JPH09104660A - アミンの製法 - Google Patents

アミンの製法

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JPH09104660A
JPH09104660A JP8173995A JP17399596A JPH09104660A JP H09104660 A JPH09104660 A JP H09104660A JP 8173995 A JP8173995 A JP 8173995A JP 17399596 A JP17399596 A JP 17399596A JP H09104660 A JPH09104660 A JP H09104660A
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JP
Japan
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zeolite
amine
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aluminum
catalyst used
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JP8173995A
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English (en)
Inventor
Uwe Dingerdissen
ディンガーディッセン ウーヴェ
Rudolf Dr Kummer
クマー ルードルフ
Peter Stops
シュトプス ペーター
Juergen Herrmann
ヘルマン ユルゲン
Hans-Juergen Luetzel
リュッツェル ハンス−ユルゲン
Karsten Dr Eller
エラー カルステン
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BASF SE
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BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/60Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by condensation or addition reactions, e.g. Mannich reaction, addition of ammonia or amines to alkenes or to alkynes or addition of compounds containing an active hydrogen atom to Schiff's bases, quinone imines, or aziranes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般式I 【化1】 のアミンを、一般式II 【化2】 のオレフィンとアンモニアまたは一般式III 【化3】 の第一級または第二級アミンとを、ゼオライト触媒の存
在で、250℃〜350℃の温度および150〜300
barの圧力で反応させることにより製造する方法を提
供する。 【解決手段】ゼオライト触媒として遷移金属を有せず、
かつハロゲン処理なしに製造したアルミニウム−β−ゼ
オライトを使用する。これにより、従来技術の欠点を克
服し、高い空時収量を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニアまたは
第一級アミンまたは第二級アミンとオレフィンとを、遷
移金属を有せずかつハロゲン処理なしで製造したアルミ
ニウム−β−ゼオライトの存在で、高めた温度および圧
力で反応させることによりアミンを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カナダ国特許(CA−A)209296
4号は、5Åより大きい孔径を有する特殊組成の結晶性
珪酸アルミニウムと定義されるβ−ゼオライトを使用す
る、オレフィンからのアミンの製造方法を記載する。こ
の方法の欠点は、この部類のゼオライトを用いて達成さ
れる収率が、低い空間速度で14%よりも小さくかつア
ンモニアの大過剰量である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうして、本発明の1
つの目的は、上記の欠点を克服し、とくに高い空時収量
を達成することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】従って、一般式I
