JPH09132552A - (ビ)シクロアルキルアニリン類の製造方法 - Google Patents

(ビ)シクロアルキルアニリン類の製造方法

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JPH09132552A
JPH09132552A JP29315196A JP29315196A JPH09132552A JP H09132552 A JPH09132552 A JP H09132552A JP 29315196 A JP29315196 A JP 29315196A JP 29315196 A JP29315196 A JP 29315196A JP H09132552 A JPH09132552 A JP H09132552A
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carbon atoms
formula
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JP29315196A
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Dietmar Bielefeldt
デイートマー・ビーレフエルト
Hans-Ludwig Elbe
ハンス−ルートビヒ・エルベ
Lothar Dr Puppe
ロター・プツペ
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Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/68Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton from amines, by reactions not involving amino groups, e.g. reduction of unsaturated amines, aromatisation, or substitution of the carbon skeleton

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2−(ビ)シクロアルキル置換アニリン類を
高い選択率で製造できる方法を提供する。 【解決手段】 一般式II のアニリン類と一般式III H−R6 (III) の(ビ)シクロアルケン類を、希土類カチオンでドープ
処理したゼオライト触媒の存在下および適宜希釈剤の存
在下、100℃から500℃で反応させる一般式I、例
えば式I−1の2−(ビ)シクロアルキル置換アニリン
類の製造方法。 (R1はHR6と同じ(ビ)シクロアルキルを表す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、殺菌・殺カビ性を示す活性化合
物の合成で中間体として使用可能な2−(ビ)シクロア
ルキル置換アニリン類を製造する新規な方法に関する。
【0002】数多くのオレフィン類がアルミニウム触媒
の存在下で芳香族アミン類に付加し得ることは既に知ら
れている(Houben−Weyl「有機化学方法」
(Methoden der Organischen
Chemie)、XI/1巻、1021頁以降および
米国特許第2 814 646号参照)。このように、
例えば触媒としてアルミニウムアニリドを用いてアニリ
ンの2位および6位をアルキル化することができる。し
かしながら、この反応を早期に終結させたとしても各場
合とも2−アルキル−アニリンと2,6−ジアルキル−
アニリンの混合物が生じることが上記方法の欠点であ
る。成分の分離が複雑である。
【0003】更に、通常のフリーデル・クラフツ触媒、
例えば塩化アルミニウムなどの存在下でアニリンの芳香
族部分をアルキル化することができることも既に知られ
ている(米国特許第3 275 690号参照)。しか
しながら、この場合もまた一置換アニリン類と二置換ア
ニリン類の異性体混合物が常に生じ、2位のみがアルキ
ル置換された生成物をその混合物から純粋な形態で単離
するのは不可能でないにしても困難である。また、特に
ナトリウムなどの如き共触媒を更に添加するとその使用
する触媒が加水分解に敏感になることも好ましいことで
ない。
【0004】更に、文献に示されているように、フリー
デル・クラフツ触媒存在下におけるアニリンの直接アル
キル化はオレフィン成分がエテンであるならば成功裏に
進行する。それとは対照的に、分枝もしくは環状オレフ
ィン類を用いると、このオレフィンの置換度に伴って反
応速度が劇的に低下する(Applied Cat.6
3、117(1990)参照)。
【0005】最後に、また、触媒としてH−Yゼオライ
トを作用させるか或は13%が酸化アルミニウムで87
%が二酸化ケイ素の混合物を作用させるとアニリン類の
モノアルキル置換が主に起こり得ることも公知である。
しかしながら、この場合もまたメタ−、オルソ−および
パラ−アルキル置換生成物の混合物が生じる。再び、純
粋な異性体を得ることができるとしても骨の折れる分離
を行うことでのみ可能であり、かつ収率が相対的に低
い。
【0006】ここに、式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、R1は、炭素原子を1から4個有
する同一もしくは異なるアルキルによって一置換から三
置換されていてもよい炭素原子を5から12個有するシ
クロアルキルを表すか、或はR1は、炭素原子を1から
4個有する同一もしくは異なるアルキルによって一置換
から三置換されていてもよい炭素原子を7から12個有
