JP2801975B2 - シート積上げ装置 - Google Patents

シート積上げ装置

Info

Publication number
JP2801975B2
JP2801975B2 JP13054191A JP13054191A JP2801975B2 JP 2801975 B2 JP2801975 B2 JP 2801975B2 JP 13054191 A JP13054191 A JP 13054191A JP 13054191 A JP13054191 A JP 13054191A JP 2801975 B2 JP2801975 B2 JP 2801975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
stacking
speed
sheets
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13054191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0558530A (ja
Inventor
正照 得能
卓之 宮川
Original Assignee
エス・ケイエンジニアリング株式会社
日本リライアンス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エス・ケイエンジニアリング株式会社, 日本リライアンス株式会社 filed Critical エス・ケイエンジニアリング株式会社
Priority to JP13054191A priority Critical patent/JP2801975B2/ja
Publication of JPH0558530A publication Critical patent/JPH0558530A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2801975B2 publication Critical patent/JP2801975B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)
  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、段ボール,紙,プラス
チック,鉄,アルミ,銅および箔の材料を切断する分野
において、切断機により切断されたシートを走行中にシ
ートの後端部をクランプして、シートの走行速度を、ス
タッキング(シートを積み上げる空間、すなわち積上部
を意味する)に整然と積み上げるために必要な最適速度
にシートの走行速度を減速して、シートを順序よく整然
と直接スタッキングに積み上げるためのシート積上げ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボール,紙,プラスチックおよ
び箔等の多種多様な材料を切断機で切断したシートをレ
イボーイ部に積み上げるために、高速コンベアでシート
を搬送して、高速コンベアとの速度差を持ったオーバー
ラップコンベア(低速コンベア)により、シートの走行
速度を減速させていた。そして、オーバーラップコンベ
アにより減速されたシートは、オーバーラップコンベア
上で順次オーバーラップ状に重ね合わせて搬送し、シー
トは積層ロット毎にレイボーイ部に積み重ねていた。
【0003】このオーバーラップコンベアにはいろいろ
な種類があり、例えば、高速コンベアより搬送されたシ
ートを低速コンベア上の「押さえひげ」とか「エアーバ
キュウム」等により、シートをソフトキャッチしてシー
トの走行速度を減速させシートをオーバーラップ状に重
ね合わせて搬送していたり、または、高速コンベアより
搬送されたシートを「キャッチングベルト」,「押さえ
ベルト」,「低速コンベア」等の構成により、シートを
をソフトキャッチし、シートの走行速度を減速させ走行
シートをオーバーラップ状に重ね合わせて搬送してい
た。
【0004】いずれにしても、このようなオーバーラッ
プコンベア方式では、前段の高速コンベアとオーバーラ
ップコンベアとの間に速度差があるため、高速で走行す
るシートはオーバーラップコンベアに構成されている
「押さえひげ」,「キャッチングベルト」または「押さ
えベルト」等によって、シートの表面に摩擦による擦り
傷が発生したり、高速コンベアより搬送するためにシー
トの先端部が折れたりあるいは傷がついたり、腰の弱い
シートでは、シートの先端部が垂れたり、先のシートに
突き当たったりするため、シートを正常に送り込めない
と言ったような多くの問題があった。
【0005】このような問題を解決する手段として、特