【0005】
【化4】
【0006】[式中R1、R2、R3、R4、R5およびR6
は、水素、C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、
2〜C20アルキニル、C3〜C20シクロアルキル、C4
〜C20アルキルシクロアルキルを表し、R1およびR
2は、一緒になって飽和または不飽和C3〜C9アルキレ
ン二鎖を形成し、R3またはR5はC21〜C200アルキ
ル、C21〜C200アルケニルを表すかまたは一緒になっ
てC2〜C12アルキレン二鎖を形成する]のアミンを、
一般式II
【0007】
【化5】
【0008】[式中R3、R4、R5およびR6は上記の意
味を有する]のオレフィンと、アンモニアまたは一般式
III
【0009】
【化6】
【0010】[式中R1およびR2は上記の意味を有す
る]の第一級アミンまたは第二級アミンとを、ゼオライ
ト触媒の存在で250℃〜350℃の温度および150
〜300barの圧力で反応させることにより製造する
方法において、使用するゼオライト触媒が、遷移金属を
有せずかつハロゲン処理なしに製造したアルミニウム−
β−ゼオライトである新規で改良された方法を見出し
た。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明方法は、次のように実施す
ることができる:オレフィンIIおよびアンモニアまた
は第一級アミンまたは第二級アミンIIIを、たとえば
オートクレーブ中で触媒として遷移金属を有せずかつハ
ロゲン処理なしに製造したアルミニウム−β−ゼオライ
トの存在で、250℃〜350℃、好ましくは260℃
〜330℃、より好ましくは260℃〜320℃の温度
および150〜300bar,好ましくは170〜30
0bar,より好ましくは200〜300barの圧力
下で反応させることができ、好ましくは得られるアミン
は分離し、未変換の出発原料は再循環させる。
【0012】本方法は、高い選択率および高い空時収量
で非常に良好な収率を特徴とする。
【0013】本発明方法は、小過剰量のアンモニアまた
はアミンが存在するときでさえ、所望の反応生成物に関
し高度の選択率が達成され、使用したオレフィンの二量
体化および/またはオリゴマー化が避けられる。
【0014】この方法の1実施形は、アンモニアおよび
/またはアミンIIIをオレフィンと一緒に1:1〜
5:1のモル比で混合して固定層反応器に供給し、15
0〜300barの圧力下に250℃〜350℃の温度
でガス相または超臨界状態で反応させることからなる。
【0015】所望の生成物は、公知手段、たとえば蒸留
または抽出により流出液から得、必要な場合には、さら
に分離することにより所望純度にすることができる。未
変換出発原料は、一般に好ましくは反応器に再循環させ
る。
【0016】単一不飽和オレフィンまたは多不飽和オレ
フィンII、とくに2〜10C原子を有するものまたは
その混合物およびポリオレフィン混合物を出発原料とし
て使用することができる。重合する傾向が明瞭に少ない
ため、モノオレフィンはジオレフィンおよびポリオレフ
ィンよりも適当であるが、後者は大過剰量のアンモニア
またはアミンを使用することにより選択的に反応させる
こともできる。平衡点、従って所望のアミンへの変換点
の位置は、使用した反応圧に非常に大きく依存する。高
い圧力は付加生成物の生成に有利であるが、工業的およ
び経済的理由では300barまでの圧力範囲が最適範
囲である。反応の選択率は、−可変のアンモニア/アミ
ン過剰量および触媒は別として−温度により大きく左右
される。付加の反応速度は温度の増加するにつれて急勾
配で増加するが、それと同時にオレフィンの関係する競
争的分解反応および再結合反応が促進される。さらに、
温度増加は、熱力学的観点から有利でない。変換および
選択率に対する最適温度は、オレフィンの構造、使用さ
れるアミンおよび触媒に依存し、たいてい200℃〜3
50℃の範囲内にある。
【0017】成形状態でも未成形状態でも、本発明のア
ルミニウム−β−ゼオライトには、塩酸(HCl),フ
ッ化水素酸(HF)またはフッ化アンモニウム(NH4
F)のようなハロゲン含有試薬での処理を行わない。さ
らに、本発明のアルミニウム−β−ゼオライトは、クロ
ム、マンガン、鉄、ニッケル、パラジウム、白金または
銅のようなIB,VB,VIB,VIIBおよびVII
I族の遷移金属を含有しない。
【0018】オレフィンのアミノ化に対する適当な触媒
は、遷移金属を有しないアルミニウム−β−ゼオライト
であるか、またはたとえば米国特許(US−A)330
8069号または米国特許(US−A)4060590
号に記載されているような、ハロゲン処理なしに製造さ
