JPH04271737A - 揚網装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、巾着網等の魚網を海中
から引揚げて漁船の甲板上に堆積する揚網装置に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、漁船において使用する揚網装置と
しては、図１２および図１３に示すように、漁船１の船
尾にネットホーラ１７を設置し、かつ漁船１の船尾から
船首尾方向の中間上部に向かって延長するブーム１８の
先端部に、ほぼＶ形断面の環状溝を有する網捌ローラ１
９とその網捌ローラ１９を回転させる駆動装置２０とを
備えている網捌機２１を連結した構造の揚網装置が知ら
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の揚網装置の
場合は、網捌ローラ１９から垂下してくる魚網２２にお
ける沈子側魚網および浮子側魚網ならびに身網を、それ
ぞれ３〜４人の作業員が引寄せて甲板上に整列堆積する
必要があるので、多くの作業員を必要とするという問題
がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
有利に解決するために、漁船１における船首尾方向中間
部から船尾側に向かって延長するガイドビームを、漁船
１の舷側に偏位して設け、前記ガイドビームによりガイ
ドされて移動用駆動装置により移動される移動フレーム
に、揚網用駆動装置により回転される魚網側部揚網用ガ
イドローラと揚網用駆動装置により回転される身網揚網
用ガイドローラとを設ける。また沈子側魚網および浮子
側魚網ならびに身網を、機械力により揚網するために、
漁船１における一方の舷側の船首尾方向中間部から船尾
側に向かって延長するガイドビーム２の前端部を、漁船
１における前記一方の舷側に偏位して立設固定されたマ
スト３により支持され、前記ガイドビーム２によりガイ
ドされて移動用駆動装置４によって移動される移動フレ
ーム５に、揚網用駆動装置６により回転される沈子側揚
網用ガイドローラ７と、揚網用駆動装置８により回転さ
れる沈子側身網揚網用ガイドローラ９とを設け、漁船１
における他方の舷側の船首尾方向中間部から船尾側に向
かって延長するガイドビーム１０を設け、そのガイドビ
ーム１０によりガイドされて移動用駆動装置１１によっ
て移動される移動フレーム１２に、揚網用駆動装置１３
により回転される浮子側揚網用ガイドローラ１４と、揚
網用駆動装置１５により回転される浮子側身網揚網用ガ
イドローラ１６とを設ける。

【０００５】

【実施例】図１ないし図１１は本発明の一実施例を示す
ものであって、漁船１における船首尾方向中間部から船
尾側に向かって延長するガイドビーム２の前端部が、漁
船１の一方の舷側（右舷側）に偏位して立設固定された
マスト３に縦軸により連結され、前記ガイドビーム２の
前端側部分と漁船１における賄室２３に固定された支承
部材２４とはビーム旋回用液圧シリンダ２５を介して連
結され、かつ支持ロープ２６の後端部は前記ガイドビー
ム２の後端部に連結され、その支持ロープ２６の前端部
は前記マスト３の上端部に対し旋回可能に連結されてい
る。前記ガイドビーム２に移動フレーム５がビーム長手
方向に移動自在に嵌設され、かつ移動フレーム５に取付
けられた複数のガイドローラ２７はガイドビーム２に係
合され、そのガイドビーム２の前端側の上部に液圧モー
タからなる移動用駆動装置４が固定され、その移動用駆
動装置４の回転軸にシーブまたはスプロケットからなる
駆動輪２８が固定され、前記ガイドビーム２の後端側の
上部にシーブまたはスプロケットからなる従動輪２９が
回転自在に取付けられ、ワイヤロープまたはチェーンか
らなる移動用条体３０は、前記駆動輪２８および従動輪
２９にわたって巻掛けられ、また移動用条体３０の両端
部は移動フレーム５に連結され、前記移動用駆動装置４
によって移動フレーム５がガイドビーム２に沿って移動
される。

【０００６】水平な旋回盤３１とその下部に固定された
一対のアーム３２と前記旋回盤３１に固定された横腕３
３とからなる旋回支持部材３４における前記旋回盤３１
は、移動フレーム５の下部に配置されて縦軸３５により
旋回自在に取付けられ、前記移動フレーム５と旋回支持
部材３４とは液圧シリンダからなる旋回用駆動装置３６
を介して連結され、その旋回支持部材３４における横腕
３３に、ケース回転型の液圧モータからなる揚網用駆動
装置６における中心軸を固定した支持部材３７が固定さ
れ、前記揚網用駆動装置６のケース３８は、沈子側揚網
用ガイドローラ７内に収容されて固定され、その沈子側
揚網用ガイドローラ７の船首側端部にフランジ３９が一
体に設けられ、さらに沈子側揚網用ガイドローラ７の船
尾側部分に、船尾側端部に向かって拡大する截頭円錐形
の大径部が設けられている。また前記移動フレーム５と
これに旋回可能に取付けられた旋回支持部材３４とによ
り、移動支持ユニット４０が構成されている。