開昭60−137763号公報に「連続して流れる裁断
シートを減速する装置」が開示されている。この装置
は、図11に示すように、コンベア101とスタッキン
グ102との間に、ブラシロール103と低速回転ロー
ル104とから成る減速装置を備えている。ロール10
3,104は、適当な歯車装置105を介してモータ1
06により駆動されている。
【0006】この従来技術では、2つのロール間をシー
ト107が連続して通るとき、一方のブラシ108がそ
の後縁近くの部分と接触し、シートを低速回転するロー
ル104に押しつけることにより減速させて、スタッキ
ング102へ送り出している。しかし、このようなブラ
シロール103では、シートをブラシ108とロール1
04との間に押しつける動作が不安定であり、またシー
トが紙のような場合にはブラシが紙を傷つけるおそれが
あった。さらには、シート押しつけ位置の正確な制御が
行われておらず、シート押しつけ位置のずれにより、シ
ートをスタッキングへ整然と積み上げることが不可能に
なってくるおそれもあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の問
題を解決するために、本出願人は、特願平2−2831
78号明細書「シート積上げ装置」において、シートを
走行中にシートの後端部のクランプ位置を正確にクラン
プし、シートの走行速度を、シートをスタッキングに整
然と積み上げるために必要な最適速度に減速するクラン
プ手段を用いたシート積上げ装置を提案した。
【0008】しかしこの提案に係るシート積上げ装置
は、2台のレイボーイ装置を用意しなければならないた
め、構造が複雑になるという欠点がある。
【0009】本発明の目的は、前述した多くの問題を解
決し得るシート積上げ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、切断機により
切断され走行されてくるシートをスタッキングに積み上
げるシート積上げ装置において、切断機により切断され
たシートを、所定のシート間隔を保持しながら搬送する
コンベアと、シートを搬送中にシートの後端部のクラン
プ位置をクランプし、シートの走行速度を、シートをス
タッキングに整然と積み上げるために必要な最適速度に
減速するクランプ装置と、前記スタッキングを昇降させ
るリフタと、前記スタッキングに積み上げられたシート
が所定枚数に達すると、積み上げられたシートの上面の
端部に挿入される補助フォークと、補助フォークの挿入
後、前記リフタが下降すると同時に、前記補助フォーク
の下側にできたシート間のすき間に、シートのほぼ全長
にわたって挿入される主フォークと、前記クランプ装置
を駆動させるサーボモータと、このサーボモータを制御
するサーボアンプと、前記コンベアで搬送中のシートの
後端を検出するシート検出器と、前記コンベアの速度を
検出する第1のエンコーダと、前記サーボモータの回転
速度を検出する第2のエンコーダと、前記クランプ装置
の原点を検出する原点検出器と、前記クランプ位置を設
定する位相設定器と、前記第1のエンコーダの出力と、
前記第2のエンコーダの出力と、前記原点検出器の出力
と、前記シート検出器との出力と、前記位相設定器の出
力とに基づいて、前記クランプ装置の位相速度同調制御
を行う第1の制御回路と、前記第2のエンコーダの出力
と、前記原点検出器の出力とに基づいて、前記クランプ
装置の上死点位置決め制御を行う第2の制御回路とを有
することを特徴とする。
【0011】
【作用】シートカッターにより高速で切断され走行され
てくるシートを、クランプ装置においてシート切断長に
関係なく切断後の走行シートの後端部のクランプ位置を
クランプして走行速度を最適速度に減速し、オーバーラ
ップさせることなくレイボーイ装置において直接シート
をスタッキングに積み上げる。
【0012】スタッキングに積み上げられたシートが所
定枚数に達すると、補助フォークを、続いて主フォーク
を挿入し、積載されたシートの搬出が完了するまで、主
フォーク上にシートを積み上げていく。準備期間が長
く、主フォーク上に積み上げられるシート枚数が多い場
合には、主フォークを下降させる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す。図1に示すよ
うに、シート積上げ装置は、切断機1と、シート搬送用
コンベア20と、切断シート25の後端部のクランプ位
置をクランプするクランプ装置30と、切断シートを順
次積載するレイボーイ装置40とにより構成される。切
断機1は、シートカッター1a,1bを備え、このシー
トカッターにより、段ボール,紙,プラスチックおよび
