JPH04278830A - 自動変速機のシフトロック解除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に備え
られている自動変速機のシフトロック解除装置に関する
。

【０００２】

【従来の技術】近年のオートマチック車においては、駐
車時等に自動車を停車させて自動変速機のシフトレバー
をパーキングレンジに入れた際に、自動的に該シフトレ
バーに対しロックを掛けて不測の動きを阻止し、自動車
が動き出すのを防止するシフトロック機構が安全面から
装備されつつある。

【０００３】ところで、このようなシフトロック機構を
備えた自動車では、発進のための操作に連動してシフト
ロックの解除が同じく自動的になされるように構成され
ており、たとえばイグニッションスイッチのＯＮ操作に
よるエンジンの始動と、該始動状態からのブレーキペタ
ルの踏み込み操作とを検出することで上記解除が行われ
る構造とされる。

【０００４】しかし、上記シフトロック機構においては
、配線切れや、該機構に使用するアクチュエータなどの
作動不良が発生することも考えられ、その場合はイグニ
ッションスイッチおよびブレーキペタルを操作するも、
シフトロックが働いたままとなる事態が起きるから、人
為的にシフトロックを緊急解除するためのシフトロック
解除装置が併せて必要となる。

【０００５】そのため、たとえば実開平１−１７１７１
９号公報には、シフトロック解除装置としてのキーシリ
ンダにイグニッションキーを差し込み、該キーによって
キーシリンダを回転させると、この回転に連動してシフ
トレバーをロックしているロック部材がロック解除位置
に引かれてシフトロックが解除される技術が開示されて
いる。

【０００６】これによれば、シフトロック状態でシフト
ロック機構が作動不良を起こしても、該シフトロック状
態をイグニッションキーを使用して人為的に緊急解除で
きるから自動車の発進が可能になる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のキー
シリンダを用いたシフトロック解除装置は、該解除操作
にイグニッションキーを使用するので、防犯上有利であ
ると共に、解除操作のためには一旦エンジンを止めてイ
グニッションスイッチからイグニッションキーを抜くた
め安全面からもメリットがあるが、このキーシリンダに
よる操作部は車室内に露出しているので、該操作部の位
置が容易に視認でき、より大きな防犯効果を得たい場合
には難点がある。

【０００８】そこで、本発明は、シフトロック解除の操
作部を見つけ出すことが困難な自動変速機のシフトロッ
ク解除装置の提供を課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】すなわち本発明の請求項
１にかかる発明（以下、第１発明と称す）は、シフトレ
バーを所定のシフト位置にロックするシフトロック機構
と、該機構におけるシフトロック状態を強制解除する操
作部とが備えられた自動変速機のシフトロック解除装置
において、上記操作部を車室内の蓋部材によって隠蔽さ
れた箇所に設けると共に、該操作部をキーによる解錠操
作でシフトロックを解除するキーシリンダで構成し、も
しくは上記蓋部材に施錠用のキーシリンダを設けたこと
を特徴とする。

【００１０】また、請求項２にかかる発明（以下、第２
発明と称す）は、上記の操作部をコンソールボックス内
に設け、該操作部をキーシリンダで構成するか、コンソ
ールボックスに施錠用のキーシリンダを設けたことを特
徴とする。

【００１１】さらに、請求項３にかかる発明（以下、第
３発明と称す）は、上記の操作部を灰皿によって隠蔽さ
れた箇所に設け、該操作部をキーシリンダで構成したこ
とを特徴とする。

【００１２】

【作用】上記の第１発明によれば、シフトロック解除の
ための操作部を車室内の蓋部材によって隠蔽された箇所
に設けるので、操作部を簡単に見つけることができなく
なる。しかも、蓋部材もしくは操作部にキーシリンダを
使用して、該キーシリンダにキー操作を加えなければ蓋
部材の裏を見ることができなかったり、ロック解除操作
ができないようにしているから、一層操作部の発見、も
しくはロック解除操作が困難になる。

【００１３】さらに、第２発明および第３発明では、上
記操作部がコンソールボックス内や灰皿の裏側などの、
普通であればシフトロック機構とは関係がないと思われ
る箇所に設けるので、一層操作部を見つけにくくするこ
とができる。

【００１４】

【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。

【００１５】図１は自動車の車室内のセンタコンソール
Ａ部分を示し、自動変速機のシフトレバー１、およびパ
ーキングレバー２が備えられると共に、これらレバー１
，２の車体前方側に取り外し可能に灰皿３が設けられ、
かつ車体後方側に蓋４を有するコンソールボックスが設
けられる。