【０００７】両端にフランジを備えている網締め用ロー
ラ４１の一端部の支軸は、一方のアーム３２により軸受
を介して支承され、ケース回転型の液圧モータからなる
ローラ駆動装置４２におけるケース４３は、網締め用ロ
ーラ４１の他端部に挿入されて固定され、かつ前記ロー
ラ駆動装置４２の中心軸を固定した支持部材４４は他方
のアーム３２に固定され、さらに前記沈子側揚網用ガイ
ドローラ７の中心延長線と網締め用ローラ４１の中心延
長線とは、ほぼ水平状態で平行に配置されている。

【０００８】前記移動フレーム５に支持アーム４５の基
端部が固定され、その支持アーム４５の先端部に旋回支
承部材４６が縦軸４７により枢着され、前記支持アーム
４５の先端側部分と旋回支承部材４６とは液圧シリンダ
からなる旋回用駆動装置４８を介して連結され、台形環
状溝を有する沈子側身網揚網用ガイドローラ９内に、ケ
ース回転型の液圧モータからなる揚網用駆動装置８にお
けるケース４９が収容されて固定され、前記揚網用駆動
装置８の中心軸を固定した支承部材５０は旋回支持部材
４６に固定され、前記沈子側身網揚網用ガイドローラ９
は、沈子側揚網用ガイドローラ７よりも船巾方向の中央
側に偏位して配置されている。

【０００９】漁船１における船首尾方向中間部から船尾
側に向かって延長する２本のガイドビーム１０の両端部
が、漁船１の他方の舷側（左舷側）の側壁５１に固定さ
れた前部支柱５２および後部支柱５３に一体に連結され
、前記ガイドビーム１０に移動フレーム１２がビーム長
手方向に移動自在に嵌設され、かつ前部支柱５２に液圧
モータからなる移動用駆動装置１１が固定され、その移
動用駆動装置１１の回転軸にシーブまたはスプロケット
からなる駆動輪５４が固定され、前記後部支柱５３にシ
ーブまたはスプロケットからなる従動輪５５が回転自在
に取付けられ、ワイヤロープまたはチェーンからなる移
動用条体５６は、前記駆動輪５４および従動輪５５にわ
たって巻掛けられ、さらに移動用条体５６の両端部は移
動フレーム１２に連結され、その移動フレーム１２にガ
イドビーム１０に係合するガイドローラ５７が取付けら
れ、前記移動用駆動装置１１によって移動フレーム１２
がガイドビーム１０に沿って移動される。

【００１０】移動フレーム１２における船巾方向中間側
の端部に、旋回支持部材５８が縦軸５９により旋回自在
に取付けられ、前記移動フレーム１２の端部側部分と旋
回支持部材５８とは液圧シリンダからなる旋回用駆動装
置６０を介して連結され、かつ前記旋回支持部材５８に
、ケース回転型の液圧モータからなる揚網用駆動装置１
３における中心軸を固定した支持部材６１が固定され、
前記揚網用駆動装置１３のケース６２は浮子側揚網用ガ
イドローラ１４内に収容されて固定され、その浮子側揚
網用ガイドローラ１４の船首側端部にフランジ６３が一
体に設けられ、さらに浮子側揚網用ガイドローラ１４の
船尾側部分に、船尾側端部に向かって拡大する截頭円錐
形の大径部が設けられ、前記旋回支持部材５８に保持ア
ーム６４の基端部が固定され、その保持アーム６４の先
端部に、浮子側揚網用ガイドローラ１４の中間部に対向
する魚網押えローラ６５が取付けられている。

【００１１】前記移動フレーム１２に、支持アーム６６
の基端部が固定され、その支持アーム６６の先端部に旋
回支持部材６７が縦軸６８により旋回自在に取付けられ
、前記支持アーム６６の先端側部分と旋回支持部材６７
とは液圧シリンダからなる旋回用駆動装置６９を介して
連結され、かつ前記旋回支持部材６７に、ケース回転型
の液圧モータからなる揚網用駆動装置１５における中心
軸を固定した支持部材７０が固定され、前記揚網用駆動
装置１５のケース７１は、台形環状溝を有する浮子側身
網揚網用ガイドローラ１６内に収容されて固定され、そ
の浮子側身網揚網用ガイドローラ１６は、浮子側揚網用
ガイドローラ１４よりも船巾方向の中央側に偏位して配
置されている。

【００１２】漁船１における左舷側の船尾側に固定され
た支承台７２に、旋回台７３が回転自在に取付けられ、
かつ支承台７２に液圧シリンダ７４により移動されるラ
ック（図示を省略した）が摺動自在に嵌設され、そのラ
ックに噛み合う歯車（図示を省略した）が旋回台７３に
固定され、前記液圧シリンダ７４を伸縮動作させると、
旋回台７３が旋回される。前記旋回台７３に、伸縮用液
圧シリンダを内蔵した伸縮俯仰ブームからなる長さ調節
可能なブーム１８の基端部が横軸により枢着され、かつ
そのブーム１８における下側ブーム７５の中間部と旋回
台７３とは俯仰用液圧シリンダ７６を介して連結され、
さらに前記ブーム１８における上側ブーム７７の先端部
に、ほぼＶ形断面の環状溝を有する網捌ローラ１９とそ
の網捌ローラ１９を回転させる駆動装置２０とを備えて
いる網捌機２１が、吊金具７８を介して連結されている
。

【００１３】海中から漁船１の甲板上に巾着網等の魚網
２２を揚網する場合は、沈子側揚網用ガイドローラ７，
沈子側身網揚網用ガイドローラ９，浮子側揚網用ガイド
ローラ１４および浮子側身網揚網用ガイドローラ１６を
それぞれ船首尾方向の中間に配置した状態で、各ガイド
ローラ７，９，１４，１６を、そのガイドローラの上部
が舷側に移動するように回転させ、かつ網捌機２１を船
首尾方向の中間において船巾方向の中間に配置すると共
に、網捌ローラ１９およびネットホーラ１７のローラ７
９を回転し、海中の魚網２２を、ネットホーラ１７のロ
ーラ７９により引揚げて、そのローラ７９から網捌ロー
ラ１９に送網し、次いでその網捌ローラ１９から垂下さ
せる。

【００１４】網捌ローラ１９から垂下した魚網２２にお
ける沈子８０側の魚網は、回転する沈子側揚網用ガイド
ローラ７によりガイドされて一方の舷側の甲板に向かっ
て降ろされると共に、作業員によって整列されながら甲
板上に堆積され、かつ沈子８０側の身網は、沈子側身網
揚網用ガイドローラ９によりガイドされて一方の舷側の
甲板に向かって降ろされる。

【００１５】また網捌ローラ１９から垂下した魚網２２
における浮子８１側の魚網は、回転する浮子側揚網用ガ
イドローラ１４によりガイドされて他方の舷側の甲板に
向かって降ろされると共に、作業員によって整列されな
がら甲板上に堆積され、かつ浮子８１側の身網は、浮子
側身網揚網用ガイドローラ１６によりガイドされて他方
の舷側の甲板に向かって降ろされる。

【００１６】このような揚網および整列堆積が進行する
にしたがって、網捌機２１が船尾側に向かって移動され
ていくと共に、沈子側揚網用ガイドローラ７および沈子
側身網揚網用ガイドローラ９を支持している移動フレー
ム５と、浮子側揚網用ガイドローラ１４および浮子側身
網揚網用ガイドローラ１６を支持している移動フレーム
１２が船尾側に向かって移動されて行き、揚網整列堆積
が終了したのち、各ガイドローラ７，９，１４，１６が
船首尾方向の中間に戻される。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、漁船１の船巾方向の中
間部上方に設けられた網捌ローラ１９から垂下してくる
魚網２２の側部および身網が、揚網用駆動装置により回
転される魚網側部揚網用ガイドローラと揚網用駆動装置
により回転される身網揚網用ガイドローラとによってガ
イドされながら、漁船１における甲板上に導かれ、かつ
揚網の進行に伴って網捌ローラ１９を船尾側に移動させ
ても、魚網側部揚網用ガイドローラおよび身網揚網用ガ
イドローラを支持している移動フレームを、移動用駆動
装置により船尾側に向かって移動させることができるの
で、網捌ローラ１９から垂下してくる魚網２２の側部お
よび身網を常に前記各ガイドローラにより漁船１の甲板
に向かってガイドすることができ、そのため網捌ローラ
１９から垂下してくる魚網２２を、少ない人数の作業員
によって容易に漁船１の甲板上に整列堆積することがで
きる。また漁船１における一方の舷側の船首尾方向中間
部から船尾側に向かって延長するガイドビーム２の前端
部を、漁船１における前記一方の舷側に偏位して立設固
定されたマスト３により支持し、前記ガイドビーム２に
よりガイドされて移動用駆動装置４によって移動される
移動フレーム５に、揚網用駆動装置６により回転される
沈子側揚網用ガイドローラ７と、揚網用駆動装置８によ
り回転される沈子側身網揚網用ガイドローラ９とを設け
、漁船１における他方の舷側の船首尾方向中間部から船
尾側に向かって延長するガイドビーム１０を設け、その
ガイドビーム１０によりガイドされて移動用駆動装置１
１によって移動される移動フレーム１２に、揚網用駆動
装置１３により回転される浮子側揚網用ガイドローラ１
４と、揚網用駆動装置１５により回転される浮子側身網
揚網用ガイドローラ１６とを設けることにより、沈子側
魚網及び浮子側魚網ならびに身網を、機械力により揚網
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】漁船に設置された揚網装置を使用して揚網を行
なっている状態を示す斜視図である。

【図２】漁船に設置された揚網装置を使用して揚網を行
なっている状態を示す平面図である。

【図３】漁船に設置された揚網装置を使用して揚網を行
なっている状態を示す側面図である。

【図４】沈子側揚網装置を示す一部縦断側面図である。

【図５】沈子側揚網装置を示す一部横断平面図である。

【図６】沈子側揚網装置における移動フレームのガイド
部を示す一部縦断側面図である。

【図７】沈子側身網揚網用ガイドローラの支持状態を示
す一部横断平面図である。

【図８】浮子側揚網装置を示す側面図である。

【図９】浮子側揚網装置の平面図である。

【図１０】浮子側揚網装置の一部縦断正面図である。

【図１１】浮子側身網揚網用ガイドローラの支持状態を
示す一部横断平面図である。

【図１２】従来の揚網装置により揚網を行なっている状
態を示す平面図である。

【図１３】従来の揚網装置により揚網を行なっている状
態を示す側面図である。

【符号の説明】

１　　漁船 ２　　ガイドビーム ３　　マスト ４　　移動用駆動装置 ５　　移動フレーム ６　　揚網用駆動装置 ７　　沈子側揚網用ガイドローラ ８　　揚網用駆動装置 ９　　沈子側身網揚網用ガイドローラ １０　　ガイドビーム １１　　移動用駆動装置 １２　　移動フレーム １３　　揚網用駆動装置 １４　　浮子側身網揚網用ガイドローラ１５　　揚網用
駆動装置 １６　　浮子側身網揚網用ガイドローラ１７　　ネット
ホーラ １８　　ブーム １９　　網捌ローラ ２０　　駆動装置 ２１　　網捌機 ２２　　魚網 ２５　　ビーム旋回用液圧シリンダ ２６　　支持ロープ ２７　　ガイドローラ ２８　　駆動輪 ２９　　従動輪 ３０　　移動用条体 ３１　　旋回盤 ３２　　アーム ３３　　横腕 ３４　　旋回支持部材 ３５　　縦軸 ３６　　旋回用駆動装置 ４１　　網締め用ローラ ４２　　ローラ駆動装置 ４５　　支持アーム ４６　　旋回支持部材 ４７　　縦軸 ４８　　旋回用駆動装置 ５２　　前部支柱 ５３　　後部支柱 ５４　　駆動輪 ５５　　従動輪 ５６　　移動用条体 ５７　　ガイドローラ ５８　　旋回支持部材 ５９　　縦軸 ６０　　旋回用駆動装置 ６５　　魚網押えローラ ６６　　支持アーム ６７　　旋回支持部材 ６８　　縦軸 ６９　　旋回用駆動装置 ７３　　旋回台 ７４　　液圧シリンダ ７５　　下側ブーム ７６　　俯仰用液圧シリンダ ７７　　上側ブーム ７９　　ローラ ８０　　沈子 ８１　　浮子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　漁船１における船首尾方向中間部から
   船尾側に向かって延長するガイドビームが、漁船１の舷
   側に偏位して設けられ、前記ガイドビームによりガイド
   されて移動用駆動装置により移動される移動フレームに
   、揚網用駆動装置により回転される魚網側部揚網用ガイ
   ドローラと揚網用駆動装置により回転される身網揚網用
   ガイドローラとが設けられている揚網装置。
2. 【請求項２】　　漁船１における一方の舷側の船首尾方
   向中間部から船尾側に向かって延長するガイドビーム２
   の前端部が、漁船１における前記一方の舷側に偏位して
   立設固定されたマスト３により支持され、前記ガイドビ
   ーム２によりガイドされて移動用駆動装置４によって移
   動される移動フレーム５に、揚網用駆動装置６により回
   転される沈子側揚網用ガイドローラ７と、揚網用駆動装
   置８により回転される沈子側身網揚網用ガイドローラ９
   とが設けられ、漁船１における他方の舷側の船首尾方向
   中間部から船尾側に向かって延長するガイドビーム１０
   が設けられ、そのガイドビーム１０によりガイドされて
   移動用駆動装置１１によって移動される移動フレーム１
   ２に、揚網用駆動装置１３により回転される浮子揚側網
   用ガイドローラ１４と、揚網用駆動装置１５により回転
   される浮子側身網揚網用ガイドローラ１６とが設けられ
   ている揚網装置。