JPH06233967A - 着色重防食被覆鋼材 - Google Patents

着色重防食被覆鋼材

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JPH06233967A
JPH06233967A JP4440693A JP4440693A JPH06233967A JP H06233967 A JPH06233967 A JP H06233967A JP 4440693 A JP4440693 A JP 4440693A JP 4440693 A JP4440693 A JP 4440693A JP H06233967 A JPH06233967 A JP H06233967A
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JP
Japan
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colored
layer
coating layer
resin
coated steel
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Pending
Application number
JP4440693A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Sasaki
俊幸 佐々木
Hiroshi Okada
弘 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Publication of JPH06233967A publication Critical patent/JPH06233967A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は長期にわたって標識保全及び美的感
覚を保持でき、かつ耐疵性に優れた重防食被覆鋼材を提
供する。 【構成】 ポリウレタン樹脂の防食被覆層上に着色した
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、エポキシ樹脂のいずれか1つからなる着色保護被
覆層を膜厚80μm以上に被覆し、その上層に着色保護
被覆層と同色のフッ素樹脂の着色トップコート層を膜厚
5μm以上被覆してなる着色重防食被覆鋼材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海洋、港湾、河川等で
用いられる構造物、基礎杭及び土止め等に使用される重
防食被覆鋼材の中で、空中に露出して使用され、各種の
色彩に着色されて環境に調和し、且つ長期にわたって標
識保全及び美的感覚保護が可能な着色重防食被覆鋼材に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】海洋、港湾、河川等で用いられる鋼管、
鋼管矢板、鋼矢板等の鋼材に施す重防食被覆の1つにポ
リウレタン樹脂被覆がある。
【0003】ポリウレタン樹脂被覆はその優れた防食性
ばかりでなく上塗りとの密着性に優れるため、その上層
として着色被覆を施し鋼製構造物として周辺の環境と調
和させるものが増加傾向にある。
【0004】その着色被覆としては、特開平03―93
538号公報に開示しているようにポリウレタン樹脂被
覆層上に着色したフッ素樹脂等を被覆しているものが多
い。
【0005】しかしながら、フッ素樹脂は優れた耐候性
を持つものの通常は30μm程度の薄膜であり、鋼材の
輸送、ハンドリング、現地施工時に部分的に防食被覆層
が露出するような疵が入り、その度に補修が必要となる
ために現地の作業負荷が多く発生すると言う問題があっ
た。
【0006】それに対し、特開平04―235033号
公報に開示しているように着色した中塗り層とクリアー
な上塗り層とにより、周辺の環境に調和しながら鋼材の
輸送、ハンドリング、現地施工時の塗膜の損傷を防止す
る方法があるが、この方法では上塗り層がクリアーであ
るため耐候性に劣り、長期にわたっては必ずしも充分に
周辺の環境との調和を維持できないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ためには、着色層として輸送、ハンドリング、現地施工
時に鋼材にかかる作用に耐えられるように耐衝撃性、耐
摩耗性に優れた材料を使うべきである。
【0008】しかしながら、そのような材料は、フッ素
樹脂と比較すると耐候性が劣り、長期に渡って標識保全
及び美的感覚保持を維持することが困難である。
【0009】そのような課題に対して、発明者等は鋭意
検討の結果、着色被覆層を2層とし、耐疵性に優れた下
層と耐候性に優れた上層とにより耐疵性及び耐候性の両
者を保有するという考え方にて本発明を得たものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、鋼材
に除錆後、プライマー、ポリウレタン樹脂を順次積層し
て防食被覆層とし、更に該防食被覆層上に着色したポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、エポキシ樹脂のいずれか1つからなる着色保護被覆
層を膜厚80μm以上形成させ、更に該保護着色被覆層
上に該着色保護被覆層と同色に着色したフッ素樹脂の着
色トップコート層を5μm以上形成させてなることを特
徴とする着色重防食被覆鋼材である。
【0011】以下、詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明1により得られる着色ポリ