【００１６】上記のシフトレバー１にはノブにシフトボ
タン６が備えられ、図３に示すように下端部が支軸７に
よって車体側のフロアパネル８に回動可能に取りつけら
れると共に、該シフトレバー１の側面にディテントピン
９が設けられる。そして、該ディテントピン９が上記の
シフトボタン６の操作によって上下に移動可能とされた
状態で、フロアパネル８に取りつけられたディテントプ
レート１０のゲート１１内に突入されている。

【００１７】一方、上記のディテントプレート１０のゲ
ート１１には、シフトレバー１の各セレクトレンジに対
応して前記ディテントピン９が係合するパーキングレン
ジ係合部Ｐ、リバースレンジ係合部Ｒ、ニュートラルレ
ンジ係合部Ｎ、および変速レンジ係合部Ｄ，Ｓ，Ｌが形
成され、上記のシフトボタン６を押してディテントピン
９を下げた状態でシフトレバー１をシフトすると共に、
選択したレンジ位置でシフトボタン６を解放することに
よって該ディテントピン９を上記係合部Ｐ，Ｒ，Ｎ，Ｄ
，Ｓ，Ｌのいずれかに係合させるようにしている。その
場合、上記ディテントプレート１０、および次に述べる
シフトロック機構を覆って図１に示すインジケータパネ
ル１２が設けられると共に、該パネル１２にシフトレバ
ー１のシフト方向にガイド溝１３が形成され、シフトレ
バー１が該ガイド溝１３を通して上方に突き出されてい
る。

【００１８】上記したシフトレバー１のロック機構１４
は、シフトレバー１における支軸７を中心として回動さ
れるロックレバー１５と、該ロックレバー１５を押し引
きして回動させるアクチュエータ１６とからなり、図３
に示すようにシフトレバー１をパーキングレンジにシフ
トし、かつディテントピン９をパーキングレンジ係合部
Ｐに係合させたときに、アクチユエータ１６によって図
示実線位置にロックレバー１５が引かれて、該ロックレ
バー１５の上端がディテントピン９の直下に位置するこ
とによりディテントピンの下降が阻止され、これによっ
てシフトレバー１がパーキングレンジにロックされるよ
うになされている。

【００１９】また、上記シフトロック機構１４において
は、イグニッションスイッチ（図示せず）がイグニッシ
ョンキーＫ（図１参照）によってＯＮされてエンジンが
始動され、かつドライバがブレーキペダルを踏み込んだ
ときにアクチュエータ１６がロックレバー１５を押して
シフトレバー１のロックを解除するようになされている
。したがって、エンジンを停止していない状態ではシフ
トロック機構１４が働かず、シフトレバー１を自由にシ
フトさせることができる。

【００２０】さらに、シフトレバー１がパーキングレン
ジにロックされている状態から、エンジンを始動させ、
かつブレーキペダルを踏んだにもかかわらず該シフトロ
ック状態が解除されない作動不良が発生することに備え
て、緊急解除用として上記ロックレバー１５に解除レバ
ー１７が接続されると共に、この解除レバー１７の先端
の操作部１８を前述のコンソールボックス５内に設けた
開口部１９を通して該ボックス内に図２のように突入さ
せ、この操作部１８によって解除レバー１８を引いた場
合に、ロック位置にあるロックレバー１５が図３におけ
る鎖線のロック解除位置に移動するように構成されてい
る。

【００２１】さらに、上記コンソールボックス５には蓋
４にキーシリンダ２０が取りつけられ、該キーシリンダ
２０によって蓋４に施錠できるように構成されている。 その場合、キーシリンダ２０はイグニッションキーＫで
操作して施錠レバー２１を回転させるものとされ、施錠
時には該施錠レバー２１がコンソールボックス５の凹部
２２に係合される。

【００２２】以上のように構成されているから、前述の
ような、エンジンを始動させ、かつブレーキペダルを踏
んだにもかかわらずシフトレバー１のロック解除がなさ
れない事態が生じたときは、コンソールボックス５の蓋
４を開ければ解除レバー１７の操作部１８が内部に突入
しているので、これを引いてロックレバー１５をロック
位置から移動させることによってシフトレバー１のロッ
ク解除が行えることになる。

【００２３】ところで、シフトロックの解除を司る解除
レバー１７は車室内に露呈しておらず、その操作部１８
がわずかにコンソールボックス５内に設けられているに
すぎない。またコンソールボックス５は自動変速機構な
らびにシフトロック機構とは無関係なものである。した
がって、盗難目的のように他人がシフトレバー１のロッ
クを外して自動車を発進させようとしても、上記操作部
１８を探し当てることが困難になる。しかもキーシリン
ダ２０によってコンソールボックス５の蓋４を施錠して
おけば、該蓋４を開けてコンソールボックス５中を見る
ことさえ困難になる。このため解除レバー１をコンソー
ルボックス５に導き、かつコンソールボックス５にキー
シリンダ２０を備える簡単な構成でありながら大きな防
犯効果が得られる。

【００２４】なお、上記の実施例では、解除レバー１７
の操作部１８とキーシリンダ２０とを別個のものにして
いるが、コンソールボックス５内にキーシリンダを配置
し、これに解除レバーをつないで、キーシリンダによっ
て直接解除レバー１７を操作することもできる。

【００２５】図４は本発明の他の実施例を示すもので、
ロックレバー１５を解除操作するキーシリンダ１２０を
灰皿３の下に設けて隠蔽させている。すなわち、図１に
示した灰皿３の収納部２３をセンタコンソールＡのカバ
ー２４に設けると共に、この収納部２３を収納する灰皿
３よりも若干深くして、収納部２３の底にキーシリンダ
１２０を取り付け、イグニッションキーによりキーシリ
ンダ１２０を回転操作するに伴い解除レバー１１７が図
３に示すロックレバー１５を移動させてシフトロックの
緊急解除ができるようにしている。この場合も、キーシ
リンダ１２０が隠蔽されていて車室内に露呈せず、かつ
シフトロック機構１４とは無関係な灰皿３の下にあるか
ら、キーシリンダ自体の防犯効果と共に、簡単に構成で
ありながら大きな防犯効果をあげることができる。

【００２６】なお、図４の構造においては、周部に爪２
５を有した固定部材２６をキーシリンダ１２０にかぶせ
、キーシリンダ取り付け穴に固定部材２６の爪２５を嵌
めてキーシリンダ１２０の取り付けを行っているが、こ
の構造に限定されるものでなく、またキーシリンダ取り
付け位置も上記収納部２３の側面としてもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上の記載によって明らかなように、本
発明の第１発明によれば、シフトロックの解除のための
操作部を車室内の蓋部材によって隠蔽された箇所に設け
るので、操作部を簡単に見つけることができなくなる。 しかも、蓋部材もしくは操作部にキーシリンダを使用し
て、該キーシリンダにキー操作を加えなければ蓋部材の
裏を見ることができなかったり、ロック解除操作ができ
ないようにしているから、一層操作部の発見、もしくは
ロック解除操作が困難になる。このため、蓋部材の下な
どに操作部を設けるだけの簡単な構成でありながら、大
きな防犯効果が期待できる。

【００２８】さらに、第２発明および第３発明では、上
記操作部がコンソールボックス内や灰皿の裏側などの、
普通であればシフトロック機構とは関係がない思われる
箇所に設けるので、一層操作部を見つけにくくすること
ができ、より防犯効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　　　本発明の第１実施例を示すセンタコン
ソール部分の斜視図。

【図２】　　　　図１の要部拡大図。

【図３】　　　　自動変速機のシフトレバー部分の概略
構成図。

【図４】　　　　第２実施例を示す断面図。

【符号の説明】

１　　　　　　　　　　　　　　シフトレバー３　　　
　　　　　　　　　　　灰皿 ４　　　　　　　　　　　　　　蓋 ５　　　　　　　　　　　　　　コンソールボックス１
４　　　　　　　　　　　　シフトロック機構１７，１
１７　　　　解除レバー １８　　　　　　　　　　　　操作部 ２０，１２０　　　　キーシリンダ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　シフトレバーを所定のシフト位置にロ
   ックするシフトロック機構と、該機構におけるシフトロ
   ック状態を強制解除する操作部とが備えられた自動変速
   機のシフトロック解除装置であって、上記操作部を車室
   内の蓋部材によって隠蔽された箇所に設けると共に、該
   操作部をキーによる解錠操作でシフトロックを解除する
   キーシリンダで構成し、もしくは上記蓋部材に施錠用の
   キーシリンダを設けたことを特徴とする自動変速機のシ
   フトロック解除装置。
2. 【請求項２】　　シフトレバーを所定のシフト位置にロ
   ックするシフトロック機構と、該機構におけるシフトロ
   ック状態を強制解除する操作部とが備えられた自動変速
   機のシフトロック解除装置であって、上記操作部をコン
   ソールボックス内に設けると共に、該操作部をキーによ
   る解錠操作でシフトロックを解除するキーシリンダで構
   成し、もしくは上記コンソールボックスに施錠用のキー
   シリンダを設けたことを特徴とする自動変速機のシフト
   ロック解除装置。
3. 【請求項３】　　シフトレバーを所定のシフト位置にロ
   ックするシフトロック機構と、該機構におけるシフトロ
   ック状態を強制解除する操作部とが備えられた自動変速
   機のシフトロック解除装置であって、上記操作部を灰皿
   によって隠蔽された箇所に設けると共に、該操作部をキ
   ーによる解錠操作でシフトロックを解除するキーシリン
   ダで構成したことを特徴とする自動変速機のシフトロッ
   ク解除装置。