JPH1087521A - 臭化アルキルを製造する方法 - Google Patents
臭化アルキルを製造する方法Info
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- JPH1087521A JPH1087521A JP9232321A JP23232197A JPH1087521A JP H1087521 A JPH1087521 A JP H1087521A JP 9232321 A JP9232321 A JP 9232321A JP 23232197 A JP23232197 A JP 23232197A JP H1087521 A JPH1087521 A JP H1087521A
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- reaction
- hydrobromic acid
- olefin
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/07—Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of hydrogen halides
- C07C17/08—Preparation of halogenated hydrocarbons by addition of hydrogen halides to unsaturated hydrocarbons
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水性臭化水素酸及びオレフィンから臭化アル
キルを製造する方法 【解決手段】 水性臭化水素酸及びオレフィンを含有す
る混合物から臭化アルキルを製造する場合に、この反応
の間に水性臭化水素酸を濃縮させ存在させる。
キルを製造する方法 【解決手段】 水性臭化水素酸及びオレフィンを含有す
る混合物から臭化アルキルを製造する場合に、この反応
の間に水性臭化水素酸を濃縮させ存在させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性臭化水素酸とオ
レフィンとの混合物から臭化アルキルを製造する方法に
関する。
レフィンとの混合物から臭化アルキルを製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】臭化アルキルは、有機化学における多く
の用途のために、例えば有機金属反応のために非常に重
要である。相応するアルコールから臭化チオニル又は臭
化水素酸との反応によりこれらを製造することは一般に
公知である。臭化アルキルは、HBrをオレフィンに上
に添加することによって得ることもでき;これは必然的
にガス状の臭化水素を非水性媒体、例えば氷酢酸中で使
用することを伴っている。添加のためのその反応速度
は、このガスの反応で、ルイス酸、例えば鉄(III)
塩を触媒として使用することにより促進される(Houben
-Weyl,Vol.V/4 参照)。しかしながら、ガス状臭化水
素は、高価であり、工業的規模では無限の量で入手でき
るものではない。
の用途のために、例えば有機金属反応のために非常に重
要である。相応するアルコールから臭化チオニル又は臭
化水素酸との反応によりこれらを製造することは一般に
公知である。臭化アルキルは、HBrをオレフィンに上
に添加することによって得ることもでき;これは必然的
にガス状の臭化水素を非水性媒体、例えば氷酢酸中で使
用することを伴っている。添加のためのその反応速度
は、このガスの反応で、ルイス酸、例えば鉄(III)
塩を触媒として使用することにより促進される(Houben
-Weyl,Vol.V/4 参照)。しかしながら、ガス状臭化水
素は、高価であり、工業的規模では無限の量で入手でき
るものではない。
【0003】J.Am.Chem.Soc.56(1934) 926(M.L.Sherril
l,K.E.Mayer,G.F.Walker)は、濃水溶液としての臭化水
素酸をオレフィン、例えば1−ペンテン又は1−ヘプテ
ンに添加することが、非常にゆっくり行なわれることを
記載している。この反応は大過剰の臭化水素酸を必要と
するので、この合成は経済的重要性を有しない。
l,K.E.Mayer,G.F.Walker)は、濃水溶液としての臭化水
素酸をオレフィン、例えば1−ペンテン又は1−ヘプテ
ンに添加することが、非常にゆっくり行なわれることを
記載している。この反応は大過剰の臭化水素酸を必要と
