JPH04283993A - 薄膜多層基板の製造方法 - Google Patents
薄膜多層基板の製造方法Info
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- JPH04283993A JPH04283993A JP4704191A JP4704191A JPH04283993A JP H04283993 A JPH04283993 A JP H04283993A JP 4704191 A JP4704191 A JP 4704191A JP 4704191 A JP4704191 A JP 4704191A JP H04283993 A JPH04283993 A JP H04283993A
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Links
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Landscapes
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜多層基板の製造方法
に係り、特に高密度、高多層化が要求された薄膜多層基
板の製造方法に関する。
に係り、特に高密度、高多層化が要求された薄膜多層基
板の製造方法に関する。
【0002】近年、コンピュータシステムの高速化の要
求に伴い、システムに使用されるプリント基板において
も高密度、高多層化が要求され、これに対して薄膜多層
基板が開発された。しかしながらこの薄膜多層基板は、
高密度、高多層化であることにより普通のプリント基板
に比べて導体間の短絡が起きやすく、そこで、薄膜多層
基板の製造工程において、この種の欠陥の発生を防止し
うる製造方法が種々研究されている。
求に伴い、システムに使用されるプリント基板において
も高密度、高多層化が要求され、これに対して薄膜多層
基板が開発された。しかしながらこの薄膜多層基板は、
高密度、高多層化であることにより普通のプリント基板
に比べて導体間の短絡が起きやすく、そこで、薄膜多層
基板の製造工程において、この種の欠陥の発生を防止し
うる製造方法が種々研究されている。
【0003】
【従来の技術】図5、図6は従来の薄膜多層基板の製造
方法の一例を各工程ごとに示した図であり、図5(A)
から図6(B)に至って一連の製造工程を表している。
方法の一例を各工程ごとに示した図であり、図5(A)
から図6(B)に至って一連の製造工程を表している。
【0004】図5(A)は、内層導体配線(図示せず)
を有したグリーンシート1aを多数層積層して形成され
たガラスセラミック基板1の一部を示している。このガ
ラスセラミック基板1には、内層導体配線を層間におい
て接続するためのスルービア2,3が多数形成されてい
る。このスルービア2,3は、上記グリーンシート1a
に孔2a,3aを穿設し、この孔2a,3a内に銅ペー
ストを充填した後、複数のグリーンシート1aを積層し
、これを焼成することによって形成される。
を有したグリーンシート1aを多数層積層して形成され
たガラスセラミック基板1の一部を示している。このガ
ラスセラミック基板1には、内層導体配線を層間におい
て接続するためのスルービア2,3が多数形成されてい
る。このスルービア2,3は、上記グリーンシート1a
に孔2a,3aを穿設し、この孔2a,3a内に銅ペー
ストを充填した後、複数のグリーンシート1aを積層し
、これを焼成することによって形成される。
【0005】スルービア2は正常なスルービアを表して
おり、先端部が平坦な面に形成されている。ガラスセラ
ミック基板1が形成された後の工程は、通常、図5(B
)に示すように、スルービア2の上端部に下層導体配線
4が形成され、更に、図5(C)に示すように、その上
面に絶縁層5が形成される。その後、図6(B)に示す
ように上層導体配線6、及び上、下層の導体配線4,6
を電気的に接続するビア7が一体的に形成される。
おり、先端部が平坦な面に形成されている。ガラスセラ
ミック基板1が形成された後の工程は、通常、図5(B
)に示すように、スルービア2の上端部に下層導体配線
4が形成され、更に、図5(C)に示すように、その上
面に絶縁層5が形成される。その後、図6(B)に示す
ように上層導体配線6、及び上、下層の導体配線4,6
を電気的に接続するビア7が一体的に形成される。
【0006】スルービア3は、その上端部にポア8と呼
ばれる空間部が発生している。このポア8は焼成時に起
こる銅ペーストの収縮によりスルービア内に空間部が形
成され、この空間部が、その後行われるガラスセラミッ
ク基板1の表面研磨によって表面に露出したものである
。多数形成されるスルービアには一定の割合でこのよう
なポアを有したスルービアが認められる。
ばれる空間部が発生している。このポア8は焼成時に起
こる銅ペーストの収縮によりスルービア内に空間部が形
成され、この空間部が、その後行われるガラスセラミッ
ク基板1の表面研磨によって表面に露出したものである
。多数形成されるスルービアには一定の割合でこのよう
なポアを有したスルービアが認められる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5(B)に示すよう
