JPH042852Y2 - - Google Patents
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- JPH042852Y2 JPH042852Y2 JP18171187U JP18171187U JPH042852Y2 JP H042852 Y2 JPH042852 Y2 JP H042852Y2 JP 18171187 U JP18171187 U JP 18171187U JP 18171187 U JP18171187 U JP 18171187U JP H042852 Y2 JPH042852 Y2 JP H042852Y2
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- Japan
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- operating member
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- deflecting
- front leg
- wall
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- 210000001364 upper extremity Anatomy 0.000 claims description 47
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 claims description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Carriages For Children, Sleds, And Other Hand-Operated Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は、乳母車に関し、特に座席に座つた
乳幼児の足を乗せるためのステツプを備えるステ
ツプ付乳母車に関するものである。
乳幼児の足を乗せるためのステツプを備えるステ
ツプ付乳母車に関するものである。
[従来の技術]および[考案が解決しようとする
問題点] 乳幼児は、その成長とともに身体が大きくな
る。また、同じ年齢の乳幼児であつても、身体の
大きさにはばらつきがある。このようなことを考
慮したとき、ステツプの高さを調節可能にするの
が望ましくなる。
問題点] 乳幼児は、その成長とともに身体が大きくな
る。また、同じ年齢の乳幼児であつても、身体の
大きさにはばらつきがある。このようなことを考
慮したとき、ステツプの高さを調節可能にするの
が望ましくなる。
そこで、本件出願と同一の出願人は、実開昭61
−15673号公報、実開昭61−51266号公報および特
開昭61−215164号公報に、ステツプの高さを調節
することのできる乳母車を開示した。これらの公
報に開示された乳母車では、ステツプは、1対の
前脚に沿つて摺動し得るように設けられた1対の
筒体と、この1対の筒体間を連結するように延び
ている足乗せ部材とを備えている。
−15673号公報、実開昭61−51266号公報および特
開昭61−215164号公報に、ステツプの高さを調節
することのできる乳母車を開示した。これらの公
報に開示された乳母車では、ステツプは、1対の
前脚に沿つて摺動し得るように設けられた1対の
筒体と、この1対の筒体間を連結するように延び
ている足乗せ部材とを備えている。
実開昭61−15673号公報に開示された乳母車で
は、前脚内に移動可能に収納されたピンと、筒体
と設けられた複数個の穴との組合わせによつて、
ステツプの高さを段階的に調節している。この方
法に開示された乳母車には、以下のような問題点
が生ずる。
は、前脚内に移動可能に収納されたピンと、筒体
と設けられた複数個の穴との組合わせによつて、
ステツプの高さを段階的に調節している。この方
法に開示された乳母車には、以下のような問題点
が生ずる。
まず、段階的な高さ調整であるため、ステツプ
の高さに対する微調整を行なうことができない。
また、前脚に対して特別な加工を施したり、特別
な構造を付加している。前脚は、乳母車の基本的
な骨組構造を構成する部材の1つであり、種々の
デザインの乳母車に対して共通に使用されるもの
である。したがつて、このような前脚に対して、
特別な加工を施したり、特別な構造を付与したり
するのは望ましくない。一方、ステツプは、乳母
車の基本的な骨組構造を構成するものではなく、
