JPH04282381A - 2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン類および関連化合物、中間体ならびにそれらの製法 - Google Patents

2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン類および関連化合物、中間体ならびにそれらの製法

Info

Publication number
JPH04282381A
JPH04282381A JP3273440A JP27344091A JPH04282381A JP H04282381 A JPH04282381 A JP H04282381A JP 3273440 A JP3273440 A JP 3273440A JP 27344091 A JP27344091 A JP 27344091A JP H04282381 A JPH04282381 A JP H04282381A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lower alkyl
phenyl
formula
halogen
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3273440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3241762B2 (ja
Inventor
Lawrence Leo Martin
ロレンス・リーオウ・マーチン
Denise M Flanagan
デニース・エム・フラナガン
Joseph F Payack
ジヨゼフ・フランシス・パヤク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aventis Pharmaceuticals Inc
Original Assignee
Hoechst Roussel Pharmaceuticals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoechst Roussel Pharmaceuticals Inc filed Critical Hoechst Roussel Pharmaceuticals Inc
Publication of JPH04282381A publication Critical patent/JPH04282381A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3241762B2 publication Critical patent/JP3241762B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/18Antipsychotics, i.e. neuroleptics; Drugs for mania or schizophrenia
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な1H−ピリド〔4
,3−b〕インドール−1−オン類に関する。
【0002】
【発明の構成】さらに詳しく言えば、本発明は2−(4
−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インド
ール−1−オンに関し、そして単独でまたは不活性補助
剤との組み合わせで精神病治療に有用である式1
【化5
】 〔式中R1は水素;低級アルキル;フェニル;1個また
はそれ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン
もしくはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル;
フェニル低級アルキル;またはフェニル基が1個または
それ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンも
しくはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル
低級アルキルであり、R2は水素;低級アルキル;フラ
ニル低級アルキル;チエニル低級アルキル;ピロリル低
級アルキル;ピリジニル低級アルキル;フェニル低級ア
ルキル;フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメ
チル基で置換されているフェニル低級アルキルまたは式
COOR3(ここでR3は低級アルキル;ハロ低級アル
キル;フェニル;1個またはそれ以上の低級アルキル、
低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル
基で置換されたフェニル;フェニル低級アルキルまたは
フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、低級
アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル基で
置換されているフェニル低級アルキルである)の基であ
り;Xは水素;低級アルキル;低級アルコキシ;ハロゲ
ンまたはトリフルオロメチルであり;mは0、1または
2であり;nは1または2である〕で表される化合物、
その光学異性体またはその製薬的に許容しうる塩に関す
る。
【0003】好ましい2−(4−ピペリジニル−1H−
ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オンおよび関連
化合物はR2が水素、フェニル低級アルキル;またはフ
ェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチル基で置換
されているフェニル低級アルキルでありそしてmが1で
ある化合物である。
【0004】下位化合物にはR2が式COOR3(ここ
でR3はハロ低級アルキルである)の基でありそしてm
が1である1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1
−オン類がある。
【0005】本発明はまた式1で表される最終目的物で
ある2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3
−b〕インドール−1−オンおよび関連化合物の合成用
中間体として有用である下記式2、3および4
【化6】 〔式中R1は水素;低級アルキル;フェニル;1個また
はそれ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン
もしくはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル;
フェニル低級アルキルまたはフェニル基が1個またはそ
れ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもし
くはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル低