に、上記ポア8を有したスルービア3上に下層導体配線
9を形成すると、導体は形成面に沿って形成されるため
、下層導体配線9の表面に凹部10が同様に形成される
。従って、この上部に絶縁層5が形成されると、図5(
C)に示すように、凹部10と絶縁層5とによって囲ま
れた空間部11が形成される。そして、この空間部11
内の気体が絶縁層5の熱硬化時において膨張し、図6(
A)に示すように絶縁層5を弾き破り、絶縁層5に孔5
aを形成してしまう。そして、この状態で上層導体配線
6を形成すると、図6(B)に示すように、導体の一部
が孔5a、及び凹部10内にも形成され、本来絶縁され
るべき下層導体配線9と上層導体配線6とが電気的に接
続され短絡状態となってしまう。従来においてはこのよ
うな短絡による欠陥が発生しており、薄膜多層基板の高
密度、高多層化が妨げられていた。
に、上記ポア8を有したスルービア3上に下層導体配線
9を形成すると、導体は形成面に沿って形成されるため
、下層導体配線9の表面に凹部10が同様に形成される
。従って、この上部に絶縁層5が形成されると、図5(
C)に示すように、凹部10と絶縁層5とによって囲ま
れた空間部11が形成される。そして、この空間部11
内の気体が絶縁層5の熱硬化時において膨張し、図6(
A)に示すように絶縁層5を弾き破り、絶縁層5に孔5
aを形成してしまう。そして、この状態で上層導体配線
6を形成すると、図6(B)に示すように、導体の一部
が孔5a、及び凹部10内にも形成され、本来絶縁され
るべき下層導体配線9と上層導体配線6とが電気的に接
続され短絡状態となってしまう。従来においてはこのよ
うな短絡による欠陥が発生しており、薄膜多層基板の高
密度、高多層化が妨げられていた。
【0008】尚、短絡の防止策は、上層導体配線6の品
質を損ねないものであることが必要である。
質を損ねないものであることが必要である。
【0009】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、層間における導体配線の短絡を防止して、高密度
、高多層化することができる薄膜多層基板の製造方法を
提供することを目的とする。
ので、層間における導体配線の短絡を防止して、高密度
、高多層化することができる薄膜多層基板の製造方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、下層導体配線を形成した基板の表面上に、
流動性のある絶縁層形成媒体を塗布して絶縁層を形成し
、その後、該絶縁層を熱硬化させ、前記絶縁層の表面上
に上層導体配線を形成する薄膜多層基板の製造方法にお
いて、前記絶縁層を熱硬化させる前に、前記絶縁層の表
面側の周囲を減圧し、前記下層導体配線と前記絶縁層と
の間に発生した空間部に介在する気泡を脱泡する脱泡工
程と、該脱泡工程において前記絶縁層形成媒体が前記空
間部を充填することによって凹部が形成された前記絶縁
層の表面を、前記基板を高速回路せしめることにより平
坦化する平坦化工程と、を有する構成である。
に本発明は、下層導体配線を形成した基板の表面上に、
流動性のある絶縁層形成媒体を塗布して絶縁層を形成し
、その後、該絶縁層を熱硬化させ、前記絶縁層の表面上
に上層導体配線を形成する薄膜多層基板の製造方法にお
いて、前記絶縁層を熱硬化させる前に、前記絶縁層の表
面側の周囲を減圧し、前記下層導体配線と前記絶縁層と
の間に発生した空間部に介在する気泡を脱泡する脱泡工
程と、該脱泡工程において前記絶縁層形成媒体が前記空
間部を充填することによって凹部が形成された前記絶縁
層の表面を、前記基板を高速回路せしめることにより平
坦化する平坦化工程と、を有する構成である。
【0011】また、絶縁層の膜厚寸法の精度という観点
より、前記絶縁層形成媒体を所定量より多く塗布して前
記絶縁層を所定膜厚寸法よりも厚く形成し、前記平坦化
工程は、所定量よりも多い分の前記絶縁層形成媒体を前
記凹部に充填して前記絶縁層の表面を平坦化すると共に
、前記絶縁層を所定の厚さとするように行う構成である
。
より、前記絶縁層形成媒体を所定量より多く塗布して前
記絶縁層を所定膜厚寸法よりも厚く形成し、前記平坦化
工程は、所定量よりも多い分の前記絶縁層形成媒体を前
記凹部に充填して前記絶縁層の表面を平坦化すると共に
、前記絶縁層を所定の厚さとするように行う構成である
。
【0012】或いは、前記絶縁層を所定膜厚寸法に形成
し、前記平坦化工程は、前記絶縁層形成媒体を前記絶縁
層の表面上に新たに補充し、補充された前記絶縁層形成
媒体を前記凹部に充填して前記絶縁層の表面を平坦化す
るように行う構成である。
し、前記平坦化工程は、前記絶縁層形成媒体を前記絶縁
層の表面上に新たに補充し、補充された前記絶縁層形成
媒体を前記凹部に充填して前記絶縁層の表面を平坦化す
るように行う構成である。
【0013】
【作用】絶縁層、即ち塗布された絶縁層形成媒体を熱硬
化させる前に脱泡工程を行うことにより、気泡は流動性
のある絶縁層形成媒体によって形成された絶縁層を通っ
て排除される。そして、周囲の絶縁層形成媒体が気泡と
入れ替わって空間部に充填されるため、絶縁層を挟んで
下層導体配線の反対側に形成される上層導体配線と下層
導体配線は非接触状態となり、短絡は防止される。脱泡
工程において空間部に絶縁層形成媒体が充填されるため