するので、この合成は経済的重要性を有しない。
【0004】オニウム塩(D.Landini et al.,J.Org,C
hem.45(1980)3527)、遊離ラジカル開始剤(NL−A6
503537)又は化学量論的量の三臭化隣(SU−A
825477)を添加することにより、この反応速度
を改善し、収率を高めることができる。しかしながら、
必要な試薬は高価であり、遊離ラジカル開始剤の場合に
は、非対称的に置換されたオレフィンの場合には異性体
生成物が生じる。米国特許(US−A)第367975
9号明細書には、収率を高めるためにこの反応を加圧下
に実施することが記載されている。しかしながら、これ
は、高圧装置を必要とする。
hem.45(1980)3527)、遊離ラジカル開始剤(NL−A6
503537)又は化学量論的量の三臭化隣(SU−A
825477)を添加することにより、この反応速度
を改善し、収率を高めることができる。しかしながら、
必要な試薬は高価であり、遊離ラジカル開始剤の場合に
は、非対称的に置換されたオレフィンの場合には異性体
生成物が生じる。米国特許(US−A)第367975
9号明細書には、収率を高めるためにこの反応を加圧下
に実施することが記載されている。しかしながら、これ
は、高圧装置を必要とする。
【0005】従来は、高反応性の共役ジエン及びエニン
の場合にのみ迅速な反応が観察されており、これらが製
造法の出発点である[W.H.Carothers et al.,J.Am.Che
m.Soc. 55(1933) 787]。
の場合にのみ迅速な反応が観察されており、これらが製
造法の出発点である[W.H.Carothers et al.,J.Am.Che
m.Soc. 55(1933) 787]。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1課題は、水
性臭化水素酸及びオレフィンからの臭化アルキルの製造
を改善することである。特に、この方法の簡素化及び経
費の節減を意図している。
性臭化水素酸及びオレフィンからの臭化アルキルの製造
を改善することである。特に、この方法の簡素化及び経
費の節減を意図している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、反応の間に
存在する臭化水素酸を濃縮する方法で、水性臭化水素酸
とオレフィンを含有する混合物から臭化アルキルを製造
する方法により達成されることが判明した。
存在する臭化水素酸を濃縮する方法で、水性臭化水素酸
とオレフィンを含有する混合物から臭化アルキルを製造
する方法により達成されることが判明した。
【0008】この濃縮は、有利には、反応の間に、水を
留去することにより、特に水を反応混合物中に存在する
有機成分との共沸混合物の形で除去し、引き続き反応混
合物に戻す方法で実施される。
留去することにより、特に水を反応混合物中に存在する
有機成分との共沸混合物の形で除去し、引き続き反応混
合物に戻す方法で実施される。
【0009】従属請求項は、更に有利な本発明の実施態
様に関する。
様に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】存在する臭化水素酸の本発明によ
る濃縮は、出発物質のより好適な割合を選択させること
を可能にするので、オレフィンから出発して臭化アルキ
ルを合成するための工業的規模で、好都合な経費で入手
容易である水性臭化水素酸を使用することをも可能にす
る。他の利点は、添加されたこの酸が反応の終了時に完
全に消費され、残りの水は、ある状況では痕跡量のHB
rと一緒に留去されることである。このことは、この反
応で形成される臭化アルキルの引き続く後処理を、予め
の相分離及び/又は抽出工程を行なうことなく、直接蒸
留することにより簡単明瞭にすることをも可能にする。
る濃縮は、出発物質のより好適な割合を選択させること
を可能にするので、オレフィンから出発して臭化アルキ
ルを合成するための工業的規模で、好都合な経費で入手
容易である水性臭化水素酸を使用することをも可能にす
る。他の利点は、添加されたこの酸が反応の終了時に完
全に消費され、残りの水は、ある状況では痕跡量のHB
rと一緒に留去されることである。このことは、この反
応で形成される臭化アルキルの引き続く後処理を、予め
の相分離及び/又は抽出工程を行なうことなく、直接蒸
留することにより簡単明瞭にすることをも可能にする。
【0011】本発明により、水自体の蒸留により臭化水
素酸を濃縮することが可能である。しかしながら、水を