オプシヨンとして適宜選択されるものである。し
たがつて、ステツプの高さを調整しようとする場
合には、ステツプに対して特別な加工や特別な構
造を付与したりするのが望ましい。
の高さに対する微調整を行なうことができない。
また、前脚に対して特別な加工を施したり、特別
な構造を付加している。前脚は、乳母車の基本的
な骨組構造を構成する部材の1つであり、種々の
デザインの乳母車に対して共通に使用されるもの
である。したがつて、このような前脚に対して、
特別な加工を施したり、特別な構造を付与したり
するのは望ましくない。一方、ステツプは、乳母
車の基本的な骨組構造を構成するものではなく、
オプシヨンとして適宜選択されるものである。し
たがつて、ステツプの高さを調整しようとする場
合には、ステツプに対して特別な加工や特別な構
造を付与したりするのが望ましい。
実開昭61−15673号公報および特開昭61−
215164号公報に開示された乳母車では、ステツプ
の高さは無段階に調節され得るようになつてい
る。これらの公報に開示された乳母車では、ステ
ツプは、前脚の表面に対して直接摩擦係合し得る
ストツパやカム備えている。しかし、これらの乳
母車にも、以下のような問題点が生ずる。
215164号公報に開示された乳母車では、ステツプ
の高さは無段階に調節され得るようになつてい
る。これらの公報に開示された乳母車では、ステ
ツプは、前脚の表面に対して直接摩擦係合し得る
ストツパやカム備えている。しかし、これらの乳
母車にも、以下のような問題点が生ずる。
ストツパやカムは、前脚表面を擦りながら移動
したり回動したりして、前脚表面に対する摩擦係
合力を徐々に高める。そして、摩擦係合力が最大
になつたときに、前脚に沿うステツプの移動が禁
止される。ストツパやカムは前脚表面を擦りなが
ら前脚表面に対する摩擦係合力を徐々に高めてい
くものであるので、ストツパやカムが最終的な係
合位置に至るまでの間に、ステツプは、前脚に沿
つてわずかに上方または下方に移動する。言い換
えれば、ステツプを所望の高さの位置で正確に固
定することができない。
したり回動したりして、前脚表面に対する摩擦係
合力を徐々に高める。そして、摩擦係合力が最大
になつたときに、前脚に沿うステツプの移動が禁
止される。ストツパやカムは前脚表面を擦りなが
ら前脚表面に対する摩擦係合力を徐々に高めてい
くものであるので、ストツパやカムが最終的な係
合位置に至るまでの間に、ステツプは、前脚に沿
つてわずかに上方または下方に移動する。言い換
えれば、ステツプを所望の高さの位置で正確に固
定することができない。
さらに、実開昭61−51266号公報および特開昭
61−215164号公報に開示された乳母車では、スト
ツパやカムが前脚表面を直接擦りながら摩擦係合
力を高めていくものであるので、前脚表面が損傷
したりするおそれも生ずる。
61−215164号公報に開示された乳母車では、スト
ツパやカムが前脚表面を直接擦りながら摩擦係合
力を高めていくものであるので、前脚表面が損傷
したりするおそれも生ずる。
それゆえに、この考案の目的は、前脚に対して
特別な加工を施したり、特別な構造を付与したり
することなく、ステツプを所望の高さで正確に固
定することができ、なおかつ前脚表面に対する損
傷をできる限り小さくすることのできるステツプ
付乳母車を提供することである。
特別な加工を施したり、特別な構造を付与したり
することなく、ステツプを所望の高さで正確に固
定することができ、なおかつ前脚表面に対する損
傷をできる限り小さくすることのできるステツプ
付乳母車を提供することである。
[問題点を解決するための手段]
この考案に従つたステツプ付乳母車は、ステツ
プと、このステツプの高さを所望の位置で固定す
るための1対の操作部材とを備えている。ステツ
プは、その下端部に前輪を有する1対の前脚を囲
み、該前脚に沿つて上下動可能に設けられている
1対の筒体と、この1対の筒体間を連結するよう
に延び、その上に乳幼児の足が乗せられる足乗せ
部材とを含む。また、各筒体は、該筒体の下端面
から上方に向かつて長く延びるように切込まれた
1対の切溝によつて挾まれ、かつ前脚に向かつて
弾性的に撓み得るようにされた撓み壁部を含む。
各操作部材は、係合位置と解除位置との間を変位
し得るようにステツプに回動可能に取付けられて
いる。また、各操作部材は、上記撓み壁部に当接
し得るカム面を有している。
プと、このステツプの高さを所望の位置で固定す
るための1対の操作部材とを備えている。ステツ
プは、その下端部に前輪を有する1対の前脚を囲
み、該前脚に沿つて上下動可能に設けられている
