JP2806188B2 - 座椅子 - Google Patents

座椅子

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JP2806188B2
JP2806188B2 JP4322815A JP32281592A JP2806188B2 JP 2806188 B2 JP2806188 B2 JP 2806188B2 JP 4322815 A JP4322815 A JP 4322815A JP 32281592 A JP32281592 A JP 32281592A JP 2806188 B2 JP2806188 B2 JP 2806188B2
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JP
Japan
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seat
auxiliary
plate
backrest
chair
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JP4322815A
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JPH06141945A (ja
Inventor
好博 太洞
Original Assignee
株式会社イトーキクレビオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絨毯や畳の上で使用す
る座部の低い座椅子に係わり、更に詳しくは正座、あぐ
ら座の着座状態の場合に下肢への負担が少なくなるとと
もに、背筋が伸びた姿勢で着座できる座椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭59−42936号公報に
て開示される如く、座ぶとん本体の後方一部に凹所を形
成し、該凹所内に座を格納可能に設けるとともに、折畳
み可能な脚部にて前記座を座ぶとん本体の座面に対して
上方に設定できる正座用腰掛付座ぶとんが提供されてい
る。尚、あぐら座りをした場合でも安定し足のしびれや
くるぶし等も痛くならないことも開示されている。
【0003】一方、実公昭57−12934号公報にて
開示される如く、シートバック(背凭れ部)の下端部に
開口部を形成し、該開口部を下端を四節リンク機構にて
連結された足載せ台(補助背凭れ板)を開閉可能とな
し、シートバックに対して足載せ台を後方へ倒した時
に、後席乗員の足を足載せ台に載せることが可能である
とともに、開口部を通して前席のシートクッション(座
部)に足を伸ばすことが可能である自動車等に使用する
座席が提供されている。
【0004】しかし、前者のもので正座をすると、両下
肢が座を支持する脚部の外側に位置するが、該脚部は座
の横幅に近い横方向寸法を有するので、両下肢は著しい
開脚状態となり、特に男性には苦痛である。一方、後者
のものは、自動車用の座席に関するものであるので、正
座やあぐら座については何ら考慮されてなく、ただ後席
の乗員が使用し得る足載せ台を有するに過ぎないもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、下肢を伸ばした状態
で着座できることは勿論、正座、あぐら座の着座状態に
おいても下肢への負担が少なくなるとともに、背筋が伸
びた姿勢で着座できる座部と背凭れ部とを有する座椅子
を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解
決のために、座部と背凭れ部とよりなる座椅子であっ
て、座部の後方中央部に臀部を載置し得る大きさの補助
座板を設け、該補助座板は正面視において横方向中央部
に下設した昇降機構の昇降部によって昇降自在となし、
下降時には座部の主座面と補助座板の座面が面一とな
り、上昇時には主座面と補助座板の下面との間であって
前記昇降部の両側部に下肢を収容し得る空間を形成して
なるとともに、背凭れ部の下端部に形成した開口部に下
端を中心に回動開閉可能な補助背凭れ板を設け、該補助
背凭れ板を後方へ開放した時に前記開口部を通した爪先
を載置可能となした座椅子を構成した。
【0007】
【作用】以上の如き内容からなる本発明の座椅子は、座
部の後方中央部に設けた臀部を載置し得る大きさの補助
座板を、正面視において横方向中央部に下設した昇降機
構の昇降部によって昇降自在となしたので、該補助座板
を上昇させた状態で、座部の主座面と補助座板の下面と
