JPH0228585B2 - Furuoroarukanoorunoseiho - Google Patents
FuruoroarukanoorunoseihoInfo
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- JPH0228585B2 JPH0228585B2 JP2649386A JP2649386A JPH0228585B2 JP H0228585 B2 JPH0228585 B2 JP H0228585B2 JP 2649386 A JP2649386 A JP 2649386A JP 2649386 A JP2649386 A JP 2649386A JP H0228585 B2 JPH0228585 B2 JP H0228585B2
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Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、ハロゲン化フルオロアルキルからフ
ルオロアルカノールを製造する新規な方法に関す
る。 [従来技術] フルオロアルカノールは、フルオロアルキルア
クリレート及びフルオロアルキルメタクリレート
の原料として用いられ、更に、これらの単独でま
たはアルキルアクリレートもしくはアルキルメタ
クリレート等と共に重合させて得られる重合体
は、撥水撥油剤として用いられる。 従来知られているフルオロアルカノールの製法
においては、ハロゲン化フルオロアルキルの脱ハ
ロゲン化水素反応が生じて、パーフルオロアルキ
ルエチレン(RfCH=CH2)が少なからず生成す
る。これをフルオロアルカノールから分離するこ
とは極めて困難であり、最終製品の性能、たとえ
ば、撥水撥油剤での撥水性または撥油性に悪影響
を与える。たとえば、式: RfCH2CH2X [式中、Rfは炭素数1〜23のパーフルオロアル
キル基、Xは臭素またはコウ素を表わす。] で示されるハロゲン化フルオロアルキルを式: HCONHR [式中、Rは水素または低級アルキル基を表わ
す。] で示されるギ酸アミドまたはN―アルキルギ酸ア
ミドと反応させてフルオロアルカノールを製造す
る方法において、パーフルオロアルキルエチレン
の生成率は3.8〜11.8%にも達する(特開昭52−
116406号参照)。 [発明の目的] 本発明の目的は、パーフルオロアルキルエチレ
ンの生成をできる限り抑制する、ハロゲン化フル
オロアルキルからのフルオロアルカノールの製法
を提供することにある。 [発明の構成] 本発明の要旨は、式: RfCH2CH2OH [式中、Rfは炭素数1〜23のパーフルオロアル
キル基を表わす。] で示されるフルオロアルカノールの製法であつ
て、式: RfCH2CH2X [式中、Rfは、前記と同意義。Xは臭素または
コウ素を表わす。] で示されるハロゲン化フルオロアルキルを水また
は炭素数1〜5のアルカノールおよび式: R1R2SO [式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のア
ルキル基を表わす。] で示されるジアルキルスルホキシドと接触させて
反応させることを特徴とする製法に存する。 本発明の製法により、パーフルオロアルキルエ
チレンの生成は、2.5%以下に抑制される。 本発明において、接触させるハロゲン化フルオ
ロアルキル/水または炭素数1〜5のアルカノー
ルのモル比は、化学量論的には1/(1/E)で
ある。ただし、Eは水またはアルカノールの1分
子中のOH基数(水1分子中のOH基数は1とす
る。)である。ハロゲン化フルオロアルキル/水
または炭素数1〜5のアルカノールのモル比は、
化学量論の通常1/1〜1/50であり、特に1/
1.5〜1/25であることが好ましい。 また、本発明においては、さらにジアルキルス
ルホキシドとの接触下で行う。ハロゲン化フルオ
ロアルキル/ジアルキルスルホキシドのモル比
は、通常1/1〜1/100であり、特に1/5〜
1/20であることが好ましい。ジアルキルスルホ
キシドを前記範囲よりも過剰に使用する場合、目
的化合物が溶解してその回収率が低くなる。ま
た、ジアルキルスルホキシドの使用量が少なすぎ
る場合、反応速度が小さくなる。 本発明の製法により、転化率は90%以上に、目
的化合物の選択率は75〜85%程度に達し、好まし