箔等の材料を所定の長さに切断する。
【0014】シート搬送用コンベア20は、切断機1の
後に設けられており、切断シートをスリップ,蛇行など
せずに搬送させるために、下段に切断シートを走行させ
るためのシートコンベア2と、上段にシートを押さえ搬
送するシート押さえ用コンベア3を有し、更にシートコ
ンベア2の先端部には、シート押さえローラ4が備えら
れている。
【0015】このシート押さえ用コンベア3の押さえベ
ルト5は、数条のベルトからなり、シート押さえ用コン
ベア3からクランプ装置30とレイボーイ装置40とを
通り、シート押さえ用コンベア3に戻るループを構成し
ている。シート押さえベルト5は、レイボーイ装置40
上では、切断シートを正確に積み上げるためのシート案
内ベルト18を兼ねている。また、このシート搬送用コ
ンベア20の上部には、シートの後端を検出して、クラ
ンプ装置30と同期をとるためのシート検出器6が備え
られている。
【0016】なお、シート搬送用コンベア20の速度
は、切断シートの間隔を一定に拡げるためライン速度よ
りも数%から十数%増しになるように設定される。
【0017】クランプ装置30は、切断シートの後端部
のクランプ位置をクランプする装置で、上部の回転装置
31と下部の減速ロール10とにより構成されている。
なお、クランプ位置は、シート端端よりXの位置に設定
するものとする。
【0018】回転装置31は、回転機構部8と、この回
転機構部の回転軸に並行しアームで支持されたフリーロ
ーラ9とにより構成されている。回転装置31は、変速
機構部7を介して駆動され、フリーローラ9を切断シー
トの後端部のクランプ位置を押さえベルト条間を介し
て、減速ロール10に圧着、すなわちクランプし、切断
シートの速度を減速ロール10と同速に減速してレイボ
ーイ装置40に送り出す。
【0019】減速ロール10は、図2に示すように、軸
26に一定の間隔で設けられた複数(図では4個)のノ
ンスリップロール27を備えている。減速ロール10
は、変速機構部28により回転され、その回転速度はシ
ートの材質とライン速度およびシート切断長に応じて設
定される。
【0020】減速ロール10とシートコンベア2との間
には、水平往復駆動される補助フォーク11が設けられ
ており、この補助フォークは、図2に示すように、減速
ロール10のノンスリップロール27間を経て、レイボ
ーイ装置40のスタッキング16まで突き出し可能なよ
うに構成されている。
【0021】さらに、シートコンベア2の下側には、水
平往復駆動され、かつ昇降可能な主フォーク12が設け
られており、この主フォークは、図2に示すように、減
速ロール10のノンスリップロール27間を経て、レイ
ボーイ装置40のスタッキング16まで突き出し可能な
ように構成されている。
【0022】上述したように減速ロール10とシートコ
ンベア2との間に、水平往復駆動される補助フォーク1
1が設けられているため、減速ロール10とシートコン
ベア2との間が長くなる。このため切断シート25が下
方にたるむのを防止するため、上方に向って空気を吹き
出すための空気吹き出しテーブル29を、補助フォーク
11の上側に設けている。
【0023】レイボーイ装置は、前述したスタッキング
16と、このスタッキングに積み上げられたシートを昇
降させるリフト17と、スタッキングに投入されてくる
切断シート25の先端を受け止めるストッパー14と、
スタッキングに投入された切断シートの後端を揃えるジ
ョガー35と、切断シートの側端を揃えるサイドジョガ
ー15とを備えている。
【0024】ジョガー35は、減速ロール10のノンス
リップロール27の間で、垂直な板が水平往復駆動され
る構造となっており、垂直板には補助フォーク11が貫
通し得る穴および主フォーク12が貫通する凹部が設け
られている。図2には、ジョガー35の一部分が示され
ている。
【0025】次に、以上の構成のシート積上げ装置の概
略動作を図3〜図5を参照して説明する。
【0026】クランプ装置30の回転装置31は、シー
ト搬送用コンベア2のシート検出器6により切断シート
25の後端を検出した時点より、切断シートのトラッキ
ングを開始する。そして、回転装置31のフリーローラ
9が、切断シート25の走行速度(ライン速度)に速度
同調し、押さえベルト5の条間を介して、減速ロール1
0に切断シートを圧着して切断シートをクランプする。
シート搬送用コンベア20より走行されて来る切断シー
トは、このように回転装置31のフリーローラ9と減速
ロール10で後端部のクランプ位置をクランプされるこ
とにより、切断シートを最適速度(ライン速度の10数
