JPH04247267A - 強化プラスチック複合被覆鋼材の製造方法 - Google Patents

強化プラスチック複合被覆鋼材の製造方法

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JPH04247267A
JPH04247267A JP3346191A JP3346191A JPH04247267A JP H04247267 A JPH04247267 A JP H04247267A JP 3346191 A JP3346191 A JP 3346191A JP 3346191 A JP3346191 A JP 3346191A JP H04247267 A JPH04247267 A JP H04247267A
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reinforced plastic
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Toshiyuki Sasaki
俊幸 佐々木
Masaaki Uehara
上原 正昭
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃、磨耗等機械的作
用の厳しい環境で用いられる強化プラスチック複合被覆
鋼材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海洋、港湾等の構造物や杭として使用さ
れる鋼材は、厳しい使用環境にさらされ、中でも干満帯
における鋼材の腐食は深刻な問題である。そのため周知
のように、ポリオレフィン樹脂もしくは熱硬化性樹脂の
重防食被覆鋼材が広く市販されている。これらの重防食
被覆鋼材は、防食性のみならず流木等の衝撃にも十分耐
えられるような機械的性質を保有している。
【0003】ところが近年になって、有脚浮体式係船岸
の浮体構造の支柱では、50トン前後の押圧力を受ける
のが一般的であり、また基礎杭の設置場所によっては、
打設後に直径200mm前後の捨石の施工等、従来以上
に機械的作用条件の厳しい場所での使われ方が増加して
きており、従来の重防食被覆では、防食被覆層に貫通す
る疵も発生するなど、機械強度が不十分になってきてい
る。
【0004】そこで特開昭63−027248号公報に
より公表されているように、防食被覆層の表面に繊維強
化プラスチックを被覆して得られる強化プラスチック複
合被覆鋼材が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に機械的作用条件の厳しい場所では、繊維強化プラスチ
ックの保護層が防食被覆層から剥落するという問題があ
る。その対策として、防食被覆層と保護層との界面に無
機系繊維もしくは有機系繊維の植毛材を介在させて物理
的に防食被覆層と保護層とを接着させるという方法があ
り、この方法は例えば防食被覆層に凹凸をつけて保護層
との接触面積を大きくすることにより密着性を向上させ
る方法と比較して優れた密着性を示すが、植毛材を介在
させる方法として、防食被覆層上への自由落下やロール
等による押し付けでは、防食被覆層上に植毛材が寝てし
まい、十分な植毛効果が得られず大衝撃に耐えられるほ
ど十分な密着力は得られない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、防食被覆層
と保護層との界面に介在させる植毛材を立たせることに
より、大衝撃に対しても保護層が剥落しないほどの密着
力を持つ強化プラスチック複合被覆鋼材を提供すること
を目的としている。すなわち本発明は、防食被覆層と保
護層との界面に無機系繊維もしくは有機系繊維の植毛材
を介在させることにより物理的に接着させる強化プラス
チック複合被覆鋼材の製造方法において、植毛材をエア
ー圧力=0.5〜4.0kg/cm2 、ノズルから鋼
材までの距離=100〜700mmにて吹きつけること
を特徴とする強化プラスチック複合被覆鋼材の製造方法
である。
【0007】
【実施例】以下に本発明における強化プラスチック複合
被覆鋼材の製造方法について具体的に説明する。本発明
により得られる強化プラスチック複合被覆鋼材の断面の
1例を図1に示す。図1において、1は鋼材、2は下地
処理層、3は防食被覆層、4は植毛材、5は保護層であ
る。鋼材1の被覆面をショットズラスト、グリッドブラ
スト、サンドブラストなどにより清浄化した後、クロム
酸系の化成処理を施すか、有機系プライマー層を形成さ
せるか、もしくはクロム酸系の化成処理を施した後、有
機系プライマー層を形成させる等の下地処理を施す。下
地処理層2が完全に硬化後、その上に防食被覆層3を被
覆する。
【0008】下地処理層2としては、防食被覆層3との
密着性に優れたものであれば特に限定はない。また防食
被覆層3としては、従来より防食性能が高く評価され重
防食被覆鋼材に広く用いられているポリオレフィン樹脂
、もしくはポリウレタン等の熱可塑性樹脂が良い。該防
食被覆層3を硬化する前に、無機系繊維もしくは有機系
繊維の植毛材4を、エアー圧力=0.5〜4.0kg/
cm2 、ノズルから鋼材までの距離=100〜700
mmにて吹きつける。この方法により、図2に示すよう
に、防食被覆層3上で植毛材4が立って付着し保護層と
の間に十分な耐衝撃密着力を発揮する。
【0009】自由落下やロール等による押し付けでは、
図3に示すように防食被覆層3上で植毛材4が寝てしま
い十分な耐衝撃密着力を発揮しない。また植毛材4を吹
きつける時のエアー圧力0.5kg/cm2 未満もし
くはノズルから鋼材までの距離700mm超の時も同様
で、図3のように植毛材4が寝てしまう。
【0010】一方、エアー圧力4.0kg/cm2 超
