JPH042587B2 - - Google Patents

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JPH042587B2
JPH042587B2 JP62228203A JP22820387A JPH042587B2 JP H042587 B2 JPH042587 B2 JP H042587B2 JP 62228203 A JP62228203 A JP 62228203A JP 22820387 A JP22820387 A JP 22820387A JP H042587 B2 JPH042587 B2 JP H042587B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C321/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C321/02Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C321/04Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/02Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols
    • C07C319/06Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of thiols from sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C319/00Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides
    • C07C319/14Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
    • C07C319/18Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides by addition of thiols to unsaturated compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C321/02Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C321/06Thiols having mercapto groups bound to acyclic carbon atoms of a saturated carbon skeleton containing rings

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、チオエーテルと硫化水素とから適当
な触媒の存在下でメルカプタンを製造する方法に
関するものである。 従来の技術 メルカプタンは工業的に重要であるため、この
化合物を製造する方法の完成に向けて多数の研究
が今までになされている。現在最も多く利用され
ている方法は、硫化水素H2Sとアルコールまたは
オレフインの反応がもとになつている。たいてい
の場合、様々なチオエーテルが主たる副産物とし
て生成する。これらチオエーテルはメルカプタン
とアルコールまたはオフレインとの反応により主
として生成したもので、用いる方法によりそれぞ
れ異なる。メルカプタンの製造中に得られる対称
なチオエーテルは、少数のものを除いては一般に
商品価値がない。 そこで、様々な触媒の存在下でこれらチオエー
テルに硫化水素を反応させることにより、チオエ
ーテルを対応するメルカプタンに転化させる方法
が多数提案された。 発明が解決しようとする問題点 (より強力な触媒を使用し、助触媒として二硫
化炭素を導入することにより)確かにある程度の
改善は見られた。しかし、この転化反応は高温
(250〜360℃)で行わせる必要があるため好まし
くない副産物が生成する。この結果、メルカプタ
ンの選択率がかなり低下してしまう。 本発明では、メルカプタンの収率ならびに選択
性が非常に高いだけでなく、第一または第二メル
カプタンを容易に得ることができるという利点を
もつ新しい方法を提供する。 問題点を解決するための手段 本発明は、適当な酸触媒の存在下で硫化水素と
チオエーテルと反応させる方法において、チオエ
ーテルとしてイオウ原子が第三炭素原子と第一ま
たは第二炭素原子とに結合している(以下の式参
照)チオエーテルを用いることを特徴としてい
る。この反応は室温から200℃の間の温度、好ま
しくは80℃以上の温度で且つ好ましくは加圧下で