反応混合物中に在する有機成分との共沸混合物の形で除
去するのが有利である。水と共沸混合物を形成する成分
は、好ましくはシクロペンタン、シクロヘキサン、ベン
ゼン又はトルエンである。そのために、留出物を相分離
により連続的に分離し、反応混合物に戻すことが可能で
あり、かつ有利である。水と共沸混合物を形成する成分
は、臭化アルキル、即ち反応生成物であるでことが非常
に有利である。この場合には、留出物中での相分離は、
既に実質的に精製されている生成物を生じる。
素酸を濃縮することが可能である。しかしながら、水を
反応混合物中に在する有機成分との共沸混合物の形で除
去するのが有利である。水と共沸混合物を形成する成分
は、好ましくはシクロペンタン、シクロヘキサン、ベン
ゼン又はトルエンである。そのために、留出物を相分離
により連続的に分離し、反応混合物に戻すことが可能で
あり、かつ有利である。水と共沸混合物を形成する成分
は、臭化アルキル、即ち反応生成物であるでことが非常
に有利である。この場合には、留出物中での相分離は、
既に実質的に精製されている生成物を生じる。
【0012】反応混合物への当初成分の添加は、臭化水
素酸へのオレフィンの添加により、又は逆にオレフィン
への臭化水素酸の添加により行うことができる。1種以
上の溶剤が使用される場合には、これらを同様に当初に
存在させるか又は他の反応成分へ添加することもでき
る。
素酸へのオレフィンの添加により、又は逆にオレフィン
への臭化水素酸の添加により行うことができる。1種以
上の溶剤が使用される場合には、これらを同様に当初に
存在させるか又は他の反応成分へ添加することもでき
る。
【0013】この反応の間に、混合物を好ましくは機械
的撹拌装置を用いて混合するのが有利である。
的撹拌装置を用いて混合するのが有利である。
【0014】この反応を0.001〜1000、好まし
くは0.1〜10バールの絶対圧下に実施する。この反
応は、特に大気圧下に実施するのが有利である。反応温
度は、−50〜400℃、好ましくは−20〜150℃
である。この反応温度は、特に℃から大気圧下での特定
の混合物の沸点であるのが有利である。そうすれば、こ
の方法は、特に簡単に実施することができる。
くは0.1〜10バールの絶対圧下に実施する。この反
応は、特に大気圧下に実施するのが有利である。反応温
度は、−50〜400℃、好ましくは−20〜150℃
である。この反応温度は、特に℃から大気圧下での特定
の混合物の沸点であるのが有利である。そうすれば、こ
の方法は、特に簡単に実施することができる。
【0015】臭化水素酸は、0.1〜95重量%、特に
1〜80重量%、好ましくは40〜65重量%の範囲の
濃度の水溶液として使用される。
1〜80重量%、好ましくは40〜65重量%の範囲の
濃度の水溶液として使用される。
【0016】反応されるべきオレフィン又はオレフィン
混合物は、水性臭化水素酸単独と又は1種以上の溶剤の
存在下に反応させることができる。これらの溶剤は、混
和不可能であるか又は混和可能でもあるが、この反応
は、溶剤なしで又はアルカン又はアルカンの混合物、例
えば、特にシクロペンタン、シクロヘキサン又は異性
(シクロ)ペンタン類又は(シクロ)ヘキサン類の混合
物の存在下に実施するのが有利である。
混合物は、水性臭化水素酸単独と又は1種以上の溶剤の
存在下に反応させることができる。これらの溶剤は、混
和不可能であるか又は混和可能でもあるが、この反応
は、溶剤なしで又はアルカン又はアルカンの混合物、例
えば、特にシクロペンタン、シクロヘキサン又は異性
(シクロ)ペンタン類又は(シクロ)ヘキサン類の混合
物の存在下に実施するのが有利である。
【0017】この反応で使用されるオレフィン又はオレ
フィンの混合物は、一般式: R1(R2)C=C(R3)R4 [式中、R1、R2、R3及び/又はR4は、それぞ
れ、水素、ジウテリウム又はC1〜C200−アルキル、C
3〜C200−シクロアルキル、C2〜C200−アルケニル、
C3〜C200−シクロアルケニル又はC6〜C200−アリー
ル基(これは非置換であるか又は官能基により置換され
ている)である]を有する。前記の官能基は、反応条件
下に化学的に不活性である。これは、好ましくは、アリ
ール、ハライド又はニトロ基である。加えて、R1、R
2、R3及び/又はR4は、一緒に結合した環、特にC
1〜C200−アルキレン、C3〜C200−シクロアルキレ
ン、C2〜C200−アルケニレン、C3〜C200−シクロア
ルケニレン又はC6〜C200−アリーレン基の一部であっ