%〜数10%)に減速した後、シート案内ベルト18の
下面に沿ってスタッキング16に送られ、切断シート
は、図3に示すようにストッパー14により、止められ
スタッキング16に順次積み上げられる。
【0027】スタッキング16に積み上げられた切断シ
ート25は、ジョガー35により、フリーローラ9と減
速ロール10とがクランプする度に、切断シートの後端
面を揃える。同じく、切断シートのある枚数毎にサイド
ジョガー15が開閉し、切断シートの両サイドの端面を
揃え、正しく整列し、順次積み上げられる。そして、シ
ート上面検出器(図示せず)により積み上げられた切断
シートの上面が常に一定位置になるように自動的に昇降
リフト17は間欠的に下降する。下降した昇降リフト1
7は、最終的に下降限で停止する。
【0028】切断シートがスタッキング16に積載設定
枚数を積み重ねられると、図4に示すようにスキッド替
えまたはオーダ替え信号により同時に補助フォーク11
が減速ロール10のノンスリップロール27の間を通っ
て、スタッキング16に積み重ねられた切断シート25
の上面の端部に挿入され、続く切断シートが片端を補助
フォーク11の上にかけて順次積み上げられる。そして
図5に示すように、スタッキング16に積み上げられた
切断シートが下降し始めると同時に、主フォーク12
が、減速ロール10のノンスリップロール27の間を通
って、補助フォーク11の下側にできた切断シート間の
すき間に、切断シートのほぼ全長にわたって挿入され、
挿入が完了すると補助フォーク11は抜かれる。そし
て、切断シート25は主フォーク12上に積み上げられ
ていく。
【0029】スタッキング16に積み上げられた切断シ
ートは、昇降リフト17により下降し下降限で停止す
る。そして、スタッキング16に積み上げられた切断シ
ートは搬出され、搬出が完了するとスタッキング16は
昇降リフト17により、主フォーク12の位置まで上昇
して停止する。スキッド替えまたはオーダ替えに要する
時間が長く、この間に主フォーク12上に積み上げる切
断シートの枚数が多くなる場合には、主フォーク12を
下降させれば良い。
【0030】リフト17が停止すると、主フォーク12
が抜かれ、主フォーク12に積み上げられた切断シート
は、スタッキング16に積み変えられる。そして、スタ
ッキング16に積み上げられたシートは、ジョガー35
により、シートの後端末面を揃え、同じく、シートのあ
る枚数毎にサイドジョガー15が開閉し、シートの両サ
イドの端面を揃えて、正しく整列し、順次積み上げられ
る。そして、積み上げられた切断シートは、シート上面
検出器により切断シートの上面が常に一定位置になるよ
うに自動的に昇降リフト17は下降する。下降した昇降
リフト17は、最終的に下降限で停止する。
【0031】次に、本実施例のシート積上げ装置の制御
系統について、図6を参照して説明する。図6は、図1
のシート搬送用コンベア20と、クランプ装置30と、
レイボーイ装置40とに対する制御系統を示すものであ
る。制御は、位相速度同調制御と、上死点位置決め制御
の2通りに別れている。
【0032】位相速度同調制御とは、シート後端部のク
ランプ位置にクランプ装置30のフリーローラ9がシー
ト走行速度と同調して減速ロール10に接触するように
制御することである。
【0033】位相制御は、次のように行われる。位相設
定器58に回転装置31の下死点(図7参照)よりシー
ト検出センサ6までの距離Lより、切断シート25の後
端からクランプ位置の距離Xを引算した値(L−X)を
プリセットする。これが位相設定となる。この位相設定
は、回転装置31の近傍に設けられ原点センサ60によ
り検出された原点から求められる減速位置信号A(回転
装置の下死点より90°の位置にある減速開始位置を示
す信号)により、位置設定器58へ、(L−X)−B0
としてパルスに変換されてセットされる。B0 は、回転
装置31の周長である。シート走行長は、シート検出セ
ンサ6が切断シートの後端を検出したときに発生する信
号Cによりゲート66を開き、パルスジェネレータ50
のパルスを加減算器76に減算にて入力し、信号Aによ
りゲート66を閉じる。ゲート66を通過したシート走
行長パルスAAにて加減算器76が減算され、回転装置
31が目標クランプ位置に加速同調可能な位置に到達す
ると回転装置が加速を開始して、切断シート25を挟ん
で減速ロール10に接触する以前に、後述の速度同調機
能により速度同調すると同時に次の演算式により位相の
調整を行う。位置偏差カウンタ64の値をRとし、回転
装置駆動ACサーボモータ56に取り付けたパルスジェ
ネレータ(PG)68のパルスをカウントした値をBB