するビシクロアルキルを表し、R2、R3およびR4は、
互いに独立して、水素、炭素原子を1から6個有する直
鎖もしくは分枝アルキル、ハロゲン、シアノ、炭素原子
を1から4個および同一もしくは異なるハロゲン原子を
1から5個有するハロゲノアルキル、炭素原子を1から
6個有するアルコキシ、炭素原子を1から4個および同
一もしくは異なるハロゲン原子を1から5個有するハロ
ゲノアルコキシ、炭素原子を1から4個および同一もし
くは異なるハロゲン原子を1から5個有するハロゲノア
ルキルチオを表すか、或はアルコキシ基中に炭素原子を
1から6個有するアルコキシカルボニルを表し、そして
5は、水素、アルキル基中に炭素原子を1から4個有
するアルキルカルボニルを表すか、或はハロゲノアルキ
ル基中に炭素原子を1または2個および同一もしくは異
なるハロゲン原子を1から5個有するハロゲノアルキル
カルボニルを表す]で表される2−(ビ)シクロアルキ
ル置換アニリン類が、式
【0009】
【化4】
【0010】[式中、R2、R3、R4およびR5は、上で
与えた意味を有する]で表されるアニリン類と式 H−R6 (III) [式中、R6は、炭素原子を1から4個有する同一もし
くは異なるアルキルによって一置換から三置換されてい
てもよい炭素原子を5から12個有するシクロアルケニ
ルを表すか、或はR6は、炭素原子を1から4個有する
同一もしくは異なるアルキルによって一置換から三置換
されていてもよい炭素原子を7から12個有するビシク
ロアルケニルを表す]で表される(ビ)シクロアルケン
類を、希土類カチオンでドープ処理した(doped)
ゼオライト触媒の存在下および適宜希釈剤の存在下、1
00℃から500℃の範囲の温度で反応させると得られ
ることを見い出した。
【0011】本発明の方法を用いるとオルト位がシクロ
アルキルまたはビシクロアルキルで置換されたアニリン
類を高い選択率で製造することができることは極めて驚
くべきことであるとして記述すべきである。公知の従来
技術により、このような合成方法の場合にはシクロアル
キルで一置換された生成物と多置換された生成物の異性
体混合物が生じると現に予想されていた。
【0012】本発明の方法は数多くの利点を有する。こ
のように、2−シクロアルキル置換もしくは2−ビシク
ロアルキル置換された数多くのアニリン類を高い選択率
および非常に良好な収率で製造することができる。ま
た、出発材料および触媒の両方とも簡潔な様式で入手可
能でありかつ比較的多量に利用できることも好都合であ
る。最後に、この使用する触媒は再活性化可能で繰り返
し使用可能であることも特に有利である。
【0013】アニリンおよびビシクロ[2.2.1]ヘ
プテ−2−エンを出発材料として用いそして希土類の塩
化物でドープ処理したゼオライト触媒を用いる場合、本
発明の方法の過程は下記の図式で描写可能である。
【0014】
【化5】
【0015】本発明の方法を実施する時の出発材料とし
て用いるアニリンを式(II)で一般的に定義する。こ
の式において、好適には、R2、R3およびR4は、互い
に独立して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、炭素
原子を1から4個有する直鎖もしくは分枝アルキルを表
すか、炭素原子を1から4個有するアルコキシを表す
か、或はアルコキシ基中に炭素原子を1から4個有する
アルコキシカルボニルを表し、そして好適には、R
5は、水素、アルキル基中に炭素原子を1または2個有
するアルキルカルボニルを表すか、或はハロゲノアルキ
ル基中に炭素原子を1または2個およびフッ素、塩素お
よび/または臭素原子を1から3個有するハロゲノアル
キルカルボニルを表す。
【0016】R2、R3およびR4が互いに独立して水
素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、
s−ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキシ、メトキ
シカルボニルまたはエトキシカルボニルを表し、そして
5が水素、メチルカルボニル、エチルカルボニルまた
はトリフルオロメチルカルボニルを表す、式(II)で
表されるアニリン類が特に好適である。
【0017】式(II)で表されるアニリン類は公知で
あるか或は公知方法で製造可能である。
【0018】本発明の方法を実施する時の反応成分とし
て必要な(ビ)シクロアルケン類を式(III)で一般
的に定義する。
【0019】この式において、好適には、R6は、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、s−ブチルおよび/またはt−ブチル
によって同一もしくは異なる様式で一置換から三置換さ
れていてもよい炭素原子を5から12個有するシクロア
ルケニルを表すか、或は好適には、R6は、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−
ブチル、s−ブチルおよび/またはt−ブチルによって
同一もしくは異なる様式で一置換から三置換されていて
もよい炭素原子を7から12個有するビシクロアルケニ
ルを表す。
【0020】R6が、各々がメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブ
チルおよび/またはt−ブチルによって同一もしくは異
なる様式で一置換から三置換されていてもよいシクロペ
ンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シク
ロオクテニル、シクロドデセニル、ビシクロ[2.2.