、絶縁層の表面には充填量に対応した大きさの凹部が形
成される。そして、このままの状態でこの凹部を有した
絶縁層の表面上に上層導体配線を形成すると、上層導体
配線が凹凸形状となり上層導体配線の品質上好ましくな
い。そこで、脱泡工程の後に平坦化工程を行うことによ
り、絶縁層の表面が平坦化し、形成される上層導体配線
の精度は良好に維持される。
化させる前に脱泡工程を行うことにより、気泡は流動性
のある絶縁層形成媒体によって形成された絶縁層を通っ
て排除される。そして、周囲の絶縁層形成媒体が気泡と
入れ替わって空間部に充填されるため、絶縁層を挟んで
下層導体配線の反対側に形成される上層導体配線と下層
導体配線は非接触状態となり、短絡は防止される。脱泡
工程において空間部に絶縁層形成媒体が充填されるため
、絶縁層の表面には充填量に対応した大きさの凹部が形
成される。そして、このままの状態でこの凹部を有した
絶縁層の表面上に上層導体配線を形成すると、上層導体
配線が凹凸形状となり上層導体配線の品質上好ましくな
い。そこで、脱泡工程の後に平坦化工程を行うことによ
り、絶縁層の表面が平坦化し、形成される上層導体配線
の精度は良好に維持される。
【0014】また、空間部に充填される絶縁層形成媒体
は、塗布時に余分に塗布するか、平坦化工程時に新たに
補充することによって補われるため、絶縁層の膜厚寸法
の精度は維持される。
は、塗布時に余分に塗布するか、平坦化工程時に新たに
補充することによって補われるため、絶縁層の膜厚寸法
の精度は維持される。
【0015】
【実施例】図1は本発明になる薄膜多層基板の製造方法
の第1実施例のフローチャート、図2、図3は図1にお
ける各工程時の状態を示す図である。
の第1実施例のフローチャート、図2、図3は図1にお
ける各工程時の状態を示す図である。
【0016】先ず図1に示すガラスセラミック基板形成
工程21を行う。ここでは、図2(A)に示すガラスセ
ラミック基板30を形成する。このガラスセラミック基
板30は、図5において説明したガラスセラミック基板
1と同一のものであり、層間の電気的な接続を行うスル
ービア31,32が同様に形成されている。ガラスセラ
ミック基板30の製造方法は、大略、ガラスとアルミナ
を焼成して形成したグリーンシート30aに、スルービ
ア31,32用の孔31a,32aを穿設し、この孔3
1a,32a内に銅ペーストを充填する。更にグリーン
シート30a上に所定の内層導体配線(図示せず)を形
成する。そして、上記の如く形成されたグリーンシート
30aを複数積層し、これを焼成することによって多層
化を行う。また、この焼成によって孔31a,32a内
の銅ペーストが溶け、層間に連続したスルービア31,
32が形成される。最後に焼成された基板を所定形状に
切断し、表面研磨して、ガラスセラミック基板30が完
成する。
工程21を行う。ここでは、図2(A)に示すガラスセ
ラミック基板30を形成する。このガラスセラミック基
板30は、図5において説明したガラスセラミック基板
1と同一のものであり、層間の電気的な接続を行うスル
ービア31,32が同様に形成されている。ガラスセラ
ミック基板30の製造方法は、大略、ガラスとアルミナ
を焼成して形成したグリーンシート30aに、スルービ
ア31,32用の孔31a,32aを穿設し、この孔3
1a,32a内に銅ペーストを充填する。更にグリーン
シート30a上に所定の内層導体配線(図示せず)を形
成する。そして、上記の如く形成されたグリーンシート
30aを複数積層し、これを焼成することによって多層
化を行う。また、この焼成によって孔31a,32a内
の銅ペーストが溶け、層間に連続したスルービア31,
32が形成される。最後に焼成された基板を所定形状に
切断し、表面研磨して、ガラスセラミック基板30が完
成する。
【0017】ここで、図2(A)中、スルービア31は
正常なスルービアを表し、先端部は上記の如く研磨され
て平坦な面が形成されている。スルービア32は先端部
にポア33が発生した例のスルービアを表している。 尚、ポア33が発生する原因については上述したため、
ここではその説明を省略する。
正常なスルービアを表し、先端部は上記の如く研磨され
て平坦な面が形成されている。スルービア32は先端部
にポア33が発生した例のスルービアを表している。 尚、ポア33が発生する原因については上述したため、
ここではその説明を省略する。
【0018】次に下層導体配線形成工程22を行う。こ
こでは、通常のフォトリソグラフィー技術により、ガラ
スセラミック基板30の表面30b上にスルービア31
,32の先端部と接触させて下層導体配線34,35を
形成する。この下層導体配線34,35は、最初に、ス
パッタリングにより下層導体配線34,35の元となる
金属膜を表面30b上に形成し、その後パターン化する
ことによって形成される。このため、スルービア32の
先端部に形成される下層導体配線35は、ポア33に沿
って形成され、ポア33の形状に対応した凹部36が表
面に形成される。尚、上記スパッタリングにおいては、
チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr
)が順にスパッタされて金属膜が形成されており、この