(カウント基準減速開始点)とすると、Rは次式で表さ
れる。
【0034】 R=((L−X)−B0 )−AA+BB この演算は、加減算器76において行われ、偏差カウン
タ64はRの値を保持する。前記式において、位相制御
は偏差を零にすることが目的であるのでRは最終的には
零になる。ここでBBの値は最終的には、回転装置1回
転分に相当するのでBB=B0 となる。従ってこれと、
R=0になることにより、AA=(L−X)となり、A
Aすなわちクランプ位置をシート後端よりXの位置にセ
ットできる。
【0035】一方、速度同調は、次のようにして行われ
る。偏差カウンタ64に保持された値RはD/Aコンバ
ータ78によりアナログ信号VC に変換され、加減算器
80に減算で入力される。さらに、シードコンベア2に
取り付けられたパルスジェネレータ(PG)50より発
生するパルスの周波数を周波数/電圧(F/V)変換器
52で電圧VA に変換してライン速度を検出し、加減算
器80に加算で入力される。加減算器80の出力VA
C は、速度指令として、後述する速度指令選択回路5
4を経て、回転装置31を駆動するACサーボモータ5
6のサーボアンプ57に入力する。R=0のときVC
0となって速度指令(VA −VC )はVA となり、フリ
ーローラはシート走行速度に同調する。
【0036】上死点位置決め制御とは、切断シート25
が連続して来ない場合に、回転装置31のフリーローラ
9をシートが来るまで上死点にて待機させる必要がある
ための必要機能である。減速位置信号Aにて、上死点位
置偏差カウンタ70に上死点迄の周長分の長さlを設定
し(図7参照)、パルスジェネレータ68のパルスにて
減算カウントし、D/Aコンバータ72,速度指令クラ
ンプ回路74を介して、速度指令VB を作成する。カウ
ント零にて位置決めを行い、フリーローラ9を上死点に
停止させる。
【0037】上述した位相速度同調制御のための速度指
令(VA −VC )と、上死点位置決め制御のための速度
指令VB は、速度指令選択回路(高電圧選択回路)54
に入力され、高い電圧の方が選択され、速度指令Bとし
てサーボアンプ57に出力される。
【0038】回転装置31の速度パターンは、シート間
隔により、図8に示す3つのパターン1,2,3にな
る。
【0039】パターン1は、長尺モード、すなわちシー
ト間隔が長い場合を示している。シート検出器6が時刻
1 でシート後端を検出すると、速度指令(VA −V
C )で回転装置31を加速し、時刻t2 でライン速度に
達して速度同調し時刻t3 までこの速度を保持する。こ
の間に、フリーローラ9は、シート後端よりXの位置を
クランプし、シート速度を減速して、スタッキング部1
6へシート25を送り出す。時刻t3 を過ぎると、速度
指令VB に切りかわり、回転装置31は減速し、フリー
ローラ9は時刻t4 で上死点に達し、次のシート後端を
検出する時刻t5まで上死点で停止する。
【0040】パターン2は、中尺モード、すなわち上死
点に止まらない間に、次のシートが来る場合を示してい
る。この場合には、シート後端が検出されると、時刻t
6 まで速度指令(VA −VC )で制御され、時刻t6
降時刻t7 までは速度指令VB で制御される。
【0041】パターン3は、短尺モード、すなわちシー
ト間隔が設定(L−X)より短い場合を示している。こ
の場合には、速度指令(VA −VC )のみで制御され、
時刻t8 でライン速度から加速し、時刻t9 で減速を開
始し、時刻t10でライン速度に速度同調する。
【0042】図9は、本発明の他の実施例を示す図であ
る。本実施例は、図1の実施例における減速ロール10
の代りに、水平往復駆動する減速テーブル90を用いた
ものである。この減速テーブル90は、スタッキング1
6に積まれる切断シート25の後端を揃えるジョガーの
機能を兼ねており、フリーローラ9と減速テーブル90
により切断シートをクランプする毎に、先に搬送されス
タッキング16に積み上げられたシートの後端面をジョ
ガー91により揃える。ジョガー91には、図10に示
すように、補助フォーク11および主フォーク12が貫
通する穴92および凹部93が設けられている。
【0043】本実施例では、クランプ装置30は、シー
トコンベア2のシート検出器6により、切断シートの後
端を検出した時点よりトラッキングを開始する。そし
て、回転装置31のフリーローラ9が、切断シート25
の走行速度(ライン速度)に速度同調し、押さえベルト
5の条間を介して、減速テーブル90と機械的に同調し
ながら、減速テーブル90に切断シートを圧着して切断
シートをクランプする。シート搬送用コンベア20よ