1対の筒体と、この1対の筒体間を連結するよう
に延び、その上に乳幼児の足が乗せられる足乗せ
部材とを含む。また、各筒体は、該筒体の下端面
から上方に向かつて長く延びるように切込まれた
1対の切溝によつて挾まれ、かつ前脚に向かつて
弾性的に撓み得るようにされた撓み壁部を含む。
各操作部材は、係合位置と解除位置との間を変位
し得るようにステツプに回動可能に取付けられて
いる。また、各操作部材は、上記撓み壁部に当接
し得るカム面を有している。
撓み壁部およびカム面は、以下の動作を達成す
るように、その形状および互いの位置関係が選ば
れている。
るように、その形状および互いの位置関係が選ば
れている。
操作部材が係合位置にあるとき、カム面が撓み
壁部を押圧して撓ませることによつてこの撓み壁
部と前脚との間に摩擦係合力を生じさせ、それに
よつて筒体の移動を禁止する。そして、操作部材
が解除位置にあるとき、撓み壁部に対するカム面
の押圧力が解除されることによつてこの撓み壁部
がその弾性力によつて元の位置に復帰し、それに
よつて筒体の移動を許容する。
壁部を押圧して撓ませることによつてこの撓み壁
部と前脚との間に摩擦係合力を生じさせ、それに
よつて筒体の移動を禁止する。そして、操作部材
が解除位置にあるとき、撓み壁部に対するカム面
の押圧力が解除されることによつてこの撓み壁部
がその弾性力によつて元の位置に復帰し、それに
よつて筒体の移動を許容する。
[考案の作用効果]
操作部材を解除位置にもたらせば、ステツプは
前脚に沿つて上下方向に摺動し得るようになる。
ステツプを所望の高さに維持して操作部材を解除
位置から係合位置にまで回動させたとする。この
回動に伴つて、カム面は撓み壁部を押圧し、撓み
壁部はその撓み量が増大する。撓み壁部の撓み量
の増大に伴つて、撓み壁部と前脚との摩擦係合力
は増大し、最終的には筒体の移動が禁止され、ス
テツプは所望の高さで固定される。
前脚に沿つて上下方向に摺動し得るようになる。
ステツプを所望の高さに維持して操作部材を解除
位置から係合位置にまで回動させたとする。この
回動に伴つて、カム面は撓み壁部を押圧し、撓み
壁部はその撓み量が増大する。撓み壁部の撓み量
の増大に伴つて、撓み壁部と前脚との摩擦係合力
は増大し、最終的には筒体の移動が禁止され、ス
テツプは所望の高さで固定される。
このように、この考案では、撓み壁部の撓み量
の増大に伴つて撓み壁部と前脚との摩擦係合力は
増大するが、この摩擦係合力は前脚表面に対して
直交する方向に作用している。この点が、実開昭
61−51266号公報および特開昭61−215164号公報
に開示された乳母車と異なつている。すなわち、
それらの公報では、ストツパやカムが、前脚表面
に対して擦りながら移動することによつて摩擦係
合力を高めている。これに対し、本願考案では、
そのような擦り動作は生じない。したがつて、操
作部材の回動に伴つてステツプが上下方向にわず
かに移動するということは生じなく、ステツプの
高さを所望の位置で正確に固定することができ
る。さらに、前脚表面を直接擦るものではないの
で、前脚表面の損傷をあまり生じさせない。
の増大に伴つて撓み壁部と前脚との摩擦係合力は
増大するが、この摩擦係合力は前脚表面に対して
直交する方向に作用している。この点が、実開昭
61−51266号公報および特開昭61−215164号公報
に開示された乳母車と異なつている。すなわち、
それらの公報では、ストツパやカムが、前脚表面
に対して擦りながら移動することによつて摩擦係
合力を高めている。これに対し、本願考案では、
そのような擦り動作は生じない。したがつて、操
作部材の回動に伴つてステツプが上下方向にわず
かに移動するということは生じなく、ステツプの
高さを所望の位置で正確に固定することができ
る。さらに、前脚表面を直接擦るものではないの
で、前脚表面の損傷をあまり生じさせない。
さらに、撓み壁部は、1対の切溝によつて挾ま
れているので、小さな力で容易に撓む。したがつ
て、操作部材の回動操作にあたつては、あまり大
きな力が必要とされない。
れているので、小さな力で容易に撓む。したがつ
て、操作部材の回動操作にあたつては、あまり大
きな力が必要とされない。
[実施例]
第2図は、この考案の一実施例が適用されたス
テツプ付乳母車を示す斜視図である。図示する乳
母車1は、その下端部に前輪2を有する1対の前
脚3,3に沿つて上下動可能に設けられたステツ
プ4と、このステツプ4の移動を禁止するための
1対の操作部材5,5(第1図参照)とを備えて
いる。ステツプ4は、1対の前脚3,3を囲み、
該前脚3,3に沿つて上下動可能に設けられてい