ため、下層導体配線34,35は表面30b側からTi
、Al、Crの3層構造とされている。
こでは、通常のフォトリソグラフィー技術により、ガラ
スセラミック基板30の表面30b上にスルービア31
,32の先端部と接触させて下層導体配線34,35を
形成する。この下層導体配線34,35は、最初に、ス
パッタリングにより下層導体配線34,35の元となる
金属膜を表面30b上に形成し、その後パターン化する
ことによって形成される。このため、スルービア32の
先端部に形成される下層導体配線35は、ポア33に沿
って形成され、ポア33の形状に対応した凹部36が表
面に形成される。尚、上記スパッタリングにおいては、
チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr
)が順にスパッタされて金属膜が形成されており、この
ため、下層導体配線34,35は表面30b側からTi
、Al、Crの3層構造とされている。
【0019】ここまでのガラスセラミック基板形成工程
21、及び下層導体配線形成工程22は上述した従来に
おいても行われる工程であり、図2(A)、(B)は、
夫々上述した図5(A)、(B)に対応している。
21、及び下層導体配線形成工程22は上述した従来に
おいても行われる工程であり、図2(A)、(B)は、
夫々上述した図5(A)、(B)に対応している。
【0020】次にポリイミド樹脂塗布工程23を行う。
ここでは、図2(C)に示すように、ガラスセラミック
基板30の表面30b上に、下層導体配線34,35を
覆うようにポリイミド樹脂40を塗布して絶縁層37を
形成する。このポリイミド樹脂40は塗布時においては
流動性があり、塗布した後、熱を加えることにより硬化
して使用状態となる絶縁材料である。従って、上記凹部
36の上部に塗布されたポリイミド樹脂40はその一部
が凹部36側に撓んでしまい、その結果、絶縁層37の
表面37aに凹部38Aが形成される。また、凹部36
と絶縁層37の間に、これらによって囲まれた空間部3
9が形成される。
基板30の表面30b上に、下層導体配線34,35を
覆うようにポリイミド樹脂40を塗布して絶縁層37を
形成する。このポリイミド樹脂40は塗布時においては
流動性があり、塗布した後、熱を加えることにより硬化
して使用状態となる絶縁材料である。従って、上記凹部
36の上部に塗布されたポリイミド樹脂40はその一部
が凹部36側に撓んでしまい、その結果、絶縁層37の
表面37aに凹部38Aが形成される。また、凹部36
と絶縁層37の間に、これらによって囲まれた空間部3
9が形成される。
【0021】ここで、同図中、一点鎖線で示される膜厚
寸法T1 ′は、ポリイミド樹脂40が熱硬化した状態
において、絶縁層として必要とされる膜厚寸法T1 (
=20μm)が得られる膜厚寸法を表している。通常、
ポリイミド樹脂40は熱硬化により多少の収縮があるた
めT1 <T1 ′の関係を有する。そして、従来では
最初からこの膜厚T1 ′でポリイミド樹脂40が塗布
されていた。しかしながら本第1実施例では、表面37
aが示すように、膜厚寸法T1 ′よりも厚い膜厚寸法
T2 ′でポリイミド樹脂40の塗布を行い絶縁層37
を形成する。
寸法T1 ′は、ポリイミド樹脂40が熱硬化した状態
において、絶縁層として必要とされる膜厚寸法T1 (
=20μm)が得られる膜厚寸法を表している。通常、
ポリイミド樹脂40は熱硬化により多少の収縮があるた
めT1 <T1 ′の関係を有する。そして、従来では
最初からこの膜厚T1 ′でポリイミド樹脂40が塗布
されていた。しかしながら本第1実施例では、表面37
aが示すように、膜厚寸法T1 ′よりも厚い膜厚寸法
T2 ′でポリイミド樹脂40の塗布を行い絶縁層37
を形成する。
【0022】具体的には、4500PSのポリイミド樹
脂を1000rpm −10秒間スピンコーティングす
る。これによる膜厚寸法T2 ′は、熱硬化した時の膜
厚寸法T2 が35〜40μm程度となる膜厚である。 塗布されたポリイミド樹脂40は流動性を有しているた
め膜厚寸法T1 ′,T2 ′の計測は不可能であるが
、上記膜厚寸法T1 ,T2 の関係から、本第1実施
例では大略従来の2倍程度の膜厚寸法で塗布する必要が
ある。
脂を1000rpm −10秒間スピンコーティングす
る。これによる膜厚寸法T2 ′は、熱硬化した時の膜
厚寸法T2 が35〜40μm程度となる膜厚である。 塗布されたポリイミド樹脂40は流動性を有しているた
め膜厚寸法T1 ′,T2 ′の計測は不可能であるが
、上記膜厚寸法T1 ,T2 の関係から、本第1実施
例では大略従来の2倍程度の膜厚寸法で塗布する必要が
ある。
【0023】次に脱泡工程24を行う。ここでは、上記
空間部39内の気体を、絶縁層37の外部に排除する。 ポリイミド樹脂40は流動性を有しているため、図2(
C)に示される基板を60cmHgの減圧下に15分程
度置くことにより、気体は絶縁層37内を上動し、絶縁
層37の外部に排除される。脱泡後の状態を図3(A)
に示す。このように気体が脱泡された後は、流動性のあ
るポリイミド樹脂40が空間部39内に流れ込み凹部3
6を充填する。このため、後の工程で絶縁層37の上部
に形成される上層導体配線42と、この下層導体配線3