り、走行されて来るシートは、このように回転装置31
のフリーローラ9と減速テーブル90で後端部のクラン
プ位置をクランプされることにより、切断シートを最適
速度に減速した後、シート案内ベルト18の下面に沿っ
てスタッキング16に送られ、切断シートは、図9に示
すようにストッパー14により止められスタッキング1
6に順次積み上げられる。
【0044】スタッキング16に積み上げられた切断シ
ート25は、減速テーブル90と兼用のジョガー91に
より、フリーローラ9と減速テーブル90とが切断シー
トをクランプする度に、切断シートの後端面を揃える。
同じく、切断シートのある枚数毎にサイドジョガー15
が開閉し、切断シートの両サイドの端面を揃え、正しく
整列し、順次積み上げられる。そして、シート上面検出
器(図示せず)により積み上げられた切断シートの上面
が常に一定位置になるように自動的に昇降リフト17は
間欠的に下降する。下降した昇降リフト17は、最終的
に下降限で停止する。
【0045】切断シートがスタッキング16に積載設定
枚数を積み重ねられると、スキッド替えまたはオーダ替
え信号により同時に補助フォーク11がスタッキング1
6に積み重ねられた切断シートの上面の端部に挿入さ
れ、続く切断シートが片端を補助フォーク11の上にか
けて順次積み上げられる。スタッキング16に積み上げ
られた切断シートが下降し始めると同時に、主フォーク
12が、補助フォーク11の下側にできた切断シート間
のすき間に、切断シートのほぼ全長にわたって挿入さ
れ、挿入が完了すると補助フォーク11は抜かれる。そ
して、切断シート25は主フォーク12上に積み上げら
れていく。
【0046】スタッキング部16に積み上げられた切断
シートは、昇降リフト17により下降し下降限で停止す
る。そして、スタッキング16に積み上げられた切断シ
ートは搬出され、搬出が完了するとスタッキング16は
昇降リフト17により、主フォーク12の位置まで上昇
して停止し、主フォーク12が抜かれ、主フォーク12
に積み上げられた切断シートは、スタッキング16の上
に積み変えられる。そして、スタッキング16に積み上
げられたシートは、減速テーブル90と兼用のジョガー
91により、シートの後端面を揃え、同じく、シートの
ある枚数毎にサイドジョガー15が開閉し、シートの両
サイドの端面を揃えて、正しく整列し、順次積み上げら
れる。そして、積み上げられた切断シートは、シート上
面検出器により切断シートの上面が常に一定位置になる
ように自動的に昇降リフト17は下降する。下降した昇
降リフト17は、最終的に下降限で停止する。
【0047】本実施例の制御動作は、図6において説明
した制御動作と同様であるので、再度の説明は行わな
い。
【0048】以上説明したように本発明のシート積上げ
装置によれば、シートカッターにより切断されたシート
切断長に関係なく切断後の走行シートの後端部のクラン
プ位置をクランプして走行速度を最適速度に減速し、切
断シートをオーバーラップさせることなく直接シートを
積み上げることができるので、オーバーラップによるシ
ート表面の摩擦によるすれ傷等の発生を防止できると共
に、切断機以降のシート搬送用コンベア部の長さを短縮
することができる。
【0049】また、補助フォークおよび主フォークを設
けたので、レイボーイ装置が1台で済み、構造が簡単に
なる。
【0050】さらには、多種多様な材料のシートであっ
ても、シートを正常にスタッキングに送り込めるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】減速ロールの側面図である。
【図3】動作を説明するための図である。
【図4】動作を説明するための図である。
【図5】動作を説明するための図である。
【図6】図1のシート積上げ装置の制御系統を示す図で
ある。
【図7】回転装置の位置関係を示す図である。
【図8】回転装置の速度パターンを示す図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す図である。
【図10】減速テーブルの斜視図である。
【図11】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 切断機 2 シートコンベア 3 シート押さえ用コンベア 4 押さえロール 5 押さえベルト 6 シート検出器 7 変速機構部 8 回転機構部 9 フリーローラ 10 減速テーブル 11 補助フォーク 12 主フォーク 14 ストッパー 15 サイドジョガー 16 スタッキング 17 昇降リフト 18 シート案内ベルト 20 シート搬送用コンベア 25 切断シート 27 ノンスリップロール 30 クランプ装置 40 レイボーイ装置 50,68 パルスジェネレータ 52 F/V変換器 54 速度指令選択回路 56 サーボモータ 57 サーボアンプ 58 位相設定器 60 原点センサ 64 偏差カウンタ 66 ゲート 70 上死点位置偏差カウンタ 72,78 D/Aコンバータ 74 速度指令クランプ回路 76,80 加減算器 90 減速テーブル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】切断機により切断され走行されてくるシー