る1対の筒体6,6と、この1対の筒体6,6間
を連結するように延び、その上に乳幼児の足が乗
せられる足乗せ部材7とを含む。1対の操作部材
5,5は、それぞれ1対の筒体6,6に関連して
設けられている。つまり、乳母車1の左右側部に
それぞれ1個の筒体6と1個の操作部材5とが配
置されている。各筒体6および各操作部材5は、
乳母車1の左右側部においてそれぞれ実質的に同
一の構造を有するものであるので、以下の説明で
は、乳母車の一方の側部に関連した部分の構造を
説明する。
テツプ付乳母車を示す斜視図である。図示する乳
母車1は、その下端部に前輪2を有する1対の前
脚3,3に沿つて上下動可能に設けられたステツ
プ4と、このステツプ4の移動を禁止するための
1対の操作部材5,5(第1図参照)とを備えて
いる。ステツプ4は、1対の前脚3,3を囲み、
該前脚3,3に沿つて上下動可能に設けられてい
る1対の筒体6,6と、この1対の筒体6,6間
を連結するように延び、その上に乳幼児の足が乗
せられる足乗せ部材7とを含む。1対の操作部材
5,5は、それぞれ1対の筒体6,6に関連して
設けられている。つまり、乳母車1の左右側部に
それぞれ1個の筒体6と1個の操作部材5とが配
置されている。各筒体6および各操作部材5は、
乳母車1の左右側部においてそれぞれ実質的に同
一の構造を有するものであるので、以下の説明で
は、乳母車の一方の側部に関連した部分の構造を
説明する。
第3図〜第6図には、ステツプ4が図示されて
いる。第3図はステツプ4の平面図、第4図は第
3図の線−に沿つて見た断面図、第5図はス
テツプ4の底面図、第6図はステツプ4の正面図
である。
いる。第3図はステツプ4の平面図、第4図は第
3図の線−に沿つて見た断面図、第5図はス
テツプ4の底面図、第6図はステツプ4の正面図
である。
第4図および第5図を参照して、筒体6は、該
筒体6の下端面から上方に向かつて長く延びるよ
うに切込まれた1対の切溝8,9によつて挾ま
れ、かつ前脚3に向かつて弾性的に撓み得るよう
にされた撓み壁部10を含む。撓み壁部10は、
好ましくは、小さな力で容易に撓むようになるた
めに、残りの筒体6の壁よりもその厚みが小さく
なるように形成されている。具体的には、撓み壁
部10には上下方向に延びる溝が形成され、それ
によつてその肉厚が小さくなるようにされてい
る。また、図示するように、好ましくは、撓み壁
部10は、筒体6の壁のうち、足乗せ部材7によ
つてその上部が覆われる壁の部分に形成されてい
る。
筒体6の下端面から上方に向かつて長く延びるよ
うに切込まれた1対の切溝8,9によつて挾ま
れ、かつ前脚3に向かつて弾性的に撓み得るよう
にされた撓み壁部10を含む。撓み壁部10は、
好ましくは、小さな力で容易に撓むようになるた
めに、残りの筒体6の壁よりもその厚みが小さく
なるように形成されている。具体的には、撓み壁
部10には上下方向に延びる溝が形成され、それ
によつてその肉厚が小さくなるようにされてい
る。また、図示するように、好ましくは、撓み壁
部10は、筒体6の壁のうち、足乗せ部材7によ
つてその上部が覆われる壁の部分に形成されてい
る。
第5図および第6図を参照し、筒体6には、底
面から見たときU字状の形態となる支え枠11が
固定して取付けられている。この支え枠11は、
足乗せ部材7の下方に位置し、前述した撓み壁部
10を間に挾むように形成されている。また、第
6図に示すように、支え枠11は、下方に向かつ
て半円状に延びた部分を有しており、この部分に
貫通穴12が形成されている。
面から見たときU字状の形態となる支え枠11が
固定して取付けられている。この支え枠11は、
足乗せ部材7の下方に位置し、前述した撓み壁部
10を間に挾むように形成されている。また、第
6図に示すように、支え枠11は、下方に向かつ
て半円状に延びた部分を有しており、この部分に
貫通穴12が形成されている。
第7図は操作部材5を示す正面図であり、第8
図はその底面図である。この操作部材5は、前述
した撓み壁部10に当接し得るカム面13と、手
または足で該操作部材を回動操作するためのつま
み部14とを有している。また、操作部材5の中
央部には貫通穴15が形成されている。
図はその底面図である。この操作部材5は、前述
した撓み壁部10に当接し得るカム面13と、手
または足で該操作部材を回動操作するためのつま
み部14とを有している。また、操作部材5の中
央部には貫通穴15が形成されている。
第1図を参照して、操作部材5は、第7図に示
す貫通穴15および第6図に示す貫通穴12を挿
通する軸16を介して、支え枠11に回動可能に
取付けられている。操作部材5は、第1図におい