1]ヘプテ−2−エニルまたはビシクロ[2.2.2]
オクテ−2−エニルを表す、式(III)で表される
(ビ)シクロアルケン類が特に好適である。
【0021】式(III)で表される(ビ)シクロアル
ケン類は有機化学で知られる化合物である。
【0022】本発明の方法を実施する時に用いることが
できる触媒は、希土類カチオンでドープ処理した酸中心
を有するマクロ細孔性ゼオライト全部である。好適に使
用できる触媒は、例えばファウジャス石、モルデナイ
ト、ゼオライトL、ゼオライトβ、ゼオライトΩおよび
EMT型構造を有する上記ゼオライト類である。ドープ
処理(doping)で好適に使用可能な希土類塩は、
ランタン塩および/またはセリウム塩を高い比率で含有
する混合物である。ランタンが豊富であるか或はセリウ
ムが豊富な希土類および/またはアンモニア塩を用いた
イオン交換で得られるところの、プロトンを有しかつ酸
中心を含む上記型のゼオライトに、ドープ処理に続く熱
処理を受けさせたものが、特に非常に適切である。
【0023】本発明の方法を実施する時の触媒として必
要なゼオライト類は公知であるか或は公知方法で製造可
能である。このように、ゼオライト類の製造は、D.W.
Breckの専攻論文“Zeolite Molecular Sieves, Structu
re, Chemistry and Use", J.Wiley & Sons, New York 1
974の中に広範に記述されている。更に、P.A.Jacobsお
よびJ.A.Martensの専攻論文“Synthesis of High Sil
ica AluminosilicateZeolites", Studies in Surface S
cience and Catalysis, Vol. 33, 編集 B. Delmon and
J.T.Yates, Elsevier, Amsterdam-Oxford-New York-T
okyo, 1987の中にゼオライト類の製造に関する詳細を見
ることができる。
【0024】好適には、金属イオンをアンモニウムイオ
ンに交換した後、このようにして処理したゼオライトの
焼成を行うことにより、ゼオライト類の酸中心を調製す
る。この交換過程に続いて一緒に行う焼成を限定条件下
で繰り返すことにより、ファウジャス石型ゼオライト類
の場合、アルミニウム含有量が低下しかつ酸中心の数が
減少する結果として、この脱アルミニウム過程で熱安定
性および熱水安定性が向上したいわゆる超安定性ゼオラ
イト類が生じる。
【0025】プロトン交換で酸中心を生じさせるさらな
る方法は、二酸化ケイ素/酸化アルミニウム比が少なく
とも5であるゼオライト類の場合、鉱酸を用いた交換過
程を実施する方法である。
【0026】特にファウジャス石型ゼオライト類の場
合、また、個々の希土類または希土類混合物の塩類を用
いたイオン交換を実施することでも、強酸中心を生じさ
せることができる。交換度合を変えることによって触媒
の酸性度を変えることができる。個々の交換段階の間に
中間的焼成を少なくとも350℃で実施することによ
り、特に高い度合の交換を達成することができる。この
ような中間的焼成を行った後、イオン交換に続いて再び
焼成を実施する。
【0027】本発明の方法を実施する時に使用可能な希
釈剤は不活性な有機溶媒全部である。好適に使用可能な
希釈剤は、脂肪族および環状脂肪族の炭化水素、例えば
ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンおよびメチルシク
ロヘキサンなどである。しかしながら、希釈剤の使用は
一般に必要でない。
【0028】本発明の方法を実施する時の反応温度は相
対的に幅広い範囲で多様であり得る。一般に100℃か
ら500℃の範囲の温度、好適には180℃から350
℃の範囲の温度を用いる。本発明の方法を実施する時、
大気圧または減圧もしくは加圧を用いる。一般に0.0