の間であって前記昇降部の両側部に形成される空間内に
下肢を収容して正座状態で着座できるものである。ま
た、補助座板に着座した状態で昇降部の前方に下肢を折
り畳んであぐら座で着座することも可能である。更に、
補助座板の下降時には、座部の主座面と補助座板の座面
は面一となるので、下肢を前方に伸ばした通常の着座状
態を取ることも勿論可能である。
【0008】 そして、下肢が長い着座者の場合には、背
凭れ部の下端部に設けた補助背凭れ板を、その下端を中
心に後方へ開放することにより、正座状態において、爪
先を開口部へ逃がすことが可能、若しくは爪先を開口部
を通して後方の補助背凭れ板の上面に載置することが可
能となるものである。
【0009】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
発明の詳細を説明する。図1は本発明の代表的実施例を
示し、図中1は座部、2は背凭れ部、3は台座、4は補
助座板、5は補助背凭れ板をそれぞれ示している。そし
て、図2は補助座板4を上昇させた状態、図3は補助座
板4を上昇させるとともに、補助背凭れ板5を後方へ倒
した状態を示している。
【0010】 本発明の座椅子は、少なくとも座部1とそ
の後方に立起した背凭れ部2とを有し、適宜、背凭れ部
2は座部1に対して前後の傾動角度を調節可能となして
いる。また、前記座部1は絨毯や畳上に載置する台座3
に対して適宜なボールベアリング等の適宜な回転支持手
段6によって回転可能に支持されている。
【0011】 前記座部1の後方中央部には、その主座面
7の一部に着座者の臀部を載置し得る大きさの補助座板
4を格納するための凹所8を形成し、該凹所8内の中央
部には高さ調節可能な昇降機構9の昇降部10を配設
し、該昇降部10は正面視において前記補助座板4の横
方向中央部に下設されている。前記昇降機構9は、特に
限定されるものではなく、ガスシリンダー方式、リンク
方式、ギア方式等適宜な機構が採用され、また昇降部1
0は機構部が露出しないようにカバーで覆われている。
尚、図中11は前記昇降機構9の昇降操作部である。
【0012】 ここで、前記昇降部10の横幅は、補助座
板4の横幅に比べて十分に小さく設定されており、即ち
正座状態の両下肢の間隔程度に設定され、補助座板4の
上昇時に前記座部1の主座面7と補助座板4の下面との
間であって、該昇降部10の両側部に下肢を収容し得る
空間12が形成されるのである。また、前記凹所8の深
さは、正座状態において下肢に違和感が生じないよう
に、あまり深くならないように設定され、それに応じて
補助座板4の板厚も設定されている。更に、前記補助座
板4の上下位置は、昇降機構9によって任意の位置に設
定することが可能であるので、着座者の体格に合わせて
調節できる。そして、補助座板4を下降時には、前記座
部1の主座面7と該補助座板4の座面13が面一になる
ように設定され、それにより主座面7と座面13が一体
となって、下肢を前方へ伸ばした通常の座椅子における
着座状態を取ることができるのである。
【0013】 また、前記背凭れ部2の下端部には、両側
の支持部14,14を除いて前後に貫通した開口部15
が形成され、該開口部15は下端を適宜な回動機構によ
って背凭れ部2に取付けられた前記補助背凭れ板5によ
って開閉可能となし、該補助背凭れ板5を後方へ倒して
開口部15を開放した際には、該背凭れ部2の上面16
と座部1の主座面7とは略面一となるように設定されて
いる。尚、図中17は前記補助背凭れ板5の回動操作部
である。
【0014】 しかして、本発明の座椅子において正座す
る場合には、図3及び図4に示すように、前記昇降機構
9を駆動して昇降部10を上昇させて、補助座板4の下
面と座部1の主座面7との間であって、該昇降部10の
両側に所定の空間12,12を形成するとともに、前記
補助背凭れ板5を後方へ開放させ、着座者Aの臀部aを
補助座板4の座面13に載せ、下肢bを折り畳んで前記
空間12内に収容し、爪先cを前記開口部15を通して
倒した補助背凭れ板5の上面16に載せ、若しくは開口
部15内に位置させるのである。この正座状態におい
て、着座者Aの両下肢b,bは、前記昇降部10の横幅
に略等しい間隔で略平行にすることができ、より自然な
状態で着座できるのである。勿論、爪先c,cを広げ、
下肢b,bを平面視ハ字形にした状態で座ることが楽な
着座者Aは、そのような着座状態とすることが可能であ
る。ここで、着座者Aの体格が小さい場合、又は下肢b
が短い場合には、補助背凭れ板5で開口部15を閉止し
たままでも爪先cが補助背凭れ板5に当たらないことも
