JPH0428526B2 - - Google Patents

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JPH0428526B2
JPH0428526B2 JP24456388A JP24456388A JPH0428526B2 JP H0428526 B2 JPH0428526 B2 JP H0428526B2 JP 24456388 A JP24456388 A JP 24456388A JP 24456388 A JP24456388 A JP 24456388A JP H0428526 B2 JPH0428526 B2 JP H0428526B2
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JP
Japan
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mold
injection
base material
lid
resin
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JP24456388A
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JPH0292605A (ja
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Kenichi Yamada
Ryoji Hamada
Yoshihiko Kawakami
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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Publication of JPH0428526B2 publication Critical patent/JPH0428526B2/ja
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、缶様容器蓋体の製造方法に関し、詳
しくは、飲料コーヒー缶、スープ缶、食用油・調
味料缶、モーターオイル缶、各種缶詰容器などの
缶様容器類を構成する蓋体であつて、金属に代わ
る合成樹脂を主体とした射出成形をともなう蓋体
における蓋体開口のためのスコア部の成形技術に
関する。
[従来の技術] 本発明者らは、上記のような合成樹脂を主体と
した缶様容器の蓋体について鋭意検討を重ねてき
た。
その製法の一例は、例えば、Al箔の両面に樹
脂層を有する基材を、予め、射出成形金型に装着
しておき、該基材の片面側に、樹脂を射出して容
器への接着性、バリヤー性、剛性等を有する蓋体
を成形する方法である。
この射出成形によれば、溶融した射出樹脂が基
材の樹脂層と熱融着するため、接着強度が高くレ
トルト処理後など熱履歴による剥離がなく、ま
た、製品落下強度も高く、さらに、工程数の軽減
によるコストの低減をはたし、両層を接着剤を用
いて接着する場合に比して食品衛生性に優れた長
期保存器が得られるなど缶様容器(蓋)として具
備すべき諸種の要件を充足したものを得ることが
できた。
一方、この射出樹脂層における開缶の方法とし
ては射出樹脂層に所望の大きさの円形状の射出樹
脂層の薄い部分又は射出樹脂のない部分(スコア
部)を形成し、当該部分を射出樹脂層に設けた把
手を持ちあげることにより把手部の先端にかかる
下向きの応力により当該スコア部を破る方法も知
られている。しかし、この場合、スコア部分は射
出樹脂層がなければ破缶し易いので前記のごとく
薄肉の射出樹脂層を作る方法が通常とられる。し
かし、薄肉の射出樹脂層の形成は、従来、蓋全面
の厚肉射出樹脂層を形成後、V型等のノツチを加
圧方式で作る方法がとられており、この方法で
は、蓋体の加熱下での加圧であるため蓋体の他部
分の損傷を起こし易い他、ノツチ深さの制御が困
難であるという問題を有する。
なお、把手部の取付けに関し、本出願人が既に
提案した方法を述べる。
第5図に示すように、射出樹脂層形成用金型9
(図示左側金型)の上部には、樹脂流入路10に
連つた射出口(ゲート)11が設けられている。
後にも詳述するように、当該樹脂流入路10を
経て当該射出口11から溶融した射出成形材料が
キヤビテイに射出される。
当該射出樹脂層形成用金型9のキヤビテイ側表