行われる。チオエーテルは液体または気体状態で
ある。 本発明の硫化水素による分解反応
(sulfhydrolyse)の化学反応式は以下のように表
される。 (ただし、R1、R2、R3は炭化水素基、特にア
ルキル基、シクロアルキル基、または/およびア
リール基であり、互いに同じでも異なつていても
よい。これら炭化水素基と結合した炭素原子は従
つて第三炭素原子である。これに対してQ1とQ2
はR1、R2およびR3と同じものを表し、その一つ
は水素原子でもよく、または1つ以上の官能基を
有していてもよい。 このようにして、チオエーテル(A)から第三メル
カプタン(B)とメルカプタン(C)を得ることができ
る。メルカプタン(C)は、基Qの種類に応じて第一
または第二メルカプタンとなる。 作 用 この新しい反応を利用したメルカプタンの製造
法が多数考えられる。安価なチオエーテル(A)減が
あつて、しかも2種類のメルカプタン(B)と(C)の用
途がある場合には、この2種類のメルカプタンを
同時に回収することができる。メルカプタン(C)の
みを製造する極めて興味のある方法は、メルカプ
タン(B)を再利用してオレフイン からチオエーテル(A)を新たに生成させることを特
徴とする。この反応は、以下の化学反応式で表さ
れる。 (ただし、Q1
【式】を表し、この中の Q3およびQ4は水素原子または炭化水素基である) どのようなチオエーテル(A)を製造するかで合成
法が異なる。すなわち、このチオエーテル(A)の合
成には、ラジカル法または/および光化学的方法
を用いる場合と、不均一触媒系反応による場合が
ある。 技術的、経済的観点から、チオエーテル(A)を得
るのにオレフイン以外の原料、すなわちハロゲン
化誘導体やアルコール等を用いた公知の他の合成
方法を利用することもできる。これらの原料を上
記の2つの反応(1)と(2)を用いて繰り返し利用する
ことによつてメルカプタン(C)を製造することがで
きる。実際には、反応(1)と(2)は、反応(2)の次に反
応(1)という順番で行わせる。 本発明の新しい方法を実施するにあたつては多
様な基R1、R2、R3および基Q1、Q2、Q3、Q4、を
有する化合物を用いることができる。しかし、最
もよく使われている化合物の基R1〜R3は炭素原
子を1〜24個、特に1〜18個含むアルキル基また
は/およびアルキル基で置換された部分を有して
いてもよい炭素原子を5〜10個含むシクロアルキ
ル基またはアリール基の中から選択する。基Q1
〜Q4に関しても同様であるが、この中のいくつ
かの基は水素原子Hでもよい。あるいは、基Q1
〜Q4のうちのいくつかの基は、−CN、−COOH、
−OH、−NH2、ハロゲン原子、エステル、エー
テルオキシ、アミド、第三イオウではないイオ
ウ、スルホキシド、スルホン等の官能基を有して
いてもよい。 上記の繰り返し方式を利用する場合には、メル
カプタン(B)、すなわちR1R2R3−C−SHの沸点
が、製造するメルカプタン(C)、すなわちQ1Q2
HC−SHの沸点とは十分に異なつていて蒸留に
より両者を分離することが簡単であるように基
R1〜R3を選ぶことが好ましい。 例えば、本発明の方法を用いると以下の反応を
ほぼ定量的に実現することができる。 従つて、生成した2種類の化合物を蒸留により
分離するのは容易であり、第三ブチルメルカプタ
ンのほうを利用して光化学的反応またはラジカル
反応を行わせることにより出発物質の硫化物(チ
オエーテル)を再び製造することができる。この
化学反応を式で表すと以下のようになる。 このチオエーテル(A′)を利用して、反応
(1′)を行わせることによりn−アミルメルカプ
タンを再び生成させる。以下、同様の操作を繰り
返す。 本発明の方法を実現するのに好ましい触媒は、
天然のアルミノケイ酸塩、または合成のアルミノ
ケイ酸塩である例えばゼオライト、または、強酸
性のイオン交換樹脂である。天然のアルミノケイ
酸塩としては、アルミナの含有量が1〜20%のシ
リカ−アルミナを挙げることができる。なお、こ
のアルミノケイ酸塩は、デイヴイソンケミカル
(DAVISON CHEMICAL)社が製造している。
天然のアルミノケイ酸塩としてはまた、以下の一
般式 (Mg−Ca)O・AI2O3・5SiO2・nH2O を有する酸性のモンモリロナイト誘導体を挙げ
ることもできる。なお、このモンモリロナイト誘
導体はフイルトロール(FILTROL)という商標
名で市販されている。 ゼオライトとしては、アルカリ金属をNa2Oの
形態で15重量%未満、特に3重量%未満含むX型
またはY型のものが好ましい。 イオン交換樹脂として陽イオン交換樹脂を用い
る場合には、このイオン交換樹脂はそのままある