もしくはノズルから鋼材までの距離100mm未満では
、単位面積あたりの植毛材4の量をコントロールするの
が困難であり、部分的に単位面積あたりの植毛材4の量
が多くなりすぎて防食被覆層3と保護層5との密着を阻
害してしまう。植毛材4の吹きつけノズル形状について
は、特に限定はないが、2mm程度以上のスリットノズ
ルが均一に植毛しやすい。また植毛材4の種類及び量に
ついては、本発明の範囲外であるが、径が2〜50μm
、長さが2〜10mmの無機系繊維もしくは有機系繊維
を3〜50g/m2 植毛するのが望ましい。
【0011】防食被覆層3が完全に硬化後、保護層5を
被覆する。保護層5は耐衝撃性、耐磨耗性に優れた強化
プラスチック樹脂であれば特に限定はなく、例えばガラ
スフレーク入りビニルエステル、ガラスフレーク入りポ
リエステル、ガラスフレーク入りエポキシ等である。保
護層5の塗装方法は特に限定はないが、少なくとも通常
のスプレー塗装であれば良好な塗膜が得られる。また保
護層5の塗装の際に植毛材4に与える悪影響、例えば植
毛材4が吹き飛ばされるか、もしくは寝てしまうといっ
た現象は、植毛材4の植毛方法に不具合がなければ特に
心配はなく良好な植毛効果が期待できる。その他、保護
層5は用途に応じて着色等を施しても構わない。
【0012】実験例 以下に、実験例により本発明を具体的に説明するが、本
発明の範囲はこれらの実験例に限定されるものではない
。表1〜表3には、実験例−1〜5及び比較例−1〜5
の植毛材、植毛方法、保護層及び性能試験結果を示す。
【表1】
【表2】
【表3】 前記実験を行なうに際し、鋼板(150×75×9mm
)をグリッドブラスト処理し、ウレタン系プライマーを
膜厚30μに塗布し硬化後、ポリウレタン樹脂を膜厚2
.5mmにスプレー塗装し防食被覆層とした。ポリウレ
タン樹脂をスプレー塗装後、1〜3分のまだ未硬化時に
実験例及び比較例に示すように植毛を実施した。防食被
覆層が完全に硬化後、実験例及び比較例に示す保護層を
膜厚1.5mmに塗装した。
【0013】上記により得られた試験片について密着力
測定(プルオフ法)及び耐衝撃密着性評価を実施した。 耐衝撃密着性は、ポンチ径15.9mmで10kgのお
もりを1m高さから落とし、クラックが発生した保護層
の剥落の有無で評価した。また鋼板(500×150×
9mm)に上記と同様の塗装を実施し耐磨耗密着性評価
を実施した。耐磨耗密着性は径120mm、長さ100
mmのウレタンゴムロールに荷重1Ton をかけスト
ローク300mmにてロールころがり磨耗試験を200
00回実施した時の保護層の剥落の有無にて評価した。
【0014】表1〜表3より、比較例の植毛材の自由落
下による方法、エアー圧力=0.3kg/cm2 、ノ
ズルから鋼材までの距離=1000mmでは密着力不十
分、またエアー圧力=5.0kg/cm2、ノズルから
鋼材までの距離=50mmでは密着力のバラツキが大き
く不十分であり、実験例と比較し劣ることがわかる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、植毛材をエアー圧力=
0.5〜4.0kg/cm2 、ノズルから鋼材までの
距離=100〜700mmにて吹きつけるので、海洋、
港湾、河川等の構造物、杭等に使用される重防食被覆鋼
材において、使用中に鋼材に加えられる衝撃、磨耗等の
機械的条件の厳しい環境においても、被覆損傷の少ない
重防食被覆鋼材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法によって製造された強化プラスチ
ック複合被覆鋼材の被覆構成図である。
【図2】本発明の適正な植毛方法により植毛した後の被
覆構成図である。
【図3】本発明外の不適正な植毛方法により植毛した後
の被覆構成図である。
【符号の説明】
1  鋼材 2  下地処理層 3  防食被覆層 4  植毛材 5  保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱硬化性樹脂もしくはポリオレフィン
    樹脂を防食被覆層とし、該防食被覆層上にファイバー等
    の植毛材を介在させた後、強化プラスチックを被覆する
    強化プラスチック複合被覆鋼材の製造方法において、植
    毛材をエアー圧力=0.5〜4.0kg/cm2 、ノ
    ズルから鋼材までの距離=100〜700mmにて吹き
    つけることを特徴とする強化プラスチック複合被覆鋼材
    の製造方法。
JP3346191A 1991-02-04 1991-02-04 強化プラスチック複合被覆鋼材の製造方法 Expired - Lifetime JP2862690B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1012929A3 (nl) * 1999-10-08 2001-06-05 Cardinaels Guido Werkwijze voor het verwezenlijken van een bekleed materiaal, en volgens deze werkwijze bekomen bekleed materiaal.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1012929A3 (nl) * 1999-10-08 2001-06-05 Cardinaels Guido Werkwijze voor het verwezenlijken van een bekleed materiaal, en volgens deze werkwijze bekomen bekleed materiaal.

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