1バールから300バールの範囲の圧力、好適には1バ
ールから30バールの範囲の圧力を用いる。
【0029】本発明の方法は不活性ガス雰囲気、好適に
は窒素またはアルゴン下で実施可能である。
【0030】本発明の方法を実施する時、式(II)で
表されるアニリン1モルに対して式(III)で表され
る(ビ)シクロアルケンを一般に1から2モル用いるこ
とができそして触媒は本質的に如何なる所望量でも使用
可能である。しかしながら、また、この反応成分を他の
モル量で用いることも可能である。
【0031】本発明の方法は連続もしくは不連続的に実
施可能である。不連続操作の場合、一般的には、圧力容
器に反応成分と触媒を入れた後、この容器を密封し、所
望温度に加熱しそして発生する固有圧力下でその混合物
を反応させる如き様式でこれを実施する。通常方法を用
いて処理を実施する。一般的には、反応混合物を濾過し
て蒸留を行う如き様式で処理を実施する。連続操作の場
合、一般的には、石英製の直立反応槽に石英断片と触媒
の混合物を充填し、この装置の底から上部に向かって窒
素流を流すことでこれのフラッシュ洗浄を行い、この触
媒を高温で乾燥させた後、それの上部から反応成分を連
続供給する如き様式で操作を実施する。この反応槽から
出て来る混合物の濃縮を行い、そして適宜前以て濾過し
た後、処理を行う、即ち例えば蒸留などを行う。
【0032】本発明の反応が終了した後、該触媒を有機
溶媒、例えば酢酸エチルなどで洗浄し、これを石英製の
直立反応槽に入れそして空気流を流しながらそれを40
0℃から550℃の範囲の温度で数時間加熱することに
より、この触媒の再活性化を行うことができる。このよ
うにして処理した触媒を本発明の反応で再び使用するこ
とができる。
【0033】本発明の方法で製造することができる式
(I)の2−シクロアルキル置換もしくは2−ビシクロ
アルキル置換アニリン類は、殺菌・殺カビ性を示す活性
化合物を製造するための価値ある中間体である(米国特
許第5 223 526号およびヨーロッパ特許出願公
開第0 545 099号参照)。このように、例え
ば、式
【0034】
【化6】
【0035】で表される殺菌・殺カビ活性化合物は、式
【0036】
【化7】
【0037】で表される2−(ビシクロ[2.2.1]
ヘプテ−2−イル)−アニリンと式
【0038】
【化8】
【0039】で表される1−メチル−3−ジフルオロメ
チル−ピラゾール−4−イル−カルボニルクロライドを
酸受容体の存在下および不活性有機希釈剤の存在下で反
応させることによって得られる。
【0040】以下に示す実施例を用いて本発明の方法の
手順を例示する。
【0041】
【実施例】
触媒の製造: 実施例A 撹拌機とヒーターを取り付けた3リットルの容器に水を
2.5リットルおよびゼオライトY粉末(無水材料を基
準にして二酸化ケイ素/酸化アルミニウム=4.8)を
500g導入する。次に、希土類の塩化物が入っている
水溶液(ランタンが豊富であり、希土類塩化物の含有量
は溶液1リットル当たり523gであり、Treiba
cherから入手可能である)を235mL加える。こ
の混合物を80℃に加熱してその温度で6時間撹拌す
る。次に、固体を濾別し、水で洗浄した後、焼成を50
0℃で6時間受けさせる(1番目の交換および中間的焼
成)。この得られた固体を2リットルの水および250
mLの上記希土類塩化物水溶液と混合する。この混合物
を80℃に加熱してその温度で6時間撹拌する。次に、
固体を濾別し、水で洗浄した後、100℃で乾燥させ
る。次に、この材料の焼成を500℃で12時間行う。
【0042】実施例1
【0043】
【化9】
【0044】容量が100mLのオートクレーブに室温
でビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−エンを28.2
g(0.3モル)、アニリンを27.9g(0.3モ
ル)、および実施例Aに記述したゼオライト触媒を9.
