JPH04249028A - 平面型表示装置の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像機器に用いる平面
型表示装置の製造方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子ビームを用いてカラーテレビ
ジョン画像を平面型により表示することのできる装置を
構成することを目的とし、スクリーン上の画面を垂直方
向に復数の区分に分割してそれぞれの区分ごとに電子ビ
ームを垂直方向に偏向して復数ラインを表示し、さらに
水平方向に復数の区分の分割して各区分ごとにＲ，Ｇ，
Ｂ等の蛍光体を順次発光させるようにし、そのＲ，Ｇ，
Ｂ等の蛍光体への電子ビームの照射量をカラー映像信号
によって制御するようにして全体としてテレビジョン画
像を表示するものがある。

【０００３】以下図面を参照しながら、上述した平面型
表示装置の一例について説明する。一般の平面型表示装
置は、図２にその基本的構成を示すように、後方から前
方に向かって順番に背面電極１，電子ビーム源としての
線状のカソード２，そのカソード２から出たライン状の
電子ビームをスクリーン３上の所定の蛍光体上に収束さ
せ、さらに照射量を制御するため所定の間隔を保って重
ねられた復数の平板状電極４から構成されており、ガラ
スよりなる表容器５とガラスまたは金属からなる裏容器
６の内部にこれら構成部品を収納し容器内を真空にして
いる。

【０００４】電子ビーム源としてのカソード２から出た
電子ビームを制御し、スクリーン３上のＲ，Ｇ，Ｂ等の
蛍光体を照射し、画像表示を行うためには、復数の平板
状電極４のそれぞれの平板状電極４が電気的に絶縁され
所定の間隔に精度よく保たれている必要があり、各平板
状電極４の電子ビームが通過しない部分に設けられた接
合部に接合用ガラスを配しこれら接合用ガラスを介して
各平板状電極４の接合固定が行われている。

【０００５】図３は各平板状電極４の従来の接合固定方
法を示す正面図である。図３において、４は焼成基板７
上に設置された復数の平板状電極、８は各平板状電極４
間で各平板状電極４の電子ビームが通過しない部分に設
けられた接合部に配設された接合用ガラス、９は焼成基
板７に垂直に建てられた位置決めピンで各平板状電極４
に設けられた位置決め用丸穴１０を貫通し各平板状電極
４の相互位置決めを行っている。この状態で各平板状電
極４上によりスタンパー１１で加圧したまま焼成炉中で
接合用ガラス８が溶融し、この後に結晶化する温度まで
加熱し再び常温まで冷却し各平板状電極４の接合固定を
完了する。１２は位置決めピン９が各平板状電極４の熱
膨脹によって水平方向に自由に動くことができるように
するための焼成基板７中に設置された球である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに各平板状電極４を焼成基板７上で位置決めして重ね
、スタンパー１１で加圧したまま焼成炉中で接合用ガラ
ス８を溶融させて各平板状電極４を接合固定する方法で
はいったん焼成温度まで加熱した焼成基板７とスタンパ
ー１１を冷却するのに長時間を要し生産性が極めて低か
った。

【０００７】本発明は、この問題を解決しようとするも
ので、焼成基板およびスタンパーを急速に冷却し、生産
性を高くすることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、線状のカソードと蛍光体を配したスクリー
ンの間に制御用の復数の平板電極を配置した平面型表示
装置において、前記復数の平板状電極を電子ビームが通
過しない部分で接合用ガラスによって、接合固定する方
法において、前記復数の平板状電極を、表面に復数個の
放熱フィンを設けた焼成基板とスタンパーの間に配置し
て加圧しつつ加熱し、前記復数の平板状電極を溶融後に
結晶化する接合用ガラスで接合固定するものである。

【０００９】

【作用】上記手段によれば、復数の平板状電極と接合用
ガラスを焼成基板とスタンパーの間に配置して加圧しつ
つ加熱し、前記各電極を溶融後に結晶化する接合用ガラ
スで接合固定する方法を用いているので、焼成基板とス
タンパーの表面に設けた復数個の放熱フィンにより放熱
が促進され、焼成基板とスタンパーを焼成温度より常温
まで短時間に冷却することが可能になり、生産性の向上
を図ることができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１を参照
しながら説明する。図１においては、平面型表示装置の
一般的構成を示す図２および従来例を示す図３と同一部
分については同一符号を付して詳細な説明を省略し相違
する点についてのみ説明する。

