JPH04267202A - 多層膜干渉フィルタ - Google Patents

多層膜干渉フィルタ

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JPH04267202A
JPH04267202A JP4886691A JP4886691A JPH04267202A JP H04267202 A JPH04267202 A JP H04267202A JP 4886691 A JP4886691 A JP 4886691A JP 4886691 A JP4886691 A JP 4886691A JP H04267202 A JPH04267202 A JP H04267202A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
interference filter
film thickness
refractive index
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP4886691A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Ishida
正彦 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線ガス分析計その
他に使用される、多層膜干渉フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層膜干渉フィルタとして、例え
ば図4に示したようなものが知られている。すなわち、
この多層膜干渉フィルタは、Siからなる赤外線透過性
の基板1に、光学膜厚(屈折率をn,物理膜厚をdとす
るとき。ndで表される)をそれぞれ所要の中心透過波
長(設計波長とも云う)λ0 の1/4(以下、これを
基本単位膜厚λ0 /4と云う)としたGeからなる高
屈折率物質層Hと、SiOまたはZnSからなる低屈折
率物質層Lとを交互に積層し、この積層が高屈折率物質
層Hで終わるようにしたものである。なお、Hl は最
終層である。
【0003】しかしながら、このような構成の多層膜干
渉フィルタは、その使用期間の経過に従って設定された
透過波長帯域の透過率が低下するといった問題があった
【0004】そこで、本願発明者が種々の多層膜干渉フ
ィルタを調べたところ、前記最終層Hl が空気との接
触によって化学反応で変色して耐湿性(耐環境性)また
は耐久性が低下していることを見出すと共に、このよう
に変色した多層膜干渉フィルタの透過率が低下していた
ので、最終層Hl の経時変化のために透過率が低下し
たものと考え、図5に示すような構造の多層膜干渉フィ
ルタに想到したのである。
【0005】すなわち、この改善された多層膜干渉フィ
ルタは、図5に示すように、前記高屈折率物質層Hと低
屈折率物質層Lとを、基板1に対して交互に積層し、し
かも、全ての層H,Lの光学膜厚ndを基本単位膜厚λ
0 /4とすると共に、最終層Hl を、前記低屈折率
物質層Lの構成物質と同じ低屈折率物質からなる保護層
Pで被覆したもので、このように構成された多層膜干渉
フィルタにおいては、耐久性が図4に示したものに比べ
て大幅に向上している。なお、このような多層膜干渉フ
ィルタの詳細については、本願出願人が平成2年1月1
4日付けにて特許出願している「多層膜干渉フィルタ」
(特願平2−5321号)を参照されたい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記多層膜
干渉フィルタにおいて、前記保護層Pの光学膜厚ndを
大きくすれば耐久性が向上するが、膜構成が基本形から
外れ製造が困難になると共に、透過帯の落ち込み(リッ
プル)が激しくなる。図3はこのことを示すもので、こ
の図において、曲線A〜Eは多層膜干渉フィルタに設け
られる保護層Pの光学膜厚ndを、それぞれ 0.1/
4,0.2/4, 0.3/4, 0.4/4, 0.
5/4としたときにおける透過特性を示すものであり、
また、曲線Fは保護層Pを設けないときの透過特性を示
している。
【0007】そこで、保護層Pを備えた多層膜干渉フィ
ルタにおいては、保護層Pの光学膜厚ndを基本単位膜
厚λ0 /4の0.09倍以下に抑えている。例えば、
一番薄い設計波長(基本単位膜厚λ0 /4)であるH
Cフィルタの場合で, 0.3μm( 0.3/3.4
1≒0.09)であり、CO2 フィルタやCOフィル
タの設計波長に対する比率は、それぞれほぼ0.07倍
、ほぼ0.06倍である。
【0008】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、保護層の厚みを大き
くしても透過帯の落ち込みがなく、特に耐久性に優れる
と共に製作が容易な多層膜干渉フィルタを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明においては、基板に高屈折率物質層と低屈折率