れたNU−1ゼオライトである。
【0019】好ましくはH形で使用される、遷移金属を
有せずかつハロゲン処理なしに製造したアルミニウム−
β−ゼオライトは、通例結合剤を98:2〜40:60
の重量比で使用して押出物またはペレットに成形され
る。適当な結合剤は、種々の酸化アルミニウム、好まし
くはベーマイト、SiO2/Al23の比25:75〜
95:5を有する無定形の珪酸アルミニウム、二酸化ケ
イ素、好ましくは微細分散SiO2,微細分散SiO2
微細分散Al23,微細分散TiO2および粘土の混合
物である。成形に続き、押出物または成形物は有利に1
10℃で16時間乾燥し、300〜500℃で2〜16
時間か焼し、その際か焼は直接アミノ化反応中に行うこ
ともできる。
【0020】選択率、最大可能な流動時間(on−st
ream time)および可能な再生回数を増加する
ために、ゼオライト触媒は多種多様な方法で変性するこ
とができる。
【0021】触媒の1つの可能な変性は、未成形または
成形ゼオライトをNaおよびKのようなアルカリ金属、
Ca,Mgのようなアルカリ土類金属、Tlのような土
類金属およびLa,CeまたはYの様な希土類金属を用
いてイオン交換またはドーピングすることである。
【0022】1つの有利な実施態様は、遷移金属を有せ
ずかつハロゲン処理なしに製造した成形アルミニウム−
β−ゼオライトを流管に入れ、たとえば上記金属のハロ
ゲン化物、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩または硝酸
塩を溶解した形で20〜100℃でゼオライトに通すこ
とからなる。かかるイオン交換は、たとえば水素形、ア
ンモニウム形およびアルカリ金属形のゼオライトに対し
て実施することができる。
【0023】ゼオライトにアルカリ金属を適用するもう
1つの方法は、ゼオライト材料をたとえば上記金属のハ
ロゲン化物、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、硝酸塩
または酸化物の水溶液または含水アルコール溶液で含浸
することからなる。
【0024】イオン交換および含浸の双方に続き、乾燥
および場合により反復か焼を行うことができる。金属ド
ーピングしたゼオライトの場合には、水素および/また
は水蒸気での後処理が有利である。
【0025】もう1つの変性方法は、アンモニウム塩、
たとえばNH4NO3またはモノアミン、ジアミンまたは
ポリアミンとの交換を行うことである。この場合には、
ゼオライトを、結合剤を用いる成形に続いて、通常60
〜80℃で、濃度10〜25%、好ましくは20%のN
4NO3溶液と、ゼオライト/硝酸アンモニウム1:1
5(重量)溶液中で連続的に交換させ、次いで100〜
120℃で乾燥することからなる。
【0026】なおもう1つの変性方法は、ゼオライトに
−成形または未成形−、硫酸(H2SO4),リン酸(H
PO4)またはシュウ酸(HO2C−CO2H)のよう
な無ハロゲン酸で処理することである、さらに、本発明
のゼオライトに、ゼオライトのアルミニウム含量をたと
えば水熱処理により減少する脱アルミニウムを行うこと
ができる。有利に、水熱脱アルミニウムに続き、生成し
た非格子アルミニウムを除去するために、酸またはキレ
ート剤での抽出を行う。
【0027】触媒は、たとえば1〜4mmの直径を有す
る押出物の形でまたはたとえば3〜5mmの直径を有す
るペレットとして、オレフィンのアミノ化に使用するこ
とができる。
【0028】たとえば押出物の形の成形触媒は、粉砕
し、ふるい分けして、流動層に適当な0.1〜0.8m
mの粒度を有する材料にすることができる。
【0029】化合物I,IIおよびIII中の置換基R
1,R2,R3,R4,R5およびR6は、次の意味を有す
る: R1,R2,R3,R4,,R5,R6 −水素、 −C1〜C20アルキル、好ましくはC1〜C12アルキル、
より好ましくはC1〜C8アルキル、たとえばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシル、n
−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチルおよびイソオ
クチル、 −C2〜C20アルケニル、好ましくはC2〜C12アルケニ
ル、より好ましくはC2〜C8アルケニル、たとえばビニ
ルおよびアリル、 −C2〜C20アルキニル、好ましくはC2〜C8アルキニ
ル、より好ましくはC2Hおよびプロパルギル、 −C3〜C20シクロアルキル、好ましくはC3〜C12シク
ロアルキル、より好ましくはC5〜C8シクロアルキル、
たとえばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チルおよびシクロオクチル、 −C4〜C20アルキルシクロアルキル、好ましくはC4