い態様において、反応系中に酸素または不活性気
体を供給しながら反応を行う。上記溶媒の使用と
酸素または不活性気体の供給を併用することによ
つて、目的化合物の選択率は90%以上に達し、更
に本発明特有の副生物であるフルオロアルキルメ
チルチオエーテル及びフルオロアルキルメチルス
ルホキシドの生成率は低くなる。不活性気体とし
ては、窒素、ヘリウム、アルゴン等が挙げられ
る。 本発明の製法の反応温度は、通常100〜180℃程
度、好ましくは120〜150℃程度である。反応温度
が余りに高い場合に、好ましくない副反応が多く
なり、また反応温度が余りに低い場合に、反応速
度が低くなり、いずれの場合にも目的物の収率が
低下する。上記の反応温度において、反応時間は
1〜10時間程度、好ましくは2〜6時間である。
反応圧力は特に限定されない。なお、本発明の反
応は、反応体が相互に緊密に接触し得るように行
なうことが好ましく、これは通常、簡単な攪拌ま
たは振とう操作により行う。 生成したフルオロアルカノールを分離するに
は、水洗、分留及び抽出などのいずれも用い得
る。たとえば、反応混合物に水を添加すると、目
的物と未反応ジアルキルスルホキシド/水の二層
になり、容易に分離できる。 [実施例] 以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1〜4 C8F17CH2CH2I57.4g(0.1モル)、ならび第1
表に示す所定量のジメチルスルホキシド
(DMSO)及び水を冷却還流器・攪拌機付200ml
ガラス製四つ口丸底フラスコに仕込み、140℃で
4時間攪拌して反応を行つた。反応混合物を水
300mlで洗浄した後、油層を秤量し、ガスクロマ
トグラフで分析した。転化率及び選択率の結果を
第1表に示す。
ルオロアルカノールを製造する新規な方法に関す
る。 [従来技術] フルオロアルカノールは、フルオロアルキルア
クリレート及びフルオロアルキルメタクリレート
の原料として用いられ、更に、これらの単独でま
たはアルキルアクリレートもしくはアルキルメタ
クリレート等と共に重合させて得られる重合体
は、撥水撥油剤として用いられる。 従来知られているフルオロアルカノールの製法
においては、ハロゲン化フルオロアルキルの脱ハ
ロゲン化水素反応が生じて、パーフルオロアルキ
ルエチレン(RfCH=CH2)が少なからず生成す
る。これをフルオロアルカノールから分離するこ
とは極めて困難であり、最終製品の性能、たとえ
ば、撥水撥油剤での撥水性または撥油性に悪影響
を与える。たとえば、式: RfCH2CH2X [式中、Rfは炭素数1〜23のパーフルオロアル
キル基、Xは臭素またはコウ素を表わす。] で示されるハロゲン化フルオロアルキルを式: HCONHR [式中、Rは水素または低級アルキル基を表わ
す。] で示されるギ酸アミドまたはN―アルキルギ酸ア
ミドと反応させてフルオロアルカノールを製造す
る方法において、パーフルオロアルキルエチレン
の生成率は3.8〜11.8%にも達する(特開昭52−
116406号参照)。 [発明の目的] 本発明の目的は、パーフルオロアルキルエチレ
ンの生成をできる限り抑制する、ハロゲン化フル
オロアルキルからのフルオロアルカノールの製法
を提供することにある。 [発明の構成] 本発明の要旨は、式: RfCH2CH2OH [式中、Rfは炭素数1〜23のパーフルオロアル
キル基を表わす。] で示されるフルオロアルカノールの製法であつ
て、式: RfCH2CH2X [式中、Rfは、前記と同意義。Xは臭素または
コウ素を表わす。] で示されるハロゲン化フルオロアルキルを水また
は炭素数1〜5のアルカノールおよび式: R1R2SO [式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のア
ルキル基を表わす。] で示されるジアルキルスルホキシドと接触させて
反応させることを特徴とする製法に存する。 本発明の製法により、パーフルオロアルキルエ
チレンの生成は、2.5%以下に抑制される。 本発明において、接触させるハロゲン化フルオ
ロアルキル/水または炭素数1〜5のアルカノー
ルのモル比は、化学量論的には1/(1/E)で
ある。ただし、Eは水またはアルカノールの1分
子中のOH基数(水1分子中のOH基数は1とす
る。)である。ハロゲン化フルオロアルキル/水
または炭素数1〜5のアルカノールのモル比は、