て実線で示す係合位置と、第1図において想像線
で示す解除位置との間を変位し得る。
す貫通穴15および第6図に示す貫通穴12を挿
通する軸16を介して、支え枠11に回動可能に
取付けられている。操作部材5は、第1図におい
て実線で示す係合位置と、第1図において想像線
で示す解除位置との間を変位し得る。
操作部材5のカム面13および筒体6の撓み壁
部10は、以下に述べる動作を達成するように、
その形状および互いの位置関係が選ばれている。
部10は、以下に述べる動作を達成するように、
その形状および互いの位置関係が選ばれている。
操作部材5が第1図において実線で示す係合位
置にあるとき、カム面13は撓み壁部10を押圧
し、それによつて撓み壁部10を前脚3に向かつ
て撓ませている。その結果、撓み壁部10と前壁
3との間に摩擦係合力が生じ、筒体6の前脚3に
沿う移動が禁止されている。
置にあるとき、カム面13は撓み壁部10を押圧
し、それによつて撓み壁部10を前脚3に向かつ
て撓ませている。その結果、撓み壁部10と前壁
3との間に摩擦係合力が生じ、筒体6の前脚3に
沿う移動が禁止されている。
撓み壁部10の撓み量が増大すれば、それに伴
つて撓み壁部10と前脚3との間の摩擦係合力が
増大する。この摩擦係合力は、前脚3の表面に対
して直交する方向に作用している。
つて撓み壁部10と前脚3との間の摩擦係合力が
増大する。この摩擦係合力は、前脚3の表面に対
して直交する方向に作用している。
次に、操作部材5のつまみ部14を手または足
で操作して操作部材5を図において反時計方向に
回動させる。そして、操作部材5を第1図におい
て想像線で示す解除位置にもたらす。すると、撓
み壁部10に対するカム面13の押圧力が解除さ
れ、撓み壁部10は、その弾性力によつて元の位
置に復帰する。つまり、撓み壁部10と前脚3と
の間の摩擦係合力がなくなり、筒体6は前脚3に
沿つて上下動することが可能になる。
で操作して操作部材5を図において反時計方向に
回動させる。そして、操作部材5を第1図におい
て想像線で示す解除位置にもたらす。すると、撓
み壁部10に対するカム面13の押圧力が解除さ
れ、撓み壁部10は、その弾性力によつて元の位
置に復帰する。つまり、撓み壁部10と前脚3と
の間の摩擦係合力がなくなり、筒体6は前脚3に
沿つて上下動することが可能になる。
そこで、ステツプ4を所望の高さの位置となる
まで移動させ、再び操作部材5を回動操作して係
合位置にもたらす。すると、撓み壁部10が撓ん
でこの撓み壁部10と前脚3との間の摩擦係合力
が増大し、ステツプ4は所望の高さの位置で固定
される。この際、撓み壁部10と前脚3との間の
摩擦係合力は、前脚3の表面に対して直交する方
向に作用しているので、操作部材5の回動に伴つ
て筒体6が上下方向に位置ずれするということは
生じない。
まで移動させ、再び操作部材5を回動操作して係
合位置にもたらす。すると、撓み壁部10が撓ん
でこの撓み壁部10と前脚3との間の摩擦係合力
が増大し、ステツプ4は所望の高さの位置で固定
される。この際、撓み壁部10と前脚3との間の
摩擦係合力は、前脚3の表面に対して直交する方
向に作用しているので、操作部材5の回動に伴つ
て筒体6が上下方向に位置ずれするということは
生じない。
第1図〜第8図に図示した好ましい実施例で
は、操作部材5は、足乗せ部材7によつてその上
部が覆われている。したがつて、第2図に示すよ
うに、操作部材は外部から見えない。つまり、操
作部材5の存在が、乳母車の外観上の美感を損ね
るということはない。また、図示した実施例で
は、前脚3と撓み壁部10との間の摩擦係合力を
高める際、撓み壁部10が前脚3の表面を擦ると
いうようなことがないので、前脚3の表面に対す
る損傷を極力小さくなるようにすることができ
る。
は、操作部材5は、足乗せ部材7によつてその上
部が覆われている。したがつて、第2図に示すよ
うに、操作部材は外部から見えない。つまり、操
作部材5の存在が、乳母車の外観上の美感を損ね
るということはない。また、図示した実施例で
は、前脚3と撓み壁部10との間の摩擦係合力を
高める際、撓み壁部10が前脚3の表面を擦ると
いうようなことがないので、前脚3の表面に対す
る損傷を極力小さくなるようにすることができ
る。
第1図は、この考案の一実施例の要部を示す正
面断面図である。第2図は、この考案の一実施例
が適用された乳母車を示す斜視図である。第3図
は、第2図に示されているステツプ4の平面図で
ある。第4図は、第3図の線−に沿つて見た
断面図である。第5図は、第3図に示したステツ