面には、第4A図に示すような位置関係で三つの
金型12,13,14が付設されている。すなわ
ち、第4A図に示すように、最も外側に、円形の
帯状枠金型12を配設し、該金型12の内側であ
つて当該金型12の上部から離隔して帯状の断面
馬蹄形状の金型13を配設し、さらに、当該金型
13の内側に、当該金型13とは離隔して該金型
13と同様の形状を有し、かつ、その上端部に内
側に延在させた部分を有する金型14を、前記金
型13と上端部の高さを一致させて配設する。
このような金型12,13,14を付設した当
該射出樹脂形成用金型9のキヤビテイ側表面に、
第4B図に平面図を、また、第4C図に第4B図
A−A線拡大断面図を、さらに、第4D図に側面
図を示す馬蹄形の枠体に形成された樹脂製把手部
15を、第4A図に示すように、その固定部16
の上端を前記円形金型12の内面に当接するとと
もに、その本体部17を金型13と金型14との
間に介装して、予め装着しておく。
樹脂製把手部15の先端部(固定部)16に
は、第4A図などにて例示するような楕円形状の
貫通孔18を孔設しておく。
第5図に示すように、上記把手部15の射出樹
脂層形成用金型9への装着に際しては、当該貫通
孔18が射出口11の位置にくるようにする。
樹脂製把手部15の固定部16は、第3図など
に示すように、把手部本体部17との間で段差を
設け、当該固定部16の裏面と後述する多層基材
23の表面との間に空隙を生じさせるようにす
る。
第5図に示すように、その図示右側の他方の射
出成形金型19のキヤビテイ側表面には、多層基
材23とその端部に形成されたフラツプ部27と
を有して成る蓋本体部20をセツトしておく。
次いで、第6図に示すように、型締めする。
当該型締後に、そのキヤビテイ21に、第7図
に示すように、射出樹脂層成形用金型9の樹脂流
入路10を経て射出口11より射出成形材料(以
下単に射出樹脂ということもある)22を射出す
る。
前記のように、樹脂製把手部15の貫通孔18
が、射出口11位置にあるので、当該溶融射出樹
脂22は、当該貫通孔18内を流動し、さらに、
把手部15の固定部16の裏面側に流動してい
く。
当該裏面側に流動した射出樹脂22は、第4A
図にその流動の様子を示すように、最内側の金型
14の内部に流動して行くとともに把手部15の
固定部16の裏面において左右に流動し、図示の
ように円形金型12と金型13とにより囲まれた
部分にも流動して行く。
このように流動した射出樹脂22は、把手部1
5の固定部16の裏面において蓋本体部20の多
層基材23の表面(缶様容器の胴部側反対面)に
積層するとともに金型14に囲まれた内部に流動
した射出樹脂22も当該金型14の内部において
多層基材23の表面に積層し、同時に円形金型1
2と金型13とにより囲まれた部分にも流動した
射出樹脂22もこれら金型12,13により囲ま
れた部分において多層基材23の表面に積層す
る。
次いで、冷却後に、型開きし、成形品(蓋体)
を取り出すことにより、第8図に平面図を、第9
図に第8図B−B線断面図を示すような蓋体2
4′を得ることができる。
金型12,13,14の部分は第9図に示すよ
うに、それぞれ、射出樹脂(層)が積層されてい
ず、多層基材23の露出した部分(溝)となる。
円形金型12の内側に前記のごとく積層された
射出樹脂(層)22により、蓋体のパネル部25
の射出樹脂層が形成されるとともに、把手部15
の固定部16の貫通孔18が射出樹脂22により
充填されて、さらに、把手部15の固定部16の
裏面下部多層基材23表面との間の空隙に積層さ
れた射出樹脂22により把手部15の当該固定部
(先端部)16が当該パネル部25の射出樹脂層
22に固定される。
第9図に示すように、把手部15はその先端部
16の固着により、その本体部17の端部が多層
基材23から分離した状態になる(もつとも、必
らずしも端部が持ち上ることはない)。
第5図〜第9図に示す実施態様では、蓋本体部
20について、予め別工程で、多層基材23の周
端部に当該多層基材23から樹脂層26を一部を
突出させて積層し、該周端部を含めて断面Г字状
に当該蓋本体部20のフラツプ部27を形成して
成るものを、他方の射出成形金型19にセツトし
ておき、前記射出成形を行なう例を示したが、第
5図〜第7図に仮想線で図示のように、射出樹脂
層形成用金型9の前記樹脂流入路10(及び射出
口11)の上部に、さらに、当該フラツプ部27
の当該樹脂層26の形成用の樹脂流入路28及び