化学量論の通常1/1〜1/50であり、特に1/
1.5〜1/25であることが好ましい。 また、本発明においては、さらにジアルキルス
ルホキシドとの接触下で行う。ハロゲン化フルオ
ロアルキル/ジアルキルスルホキシドのモル比
は、通常1/1〜1/100であり、特に1/5〜
1/20であることが好ましい。ジアルキルスルホ
キシドを前記範囲よりも過剰に使用する場合、目
的化合物が溶解してその回収率が低くなる。ま
た、ジアルキルスルホキシドの使用量が少なすぎ
る場合、反応速度が小さくなる。 本発明の製法により、転化率は90%以上に、目
的化合物の選択率は75〜85%程度に達し、好まし
い態様において、反応系中に酸素または不活性気
体を供給しながら反応を行う。上記溶媒の使用と
酸素または不活性気体の供給を併用することによ
つて、目的化合物の選択率は90%以上に達し、更
に本発明特有の副生物であるフルオロアルキルメ
チルチオエーテル及びフルオロアルキルメチルス
ルホキシドの生成率は低くなる。不活性気体とし
ては、窒素、ヘリウム、アルゴン等が挙げられ
る。 本発明の製法の反応温度は、通常100〜180℃程
度、好ましくは120〜150℃程度である。反応温度
が余りに高い場合に、好ましくない副反応が多く
なり、また反応温度が余りに低い場合に、反応速
度が低くなり、いずれの場合にも目的物の収率が
低下する。上記の反応温度において、反応時間は
1〜10時間程度、好ましくは2〜6時間である。
反応圧力は特に限定されない。なお、本発明の反
応は、反応体が相互に緊密に接触し得るように行
なうことが好ましく、これは通常、簡単な攪拌ま
たは振とう操作により行う。 生成したフルオロアルカノールを分離するに
は、水洗、分留及び抽出などのいずれも用い得
る。たとえば、反応混合物に水を添加すると、目
的物と未反応ジアルキルスルホキシド/水の二層
になり、容易に分離できる。 [実施例] 以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1〜4 C8F17CH2CH2I57.4g(0.1モル)、ならび第1
表に示す所定量のジメチルスルホキシド
(DMSO)及び水を冷却還流器・攪拌機付200ml
ガラス製四つ口丸底フラスコに仕込み、140℃で
4時間攪拌して反応を行つた。反応混合物を水
300mlで洗浄した後、油層を秤量し、ガスクロマ
トグラフで分析した。転化率及び選択率の結果を
第1表に示す。
【表】
実施例 5
冷却還流器・攪拌機付200mlガラス製丸底四つ
口フラスコに、C8F17CH2CH2I57.4g(0.1モル)
DMSO100g及び水4g(0.22モル)を仕込み、
120℃で5時間攪拌して反応を行つた。反応混合
物を水300mlで洗浄し、油層を秤量し、ガスクロ
マトグラフで分析した。転化率及び選択率の結果
を第2表に示す。 実施例 6 エチレングリコール4.5g(0.073モル)を更に
仕込んで反応する以外は、実施例5を繰り返し、
フルオロアルカノールを製造した。転化率及び選
択率の結果を第2表に示す。 実施例 7 空気を流量60ml/分で吹き込みながら反応する
以外は、実施例5を繰り返し、フルオロアルカノ
ールを製造した。転化率及び選択率の結果を第2
表に示す。 実施例 8 空気を流量60ml/分で吹き込みながら反応する
以外は、実施例6を繰り返し、フルオロアルカノ
ールを製造した。転化率及び選択率の結果を第2
表に示す。
口フラスコに、C8F17CH2CH2I57.4g(0.1モル)
DMSO100g及び水4g(0.22モル)を仕込み、
120℃で5時間攪拌して反応を行つた。反応混合
物を水300mlで洗浄し、油層を秤量し、ガスクロ
マトグラフで分析した。転化率及び選択率の結果
を第2表に示す。 実施例 6 エチレングリコール4.5g(0.073モル)を更に
仕込んで反応する以外は、実施例5を繰り返し、
フルオロアルカノールを製造した。転化率及び選
択率の結果を第2表に示す。 実施例 7 空気を流量60ml/分で吹き込みながら反応する
以外は、実施例5を繰り返し、フルオロアルカノ
ールを製造した。転化率及び選択率の結果を第2
表に示す。 実施例 8 空気を流量60ml/分で吹き込みながら反応する
以外は、実施例6を繰り返し、フルオロアルカノ
ールを製造した。転化率及び選択率の結果を第2
表に示す。
【表】
実施例 9
C8F17CH2CH2I57.4g(0.1モル)、ジメチルス
