JPH1078510A - フィルタ - Google Patents

フィルタ

Info

Publication number
JPH1078510A
JPH1078510A JP23500996A JP23500996A JPH1078510A JP H1078510 A JPH1078510 A JP H1078510A JP 23500996 A JP23500996 A JP 23500996A JP 23500996 A JP23500996 A JP 23500996A JP H1078510 A JPH1078510 A JP H1078510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
spacer layer
refractive index
thickness
index material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23500996A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hara
仁 原
Hideaki Yamagishi
秀章 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP23500996A priority Critical patent/JPH1078510A/ja
Publication of JPH1078510A publication Critical patent/JPH1078510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造を容易にし歩留りを向上させたフィルタ
を実現する。 【解決手段】 高屈折率の物質で形成した層と低屈折率
の物質で形成した層とを交互に積層して構成したλ/4
型多層膜、及び、前記λ/4型多層膜に挟み込まれてい
て透過特性を決定するスペーサ層とからなり、フィルタ
を構成する膜の厚さを面方向に異ならせることにより複
数の中心波長をもたせているフィルタにおいて、前記λ
/4型多層膜は膜厚が一定で、前記スペーサ層だけが面
方向に異なる膜厚になっていることを特徴とするフィル
タである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層膜で構成され
複数の中心波長をもったフィルタに関するものである。
更に詳しくは、膜の製造を容易にするための改良を施し
たフィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続スペクトルから特定のスペクトルを
取り出すために、高屈折率の物質で形成した層と低屈折
率の物質で形成した層とを交互に積層して構成した多層
膜による単色フィルタが用いられる。この単色フィルタ
は狭帯域干渉フィルタという。狭帯域干渉フィルタに
は、λ/4型多層膜、mλ/2スペーサ層、λ/4型多
層膜の順に積層してなるSHW(Single Hal
f Wave System)型フィルタや、λ/4型
多層膜、mλ/2スペーサ層、λ/4型多層膜、mλ/
2スペーサ層、λ/4型多層膜の順に積層したようにス
ペーサ層を2個設けたDWH(Double Half
Wave System)型フィルタがある。ここ
で、m=1,2,3…で、mの値は干渉条件によって決
める。
【0003】図6はSHW型フィルタの構成例を示した
図である。図6で、1はフィルタが形成される基板、2
は高屈折率の物質で形成した高屈折率物質層、3は低屈
折率の物質で形成した低屈折率物質層である。高屈折率
物質層2、低屈折率物質層3、高屈折率物質層2を積層
した部分でλ/4型多層膜4をなしている。基板1は透
光性がある基板で、例えば、ガラス、ゲルマニウム、シ
リコン等によって構成される。5は2つのλ/4型多層
膜の間に挟み込まれたスペーサ層である。図6に示すよ
うにλ/4型多層膜4が、高屈折率物質層、低屈折率物
質層、高屈折率物質層の順に積層されている場合は、そ
れと隣合うスペーサ層5は低屈折率の物質で構成され、
低屈折率物質層、高屈折率物質層、低屈折率物質層の順
に積層されている場合は、スペーサ層5は高屈折率の物
質で構成される。λ/4型多層膜4の高屈折率物質層2
と低屈折率物質層3の積層数は、フィルタの透過特性の
設計によって決められる。スペーサ層5は透過特性を決
定する膜となる。
【0004】図7は図6のSHW型フィルタの透過特性
の例を示した図である。従来より、SHW型フィルタの
中心波長の変更は、SHW型フィルタを構成している全
ての光学膜厚を変えることによって実現していた。中心
波長λと光学膜厚ndの関係は次式で与えられる。 nd=λ/4 n:屈折率,d:膜厚
【0005】図8及び図9は複数の中心波長をもったフ
ィルタの従来における構成例を示した図である。図8及
び図9で図6と同一のものは同一符号を付ける。図8は
3種類の中心波長をもったフィルタ、図9は中心波長が
連続的な値をとるフィルタである。図8では、基板1上
に膜厚の異なる3種類のフィルタを形成している。図9
はフィルタを構成する全ての膜の厚さが基板面方向に異
なる構成になっている。図8のフィルタでは中心波長が
断続的な値をとり、図9のフィルタでは連続的な値をと
る。
【0006】従来のフィルタでは、中心波長が異なるフ
ィルタを作るときにフィルタを構成する全ての膜の厚さ
を変えていた。フィルタは、高屈折率物質層、低屈折率
物質層及びスペーサ層の3種類の膜からなる。このた
め、中心波長が異なるフィルタを作るときには、(3種
類)×(中心波長の数)だけ膜厚を変えなければならず
製造が繁雑になる。また、中心波長を長くするときは、
全ての膜の膜厚を厚くするため、総膜厚が大きくなる。
これにより、膜が剥離する確立が高くなり、歩留りが低
下する。さらに、成膜時間が長くなって製造コストが高
くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、中心波長が異
なるフィルタを作るときにスペーサ層の膜厚だけを変え
ることによって、製造を容易にし歩留りを向上させたフ
ィルタを実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、高屈折率の物
質で形成した層と低屈折率の物質で形成した層とを交互
に積層して構成したλ/4型多層膜、及び、前記λ/4
型多層膜に挟み込まれていて透過特性を決定するスペー
サ層とからなり、フィルタを構成する膜の厚さを面方向
に異ならせることにより複数の中心波長をもたせている
フィルタにおいて、前記λ/4型多層膜は膜厚が一定
で、前記スペーサ層だけが面方向に異なる膜厚になって
いることを特徴とするフィルタである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を説明
する。図1は本発明の一実施例を示した構成図である。
図1のフィルタでは、高屈折率物質層2と低屈折率物質
層3の膜厚は一定で、スペーサ層5の膜厚だけが基板面
の方向に連続的に変化している。スペーサ層5の膜厚
は、基準となる中心波長λ0を得るための膜厚d0からλ
/4型多層膜4の不透過帯域内の最大中心波長λnを得
るための膜厚dnまで連続的に変化している。これによ
って、λ0からλnまで連続的な中心波長が得られる。
