JP4331366B2 - 積み重ね可能な椅子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不使用時に積み重ねておける椅子に係り、特に、椅子を積み重ねた際、下方の椅子のクッション材に、上方の椅子の脚杆等の押圧痕が発生するのを防止しうるようにした椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4及び図5は、従来の椅子の一例を示すもので、脚体(1)は、下向U字形の2本の脚杆(2)の上部の水平杆(2a)同士を直角に連結して形成され、両脚杆(2)の垂直杆部は、外方に向かって若干拡開している。
【0003】
脚体(1)の上面には、平面視円形をなす座体(3)における座板(4)の底板(4a)が、複数のボルト(5)により下方より固定されている。座板(4)の周縁部には、縦断面形が下向U字形に立ち上がる円環状の座枠(4b)が曲設され、それに囲まれた凹部内の上部には、座体(3)のクッション材(6)が回転可能に収容されている。
【0004】
座枠(4b)の上面とクッション材(6)の下面には、それぞれ回転装置(7)における方形の固定板(8)と回転板(9)とが、それぞれの4角部を上記ボルト(5)とボルト(10)により固定することにより、対向状に近接して取付けられ、固定板(8)と回転板(9)との間には、円板状のリテーナ(11)が挾入されている。
【0005】
これら互いに重合する3部材同士は、それらの中心に挿通した枢軸(12)により水平方向に相対回転可能として枢着されている。
【0006】
固定板(8)と回転板(9)との対向面には、枢軸(12)を中心とする環状凹溝(13)(13)が対向状に形成されている。リテーナ(11)における上記環状凹溝(13)(13)と対向する円周上の複数個所には、円形の保持孔(14)が穿設され、各保持孔(14)には、リテーナ(11)の厚さより大径の回転ボール(15)が遊嵌されている。
【0007】
回転ボール(15)における保持孔(14)より突出する上下の端面は、固定板(8)と回転板(9)の環状凹溝(13)(13)内に回転自在に接触し、これにより着座者は、座体(3)を希望する方向に自由に回転させることができる。
【0008】
不使用時には、下位の椅子のクッション材(6)の上面に、上位の椅子の水平杆(2a)の下面を当接させるようにして、複数個積み重ねておくことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の椅子のように、上位の椅子の水平杆(2a)を下位の椅子のクッション材(6)に当接させた状態で、長時間積み重ねておくと、下方の椅子ほど、そのクッション材(6)の上面に、上方の複数の椅子の重量が加わるため、クッション材(6)の上面に見苦しい脚杆(2)の押圧痕が発生し、元の状態に復元するまでに長時間を要する。
【0010】
本発明は、この問題を解決するためになされたもので、脚杆による押圧痕の発生を防止し、使用時にクッション材の見栄えを良好とするとともに、それを保護しうるようにした積み重ね可能な椅子を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 上端に内向きの水平杆を有する少なくとも3個の脚杆により、下方が開放された脚体を形成し、この脚体における前記水平杆の上部に、座体を取付けてなる積み重ね可能な椅子において、前記各水平杆に、脚体内の下方より挿入したほぼ有底円形皿状のカバーを、その外周縁の上向き環状片に設けた上部に狭幅部を有するほぼU字状の係合溝と、この係合溝における狭幅部よりさらに上方に設けられ、前記水平杆の進入により内外いずれかの方向に撓曲し、水平杆の通過後に復元する、互いに対向する1対の可撓片とを、下方より係合することにより取付ける。
【0012】
(2) 上記(1)項において、座体の下面に、該座体の回転装置が収容される凹部が形成されたものにおいて、カバーの上向き環状片の上部外周面を、前記凹部の内面と近接又は当接するように対向させる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の一実施形態を示すもので、上述した従来例と同様の各部材には、それと同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0014】
上記従来の座体(3)に相当する座体(17)における座板(18)は、上板(18a)と下板(18b)との間に密閉された若干の隙間を設けた中空円板状をなし、その外周部は、上面がなだらかに下傾する座枠(18c)となっている。
【0015】
下板(18b)における座枠(18c)と近接する外周部寄りの下面には、下向きの環状突部(18d)が、その下端が脚体(1)の上面に近接するようにして折曲形成され、脚体(1)と座板(18)との間の隙間に、手、指等が挿入されるのを防止している。
【0016】
座枠(18c)の下面における環状突部(18d)よりも外方には、指先が挿入可能な凹部(S)が形成されている。
【0017】
上板(18a)における座枠(18c)を除いた上面は、若干凹ませてあり、この凹部にクッション材(6)が載置固定されている。
【0018】
下板(18b)と脚体(1)との間には、上記従来例と同様、回転装置(7)における固定板(8)と回転板(9)とリテーナ(11)が組み込まれており、それらの中心は、枢軸(12)によって枢着されている。固定板(8)と脚体(2)とは、ボルト(5)により、また回転板(9)と座板(18)とクッション材(6)は、回転板(9)の下方より挿入したボルト(10)によりそれぞれ固定されている。
【0019】
座体(17)は、従来と同様、リテーナ(11)の保持孔(14)に遊嵌した回転ボール(15)の上下の面を、固定板(8)と回転板(9)との環状凹溝(13)内に接触させることにより、枢軸(12)まわりに回転させることができる。
【0020】
(19)は、脚杆(2)の水平杆(2a)に下方より装着される合成樹脂製のカバーで、有底円形皿状をなしている。カバー(19)の外周縁の上向き環状片(19a)には、水平杆(2a)に外嵌されて係止可能な、上端部の対向面間に狭幅部を有するU字状の係合溝(20)と、その上端に互いに対向状に連設された1対の可撓片(21)とからなる係止手段が、円周方向に90°の間隔をもって、4個形成されている。
【0021】
上記可撓片(21)は、その基端部の内面側を薄肉とすることにより、カバー(19)の内側に向かって弾性変形することができる。