いは、無機または有機の担体に固定して使用可能
なスルホン基を有する芳香族系ポリマー構造、ま
たはペルフルオロ化脂肪族構造を有する酸性カチ
オン交換樹脂である。 上記のイオン交換樹脂がポリマー構造の場合の
ポリマー材料は、ポリスチレンとジビニルベンゼ
ンを主成分とすることができる。この場合、イオ
ン交換樹脂はスルホン樹脂である。このスルホン
樹脂は、アンバーライト(Amberlite)、アンバ
ーリスト(Amberlyst)、ルワテイツト
(Lewatit)、ドウエツクス(Dowex)、デユオラ
イト(Duolite)という名称で市販されている。
ペルフルオロスルホン酸系のイオン交換樹脂は、
デユ ポン ドウ ヌムール(DU PONT DE
NEMOURS)社によつてナフイオン
(NAFIONS)という名称で市販されている。 第族または第族の様々な金属の酸化物また
は硫化物を含浸させたアルミナを主成分とする触
媒も本発明に適している。 先に説明したように、本発明の硫化水素による
分解反応(1)は、使用するチオエーテルの種類に応
じて室温〜200℃(80℃よりも高い温度が好まし
い)で行わせる。最も一般的なのは、このチオエ
ーテルが炭素原子を6〜24個含んでおり、温度の
最適値が100〜180℃、特に110〜155℃の場合であ
る。 チオエーテルと硫化水素H2Sを触媒の存在下で
反応させる時間は場合によつて異なるが、一般に
15〜120分である。 上記の反応はわずかな加圧状態で行わせるとよ
い。しかし、生成率を大きく向上させ、かつ、二
次反応が起こるのを防止するためには、より大き
な圧力、すなわち5〜30バール、特に10〜20バー
ルの圧力下で反応を行わせるのが好ましい。 本発明の方法を実施するにあたつては、チオエ
ーテルに対して硫化水素を化学量論的量よりも所
定量だけ過剰に存在させることが望ましい。例え
ば、使用するチオエーテル1モルに対して硫化水
素H2Sを1〜6モル、特に2〜4モルの割合で用
いる。 本発明を実施する最も一般的な方法は、硫化水
素H2Sと気体または液体状態のチオエーテルの混
合物を、温度と圧力を所望の値に設定した反応容
器内に装入した触媒中を通過させる方法である。
この場合、混合物は、均一でも不均一でもよい。 一般に、上記の混合物を触媒と接触させること
により得られた生成物には分留操作を施す。上記
の繰り返し方式の場合には、生成した第三メルカ
プタンをチオエーテル生成反応容器内に戻す。こ
れに対して転化していないチオエーテルは硫化水
素による分解用反応容器の入口に戻して再度利用
する。本発明の条件では、得られる第一または第
二メルカプタンの純度は99%を越える。 実施例 以下に本発明の方法の可能な実施例と、この新
しい方法の実際上の利点を示す。なお、本発明が
これら実施例に限定されることはない。 実施例 1 第三ブチルメルカプタンとn−ドデシルメルカ
プタンを同時に製造する方法。 有効容量が200mlで直径が25mmのパイプ状反応
容器を使用する。この反応容器内には、アンバー
リスト15(AMBERLYST 15)という名称で市販
されている陽イオン交換樹脂200mlを前もつて乾
燥させたものを装入しておく。この陽イオン交換
樹脂中を一時間当り、84gの硫化第三ブチル−n
−ドデシル(CH33C−S−CH2(CH210CH3
45gの硫化水素H2Sとを通過させる(すなわち、
硫化水素H2S4モルに対して上記チオエーテルが
1モルの割合)。 反応容器内の圧力を15バールに維持し、温度を
100±2℃に調節する。温度調節のためには、反
応容器を取り囲む二重ジヤケツト内で温度一定の
油を循環させる。 反応により得られた粗生成物を分析すると、出
発物質のチオエーテルが転化した割合が65%であ
り、第三ブチルメルカプタン(CH33C−SHとn
−ドデシルメルカプタンCH3(CH210CH2−SH
のみが生成することがわかる。n−ドデシルメル
カプタンの選択率はほぼ100%で、生産性43g/
時である。 実施例 2 上記の第三ブチルメルカプタンの循環式再利用 実施例1の操作を実施して得られた2種類の生
成物を蒸留により互いに分離した。両者の沸点が
大きく異なるため蒸留が容易に行なえる。 所望の生成物であるn−ドデシルメルカプタン
を回収した後、第三ブチルメルカプタンを光化学
反応用容器内を通過させる。この方法について以
下に説明する。 光化学反応用容器は、実効容量が300mlのステ
ンレス製円筒容器である。この円筒容器の軸線上
には水銀ランプを収容した石英製パイプが同軸に
なるように固定されている。この水銀ランプから
最大発光は波長が350nmのときである。 反応媒体の冷却および撹拌には外側ジヤケツト
を利用する。このジヤケツトには循環用ポンプと