12アルキルシクロアルキル、より好ましくはC5〜C
10アルキルシクロアルキル、 −C4〜C20シクロアルキルアルキル、好ましくはC4
12シクロアルキルアルキル、より好ましくはC5〜C
10シクロアルキルアルキル、 −アリール、たとえばフェニル、1−ナフチルおよび2
−ナフチル、好ましくはフェニル、 −C7〜C20アルキルアリール、好ましくはC7〜C16
ルキルアリール、好ましくはC7〜C12アルキルフェニ
ル、たとえば2−メチルフェニル、3−メチルフェニ
ル、4−メチルフェニル、2−エチルフェニル、3−エ
チルフェニル、4−エチルフェニルおよび −C7〜C20アラルキル、好ましくはC7〜C16アラルキ
ル、好ましくはC7〜C1 2フェニルアルキル、たとえば
フェニルメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエ
チルでありかつR1およびR2は −一緒になって飽和または不飽和のC3〜C9アルキレン
二鎖、好ましくは−(CH24−,−(CH25−,−
(CH27−および−CH=CH−CH=CH−であ
り、R3またはR5は −C21〜C200アルキル、好ましくはC40〜C200アルキ
ル、たとえばポリブチル、ポリイソブチル、ポリプロピ
ル、ポリイソプロピルおよびポリエチル、より好ましく
はポリブチルおよびポリイソブチル、 −C21〜C200アルケニル、好ましくはC40〜C200アル
ケニル、より好ましくはC70〜C170アルケニルであ
り、R3およびR5は −一緒になってC2〜C12アルキレン二鎖、好ましくは
3〜C8アルキレン二鎖、より好ましくは−(CH23
−,−(CH24−,−(CH25−,−(CH26
および−(CH27−、好ましくは−(CH23−およ
び−(CH2)−である。
【0030】
【実施例】
触媒A β−ゼオライト(Degussaにより販売)150g
に、エーロジル200(Degussa)7.5g,N
4OH(25%)12gおよびデンプン5gを加え
た。混合物を混練機中で圧縮し、水(125mlより多
くない)を慎重に添加して混練した。混練時間は60分
であった。120barの押出圧力で作業する押出機中
で、押出物2mmを製造し、次にこれを110℃で16
時間乾燥し、500℃で16時間か焼した。
【0031】触媒B β−ゼオライト(Uetikonにより販売)60g
に、ベーマイト40gおよびギ酸2gを加えた。混合物
を混練機中で圧縮し、水(65mlより多くない)を慎
重に添加して混練した。混練時間は60分であった。8
0barの押出圧力で作業する押出機中で、押出物2m
mを製造し、次いでこれを120℃で16時間乾燥し、
500℃で16時間か焼した。
【0032】触媒C β−ゼオライト(Degussaにより販売)60g
に、ベーマイト40gおよびギ酸2gを加えた。混合物
を混練機中で圧縮し、水(64mlより多くない)を慎
重に添加して混練した。混練時間は40分であった。5
5barの押出圧力で作業する押出機中で、押出物2m
mを製造し、ついでこれを120℃で16時間乾燥し、
500℃で16時間か焼した。
【0033】触媒D β−ゼオライト(Degussaにより販売)100g
に、シリカ質ゾル(AS40,Bayerにより販売)
6.7gNH4OH(25%)8gおよびデンプン5g
を加えた。混合物を混練機中で圧縮し、水(82ml)
を慎重に添加して混練した。混練時間は50分であっ
た。80barの押出圧力で作業する押出機中で、押出
物2mmを製造し、ついでこれを120℃で4時間乾燥
し、500℃で16時間か焼した。
【0034】触媒E β−ゼオライト(Degussaにより販売)100g
に、エーロジル200(登録商標、Degussaによ
り販売)10gおよびデンプン5.5gを加えた。混合
物を混練機中で圧縮し、水(110ml)を慎重に添加
して混練した。混練時間は40分であった。75bar
の押出圧力で作業する押出機中で、押出物2mmを製造
し、ついでこれを110℃で4時間乾燥し、500℃で
16時間か焼した。
【0035】触媒F β−ゼオライト(Uetikonにより販売)180g
に、ベーマイト120gおよびギ酸6gを加えた。混合
物を混練機中で圧縮し、水(210ml)を慎重に添加
して混練した。混練時間は45分であった。70bar
の押出圧力で作業する押出機中で、押出物2mmを製造
し、これを110℃で4時間乾燥し、500℃で16時
間か焼した。
【0036】触媒G β−ゼオライト(Uetikonにより販売)480g
に、ベーマイト120gおよびギ酸12gを加えた。混
合物を混練機中で圧縮し、水(500ml)を慎重に添