5とが接触することが無くなり、上下層の導体配線間に
おける短絡の発生が防止される。
空間部39内の気体を、絶縁層37の外部に排除する。 ポリイミド樹脂40は流動性を有しているため、図2(
C)に示される基板を60cmHgの減圧下に15分程
度置くことにより、気体は絶縁層37内を上動し、絶縁
層37の外部に排除される。脱泡後の状態を図3(A)
に示す。このように気体が脱泡された後は、流動性のあ
るポリイミド樹脂40が空間部39内に流れ込み凹部3
6を充填する。このため、後の工程で絶縁層37の上部
に形成される上層導体配線42と、この下層導体配線3
5とが接触することが無くなり、上下層の導体配線間に
おける短絡の発生が防止される。
【0024】また、上記の如くポリイミド樹脂40が空
間部39を埋めたことにより絶縁層37は陥没するよう
に変形し、このため前工程23において絶縁層37の表
面37aに形成された凹部38Aは、その大きさを更に
増して同図に示す凹部38Bとなる。この凹部38Bは
、絶縁層37の上面に形成される上層導体配線42を凹
凸形状として品質を低下させ、これによる種々の問題を
発生させるため好ましくない。
間部39を埋めたことにより絶縁層37は陥没するよう
に変形し、このため前工程23において絶縁層37の表
面37aに形成された凹部38Aは、その大きさを更に
増して同図に示す凹部38Bとなる。この凹部38Bは
、絶縁層37の上面に形成される上層導体配線42を凹
凸形状として品質を低下させ、これによる種々の問題を
発生させるため好ましくない。
【0025】そこで、この凹部38Bを平坦化するため
に次の平坦化工程25を行う。ここでは、図3(A)に
示される基板を、1000rpm −30秒間、コーテ
ィング材無しでスピンのみを行い、凹部38Bが形成さ
れた表面37aの平坦化を行う。この工程が終了して平
坦化された状態を図3(B)に示す。同図中、一点鎖線
は図3(A)における平坦化前の表面37aを示す。こ
のように本第1実施例においては、上記ポリイミド樹脂
塗布工程23において余分に塗布したポリイミド樹脂(
T2 ′−T1 ′で表される膜厚分の樹脂)が、スピ
ンによって移動し凹部38Bを充填することにより絶縁
層37が平坦化する。
に次の平坦化工程25を行う。ここでは、図3(A)に
示される基板を、1000rpm −30秒間、コーテ
ィング材無しでスピンのみを行い、凹部38Bが形成さ
れた表面37aの平坦化を行う。この工程が終了して平
坦化された状態を図3(B)に示す。同図中、一点鎖線
は図3(A)における平坦化前の表面37aを示す。こ
のように本第1実施例においては、上記ポリイミド樹脂
塗布工程23において余分に塗布したポリイミド樹脂(
T2 ′−T1 ′で表される膜厚分の樹脂)が、スピ
ンによって移動し凹部38Bを充填することにより絶縁
層37が平坦化する。
【0026】また、ポリイミド樹脂40の空間部39内
への移動に伴い、このように平坦化された状態では絶縁
層37の膜厚寸法が減少し、大略上記膜厚寸法T1 ′
に近づいた状態となる。そして、この状態から更に適当
にスピンを行うことにより、余分なポリイミド樹脂を4
0を外部へ排除し、絶縁層37の膜厚を上記膜厚寸法T
1 ′に最終調整する。
への移動に伴い、このように平坦化された状態では絶縁
層37の膜厚寸法が減少し、大略上記膜厚寸法T1 ′
に近づいた状態となる。そして、この状態から更に適当
にスピンを行うことにより、余分なポリイミド樹脂を4
0を外部へ排除し、絶縁層37の膜厚を上記膜厚寸法T
1 ′に最終調整する。
【0027】次に、熱硬化・上層導体配線形成工程26
を行う。ここでは、先ずベーク炉等で絶縁層37を加熱
して熱硬化させる。ここで上記の如く膜厚寸法T1 ′
に調整された絶縁層37は熱硬化して僅かに収縮し、硬
化が完了した状態で所定膜厚寸法T1 (=20μm)
が得られる。そして次に、絶縁層37にビアホール41
aを形成し、その後、下層導体配線34,35と同様に
3層構造とされた上層導体配線42をビア41と共に、
通常のフォトリソグラフィー技術により表面37a上、
及び上記ビアホール41a内に形成する。上層導体配線
42は平坦な表面37a上に形成されるため平板形状と
なり、その形成精度は良好となる。
を行う。ここでは、先ずベーク炉等で絶縁層37を加熱
して熱硬化させる。ここで上記の如く膜厚寸法T1 ′
に調整された絶縁層37は熱硬化して僅かに収縮し、硬
化が完了した状態で所定膜厚寸法T1 (=20μm)
が得られる。そして次に、絶縁層37にビアホール41
aを形成し、その後、下層導体配線34,35と同様に
3層構造とされた上層導体配線42をビア41と共に、
通常のフォトリソグラフィー技術により表面37a上、
及び上記ビアホール41a内に形成する。上層導体配線
42は平坦な表面37a上に形成されるため平板形状と
なり、その形成精度は良好となる。
【0028】以上のように本実施例の薄膜多層基板の製
造方法によれば、スルービア32にポア33が発生し、
この上部に形成される下層導体配線35に凹部36が形
成された場合、絶縁層37を熱硬化する前に脱泡処理を
行うことにより、絶縁層37を形成するポリイミド樹脂
40が凹部36を充填するため、下層導体配線34,3
5と、上層導体配線40との間の短絡が防止される。ま