ゲート29を設け、これら多点ゲート11,29
による射出成形により、前記パネル部25の形成
と同時に当該フラツプ部27の形成を行つてもよ
い。
パネル部25とフラツプ部27とは前述のよう
に円形金型12の部分に形成された円形帯状の外
溝30を介して分離している。
第9図に従い、当該蓋体24′の開口例につい
て説明する。
第9図に示すように、パネル部25の内方に設
けられた蓋開缶のための樹脂製把手部15の本体
部17の端部を、同図矢標に示すように上方向に
持上げる。
すると、把手部15の固定部16が当該矢標と
は逆方向に押下げられ、当該把手部15をそのま
ま引張り上げると、当該スコアー部30の多層基
材23が切断され、スコアー部30の外周端縁3
2に沿つて蓋体24′の開口が行われる。
第12図は当該蓋体24の開口後の平面図で、
第13図は第12図C−C線断面図である。
第12図及び第13図に示すように、上記開口
に際し、把手部15のあつた内外方の射出樹脂層
22も一緒にパネル部25から除去される。
金型13は、当該金型13と円形金型12との
内部に積層される射出樹脂層22と把手部15の
本体部17外周面とが付着しないようにするため
に設置される。
当該金型13の内側に配設される金型14は、
同様に当該金型14内方に流動してくる射出樹脂
22と把手部15の本体部17内周面とが付着し
ないようにするためのものである。
もつとも、当該金型12,13,14により、
第4A図に示すように、また、前述のように、把
手部15を射出樹脂形成用金型9に予めセツトし
ておくことができる。
上記開口に際し、把手部15の本体部17の下
部端面には、第9図に示すように、斜め切除部3
3を設けておくと、蓋体24の開口に際し把手部
15の本体部17と多層基材23との間に指を挿
入し易くなり、易開口性となるので好ましい。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、かかる背景技術に鑑み、上述したよ
うな射出成形蓋におけるこれらの薄肉のスコア形
成上の困難性を解決することを目的としたもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、缶様容器の胴部と熱接合される蓋体
であつて、ガスバリアー性基材の両面もしくは片
面に熱溶融可能な樹脂層を有する基材(多層基
材)を射出成形金型内に装着し、前記容器外方側
に、射出成形材料を射出することにより形成され
た射出樹脂層を一体化して有する蓋体の製法であ
つて、前記射出樹脂層形成用金型に付設したある
いは該射出樹脂層形成用金型に一体化して設けた
開缶のためのスコア部形成用の金型の端面と前記
多層基材表面との間に存在する間隙に前記溶融し
た射出成形材料を一点ゲートにより流動せしめ、
前記スコア部における樹脂層を他の射出樹脂層よ
りも薄肉に形成せしめることを特徴とする缶様容
器蓋体の製法に存する。
次に、本発明による上記蓋体の製法について図
面に基づいて説明する。
従来の上記した先の発明による蓋体の製造方法
にあつては、第6図に示すように、射出樹脂層形
成用金型9と他方の射出成形金型19とを型締め
したときに、当該射出樹脂層形成用金型9に付設
したスコア部形成用の金型12の端面と蓋本体部
20表面との間には間隙を生じさせずに、これら
が当接するようにした。
これに対し、本発明では、第2図に示すよう
に、スコア部形成用の金型12の端面と蓋本体部
20表面との間に間隙120を生じさせるように
する。
これにより、ゲート11から第3図に示すよう
に、射出樹脂22を射出すると、溶融した射出樹
脂22は上記薄肉の間隙120を流動し、フラツ
プ部27を形成することができ、当該ゲート11
による一点ゲートにより蓋の製造を行うことがで
きる。
第1A図は、上記のようにして得られた蓋体2
4の断面を示す。
第1A図に示すように、蓋体24のスコア部3
0における多層基材23の表面は、間隙120を
溶融流動した射出樹脂層130により被覆され
る。
本発明における上記間隙120は、溶融した射
出樹脂22が流動でき、かつ、蓋体24の開缶に
支障を生じない厚みの上記薄肉の射出樹脂層13
0を形成できる高さとする。
当該射出樹脂層の肉厚は、パネル部25の半分
以下乃至多層基材23表面が露出しない厚みとす
るとよい。
具体的には0.1〜0.5mmが好ましく、特に好まし
くは0.1〜0.2mmとするのがよい。