級アルキルであり;R2は低級アルキル;フラニル低級
アルキル;チエニル低級アルキル;ピロリル低級アルキ
ル;ピリジニル低級アルキル;フェニル低級アルキルま
たはフェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、
低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル
基で置換されているフェニル低級アルキルであり;Xは
水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたは
トリフルオロメチルであり;mは0、1または2であり
;nは1または2である〕で表されるインドールまたは
その光学異性体またはその塩にも関する。
【0006】好ましい中間体2、3および4はR2がフ
ェニル低級アルキルでありそしてmが1である化合物で
ある。
【0007】本明細書中で使用される「アルキル」の用
語は、不飽和を全く含有せずに1〜7個の炭素原子を有
する直鎖または分枝鎖状炭化水素基を意味する。その例
としてはメチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル
、1−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ヘキ
シル、4−ヘプチル等がある。「アルコキシ」の用語は
エーテル酸素を介して結合されたアルキル基からなりか
つ該エーテル酸素から自由原子価結合を有している一価
置換基を意味する。その例としてはメトキシ、エトキシ
、プロポキシ、ブトキン、1,1−ジメチルエトキシ、
ペントキシ、3−メチルペントキシ、2−エチルペント
キシ等がある。「ハロゲン」の用語は塩素、フッ素、臭
素またはヨウ素からなる族のうちの1つを意味する。前
記基のいずれかに適用される「低級」の用語は6個まで
の炭素原子を含有する炭素骨格の基を意味する。
【0008】対称の要素を欠く本発明化合物は光学対掌
体としておよびそのラセミ体として存在する。光学対掌
体は対応するラセミ体から、標準光学分割技法例えば塩
基性アミノ基および光学活性酸の存在を特徴とする本発
明化合物のジアステレオマー塩の分離によりまたは光学
活性プレカーサからの合成により製造されうる。
【0009】本発明は全ての光学異性体およびそのラセ
ミ体を包含する。本明細書中に示されている各化合物の
式は抽記化合物の全ての可能な光学異性体を包含するこ
とを意図している。
【0010】〔製造方法〕本発明の新規2−(4−ピペ
リジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−
1−オンおよび関連化合物は以下の反応スキームに示さ
れるように、ピラノ〔4,3−b〕インドール−1,3
−ジオン5〔この製造はG. A. Bahadur,
 etal., Journal Chemical 
Society Perkin I, 1688(19
80)に記載されている〕を式11
【化7】 (式中R2は低級アルキル、フラニル低級アルキル、チ
エニル低級アルキル、ピロリル低級アルキル、ピリジニ
ル低級アルキル、フェニル低級アルキルまたはフェニル
基が1個またはそれ以上の低級アルキル、低級アルコキ
シ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル基で置換され
ているフェニル低級アルキルでありそしてmは前述の定
義を有する)のアミンと縮合してインドールアセトアミ
ドカルボン酸6を得、それを脱カルボキシル化してイン
ドールアセトアミド7にし、次いで還元してインドリル
エタンアミン8にしそして環化してインドロン1を得る
ことによって製造される。
【0011】前記縮合は、溶媒例えばアルカノール例え
ばメタノール、エタノール、1−または2−プロパノー
ルまたは1,1−ジメチルエタノール好ましくはエタノ
ール中においてピラノインドール5をアミン11と接触
させることによって有利に実施される。縮合温度は臨界
的ではない。しかし、縮合は穏当な速度の開環を確実に
するために反応媒体の還流温度で実施するのが好ましい
【0012】インドールカルボン酸6のインドールアセ
トアミド7への脱カルボキシル化は、該カルボン酸6を
その融点に加熱しそして二酸化炭素の発生が止むまでそ
の融解物をこの温度に維持することによって遂行される
【0013】インドールアセトアミド7のインドールエ
タンアミン8への還元は、エーテル溶媒中においてアセ
トアミド7を錯金属水素化物で処理することによって実
施される。錯金属水素化物には水素化アルミニウムアル
カリ金属例えば水素化アルミニウムリチウムおよび水素
化アルミニウムナトリウムがある。エーテル溶媒として
はジエチルエーテル、1,2−ジメチルオキシエタン、
2−メトキシエチルエーテル、テトラヒドロフランおよ
びジオキサン並びにそれらの組み合わせがある。反応を
容易にするために還元促進剤例えばアルミニウムトリハ
ライド例えばアルミニウムトリクロライドを用いること
ができる。好ましい還元媒体は、塩化アルミニウムを含
有するテトラヒドロフラン/エーテル中の水素化アルミ
ニウムリチウムからなる。該還元の初期段階すなわちア
セトアミド7、錯金属水素化物および還元促進剤の混合
は約0℃の低められた温度で実施するのが好ましい。還
元は約25℃で完了する。
【0014】インドールエタンアミン8の1H−ピリド
〔4,3−b〕インドール−1−オン1への環化はエタ
ンアミン8を適当な溶媒中で約0℃〜約50℃の非臨界
温度範囲内の温度好ましくは約25℃において式Hal
−CO−Hal        12(式中Halはク
ロロまたはブロモである)の化合物で処理することによ
って遂行される。適当な溶媒としては芳香族溶媒例えば
ベンゼンおよびトルエン並びにハロ炭素例えばジクロロ
メタン、トリクロロメタンおよび1,1−および1,2
−ジクロロエタン並びにそれらの組み合わせを挙げるこ
とができる。ホスゲンすなわちHalがクロロである式
12の化合物が好ましい環化剤である。芳香族溶媒とハ
ロ炭素溶媒の組み合わせが好ましい。トルエンとジクロ
ロメタンの組み合わせが最も好ましい。
【0015】式10の1H−ピリド〔4,3−b〕イン
ドール−1−オンすなわちR2が水素である式1のイン
ドロンを製造するには、インドロン1(ここでR2はフ
ェニルメチルまたは置換フェニルメチルである)をアシ
ル化してN−ハロアルコキシカルボニルピペリジニルイ
ンドロン9(ここでR3はハロ低級アルキルでありそし
てR1、X、mおよびnは前述の定義を有する)にし、
ついでこれを開裂して10にする。
【0016】該アシル化はインドロン1(ここでR2は
フェニルメチルまたは置換フェニルメチルである)をハ
ロ炭素例えばジクロロメタン、トリクロロメタンまたは
1,1−ジクロロ−または1,2−ジクロロエタン中で
好ましくは反応媒質の還流温度において式13    
    HalCOOR3          13(
式中R3はハロ低級アルキルでありそしてHalはクロ
ロまたはブロモである)のハロ低級アルキルハロホルメ