【0010】図2は本発明の他の実施例を示した構成図
である。図2のフィルタでは、基板1上に3つのフィル
タが形成されている。3つのフィルタは、高屈折率物質
層2と低屈折率物質層3の膜厚は等しいが、スペーサ層
5の膜厚だけが異なる。これによって、断続的に3種類
の中心波長が得られる。
【0011】フィルタのアレイ化や多波長化の条件によ
って、スペーサ層の膜厚変化を連続的または断続的に変
化する構成を選択する。
【0012】図1及び図2に示すフィルタの動作を説明
する。図1及び図2に示すフィルタは、7層のSHW型
狭帯域干渉フィルタである。図1及び図2に示すフィル
タで、波長λを2μmとした場合、多層膜中にスペーサ
層が存在せずに全てλ/4型多層膜とすると、図3に示
すように波長2μmを中心とする不透過帯域が存在す
る。ここに特定スペクトルを取り出すために必要なmλ
/2スペーサ層を入れると、図4に示す透過特性にな
る。すなわち、不透過帯域に透過ピークができる。mλ
/2スペーサ層はスペーサ層5である。mの値はフィル
タ設計によって決める。スペーサ層の膜厚を変えると透
過ピークの中心波長が変わる。従って、異なる膜厚のス
ペーサ層を設けることによって複数の中心波長をもった
フィルタを構成できる。このとき、フィルタの膜は、λ
/4型多層膜、mλ/2スペーサ層、λ/4型多層膜の
順で積層されている。図5はスペーサ層の膜厚増加率を
基準膜厚d0の0%から40%まで変化させたときの透
過特性の例を示した図である。スペーサ層の膜厚増加率
を40%よりも大きくすると、λ/4型多層膜の不透過
帯域外に透過ピークが出てしまい、波長選択性の悪化や
迷光成分の増加が発生するため、膜厚増加率の範囲は限
定される。
【0013】なお、狭帯域干渉フィルタの不要な透過帯
域をカットするため、ショートウェーブパスフィルタ
(SWPF)やロングウェーブパスフィルタ(LWP
F)等が必要であるが、本発明では1組の膜厚が固定さ
れたSWPFとLWPFで不要な透過帯域をカットでき
る。
【0014】また、本発明のフィルタはスペーサ層を2
つ持ったDWH型フィルタにも適用可能なため、透過率
の幅や透過域から不透過域への傾斜を改善することも可
能である。このとき、フィルタを構成する膜は、λ/4
型多層膜、mλ/2スペーサ層、λ/4型多層膜、mλ
/2スペーサ層、λ/4型多層膜の順に積層される。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、スペーサ層の膜厚だけ
を変えることによって中心波長が異なるフィルタを作っ
ているため、従来におけるフィルタ製造時の繁雑性を改
良できる。中心波長を長くするとスペーサ層の膜厚が大
きくなるが、フィルタの総膜厚が従来例に比べて小さく
なる。これによって、膜が剥離する確立が低下し、歩留
りを向上することができる。さらに、成膜時間が短縮し
て製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図3】本発明の動作説明図である。
【図4】本発明の動作説明図である。
【図5】本発明の動作説明図である。
【図6】SHW型フィルタの構成例を示した図である。
【図7】図6のSHW型フィルタの透過特性の例を示し
た図である。
【図8】複数の中心波長をもったフィルタの従来におけ
る構成例を示した図である。
【図9】複数の中心波長をもったフィルタの従来におけ
る構成例を示した図である。
【符号の説明】
1 基板 2 高屈折率物質層 3 低屈折率物質層 4 λ/4型多層膜 5 スペーサ層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高屈折率の物質で形成した層と低屈折率
    の物質で形成した層とを交互に積層して構成したλ/4
    型多層膜、及び、前記λ/4型多層膜に挟み込まれてい
    て透過特性を決定するスペーサ層とからなり、フィルタ
    を構成する膜の厚さを面方向に異ならせることにより複
    数の中心波長をもたせているフィルタにおいて、 前記λ/4型多層膜は膜厚が一定で、前記スペーサ層だ
    けが面方向に異なる膜厚になっていることを特徴とする
    フィルタ。
JP23500996A 1996-09-05 1996-09-05 フィルタ Pending JPH1078510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23500996A JPH1078510A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23500996A JPH1078510A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 フィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1078510A true JPH1078510A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16979721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23500996A Pending JPH1078510A (ja) 1996-09-05 1996-09-05 フィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1078510A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010092898A1 (ja) * 2009-02-13 2010-08-19 パナソニック電工株式会社 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
JP2010186147A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
JP2010186146A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
JP2010186145A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
WO2011071011A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 パナソニック電工株式会社 赤外線式炎検知器
JP2016513240A (ja) * 2013-01-29 2016-05-12 ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. 可変光学フィルターおよびそれに基づく波長選択型センサー
WO2017026358A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 カナレ電気株式会社 波長ロックされたビーム結合型半導体レーザ光源
CN110612001A (zh) * 2018-06-14 2019-12-24 因特瓦克公司 多色介电涂层及uv喷墨打印
US11187834B2 (en) * 2018-06-14 2021-11-30 Intevac, Inc. Multi-colored dielectric coating

