーラップ状態を緻密にするための駆動モーターを接続し、第二多条コンベアには、第一多条コンベアと同一速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を加速することにより、第二多条コンベア上の段ボールシートを排出コンベア上に搬送するための駆動モーターを接続し、搬出コンベアには、第一及び第二多条コンベアと同一速度に減速して段ボールシートをオーバーラップ状態で搬送し、その減速した走行速度を第二多条コンベアと同一速度に加速することにより、排出コンベア上の段ボールシートを排出するための駆動モーターを接続したことを特徴とする段ボール製造機における段ボールシートの切り離し装置。
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JP2002128358A (ja) | 2002-05-09 |
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