第1A図では、スコア部30の断面を四辺形に
構成した例を示したが、第1B図に示すようにV
字形や第1C図に示すようにU字形に構成しても
よい。
本発明による蓋体の製法においては、スコア部
30の多層基材23の表面に薄肉の射出樹脂層1
30を形成し、フラツプ部27をパネル部25と
ともに一点ゲートにより形成する以外は、上記し
た先の発明による蓋体の製造方法を適用すること
ができる。
次に、本発明の構成について補足する。
本発明に使用される多層基材23の一例構成断
面図は第10図に示される。
当該多層基材23は、その中間のガスバリヤー
性基材39の両面に、それぞれ、熱溶融(熱接
合)可能な樹脂層40,41を有する。
ガスバリヤー性基材39は、酸素や不純物など
を透過させない、いわゆるガスバリヤー性を持つ
ことが必要である。
本発明に使用されるガスバリヤー性基材39の
例としては、金属箔の他下記のシート、フイルム
などが挙げられる。
金属箔の例としてはアルミニウム箔(以下単に
アルミ箔という)が挙げられ、本発明は、特に、
このアルミ箔をガスバリヤー性基材39として成
る缶様容器蓋体に係るものである。その他ガスバ
リヤー性基材39の例としては、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体のケン化物、ポリ塩化ビニリデン、
ポリアミド、ポリアクリロニトリル等のシート、
フイルム等が挙げられる。
本発明に係る缶様容器蓋体24は、前述のよう
に、このガスバリヤー性基材39を有する多層基
材23を切断し開口するようになつており、その
易開封性や、製品とした場合の落下強度、破缶強
度、成形時の破断強度との関連などから、当該ア
ルミ箔などのガスバリヤー性基材39の厚みは
50μ以下好ましくは9〜30μであることが望まし
い。
また、このような厚みとすることにより、完全
焼却が可能となり、また、焼却カロリーも5000〜
6000kcal/Kgに低下させ、空缶処理の問題に対処
できる。
本発明に係る缶様容器は、前述のように、例え
ば第14図に示すように、そのフラツプ部27を
缶様容器42の胴部43に熱接合により取付けら
れる。この胴部43も同様の樹脂層表面を有する
ようなものが使用される。
蓋体24の胴部43に対する取付側の多層基材
23の熱溶融可能な樹脂層を外層41とし、一
方、射出成形により積層される樹脂層と熱融着さ
れる側の多層基材23の熱溶融可能な樹脂層を外
層40とすると、本発明に係る多層基材23とし
ては、上記実施例に示すように、内外層40,4
1が形成されていることが好ましい。この内層4
0の存在により、上記射出樹脂層との熱融着によ
つて、密着性の高い蓋を形成することができる。
もつとも、この内層40を省略することもでき
る。
上記樹脂層40,41を構成する樹脂として
は、熱により溶融するポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレンプロピレン共重合体等の樹脂が使
用される。
内外層40,41とも同一の樹脂により構成さ
れていてもよいし、異なつた樹脂により構成され
ていてもよい。
当該樹脂層40,41をガスバリヤー性基材3
9に形成する場合、接着剤あるいはフイルム状の
ホツトメルト接着剤などの接着剤樹脂層を介して
又は介さずに形成することができる。
樹脂層40,41の厚みは、前述のガスバリヤ
ー性基材39と同様の理由から片面で100μ以下
であることが好ましい。
本発明に使用される射出成形材料22には各種
のものが使用できるが、合成樹脂例えばレトルト
殺菌時の高温に対し、秀れた耐熱性を有するポリ
プロピレン、エチレンプロピレン共重合体等のポ
リオレフイン系合成樹脂が例示される。
この射出成形材料に無機質充填剤を混合するこ
ともできる。無機質充填剤を混合することによ
り、次のごとき利点がある。
缶様容器の寸法安定性が向上し、収縮率が低
下し有利となる。
耐熱性が向上し、熱変形温度が上昇し、レト
ルト上有利となる。
燃焼カロリーが低下し、焼却炉などをいため
ず、空缶処理上有利となる。
剛性をもたせることができ、商品のとり扱い
上有利となる。
熱伝導が良好となり、レトルト上有利とな
る。
コストを低減できる。
無機質充填材としては、一般に合成樹脂および
ゴムの分野において広く使われているものであれ
ばよい。これらの無機質充填剤としては、食品衛
生性が良く、酸素および水と反応しない無機化合