物質層とを交互に積層して、この積層が高屈折率物質層
で終わっている多層膜干渉フィルタにおいて、前記最終
層に低屈折率物質からなる保護層を被覆すると共に、前
記最終層のみまたは最終層とその一つ前の層の光学膜厚
を基本単位膜厚からずらせるようにしている。
【0010】
【作用】前記構成の多層膜干渉フィルタにおいては、保
護層を従来のものに比べて厚くすることができるので耐
久性に優れる。そして、保護層を厚くしても透過帯の落
ち込みがなく、また、光学膜厚を基本単位膜厚からずら
せる層が精々2つであるので製作が容易である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0012】図1は本発明に係る多層膜干渉フィルタの
一例を示し、この図に示すものが図5に示したものと大
きく異なる点は、保護層Pに隣接する高屈折率物質より
なる最終層(高屈折率物質層)Hl と、この最終層H
l に隣接する低屈折率物質よりなる層Ll の光学膜
厚を基本単位膜厚λ0 /4からずらせるようにした点
で、他の構成は、全く変わるところがなく、前記層Hl
 ,Ll 以外の層の光学膜厚は、基本単位膜厚λ0 
/4となるように設定してある。
【0013】なお、前記層Hl ,Ll の光学膜厚を
基本単位膜厚λ0 /4からどの程度ずらせるかは、当
業者が用いる最適化手法を使って計算すればよい。
【0014】図2および図6は、あるタイプの多層膜干
渉フィルタにおける理論分光スペクトルを示すもので、
図6は図5に示した前記特許出願に係る多層膜干渉フィ
ルタの理論分光スペクトルで、この多層膜干渉フィルタ
における層H,Lの全てにおける光学膜厚ndは、基本
単位膜厚λ0 /4に設定され、具体的にはλ0 =3
.43μmであり、保護層Pの光学膜厚は0.3/4μ
mである。 また、図2は図1に示した本発明に係る多層膜干渉フィ
ルタの理論分光スペクトルで、この多層膜干渉フィルタ
においては、最終層Hl とその一つ前の層Ll 以外
の層H,Lの光学膜厚ndは、前記と同様に、λ0 =
3.43μmに設定され、また、最終層Hl とその一
つ前の層Ll はこの基本単位膜厚からずらせるように
すると共に、保護層Pの光学膜厚は 1.7/4μmで
ある。
【0015】前記図2, 図6に示すように、最終層H
l とその一つ前の層Ll の光学膜厚ndを基本単位
膜厚λ0 /4からずらせた場合には、保護層Pの厚み
を従来の5倍以上にしても、透過帯の落ち込みがないこ
とが判る。そして、保護層Pを厚くできることにより、
耐久性がそれだけ向上する。また、この実施例のように
、光学膜厚ndを基本単位膜厚λ0 /4からずらせる
層は、保護層Pに隣接する最終層Hl とその一つ前の
層Ll のみであるから、製作が容易である。
【0016】本発明は、上述の実施例に限られるもので
はなく、光学膜厚を基本単位膜厚からずらせる層は、保
護層Pに接する最終層Hl のみであってもよい。また
、基板1としては、Siの他、サファイヤ,Ge,Si
O2などを用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保護層を従来のものに比べて厚くすることができるので
耐久性が大幅に向上する。また、保護層を厚くしても透
過帯の落ち込みがなく、さらに、光学膜厚を基本単位膜
厚からずらせる層が精々2つであるので製作が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層膜干渉フィルタの構成を示す
図である。
【図2】図1に示した多層膜干渉フィルタの理論分光ス
ペクトルを示す図である。
【図3】保護層の厚みを変化させたときにおける透過帯
の落ち込みの変化を示す図である。
【図4】従来の多層膜干渉フィルタの構成を示す図であ
る。
【図5】本願に先行する出願に係る多層膜干渉フィルタ
の構成を示す図である。
【図6】図5に示した多層膜干渉フィルタの理論分光ス
ペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1…基板、H…高屈折率物質層、L…低屈折率物質層、
Hl …最終層、Ll …最終層の一つ前の層、P…保
護層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  基板に高屈折率物質層と低屈折率物質
    層とを交互に積層して、この積層が高屈折率物質層で終
    わっている多層膜干渉フィルタにおいて、前記最終層に
    低屈折率物質からなる保護層を被覆すると共に、前記最
    終層のみまたは最終層とその一つ前の層の光学膜厚を基
    本単位膜厚からずらせるようにしたことを特徴とする多
    層膜干渉フィルタ。
JP4886691A 1991-02-21 1991-02-21 多層膜干渉フィルタ Pending JPH04267202A (ja)

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