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102326104A (zh) * 2009-02-13 2012-01-18 松下电工株式会社 红外滤光器及红外滤光器的制造方法
JP2010186147A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
JP2010186146A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
JP2010186145A (ja) * 2009-02-13 2010-08-26 Panasonic Electric Works Co Ltd 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
WO2010092898A1 (ja) * 2009-02-13 2010-08-19 パナソニック電工株式会社 赤外線光学フィルタおよびその製造方法
CN102713540A (zh) * 2009-12-09 2012-10-03 松下电器产业株式会社 红外线式火焰检测器
WO2011071011A1 (ja) * 2009-12-09 2011-06-16 パナソニック電工株式会社 赤外線式炎検知器
KR101372989B1 (ko) * 2009-12-09 2014-03-12 파나소닉 주식회사 적외선 불꽃 검출기
JP5838347B2 (ja) * 2009-12-09 2016-01-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 赤外線式炎検知器
JP2016513240A (ja) * 2013-01-29 2016-05-12 ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッドViavi Solutions Inc. 可変光学フィルターおよびそれに基づく波長選択型センサー
WO2017026358A1 (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 カナレ電気株式会社 波長ロックされたビーム結合型半導体レーザ光源
CN110612001A (zh) * 2018-06-14 2019-12-24 因特瓦克公司 多色介电涂层及uv喷墨打印
US11187834B2 (en) * 2018-06-14 2021-11-30 Intevac, Inc. Multi-colored dielectric coating

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3844886B2 (ja) 光フィルタの製造方法
US9229219B2 (en) Optical filter, optical filter module, spectrometric instrument, and optical instrument
US7019906B2 (en) Indium-tin oxide thin film filter for dense wavelength division multiplexing
JP2002311235A (ja) 複合型の光分散補償素子とその素子を用いた光分散補償方法
JPH1078510A (ja) フィルタ
US6407863B1 (en) Dual transmission band interference filter
US7315420B2 (en) CWDM filter with four channels
JP5475728B2 (ja) 光フィルター
JPH11202127A (ja) ダイクロイックミラー
JPS61141402A (ja) 偏光分離膜
JP3584257B2 (ja) 偏光ビームスプリッタ
JPH07209516A (ja) 光学多層膜フィルタ
JPH04145414A (ja) 光導波路型波長フィルタ
JP2003121637A (ja) ファブリペローフィルタ
JP7251099B2 (ja) バンドパスフィルタ及びその製造方法
US20080107874A1 (en) Optical element including dielectric multilayer film and manufacturing method thereof
JP2012108220A (ja) 光フィルターおよび光機器
JP3953788B2 (ja) 光学多層膜フィルタ
JP2003248116A (ja) 多層膜フィルタ及びその製造方法並びにその製造装置
CN113376748B (zh) 集成硅基布拉格反射器的合分波器件及制备方法
JP4071996B2 (ja) 光学薄膜フィルタ
JP2004020653A (ja) 誘電体多層膜フィルタ素子およびこれを用いた光部品
JP2005114812A (ja) 複合誘電体多層膜フィルタ
JPH11326633A (ja) 波長選択素子およびこれを使用した光学装置
JP2003287655A (ja) 光コネクタ型波長フィルタ