た、凹部36の充填によって凹部38Bが形成された絶
縁層37の表面37aは、平坦化工程により平坦化され
、その結果、上層導体配線42は精度良く表面37a上
に形成される。従って本実施例の製造方法によれば、層
間における導体配線の短絡が防止されると共に、上層導
体配線の形成精度の向上が図られる。
造方法によれば、スルービア32にポア33が発生し、
この上部に形成される下層導体配線35に凹部36が形
成された場合、絶縁層37を熱硬化する前に脱泡処理を
行うことにより、絶縁層37を形成するポリイミド樹脂
40が凹部36を充填するため、下層導体配線34,3
5と、上層導体配線40との間の短絡が防止される。ま
た、凹部36の充填によって凹部38Bが形成された絶
縁層37の表面37aは、平坦化工程により平坦化され
、その結果、上層導体配線42は精度良く表面37a上
に形成される。従って本実施例の製造方法によれば、層
間における導体配線の短絡が防止されると共に、上層導
体配線の形成精度の向上が図られる。
【0029】尚、本発明は上記第1実施例に限定される
ものではなく、次に説明する第2実施例であってもよい
。
ものではなく、次に説明する第2実施例であってもよい
。
【0030】図4は本発明になる薄膜多層基板の製造方
法の第2実施例を説明する図である。この第2実施例は
、上述した第1実施例のうち、ガラスセラミック基板形
成工程21、下層導体配線形成工程22、及び熱硬化・
上層導体配線形成工程26については第1実施例と全く
同一の工程が行われ、ポリイミド樹脂形成工程23、脱
泡工程24、及び平坦化工程25の内容に特徴を有する
。従って、図1に示すフローチャートは第2実施例につ
いてもそのまま適用でき、また、図2、図3に示す構成
部分のうち、図4において対応する部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
法の第2実施例を説明する図である。この第2実施例は
、上述した第1実施例のうち、ガラスセラミック基板形
成工程21、下層導体配線形成工程22、及び熱硬化・
上層導体配線形成工程26については第1実施例と全く
同一の工程が行われ、ポリイミド樹脂形成工程23、脱
泡工程24、及び平坦化工程25の内容に特徴を有する
。従って、図1に示すフローチャートは第2実施例につ
いてもそのまま適用でき、また、図2、図3に示す構成
部分のうち、図4において対応する部分には同一符号を
付してその説明を省略する。
【0031】ガラスセラミック基板形成工程21、及び
下層導体配線形成工程22によって図2(B)に示す状
態の基板が形成されている。
下層導体配線形成工程22によって図2(B)に示す状
態の基板が形成されている。
【0032】次にポリイミド樹脂塗布工程23Aを行う
。第1実施例の同工程23においては、上述したように
膜厚寸法T1 ′よりも大きい膜厚寸法T2 ′でポリ
イミド樹脂の塗布を行ったが、ここでは図4(A)に示
すように、最初から所定の膜厚寸法T1 が得られる膜
厚寸法T1′でポリイミド樹脂40の塗布を行う。これ
により、形成された絶縁層51と下層導体配線35との
間には空間部52が同様に形成される。
。第1実施例の同工程23においては、上述したように
膜厚寸法T1 ′よりも大きい膜厚寸法T2 ′でポリ
イミド樹脂の塗布を行ったが、ここでは図4(A)に示
すように、最初から所定の膜厚寸法T1 が得られる膜
厚寸法T1′でポリイミド樹脂40の塗布を行う。これ
により、形成された絶縁層51と下層導体配線35との
間には空間部52が同様に形成される。
【0033】次に、脱泡工程24Aを行う。ここでは、
図4(A)に示す状態の基板を第1実施例と同様に60
cmHgの減圧下に15分程度置き、空間部52内の気
体の脱泡を行う。脱泡が行われた状態を図4(B)に示
す。同図に示すように、脱泡が行われて下層導体配線3
5上の凹部36内にはポリイミド樹脂40が充填される
。ここで、第1実施例においては絶縁層37の膜厚寸法
が大きかったため、表面37aに凹部38Bが形成され
ていたのに対し、本第2実施例においては、絶縁層51
の膜厚寸法が上記の如く薄いため、下層導体配線35が
露出した開口53が絶縁層51に形成されてしまう。こ
の開口53は、このままの状態で上層導体配線を形成す
ると、従来と同様に短絡を起こす原因となる。
図4(A)に示す状態の基板を第1実施例と同様に60
cmHgの減圧下に15分程度置き、空間部52内の気
体の脱泡を行う。脱泡が行われた状態を図4(B)に示
す。同図に示すように、脱泡が行われて下層導体配線3
5上の凹部36内にはポリイミド樹脂40が充填される
。ここで、第1実施例においては絶縁層37の膜厚寸法
が大きかったため、表面37aに凹部38Bが形成され
ていたのに対し、本第2実施例においては、絶縁層51
の膜厚寸法が上記の如く薄いため、下層導体配線35が
露出した開口53が絶縁層51に形成されてしまう。こ
の開口53は、このままの状態で上層導体配線を形成す
ると、従来と同様に短絡を起こす原因となる。
【0034】そこで、次に平坦化工程25Aを行う。第
1実施例では、コーティング材なしにスピンを行い、余
分に塗布したポリイミド樹脂40を凹部38Bの充填に
充てていたが、本第2実施例では、このスピン工程25