2g入れる。次に、この容器を閉じて210℃で10時
間加熱すると、発生する固有圧力下でその成分が反応す
る。次に、この反応槽を室温に冷却し、反応混合物を濾
過した後、その濾液をガスクロで分析する。これによ
り、変換が96.1%まで生じたことが示された。2−
(ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−イル)−アニリ
ンが83.1%の選択率で生じた。
【0045】実施例1に示した方法を用いて、以下の表
に挙げる式
【0046】
【化10】
【0047】で表される化合物も製造する。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】実施例16
【0051】
【化11】
【0052】連続操作:加熱可能な石英製の直立反応槽
に、実施例Aに記述したゼオライト触媒が100mLで
石英断片が100mLである混合物を充填する。次に、
この装置を350℃に加熱し、その下部から上部に向か
って窒素流を流すことでフラッシュ洗浄して上記触媒を
乾燥させる。次に、計量ポンプを用いて、上記反応槽の
上部から下部に、アニリンとビシクロ[2.2.1]ヘ
プテ−2−エンの等モル混合物を300℃で連続的、よ
り正確には触媒充填率が1時間当たり約800g/Lに
なるような割合で通す。この反応槽から出て来る混合物
を0℃から20℃の温度で凝縮させそしてガスクロで試
験する。これにより、変換が100%で生じたことが示
された。2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプテ−2−イ
ル)−アニリンが69%の選択率で生じた。
【0053】触媒の再活性化:実施例1に記述した反応
が終了した後、その固体状触媒を濾別し、酢酸エチルで
洗浄した後、石英製の直立反応槽に入れて500℃で1
6時間加熱したが、これを行っている間、上記装置の中
に空気流を60dm/時で連続的に流す。このようにし
て再活性化を受けさせた触媒が示す活性は、新しく使用
する触媒の活性に比べてほとんど低下していない。
【0054】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0055】1. 式
【0056】
【化12】
【0057】[式中、R1は、炭素原子を1から4個有
する同一もしくは異なるアルキルによって一置換から三
置換されていてもよい炭素原子を5から12個有するシ
クロアルキルを表すか、或はR1は、炭素原子を1から
4個有する同一もしくは異なるアルキルによって一置換
から三置換されていてもよい炭素原子を7から12個有
するビシクロアルキルを表し、R2、R3およびR4は、
互いに独立して、水素、炭素原子を1から6個有する直
鎖もしくは分枝アルキル、ハロゲン、シアノ、炭素原子
を1から4個および同一もしくは異なるハロゲン原子を
1から5個有するハロゲノアルキル、炭素原子を1から
6個有するアルコキシ、炭素原子を1から4個および同
一もしくは異なるハロゲン原子を1から5個有するハロ
ゲノアルコキシ、炭素原子を1から4個および同一もし
くは異なるハロゲン原子を1から5個有するハロゲノア
ルキルチオを表すか、或はアルコキシ基中に炭素原子を
1から6個有するアルコキシカルボニルを表し、そして
5は、水素、アルキル基中に炭素原子を1から4個有
するアルキルカルボニルを表すか、或はハロゲノアルキ
ル基中に炭素原子を1または2個および同一もしくは異
なるハロゲン原子を1から5個有するハロゲノアルキル
カルボニルを表す]で表される2−(ビ)シクロアルキ
ル置換アニリン類の製造方法であって、式
【0058】
【化13】
【0059】[式中、R2、R3、R4およびR5は、上で
与えた意味を有する]で表されるアニリン類と式 H−R6 (III) [式中、R6は、炭素原子を1から4個有する同一もし
くは異なるアルキルによって一置換から三置換されてい
てもよい炭素原子を5から12個有するシクロアルケニ
ルを表すか、或はR6は、炭素原子を1から4個有する
同一もしくは異なるアルキルによって一置換から三置換
されていてもよい炭素原子を7から12個有するビシク
ロアルケニルを表す]で表される(ビ)シクロアルケン
類を、希土類カチオンでドープ処理したゼオライト触媒
の存在下および適宜希釈剤の存在下、100℃から50
0℃の範囲の温度で反応させることを特徴とする方法。
【0060】2. R2、R3およびR4が、互いに独立
して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、炭素原子を
1から4個有する直鎖もしくは分枝アルキルを表すか、
炭素原子を1から4個有するアルコキシを表すか、或は
アルコキシ基中に炭素原子を1から4個有するアルコキ
シカルボニルを表し、そしてR5が、水素、アルキル基
中に炭素原子を1または2個有するアルキルカルボニル
を表すか、或はハロゲノアルキル基中に炭素原子を1ま
たは2個およびフッ素、塩素および/または臭素原子を
1から3個有するハロゲノアルキルカルボニルを表す、
式(II)で表されるアニリン類を用いることを特徴と