てもよい。C1〜C5−アルキレン基、殊にC3〜C4−ア
ルキレン基が有利である。更に、R1は、R2を欠落し
て、及びR3は、R4を欠落して二重結合していて、即
ち、この場合には、C1〜C200−アルキリデン、C3〜
C200−シクロアルキリデン、C2〜C200−アルケニリ
デン、C3〜C200−シクロアルケニリデン又はC6〜C
200−アリーリデン基であることもできる。
フィンの混合物は、一般式: R1(R2)C=C(R3)R4 [式中、R1、R2、R3及び/又はR4は、それぞ
れ、水素、ジウテリウム又はC1〜C200−アルキル、C
3〜C200−シクロアルキル、C2〜C200−アルケニル、
C3〜C200−シクロアルケニル又はC6〜C200−アリー
ル基(これは非置換であるか又は官能基により置換され
ている)である]を有する。前記の官能基は、反応条件
下に化学的に不活性である。これは、好ましくは、アリ
ール、ハライド又はニトロ基である。加えて、R1、R
2、R3及び/又はR4は、一緒に結合した環、特にC
1〜C200−アルキレン、C3〜C200−シクロアルキレ
ン、C2〜C200−アルケニレン、C3〜C200−シクロア
ルケニレン又はC6〜C200−アリーレン基の一部であっ
てもよい。C1〜C5−アルキレン基、殊にC3〜C4−ア
ルキレン基が有利である。更に、R1は、R2を欠落し
て、及びR3は、R4を欠落して二重結合していて、即
ち、この場合には、C1〜C200−アルキリデン、C3〜
C200−シクロアルキリデン、C2〜C200−アルケニリ
デン、C3〜C200−シクロアルケニリデン又はC6〜C
200−アリーリデン基であることもできる。
【0018】この反応は、純粋なオレフィンを用いて、
又は例えば長鎖炭化水素の蒸気分解で、例えばアルコー
ル混合物の除去反応で、炭化水素の高熱分解で、アルカ
ンの脱水素又はアルキンの水素添加で、又はウィテイヒ
又はウィテイヒ−オーナー(Wittig-Horner)−反応で生
成されるような種々のオレフィンの混合物を用いて実施
することもできる。
又は例えば長鎖炭化水素の蒸気分解で、例えばアルコー
ル混合物の除去反応で、炭化水素の高熱分解で、アルカ
ンの脱水素又はアルキンの水素添加で、又はウィテイヒ
又はウィテイヒ−オーナー(Wittig-Horner)−反応で生
成されるような種々のオレフィンの混合物を用いて実施
することもできる。
【0019】この反応は、触媒不在下に又は適当な触媒
の存在下に実施することができる。使用できる触媒は、
任意の元素M又は化合物、例えば一般式: MwLxAy(H2O)z [式中、Mは、周期律表第1A、2A、3B、4B、5
B、6B、7B、8、1B、2B、3A又は4A族の又
はランタン系列の元素1種以上、好ましくは、周期律表
第2A、5B、6B、7B、8、1B、2B及び3A族
の元素1種以上、特に好ましくは鉄、亜鉛及び/又はア
ルミニウムであり、Lは、1座−又は多座配位子である
か又は種々の1座又は多座の配位子、特にカルボキシレ
ート、シアニド、ハライド、アミン、アミド、ホスフィ
ン、ホスホネート、ニトレート、ニトライト、アルコレ
ート、スルファイド、チオレート、スルホネート、オレ
フィン、アリール、ニトリル、イミン又はカルボニルの
組み合わせであり、Aは、周期律表第5B、6B、3
A、4A、5A、6A又は7A族の元素1種以上又は元
素の化合物1種以上、好ましくはモリブデン又はタング
ステンのホウ酸塩、カルボン酸塩、炭酸塩、シアン化
物、アミド、硝酸塩、亜硝酸塩、隣酸塩、ホスホン酸
塩、ポリ隣酸塩、ヘテロポリ隣酸塩もしくは酸化物、水
酸化物、アルコレート、硫化物、硫酸塩、チオレート、
スルフィン酸塩、スルホン酸塩、セレン化物、ハロゲン
化物、ハロゲン酸塩(halate)及び過ハロゲン酸塩(pe
rhalate)、特に好ましくは臭化物及び水酸化物であ
り、wは少なくとも1であり、xは0に等しいか又はそ
れより大きく、yは少なくとも1であり、zは0に等し
いか又はそれより大きい]の塩、配位化合物、錯化合物
又はこれらの混合物もしくは合金である。
の存在下に実施することができる。使用できる触媒は、
任意の元素M又は化合物、例えば一般式: MwLxAy(H2O)z [式中、Mは、周期律表第1A、2A、3B、4B、5
B、6B、7B、8、1B、2B、3A又は4A族の又
はランタン系列の元素1種以上、好ましくは、周期律表
第2A、5B、6B、7B、8、1B、2B及び3A族
の元素1種以上、特に好ましくは鉄、亜鉛及び/又はア
ルミニウムであり、Lは、1座−又は多座配位子である