Aにおいて、新たにポリイミド樹脂43をコーティング
材として絶縁層51上に補充してスピンコーティングを
行い、この補充されたコーティング材により開口53を
充填する構成である。
1実施例では、コーティング材なしにスピンを行い、余
分に塗布したポリイミド樹脂40を凹部38Bの充填に
充てていたが、本第2実施例では、このスピン工程25
Aにおいて、新たにポリイミド樹脂43をコーティング
材として絶縁層51上に補充してスピンコーティングを
行い、この補充されたコーティング材により開口53を
充填する構成である。
【0035】充填が完了した状態を図4(C)に示す。
補充するポリイミド樹脂43の量は、開口53の充填状
況を確認しながら過不足なく定められ、補充された分は
開口53の充填のみに充てられる。従って、絶縁層51
の膜厚寸法は、この工程によっても変化せず、ポリイミ
ド樹脂塗布工程23Aで塗布された状態の膜厚寸法T1
′が維持される。
況を確認しながら過不足なく定められ、補充された分は
開口53の充填のみに充てられる。従って、絶縁層51
の膜厚寸法は、この工程によっても変化せず、ポリイミ
ド樹脂塗布工程23Aで塗布された状態の膜厚寸法T1
′が維持される。
【0036】以上の工程によって形成された基板は、第
1実施例の図3(B)に示す状態と同一となり、よって
この後、熱硬化・上層導体配線形成工程26が第1実施
例と同様に行われ、図3(C)に示すようにバイヤ41
、及び上層導体配線42が形成される。
1実施例の図3(B)に示す状態と同一となり、よって
この後、熱硬化・上層導体配線形成工程26が第1実施
例と同様に行われ、図3(C)に示すようにバイヤ41
、及び上層導体配線42が形成される。
【0037】一般に、ガラスセラミック基板30のスル
ービアに発生するポア33の数、及び大きさは、生産さ
れる個々の基板によって変化する。従って、上記凹部3
8B、又は開口53に充填されるポリイミド樹脂の量も
不定である。このため、第1実施例においては、実際に
充填に使用される量にかなりの余裕を持たせた量のポリ
イミド樹脂が塗布され、その余裕分は最終的に無駄とな
っていた。しかしながら本第2実施例によれば、補充さ
れるポリイミド樹脂43は充填に使用される量に限定さ
れるため、無駄なポリイミド樹脂を使用することが防止
でき、薄膜多層基板のコスト低減に寄与することが期待
できる。
ービアに発生するポア33の数、及び大きさは、生産さ
れる個々の基板によって変化する。従って、上記凹部3
8B、又は開口53に充填されるポリイミド樹脂の量も
不定である。このため、第1実施例においては、実際に
充填に使用される量にかなりの余裕を持たせた量のポリ
イミド樹脂が塗布され、その余裕分は最終的に無駄とな
っていた。しかしながら本第2実施例によれば、補充さ
れるポリイミド樹脂43は充填に使用される量に限定さ
れるため、無駄なポリイミド樹脂を使用することが防止
でき、薄膜多層基板のコスト低減に寄与することが期待
できる。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
脱泡工程により下層導体配線と、絶縁層との間に発生し
た空間部に絶縁層形成媒体が充填されるため、上下層の
導体配線の短絡を防止することができる。また、絶縁層
形成媒体が空間部に充填されて凹部が形成された絶縁層
の表面は平坦化工程により平坦化され、絶縁層の表面上
に形成される上層導体配線の品質を向上させることがで
きる。以上の効果により上下層の導体配線の信頼性が向
上するため、薄膜多層基板の高密度、高多層化をより一
層進めることができる。
脱泡工程により下層導体配線と、絶縁層との間に発生し
た空間部に絶縁層形成媒体が充填されるため、上下層の
導体配線の短絡を防止することができる。また、絶縁層
形成媒体が空間部に充填されて凹部が形成された絶縁層
の表面は平坦化工程により平坦化され、絶縁層の表面上
に形成される上層導体配線の品質を向上させることがで
きる。以上の効果により上下層の導体配線の信頼性が向
上するため、薄膜多層基板の高密度、高多層化をより一
層進めることができる。
【0039】また、請求項2又は3の発明によれば、空
間部に充填される絶縁層形成媒体は、塗布時に余分に塗
布するか、新たに補充することによって補われるため、
上記脱泡工程、及び平坦化工程により短絡の防止を行っ
ても絶縁層の膜厚寸法は影響を受けない。その結果、絶
縁層を精度良く形成することができ、薄膜多層基板の高
密度、高多層化に寄与するところが大きい。
間部に充填される絶縁層形成媒体は、塗布時に余分に塗
布するか、新たに補充することによって補われるため、
上記脱泡工程、及び平坦化工程により短絡の防止を行っ
ても絶縁層の膜厚寸法は影響を受けない。その結果、絶
縁層を精度良く形成することができ、薄膜多層基板の高
密度、高多層化に寄与するところが大きい。
【図1】本発明になる薄膜多層基板の製造方法の第1実
施例のフローチャートである。
施例のフローチャートである。
【図2】図1における各工程時の状態を示す図である。
【図3】図1における各工程時の状態を示す図である。
【図4】本発明になる薄膜多層基板の製造方法の第2実
施例を説明する図である。
施例を説明する図である。
【図5】従来の薄膜多層基板の製造方法の一例を各工程
