JPH04270217A - 経皮投与製剤に使用されるアルコールを基礎とする賦形剤に寛容である架橋された感圧性接着剤及びその調製方法 - Google Patents

経皮投与製剤に使用されるアルコールを基礎とする賦形剤に寛容である架橋された感圧性接着剤及びその調製方法

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JPH04270217A
JPH04270217A JP3084085A JP8408591A JPH04270217A JP H04270217 A JPH04270217 A JP H04270217A JP 3084085 A JP3084085 A JP 3084085A JP 8408591 A JP8408591 A JP 8408591A JP H04270217 A JPH04270217 A JP H04270217A
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pressure sensitive
acrylate
skin
alcohol
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Marian R Appelt
マリアン ラス アペルト
Sharon K Grosh
シャロン カイ グロシ
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3M Co
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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    • C09J133/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Adhesives based on derivatives of such polymers
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、アルコール基材の賦形剤、たとえば経皮投与
装置に使用される侵入増強剤に対して耐性になるように
、電子ビーム放射線により架橋されたアクリレート基材
の感圧性接着剤に関する。
【0002】発明の背景 感圧性接着剤テープは、種々のマーキング、保持用、保
護用、密封用及びマスキング目的のために半世紀以上の
間使用されて来た。生成物が接着性膏剤として言及され
ている初期の医薬適用法は、感圧性接着剤を包含しなか
った。事実、ウッドロジン誘導体及びターペンタインに
より可塑化され、そして粘着性にされ、そして酸化亜鉛
により強く着色された天然ゴムの粗混合物が存在した。 これらのテープ様生成物はそれらの目的としては作用す
るが、しかし、真に感圧性の接着剤の出現により、それ
らは取って代わられた。
【0003】用語“感圧性接着剤”(PSA) とは、
正確な技術的定義を有し、そして技術文献に広く論ぜら
れており、それらの例は、Houwinkand Sa
lonon のチャプター2”Adhesion an
d Adhesives”、第2巻、Elsivier
 Publishing Company, 1967
 及び“Handbook of Pressure−
Sensitive Technology”、第2版
、Donatas Satas 版、Van Nost
rand Reinhold Company, 19
89 である。
【0004】根本的に、PSAは、付着性、凝集性、延
伸性及び弾性の4重バランスをもたらす粘性及び弾性性
質の敏感なバランスを必要とする。本質的に、PSA生
成物は、十分な凝集性及び弾性を有し、その結果、それ
らの積極的な粘着性にもかかわらず、それらは指により
取扱われ、そして残留物を残さないでなめらかな表面か
ら除去され得る。
【0005】ヒトの皮膚にテープ又は他の装置を付着す
ることの困難性は長く認識されて来た。皮膚の不規則且
つ複雑な表面は、それ自体困難性を提供し、そして個人
から個人及び同じ個人上での位置から位置での皮膚表面
における広い変化が、これらの困難性を増強する。
【0006】皮膚と接触する用途に使用される接着剤は
、その接着剤が低アレルギー性である要求を支持する臨
床学的試験を要する。これらの臨床学的研究は、PSA
が皮膚に対して刺激的でも感作的でもないことを確証す
るために行なわれる。
【0007】アクリル系PSAは、皮膚に製品を付着せ
しめるために医学的及び手術的用途において長年使用さ
れて来た。アメリカ特許第 3,121,021号(C
opeland) は、ひじょうに許容できる皮膚接着
性能を有する手術用多孔性接着テープを供給するために
アメリカ特許第 2,884,126号/RE 24,
906 (Ulrich)に記載されるタイプのアクリ
ル酸コポリマーを使用した。いくらかのアクリル系PS
Aを用いる事の欠点は、そのアクリル系PSAが長期間
皮膚と接触する場合、コンプライアンス欠陥としても知
られる接着構造であった。
【0008】アメリカ特許第 3,475,363号 
(Gander)においては、アクリレートPSAにお
けるコンプライアンス欠陥は、有害な効果を伴わないで
皮膚への付着性を確保するために、架橋剤、たとえばジ
メチルアミノエチルメタクリレートを使用することによ
って克服された。他の架橋剤も同じ目的のために記載さ
れている:アメリカ特許第 4,693,776号 (
Krampeなど) 及びアメリカ特許第 4,732
,808号 (Krampeなど) の両者は、1.2
×10−5cm2 /ダイン以上のクリープコンプライ
アンス値を有する接着剤組成物を供給するために、主鎖
、すなわち約20度C以上のガラス転移温度及び約20
00の重量平均分子量を有するポリマー成分にグラフト
されたアクリル酸ポリマーの皮膚用接着剤を記載する。 アメリカ特許第 3,532,652号 (Zang)
 は、接着剤中への皮膚油及び同様のものの移行による
ポリマーの凝集力の弱体化を克服するためにポリイソシ
アネートによるアクリレートポリマーの部分架橋を記載
する。
【0009】コンプライアンス欠陥はまた、アメリカ特
許第 4,737,559号 (Kellenなど)に
記載されるように、紫外線を用いてモノ−エチレン系不
飽和芳香族ケトンモノマーによりアクリレートPSAを
架橋することによって直され得る。光開始剤の存在下で
のアクリレートPSAと共に架橋剤のそのような紫外線
照射はある医学的な用途のために有用であるが、それは
、いづれか残留する光開始剤、架橋剤又は紫外線照射の
有害な副生成物との相互作用の可能性を有する薬物成分
を有する医学的装置のためには有用でない。
【0010】有害な相互作用を受けやすい成分を有する