加して混練した。混練時間は45分であった。80ba
rの押出圧力で作業する押出機中で、押出物2mmを製
造し、これを110℃で4時間乾燥し、500℃で16
時間か焼した。
【0037】比較例(ドーピングしたβ−ゼオライト) 触媒H チップ形の触媒B17gを500mlの容積を有するフ
ラスコに入れ、水10mlおよびNH4F0.5gの溶
液を加えた。半時間後、水を80℃(15mbar)で
蒸発させた。触媒を120℃で16時間乾燥した。
【0038】触媒I 粉末形のβ−ゼオライト(Degussaにより販売)
100gを、水100ml中のNH4F3gで処理し
た。半時間後、水を80℃(15mbar)で蒸発させ
た。触媒を110℃で14時間乾燥した。
【0039】この触媒60gに、ベーマイト40gおよ
びギ酸2gを加えた。混合物を混練機中で圧縮し、水
(65ml)を慎重に添加して混練した。混練時間は4
5分であった。80barの押出圧力で作業する押出機
中で、押出物2mmを製造し、ついでこれを110℃で
4時間乾燥し、500℃で16時間か焼した。
【0040】触媒J 触媒B19gに、水20ml,シュウ酸1.9gおよび
酢酸パラジウム0.1gの溶液を加えた。30分後、水
を80℃(15mbar)で蒸発させた。触媒を120
℃で16時間乾燥し、500℃で16時間か焼した。
【0041】触媒K 触媒I20gに、水20ml,シュウ酸2gおよび酢酸
Pd0.1gの溶液を加えた。0.5時間後、水を80
℃(15mbar)で蒸発させた。触媒を120℃で1
6時間乾燥し、500℃で16時間か焼した。
【0042】比較例2(他のゼオライト) 触媒L H−Y型ゼオライト(BASF)525gに、ベーマイ
ト225gおよびギ酸15gを加えた。混合物を混練機
中で圧縮し、水(590ml)を慎重に添加して混練し
た。混練時間は45分であった。90barの押出圧力
で作業する押出機中で、押出物2mmを製造し、次いで
これを120℃で16時間乾燥し、500℃で16時間
か焼した。
【0043】触媒M ZSM−5型のゼオライト(Vereinigte A
luminium Werkeにより販売)525g
に、ベーマイト40gおよびギ酸2gを加えた。混合物
を混練機中で圧縮し、水(55ml)を慎重に添加して
混練した。混練時間派40分であった。55barの押
出圧力で作業する押出機中で、押出物2mmを製造し、
ついでこれを120℃で2時間乾燥し、400℃で16
時間か焼した。
【0044】アミノ化例 上記触媒それぞれ10mlを,別々の試験で、0.3l
の容量を有する撹拌オートクレーブに入れた。次に、オ
レフィンおよびアンモニアを密閉したオートクレーブに
圧入した。供給原料の量は、使用した反応温度において
所望圧力が反応物の自己圧として達成されているように
計算した。
【0045】流出液を、液相およびガス相につき別個に
ガスクロマトグラフィーにより試験した。表に記載した
変換値は常にオレフィンに関し;記載の収率は主生成
物:シクロヘキセンからシクロヘキシルアミン、シクロ
ペンテンからシクロペンチルアミン、イソブテンからt
ert−ブチルアミンに関する。
【0046】連続的製造のために、長さ2m,内径24
mmを有し、アルミニウムブロック型加熱ユニット装置
により加熱され、3個の内部温度モニターおよび加圧ユ
ニット装置を備えた高圧反応器を使用した。それぞれの
場合に触媒60mlが装入されかつ反応管の上部は磁器
リングで充填された。オレフィンおよびアンモニアの供
給は下向きに行った。
【0047】流出液の分析はガスクロマトグラフィーに
より、場合により補助的に蒸留により行った。
【0048】試験は場合により管形反応器(内径6m
m)中で、等温条件下270〜340℃および280b
arの圧力で、オレフィンとアンモニアのモル比1:
1.5〜1:2の混合物を用いて実施した。反応生成物
はガスクロマトグラフィーにより分析した。
【0049】種々の触媒を用いて得られた結果は表1〜
4にまとめられている。
【0050】
【表1】
【0051】パラジウムおよび/またはフッ素による触
媒の処理は改善を生じないことが認められた。若干の場
合には劣化が識別できた。Pd処理の場合、望ましくな
いポリマーの生成さえ存在した。比較触媒IおよびJ
も、低い空時収量を示した。
【0052】
【表2】
【0053】例は、低い圧力および空間速度では、僅か
