JPS6322922A - 多目的作業船 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、港湾、海上等における土木港湾建設、浚渫作
業等の各種作業に使用する多目的作業船に関するもので
ある。

［従来の技術］ 港湾、海上等における土木港湾建設、浚渫作業を行なう
場合、従来においてはその作業内容に応じて、杭打船、
クレーン船、グラブ船等のようにそれぞれの目的に対応
する機能を有する専用船が使用されていた。

従来杭打船として使用されている杭打船を第７図、第８
図について説明する。第７図の杭打船は船体ａの後部に
リーダｂを、水平のピンＣで前後傾斜が自由にできるよ
うに装着し、抗またはオーガｄを吊り込み、杭打やキリ
もみを行なうようにした専用船である。第８図はクレー
ン船ｅのクレーンブームｆの先端に杭打リーダ９を吊り
下げ、第７図の杭打船と同様の作業を行なうものである
。

［発明が解決しようとする問題点コ 第７図に示す杭打船においては、リーダｂが起伏動作を
するのみであるため、杭の吊込み、打込み時の芯出し等
の段取り作業に時間を要し、作業能率が悪い欠点があっ
た。

また第８図に示すように旋回式のクレーンブームに杭打
リーダ９を取付けたものでは、杭長、杭径が長大、大型
化して来ると、クレーンブームｒに杭打リーダ９を装着
する場合に、他の大型のクレーン船が必要となったり、
また他の作業場所への移動や、暴風時等の船体の安定の
ため、杭打り−ダ９を取り外す必要がある場合にも、他
の大型クレーンが必要になる等、常に補助する大型クレ
ーンが別途必要となり、不経済で機動性にも欠ける欠点
があった。

さらに杭打船、クレーン船、グラブ船等の専用船がそれ
ぞれ大型化されると、それらの建造費も高くなり、全て
の専用船を所有するとばく大な費用となる。

本発明は従来のこのような問題を解決するため、一つの
作業船で杭打作業、クレーンフック作業、グラブ作業等
の各種の作業ができる多目的作業船を提供することを目
的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上甲板後部に設けられ水平に旋回する旋回フ
レームと、一直線上に並べられ連結材によって分離可能
に結合された複数の箱形トラスより成り前記旋回フレー
ムに起伏自在に設けられた杭打用リーダ兼ブームと、両
端を旋回フレームと杭打用リーダ兼用ブームとに枢着さ
れ伸縮によって杭打用リーダ兼用ブームを起伏させるブ
ーム起伏用シリンダと、旋回フレーム上に設けた巻上ウ
ィンチと、複数の箱形トラスの各上端にそれぞれ取付け
たシーブと、一端に作業器具が取付けられた前記シーブ
のいずれか“１つを経由し他端が巻上ウィンチに巻き付
けられたロープと、を備えた多目的作業船としたもので
ある。

［作　　　用］ 結合する箱形トラスの数を変えることによって杭打用リ
ーダ兼用ブームの長さを変え、所用の作業器具を取付け
たローブを巻上ウィンチで巻取り、巻戻しすることによ
り、各種の作業を行なうことができる。

［実　施　例］ 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図、第３図、第４図に示すように、台船１の上甲板
２の後部には円筒形の旋回台３が設置されていて、旋回
台３の上には旋回フレーム４が旋回ローラ５を介して水
平に旋回できるように支持されている。旋回フレーム４
は下部フレーム６と上部フレーム７とにより構成されて
いて、下部フレーム６の前端（第１図においては左端、
第３図は１８０°旋回していて右端）には、水平のピン
８によって杭打用リーダ兼用ブーム９の下端が枢支され
ており、杭打用リーダ兼用ブーム９は、ピン８を回動中
心として起伏できるようになっている。下部フレームθ
上にはブーム起伏用ウィンチＩＯおよび複数の巻上ウィ
ンチ１１．１２．１３が設けてあって、図示しない機械
室でカバーされている。さらに下部フレーム６の上部後
方には支持ブラケット１４が取付けてあって、ピン１５
によりブーム起伏用シリンダ１Ｂの下端を支持ブラケッ
ト１４に枢支している。上部フレーム７の頂部には、複
数のシーブ１７が並べて枢着されている。

杭打用リーダ兼用ブーム９は、複数の箱形トラスＬ８．
１９，２０を一直線に並べて連結材２１．２２で分離可
能に結合し、第２図に示すように支柱２３でボックスト
ラスを形成したもので、前面より見た第２図の形状は末
広がりになっており、側面より見た第１図の形状では、
上部は平行で中間下方よりピン８に向って力が集中する
ように絞られている。そして下部に位置している箱形ト
ラス１８の上端にはシーブ２４，２５が取付けられてお
り、中間に位置している箱形トラス１９の上端にはシー
ブ２Ｂ、２７が取付けられている。また上部に位置して
いる箱形トラス２０の頂部部材２８には、シーブ２９．
３０．３１．３２が取付けられている。

杭打用リーダ兼用ブーム９の中間部には支持ブラケット
３３が取付けてあって、ピン３４によりブーム起伏用シ
リンダ１６の上端を支持ブラケット３３に枢支している
。

作業器具として使用する孔明用オーガ３５やハンマ３６
（第５図参照）を吊下げている吊り具３７゜３７に一端
が取付けられているローブ３８．３８は、シーブ３２．
２９．１７を経由して、他端が巻上ウィンチ１１．１２
に巻き付けられており、フックブロック３９のシーブ４
０を一端で吊下げているローブ４１は、シーブ３１，３
０．１７を経由して、他端が巻上ウィンチ１３に巻付け
られている。

杭打用リーダ兼用ブーム９の前面には、第２図に示すよ
うに中央の固定ガイド４２および左右に変位可能なシフ
ト装置４３．４４が装備され、孔明用オーガ３５のガイ
ド金具や杭の把持金具４５を有する部分的な可動ガイド
４６．４７を中央まで変位させることができるようにな
っている。これは第５図の断面図に示すように、目的の
作業をする作業器具を杭打用リーダ兼用ブーム９の中央
にセットするためのシフト装置で、駆動部は図示してい
ない。

第３図に示すように、上甲板２の前部にはブームレスト
台４８が設けてあって、杭打用リーダ兼用ブーム９を船
首方向に倒して係留し、暴風や作業場所の移動時に、台
船１の安定と航海の安全とを図ることができるようにな
っている。

この作業船を作業目的地に向わせる場合には、第３図に
示すように旋回台３上の旋回フレーム４を回し、杭打用
リーダ兼用ブーム９を台船１の船首側にあるブームレス
ト台４８上に杭打用リーダ兼用ブーム９を鎖線で示すよ
うに倒して、ブームレスト台４８上に係留し、運航時の
安全や台船１の安定性を確保する。この場合、ブーム起
伏用シリンダ１６の杭打用リーダ兼用ブーム９側のピン
３４を取外し、ブーム起伏用シリンダ１Ｂはロッドを引
込めて、旋回フレーム４の中央部に格納し、孔明用オー
ガ３５やハンマ３８は杭打用リーダ兼用ブーム９に装着
したままにしておく。

目的地に着いて杭打作業をする場合には、ブーム起伏用
ウィンチ１０で起伏用ローブ４９を巻き取り、ブームレ
スト台４８上の杭打用リーダ兼用ブーム９を引き起こす
。次にブーム起伏用シリンダ１６を伸ばし、図示しない
補助ローブを使用してブーム起伏用シリンダ■６を引き
起こし、その先端をピン３４で支持ブラケット３３に枢
着する。

次に杭打の位置に合せて台船ｌを移動し、また杭打角度
に合わせてブーム起伏用シリンダ１Ｂを伸縮し、杭芯を
合わせた後、巻上ウィンチ１１を巻戻し方向に回転して
、頂部部材２８からローブ３８で吊り下げられている孔
明用オーガ３５を、杭打用リーダ兼用ブーム９前面中央
の固定ガイド４２に合わせて海中まで下降させる。そし
て孔明用オーガ３５に内蔵されている駆動源により孔明
用オーガ３５先端のドリルを回転し、杭径に合った孔を
海底に明ける。孔明が終了すると、巻上ウィンチ１１に
よってローブ３８を巻取り、孔明用オーガ３５を第１図
に示すように引き上げる。

次に第２図、第５図に示すシフト装置４３．４４を作動
し、孔明用オーガ３５に代って杭が杭打用リーダ兼用ブ
ーム９の中央に来るように変位させる。次に旋回フレー
ム４を旋回し、台船ｌの横に係船された杭運搬船上の杭
を、巻上ウィンチ１３を巻き戻して降ろしたフックブロ
ック３９によって吊り、巻上ウィンチ１３によりローブ
４１を巻き取って杭を杭打用リーダ兼用ブーム９の前面
に吊り込んで杭の把持金具４５で把持し、フックブロッ
ク３９を下降させて杭を海底に明けた前述の孔に落し込
む。杭の先が孔の底に達した後、杭を吊っていたフック
ブロック３９を外して吊り上げる。

杭をさらに海底に打ち込む場合には、シフト装置４３　
、４４を駆動してハンマ３６（第５図参照）が杭打用リ
ーダ兼用ブーム９の中央に変位させ、前述の孔明用オー
ガ３５のときと同様に巻上ウィンチ１２を作動させ、ロ
ーブ３８を繰り出してハンマ３Ｂを吊った釣具３７を下
降し、海底の孔に落し込んである杭の上にハンマ３６を
落して杭打を行なう。なお杭打用リーダ兼用ブーム９は
、ブーム起伏用シリンダ１６の伸縮により、第１図に示
すＡの姿勢からＢＳＣ間の前後に傾斜することか可能で
ある。この場合ブーム起伏用ウィンチ１０を作動させ、
起伏用ローブ４９を少したるんだ状態にしておくとよい
。

次にフック作業をする場合には、第３図に鎖線で示すよ
うに杭打用リーダ兼用ブーム９をブームレスト台４８上
に倒した状態にし、連結材２２を解除することによって
上部の箱形トラス２０を中間部の箱形トラス１９から取
外し、上部の箱形トラス２０をブームレスト台４８上に
置いたまま起伏用ロー１４９を巻込んで、箱形トラス１
８．１９で構成された杭打用リーダ兼用ブーム９を引き
起して旋回フレーム４を若干旋回する。そしてブームレ
スト台４８上に第４図に示すように並べて係留しである
先端ブロック５０を箱形トラス１９の上端に連結材２２
で連結する。そして箱形トラス１９上端のシーブ２７よ
りシーブ５１を介して主巻上フック５２を吊り下げ、先
端ブロック５０のシーブ５３．５４よりシーブ５５．５
Ｂを介してそれぞれ補巻上フック５７、副巻上フック５
８を吊り下げ、巻上ウィンチ１１，１２．１３よりロー
ブ３ｇ、３８．４１を介して昇降させるようにする。こ
れによって杭打用リーダ兼用ブーム９がクレーンブーム
となり、主巻上フック５２、補巻上フック５７、副巻上
フック５８が作業器具となって、クレーン船と同様のフ
ック作業を行なうことができる。

次にパケット作業を行なう場合には、第６図に示すよう
に上部の箱形トラス２０のみを取外して箱形トラス１８
．１９で杭打用リーダ兼用ブーム９を構成してパケット
５９をシーブ２７から吊下げ、ローブ３８．３８でパケ
ット５９の支持、開閉を行なうようにすれば、パケット
５９が作業器具となってパケット作業を行なうことがで
きる。さらに箱形トラス２０．１９を外して下部の箱形
トラス１８のみで杭打用リーダ兼用ブーム９を構成し、
起伏用ローブ４９を上部フレーム７上端のシーブ１７か
らトラス１８上端のシーブ２４に掛は渡し、シーブ２５
からパケット５９をローブ３８．３８で吊り下げて開閉
するようにすれば、旋回慣性力も小さく、パケット５９
の吊り下げ長さも短かく、揺れも少ない機動性のある高
能率のグラブ船とすることができる。

［発明の効果］ 本発明は、次のような効果がある。

〔１〕　　従来の杭打船、クレーン船、グラブ船等の各
種の専用船を準備する必要がなく、１船で各種の作業を
行なうことができる。

（ｎ）　　従来の杭打船では船体の操船のみで杭の吊上
げ、吊込み、杭の芯出し作業を行なっていたが、本発明
は旋回可能な旋回フレームに杭打用リーダ兼用ブームの
下端を枢着したので、芯出し作業等の段取り作業が船体
の操船の他旋回フレームを旋回させることが出来るため
能率よく行なうことができる。

（ト）杭打船の杭打用リーダとクレーン船のクレーンブ
ームとを一体化して杭打用リーダ兼用ブームとしたため
、作業場所での各種の別の作業を行なう時に、他の補助
クレーンが不必要となり、クレーンの待機などがなくな
って経済的である。

（へ）杭打用リーダをクレーンブームと兼用し、さらに
必要に応じて分割できるようにしたため、作業に合った
能率が得られ、旋回部分や船体の軽量化とコストダウン
を図ることができる。

（Ｖ）　　甲板上にブームレスト台を設け、杭打用リー
ダ兼用ブームを倒して係留できるようにしたため、暴風
時や運航時に、杭打用リーダ兼用ブームの保護と船体の
安定、安全を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の杭打作業時の側面図、第２
図は第１図の要部の正面図、第３図は第１図とは異なる
状態を示す側面図、第４図は平面図、第５図は杭打用リ
ーダ兼用ブームの横断面図、第６図はパケット作業時の
側面図、第７図、第８図は従来の作業船の側面図である
。 図中、２は上甲板、４は旋回フレーム、８はピン、９は
杭打用リーダ兼用ブーム、１１，１２．１３は巻上ウィ
ンチ、１６はブーム起伏用シリンダ、１ｇ、１９．２０
は箱形トラス、２１．２２は連結材、２４゜２５．２Ｂ
、２７．２９，３０，３１．３２はシーブ、３５は孔明
用オーガ、３Ｂはハンマ、３８．４１はローブ、５２は
主巻上フック、５７は補巻上フック、５８は副巻上フ・
ツク、５９はパケットを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）上甲板後部に設けられ水平に旋回する旋回フレーム
   と、一直線上に並べられ連結材によって分離可能に結合
   された複数の箱形トラスより成り前記旋回フレームに起
   伏自在に設けられた杭打用リーダ兼用ブームと、両端を
   前記旋回フレームと杭打用リーダ兼用ブームとに枢着さ
   れ伸縮によって前記杭打用リーダ兼用ブームを起伏させ
   るブーム起伏用シリンダと、前記旋回フレーム上に設け
   た巻上ウインチと、前記複数の箱形トラスの各上端にそ
   れぞれ取付けたシーブと、一端に作業器具が取付けられ
   前記シーブのいずれか１つを経由し他端が前記巻上ウイ
   ンチに巻き付けられたロープと、を備えたことを特徴と
   する多目的作業船。