か又は種々の1座又は多座の配位子、特にカルボキシレ
ート、シアニド、ハライド、アミン、アミド、ホスフィ
ン、ホスホネート、ニトレート、ニトライト、アルコレ
ート、スルファイド、チオレート、スルホネート、オレ
フィン、アリール、ニトリル、イミン又はカルボニルの
組み合わせであり、Aは、周期律表第5B、6B、3
A、4A、5A、6A又は7A族の元素1種以上又は元
素の化合物1種以上、好ましくはモリブデン又はタング
ステンのホウ酸塩、カルボン酸塩、炭酸塩、シアン化
物、アミド、硝酸塩、亜硝酸塩、隣酸塩、ホスホン酸
塩、ポリ隣酸塩、ヘテロポリ隣酸塩もしくは酸化物、水
酸化物、アルコレート、硫化物、硫酸塩、チオレート、
スルフィン酸塩、スルホン酸塩、セレン化物、ハロゲン
化物、ハロゲン酸塩(halate)及び過ハロゲン酸塩(pe
rhalate)、特に好ましくは臭化物及び水酸化物であ
り、wは少なくとも1であり、xは0に等しいか又はそ
れより大きく、yは少なくとも1であり、zは0に等し
いか又はそれより大きい]の塩、配位化合物、錯化合物
又はこれらの混合物もしくは合金である。
【0020】この触媒は純粋な形で、溶液中で又は担体
材料上でも使用できる。使用できる担体は、有機樹脂、
例えば鉄交換体樹脂、モレキュラーシーブ、例えばモン
モリロナイト、カオリナイト又はベントナイト又はゼオ
ライト、炭素からなる多孔性材料、例えば活性炭及び周
期律表の第1A、2A、3B、4B、6B、7B、8、
1B、2B、3A又は4A族及びランタン系列の元素の
酸化物、硫酸塩、硫化物、水酸化物、ハロゲン化物、隣
酸塩又はピロ隣酸塩である。純粋な形での使用が好適で
ある。純粋な触媒又はこのように担持されたものは、粉
末として、チップとして又は成形品、例えば押出成形体
として使用することができる。
材料上でも使用できる。使用できる担体は、有機樹脂、
例えば鉄交換体樹脂、モレキュラーシーブ、例えばモン
モリロナイト、カオリナイト又はベントナイト又はゼオ
ライト、炭素からなる多孔性材料、例えば活性炭及び周
期律表の第1A、2A、3B、4B、6B、7B、8、
1B、2B、3A又は4A族及びランタン系列の元素の
酸化物、硫酸塩、硫化物、水酸化物、ハロゲン化物、隣
酸塩又はピロ隣酸塩である。純粋な形での使用が好適で
ある。純粋な触媒又はこのように担持されたものは、粉
末として、チップとして又は成形品、例えば押出成形体
として使用することができる。
【0021】オレフィン:HBrのモル比は、原則とし
て、0.001:1〜1000:1、有利に0.1:1〜
10:1、特に有利に0.2:1〜5:1である。
て、0.001:1〜1000:1、有利に0.1:1〜
10:1、特に有利に0.2:1〜5:1である。
【0022】使用オレフィンに対する使用触媒のモル割
合は、0.001〜1000、好ましくは0.01〜1
0、特に好ましくは0.1〜1モル%であってよい。
合は、0.001〜1000、好ましくは0.01〜1
0、特に好ましくは0.1〜1モル%であってよい。
【0023】この反応に引き続く仕上げ処理は、慣用の
種々の方法で行うことができる。しかしながら、この反
応混合物は、予めの後処理工程を行わずに生成物の直接
蒸留により仕上げ処理するのが有利である。
種々の方法で行うことができる。しかしながら、この反
応混合物は、予めの後処理工程を行わずに生成物の直接
蒸留により仕上げ処理するのが有利である。
【0024】
【実施例】以下に、本発明による方法の実施例を示す。
【0025】例1 シクロペンテン136g、シクロペンタン180g,4
7%濃度のHBr水溶液310g及び臭化亜鉛2.7g
を、水捕集器付き撹拌装置中で、この水捕集器中でもは
や水相が形成されなくなるまで還流させた。シクロペン
テン変換率は理論値の90%(GC、FID面積)であ
り、臭化シクロペンチルの選択率はそれぞれの場合に9
9%であった。減圧下に仕上げ処理を行うと、例えば前
記混合物から純粋な臭化シクロペンチル約220gが生
じた。
7%濃度のHBr水溶液310g及び臭化亜鉛2.7g
を、水捕集器付き撹拌装置中で、この水捕集器中でもは
や水相が形成されなくなるまで還流させた。シクロペン
テン変換率は理論値の90%(GC、FID面積)であ
り、臭化シクロペンチルの選択率はそれぞれの場合に9
9%であった。減圧下に仕上げ処理を行うと、例えば前
記混合物から純粋な臭化シクロペンチル約220gが生
じた。
【0026】例2 方法は例1に記載と同様であるが、臭化亜鉛2.7gの
代わりに硫酸鉄(III)4.8gを用いた。水の除去