あり、あるいは爪先cが補助背凭れ板5に接触するが圧
接しないこともある。
【0015】 また、あぐら座する場合には、図2及び図
5に示すように、前記補助座板4を上昇させて、該補助
座板4の座面13に着座者Aの臀部aを載せ、下肢bを
あぐら座りの状態に折り畳んで座部1の主座面7に載せ
るのである。この場合は、前記補助背凭れ板5を後方へ
開放する必要はなく、開口部15を閉止したままであ
る。
【0016】
【発明の効果】以上にしてなる本発明の座椅子は、座部
と背凭れ部とよりなる座椅子であって、座部の後方中央
部に臀部を載置し得る大きさの補助座板を設け、該補助
座板は正面視において横方向中央部に下設した昇降機構
の昇降部によって昇降自在となし、下降時には座部の主
座面と補助座板の座面が面一となり、上昇時には主座面
と補助座板の下面との間であって前記昇降部の両側部に
下肢を収容し得る空間を形成してなるので、補助座板を
上昇させた状態で、座部の主座面と補助座板の下面との
間であって前記昇降部の両側部に形成される空間内に下
肢を収容して正座状態で着座でき、長時間着座しても下
肢にかかる負担が少なく、従って下肢を圧迫しないので
しびれや痛みが生ず、背筋が伸びた状態を維持できるの
である。しかも、着座者の下肢は補助座板の横方向中央
部に下設した昇降部の両側部に形成される空間内に収容
するので、両下肢が略平行で且つ閉じた自然の状態で正
座することができるのである。また、補助座板に着座し
た状態で昇降部の前方に下肢を折り畳んであぐら座で着
座することもでき、勿論、補助座板の下降時には、座部
の主座面と補助座板の座面は面一となるので、下肢を前
方に伸ばした通常の着座状態を取ることもできる。
【0017】 そして、下肢が長い着座者の場合には、背
凭れ部の下端部に設けた補助背凭れ板を、その下端を中
心に後方へ開放することにより、正座状態において、爪
先を開口部へ逃がすことが可能、若しくは爪先を開口部
を通して後方の補助背凭れ板の上面に載置することが可
能であるので、極めて楽な正座状態を取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座椅子の斜視図である。
【図2】同じく補助座板を上昇させた状態の斜視図であ
る。
【図3】同じく補助座板を上昇させ且つ補助背凭れ板を
後方へ開放した状態の斜視図である。
【図4】本発明の座椅子に正座した状態の簡略側面図で
ある。
【図5】本発明の座椅子にあぐら座した状態の簡略側面
図である。
【符号の説明】
1 座部 2 背凭れ部 3 台座 4 補助座板 5 補助背凭れ板 6 回転支持手段 7 主座面 8 凹所 9 昇降機構 10 昇降部 11 昇降操作部 12 空間 13 座面 14 支持部 15 開口部 16 上面 17 回動操作部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部と背凭れ部とよりなる座椅子であっ
    て、座部の後方中央部に臀部を載置し得る大きさの補助
    座板を設け、該補助座板は正面視において横方向中央部
    に下設した昇降機構の昇降部によって昇降自在となし、
    下降時には座部の主座面と補助座板の座面が面一とな
    り、上昇時には主座面と補助座板の下面との間であって
    前記昇降部の両側部に下肢を収容し得る空間を形成して
    なるとともに、背凭れ部の下端部に形成した開口部に下
    端を中心に回動開閉可能な補助背凭れ板を設け、該補助
    背凭れ板を後方へ開放した時に前記開口部を通した爪先
    を載置可能となしたことを特徴とする座椅子。
JP4322815A 1992-11-06 1992-11-06 座椅子 Expired - Lifetime JP2806188B2 (ja)

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JP4322815A JP2806188B2 (ja) 1992-11-06 1992-11-06 座椅子

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JPH06141945A JPH06141945A (ja) 1994-05-24
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63181350U (ja) * 1987-05-18 1988-11-22

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