【００１１】図１は平面型表示装置を構成する５枚の平
板状電極を１工程で接合固定する本発明の一実施例を示
している。図１において、１３は焼成基板、１４はスタ
ンパーであり、本発明の特徴は焼成基板１３に放熱フィ
ン１６を、スタンパー１４にも放熱フィン１７を設けた
ことにある。

【００１２】各平板状電極４は従来例と同様に、各平板
状電極４の間の電子ビームが通過しない部分に接合用ガ
ラス８を配設し、位置決めピン９により焼成基板１３上
に位置決めされた後、スタンパー１４で各平板状電極４
を加圧し、そのまま焼成炉中で加熱して接合用ガラス８
が溶融しその後に結晶化する温度まで加熱し再び常温ま
で冷却し、各平板状電極４および接合用ガラス８の接合
固定を完了する。

【００１３】この過程において、本発明では特に熱容量
の大きい焼成基板１３とスタンパー１４に放熱フィン１
６および１７が設けられているので、特に冷却工程にお
いて放熱を促進し、温度をほぼ均一に保ちながら効率よ
く平板状電極４の接合組立品を冷却することができる。

【００１４】本発明の一実施例では、平板状電極４とし
て、あらかじめ所定の形状にエッチングした板厚０．２
ｍｍの軽鋼板を使用し、接合用ガラス８としては断面形
状が０．５ｍｍ角で組成がＰｂＯ　　８７．５ｗｔ％，
Ｂ２Ｏ３　　９．５ｗｔ％，ＺｎＯ　　２ｗｔ％，Ｓｉ
Ｏ２　　０．４ｗｔ％，Ａｌ２Ｏ３　　０．６ｗｔ％で
あり、溶融後結晶化する結晶化ガラス棒を使用している
が、電極の間隔を精度よく保つことができれば、非晶質
ガラス棒を用いてもよく、また表面を絶縁したスペーサ
板に粉末の結晶化ガラスを塗布したものを用いてもよい
。

【００１５】なお、本発明の一実施例では焼成基板１３
とスタンパー１４として、いずれもステンレス鋼ＳＵＳ
４３０を使用している。

【００１６】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、各平板状電極と接合用ガラスを焼成基板とスタ
ンパーの間に配置して接合固定する場合、焼成基板とス
タンパーの表面に設けた復数個の放熱フィンにより、焼
成温度から常温まで短時間で冷却することが可能となり
、平面型表示装置の製造方法において著しく生産性の向
上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】平面型表示装置の平板状電極を接合固定する本
発明の一実施例を示す正面図

【図２】本発明および従来の製造方法が適用される組立
て前の平面型表示装置の概略斜視図

【図３】平面型表示装置の平板状電極を接合固定する従
来の方法を示す正面図

【符号の説明】

２　　　　　　　　　　カソード ３　　　　　　　　　　スクリーン（画面）４　　　　
　　　　　　平板状電極 ５　　　　　　　　　　表容器（真空容器）６　　　　
　　　　　　裏容器（真空容器）８　　　　　　　　　
　接合用ガラス １３　　　　　　　　焼成基板 １４　　　　　　　　スタンパー １６，１７　　放熱フィン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　画面に平行で画面の上下方向に等ピッ
   チで水平に架張された線状のカソードと、そのカソード
   から出たライン状の電子ビームを制御するための所定の
   間隔を保って重ねられた復数の平板状電極と、蛍光体と
   、前記復数の平板状電極の電子ビームが通過しない部分
   に設けられた接合部に配設された溶融後に結晶化する接
   合用ガラスと、これらを封入するための真空容器からな
   る平面型表示装置の製造方法において、前記復数の平板
   状電極と接合用ガラスを、表面に復数個の放熱フィンを
   設けた焼成基板とスタンパーの間に配置して加圧しつつ
   加熱し、前記復数の平板状電極を溶融後に結晶化する接
   合用ガラスで接合固定する平面型表示装置の製造方法。