ルホキシド100g及びイソプロパノール15g
(0.25モル)を、冷却還流器および攪拌機付200ml
ガラス製四つ口丸底フラスコに仕込み、120℃で
3時間攪拌して反応を行つた。反応混合物を水
300mlで洗浄した後、油層を秤量し、ガスクロマ
トグラフで分析した。転化率98%。
C8F17CH2CH2OH及びC8F17CH2=CH2の選択率
はそれぞれ83.0%及び2.8%であり、他の生成物
は、C8F17CH2CH2SCH3、C8F17CH2CH2S(O)
CH3及び(C8F17CH2CH2)Oであつた。
ルホキシド100g及びイソプロパノール15g
(0.25モル)を、冷却還流器および攪拌機付200ml
ガラス製四つ口丸底フラスコに仕込み、120℃で
3時間攪拌して反応を行つた。反応混合物を水
300mlで洗浄した後、油層を秤量し、ガスクロマ
トグラフで分析した。転化率98%。
C8F17CH2CH2OH及びC8F17CH2=CH2の選択率
はそれぞれ83.0%及び2.8%であり、他の生成物
は、C8F17CH2CH2SCH3、C8F17CH2CH2S(O)
CH3及び(C8F17CH2CH2)Oであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式: RfCH2CH2OH [式中、Rfは炭素数1〜23のパーフルオロアル
キル基を表わす。] で示されるフルオロアルカノールの製法であつ
て、式: RfCH2CH2X [式中、Rfは、前記と同意義。Xは臭素または
ヨウ素を表わす。] で示されるハロゲン化フルオロアルキルを水また
は炭素数1〜5のアルカノールおよび式: R1R2SO [式中、R1及びR2はそれぞれ炭素数1〜3のア
ルキル基を表わす。] で示されるジアルキルスルホキシドと接触させて
反応させることを特徴とする製法。 2 酸素または不活性気体を反応系に供給しなが
ら反応を行う特許請求の範囲第1項に記載の製
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2649386A JPH0228585B2 (ja) | 1986-02-08 | 1986-02-08 | Furuoroarukanoorunoseiho |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2649386A JPH0228585B2 (ja) | 1986-02-08 | 1986-02-08 | Furuoroarukanoorunoseiho |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62187419A JPS62187419A (ja) | 1987-08-15 |
JPH0228585B2 true JPH0228585B2 (ja) | 1990-06-25 |
Family
ID=12195021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2649386A Expired - Lifetime JPH0228585B2 (ja) | 1986-02-08 | 1986-02-08 | Furuoroarukanoorunoseiho |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0228585B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5724337A (en) * | 1993-10-29 | 1998-03-03 | Tdk Corporation | Optical pickup with a compact design |
KR20020051676A (ko) * | 2000-12-23 | 2002-06-29 | 이상남 | 펜타플루오로프로판올의 제조방법 |
-
1986
- 1986-02-08 JP JP2649386A patent/JPH0228585B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62187419A (ja) | 1987-08-15 |
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