な選択率で低い変換率しか達成されないことを示す。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ペーター シュトプス ドイツ連邦共和国 アルトリプ リムブル クシュトラーセ 12 (72)発明者 ユルゲン ヘルマン ドイツ連邦共和国 マンハイム マリーエ ンヴェルダーヴェーク 6 (72)発明者 ハンス−ユルゲン リュッツェル ドイツ連邦共和国 ベール−イッゲルハイ ム ベルリーナー シュトラーセ 9 (72)発明者 カルステン エラー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ドイチェ シュトラーセ 19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 [式中R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、水素、C
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20
    ルキニル、C3〜C20シクロアルキル、C4〜C20アルキ
    ルシクロアルキル、C4〜C20シクロアルキルアルキ
    ル、アリール、C7〜C20アルキルアリールまたはC7
    20アラルキルを表し、R1およびR2は、一緒になって
    飽和または不飽和のC3〜C9アルキレン二鎖を形成し、
    3またはR5は、C21〜C200アルキル、C21〜C200
    ルケニルを表すかまたは一緒になってC2〜C12アルキ
    レン二鎖を形成する]のアミンを、一般式II 【化2】 [式中R3、R4、R5およびR6は、上記の意味を有す
    る]のオレフィンと、アンモニアまたは一般式III 【化3】 [式中R1およびR2は上記の意味を有する]の第一級ア
    ミンまたは第二級アミンとを、ゼオライト触媒の存在
    で、250℃〜350℃の温度および150〜300b
    arの圧力で反応させることにより製造する方法におい
    て、使用するゼオライト触媒は遷移金属を有せずかつハ
    ロゲン処理なしに製造したアルミニウム−β−ゼオライ
    トである、アミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 H形のアルミニウム−β−ゼオライトを
    使用する、請求項1記載のアミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 製造したアミンIを分離し、未変換出発
    原料IIおよびIIIは再循環させる、請求項1または
    2記載のアミンIの製造方法。
  4. 【請求項4】 使用するゼオライト触媒は、結合剤を用
    いて成形し、300℃〜600℃の温度でか焼したアル
    ミニウム−β−ゼオライトである、請求項1から3まで
    のいずれか1項記載のアミンの製造方法。
  5. 【請求項5】 使用するオレフィンIIは、イソブテ
    ン、ジイソブテン、シクロペンテン、シクロヘキセンま
    たはポリイソブテンである、請求項1から4までのいず
    れか1項記載のアミンの製造方法。
  6. 【請求項6】 使用するゼオライト触媒は、塩酸、フッ
    化水素酸およびNH4Fからなる群から選択されたハロ
    ゲン含有試薬での処理なしに製造したアルミニウム−β
    −ゼオライトである、請求項1から5までのいずれか1
    項記載のアミンの製造方法。
  7. 【請求項7】 使用するゼオライト触媒は、未ドーピン
    グのアルミニウム−β−ゼオライトである、請求項1か
    ら6までのいずれか1項記載のアミンの製造方法。
  8. 【請求項8】 使用するゼオライト触媒は、1種以上の
    希土類元素でドーピングしたアルミニウム−β−ゼオラ
    イトである、請求項1から7までのいずれか1項記載の
    アミンの製造方法。
  9. 【請求項9】 使用するゼオライト触媒は、ナトリウ
    ム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびタリウ
    ムからなる群から選択されたアルカリ金属、アルカリ土
    類金属または土類金属の1種以上でドーピングしたアル
    ミニウム−β−ゼオライトである、請求項1から8まで
    のいずれか1項記載のアミンの製造方法。
  10. 【請求項10】 使用するゼオライト触媒は、アンモニ
    ウム形のアルミニウム−β−ゼオライトである、請求項
    1から9までのいずれか1項記載のアミンの製造方法。
  11. 【請求項11】 使用するゼオライト触媒は、無ハロゲ
    ン酸、とくに硫酸、リン酸、シュウ酸からなる群から選
    択された酸またはその混合物で処理したアルミニウム−
    β−ゼオライトである、請求項1から10までのいずれ
    か1項記載のアミンの製造方法。
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