物であり、混練時および成形時において分解しな
いものが好んで用いられる。該無機質充填剤の例
としては、金属の酸化物、その水和物(水酸化
物)、硫酸塩、炭酸、ケイ酸塩のごとき化合物、
これらの複塩ならびにこれらの混合物に大別され
る。該無機質充填剤の代表例としては、酸化アル
ミニウム(アルミナ)、その水和物、水酸化カル
シウム、酸化マグネシウム(マグネシア)、水酸
化マグネシウム、酸化亜鉛(亜鉛華)、鉛丹およ
び鉛白のごとき鉛の酸化物、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ホワ
イトカーボン、アスベスト、マイカ、タルク、ガ
ラス繊維、ガラス粉末、ガラスビーズ、クレー、
ケイソウ土、シリカ、ワラストナイト、酸化鉄、
酸化アンチモン、酸化チタン(チタニア)、リト
ボン、軽石粉、硫酸アルミニウム(石骨など)、
ケイサンジルコニウム、酸化ジルコニウム、炭酸
バリウム、ドロマイト、二硫化モリブヂンおよび
砂鉄があげられる。これらの無機質充填剤のう
ち、粉末状のものはその径が20ミクロン以下(好
適には10ミクロン以下)のものが好ましい。また
繊維状のものでは、径が1〜500ミクロン(好適
には1〜300ミクロン)であり、長さが0.1〜6mm
(好適には0.1〜5mm)のものが望ましい。さら
に、平板状のものは径が30ミクロン以下(好適に
は10ミクロン以下)のものが好ましい。これらの
無機充填剤のうち、特に平板状(フレーク状)の
ものおよび粉末状のものが好適である。
その他射出樹脂に顔料など各種添加剤を添加し
てもよい。
本発明に使用される樹脂製把手部15および3
4〜36を構成する樹脂には、上記射出成形材料
22と同様のものが使用される。
なお、本発明に使用される樹脂製把手部として
は、第11図に示す樹脂製把手部34でもよい
が、本発明の製法上は、その内部を馬蹄形にくり
ぬいた第4B図に示すような樹脂製把手部15が
好ましい。
[実施例] 次に、本発明の実施例を示す。
実施例 1 東芝製IS−50A(302)射出成形機を用い、第1
A図に示す缶様容器蓋体を成形した。
シヨウアロマーMK411C[昭和電工社製、
MFR10.0g/10minのプロピレン・エチレンブロ
ツクコポリマー]を用いて製造した第4B図に示
す樹脂製把手部を第4A図に示すような金型を配
設した射出樹脂形成用金型[移動型]の所定位置
に予めインサートする。スコア部形成用金型12
と多層基材23との間隙120は0.2mmとした。
一方、他方の射出成形金型[固定型]には、多層
基材を装着する。
多層基材は、アルミ箔にエチレンプロピレンブ
ロツク共重合体[M.F.R.1.1エチレン含量9wt%]
を両面に積層して成る多層基材を用いた。アルミ
箔と両面の樹脂層の厚み構成は、樹脂(内層)/
アルミ箔/樹脂(外層)=30μ/15μ/70μであつ
た。
金型型締後に、移動型のゲート(一点ゲート)
より上記と同様の樹脂を射出した。
シリンダー温度は240℃、射出圧60Kg/cm2であ
つた。
把手部と蓋本体部とが一体化され、0.2mm厚み
の射出樹脂層130を有する缶様容器蓋が得られ
た。
実施例 2 実施例1において間隙の厚みを0.1mmとした以
外は実施例1と同様にして缶様容器蓋を得た。
把手部とフラツプ部を含む蓋本体部とが一体化
され、0.2mm厚みの射出樹脂層130を有する缶
様容器が得られた。
実施例 3 シヨウアロマーMK411Cに炭カル40%を添加し
て成る樹脂組成物を使用し、かつ、シリンダー温
度を260℃、射出圧を80Kg/cm2とした以外は実施
例1と同様にして型締後の射出成形を行ない缶様
容器蓋を得た。
把手部と蓋本体部とが一体化され、スコア部が
射出樹脂層130により被覆された缶様容器蓋が
得られた。
以上本発明者によつてなされた発明を実施例に
もとづき具体的に説明したが、本発明は上記実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
[発明の効果] (1) 本発明によれば、一点ゲートにより、フラツ
プ部27を含む蓋体を製造することができるの
で、工程が簡略化され、射出樹脂層形成用金型
の強度が向上して、当該金型の寿命を伸ばすこ
とができ、また、スコア部の多層基材表面は射
出樹脂層により被覆する方法であるので、当該
多層基材が射出圧により破れることが少なくな
り、射出成形の安定性を向上させることができ
た。
上記から金型コストも低減させることができ、