が完了した後のシクロペンテン変換率は、理論値の98
%(GC、FID面積)であり、選択率は99%であっ
た、 例3 方法は例1に記載と同様であるが、臭化亜鉛2.7gの
代わりに硫酸アルミニウム4.1gを用いた。水の除去
の終了後のシクロペンテン変換率は、理論値の90%
(GC、FID面積)であり、選択率は99%であっ
た。
代わりに硫酸鉄(III)4.8gを用いた。水の除去
が完了した後のシクロペンテン変換率は、理論値の98
%(GC、FID面積)であり、選択率は99%であっ
た、 例3 方法は例1に記載と同様であるが、臭化亜鉛2.7gの
代わりに硫酸アルミニウム4.1gを用いた。水の除去
の終了後のシクロペンテン変換率は、理論値の90%
(GC、FID面積)であり、選択率は99%であっ
た。
【0027】例4 方法は例1に記載と同様であるが、シクロペンテン13
6g及びシクロペンタン180gの代わりにシクロヘキ
セン164g及びシクロヘキサン168gを用いた。水
の除去の終了後のシクロヘキセン変換率は、理論値の9
8%(GC、FID面積)であり、選択率は99%であ
った。こうして、記載の混合物から純粋な臭化シクロヘ
キシル250gが得られた。
6g及びシクロペンタン180gの代わりにシクロヘキ
セン164g及びシクロヘキサン168gを用いた。水
の除去の終了後のシクロヘキセン変換率は、理論値の9
8%(GC、FID面積)であり、選択率は99%であ
った。こうして、記載の混合物から純粋な臭化シクロヘ
キシル250gが得られた。
Claims (10)
- 【請求項1】 水性臭化水素酸及びオレフィンを含有す
る混合物から臭化アルキルを製造する場合に、この反応
の間に、水性臭化水素酸は濃縮されて存在することを特
徴とする、水性臭化水素酸とオレフィンを含有する混合
物から臭化アルキルを製造する方法。 - 【請求項2】 濃縮は水の又は水と有機成分との共沸混
合物の蒸発により実施する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 反応を0.1〜10バールの絶対圧下
に、有利に大気圧下に実施する、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項4】 反応を、−20〜150℃、有利に0℃
からこの特定の混合物の沸点で、大気圧下に実施する、
請求項1に記載の方法。 - 【請求項5】 水性臭化水素酸を1〜80重量%、有利
に40〜65重量%の濃度で使用する、請求項1に記載
の方法。 - 【請求項6】 一般式: R1(R2)C=C(R3)R4 [式中、R1、R2、R3又はR4は、それぞれ相互に
独立して、水素、ジウテリウム又はC1〜C200−アルキ
ル、C3〜C200−シクロアルキル、C2〜C200−アルケ
ニル、C3〜C200−シクロアルケニル又はC6〜C200−
アリール基(これは非置換であるか又は官能基、有利に
アリール、ハライド又はニトロ基により置換されてい
る)であるか、又はR1は、R2の欠落を伴って、及び
R3は、R4の欠落を伴って、C1〜C200−アルキリデ
ン、C3〜C200−シクロアルキリデン、C2〜C200−ア
ルケニリデン、C3〜C200−シクロアルケニリデン又は
C6〜C200−アリーリデンのように二重結合している]
のオレフィンを使用する、請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】 オレフィンとして、純粋な又はC1〜C
10−オレフィンと混合されたシクロペンテンを使用す
る、請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】 C1〜C10−炭化水素50%以上を含有
し、反応条件下に水と共沸混合物を形成する炭化水素の
混合物を溶剤としてこの反応で使用する、請求項1から
7のいずれか1項に記載の方法。 - 【請求項9】 シクロペンテン対HBrのモル比は2:
1〜0.2:1である、請求項7に記載の方法。 - 【請求項10】 反応混合物中に付加的に触媒が存在
し、一般式: MwLxAy(H2O)z [式中、Mは、周期律表第1A、2A、3B、4B、5
B、6B、7B、8、1B、2B、3A又は4A族又は
ランタン系列の元素1種以上、好ましくはMは鉄、亜鉛
及び/又はアルミニウムであり、Lは、1座−又は多座
配位子であるか、又は種々の1座又は多座の配位子の、
特にカルボキシレート、シアニド、ハライド、アミン、
アミド、ホスフィン、ホスホネート、ニトレート、ニト