    トをスタッキングに積み上げるシート積上げ装置におい
    て、 切断機により切断されたシートを、所定のシート間隔を
    保持しながら搬送するコンベアと、 シートを搬送中にシートの後端部のクランプ位置をクラ
    ンプし、シートの走行速度を、シートをスタッキングに
    整然と積み上げるために必要な最適速度に減速するクラ
    ンプ装置と、 前記スタッキングを昇降させるリフタと、 前記スタッキングに積み上げられたシートが所定枚数に
    達すると、積み上げられたシートの上面の端部に挿入さ
    れる補助フォークと、 補助フォークの挿入後、前記リフタが下降すると同時
    に、前記補助フォークの下側にできたシート間のすき間
    に、シートのほぼ全長にわたって挿入される主フォーク
    と、 前記クランプ装置を駆動させるサーボモータと、 このサーボモータを制御するサーボアンプと、 前記コンベアで搬送中のシートの後端を検出するシート
    検出器と、 前記コンベアの速度を検出する第1のエンコーダと、 前記サーボモータの回転速度を検出する第2のエンコー
    ダと、 前記クランプ装置の原点を検出する原点検出器と、 前記クランプ位置を設定する位相設定器と、 前記第1のエンコーダの出力と、前記第2のエンコーダ
    の出力と、前記原点検出器の出力と、前記シート検出器
    との出力と、前記位相設定器の出力とに基づいて、前記
    クランプ装置の位相速度同調制御を行う第1の制御回路
    と、 前記第2のエンコーダの出力と、前記原点検出器の出力
    とに基づいて、前記クランプ装置の上死点位置決め制御
    を行う第2の制御回路とを有することを特徴とするシー
    ト積上げ装置。
  2. 【請求項2】前記クランプ装置は、先端部にフリーロー
    ラを有する回転装置と、減速ロールとを有し、前記回転
    装置が1回転する毎に、前記フリーローラが前記減速ロ
    ールに接触してシート後端部のクランプ位置をクランプ
    することを特徴とする請求項1記載のシート積上げ装
    置。
  3. 【請求項3】前記クランプ装置は、先端部にフリーロー
    ラを有する回転装置と、この回転装置と連動して往復平
    行駆動される減速テーブルとを有し、前記回転装置が1
    回転する毎に、前記フリーローラが前記減速テーブルに
    接触してシート後端部のクランプ位置をクランプするこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート積上げ装置。
JP13054191A 1991-05-05 1991-05-05 シート積上げ装置 Expired - Fee Related JP2801975B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13054191A JP2801975B2 (ja) 1991-05-05 1991-05-05 シート積上げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13054191A JP2801975B2 (ja) 1991-05-05 1991-05-05 シート積上げ装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1637992A Division JPH05147807A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 シート積上げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0558530A JPH0558530A (ja) 1993-03-09