する上記1の方法。
【0061】3. R2、R3およびR4が、互いに独立
して、水素、フッ素、塩素、臭素、シアノ、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−
ブチル、s−ブチル、t−ブチル、メトキシ、エトキ
シ、メトキシカルボニルまたはエトキシカルボニルを表
し、そしてR5が、水素、メチルカルボニル、エチルカ
ルボニルまたはトリフルオロメチルカルボニルを表す、
式(II)で表されるアニリン類を用いることを特徴と
する上記1の方法。
【0062】4. R6が、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブ
チルおよび/またはt−ブチルによって同一もしくは異
なる様式で一置換から三置換されていてもよい炭素原子
を5から12個有するシクロアルケニルを表すか、或は
6が、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチルおよび/また
はt−ブチルによって同一もしくは異なる様式で一置換
から三置換されていてもよい炭素原子を7から12個有
するビシクロアルケニルを表す、式(III)で表され
る(ビ)シクロアルケン類を用いることを特徴とする上
記1の方法。
【0063】5. R6が、各々がメチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、
s−ブチルおよび/またはt−ブチルによって同一もし
くは異なる様式で一置換から三置換されていてもよいシ
クロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニ
ル、シクロオクテニル、シクロドデセニル、ビシクロ
[2.2.1]ヘプテ−2−エニルまたはビシクロ
[2.2.2]オクテ−2−エニルを表す、式(II
I)で表される(ビ)シクロアルケン類を用いることを
特徴とする上記1の方法。
【0064】6. 180℃から350℃の範囲の温度
を用いることを特徴とする上記1の方法。
【0065】7. 0.01バールから300バールの
範囲の圧力を用いることを特徴とする上記1の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ロター・プツペ ドイツ51399ブルシヤイト・アムバイアー 10アー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1は、炭素原子を1から4個有する同一もし
    くは異なるアルキルによって一置換から三置換されてい
    てもよい炭素原子を5から12個有するシクロアルキル
    を表すか、或はR1は、炭素原子を1から4個有する同
    一もしくは異なるアルキルによって一置換から三置換さ
    れていてもよい炭素原子を7から12個有するビシクロ
    アルキルを表し、R2、R3およびR4は、互いに独立し
    て、水素、炭素原子を1から6個有する直鎖もしくは分
    枝アルキル、ハロゲン、シアノ、炭素原子を1から4個
    および同一もしくは異なるハロゲン原子を1から5個有
    するハロゲノアルキル、炭素原子を1から6個有するア
    ルコキシ、炭素原子を1から4個および同一もしくは異
    なるハロゲン原子を1から5個有するハロゲノアルコキ
    シ、炭素原子を1から4個および同一もしくは異なるハ
    ロゲン原子を1から5個有するハロゲノアルキルチオを
    表すか、或はアルコキシ基中に炭素原子を1から6個有
    するアルコキシカルボニルを表し、そしてR5は、水
    素、アルキル基中に炭素原子を1から4個有するアルキ
    ルカルボニルを表すか、或はハロゲノアルキル基中に炭
    素原子を1または2個および同一もしくは異なるハロゲ
    ン原子を1から5個有するハロゲノアルキルカルボニル
    を表す]で表される2−(ビ)シクロアルキル置換アニ
    リン類の製造方法であって、式 【化2】 [式中、R2、R3、R4およびR5は、上で与えた意味を
    有する]で表されるアニリン類と式 H−R6 (III) [式中、R6は、炭素原子を1から4個有する同一もし
    くは異なるアルキルによって一置換から三置換されてい
    てもよい炭素原子を5から12個有するシクロアルケニ
    ルを表すか、或はR6は、炭素原子を1から4個有する
    同一もしくは異なるアルキルによって一置換から三置換
    されていてもよい炭素原子を7から12個有するビシク
    ロアルケニルを表す]で表される(ビ)シクロアルケン
    類を、希土類カチオンでドープ処理したゼオライト触媒
    の存在下および適宜希釈剤の存在下、100℃から50
    0℃の範囲の温度で反応させることを特徴とする方法。
JP29315196A 1995-10-20 1996-10-16 (ビ)シクロアルキルアニリン類の製造方法 Pending JPH09132552A (ja)

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