ライト、アルコレート、スルファイド、チオレート、ス
ルホネート、オレフィン、アリール、ニトリル、イミン
又はカルボニルの組み合わせであり、Aは、周期律表第
5B、6B、3A、4A、5A、6A又は7A族の元素
又は元素の化合物1種以上、好ましくはモリブデン又は
タングステンのホウ酸塩、カルボン酸塩、炭酸塩、シア
ン化物、アミド、硝酸塩、亜硝酸塩、燐酸塩、ホスホン
酸塩、ポリ燐酸塩、ヘテロポリ燐酸塩もしくは酸化物、
水酸化物、アルコレート、硫化物、硫酸塩、チオレー
ト、スルホン酸塩、スルフィン酸塩、セレン化物、ハロ
ゲン化物、ハロゲン酸塩及び過ハロゲン酸塩の群から選
択された、特に好ましくは臭化物及び水酸化物から選択
された化合物1種以上であり、wは少なくとも1であ
り、xは0に等しいか又はそれより大きく、yは少なく
とも1であり、zは0に等しいか又はそれより大きい]
の化合物1種以上より成っている、請求項1に記載の方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19634818A DE19634818A1 (de) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | Verfahren zur Herstellung von Alkylbromiden aus wäßriger Bromwasserstoffsäure und Olefinen |
DE19634818.8 | 1996-08-28 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1087521A true JPH1087521A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=7803953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9232321A Withdrawn JPH1087521A (ja) | 1996-08-28 | 1997-08-28 | 臭化アルキルを製造する方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP0826656A1 (ja) |
JP (1) | JPH1087521A (ja) |
DE (1) | DE19634818A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6284935B1 (en) | 1999-02-22 | 2001-09-04 | Albemarle Corporation | Process for producing hexabromocyclododecane |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US3400162A (en) * | 1964-04-03 | 1968-09-03 | Int Flavors & Fragrances Inc | Preparation of myrcene hydrobromides |
US3679759A (en) * | 1968-08-28 | 1972-07-25 | Universal Oil Prod Co | Preparation of primary alkyl halides |
-
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-
1997
- 1997-08-22 US US08/916,351 patent/US5866732A/en not_active Expired - Fee Related
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- 1997-08-28 JP JP9232321A patent/JPH1087521A/ja not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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US5866732A (en) | 1999-02-02 |
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---|---|---|---|
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