【0022】
カバー(19)の底板(19b)の下面は平坦面をなし、かつ積み重ねた際において、下位の椅子のクッション材(6)の上面に広範囲に接触しうる大きさとされている。
【0023】
上記実施形態において、カバー(19)を脚体(1)に装着するには、図1に示すように、カバー(19)の各可撓片(21)と脚杆(2)における各水平杆(2a)とを対向させた状態で、カバー(19)を上方に強く押圧する。すると、各可撓片(21)が内方に撓曲することにより、水平杆(2a)は係合溝(20)内に入り込み、さらにカバー(19)を強く押圧すると、水平杆(2a)は係合溝(20)の上端部の狭幅部を通過して、その下端まで到達し、抜け止めされる。この状態において、各可撓片(21)は、元の状態に復元して係合溝(20)の上方を塞ぐため、万一水平杆(2a)が係合溝(20)の狭幅部より抜け出しても、それ以上外方に抜け出る恐れはなく、カバー(19)の脱落が防止される。
【0024】
なお、カバー(19)を装着すると、その環状片(19a)の上端部は、座体(17)の下面における回転装置(7)の収容凹部内に突入し、座板(18)の環状突部(18d)の内面と近接するようになっている。これにより、回転装置(7)に、指や他の異物が挿入されるのが防止される。
【0025】
カバー(19)が装着された椅子を、図3に示すように積み重ねても、カバー(19)の平坦をなす底板(19b)が、下位の椅子のクッション材(6)の上面に広範囲に接触するので、従来のような脚杆(2)による押圧痕が生じることがなくなる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、椅子を積み重ねた際、カバーの下面が下位の椅子の座体のクッション材の上面と広範囲に接触するので、従来のように、脚杆等の押圧痕が生じることはなく、使用時の見栄えを向上させうる。
また、カバーを単に上方に押圧するだけで、脚体の水平杆に容易に装着することができるとともに、万一水平杆が係合溝より外れても、その上方の可撓片に当接するので、カバーが水平杆より脱落する恐れは小さい。
【0027】
請求項2記載の発明によれば、座体の下部の凹部内に収容した回転装置に、指や他の異物等を挿し込む恐れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の椅子の分解斜視図である。
【図2】 同じく、要部の中央縦断拡大正面図である。
【図3】 同じく、積み重ね時の要部の正面図である。
【図4】 従来の椅子の斜視図である。
【図5】 同じく、要部の中央縦断拡大正面図である。
【符号の説明】
(1)脚体
(2)脚杆
(2a)水平杆
(3)座体
(4)座板
(4a)底板
(4b)座枠
(5)ボルト
(6)クッション材
(7)回転装置
(8)固定板
(9)回転板
(10)ボルト
(11)リテーナ
(12)枢軸
(13)環状凹溝
(14)保持孔
(15)回転ボール
(17)座体
(18)座板
(18a)上板
(18b)下板
(18c)座枠
(18d)環状突部
(19)カバー
(19a)上向き環状片
(19b)底板
(20)係合溝
(21)可撓片
Claims (2)
- 上端に内向きの水平杆を有する少なくとも3個の脚杆により、下方が開放された脚体を形成し、この脚体における前記水平杆の上部に、座体を取付けてなる積み重ね可能な椅子において、前記各水平杆に、脚体内の下方より挿入したほぼ有底円形皿状のカバーを、その外周縁の上向き環状片に設けた上部に狭幅部を有するほぼU字状の係合溝と、この係合溝における狭幅部よりさらに上方に設けられ、前記水平杆の進入により内外いずれかの方向に撓曲し、水平杆の通過後に復元しうる、互いに対向する1対の可撓片とを、下方より係合することにより取付けたことを特徴とする積み重ね可能な椅子。
- 座体の下面に、該座体の回転装置が収容される凹部が形成されたものにおいて、カバーの上向き環状片の上部外周面を、前記凹部の内面と近接又は当接するように対向させた請求項1記載の積み重ね可能な椅子。
Priority Applications (1)
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JP36963899A JP4331366B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 積み重ね可能な椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36963899A JP4331366B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 積み重ね可能な椅子 |
Publications (2)
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JP2001178577A JP2001178577A (ja) | 2001-07-03 |
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Family Applications (1)
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JP36963899A Expired - Fee Related JP4331366B2 (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | 積み重ね可能な椅子 |
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JP (1) | JP4331366B2 (ja) |
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JP7449167B2 (ja) * | 2020-05-26 | 2024-03-13 | 株式会社日立国際電気 | 距離検知システム及び距離検知方法 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP36963899A patent/JP4331366B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001178577A (ja) | 2001-07-03 |
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