熱交換器が取り付けられている。この熱交換器を
用いることにより反応媒体の温度を20±2℃に保
つておくことが可能になる。 上記の光化学反応用容器内に第三ブチルメルカ
プタン(CH33C−SHと、1−ドデセンにベンゾ
フエノンと亜リン酸トリブチルを添加したものと
を連続的に導入する。第三ブチルメルカプタンの
導入速度は135g/時、すなわち1.5モル/時であ
り、1−ドデセンの導入速度は168g/時、すな
わち1モル/時である。また、ベンゾフエノンは
2.2×10-3モル/時、亜リン酸トリブチルは0.6×
10-3モル/時の割合で添加する。この光化学反応
容器から排出される液体の流量を測定する。蒸留
により、この流出液体から余分なメルカプタンと
転化していないドデセンを除去する。この光化学
反応用容器内の化学反応は以下のように表され
る。 (CH33C−SH+CH2=CH−(CH29−CH3
(CH33C−S−CH2−(CH210CH3この反応の結
果、チオエーテルが129g/時の割合で生成する。
この値は、使用したドデセンに対する収率が50%
であることを意味する。このチオエーテルを実施
例1の操作を実施する際に使用してn−ドデシル
メルカプタンを製造する。上記の操作サイクルを
10回繰り返す。この結果得られるn−ドデシルメ
ルカプタンは、ドデセンに対する平均転化率が
77.9%であり、選択率が99%である。 実施例 3 触媒としてのアルミノケイ酸塩 (Mg−Ca)O・AI2O3・5SiO2・nH2Oという
構造を有する、フイルトロールという商品名で市
販されている酸性モンモリロナイト誘導体を用い
て実施例1の操作を行つた。アンバーリストの代
わりにこの酸性モンモリロナイト誘導体触媒を
200ml反応容器内に詰めておく。 チオエーテルの転化率は59%であつた。また、
得られたメルカプタンは実施例1で生成したメル
カプタンと同じぐらい純粋であつた。 実施例 4 酸化第三オクチル−n−ブチルの硫化水素に
よる分解反応 この実施例で使用する上記のチオエーテルは、
市販されている第三オクチルメルカプタンにラジ
カル付加反応を利用して1−ブテンを添加するこ
とにより製造した。硫化水素による分解反応の目
的は、このチオエーテルを二種類のメルカプタ
ン、すなわち第三オクチルメルカプタンとn−ブ
チルメルカプタンに変換することである。この反
応は以下のように表される。 この反応を行わせるにあたつては、実施例1と
同じ操作条件にした。すなわち、温度110℃、圧
力15バールの条件にし、触媒としてはアンバーリ
スト樹脂を200ml使用した。上記のチオエーテル
の流量は34g/時であり、硫化水素H2Sの流量は
45g/時である。(すなわち、チオエーテル1モ
ルに対して硫化水素H2Sを4モルの割合)。 上記の反応の結果、n−ブチルメルカプタン
CH3CH2CH2CH2SHが20g/時の割合で生成す
る。選択率はほぼ100%であり、上記のチオエー
テルの転化率は66%である。 このn−ブチルメルカプタンの沸点が98℃であ
るのに対して第三オクチルメルカプタンの沸点が
150℃であるため、前者を後者分離するのは容易
である。第三オクチルメルカプタンは、硫化第三
オクチル−n−ブチルを新たに製造するのに利用
する。このようにして製造された硫化第三オクチ
ル−n−ブチルを用いて上記の反応を新たに行わ
せることができる。 実施例 5 硫化第三ブチルイソプロピルの硫化水素による
分解反応 出発物質である上記のチオエーテルは、ソーダ
を触媒として第三ブチルメルカプタンと塩化イソ
プロピルを反応させることにより製造した。 硫化水素による分解反応の目的は、このチオエ
ーテルをイソプロピルメルカプタンと第三ブチル
メルカプタンに変換することである。この反応は
以下のように表される。 この反応を行わせるにあたつては、実施例1と
同じ操作条件にした。すなわち、温度110℃、圧
力15バールの条件にし、触媒としてはアンバーリ
スト樹脂を200ml使用した。上記のチオエーテル
の流量は43.5g/時であり、硫化水素H2Sの流量
は45g/時である(すなわち、チオエーテル1モ
ルに対して硫化水素H2Sを4モルの割合)。 上記の反応の結果、イソプロピルメルカプタン
が17.8g/時の割合で生成する。選択率はほぼ
100%であり、上記のチオエーテルの転化率は71
%である。 実施例 6 ω−第三ブチルメルカプトウンデカン酸の硫化
水素による分解反応 上記の酸−硫化物の形態の反応剤は、ソーダを
触媒として第三ブチルメルカプタンと11−ブロモ
ウンデカン酸を反応させることにより前もつて製
造しておいた。この反応剤に硫化水素による分解
反応を行わせると11−メルカプトウンデカン酸が
得られ、かつ、第三ブチルメルカプタンが回収さ