1つのタイプの医学的装置は、他の成分の中で、感圧性
接着剤層及び皮膚の表面に及びそれを通して調節された
条件下で開放されるべき活性剤を有する経皮投与装置で
ある。アメリカ特許第 4,714,655号 (Bo
rdoloiなど) においては、感熱性材料、たとえ
ば医薬、芳香剤又は剥離剤が流体プレ−ポリマーと共に
混合され、そして紫外線、電子ビーム放射線又はそれら
の組合せにゆだねられ、接着剤中、薬物として知られる
経皮投与システムを生成するためにその中に包含される
感熱性材料を有する感圧性接着剤を得るために、連鎖延
長及び/又は架橋重合を達成される。
【0011】他のタイプの経皮投与装置は、多層構造を
供給し、ここで感圧性接着剤層が皮膚と活性剤、典型的
には加工条件に敏感であり、そして他の成分と反応性で
ある医薬との間に存在する。従って、経皮投与装置にお
ける成分は活性剤に対して不活性であるべきであり、そ
して未反応原料、副生成物及びアクリル系PSAの化学
的架橋及び紫外線光開始架橋の両者に共通するものを含
むべきでない。
【0012】さらに、経皮投与装置のために適切な活性
剤の数は、最適な治療学的血液レベルのための許容でき
る速度で皮膚に透過するために、(a)高過ぎる分子量
又は(b)皮膚構造に適合しない溶解性プロフィールの
いづれかを有する分子の無能性により制限される。従っ
て、活性剤はしばしば、賦形剤、たとえば侵入促進剤と
共に、薬物が目標とされる透過速度で皮膚を透過し、そ
して治療学的な血液レベルを達成できるような濃度で配
合される。
【0013】経皮装置における透過促進剤の導入は、そ
の装置の構成の物理的結合性の欠陥を導びいた。透過促
進剤は皮膚を通しての薬物の流れを可能にするために薬
物と共に使用される。経皮投与装置はしばしば、透過促
進剤が感圧性接着剤と接触するような態様で構成される
。感圧性接着剤の物性は、透過促進剤による感圧性接着
剤の可能性ある可塑化により変化することができる。 物性の変更は、経皮投与装置構造の離層、感圧性接着剤
の凝集性欠陥及びその貯蔵及び使用の間、皮膚接着剤の
ために必要とされる理想的な物性の他の損失をもたらす
【0014】透過促進剤の他に、他の賦形剤、たとえば
アルコール基材の薬物賦形剤がしばしば、製剤加工、希
釈又は他の操作理由のために医薬と共に使用される。こ
れらの賦形剤はまた、物性の変更のために類似する可能
性及び経皮装置のために有害な結果を引き起こすために
類似する可能性を伴って感圧性接着剤と接触することが
できるようになる。
【0015】医薬のような活性剤を含まない、種々の目
的のために使用される特別に配合され、又は加工された
感圧性接着剤は、溶媒に対して耐性であることが知られ
ている。アメリカ特許第 2,973,286号 (U
lrich) は、PSA工業用テープの製造に影響を
及ぼす溶媒の効果に耐えるためにベンゾイルペルオキシ
ド又は他の有機ペルオキシドを使用した。アメリカ特許
第 2,925,174号 (Stow) は、感圧性
接着剤テープのために液体エポキシ樹脂及び2−エチル
ヘキサンジオール−1,3との反応により改良された耐
溶媒性を付与した。アメリカ特許第 2,956,90
4号(Hendricks)は、架橋されたエラストマ
ーがキャリヤーウェブ上での接着剤層の被覆に使用され
る溶媒又は他の通常の溶媒においてもはや分散しないよ
うに高エネルギー電子ビーム照射により、絶縁テープの
ために使用される感圧性接着剤の凝集力をおよそ2倍に
することを記載する。
【0016】耐溶媒性を付与するために他の感圧性接着
剤の電子ビーム硬化はまた、次のものに記載されている
:ポリウレタン樹脂についてアメリカ特許第 4,69
5,604号 (Amirsakis);A−B−Aブ
ロックコポリマー〔ここでAはポリ(チノアルケニルア
レン)ブロックを表わし、そしてBはポリイソプレンブ
ロックを表わす〕についてアメリカ特許第 4,432
,848号 (Korpman);電子ビーム放射線に
より架橋されるスチレン−イソプレン−スチレンポリマ
ーを記載する ”Formulating to En
hance the Radiation Cross
linking of Thermal Plasti
c Rubber for Hot Melt Pre
ssure−Sensitive Adhesives
”, (Ewins, Jr.and Erickso
n,Tappi Journal , 1988年6月
、 155〜158 ページ);及び二重被覆性アクリ
ル及びゴム基材の感圧性接着剤フォーム様テープについ
てPCT特許出願WO89/00106 (Plamt
hottamなど)。
【0017】さらに、アメリカ特許第 4,699,1
46号及び第 4,750,482号は、電離線により
生成される親水性感圧性接着剤を記載する。従来技術に
欠いているものは、賦形剤、たとえば治療レベルを達成
する、皮膚への装置を通しての速度で投与される活性剤
と一緒に使用される侵入促進剤に耐性である経皮投与装
置の感圧性接着剤である。
【0018】一定の進歩が最少のコンプライアンス欠陥
で皮膚PSAのために生成されて来たが、化学的架橋剤
を単独で又は紫外線開始重合と組合して使用しないで成
功したものはだれもいない。
【0019】他の感圧性接着剤は電子ビーム放射線によ
り耐溶媒性になされたが、これらの感圧性接着剤は、ヒ
トの皮膚と接着して維持される活性剤及びその賦形剤を
有する装置に使用されておらず又は使用のために企画さ
れてもいない。
【0020】感圧性接着剤への液体プレーポリマーの重
合のために電子ビーム放射線を使用する経皮投与システ
ムは記載されているが、そこに記載される経皮投与シス
テムは、経皮投与装置にしばしば使用され又は使用され
ることが記載されている侵入促進剤を使用していない。
【0021】従って、経皮投与装置の業界に必要とされ
るものは、皮膚に投与される活性剤と反応せず、そして
透過促進剤及び活性剤と共に使用される他の賦形剤に対
して耐性である低アレルギー性感圧性接着剤であり、こ
こでそれは、貯蔵及び使用の間、感圧性接着剤の効果的
なコンプライアンス欠陥を伴わない。
【0022】発明の要約 本発明は、架橋された低アレルギー性感圧性接着剤(P
SA) を供給することにより、経皮投与装置の業界に
存在する問題を解決する。架橋されたPSAは、約1.
2dl/g〜約2.0dl/gの間の固有粘度を有する
アクリレート基材の感圧性接着剤コポリマーから調製さ
れる。このコポリマーは、約5kGy 〜約200kG
yの電子ビーム放射線により架橋される。架橋の後、そ
の架橋されたPSAは、経皮投与装置において活性剤と
共に使用される又は使用されることが所望されるアルコ
ール基材の賦形剤、たとえば侵入促進剤への暴露にもか
かわらず約1.1×10−5cm2 /ダイン〜約2.
3×10−5cm2/ダインのクリープコンプライアン
ス値を有する。
【0023】本明細書において、“感圧性接着剤コポリ
マー”とは、アクリレート基材のコポリマーが電子ビー
ム放射線への照射を通して架橋されていないことを意味
する。対照的に、“架橋されたPSA”とは、アクリレ
ート基材のコポリマーが所望する量の電子ビーム放射線
にゆだねられたことを意味する。
【0024】従って、本発明は、アクリレート基材の感
圧性接着剤コポリマーを供給し、そしてそれを電子ビー
ム放射線により照射し、ここで、化学的架橋のために必
要とされる活性剤又は触媒と共に紫外線重合のために必
要とされる光開始剤も必要とされない。
【0025】本発明はまた、低アレルギー性皮膚用接着
剤としての使用のために許容できる、約1.1×10−
5cm2 /ダイン〜約2.3×10−5cm2 /ダ
インの範囲内のクリープコンプライアンス値を有する架
橋されたPSAを供給するために、電子ビーム放射線に
よる架橋の前、約1.2dl/g〜約2.0dl/gの
固有粘度を有するアクリレート基材の感圧性接着剤コポ
リマーの使用を提供する。
【0026】本発明はまた、クリープコンプライアンス
値の範囲により表わされる好ましい接着剤性質が、経皮
投与装置においてアルコール基材の賦形剤への暴露の後
、存続する程度にそのアルコール基材の賦形剤、たとえ
ば侵入促進剤、たとえばエタノールに対して耐性である
架橋されたPSAを供給する。
【0027】本発明はまた、得られる架橋されたPSA
中への化学又は光化学反応の所望しない副生成物の導入
を最少にし、そして得られる架橋されたPSAにおける
未反応原料の保持を最少にするような態様で、前もって
重合された感圧性接着剤コポリマーを電子ビーム放射線
により架橋するための方法を提供する。そのような架橋
方法は、経皮投与装置に存在する活性剤とそのような副
生成物又は原料との相互反応を最少にする。
【0028】本発明はまた、架橋されたPSAが付着さ
れる皮膚への活性剤の投与のために有用であるアルコー
ル基材の賦形剤に対して耐性である架橋されたPSA層
を有する経皮投与装置を供給する。
【0029】本発明はまた、約1.2dl/g〜約2.
0dl/gの固有粘度を有する感圧性接着剤コポリマー
を生成するために約92:8〜約98:2の重量比での
アクリレート基材の重合可能なモノマー:エチレン系不
飽和モノマーを重合せしめ;そして経皮投与装置におい
て活性剤と共に使用されるアルコール基材の賦形剤への
暴露の後でさえ、約1.1×10−5cm2 /ダイン
〜約2.3×10−5cm2 /ダインのクリープコン
プライアンス値を有する架橋された感圧性接着剤を生成
するために約5.0kGy 〜約200kGyの電子ビ
ーム放射線により前記感圧性接着剤コポリマーを照射す
ることにより達成される。
【0030】本発明はまた、そのような性質を有し、そ
してそのようにして調製されるアクリレート基材の架橋
されたPSAにより達成される。本発明はまた、そのよ
うにして調製されたアクリレート基材の架橋されたPS
A層及び前記層と接触し、そしてしばしばそれを通して
投与できる治療混合物を含んで成る経皮投与装置を提供
することによって達成され、ここで前記混合物は経皮的
治療活性剤及びアルコール基材の賦形剤を含んで成る。
【0031】本発明の利点は、アクリレート基材の架橋
されたPSAが、貯蔵及び使用の間、生成物の安定性の
ために必要とされる限り、電子ビーム照射の後及び架橋
されたPSAの10%ほどの濃度(重量/重量)でのア
ルコール基材の賦形剤への暴露の後でさえ、広範囲のク
リープコンプライアンス値により示される許容できる皮
膚付着性質を維持することである。
【0032】“J値”としても知られる“クリープコン
プライアンス値”は、感圧性接着剤の基本的な流動学的
性質の測定である。それらがポリマー材料及び特に粘弾
性ポリマーに関係する場合、クリープコンプライアンス
の原則は、次の出版物に記載されている:(1)“Vi
scoelastic Properties of 
Polymers”, John D.Ferry、第
3版、John Wiley & Sons,.198
0,チャプター1;(2)”Treatiseon A
dhesionand Adhesives” 、第2
巻、”Materials”, Pressure−S
ensitive Adhesives, R.L.P
atrick、出版者、Marcel Dekker,
 Inc., 1969 ;(3)”Properti
es and Structure of Polym
ers”, Tobolsky, John Wile
y & Sons, 1960 、チャプターII、セ
クション6(ここで、粘弾性挙動の5つの領域が論ぜら
れている);及び(4)Donatas Satas,
 Van Nostrand Reinhold Co
mpany, 、第2出版、1989、チャプター5に
より編集された ”Handbook of Pres
sure−Sensitive Adhesive T
echnology” におけるC.A.Dahlqu
ist 書(感圧性接着剤の応力−歪関係がクリープコ
ンプライアンス現象として処理され得ることが記載され
ている)。
【0033】本発明の目的のためには、広範囲のクリー
プコンプライアンス値は、架橋されたPSAのために好
ましい皮膚付着性質の定量決定を示すことに有用である
ことが見出された。ヒトの皮膚への付着性は測定するの
に最っとも困難であり、そして合成材料は、皮膚付着性
について試験する場合、ヒトの皮膚を適切に模倣しない
ので、クリープコンプライアンス値は、許容できる皮膚
付着性の定量的評価と接着剤の物性とを相互関係せしめ
るように作用する。たとえば、約2.3×10−5cm
2 /ダイン以上のクリープコンプライアンス値は、感
圧性接着剤の皮膚接着性が“ねばねば”し過ぎる定性的
評価に相互関係するであろう。他方、約1.1×10−
5cm2 /ダイン以下のクリープコンプライアンス値
は、感圧性接着剤の皮膚接着性が“堅”過ぎる定性的評
価に相互関係するであろう。
【0034】1.1×10−5cm2 /ダイン〜2.
3×10−5cm2 /ダイン間のクリープコンプライ
アンス値を有する感圧性接着剤は、皮膚に初期接着性の
許容レベルを提供し、そして凝集欠陥又は接着性の損失
を伴わないで、貯蔵及び使用の間、付着結合性を十分に
維持する。本発明の架橋されたPSAは、そのような物
性に対して有害であるアルコール基材の賦形剤と接触さ
れる場合でさえ、そのような物性を維持する。本発明の
追加の観点が下記の非制限的な例により記載される。
【0035】発明の態様 感圧性接着剤コポリマー 感圧性接着剤コポリマーは、アクリレート基材のもので
あり、そして約1.2dl/g〜約2.0dl/gの固
有粘度を有する。所望には、その固有粘度は、コポリマ
ーが電子ビーム放射線により照射され、そしてアルコー
ル基材の賦形剤に暴露された後、許容できる範囲内にク
リープコンプライアンス値を提供するために約1.4d
l/g〜約1.9dl/gの範囲である。好ましくは、
固有粘度は約1.7dl/gである。
【0036】固有粘度は、線状ポリマーについてのポリ
マーの分子量を測定するために使用される対数粘度数で
ある。次の試験方法及び固有粘度を測定するために使用
され得る装置は、下記の試験工程に詳しく説明されてい
る。
【0037】感圧性接着剤コポリマーは、室温で及び患
者の皮膚温度で粘着性であるべきである。また、接着剤
は低アレルギー性であるべきであり、すなわち皮膚との
連続した接触の後、接着の間、有意な皮膚感作又は刺激
も存在しない。しばしば、接着剤が低アレルギー性であ
るかを決定するために、次の評価が行なわれる:細胞毒
性、皮膚刺激及び感作可能性。United Stat
es Food and Drug Administ
rationは、Tripartite Biocom
patibility Draft Guidance
 for Medical Devicesにおけるそ
のような評価を推薦する。
【0038】アクリレート基材の感圧性接着剤コポリマ
ーは、少なくとも1種のAモノマー及び少なくとも1種
のBモノマーの重合反応生成物である。Aモノマーは、
非−第三アルコール又は非−第三アルコールと1〜14
個の炭素原子及び所望するには約4〜12個の炭素原子
を有するアルコールとの混合物のアクリレート又はメタ
クリレートエステルを含んで成る重合可能なモノマーで
ある。
【0039】Bモノマーは、エチレン系不飽和化合物で
あり、そして所望するには、アクリル酸、メタクリル酸
、イタコン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルアセテー
ト、N−ビニルピロリドン又はそれらの組合せであり得
る。
【0040】Aモノマーは、重合可能であり、そして感
圧性接着剤コポリマーの粘弾性性質に影響を与える。そ
のようなAモノマーの例は、アクリル酸又はメタクリル
酸と非−第三アルキルアルコール、たとえば1−ブタノ
ール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペン
タノール、2−メチル−1−ブタノール、1−メチル−
1−ブタノール、1−メチル−1−ペンタノール、2−
メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノ
ール、2−エチル−1−ブタノール、2−エチル−1−
ヘキサノール、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノ
ール、3−ヘプタノール、2−オクタノール、1−デカ
ノール、1−ドデカノール及び同様のものとのエステル
を包含するが、但しこれだけには限定されない。そのよ
うなモノマーアクリル酸又はメタクリル酸エステルは当
業界において既知であり、そして多くは市販されている
【0041】Bモノマーは、得られる感圧性接着剤コポ
リマーの物性に影響を及ぼすためにAモノマーと共重合
されるエチレン系不飽和化合物である。一般的に、Bモ
ノマーの存在は、得られる感圧性接着剤コポリマーの柔
軟性を減じるであろう。
【0042】従って、Aモノマー及びBモノマーの重量
百分率は、約1.2dl/g〜約2.0dl/gの固有
粘度を有する感圧性接着剤コポリマーを供給するために
平衡化されるべきである。重量百分率比は、約92:8
〜約98:2及び所望するには約93:7〜97:3の
範囲である。
【0043】本発明の好ましい態様においては、感圧性
接着剤コポリマーは、約92:8〜約97:3の重量百
分率比及び好ましくは約95.5:4.5の重量百分率
比を有するイソオクチルアクリレート:アクリル酸の反
応生成物である。
【0044】感圧性接着剤コポリマーは、得られるコポ
リマーの固有粘度が約1.2dl/g〜約2.0dl/
gであるような態様で既知の重合技法を用いて共重合さ
れ得る。 既知の重合技法は、エマルジョン重合及び溶液重合を包
含する。重合調製及び技法の源は、 ”Organic
 Polymer Chemistry”, K.J.
Saunders, Chapmanand Hall
 (Halsted Publishing, New
 York, 1973), Applied Pol
ymer Science, R.W.Tess an
d G.W.Poehlein, American 
Chemical Society (America
n Chemical Society, Washi
ngton, DC, 1981), Princip
les of Polymerization, G.
Odien, Wiley−InterScience
 (John Wiley & Sons, New 
York, 1981) 、及びHandbook o
f Pressure−Sensitive Adhe
siveTechnology, Second Ed
itionを包含する。
【0045】特に、アクリレート基材の感圧性接着剤コ
ポリマーは、アメリカ特許第 2,884,126号/
RE24,906に従って調製され得る。溶液共重合に
より調製される場合、Aモノマー及びBモノマーが不活
性有機溶媒に溶解され、そして約55度Cの温度で約2
4時間、適切な遊離基開始剤、たとえばアゾビスイソブ
チロニトリルを用いて窒素パージされた反応器中におい
て共重合される。適切な溶媒は、エチルアセテート、エ
チルアセテート及びエタノールの混合物及びn−ヘプタ
ンを包含する。
【0046】エマルジョン共重合により調製される場合
、Aモノマー及びBモノマーが、アメリカ特許第 2,
884,126号/RE24,906の例5に記載され
る方法を用いて、脱イオン水中に分散されるが、但し、
第三ドデシルメルカプタンの量は広範囲の固有粘度を有
するコポリマーを供給するために変えられ、そして得ら
れるコポリマーはヘプタン−イソプロパノール(70:
30)の溶液に溶解される。
【0047】架橋されたPSA 感圧性接着剤コポリマーは、約5kGy(0.5メガラ
ド)〜約200kGy (20メガラド)の量での電子
ビーム放射線を用いて架橋され得る。所望するには、電
子ビーム放射線量は、約 10kGy〜約50kGy 
であり、そして電子ビームを通しての1つのパス又は複
数のパスを用いて送出され得る。
【0048】本発明の好ましい態様において、感圧性接
着剤コポリマーがイソオクチルアクリレート及びアクリ
ル酸の共重合により調製される場合、約30kGy の
量での電子ビーム放射線が経皮投与装置に使用するため
の許容できる架橋されたPSAを生成する。
【0049】電子ビームによる照射の方法は、操作し、
そして上記に示された許容できる量を供給するように構
成された、Energy Sciences Inc.
から入手できる電子ビームユニット、たとえばMode
l CB 250/30/20 30cm Elect
ro−Curtain 電子ビームシステム又はMod
el CB 150/15/10L 15cm Ele
ctro−Curtain電子ビームシステムを通して
適切な支持体上の感圧性接着剤コポリマーに通すことに
よって行なわれる。30kGy の量の電子ビーム放射
線を供給する態様において、装置は、100ppm以下
の酸素含有率を伴って、 15.24m/分のライン速
度で175kV の電圧で運転される。
【0050】電子ビーム放射線は、医学的用途のために
有用な感圧性接着性質に影響を与えないで、その感圧性
接着剤コポリマーの架橋をもたらす。
【0051】試験工程 固有粘度測定方法 感圧性接着剤コポリマーの固有粘度は、コポリマー溶液
(酢酸エチル中、0.15g/dlのコポリマー)10
mLの流れ時間を測定するために25度Cで調製された
脱イオン水槽において Cannon−Fenske#
50粘度計を用いて得られた。 試験工程及び Ostwald−Fenske として
知られる粘度計の図は、”Textbook of P
olymer Science”,F.W.Billm
eyer, Wiley−Interscience、
第2版、1971,84及び85ページに記載されてい
る。
【0052】クリープコンプライアンス値の測定方法架
橋の前、架橋の後、及び架橋及び侵入促進剤への暴露の
後、皮膚接着用感圧性接着剤コポリマーのクリープコン
プライアンス値を測定するために、 150マイクロメ
ーターの厚さの感圧性接着剤コポリマーが、ポリテトラ
フルオロエチレンのなめらかなフィルム上にナイフによ
り被覆される。次にその被覆されたフィルムは、溶媒を
除去し、そして未反応モノマーのレベルを減じるために
、65度Cで少なくとも30分間、空気循環オーブンに
それを置くことによって、一定重量に乾燥せしめられる
【0053】このようにして乾燥せしめられた接着剤は
、ポリテトラフルオロエチレンから剥離され、そして等
面積の2個の試験片を打抜かれ、そして平行なプレート
のクリープコンプライアンス流動計に置かれ、ここで1
つの試験片は、中央プレートの個々の側上に存在し、そ
して外側のプレートが個々の暴露された表面に接触する
。次に、2個の外側のプレートを連結するスクリューが
、挿入された接着剤の層を約10%圧縮するために締め
られる。その平行なプレートは水平に置かれ、そして中
央プレートの一端はチャートレコーダーに連結される。 フックは、中央プレートの反対側に結合され、そしてそ
のフックから水平に及び次にプーリー上で下方に延びる
柔軟な線を有し、前記外側のプレートは固定位置に維持
される。適切な重り(その厚さよりも厚くない距離でサ
ンプルをある程度変形するのに十分な重り)が、その線
の自由端に結合され、次にその帯記録紙レコーダーが開
始される。接着剤フィルム上に応力を付与するために典
型的に使用される重量は約500 グラムである。帯記
録紙レコーダーから、時間及び変位(歪)が読まれ、そ
して適用された力(応力)が記録される。次に、一定の
温度でのクリープコンプライアンスは、次の等式:
【数
1】 〔式中、tは測定が取られる時間であり、Aは接着剤サ
ンプルの片面の面積であり、hは接着剤塊状物の厚さで
あり、Xは時間tでの変位であり(ここでXはh以下で
ある)、そしてfは中間プレートに連結される線に結合
される塊状物による力である〕を用いて計算される。A
がcm2 で表わされる場合、hはcmであり、Xはc
mであり、そしてfはダインであり、コンプライアンス
値又はJ値、すなわちJ(t)はcm2 /ダインで与
えられる。
【0054】クリープコンプライアンス値が上記方法に
従って、応力適用の3分期間の最後で測定される場合、
約1.1×10−5cm2 /ダイン〜約2.3×10
−5cm2 /ダインのクリープコンプライアンス値を
有する感圧性接着剤は、皮膚への許容できる接着性を示
す。
【0055】一般的に、クリープコンプライアンス値が
高いほど、感圧性接着剤の凝集性は低く、そして皮膚へ
の接着レベルは高くなる。約2.3×10−5cm2 
/ダインよりも高いクリープコンプライアンス値を有す
る感圧性接着剤に関しては、その感圧性接着剤は、低い
内部又は凝集力を伴って高い接着性を有し、接着剤の除
去の時、皮膚上に残留する過剰の残留物をもたらす。そ
の値が約1.1×10−5cm2/ダイン以下である場
合、感圧性接着剤は低い粘着力及び高い凝集力を示し、
良好でない初期接着性をもたらす。
【0056】皮膚接着工程 本発明の皮膚接着剤の評価は、ヒトの皮膚表面との接触
及びそれからの除去における性能が評価の一部になる場
合、ひじょうに主観的である。この理由のために、医学
的実施に遭遇される皮膚表面における通常の変動を包含
するように選択された個人の規定された試験パネルを用
いる方法が開発された。この企画された研究の結果は、
対照及び比較結果と思われ得る値の獲得を可能にする。 これらの値は、接着剤残留物、サンプルリフト及び接着
性の上昇に関して観察的であるが、次の方法は、当業界
において知られている性質と類似する性質の注意して開
発された評価と調和して存在する。
【0057】それぞれの場合、皮膚のタイプ、年齢、気
候条件、運動レベル及び他の要因に依存して、異なった
個人及び同じ個人の間で皮膚接着性の固有の変動性が存
在することが注目されるべきである。従って、一定の値
がここに報告されているが、実際の使用においては、他
の要因による可能な広範囲の接着性の値が存在する。
【0058】初期の皮膚接着性の値(To ) 及び皮
膚と接触して24又は48時間後 (T24又はT48
) の皮膚接着性の値は、広く受け入れられたPSTC
−1、すなわち 180度の角度で測定される一枚の被
覆された皮膚接着剤テープのための剥離接着性試験であ
る。PSTC−1は、Pressure Sensit
ive Tape Counsel, Glenvie
w, Illinois 、第7版(1976)の試験
方法第1番であり;Specificationsan
d Technical Committee of 
the Counsel により開発された。その試験
は、テープが個人の背中上の選択された部分上の皮膚表
面に適用される程度に変性された。他方、その方法にお
ける段階は次の通りである:1.  幅2.54cm×
長さ5.08cmのテープサンプルがヒト対象の背中に
置かれる。 2.  個々のテープは、約30cm/分の速度で動く
1kgのテープローラー (PressureSens
itive Tape Counsel のアペンデッ
クスB、セクション 2.7.1、2.8.1及び2.
8.2 に記載される)を用いて、1つは前方に及び他
は逆方向にころがされる。 3.  皮膚への接着性は、 180度の角度でテープ
を除去するのに必要とされる剥離力として評価される 
(PSTC−1)。その剥離力の値は、モーター駆動の
キャリジ上に取付けられる張力ゲージの使用により測定
される。除去力は、2.54cmの幅のサンプル当たり
のg接着性として報告される。除去の速度は15cm/
分である。 4.  皮膚への接着性は、初期適用(To ) のす
ぐ後及び皮膚との24又は48時間の連続した接触の後
(T24又はT48)測定される。好ましい皮膚接着剤
は一般的に、50g〜約 200gの間のTo 及び5
0g〜 200gの間のT24を示すであろう。
【0059】賦形剤暴露方法 アルコール基材の賦形剤への感圧性接着剤コポリマー及
び架橋されたPSAの暴露の効果を測定するために、コ
ポリマー及び架橋されたPSAのサンプルが、エタノー
ル、時々使用される侵入促進剤及び溶媒賦形剤により噴
霧された。エタノールは、15.24cm の距離での
連続した5回の噴霧又は25.4cmの距離での1回の
噴霧のいづれかで噴霧される。エタノールに暴露されて
いないサンプルにエタノールに暴露されたサンプルを手
により積層した後、これらのサンプルは、クリープコン
プライアンス工程が行なわれる前、5日間室温で静置さ
れた。エアポケット、リント又はいづれか他の汚染物を
導入しないように、その手での積層の間、注意が払われ
るべきである。 いくらかのエタノールは、手での積層の間、5回の噴霧
を有するサンプルから流れる。15.24cm の距離
での5回の噴霧の方法は感圧性接着剤に10%(w/w
)のエタノールの量を付与し、そして25.4cmの距
離での1回の被覆噴霧は、感圧性接着剤に5%(w/w
)のエタノールの量を付与する。
【0060】アルコール基材の賦形剤暴露全ったく同様
に調製された感圧性接着剤サンプルの比較は、特定の用
量での電子ビーム照射が、エタノールへの暴露の後、許
容できる範囲内でのそのクリープコンプライアンス値を
維持する架橋されたPSAを突然もたらすことを示す。
【0061】約1.2dl/g〜約2.0dl/gの固
有粘度を有する感圧性接着剤コポリマーに関しては、エ
タノールへの暴露の前、クリープコンプライアンス値は
、約1.1×10−5cm2 /ダイン〜約2.3×1
0−5cm2 /ダインの許容できる範囲内である。
【0062】感圧性接着剤コポリマーを電子ビーム照射
しない場合、エタノールへの暴露の後、許容できる範囲
における最高の固有粘度を有する感圧性接着剤コポリマ
ーサンプルのみが約2.3×10−5cm2 /ダイン
以下のクリープコンプライアンス値を保持する。残る感
圧性接着剤コポリマーのサンプルはクリープコンプライ
アンス値の許容できる範囲を越え、そして凝集強度の劇
的な損失を示す。
【0063】突然、許容できる範囲内の固有粘度を有す
る感圧性接着剤コポリマーのサンプルが電子ビームによ
り照射された後、それらのサンプルについてのクリープ
コンプライアンス値は、PSAに対して10%(w/w
)ほどの重量分率でのエタノールの存在への5日間ほど
の間の暴露の後でさえ、許容できる範囲内に存続する。
【0064】感圧性接着剤コポリマーの電子ビーム照射
は侵入促進剤の存在下で架橋されたPSAの凝集力の保
持を引き起こすので、約1.1×10−5cm2 /ダ
イン以下のクリープコンプライアンス値を有する感圧性
接着剤コポリマーにより開始することもまた、本発明の
範囲内で可能である。照射の後、この接着剤は、アルコ
ール基材の賦形剤、たとえば侵入促進剤を有する経皮投
与装置に使用され、その結果、そのような賦形剤への暴
露の後、その架橋されたPSA層は約2.3×10−5
cm2 /ダイン以下のクリープコンプライアンス値を
有する。
【0065】当業者は、許容できる皮膚接着特性を有す
る感圧性接着剤コポリマーを選択することができ、そし
て架橋されていない感圧性接着剤コポリマーの凝集力を
低下せしめる特定のアルコール基材の賦形剤の存在下で
さえ、許容できる皮膚接着特性を有する架橋されたPS
Aを生成するために前記コポリマーを電子ビーム放射線
にゆだねることができることは、本発明から理解される
べきである。
【0066】本発明の有用性 上記のように、架橋されたPSAは、医学的又は手術用
途において経皮投与装置における接着剤層として使用さ
れ得る。皮膚接着安定性が所望される他の情況において
は、医学的用途、たとえば包帯、バンドデージ、ドレー
プ及び同様のものが、本発明の架橋されたPSAの使用
により改良され得る。医学的適用にかかわらず、その生
成物は、架橋されたPSAがアルコール基材の賦形剤、
たとえば侵入促進剤、たとえばエタノールと接触される
場合でさえ、延長された保存寿命を有することができる
。さらに、許容できる範囲内でのクリープコンプライア
ンスの維持は、延長しての使用の間、架橋されたPSA
の接着性の低い構成により医療用製品の苦痛を伴う除去
の傾向を減じる。治療剤及び特に、アクリレート基材の
感圧性接着剤と共に使用するために利用できる侵入促進
剤と共に使用される賦形剤の数は、そのようなアルコー
ル基材の材料に対する架橋されたPSAの耐性により拡
張され得る。さらに重要なことには、経皮的に投与され
得る活性剤の範囲は、溶媒又は侵入促進剤としてアルコ
ール基材の賦形剤を使用すべきであるそれらを包含する
ことに拡張され得る。
【0067】本発明の架橋されたPSAが耐性であるア
ルコール基材の賦形剤の例は、エタノール、オクタノー
ル、オイゲノール及びいづれかのN−アルカノール、枝
分れアルカノール又は環状アルカノールを包含するが、
但しこれだけには限定されない。他のアルコール基材の
賦形剤は、アメリカ特許第 4,849,224号及び
第 4,855,294号に開示されるように、当業者
に既知であるアルコール基材の侵入促進剤である。
【0068】溶媒としてのそのようなアルコール基材の
賦形剤、侵入促進剤及び同様のものと共に経皮投与装置
において有用な活性剤の例は、エストラジオール、ニコ
チン、ニトログリセリン、クロニジン及びスコポラミン
であるが、但しこれだけには限定されない。他の活性剤
は、薬物又は薬理学的活性剤として同定され、そしてま
たアメリカ特許第 4,849,224号及び第 4,
855,294号に開示される。
【0069】1つのタイプの経皮投与装置は典型的には
、皮膚と通じる治療用混合物の溜めと共に皮膚に対して
感圧性接着剤を配置する。活性剤及びアルコール基材の
賦形剤を含んで成る治療用混合物は、その治療用混合物
の天然の流れに従って又は速度調整膜又は同様のものを
用いて、架橋されたPSA層を通して送出され得る。
【0070】もう1つのタイプの経皮投与装置は、治療
用混合物の溜め及び皮膚と接触して(但しその間ではな
い)感圧性接着剤を配置する。たとえば、接着剤がその
溜めのまわりに存在する構造が、しばしば当業界におい
て使用される。
【0071】いづれかのタイプの経皮投与装置は、アル
コール基材の賦形剤と感圧性接着剤との間の接触を有す
る。本発明の架橋されたPSAは、いづれかのタイプの
経皮投与装置に使用される場合、好ましい接着性質の損
失を最少にする。
【0072】感圧性接着剤コポリマーは、架橋剤、開始
剤又は同様のものを使用しないで、電子ビーム放射線に
より架橋されるので、活性剤が相互作用する材料の数は
最少にされる。本発明の利点により、当業者は、PSA
層を通しての及び皮膚中への活性剤の輸送に影響を及ぼ
さないで、架橋されたPSA層の皮膚接着性質を改良す
ることができる。実際、経皮投与のために利用できる活
性剤の数は、経皮投与装置を皮膚に保持するために必要
な架橋されたPSA層の凝集欠陥をもはや引き起こさな
い、溶媒又は侵入促進剤として作用するアルコール基材
の賦形剤と共に使用するために拡張され得る。下記例は
本発明をさらに詳しく説明するものであり、本発明の範
囲を制限するものではない。
【0073】
【実施例】例1〜5 広範囲の固有粘度を有する感圧性接着剤コポリマーの調
製 一連のアルキレート基材の感圧性接着剤コポリマーを、
次の通りに記載されるエマルジョン重合により調製した
:脱イオン水 104重量部、アルキル化されたアリー
ルポリエーテルナトリウムスルホネート(”Rohm 
and Haasにより売られている ”Triton
 X−200”)の28%溶液8重量部、イソオクチル
アクリレート95.5重量部、アクリル酸4.5重量部
及び固有粘度を変えるために下記第三ドデシルメルカプ
タンの混合物を窒素によりパージし、そして攪拌しなが
ら30℃に加熱した。これに、過硫酸カリウム0.2重
量部及びナトリウムメタビスルファイト0.067 重
量部を添加した。共重合は、熱の発生を伴って急速に進
行した。コポリマーをそのエマルジョンから回収し、乾
燥せしめ、そして被覆可能な粘度にヘプタン/イソプロ
パノール(70/30) の混合物中で分散した。固有
粘度を、0.15g/dlの濃度での酢酸エチル中にお
いて上記固有粘度方法を用いて測定した。約1.0dl
/g〜約2.0dl/gの固有粘度の範囲の一連のコポ
リマーを生成するために、それぞれ例1〜5に関して、
合計モノマーの重量に対する重量%として、添加される
第三ドデシルメルカプタンを、例1のために0.13%
、例2のために0.11%、例3のために0.07%、
例4のために0.06%及び例5のためにゼロ%添加し
た。コポリマーのサンプルを、0.05mmの未処理ポ
リエステルフィルム上に表示4.6mg/cm2(11
グレン)接着剤所要量で15.24cm コーター上で
手により広げた。次にこれらのサンプルを、3M Co
mpanyからのNo.1361 として入手できる紙
ライナーにより被覆した。
【0074】例6〜10 電子ビーム照射による架橋 次に、例1〜5のコポリマーサンプルを電子ビームによ
り照射し、例6〜10の架橋されたPSAサンプルを得
た。例6〜10はそれぞれ例1〜5に対応するが、但し
、架橋を生ぜしめる電子ビーム放射線が異なる。コポリ
マーサンプルのそれぞれを、30kGy(3.0メガラ
ド)の電子ビーム量を達成するために100ppm以下
の酸素含有率を有する、 15.24m/分のライン速
度で175kV の電圧で作動するEnergySci
ences Inc.からの”ESI Model C
B250/30/20” 30cm Electro−
Curtain電子ビーム単位上での電子ビームにより
照射した。
【0075】エタノールへの暴露 例1〜10の個々のために使用された方法に従って調製
された接着剤の部分(それぞれ約500cm2の面積)
を、上記賦形剤暴露方法の1回の噴霧及び5回の噴霧変
法に従ってエタノール(100%)に暴露した。例1〜
10の他のサンプルはエタノールに暴露されなかった。 積層の間、5回の噴霧サンプルのいくらかのエタノール
を押し出した。 エタノールにより暴露されたサンプルを、クリープコン
プライアンス工程を行う前、室温で5日間貯蔵した。1
回の噴霧工程はサンプルに約5%(w/w)のエタノー
ルを添加し、そして5回の噴霧はサンプルに10%(w
/w)のエタノールを添加すると思われる。
【0076】上記クリープコンプライアンス工程を、次
の3種の条件下で例1〜10の10種のサンプルそれぞ
れのために行なった:エタノールに暴露されていない、
約5%でのエタノールに暴露され、そして約10%での
エタノールに暴露された。表1は、サンプルの平均から
得られた結果を示す。
【0077】
【表1】
【0078】表1における下線を引かれたクリープコン
プライアンス値は、感圧性接着剤の皮膚接着性能のため
の許容できる範囲である。例1,2,6及び7に関して
は、電子ビーム照射による架橋にかかわらず、エタノー
ルの存在におけるクリープコンプライアンス値は、エタ
ノールへの暴露の前、たとえその値が許容され得ても、
許容できる範囲外であった。従って、感圧性接着剤コポ
リマーの初期固有粘度は約1.2dl/g〜約2.0d
l/gの間であるべきである。
【0079】それぞれ例3及び4と例8及び9との比較
は、電子ビーム照射を用いての架橋の有益性を示す。エ
タノールへのいくらかの暴露は例3及び4において耐性
があるように示されているが、例3及び4のコポリマー
の凝集強さは10%のエタノール暴露に基づいて失われ
る。他方、同じ感圧性接着剤コポリマーの電子ビーム照
射により、例8及び9の架橋されたPSAのクリープコ
ンプライアンス値は、いづれかの量でのエタノールへの
暴露にかかわらず、許容できる範囲内に存在する。
【0080】例5及び10の比較は、固有粘度範囲の上
限で、架橋が、エタノールへの暴露前、許容できる範囲
の低い方の限界に近づくようにクリープコンプライアン
ス値を初めに下げたとしても、試験されるエタノール暴
露のレベルでエタノールに対する耐性を付与することが
可能であることを示す。1.90以上の高い固有粘度を
有する感圧性接着剤コポリマーに関してさえ、許容でき
る範囲内でのクリープコンプライアンス値を確保するた
めにそのコポリマーを架橋し、架橋されたPSAを形成
することが好ましい。これは、アルコール基材の賦形剤
が存在するであろうことが知られている場合、経皮投与
装置における感圧性接着剤の性質を“細かく調整する”
ために当業者に利用できる選択の例である。
【0081】例11〜13 1.4dl/g〜1.6dl/gの範囲の固有粘度を得
るために、第三ドデシルメルカプタン0.05重量%〜
0.07重量%を用いて、例1〜5に記載される方法に
従って調製された IOA/AA (95.5:4.5
)コポリマーから例11〜13のコポリマーを調製した
。例11のサンプルは照射されなかった。例12のサン
プルはESI電子ビームユニットでの1回のパスで30
kGy の電子ビーム量により照射された。例13のサ
ンプルは、個々のパスの間、10kGy の量により3
度照射された。
【0082】3種の例の個々のサンプルを、上記皮膚接
着性に従って調製し、そしてヒト皮膚表面上で試験した
。下記表2は、サンプルの平均に基づいて得られた結果
を報告する。
【0083】
【表2】
【0084】すべての例は、開始の皮膚接着性に対して
50g〜200 gの好ましい範囲内又はその範囲に近
かった。24時間後、例13についての皮膚接着性は、
皮膚接着性の好ましい範囲内にあるけれども、上昇した
【0085】突然、初めの24時間での皮膚接着性の上
昇は、電子ビーム放射線に暴露された例12及び13に
ついては劇的にほとんどなかった。例11に比べての例
12及び13についての上昇速度は、%基準及び絶対基
準の両者に基づいて低かった。さらに、架橋されたPS
Aについての上昇速度は、電子ビーム放射線量の投与方
法に依存しなかった。
【0086】従って、すべての例は許容できる皮膚接着
性を示すが、架橋されたPSAを生成するための感圧性
接着剤コポリマーの電子ビーム架橋は、24時間ほどの
期間にわたって皮膚接着性の上昇を最少にする。これは
、ヒト皮膚上でのその意図された目的が達成された後、
本発明に従って調製された経皮投与装置又は他の医薬製
品の容易な除去をもたらす。いくつかの実施態様及び例
が供給されているが、これらは本発明の範囲を制限する
ものではない。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルコール基材の賦形剤の存在下で活
    性剤の経皮投与のために有用な組成物であって:約5k
    Gy 〜約200kGyの電子ビーム放射線量を用いて
    の架橋の前、約1.2dl/g〜約2.0dl/gの固
    有粘度、及び架橋の後及びアルコール基材の賦形剤への
    暴露の後、約1.1×10−5cm2 /ダイン〜約2
    .3×10−5cm2 /ダインのクリープコンプライ
    アンス値を有する架橋されたアクリレート基材の感圧性
    接着剤を含んで成る組成物。
  2. 【請求項2】  前記アクリレート基材の感圧性接着剤
    が、アクリレート基材の重合可能なモノマー及びエチレ
    ン系不飽和モノマーの共重合から調製され、前記アクリ
    レート基材の重合可能なモノマー:前記エチレン系不飽
    和モノマーの重量比が約92:8〜約98:2である請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】  前記アクリレート基材の重合可能なモ
    ノマーがイソオクチルアクリレートを含んで成り、そし
    て前記エチレン系不飽和モノマーがアクリル酸を含んで
    成り;前記イソオクチルアクリレート:前記アクリル酸
    の重量比が約95.5:4.5である請求項2記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】  前記調製が: (a)約1.2dl/g〜約2.0dl/gの固有粘度
    を有する感圧性接着剤コポリマーを生成するために前記
    アクリレート基材の重合可能なモノマー及び前記エチレ
    ン系不飽和モノマーを重合せしめ;そして (b)アルコール基材の賦形剤への暴露の後、約1.1
    ×10−5cm2 /ダイン〜約2.3×10−5cm
    2 /ダインのクリープコンプライアンス値を有する架
    橋された感圧性接着剤を生成するために約5.0kGy
     〜約200kGyの電子ビーム放射線により前記コポ
    リマーを照射することを含んで成る請求項2記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】  治療混合物と通じる層において、(a
    )経皮的治療活性剤;及び(b)アルコール基材の賦形
    剤を含んで成り、それによって前記接着剤層が、前記賦
    形剤への暴露の後、約1.1×10−5cm2 /ダイ
    ン〜約2.3×10−5cm2 /ダインのクリープコ
    ンプライアンス値を有する請求項1記載の組成物。
JP3084085A 1990-05-02 1991-04-16 経皮投与製剤に使用されるアルコールを基礎とする賦形剤に寛容である架橋された感圧性接着剤及びその調製方法 Pending JPH04270217A (ja)

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