プ4の底面図である。第6図は、第3図に示した
ステツプ4の正面図である。第7図は、操作部材
5の正面図である。第8図は、第7図に示した操
作部材5の底面図である。 図において、3は前脚、4はステツプ、5は操
作部材、6は筒体、7は足乗せ部材、8,9は切
溝、10は撓み壁部、13はカム面を示す。な
お、各図において、同一の番号は、同一または相
当の要素を示す。
面断面図である。第2図は、この考案の一実施例
が適用された乳母車を示す斜視図である。第3図
は、第2図に示されているステツプ4の平面図で
ある。第4図は、第3図の線−に沿つて見た
断面図である。第5図は、第3図に示したステツ
プ4の底面図である。第6図は、第3図に示した
ステツプ4の正面図である。第7図は、操作部材
5の正面図である。第8図は、第7図に示した操
作部材5の底面図である。 図において、3は前脚、4はステツプ、5は操
作部材、6は筒体、7は足乗せ部材、8,9は切
溝、10は撓み壁部、13はカム面を示す。な
お、各図において、同一の番号は、同一または相
当の要素を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) その下端部に前輪を有する1対の前脚を囲
み、該前脚に沿つて上下動可能に設けられてい
る1対の筒体と、前記1対の筒体間を連結する
ように延び、その上に乳幼児の足が乗せられる
足乗せ部材とを含むステツプを備え、 前記各筒体は、該筒体の下端面から上方に向
かつて長く延びるように切込まれた1対の切溝
によつて挾まれ、かつ前記前脚に向かつて弾性
的に撓み得るようにされた撓み壁部を含み、さ
らに 係合位置と解除位置との間を変位し得るよう
に前記ステツプに回動可能に取付けられ、前記
各撓み壁部に当接し得るカム面を有している1
対の操作部材を備え、 前記撓み壁部および前記カム面は、以下の動
作を達成するように、すなわち 前記操作部材が前記係合位置にあるとき、前
記カム面が前記撓み壁部を押圧して撓ませるこ
とによつてこの撓み壁部と前記前脚との間に摩
擦係合力を生じさせ、それによつて前記筒体の
移動を禁止し、 前記操作部材が前記解除位置にあるとき、前
記撓み壁部に対する前記カム面の押圧力が解除
されることによつてこの撓み壁部がその弾性力
によつて元の位置に復帰し、それによつて前記
筒体の移動を許容する、 ように、その形状および互いの位置関係が選ば
れている、ステツプ付乳母車。 (2) 前記操作部材は、前記足乗せ部材によつてそ
の上部が覆われている、実用新案登録請求の範
囲第1項記載のステツプ付乳母車。 (3) 前記撓み壁部は、残りの前記筒体の壁よりも
その厚みが小さくなるように形成されている、
実用新案登録請求の範囲第1項または第2項に
記載のステツプ付乳母車。 (4) 前記操作部材は、手または足で回動操作する
ためのつまみ部を有している、実用新案登録請
求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
のステツプ付乳母車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18171187U JPH042852Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18171187U JPH042852Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0183667U JPH0183667U (ja) | 1989-06-02 |
JPH042852Y2 true JPH042852Y2 (ja) | 1992-01-30 |
Family
ID=31473187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18171187U Expired JPH042852Y2 (ja) | 1987-11-27 | 1987-11-27 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH042852Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-11-27 JP JP18171187U patent/JPH042852Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0183667U (ja) | 1989-06-02 |
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