れる。 この反応は以下のように表される。 この反応を行わせるにあたつては、実施例1と
同じ操作条件にした。すなわち、温度110℃、圧
力15バールの条件にし、触媒としてはアンバーリ
スト樹脂を200ml使用した。上記の酸−硫化物は
ヘプタン中に溶解させて溶液にしてから0.32モ
ル/時の割合で反応容器内に導入する。これに対
して硫化水素H2Sは、ガスとして1.30モル/時の
割合で導入する。 上記の反応の結果、11−メルカプトウンデカン
酸が41.88g/時の割合で生成する。選択率はほ
ぼ100%である。出発物質である硫化物−酸の転
化率は60%である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸触媒の存在下でチオエーテルを硫化水素と
    反応させてチオエーテルからメルカプタンを製造
    する触媒反応方法において、 上記チオエーテルとして下記の式のチオエーテ
    ルを用いることを特徴とする方法: (ここで、 R1,R2およびR3はアルキル基、シクロアルキ
    ル基およびアリール基によつて構成される群の中
    から選択される基であり、互いに同一でも異なつ
    ていてもよく、 Q1およびQ2は互いに同一でも異なつていても
    よいアルキル基、シクロアルキル基およびアリー
    ル基によつて構成される群の中から選択される基
    であるか、Q1とQ2の中の1方が水素原子であり、
    Q1とQ2の中の少なくとも1方は−COOH、−CN、
    −OH、−NH2、ハロゲン原子、エーテルオキシ
    基、エステル基、アミド基、第三イオウではない
    イオウ、スルホキシド基またはスルホン基を有し
    ていてもよい)。 2 R1〜R3およびQ1、Q2を構成するアルキル基
    が1〜24個の炭素原子を有するアルキル基である
    か、R1〜R3およびQ1、Q2を構成するシクロアル
    キル基またはアリール基が5〜10個の炭素原子を
    有するシクロアルキル基またはアリール基である
    特許請求の範囲第1項に記載の方法。 3 酸触媒がイオン交換材料である特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の方法。 4 イオン交換材料がイオン交換樹脂またはゼオ
    ライトある特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5 酸触媒がアルミノケイ酸塩である特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の方法。 6 アルミノケイ酸塩がモンモリロナイト型のア
    ルミノケイ酸塩である特許請求の範囲第5項に記
    載の方法。 7 酸触媒がスルホン基を有する芳香族ポリマー
    構造またはペルフルオロ化された脂肪族ポリマー
    構造を有するイオン交換樹脂である特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の方法。 8 酸触媒が担体に含浸させたリン酸である特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。 9 室温から200℃の間の温度範囲で実施する特
    許請求の範囲第1〜8項のいずれか一項に記載の
    方法。 10 5〜30バールの圧力下で実施する特許請求
    の範囲第1〜9項のいずれか一項に記載の方法。 11 チオエーテル1モルに対して1〜6モルの
    比率で硫化水素H2Sを用いる特許請求の範囲第1
    〜10項のいずれか一項に記載の方法。 12 生成した第三メルカプタン(R1R2R3)−C
    −SHを第一または第二メルカプタン(Q1Q2)−
    CH−SHから分離し、分離した第三メルカプタ
    ンを用いてオレフインまたは上記チオエーテルを
    生成可能な他の任意の化合物と反応させて上記チ
    オエーテルを再度生成させ、こうして得られたチ
    オエーテルを上記方法で再度用いる特許請求の範
    囲第1〜11項のいずれか一項に記載の方法。 13 上記オレフインが下記の式で表される特許
    請求の範囲第12項に記載の方法: (ここで、 はQ1を表し、Q3とQ4は水素原子または炭化水素
    基を表す)。
JP62228203A 1986-09-11 1987-09-11 触媒を用いてチオエーテルからメルカプタンを製造する方法 Granted JPS63119452A (ja)

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