ートと接触させることによって実施される。1,2−ジ
クロロエタンが好ましい溶媒である。
【0017】ハロ低級アルコキシカルボニルピペリジニ
ルインドロン9のピペリジニルインドロン10への開裂
はアルカノール例えばメタノール、エタノール、1−ま
たは2−プロパノール、または1,1−ジメチルエタノ
ール好ましくはメタノール中で約25℃から反応媒体の
還流温度までの温度、好ましくは還流温度において実施
される。
【0018】反応スキーム
【化8】
【0019】本発明化合物の合成はピペリジニル誘導体
(ここでmは1である)について記載されているが、ピ
ロリジニル(ここでmは0である)およびアゼピニル(
ここでmは2である)誘導体も実質的に同様の手法で製
造することができる。
【0020】〔有用性〕本発明の2−(4−ピペリジニ
ル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オ
ンおよび関連化合物は哺乳動物において抗精神病反応を
顕在化させうる能力によって精神病を治療するのに有用
である。
【0021】抗精神病活性はP. Protais e
t al., Psychopharmacol., 
50, 1(1976)およびB. Costall,
 Eur. J. Pharmacol.,50, 3
9(1978)に記載のと類似の手法によりマウスよじ
登り検定で測定される。
【0022】被験体CK−1雄マウス(23〜27g)
を標準実験室条件下でグループ収容する。各マウスを個
別的にワイヤメッシュスティックケージ(4″×4″×
10″)中に入れ、新環境への適応および踏査のために
1時間放置する。次にアポモルフィンを全被験体に30
分間、よじ登りを生起させる用量である1.5mg/k
gで皮下注射する。抗精神病活性を試験すべき化合物は
アポモルフィン攻撃の30分前に10mg/kgのスク
リーニング量で腹腔内注射する。
【0023】よじ登り評価のために、アポモルフィン投
与の10分後、20分後および30分後に下記のスケー
ル:           よ じ 登 り 運 動    
                      得 点
      マウスにおいて:     4本の足が底にある(よじ登りなし)    
            0    2本の足が壁にあ
る(後ろ足のよじ登り)            1 
   4本の足が壁にある(充分なよじ登り)    
          2に従って3つの記録を取る。
【0024】アポモルフィンの注射をする前に一貫して
よじ登りをしているマウスは排除する。
【0025】十分に発現されたアポモルフィンによるよ
じ登りの場合、各動物はかなり長期にわたってむしろ静
止状態でケージの壁にぶら下がっている。逆に、単なる
運動刺激によるよじ登りは通常、数秒続くだけである。
【0026】よじ登り得点を個々に合計し(最大得点;
3つの記録に関してマウス1匹当たり6点)、対照群(
ビヒクルを腹腔内投与し、アポモルフィンを皮下投与し
た)の総得点を100%にセットする。95%信頼限界
を有するED50値を線形回帰分析によって計算する。 代表的な2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4
,3−b〕インドロンおよび関連化合物並びに2つの標
準抗精神病剤のED50値で表現される抗精神病活性は
下記表1に示すとおりである。
【0027】
【表1】
【0028】精神病治療を必要とする患者に本発明の2
−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕
インドロンおよび関連化合物を1日当たり体重1kgに
つき0.01〜50mgの経口、非経口または静脈内有
効投与量として投与する場合に抗精神病活性が得られる
。特に好ましい有効投与量範囲は1日当たり体重1kg
につき約1〜5mgである。しかし、いずれか特定の患
者にとって具体的な投与量範囲は各個人の必要性並びに
前記化合物の投与を管理または監督する人の専門的判断
に従うように調整されるべきであることは理解されよう
。さらにここに記載の投与量は単に例示であり、それら
は決して本発明の範囲または実施を限定するものではな
いことも理解されたい。
【0029】アポモルフィンで生起される常同症の拮抗
作用は多くの抗精神病剤の1つの性質である。前記検定
でほとんど効果を示さない抗精神病剤は哺乳動物におい
て望ましくない錐体外路の副作用および/または遅発性
運動異常をもたらす性質が少ないものと予想される。本
発明の2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,
3−b〕インドール−1−オンの場合における、アポモ
ルフィン生起による常同症の拮抗作用はN. E. A
nden, et al., J. Pharma. 
Pharmacol., 19, 627(1967)
およびA. M. Ernst, et al., P
sychopharmacologia (Berl)
, 10, 316(1967)に記載のと類似の手法
によって測定される。
【0030】雄ウイスタル(Wistar)ラット(1
25〜200g)の各群を使用し、食物および水は任意
に摂取できるようにする。蒸留水を用いそして不溶性の
場合には適当な界面活性剤を加えて薬物を調製する。投
与経路は変更可能であり、投与量は10ml/kgであ
る。第1スクリーンでは6匹からなる群を用いる。評価
を行う1時間前に薬物を投与し、その後動物を個々の透
明プラスチック製ケージ(24×14×13cm)中に
入れる。対照群はビヒクルを摂取する。アポモルフィン
塩酸塩溶液は、溶液中にあるアポモルフィン塩酸塩の安
定性を増大させるために0.03%アスコルビン酸原溶
液(1%塩水100ml中におけるアスコルビン酸30
mg)中で1.5mg/10mlの濃度に調製する。ア
ポモルフィン塩酸塩溶液を1ml/kgの投与量で1.
5mg/kgの用量において皮下(s.c.)投与する
。薬物投与の50分後に常同行動に注目する。常同活性
は反復して起こる鼻をすすったり、なめたりまたはかん
だりする行動として定義され、すなわち中断することな
く絶えず鼻をすすつたり、なめたりまたはかんだりする
こととみなされる。該行動が中断される場合にはその動
物は保護されているとみなされる。
【0031】薬物の有効性%は各群における保護された
動物の数によって測定される。
【0032】投与量−応答を求める実験は、10匹から
なる群を用いそして各動物に任意に投与する以外は、前
記の第1スクリーンと同じ手法で実施される。群の1つ
はビヒクルを摂取する。常同症についてのED50はプ
ロビット分析によって計算する。
【0033】本発明の代表的な2−(4−ピペリジニル
)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドロンおよび2つ
の標準物質による、アポモルフィン生起の常同症の抑制
は下記の表に示すとおりである。
【0034】
【表2】
【0035】本発明の化合物は以下のものを含む:a.
8−エチル−5−メチル−2−〔1−(フェニルメチル
)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン
; b.7−エトキシ−5−メチル−2−〔1−(フェニル
メチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1
−オン; c.7,8−ジクロロ−5−メチル−2−〔1−(フェ
ニルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール
−1−オン; d.6−ブロモ−5−メチル−2−〔1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−
オン; e.5−メチル−2−〔1−(フェニルメチル)−4−
ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−9−
トリフルオロメチル−1H−ピリド〔4,3−b〕イン
ドール−1−オン; f.5−メチル−2−〔1−(フェニルメチル)−3−
ピロリジニル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン;g.5
−メチル−2−〔1−(フェニルメチル)−4−(2,
3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピニル)〕−2
,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−
b〕インドール−1−オン; h.5−メチル−2−〔1−(4−エチルフェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オ
ン; i.5−メチル−2−〔1−(4−エトキシフェニルメ
チル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−
オン; j.5−メチル−2−〔1−(5−クロロフェニルメチ
ル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オ
ン; k.5−メチル−2−〔1−(3,4−ジクロロフェニ
ルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−
1−オン; l.5−メチル−2−〔1−(4−トリフルオロメチル
フェニルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インド
ール−1−オン; m.5−メチル−2−(4−ピペリジニル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕イ
ンドール−1−オン; n.5−メチル−2−(1−メチル−4−ピペリジニル
)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4
,3−b〕インドール−1−オン; o.2−(4−ピペリジニル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1
H−オン; p.5−フェニル−2−(4−ピペリジニル)−2,3
,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕
インドール−1−オン; q.2−(4−ピペリジニル)−5−(2−メチルフェ
ニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド
〔4,3−b〕インドール−1−オン;r.2−(4−
ピペリジニル)−5−(4−クロロフェニル)−2,3
,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕
インドール−1−オン;s.2−(4−ピペリジニル)
−5−(3−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−
1−オン;t.5−(4−トリフルオロメチル)−2−
(ピペリジニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン;u.
5−(フェニルエチル)−2−(ピペリジニル)−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b
〕インドール−1−オン; v.5−〔(2−クロロフェニルメチル)−2−(ピペ
リジニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピ
リド〔4,3−b〕インドール−1−オン;w.5−〔
(4−メチルフェニル)メチル〕−2−(ピペリジニル
)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4
,3−b〕インドール−1−オン;x.5−〔(3−メ
トキシフェニル)メチル〕−2−(ピペリジニル)−2
,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−
b〕インドール−1−オン;y.2−(ピペリジニル)
−5−〔(2−トリフルオロメチル)メチル〕−2,3
,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕
インドール−1−オン;z.5−メチル−2−〔1−(
2−フラニルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕イ
ンドール−1−オン;a′.5−メチル−2−〔1−(
3−チエニルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕イ
ンドール−1−オン;b′.5−メチル−2−〔1−(
2−ピロリルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕イ
ンドール−1−オン;c′.5−メチル−2−〔1−(
3−ピリジニルメチル)−4−ピペリジニル〕−2,3
,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕
インドール−1−オン; d′.2−〔1−(メチルカルバモイル)−4−ピペリ
ジニル〕−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン;
e′.2−〔1−(フェニルカルバモイル)−4−ピペ
リジニル〕−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン
;f′.2−〔1−(2−クロロフェニルカルバモイル
)−4−ピペリジニル〕−5−メチル−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドー
ル−1−オン; g′.2−〔1−(2−メチルフェニルカルバモイル)
−4−ピペリジニル〕−5−メチル−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール
−1−オン; h′.2−〔1−(2−メトキシフェニルカルバモイル
)−4−ピペリジニル〕−5−メチル−2,3,4,5
−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドー
ル−1−オン; i′.5−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2
−〔1−(3−トリフルオロメチルフェニルカルバモイ
ル)〕−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−
オン; j′.1H−インドール−2−〔N−(フェニルメチル
−4−ピペリジニル)−アセトアミド〕−3−カルボン
酸; k′.1H−インドール−2−〔N−(フェニルメチル
−4−ピペリジニル)−アセトアミド〕−3−カルボン
酸; l′.2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル
)−N−〔1−(2−メチルフェニル)−メチル−4−
ピペリジニル〕エタンアミン; m′.N−〔1−(4−メトキシフェニル)メチル−4
−ピペリジニル〕−2−(1−メチル−1H−インドー
ル−2−イル)エタンアミン; n′.N−〔1−(2−ブロモフェニル)メチル−4−
ピペリジニル〕−2−(1−メチル−1H−インドール
−2−イル)エタンアミン; o′.2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル
)−N−〔1−(3−トリフルオロメチルフェニル)メ
チル−4−ピペリジニル〕エタンアミン;p′.2−〔
N−〔1−(2−フラニル)メチル〕−4−ピペリジニ
ル−アセトアミド〕−1H−インドール−メチル−3−
カルボン酸; q′.1H−インドール−1−メチル−2−〔N−〔1
−(3−チエニル)メチル〕−4−ピペリジニル〕アセ
トアミド; r′.2−〔N−〔1−(2−ピロリル)メチル〕−4
−ピペリジニル〕1H−1−インドール−1−メチルア
セトアミド;および s′.2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル
−N−〔1−(3−(ピリジニル)−メチル−4−ピペ
リジニル)〕エタンアミン。
【0036】〔製剤の調製〕本発明化合物の有効量は種
々の方法のいずれかで、例えばカプセルまたは錠剤で経
口的に、滅菌性の溶液または懸濁液の形態で非経口的に
そしてある場合には滅菌性溶液の形態で静脈内に投与す
ることができる。遊離塩基の最終生成物はそれ自体で有
効であるけれども、安定性、結晶化の便宜性、溶解性増
大等のためにそれらの製薬的に許容しうる付加塩の形態
で調製されかつ投与されうる。
【0037】製薬的に許容しうる好ましい付加塩には鉱
酸例えば塩酸、硫酸、硝酸等の塩、一塩基性カルボン酸
例えば酢酸、プロピオン酸等の塩、二塩基性カルボン酸
例えばマレイン酸、フマル酸、シュウ酸等の塩および三
塩基性カルボン酸例えばカルボキシコハク酸、クエン酸
等の塩がある。
【0038】本発明の活性化合物は、例えば不活性希釈
剤または食用担体とともに経口投与されうる。それらは
ゼラチンカプセル中に封入されるか、または錠剤に圧縮
されうる。経口治療投与用としては、前記化合物は賦形
剤とともに混入されて錠剤、トローチ、カプセル、エリ
キシル、懸濁液、シロップ剤、カシェ剤、チューインガ
ム剤等の形態で使用されうる。これらの製剤は少なくと
も0.5%の活性化合物を含有すべきであるが、しかし
個々の形態によって変更されることができそして好都合
には単位重量の4%〜約75%であるのがよい。このよ
うな組成物中における本発明化合物の量は、適当な投与
量が得られるような量である。本発明による好ましい組
成物および製剤は、経口単位剤形が活性化合物1.0〜
300mgを含有するように調製される。
【0039】錠剤、丸剤、カプセル、トローチ等はまた
以下の成分をも含有することができる。結合剤例えば微
結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチン;
賦形剤例えばデンプンまたはラクトース;崩壊剤例えば
アルギン酸、プリモゲル(Primogel)、コーン
スターチ等;潤滑剤例えばステアリン酸マグネシウムま
たはステロテス(Sterotes);滑沢剤例えばコ
ロイド性二酸化珪素;および甘味剤例えばスクロースま
たはサッカリン、または香味剤例えばペパーミント、サ
リチル酸メチルまたはオレンジ香料を加えることができ
る。単位剤形がカプセルである場合には、それは前記型
の物質の外に液状担体例えば脂肪油を含有することがで
きる。その他の単位剤形は、その投与量単位の物理的形
態を調整するその他種々の物質例えばコーティング剤を
含有しうる。すなわち、錠剤または丸剤は糖、シェラッ
クまたはその他の腸溶コーティング剤で被覆されうる。 シロップ剤は活性化合物の外に甘味剤としてのスクロー
スおよびある種の保存剤、染料、着色剤および香料を含
有することができる。これらの種々の組成物を調製する
際に用いる物質は、その使用量において当然製薬的に純
粋かつ無毒でなければならない。
【0040】非経口治療投与の場合には、本発明の活性
化合物を溶液または懸濁液中に混入させることができる
。これらの製剤は少なくとも0.1%の前記化合物を含
有すべきであるが、しかしその重量の0.5〜約50%
で変更されてもよい。このような組成物中における活性
化合物の量は、適当な投与量が得られるような量である
。本発明による好ましい組成物および製剤は、非経口投
与量単位が0.5〜100mgの活性化合物を含有する
ように調製される。
【0041】前記溶液または懸濁液はさらに次の成分を
含有してもよい。滅菌希釈剤例えば注射用蒸留水、塩溶
液、不揮発油、ポリエチレングリコール類;グリセリン
、プロピレングリコールまたはその他の合成溶媒;抗菌
剤例えばベンジルアルコールまたはメチルパラベン類;
抗酸化剤例えばアスコルビン酸または亜硫酸水素ナトリ
ウム;キレート化剤例えばエチレンジアミン四酢酸;緩
衝液例えば酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸塩並びに張
度調整剤例えば塩化ナトリウムまたはデキストロース。 該非経口製剤はガラスもしくはプラスチック製のアンプ
ル、使い捨て注射器または多重投与用バイアル中に封入
されることができる。
【0042】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明するが、そ
れらは本発明を限定するものではない。
【0043】実施例1 1H−インドール−1−メチル−2−〔N−(フェニル
メチル−4−ピペリジニル)アセトアミド〕−3−カル
ボン酸 4,5−ジヒドロ−5−メチルピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール−1,3−ジオン(9.95g)、4−アミノ
−1−フェニルメチルピペリジン(10.55g)およ
び95%エタノール(200ml)からなる溶液を撹拌
しながら一夜還流下で加熱した。この溶液を蒸発させ、
残留物をジクロロメタン(200ml)中に溶解した。 溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過しついで濾液
を濃縮した。残留物を高性能液体クロマトグラィー(シ
リカゲル、20%メタノール/ジクロロメタンで溶離)
により精製した。適当なフラクションを集め、合一しつ
いで、蒸発させた。残留物の5.0g部分を熱メタノー
ルから再結晶して生成物4.4g(61%)を得た。融
点 147〜149℃(分解)。 元素分析値(C24H27N3O3として)計算値; 
 C 71.09 %      H 6.71 % 
     N 10.36 %実測値;  C 71.
22 %      H 6.83 %      N
 10.37 %
【0044】実施例2 1H−インドール−1−メチル−2−〔N−(1−フェ
ニルメチル−4−ピペリジニル)〕アセトアミド1H−
インドール−1−メチル−2−〔N−(1−フェニルメ
チル−4−ピペリジニル)アセトアミド〕−3−カルボ
ン酸(6.66g)を融解し、ガス発生が止むまで60
℃で1.5時間保持した。融解物を高性能液体クロマト
グラィー(シリカゲル、10%メタノール/ジクロロメ
タンで溶離)により精製した。適当なフラクションを集
め、合一しついで蒸発させて生成物4.50g(76%
)を得た。融点 207〜208℃。 元素分析値(C23H27N3Oとして)計算値;  
C 76.42 %      H 7.53 %  
    N 11.62 %実測値;  C 76.1
4 %      H 7.46 %      N 
11.59 %
【0045】実施例3 2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−N
−(1−フェニルメチル−4−ピペリジニル)エタンア
ミン 窒素下、水素化アルミニウムリチウム(テトラヒドロフ
ラン中の1M、63ml)およびエーテル(120ml
)からなる溶液に撹拌下0℃でアルミニウムトリクロラ
イド(8.4g)を10分かけて加えた。混合物を0℃
で15分間撹拌し、1H−インドール−1−メチル−2
〔N−(1−フェニルメチル−4−ピペリジニル)〕ア
セトアミドを加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌し
、20分かけて加えられる1N水酸化ナトリウム水溶液
(500ml)で冷却した。水性相をジクロロメタン(
3×250ml)で抽出し、合一した有機相を水(50
0ml)、ブライン(500ml)で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、濾過しついで濾液を濃縮した。残
留物を高性能液体クロマトグラィー(シリカゲル、50
%メタノール/ジクロロメタン)により精製した。適当
なフラクションを集め、合一しついで蒸発させた。残留
物は放置と同時に固化した。固形物を熱ヘキサンから再
結晶して生成物5.9gを得た。融点 72〜73℃。 元素分析値(C23H29N3として)計算値;  C
 79.50 %      H 8.41 %   
   N 12.09 %実測値;  C 79.68
 %      H 8.66 %      N 1
2.12 %実施例4 5−メチル−2−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペ
リジニル〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピ
リド〔4,3−b〕インドール−1−オン 塩酸塩ホス
ゲン(トルエン中の1.93M,3.58ml)および
ジクロロメタン(25ml)からなる溶液に、2−(1
−メチル−1H−インドール−2−イル)−N−(1−
フェニルメチル−4−ピペリジニル)エタンアミン(0
.80g)およびジクロロメタン(25ml)からなる
溶液を撹拌しながら加えた。混合物を一夜撹拌し、水で
冷却しついで水酸化ナトリウム溶液で塩基性にした。各
相を分離した。有機相を水、ブラインで洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、ついで濾液を蒸発させ
た。残留物を第2実験からの残留物と合一し,高性能液
体クロマトグラィー(シリカゲルカラム、7.5%メタ
ノール/ジクロロメタンで溶離)により精製した。適当
なフラクションを集め、合一しついで蒸発させて生成物
1.25g(20%)を遊離塩基として得た。融点 1
91〜193℃。
【0046】この遊離塩基とメタノール(10ml)か
らなる溶液をエーテル性塩化水素で処理し、エーテルで
希釈した。沈殿を集め、乾燥しついで1−プロパノール
から再結晶して生成物を得た。融点 302〜305℃
(分解)。 元素分析値(C24H27N3O・HClとして)計算
値;  C 70.32 %      H 6.88
 %      N 10.25 %実測値;  C 
70.11 %      H 6.94 %    
  N 10.08 %実施例5 2−〔1−(α−クロロエチルカルバモイル)−4−ピ
ペリジニル〕−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オ
ンジクロロメタン(4.0ml)中に溶解した5−メチ
ル−2−〔1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル
〕−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4
,3−b〕インドール−1−オン(0.40g)の溶液
にα−クロロエチルクロロホルメート(0.16ml)
を0℃で撹拌しながら加えた。窒素下で溶液を3時間還
流加熱しついで室温で1時間撹拌した。反応混合物を減
圧下で蒸発させた。残留物をジクロロメタン中に溶解し
、逐次ブライン、10%水酸化ナトリウム溶液およびブ
ラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過し次に濾液を濃縮した。残留物をカラムクロマ
トグラィー(シリカゲル;5%メタノール/酢酸エチル
)により精製した。適当なフラクションを集め、合一し
ついで濃縮して生成物0.30g(70%)を得た。
【0047】実施例6 5−メチル−2−(4−ピペリジニル〕−2,3,4,
5−テトラヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インド
ール−1−オン ジ塩酸塩 1水和物 2−〔1−(α−クロロエチルカルバモイル)−4−ピ
ペリジニル〕−5−メチル−2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オ
ン(0.300g)を無水メタノール(6ml)中に溶
解し、その溶液を還流下で4時間加熱した。反応混合物
を蒸発させ、残留物を無水エタノールから再結晶して生
成物0.10g(50%)を得た。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式1 【化1】 〔式中R1は水素;低級アルキル;フェニル;1個また
    はそれ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン
    もしくはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル;
    フェニル低級アルキル;またはフェニル基が1個または
    それ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンも
    しくはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル
    低級アルキルであり、R2は水素;低級アルキル;フラ
    ニル低級アルキル;チエニル低級アルキル;ピロリル低
    級アルキル;ピリジニル低級アルキル;フェニル低級ア
    ルキル;フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキ
    ル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメ
    チル基で置換されているフェニル低級アルキルまたは式
    COOR3(ここでR3は低級アルキル;ハロ低級アル
    キル;フェニル;1個またはそれ以上の低級アルキル、
    低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル
    基で置換されたフェニル;フェニル低級アルキルまたは
    フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、低級
    アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル基で
    置換されているフェニル低級アルキルである)の基であ
    り;Xは水素;低級アルキル;低級アルコキシ;ハロゲ
    ンまたはトリフルオロメチルであり;mは0、1または
    2であり;nは1または2である〕で表される化合物、
    その光学異性体またはその製薬的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】  R1が低級アルキルであり、R2が水
    素;フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、
    低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル
    基で置換されうるフェニル低級アルキルまたは式COO
    R3(ここでR3はハロ低級アルキルである)の基であ
    り、Xは水素でありそしてmは1である請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】  5−メチル−2−〔1−(フェニルメ
    チル)−4−ピペリジニル〕−2,3,4,5−テトラ
    ヒドロ−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−
    オンである請求項2記載の化合物またはその製薬的に許
    容しうる酸付加塩。
  4. 【請求項4】  式 【化2】 〔式中R1は水素;低級アルキル;フェニル;1個また
    はそれ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン
    もしくはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル;
    フェニル低級アルキルまたはフェニル基が1個またはそ
    れ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもし
    くはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル低
    級アルキルであり;R2が低級アルキル;フラニル低級
    アルキル;チエニル低級アルキル;ピロリル低級アルキ
    ル;ピリジニル低級アルキル;フェニル低級アルキル;
    フェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、低級
    アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル基で
    置換されているフェニル低級アルキルであり;Xが水素
    、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたはトリ
    フルオロメチルであり;mが0、1または2であり;n
    が1または2であり;pが0または1である〕で表され
    る化合物、その光学異性体またはその塩。
  5. 【請求項5】  XがHであり、R1が低級アルキルで
    あり、R2がフェニル低級アルキルでありそしてmが1
    である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】  式 【化3】 〔式中R1は水素;低級アルキル;フェニル;1個また
    はそれ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン
    もしくはトリフルオロメチル基で置換されたフェニル;
    フェニル低級アルキルまたはフェニル基が1個またはそ
    れ以上の低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもし
    くはトリフルオロメチル基で置換されているフェニル低
    級アルキルであり;R2は低級アルキル;フラニル低級
    アルキル;チエニル低級アルキル;ピロリル低級アルキ
    ル;ピリジニル低級アルキル;フェニル低級アルキルま
    たはフェニル基が1個またはそれ以上の低級アルキル、
    低級アルコキシ、ハロゲンもしくはトリフルオロメチル
    基で置換されているフェニル低級アルキルであり;Xは
    水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたは
    トリフルオロメチルであり;mは0、1または2であり
    ;nは1または2である〕で表される化合物、その光学
    異性体またはその塩。
  7. 【請求項7】  Xが水素であり、R1が低級アルキル
    であり、R2がフェニル低級アルキルでありそしてnが
    1である請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】  活性成分としての請求項1記載の化合
    物および適当な担体を含有する医薬組成物。
  9. 【請求項9】  抗精神病活性を有する医薬を製造する
    ための請求項1記載の化合物の使用。
  10. 【請求項10】  請求項1記載の化合物の製造におい
    て、 a)  式8 【化4】 (式中、R1、R2、X、mおよびnは、前述の定義を
    有するが、しかしR2は−COOR3ではない)の化合
    物を式 Hal−CO−Hal        12(ここでH
    alはクロロまたはブロモである)の化合物と反応させ
    て式1(ここでR1、R2、X、mおよびnは前述の定
    義を有するが、しかしR2は基COOR3でない。ここ
    でR3は前述の定義を有する)の化合物を得、b)  
    場合により、前記a)工程で得られた式1(ここでR2
    はフェニルメチルまたは置換フェニルメチルである)の
    化合物を式13         HalCOOR3         
         13(ここでHalはクロロまたはブロモで
    ありそしてR3は前述の定義を有する)のハロ低級アル
    キルハロホルメートと反応させて式1(ここでR2は基
    COOR3であり、R3は前述の定義を有する)の化合
    物を得、c)  場合により、前記b)工程で得られた
    式1の化合物を25℃から還流温度において低級アルカ
    ノールで処理して式1(ここでR2は水素である)の化
    合物を得ることからなる前記の製造方法。
JP27344091A 1990-09-27 1991-09-26 2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン類および関連化合物、中間体ならびにそれらの製法 Expired - Fee Related JP3241762B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US588870 1990-09-27
US07588870 US5102889B1 (en) 1990-09-27 1990-09-27 2-(4-piperidinyl)-1h-pyrido(4,3-b)indol-1-ones and related compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04282381A true JPH04282381A (ja) 1992-10-07
JP3241762B2 JP3241762B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=24355647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27344091A Expired - Fee Related JP3241762B2 (ja) 1990-09-27 1991-09-26 2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン類および関連化合物、中間体ならびにそれらの製法

Country Status (22)

Country Link
US (1) US5102889B1 (ja)
EP (1) EP0481254B1 (ja)
JP (1) JP3241762B2 (ja)
KR (1) KR100210338B1 (ja)
AT (1) ATE132148T1 (ja)
AU (1) AU8475091A (ja)
CA (1) CA2052424C (ja)
CS (1) CS295191A3 (ja)
DE (1) DE69115833T2 (ja)
DK (1) DK0481254T3 (ja)
ES (1) ES2082078T3 (ja)
FI (1) FI914503A (ja)
GR (1) GR3018746T3 (ja)
HU (1) HUT59405A (ja)
IE (1) IE72156B1 (ja)
IL (3) IL113439A (ja)
NO (1) NO913777L (ja)
NZ (2) NZ248705A (ja)
PT (1) PT99074B (ja)
TW (1) TW199159B (ja)
YU (1) YU158691A (ja)
ZA (1) ZA917691B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4975445A (en) * 1989-12-06 1990-12-04 Warner-Lambert Company Substituted cyclohexenes as central nervous system agents
WO2001058869A2 (en) * 2000-02-11 2001-08-16 Bristol-Myers Squibb Company Cannabinoid receptor modulators, their processes of preparation, and use of cannabinoid receptor modulators in treating respiratory and non-respiratory diseases
KR102570307B1 (ko) * 2016-10-31 2023-08-25 주식회사 이엔에프테크놀로지 식각 조성물
CN109400617A (zh) * 2019-01-09 2019-03-01 湖北大学 一种新型吲哚并吡喃酮骨架化合物及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR205452A1 (es) * 1973-12-06 1976-05-07 Endo Lab Metodo para preparar nuevos trans-2, 3, 4, 4a, 5, 9b-hexahidro-5-fenil-1h-pirido(4,3-b) indoles
DE2557341A1 (de) * 1975-12-19 1977-06-30 Hoechst Ag Basisch substituierte indolderivate und verfahren zu ihrer herstellung
US4432978A (en) * 1979-07-30 1984-02-21 Pfizer Inc. Hexahydro-trans-pyridoindole
US4252811A (en) * 1979-07-30 1981-02-24 Pfizer Inc. Hexahydro-trans-pyridoindole neuroleptic agents
FR2619111B1 (fr) * 1987-08-07 1991-01-11 Synthelabo Derives de (piperidinyl-4)methyl-2 tetrahydro-1,2,3,4 9h-pyrido (3,4-b) indole, leur preparation et leur application en therapeutique
DE3851597T2 (de) * 1987-09-03 1995-01-26 Glaxo Group Ltd Lactamderivate.
IL91167A (en) * 1988-08-02 1993-06-10 Glaxo Group Ltd Substituted 2-(imidazolymethyl)-pyrido- (and azepino-) indol-1-one derivatives, their preparation and pharmaceutical compositions containing them
GB8904551D0 (en) * 1989-02-28 1989-04-12 Glaxo Group Ltd Chemical compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EP0481254A3 (en) 1992-05-06
PT99074B (pt) 1999-02-26
GR3018746T3 (en) 1996-04-30
DE69115833T2 (de) 1996-06-05
IL99579A0 (en) 1992-08-18
YU158691A (sh) 1994-06-10
IL99579A (en) 1999-04-11
HUT59405A (en) 1992-05-28
IL113439A (en) 1997-03-18
ATE132148T1 (de) 1996-01-15
JP3241762B2 (ja) 2001-12-25
NO913777D0 (no) 1991-09-26
NZ248705A (en) 1994-09-27
FI914503A (fi) 1992-03-28
ES2082078T3 (es) 1996-03-16
PT99074A (pt) 1992-08-31
TW199159B (ja) 1993-02-01
KR920006355A (ko) 1992-04-27
IL113439A0 (en) 1995-07-31
ZA917691B (en) 1992-05-27
CA2052424A1 (en) 1992-03-28
EP0481254A2 (en) 1992-04-22
DE69115833D1 (de) 1996-02-08
CA2052424C (en) 2001-12-25
IE913388A1 (en) 1992-04-08
NZ239934A (en) 1994-09-27
EP0481254B1 (en) 1995-12-27
DK0481254T3 (da) 1996-04-29
AU8475091A (en) 1992-04-02
FI914503A0 (fi) 1991-09-25
KR100210338B1 (ko) 1999-07-15
US5102889A (en) 1992-04-07
NO913777L (no) 1992-03-30
US5102889B1 (en) 1993-05-11
HU913081D0 (en) 1992-01-28
IE72156B1 (en) 1997-03-26
CS295191A3 (en) 1992-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI82242B (fi) Foerfarande foer framstaellning av nya terapeutiskt anvaendbara 3-(piperidinyl)-1h-indazolderivat.
CA2067404C (en) Benzoisothiazole and benzoisoxazole-3-carboxamides a process for their preparation and their use as medicaments
US6316438B1 (en) Fused pyridopyridazine inhibitors of cGMP phosphodiesterase
US5229517A (en) 2-(4-Piperindinyl)-1H-pyrido[4,3-B]indol-1-ones and related compounds
JP3241762B2 (ja) 2−(4−ピペリジニル)−1H−ピリド〔4,3−b〕インドール−1−オン類および関連化合物、中間体ならびにそれらの製法
KR100309215B1 (ko) 항정신병제로서의피리딘이미닐-1,2-벤즈이속사졸및-벤즈이소티아졸
JP2564719B2 (ja) 8−アザビシクロ〔3.2.1〕オクチルアルキルチアゾリジノン類
EP0570850A1 (en) Benzo(b)thiophen-3-yl-piperazines, a process for their preparation and their use as medicaments
JPH0435470B2 (ja)
KR100290070B1 (ko) 헤테로아레닐피페라진, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 약제학적 조성물
US4409230A (en) Pharmaceutical compositions and methods employing 8-[3-(6-fluoro-1,2-benzisoxazol-3-yl)propyl]-1-phenyl-1,3,8-triazaspiro-[4.]decan-4-one and derivatives thereof

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees