JPH0427929Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、屋根パネルを接続する屋根部の接続
構造に関し、詳しくは屋根パネル以外にも直交す
る壁パネル、直交する屋根梁、水平ブレースをも
一挙に接続ができ、このらの接続のための部品点
数を軽減するともにその作業性も向上させ、かつ
関連寸法精度も高めようとする技術に関する。

［背景技術］ 従来、屋根パネルを接続する屋根支持金具は独
立していて、屋根パネルのみの接続しか行うこと
ができず、屋根パネルの接続箇所の近傍において
は、屋根パネル以外に直交する壁パネル、直交す
る屋根梁を接続し、更に水平ブレースを対角方向
に接続するのであり、このような接続のための接
続金具は夫々が独立していて、これらの全体の部
品点数が増し、その接続作業がわずらわしく、か
つ関係する取り合い寸法の精度も出し難いという
問題があつた。

［考案の目的］ 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、屋根パネル
以外にも直交する壁パネル、直交する屋根梁や水
平ブレースも一挙に接続ができ、このらの接続の
ための部品点数を軽減するともにその作業性も向
上させ、かつ関連寸法精度も高めることができる
屋根部の接続構造を提供することにある。

［考案の開示］ 本考案の屋根部の接続構造は、水平断面が略コ
字型の屋根パネル接続部１と、屋根パネル接続部
１の下端に一体化されて形成されているとともに
同一水平面において略直交する方向に延出された
板状の壁パネル接続部４，４と、壁パネル接続部
４，４に一連に形成されているとともに一方の壁
パネル接続部４に直交し他方の壁パネル接続部４
に一直線状に配置された梁接続部６と、梁接続部
６に対して水平方向において略直交するとともに
一方の壁パネル接続部４に一直線状に延出された
梁材接続部１５と、梁接続部６、梁材接続部１５
及び壁パネル接続部４に一体に形成されているブ
レース接続部８から屋根支持金具Ａが構成され、
屋根パネル接続部１が隣接する屋根パネル２，２
の側端面２ａ，２ａ間に配設されて屋根パネル接
続部１に屋根パネル２が接続され、壁パネル接続
部４，４が直交して隣接する壁パネル３，３の上
端面に載設されて壁パネル接続部４，４に壁パネ
ル３が接続され、梁接続部６には一方の壁パネル
３とは略直交し他方の壁パネル１には一直線状に
配設された屋根梁５が接続され、梁材接続部１５
には屋根梁５とは直交し一方の壁パネル３とは一
直線状に配設された屋根梁材１４が接続され、ブ
レース接続部８には水平ブレース７が接続されて
成ることを特徴とするものであり、このように構
成することによつて、上記目的を達成したもので
ある。つまり、屋根パネル接続部１、壁パネル接
続部４，４、梁接続部６、梁材接続部１５及びブ
レース接続部８，８を一体に形成でき、従来では
夫々独立していた接続金具を一体にでき、接続金
具の点数を大巾に減少し、その接続作業性を高
め、かつ関係寸法精度をも大巾に高めるようにし
たものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

屋根支持金具Ａは第１図に示すように、隣接す
る屋根パネル２，２の側端面２ａ，２ａ間に配さ
れて水平断面コ字状の屋根パネル接続部１と、こ
の屋根パネル接続部１の下端に溶接されたていて
水平板状で、直交する壁パネル３，３の上端面に
当接して壁パネル３，３を接続する壁パネル接続
部４，４と、この壁パネル接続部４，４に一連に
形成され一方の壁パネル３ａとは直交する方向の
屋根梁５を接続する梁接続部６と、この梁接続部
６に一連に形成され屋根梁５に対して略直交する
とともに一方の壁パネル３ａに対して略直線状に
配設される屋根梁材１４を接続する梁材接続部１
５と、屋根パネル接続部１及び壁パネル接続部
４，４に一体になされて、対角方向に取付けられ
る水平ブレース７の一端を接続するブレース接続
部８，８とから構成してある。ブレース接続部
８，８のうち一方のブレース接続部８ａは他のも
のに比べて一段高く構成して、天井高さ等の高さ
の差を吸収するようにしてある。

このような屋根支持金具Ａは、第２図のように
寄棟屋根における隣り棟１０側のサブスペースＳ
側で、平面視でＬ形となる屋根のコーナー部Ｂに
おいて使用されるものであり、第１図、第４図の
ように、屋根パネル接続部第１図の両側面１１，
１１において、ボルトのような接続具１２にて屋
根パネル２，２を接続し、そして壁パネル接続部
４，４に直交する壁パネル３，３の上端面１３，
１３を夫々当接し、ボルトのような接続具１２で
接続するのである。そして水平ブレース７，７は
ブレース接続部８，８にその一端がボルトのよう
な接続具１２にて接続されるのである。又、梁材
接続部１５には第５図のようなトラス梁のような
屋根梁材１４の下弦材１４ａをボルトのような接
続具１２にて取付けるのである。

このように、屋根支持金具Ａは屋根パネル接続
部１、壁パネル接続部４，４、梁接続部６、梁材
接続部１５及びブレース接続部８，８を一体に形
成でき、従来では夫々独立していた接続金具を一
体にでき、接続金具の点数を大巾に減少し、その
接続作業性を高め、かつ関係寸法精度をも大巾に
高めるものである。

ところで第１図及び第２図に示すように、隣接
する屋根パネル２，２のうち一方の屋根パネル２
ｂは、斜線で示した半分の三角形部分がＬ形寄棟
屋根の隣接屋根Ｃの内部に進入していて、外部か
ら見えなくなつて捨てパネル部分２ｃとなつてい
る。この捨てパネル部分２ｃには第１図に示すよ
うに桟材１６が取付けられ、この桟材１６を手掛
かりに隣接屋根Ｃの屋根が現場施工されるもので
ある。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、水平断面が略コ字型の
屋根パネル接続部と、屋根パネル接続部の下端に
一体化されて形成されているとともに同一水平面
において略直交する方向に延出された板状の壁パ
ネル接続部と、壁パネル接続部に一連に形成され
ているとともに一方の壁パネル接続部に直交し他
方の壁パネル接続部に一直線状に配置された梁接
続部と、梁接続部に対して水平方向において略直
交するとともに一方の壁パネル接続部に一直線状
に延出された梁材接続部と、梁接続部、梁材接続
部及び壁パネル接続部に一体に形成されているブ
レース接続部から屋根支持金具が構成され、屋根
パネル接続部が隣接する屋根パネルの側端面間に
配設されて屋根パネル接続部に屋根パネルが接続
され、壁パネル接続部が直交して隣接する壁パネ
ルの上端面に載設されて壁パネル接続部に壁パネ
ルが接続され、梁接続部には一方の壁パネルとは
略直交し他方の壁パネルには一直線状に配設され
た屋根梁が接続され、梁材接続部には屋根梁とは
直交し一方の壁パネルとは一直線状に配設された
屋根梁材が接続され、ブレース接続部には水平ブ
レースが接続されてあるから、つまり、屋根パネ
ル接続部、壁パネル接続部、梁接続部、梁材接続
部及びブレース接続部を一体に形成でき、従来で
は夫々独立していた接続金具を一体にでき、接続
金具の点数を大巾に減少し、その接続作業性を高
め、かつ関係寸法精度をも大巾に高めることがで
きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の斜視図、第２図は
同上の屋根支持金具を施工する箇所を示す斜視
図、第３図は同上の平面図、第４図は同上の施工
状態の平面図、第５図は同上の屋根梁材の斜視図
であり、１は屋根パネル接続部、２は屋根パネ
ル、３は壁パネル、４は壁パネル接続部、５は屋
根梁、６は梁接続部、７は水平ブレース、８はブ
レース接続部、１４は屋根梁材、１５は梁材接続
部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平断面が略コ字型の屋根パネル接続部１と、
   屋根パネル接続部１の下端に一体化されて形成さ
   れているとともに同一水平面において略直交する
   方向に延出された板状の壁パネル接続部４，４
   と、壁パネル接続部４，４に一連に形成されてい
   るとともに一方の壁パネル接続部４に直交し他方
   の壁パネル接続部４に一直線状に配置された梁接
   続部６と、梁接続部６に対して水平方向において
   略直交するとともに一方の壁パネル接続部４に一
   直線状に延出された梁材接続部１５と、梁接続部
   ６、梁材接続部１５及び壁パネル接続部４に一体
   に形成されているブレース接続部８から屋根支持
   金具Ａが構成され、屋根パネル接続部１が隣接す
   る屋根パネル屋根２，２の側端面２ａ，２ａ間に
   配設されて屋根パネル接続部１に屋根パネル２が
   接続され、壁パネル接続部４，４が直交して隣接
   する壁パネル３，３の上端面に載設されて壁パネ
   ル接続部４，４に壁パネル３が接続され、梁接続
   部６には一方の壁パネル３とは略直交し他方の壁
   パネル１には一直線状に配設された屋根梁５が接
   続され、梁材接続部１５には屋根梁５とは直交し
   一方の壁パネル３とは一直線状に配設された屋根
   梁材１４が接続され、ブレース接続部８には水平
   ブレース７が接続されて成る屋根部の接続構造。