JPH0330046Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は座席、特にクツシヨンフレームとバツ
クフレームとを連動させた座席に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の座席としては、例えば実公昭53
−45771号公報に示されるように脚体にバツク部
材を支持したバツクフレームを傾斜角度調整自在
に軸支し、このバツクフレームの軸支部より下位
下端にクツシヨン部材を支持したクツシヨンフレ
ームの後端を回転自在に軸着し、このクツシヨン
フレームの前部に取付けた摺動部材を上記脚体の
案内枠部に摺動自在に嵌合して、上記バツクフレ
ームの傾斜角度調整に伴つてクツシヨンフレーム
を略平行移動させるようになつている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、上述の構造では、クツシヨン部材の側
縁にクツシヨンフレームの横辺を配設してあるの
で、着座時に太もも外側が触れて違和感がある。

従つて、本考案はクツシヨンフレームの横辺に
よる着座時の違和感を阻止するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案はクツシヨンフレームの横辺を下部方向
にく字状に折曲し、この横辺の前側の直線部に複
数段切欠部を形成し、上記直線部が挿通される筒
体と上記切欠部に係止する係止部及びこの係止を
解除する解除部を有するロツク部材とを備えたガ
イド部材を、ブラケツトを介して上記サイドフレ
ームに回動自在に取付けした座席である。

〔実施例〕

以下、本考案による座席の一実施例を第１，２
図にもとづいて詳細に説明する。同図において、
座席は、サイドフレーム１と保持フレーム２と、
クツシヨンフレーム３とバツクフレーム４と、ク
ツシヨン部材５とバツク部材６とで構成される。
上記サイドフレーム１はほぼ四角形に成形され、
下辺１ａが床側に接地し、上辺１ｂが着座者のア
ーム位置に対応するように構成されている。上記
保持フレーム２は上記各サイドフレーム１，１間
を橋絡する構成と成つている。上記クツシヨンフ
レーム３は着座者のふくらはぎ側に位置する前辺
３ａ及びこの前辺３ａの両側より後方に延びる横
辺３ｂより成り、全体的にほぼＵ字状になつてい
る。上記バツクフレーム４は上記横辺３ｂの後端
間を橋絡する如く延長する後辺４ａ及びこの後辺
４ａの両端より上方向に延長するとともに上記後
辺４ａ側が上記横辺３ｂに枢着され、さらに上記
サイドフレーム１に枢着された立上り辺４ｂより
成り、Ｕ字状になつている。上記クツシヨン部材
５は上記前辺３ａと後辺４ａとの間に張設され、
上記バツク部材６は上記立上り辺４ｂ，４ｂ間に
張設されている。

一方、上記クツシヨンフレーム３の横辺３ｂ
を、下部方向にく字状に折曲し、この横辺３ｂの
前側の直線部を所定長さＳだけ切欠いて、この切
欠部分をステー７ａで連結し、このステー７ａに
は所定間隔で複数段切欠部７が形成してある。８
は筒状のガイド部材であり、ブラケツト８ａを介
して軸ｆでサイドフレーム１の前辺１ｃに回動自
在に取付けられている。このガイド部材８にはロ
ツク部材１０を備えた筒体９が嵌合されている。
この筒体９はくさび部９ａ側からガイド部材８に
嵌入され、この筒体９内に上記ステー７ａが挿通
される。また、上記ロツク部材１０は上記ステー
７ａの切欠部７ａに係止する係止部１１を備える
とともに、この係止を解除する解除部１２を備え
ている。尚、上記係止部１１は例えば弾性材によ
り常時上記切欠部７方向に付勢する係止片から成
るものである。

以上のような構成によれば、クツシヨン部材５
に着座した時、荷重でクツシヨン部材５が多少下
方にたわむが、クツシヨンフレーム３の横辺３ｂ
が下方に折曲してあるので、太もも外側が横辺３
ｂに未接触状態となる。また、ロツク部材１０の
解除部を解除操作しクツシヨンフレーム３の横辺
３ｂ前側直線部を後方に移動すると、これにつれ
てバツクフレーム４がその傾斜角を急とした後傾
状態となり、第２図の仮想線示から実線示のよう
な座席姿勢に調整される。そして、解除部の操作
解除により係止部が適位の切欠部に係止して上記
仮想線示の座席姿勢が保持される。なお、座席姿
勢調整は複数段切欠部のうちの選択により段階的
になされることは明らかであろう。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案によれば、クツシヨ
ンフレームの横辺を下方に屈曲形成し、かつクツ
シヨンフレームの前辺と後辺とに跨つてクツシヨ
ン部材を張設したので、着座時に太もも外側がク
ツシヨンフレームに未接触となり違和感のない好
適な着座性効果を発揮できるうえ、ロツク部材の
係止部と解除部による係止、解除により適位な座
席姿勢を保持し得る角度調節が容易かつ確実であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による座席の斜視図、第２図は
同側面図、第３図は要部断面図である。 １……サイドフレーム、２……保持フレーム、
３……クツシヨンフレーム、４……バツクフレー
ム、５……クツシヨン部材、６……バツク部材、
３ｂ……横辺、７……切欠部、９……筒体、１０
……ロツク部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ほぼ四角形に成形され、下辺１ａが床側に接地
   し、上辺１ｂが着座者のアーム位置に対応するサ
   イドフレーム１と、上記各サイドフレーム１，１
   間を橋絡する保持フレーム２と、着座者のふくら
   はぎ側に位置する前辺３ａ及びこの前辺３ａの両
   側より後方に延びる横辺３ｂより成るほぼＵ字状
   のクツシヨンフレーム３と、上記横辺３ｂの後端
   間を橋絡する如く延長する後辺４ａ及びこの後辺
   ４ａの両端より上方向に延長するとともに上記後
   辺４ａ側が上記横辺３ｂに枢着され、さらに上記
   サイドフレーム１に枢着された立上り辺４ｂより
   成るＵ字状のバツクフレーム４と、上記前辺３ａ
   と後辺４ａとの間に張設されたクツシヨン部材５
   と、上記立上り辺４ｂ間に張設されたバツク部材
   ６とより成る座席であつて、上記横辺３ｂを下部
   方向にく字状に折曲し、この横辺３ｂの前側の直
   線部に複数段切欠部７を形成し、上記直線部が挿
   通される筒体９と上記切欠部７に係止する係止部
   １１及びこの係止を解除する解除部１２を有する
   ロツク部材１０とを備えたガイド部材８を、ブラ
   ケツト８ａを介して上記サイドフレーム１に回動
   自在に取付けたことを特徴とする座席。