JP2801975B2 true JP2801975B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=15036754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13054191A Expired - Fee Related JP2801975B2 (ja) 1991-05-05 1991-05-05 シート積上げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2801975B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3477282B2 (ja) * 1995-08-30 2003-12-10 三菱重工業株式会社 紙揃え装置
JP5376225B2 (ja) * 2008-08-25 2013-12-25 株式会社リコー シート処理装置および画像形成装置ならびに画像形成システム
JP2013523568A (ja) * 2010-04-13 2013-06-17 ジェイ・アンド・エル・グループ・インターナショナル・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー シート減速装置および方法
EP2739553B1 (en) 2011-08-04 2018-03-28 Alliance Machine Systems International, LLC Apparatus and method for stacking corrugated sheet material
EP2723662B1 (en) 2011-12-28 2018-02-07 Alliance Machine Systems International, LLC Apparatus and method for stacking items
JP6440288B1 (ja) * 2018-08-08 2018-12-19 ホリゾン・インターナショナル株式会社 三方断裁機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0558530A (ja) 1993-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5375967A (en) Method and apparatus for palletizing and depalletizing
JP2609754B2 (ja) シート積上げ装置
JPH03256925A (ja) 平らな製品のパイルのパレットに対する積下し方法と、その方法を実施するための装置
US5664767A (en) Method of stacking continuously arriving sheets
JPH06100166A (ja) 枚葉紙、本等のパックのパレット載置方法
JPS61106366A (ja) シート搬送装置
JP2801975B2 (ja) シート積上げ装置
JPS5917707B2 (ja) 紙葉層に端紙等を付加するための装置
JP3402402B2 (ja) シート集積束移送方法および装置
JP3553695B2 (ja) 金属シートを搬送するための装置
GB2098586A (en) Feed mechanism for piles of flat strips
JP4371617B2 (ja) 抜板搬送装置及び抜板搬送方法
JP2001088954A (ja) 枚葉紙供給装置に装備される自動積み紙交換装置
JP2936061B2 (ja) 折り畳まれたダンボールケースの積み重ね方法およびその装置
JP3612482B2 (ja) 段ボール製造機における段ボールシートの切り離し方法及びその装置
JP4439056B2 (ja) 鉄心自動積装置
CN220500067U (zh) 一种纸箱原料上料系统
JP2005082333A (ja) 印刷機用シータのデリバリ装置
JPH03245911A (ja) ストリップ処理ラインにおけるサンプル材の採取方法および装置
WO1993023185A1 (en) Method of cutting and stacking metal sheets
JPH05147807A (ja) シート積上げ装置
US6179286B1 (en) Sheet receiving and stacking apparatus and method
JPS6123380Y2 (ja)
CN115872016A (zh) 一种转运输送装置
JPS5940359Y2 (ja) シ−ト供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980630

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees