JPH04267556A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH04267556A JPH04267556A JP3028725A JP2872591A JPH04267556A JP H04267556 A JPH04267556 A JP H04267556A JP 3028725 A JP3028725 A JP 3028725A JP 2872591 A JP2872591 A JP 2872591A JP H04267556 A JPH04267556 A JP H04267556A
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- well
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- type region
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- transistor
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- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 25
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 30
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 15
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 4
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L27/00—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
- H01L27/02—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers
- H01L27/04—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body
- H01L27/08—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including only semiconductor components of a single kind
- H01L27/085—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including only semiconductor components of a single kind including field-effect components only
- H01L27/088—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including only semiconductor components of a single kind including field-effect components only the components being field-effect transistors with insulated gate
- H01L27/092—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having potential barriers; including integrated passive circuit elements having potential barriers the substrate being a semiconductor body including only semiconductor components of a single kind including field-effect components only the components being field-effect transistors with insulated gate complementary MIS field-effect transistors
- H01L27/0921—Means for preventing a bipolar, e.g. thyristor, action between the different transistor regions, e.g. Latchup prevention
Landscapes
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はCMOS半導体装置に
関し、特にラッチアップ現象を防止するようにしたCM
OS半導体装置に関する。
関し、特にラッチアップ現象を防止するようにしたCM
OS半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOS半導体装置としては、例
えば図9に示すようなものがある。その等価回路を図1
0に示す(以下これを第1の従来例という)。
えば図9に示すようなものがある。その等価回路を図1
0に示す(以下これを第1の従来例という)。
【0003】この第1の従来例のCMOS半導体装置は
、一般によく知られているPウエルタイプのCMOSの
I/O部と、このI/O部に面したロジック部のPウエ
ル3を有している。
、一般によく知られているPウエルタイプのCMOSの
I/O部と、このI/O部に面したロジック部のPウエ
ル3を有している。
【0004】図9において、N形基板1の主面にPウエ
ル2、3およびP+ 形領域5、N+ 形領域8を設け
る。 そして、Pウエル2の主面にP+ 形領域4、N+ 形
領域7を形成し、Pウエル3の主面にP+ 形領域6を
形成する。また、Pウエル3の主面には、MOSFET
を構成するN+ 形領域13,14、P+ 形領域16
が形成されるている。
ル2、3およびP+ 形領域5、N+ 形領域8を設け
る。 そして、Pウエル2の主面にP+ 形領域4、N+ 形
領域7を形成し、Pウエル3の主面にP+ 形領域6を
形成する。また、Pウエル3の主面には、MOSFET
を構成するN+ 形領域13,14、P+ 形領域16
が形成されるている。
【0005】P+ 形領域4、P+ 形領域6はバイア
ス電源Vssに接続され、N+ 形領域8はバイアス電
源VDDに接続され、P+ 形領域5とN+ 形領域7
は入力端子9および出力端子10に接続される。GはN
+ 形領域13,14、P+ 形領域16によって形成
されるMOSFETのゲートである。
ス電源Vssに接続され、N+ 形領域8はバイアス電
源VDDに接続され、P+ 形領域5とN+ 形領域7
は入力端子9および出力端子10に接続される。GはN
+ 形領域13,14、P+ 形領域16によって形成
されるMOSFETのゲートである。
【0006】ここで、P+ 形領域5とN形基板1とで
プルアップダイオード11が形成され、N+ 形領域7
とPウエル2とでプルダウンダイオード12が形成され
る。 また、P+ 形領域5をエミッタ、N形基板1をベース
、Pウエル3をコレクタとする寄生ラテラルPNPトラ
ンジスタQも形成される。また、この寄生ラテラルPN
PトランジスタQのコレクタとバイアス電源VSSとの
間にはウエル抵抗RWOが存在する。更に、ロジック部
には、N+ 形領域13をエミッタ、Pウエル3をベー
ス、N形基板1をコレクタとする寄生バーティカルNP
NトランジスタQ´が形成されている。
プルアップダイオード11が形成され、N+ 形領域7
とPウエル2とでプルダウンダイオード12が形成され
る。 また、P+ 形領域5をエミッタ、N形基板1をベース
、Pウエル3をコレクタとする寄生ラテラルPNPトラ
ンジスタQも形成される。また、この寄生ラテラルPN
PトランジスタQのコレクタとバイアス電源VSSとの
間にはウエル抵抗RWOが存在する。更に、ロジック部
には、N+ 形領域13をエミッタ、Pウエル3をベー
ス、N形基板1をコレクタとする寄生バーティカルNP
NトランジスタQ´が形成されている。
【0007】この半導体装置は、通常の動作時において
、入力端子9から入力した信号は出力端子10を経てロ
ジック部へ伝送される。ここで、プルアップダイオード
11、プルダウンダイオード12および寄生ラテラルP
NPトランジスタQは逆バイアスされて非導通状態にさ
れている。
、入力端子9から入力した信号は出力端子10を経てロ
ジック部へ伝送される。ここで、プルアップダイオード
11、プルダウンダイオード12および寄生ラテラルP
NPトランジスタQは逆バイアスされて非導通状態にさ
れている。
【0008】また、入力端子9からバイアス電源VDD
よりも高い電圧のノイズ(+サージ)が入力された場合
は、プルアップダイオード11がオンし、バイアス電源
VDDへバイパスされる。また、入力端子9からバイア
ス電源VSSよりも低い電圧のノイズ(−サージ)が入
力された場合は、プルダウンダイオード12がオンし、
バイアス電源VSSへバイパスされる。
よりも高い電圧のノイズ(+サージ)が入力された場合
は、プルアップダイオード11がオンし、バイアス電源
VDDへバイパスされる。また、入力端子9からバイア
ス電源VSSよりも低い電圧のノイズ(−サージ)が入
力された場合は、プルダウンダイオード12がオンし、
バイアス電源VSSへバイパスされる。
【0009】図11に、従来の他の構成例を示し、その
等価回路を図12に示す(以下これを第2の従来例とい
う)。
等価回路を図12に示す(以下これを第2の従来例とい
う)。
【0010】この第2の従来例は、N形基板1とPウエ
ル3の接合部にバイアス電源VSSに接続されたウエル
ガード15を形成して構成される。他の構成は第1の従
来例と同様である。
ル3の接合部にバイアス電源VSSに接続されたウエル
ガード15を形成して構成される。他の構成は第1の従
来例と同様である。
【0011】この第2の従来例の構成によると、寄生ラ
テラルPNPトランジスタQのコレクタとバイアス電源
VSSとの間のウエル抵抗RW は、第1の従来例のウ
エル抵抗Rwoより小さくなっている。
テラルPNPトランジスタQのコレクタとバイアス電源
VSSとの間のウエル抵抗RW は、第1の従来例のウ
エル抵抗Rwoより小さくなっている。
【0012】図13に、更に従来の構成例を示し、その
等価回路を図14に示す(以下これを第3の従来例とい
う)。
等価回路を図14に示す(以下これを第3の従来例とい
う)。
【0013】この第3の従来例は、N形基板1の主面に
おいて、P+ 形領域5とPウエル3との間の領域に、
ダミーコレクタとして働くPウエル20およびこのPウ
エル20の主面にバイアス電源VSSに接続されたP+
形領域21を形成して構成される。他の構成は第1の
従来例と同様である。
おいて、P+ 形領域5とPウエル3との間の領域に、
ダミーコレクタとして働くPウエル20およびこのPウ
エル20の主面にバイアス電源VSSに接続されたP+
形領域21を形成して構成される。他の構成は第1の
従来例と同様である。
【0014】この第3の従来例においては、P+ 形領
域5をエミッタ、N形基板1をベース、Pウエル20を
コレクタとするダミーコレクタトランジスタ22が形成
される。
域5をエミッタ、N形基板1をベース、Pウエル20を
コレクタとするダミーコレクタトランジスタ22が形成
される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した第
1の従来例のCMOS半導体装置は、以下に示すような
問題点がある。
1の従来例のCMOS半導体装置は、以下に示すような
問題点がある。
【0016】すなわち、前述したように、入力端子9か
らバイアス電源VDDよりも高い電圧のノイズ(+サー
ジ)が入力されると、プルアップダイオード11ととも
に寄生ラテラルPNPトランジスタQがオンして、寄生
ラテラルPNPトランジスタQのコレクタ電流として正
孔がPウエル3に注入される。ここで、ウエル抵抗RW
Oでの該電流による電圧降下がVF (VF はダイオ
ードのターンオン電圧)を越えると、ロジック部の、例
えば、N+形領域13をエミッタ、Pウエル3をベース
、N形基板1をコレクタとする寄生バーティカルNPN
トランジスタQ´をオン状態に転じさせ、いわゆるラッ
チアップ現象のトリガとなる虞がある。
らバイアス電源VDDよりも高い電圧のノイズ(+サー
ジ)が入力されると、プルアップダイオード11ととも
に寄生ラテラルPNPトランジスタQがオンして、寄生
ラテラルPNPトランジスタQのコレクタ電流として正
孔がPウエル3に注入される。ここで、ウエル抵抗RW
Oでの該電流による電圧降下がVF (VF はダイオ
ードのターンオン電圧)を越えると、ロジック部の、例
えば、N+形領域13をエミッタ、Pウエル3をベース
、N形基板1をコレクタとする寄生バーティカルNPN
トランジスタQ´をオン状態に転じさせ、いわゆるラッ
チアップ現象のトリガとなる虞がある。
【0017】このラッチアップ現象の発生を防止するた
めには、P+ 形領域5とPウエル3との間隔を広げる
等の手段を講じて、前記正孔電流を少なくする必要があ
る。しかしながら、このような手段をとると、チップ面
積の増大をもたらし、好ましくない。
めには、P+ 形領域5とPウエル3との間隔を広げる
等の手段を講じて、前記正孔電流を少なくする必要があ
る。しかしながら、このような手段をとると、チップ面
積の増大をもたらし、好ましくない。
【0018】そこで、第2の従来例および第3の従来例
が提案されている。ところで、第2の従来例においては
、前述したように、N形基板1とPウエル3の接合部に
バイアス電源VSSに接続されたウエルガード15を形
成しているので、寄生ラテラルPNPトランジスタQの
コレクタとバイアス電源VSSとの間のウエル抵抗RW
は、第1の従来例のウエル抵抗Rwoより小さくなっ
ているので、入力端子9からバイアス電源VDDよりも
高い電圧のノイズ(+サージ)が入力され、寄生ラテラ
ルPNPトランジスタQを経て、Pウエル3に正孔電流
が注入されても、ウエル抵抗Rw での電圧降下は小さ
くなり、前記寄生バーティカルNPNトランジスタQ´
(第9図)が第1の従来例に比較してオンしにくくなる
。
が提案されている。ところで、第2の従来例においては
、前述したように、N形基板1とPウエル3の接合部に
バイアス電源VSSに接続されたウエルガード15を形
成しているので、寄生ラテラルPNPトランジスタQの
コレクタとバイアス電源VSSとの間のウエル抵抗RW
は、第1の従来例のウエル抵抗Rwoより小さくなっ
ているので、入力端子9からバイアス電源VDDよりも
高い電圧のノイズ(+サージ)が入力され、寄生ラテラ
ルPNPトランジスタQを経て、Pウエル3に正孔電流
が注入されても、ウエル抵抗Rw での電圧降下は小さ
くなり、前記寄生バーティカルNPNトランジスタQ´
(第9図)が第1の従来例に比較してオンしにくくなる
。
【0019】しかしながら、+サージが増加すると、該
正孔電流も大きくなり、前記電圧降下がいずれVF を
越えて、寄生バーティカルNPNトランジスタQ´がオ
ンするという問題がある。
正孔電流も大きくなり、前記電圧降下がいずれVF を
越えて、寄生バーティカルNPNトランジスタQ´がオ
ンするという問題がある。
【0020】また、第3の従来例の場合、入力端子9に
印加された+サージによりN形基板1の内部に注入され
た正孔のうち一部分は、ダミーコレクタトランジスタ2
2を経てVSSへバイパスされる。このため、寄生ラテ
ラルPNPトランジスタQを経てウエル抵抗Rwoを流
れる正孔電流が小さくなり、第1従来例と比較して、前
記寄生バーティカルNPNトランジスタQ´がオンしに
くくなる。
印加された+サージによりN形基板1の内部に注入され
た正孔のうち一部分は、ダミーコレクタトランジスタ2
2を経てVSSへバイパスされる。このため、寄生ラテ
ラルPNPトランジスタQを経てウエル抵抗Rwoを流
れる正孔電流が小さくなり、第1従来例と比較して、前
記寄生バーティカルNPNトランジスタQ´がオンしに
くくなる。
【0021】しかしながら、サージ印加中ではN形基板
1内部は高注入状態となっており、正孔はN形基板1内
部まで拡散する。このため、N形基板1の比較的内部を
経て、Pウエル20に吸収されることなしに、Pウエル
3に流入する正孔の割合が多く、寄生バーティカルNP
NトランジスタQ´が顕著にオンしにくくなるわけでは
ない。
1内部は高注入状態となっており、正孔はN形基板1内
部まで拡散する。このため、N形基板1の比較的内部を
経て、Pウエル20に吸収されることなしに、Pウエル
3に流入する正孔の割合が多く、寄生バーティカルNP
NトランジスタQ´が顕著にオンしにくくなるわけでは
ない。
【0022】また、第2の従来例と同様に、+サージが
強くなるにつれて、寄生ラテラルPNPトランジスタQ
のコレクタ電流も増加し、いずれ、寄生バーティカルN
PNトランジスタQ´がオンするという問題がある。
強くなるにつれて、寄生ラテラルPNPトランジスタQ
のコレクタ電流も増加し、いずれ、寄生バーティカルN
PNトランジスタQ´がオンするという問題がある。
【0023】更に、ダミーコレクタトランジスタ22を
設けるために、I/O部とロジック部との間隔が大きく
なり、チップ面積が増大する。
設けるために、I/O部とロジック部との間隔が大きく
なり、チップ面積が増大する。
【0024】この発明は、このような従来装置の問題点
に着目してなされたもので、チップ面積を大きくするこ
となくラッチアップ現象を防止するようにしたCMOS
半導体装置を提供することを目的とする。
に着目してなされたもので、チップ面積を大きくするこ
となくラッチアップ現象を防止するようにしたCMOS
半導体装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために、入力端子に入力されるサージを吸収す
るI/O部と、前記入力端子からの信号に基づき演算を
行なうCMOSを有するロジック部とを同一基板上に設
けた半導体装置において、前記ロジック部のウエルの周
囲にウエルと同じ導電形で高抵抗の領域を形成したこと
を特徴とする。
達成するために、入力端子に入力されるサージを吸収す
るI/O部と、前記入力端子からの信号に基づき演算を
行なうCMOSを有するロジック部とを同一基板上に設
けた半導体装置において、前記ロジック部のウエルの周
囲にウエルと同じ導電形で高抵抗の領域を形成したこと
を特徴とする。
【0026】
【作用】N形(P形)半導体主面に形成するP(N)ウ
エル周囲に、該ウエルと接して形成される高抵抗P−
形(N− 形)領域により、CMOS半導体装置のI/
O部とロジック部との間に形成される寄生ラテラルトラ
ンジスタがある値以上の+サージ(P基板の場合は−サ
ージ)印加時に容易に飽和状態に入り、ウエル領域の電
位変動を抑え、ラッチアップ現象を防止する。
エル周囲に、該ウエルと接して形成される高抵抗P−
形(N− 形)領域により、CMOS半導体装置のI/
O部とロジック部との間に形成される寄生ラテラルトラ
ンジスタがある値以上の+サージ(P基板の場合は−サ
ージ)印加時に容易に飽和状態に入り、ウエル領域の電
位変動を抑え、ラッチアップ現象を防止する。
【0027】
【実施例】以下、この発明を図面に基づいて説明する。
【0028】図1は、この発明の第1の実施例の構造を
示す図であり、図2は、その等価回路を示す。
示す図であり、図2は、その等価回路を示す。
【0029】まず、構成を説明すると、この第1の実施
例は、ロジック部のNMOSFETを形成するPウエル
3の周囲に、P− 形領域100を形成したことが第2
の従来例と比較して異なる。この第1の実施例では、図
2に示すように、寄生ラテラルPNPトランジスタQの
コレクタにウエル抵抗RW とともに、P− 形領域1
00での抵抗R11が接続される。他の構成は第2の従
来例と同様である。
例は、ロジック部のNMOSFETを形成するPウエル
3の周囲に、P− 形領域100を形成したことが第2
の従来例と比較して異なる。この第1の実施例では、図
2に示すように、寄生ラテラルPNPトランジスタQの
コレクタにウエル抵抗RW とともに、P− 形領域1
00での抵抗R11が接続される。他の構成は第2の従
来例と同様である。
【0030】次に、この第1の実施例の作用を説明する
。
。
【0031】入力端子9に+サージが印加されると、寄
生ラテラルPNPトランジスタQのコレクタ電流IC
として正孔電流が抵抗R11とウエル抵抗RW に流れ
る。ここで、P− 形領域100とPウエル3の不純物
濃度およびP− 形領域100とウエルガード15まで
の間隔を適当に選ぶことにより、抵抗R11を十分大き
な値とし、かつ、 R11>>RW とすることができる。このため、ある値以上の+サージ
電流が印加されると、寄生ラテラルPNPトランジスタ
Qのベース・コレクタ接合でのP− 形領域100の電
位ΔVC が ΔVC =(R
11+RWO)・IC >VDD+VF …(
1)となり、前記接合が逆バイアスから順バイアスに転
ずる。これにより寄生ラテラルPNPトランジスタQは
活性状態から飽和状態に入る。
生ラテラルPNPトランジスタQのコレクタ電流IC
として正孔電流が抵抗R11とウエル抵抗RW に流れ
る。ここで、P− 形領域100とPウエル3の不純物
濃度およびP− 形領域100とウエルガード15まで
の間隔を適当に選ぶことにより、抵抗R11を十分大き
な値とし、かつ、 R11>>RW とすることができる。このため、ある値以上の+サージ
電流が印加されると、寄生ラテラルPNPトランジスタ
Qのベース・コレクタ接合でのP− 形領域100の電
位ΔVC が ΔVC =(R
11+RWO)・IC >VDD+VF …(
1)となり、前記接合が逆バイアスから順バイアスに転
ずる。これにより寄生ラテラルPNPトランジスタQは
活性状態から飽和状態に入る。
【0032】一般に、トランジスタのコレクタ電流IC
は次式で表される。 IC =A1 (eq/kt・VEB−1)−
A2 (eq/kt・VCB−1) …(2)A1
,A2 :プロセス条件とデバイス構造によって決定さ
れる定数 VEB :エミッタ・ベース間バイアスVC
B :コレクタ・ベース間バイアス式(2)
より、トランジスタが活性状態の間は、エミッタ電流注
入とともに、エミッタ・ベース間バイアスVEBが増え
、トランジスタのコレクタ電流IC が増加する。 しかし、エミッタ電流が更に増え、前述したΔVC >
VDD+VF の状態になると、 VCB>0 となり、タランジスタは飽和状態に入り、IC は減少
し始めることが知られている。
は次式で表される。 IC =A1 (eq/kt・VEB−1)−
A2 (eq/kt・VCB−1) …(2)A1
,A2 :プロセス条件とデバイス構造によって決定さ
れる定数 VEB :エミッタ・ベース間バイアスVC
B :コレクタ・ベース間バイアス式(2)
より、トランジスタが活性状態の間は、エミッタ電流注
入とともに、エミッタ・ベース間バイアスVEBが増え
、トランジスタのコレクタ電流IC が増加する。 しかし、エミッタ電流が更に増え、前述したΔVC >
VDD+VF の状態になると、 VCB>0 となり、タランジスタは飽和状態に入り、IC は減少
し始めることが知られている。
【0033】よって、この第1の実施例によれば、入力
端子9に+サージが印加されたとき、寄生ラテラルPN
PトランジスタQを経てロジック部のPウエルに注入さ
れる正孔電流に最大値を設定することができる。
端子9に+サージが印加されたとき、寄生ラテラルPN
PトランジスタQを経てロジック部のPウエルに注入さ
れる正孔電流に最大値を設定することができる。
【0034】更に、前述した
R11>>RW
なる関係により、式(1)を成立させるのと同時に、抵
抗R11とウエル抵抗RW の値を適当に選べば、ロジ
ック部のNMOSFETを形成するPウエル3での電圧
降下を RW ・IC <VF
…(3)とすることが可能である。この
ため、寄生バ−ティカルNPNトランジスタQ´(第9
図)がターオンすることはない。
抗R11とウエル抵抗RW の値を適当に選べば、ロジ
ック部のNMOSFETを形成するPウエル3での電圧
降下を RW ・IC <VF
…(3)とすることが可能である。この
ため、寄生バ−ティカルNPNトランジスタQ´(第9
図)がターオンすることはない。
【0035】このように、この第1の実施例によれば、
入力端子9に+サージが印加された場合でも、該サージ
がラッチアップトリガとなることが抑制される。しかも
、I/O部とロジック部との間隔を短くでき、チップ面
積を小さくできる。
入力端子9に+サージが印加された場合でも、該サージ
がラッチアップトリガとなることが抑制される。しかも
、I/O部とロジック部との間隔を短くでき、チップ面
積を小さくできる。
【0036】図3に、この発明の第2の実施例を示し、
図4に、その等価回路を示す。
図4に、その等価回路を示す。
【0037】この第2の実施例は、N+ 形基板106
主面に、P− 形エピタキシャル層107を設け、この
P− 形エピタキシャル層107主面に、プルダウンダ
イオード12およびNMOSFETを形成するPウエル
領域2と、プルアップダイオード11およびPMOSF
ETを形成するNウエル領域108を設けたことが第1
の実施例と異なる。なお、N+ 形基板106とNウエ
ル領域108は接している。他の構成は第1の実施例と
同様である。
主面に、P− 形エピタキシャル層107を設け、この
P− 形エピタキシャル層107主面に、プルダウンダ
イオード12およびNMOSFETを形成するPウエル
領域2と、プルアップダイオード11およびPMOSF
ETを形成するNウエル領域108を設けたことが第1
の実施例と異なる。なお、N+ 形基板106とNウエ
ル領域108は接している。他の構成は第1の実施例と
同様である。
【0038】この第2の実施例では、P− 形抵抗R3
1を設けるP− 形領域を新たに形成する必要がないた
め、構成容易である。更に、前述したようにN+ 形基
板106とNウエル領域108が接しているため、寄生
ラテラルPNPトランジスタQのシャント抵抗が低く、
該寄生ラテラルPNPトランジスタQがオンしやすくな
ることはない。
1を設けるP− 形領域を新たに形成する必要がないた
め、構成容易である。更に、前述したようにN+ 形基
板106とNウエル領域108が接しているため、寄生
ラテラルPNPトランジスタQのシャント抵抗が低く、
該寄生ラテラルPNPトランジスタQがオンしやすくな
ることはない。
【0039】図5に、この発明の第3の実施例を示し、
図6に、その等価回路を示す。
図6に、その等価回路を示す。
【0040】この第3の実施例は、P− 形領域100
主面にVSSに接続されたP+ 形領域102を設けた
ことが第1の実施例と異なる。他の構成は第1の実施例
と同様である。
主面にVSSに接続されたP+ 形領域102を設けた
ことが第1の実施例と異なる。他の構成は第1の実施例
と同様である。
【0041】この第3の実施例において、抵抗R21は
P− 形領域100内部においてP− 形領域100端
からP+ 形領域102直下での抵抗成分、抵抗R22
はP− 形領域100内部においてP− 形領域100
端からP+ 形領域102直下からPウエル3までの抵
抗成分、抵抗R23はP+ 形領域102の抵抗である
。ここで、寄生ラテラルPNPトランジスタQのコレク
タ抵抗は、R21+R23(R22+RW )/{R2
3+(R22+RW )}であるので、P− 形領域1
00端とP+ 形領域102との間隔をあけて、抵抗R
21を大きくすることにより、寄生ラテラルPNPトラ
ンジスタQを容易に飽和状態に転じることができる。
P− 形領域100内部においてP− 形領域100端
からP+ 形領域102直下での抵抗成分、抵抗R22
はP− 形領域100内部においてP− 形領域100
端からP+ 形領域102直下からPウエル3までの抵
抗成分、抵抗R23はP+ 形領域102の抵抗である
。ここで、寄生ラテラルPNPトランジスタQのコレク
タ抵抗は、R21+R23(R22+RW )/{R2
3+(R22+RW )}であるので、P− 形領域1
00端とP+ 形領域102との間隔をあけて、抵抗R
21を大きくすることにより、寄生ラテラルPNPトラ
ンジスタQを容易に飽和状態に転じることができる。
【0042】一方、寄生ラテラルPNPトランジスタQ
のコレクタ電流IC のうち、ウエル抵抗RWOを流れ
る成分は、 R23/{R23+(R22+RW )}・IC であ
る。P− 形領域とPウエルの濃度差を考慮すると、R
23<<(R22+RW ) となるので、前記抵抗RW を流れるコレクタ電流は十
分に小さくできる。
のコレクタ電流IC のうち、ウエル抵抗RWOを流れ
る成分は、 R23/{R23+(R22+RW )}・IC であ
る。P− 形領域とPウエルの濃度差を考慮すると、R
23<<(R22+RW ) となるので、前記抵抗RW を流れるコレクタ電流は十
分に小さくできる。
【0043】したがって、この第3の実施例は、第1の
実施例よりもPウエル3の電位変動を小さくでき、+サ
ージがラッチアップのトリガとなることをより一層防ぐ
ことができる。
実施例よりもPウエル3の電位変動を小さくでき、+サ
ージがラッチアップのトリガとなることをより一層防ぐ
ことができる。
【0044】図7に、この発明の第4の実施例を示し、
図8に、その等価回路を示す。
図8に、その等価回路を示す。
【0045】この第4の実施例は、P− 形エピタキシ
ャル層107主面にP+ 形領域102を設けたことが
第2の実施例と比較して異なる。他の構成は第2の実施
例と同様である。
ャル層107主面にP+ 形領域102を設けたことが
第2の実施例と比較して異なる。他の構成は第2の実施
例と同様である。
【0046】この第4の実施例の動作は第3の実施例と
同様である。また、第2の実施例と同様に形成容易であ
る。
同様である。また、第2の実施例と同様に形成容易であ
る。
【0047】なお、上記実施例ではN形基板を用いて構
成した装置を示したが、P形基板を用いても同様に構成
できるのは勿論である。
成した装置を示したが、P形基板を用いても同様に構成
できるのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、I/O部とロジック部との間に形成される寄生ラ
テラルトランジスタがある値以上の+サージ(P基板の
場合は−サージ)印加時に容易に飽和状態に入り、ウエ
ルの電位変動を抑える構成としたため、(1)I/O部
とロジック部との間隔を短くでき、チップ面積を小さく
できる。 (2)サージ電流が増加するにつれて、ウエルに注入さ
れるトランジスタのコレクタ電流が増加し、ウエルでの
寄生バーティカルトランジスタがオンすることはない。 という効果が得られる。
れば、I/O部とロジック部との間に形成される寄生ラ
テラルトランジスタがある値以上の+サージ(P基板の
場合は−サージ)印加時に容易に飽和状態に入り、ウエ
ルの電位変動を抑える構成としたため、(1)I/O部
とロジック部との間隔を短くでき、チップ面積を小さく
できる。 (2)サージ電流が増加するにつれて、ウエルに注入さ
れるトランジスタのコレクタ電流が増加し、ウエルでの
寄生バーティカルトランジスタがオンすることはない。 という効果が得られる。
【図1】この発明の第1の実施例の要部の構造を示す図
。
。
【図2】図1に示した第1の実施例の等価回路を示す回
路図。
路図。
【図3】この発明の第2の実施例の要部の構造を示す図
。
。
【図4】図3に示した第2の実施例の等価回路を示す回
路図。
路図。
【図5】この発明の第3の実施例の要部の構造を示す図
。
。
【図6】図5に示した第3の実施例の等価回路を示す回
路図。
路図。
【図7】この発明の第4の実施例の要部の構造を示す図
。
。
【図8】図7に示した第4の実施例の等価回路を示す回
路図。
路図。
【図9】第1の従来例の構造を示す図。
【図10】図9に示した第1の従来例の等価回路を示す
回路図。
回路図。
【図11】第2の従来例の構造を示す図。
【図12】図11に示した第2の従来例の等価回路を示
す回路図。
す回路図。
【図13】第3の従来例の構造を示す図。
【図14】図13に示した第3の従来例の等価回路を示
す回路図。
す回路図。
1 N形基板
2,3 Pウエル
4,5,6 P+ 形領域
7,8 N+ 形領域
9 入力端子
10 出力端子
11 プルアップダイオード
12 プルダウンダイオード
15 P+ 形ウエルガードリング領域20 Pウ
エル 21 P+ 形領域 22 ダミーコレクタトランジスタ 100 P− 形領域 102 P+ 形領域 106 N+ 形基板 107 P− 形エピタキシャル層 108 N形ウエル RWC、RW ウエル抵抗
エル 21 P+ 形領域 22 ダミーコレクタトランジスタ 100 P− 形領域 102 P+ 形領域 106 N+ 形基板 107 P− 形エピタキシャル層 108 N形ウエル RWC、RW ウエル抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】入力端子に入力されるサージを吸収するI
/O部と、前記入力端子からの信号に基づき演算を行な
うCMOSを有するロジック部とを同一基板上に設けた
半導体装置において、前記ロジック部のウエルの周囲に
ウエルと同じ導電形で高抵抗の領域を形成したことを特
徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3028725A JPH04267556A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3028725A JPH04267556A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04267556A true JPH04267556A (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=12256418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3028725A Pending JPH04267556A (ja) | 1991-02-22 | 1991-02-22 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04267556A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191583A2 (en) * | 2000-09-08 | 2002-03-27 | Texas Instruments Incorporated | Low voltage transistor |
JP2009289820A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体装置 |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP3028725A patent/JPH04267556A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1191583A2 (en) * | 2000-09-08 | 2002-03-27 | Texas Instruments Incorporated | Low voltage transistor |
JP2009289820A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Mitsumi Electric Co Ltd | 半導体装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000106 |