全体に蓋体を安価に提供することができる。
(2) 本発明によれば、スコア部における多層基材
の表面は薄肉の射出樹脂層により被覆されるの
で、タンパー・レジスタンス機能を向上させる
ことができ、また、蓋体の開缶に際し、当該ス
コア部における多層基材のAl箔の切断が円滑
に行われ、外観の美粧性を向上させることがで
きた。
当該蓋体の開缶に際しては、従来の上記発明
に比して、開缶に要する力が少なくなり、子供
でも容易に開缶できるようになつた。特に、缶
を暖めているホツトの状態での開缶に際して、
切断が円滑に行われるようになつた。
(3) 当該缶様容器(蓋)の上市にあつては、コス
トの面もさることながら、胴部に飲料などの内
容物を充填後にレトルト処理が行われた場合そ
のレトルト特性が良いことや製品が落下した場
合それに耐えるだけの強度をもつことや缶内容
物が食品である場合食品衛生上問題がないこと
など、各種の缶様容器を構成する蓋として具備
すべき事項が多々あり、さらに、飲むなど缶内
容物の摂取、取出しなどのためには開缶(開
口)が容易であることが要求される。
本発明によれば、これらを充足した優れた品質
の缶様容器蓋体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の実施例を示す蓋体の断面
図、第1B図は本発明の他の実施例を示す蓋体の
要部断面図、第1C図は本発明のさらに他の実施
例を示す蓋体の要部断面図、第2図は本発明の実
施例を示す型締前射出成形工程説明断面図、第3
図は本発明の実施例を示す型締後射出成形工程説
明断面図、第4A図は金型と把手部と溶融射出樹
脂のフロアーとの関係を示す原理図、第4B図は
把手部の平面図、第4C図は第4B図A−A線拡
大断面図、第4D図は把手部の側面図、第5図は
従来例の型締前射出成形工程説明断面図、第6図
は従来例の型締後同断面図、第7図は従来例の射
出工程説明断面図、第8図は蓋体平面図、第9図
は従来例の第8図B−B線断面図、第10図は多
層基材の構成断面図、第11図は他の例を示す把
手部の平面図、第12図は開口後の蓋体平面図、
第13図は第12図C−C線断面図、第14図は
缶様容器の全体図である。 9…射出樹脂層形成用金型、10…樹脂流入
路、11…射出口(ゲート)、12…金型、13
…金型、14…金型、15…樹脂製把手部、16
…樹脂製把手部の固定部、17…樹脂製把手部本
体部、18…樹脂製把手部貫通孔、19…他方の
射出成形金型、20…蓋本体部、21…キヤビテ
イ、22…射出成形材料(射出樹脂)、23…多
層基材、24…蓋体、24′…蓋体、25…パネ
ル部、25′…パネル部、26…樹脂層、27…
フラツプ部、28…樹脂流入路、29…ゲート、
30…スコアー部、31…溝、32…スコアー部
外周端縁、33…切除部、34…樹脂製把手部、
35…樹脂製把手部、36…樹脂製把手部、37
…樹脂製把手部本体部、38…樹脂製把手部固定
部、39…ガスバリヤー性基材、40…熱溶融可
能な樹脂層、41…熱溶融可能な樹脂層、42…
缶様容器、43…缶様容器胴部、44…底蓋体、
120…間隙、130…射出樹脂層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 缶様容器の胴部と熱接合される蓋体であつ
    て、ガスバリアー性基材の両面もしくは片面に熱
    溶融可能な樹脂層を有する基材(以下多層基材と
    いう)を射出成形金型内に装着し、前記容器外方
    側に熱可塑性樹脂または熱可塑性組成物(以下射
    出成形材料という)を射出することにより形成さ
    れた樹脂層(以下射出樹脂層という)を一体化し
    て有する蓋体の製法であつて、前記射出樹脂層形
    成用金型に付設したあるいは該射出樹脂層形成用
    金型に一体化して設けた開缶のためのスコア部形
    成用の金型の端面と前記多層基材表面との間に存
    在する間隙に前記溶融した射出成形材料を一点ゲ
    ートにより流動せしめ、前記スコア部における射
    出樹脂層を他の射出樹脂層よりも薄肉に形成せし
    めることを特徴とする缶様容器蓋体の製法。
JP24456388A 1988-09-30 1988-09-30 缶様容器蓋体の製法 Granted JPH0292605A (ja)

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