ごとに示した図である。
ごとに示した図である。
【図6】従来の薄膜多層基板の製造方法の一例を各工程
ごとに示した図である。
ごとに示した図である。
21〜26,23A〜25A 工程
30 ガラスセラミック基板
31,32 スルービア
33 ポア
34,35 下層導体配線
36,38A,38B 凹部
37,51 絶縁層
39,52 空間部
40,43 ポリイミド樹脂
42 上層導体配線
53 開口
Claims (3)
- 【請求項1】 下層導体配線(34,35)を形成し
た基板(30)の表面(30b)上に、流動性のある絶
縁層形成媒体(40)を塗布して絶縁層(37)を形成
し、その後、該絶縁層(37)を熱硬化させ、該絶縁層
(37)の表面(37a)上に上層導体配線(42)を
形成する薄膜多層基板の製造方法において、前記絶縁層
(37)を熱硬化させる前に、前記絶縁層(37)の表
面(37a)側の周囲を減圧し、前記下層導体配線(3
4,35)と前記絶縁層(37)との間に発生した空間
部(39)に介在する気泡を脱泡する脱泡工程(24)
と、該脱泡工程(24)において前記絶縁層形成媒体(
40)が前記空間部(39)を充填することによって凹
部(38B)が形成された前記絶縁層(37)の表面(
37a)を、前記基板(30)を高速回転せしめること
により平坦化する平坦化工程(25)と、を有すること
を特徴とする薄膜多層基板の製造方法。 - 【請求項2】 前記絶縁層形成媒体(40)を所定量
より多く塗布して前記絶縁層(37)を所定膜厚寸法よ
りも厚く形成し、前記平坦化工程(25)は、所定量よ
りも多い分の前記絶縁層形成媒体(40)を前記凹部(
38B)に充填して前記絶縁層(37)の表面(37a
)を平坦化すると共に、前記絶縁層(37)を所定の厚
さとするように行うことを特徴とする請求項1記載の薄
膜多層基板の製造方法。 - 【請求項3】 前記絶縁層(37)を所定膜厚寸法に
形成し、前記平坦化工程(25)は、絶縁層形成媒体(
43)を前記絶縁層(37)の表面(37a)上に新た
に補充し、補充された前記絶縁層形成媒体(43)を前
記凹部(38B)に充填して前記絶縁層(37)の表面
(37a)を平坦化するように行うことを特徴とする請
求項1記載の薄膜多層基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4704191A JPH04283993A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 薄膜多層基板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4704191A JPH04283993A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 薄膜多層基板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04283993A true JPH04283993A (ja) | 1992-10-08 |
Family
ID=12764084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4704191A Withdrawn JPH04283993A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 薄膜多層基板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04283993A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07307573A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Nec Corp | 多層配線セラミック基板のビア構造及びその製造方法 |
EP1250033A3 (en) * | 1996-12-26 | 2003-01-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Printed circuit board and electronic component |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP4704191A patent/JPH04283993A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07307573A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-21 | Nec Corp | 多層配線セラミック基板のビア構造及びその製造方法 |
EP1250033A3 (en) * | 1996-12-26 | 2003-01-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Printed circuit board and electronic component |
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