オレフィン樹脂被覆重防食鋼材の1例である。図におい
て、1は鋼材、2はプライマー層、3は防食被覆層、4
は着色保護被覆層、5は着色トップコート層である。
【0013】鋼材1の被覆面をショットブラスト、グリ
ットブラスト、サンドブラスト等により清浄化した後、
有機系のプライマー層2を形成させる。
【0014】プライマー層2は鋼材1と防食被覆層3と
の密着性、耐水性等のプライマーとして要求される性能
を満足するものであれば特に限定はないが、一般的には
ウレタン系、エポキシ系のものが多く用いられる。
【0015】またプライマー層2の膜厚は、一般的に1
0〜70μm程度であり、スプレー塗装、ハケ塗り等に
て塗装可能である。
【0016】プライマー層2が硬化後、その上層に防食
被覆層3を形成させる。防食被覆層3は従来から重防食
被覆として優れた性能を持つポリウレタン被覆とする。
【0017】防食被覆層3の膜厚は一般的に2mm程度
以上であり、エアレススプレーにて塗装可能である。防
食被覆層3が指触硬化後、更にその上層に着色保護被覆
層4を被覆する。
【0018】着色保護被覆層4は、衝撃、摩耗等に強
く、輸送、ハンドリング、現地施工時に鋼材にかかる作
用に耐えられる必要があり、かつ防食被覆層3及び着色
トップコート層5との密着性に優れていることが必要で
あるから、材料としては、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂のいずれ
か1つとする。
【0019】着色保護被覆層4の膜厚は80μm以上必
要であり、それ未満であれば輸送、ハンドリング、現地
施工時に塗膜にかかる作用により疵が入り防食被覆層3
が露出する可能性が大きい、着色保護被覆層4は、エア
レススプレー塗装等にて塗装可能である。
【0020】また、ポリエステル樹脂もしくはビニルエ
ステル樹脂を着色保護被覆層4として適用する場合は、
樹脂の表面硬化性向上のためにパラフィンを添加してい
る場合があるが、その場合パラフィンが着色トップコー
ト層5との密着性を阻害するため、着色保護被覆層4と
してはパラフィン無添加のものを用いるのが好ましい。
【0021】他に、着色保護被覆層4に耐疵性を向上さ
せる目的で各種顔料や無機フレーク等の強化材を添加し
てもかまわない。
【0022】着色トップコート層5としては、耐候性に
優れたフッ素樹脂とする。また、膜厚は5μm以上であ
れば良く、スプレー塗装、ハケ塗り等にて塗装可能であ
る。
【0023】このようにして得られた着色重防食被覆鋼
材は、輸送、ハンドリング、現地施工時に着色トップコ
ート層5に疵が入るものの、着色保護被覆層4が大きく
疵つき防食被覆層3が露出することは殆どない。
【0024】一方、着色トップコート層5は耐候性に優
れるため、長期にわたって周辺の環境と調和することが
できる。
【0025】また、着色トップコート層5の疵部は着色
保護被覆層4が露出し耐候性が劣るが、通常の作業では
着色トップコート層5の疵部は全塗装面積のせいぜい1
%程度であり、鋼材全体として周辺の環境と調和するに
は、補修を実施しなくとも充分である。
【0026】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0027】鋼板(150mm×500mm×9mm)
にグリットブラスト後、ウレタン系プライマー、ポリウ
レタン樹脂をそれぞれ膜厚30μm、2.5mmにエア
レススプレーにて塗装した。
【0028】さらにその上層に第1表に示す着色保護被
覆層、着色トップコート層をエアレススプレーにて塗装
した。
【0029】また着色保護被覆層及び着色トップコート
層は青色(1991年日本塗料工業会NoでR36―7
46)に着色したものを使用した。
【0030】ただし、比較例―4の着色トップコート層
は、アクリルウレタンのクリアー塗料を使用した。
【0031】得られた試験片について、摩耗試験を実施
した。コンクリート板(100mm×100mm×20
mm)を試験片に接触させ、500kgの荷重をかけて
ストローク長=300mm、20回にて摺動摩耗試験を
実施し、塗膜の損傷状況を比較した。
【0032】また、同様の被覆を鋼板(150mm×7
5mm×9mm)と薄鋼板(150mm×30mm×1
mm)に施し、60℃、60日塩水浸漬後の1mmゴバ
ン目密着力、サンシャインWOMにて8000時間後の
光沢保持率及び色差を測定した。
【0033】その結果、本実施例にて耐疵性、耐候性、
密着性すべて良好であることがわかる。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明により長期にわたって周辺の環境
と調和すると共に、標識保全及び美的感覚も保持でき、
かつ耐疵性に優れた重防食被覆鋼材を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1による着色重防食被覆鋼材の被覆構成
図である。
【符号の説明】
1 鋼材 2 プライマー層 3 防食被覆層 4 着色保護被覆層 5 着色トップコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/08 G C23C 26/00 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材に除錆後、プライマー、ポリウレタ
    ン樹脂を順次積層して防食被覆層とし、更に該防食被覆
    層上に着色したポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
    ビニルエステル樹脂、エポキシ樹脂のいずれか1つから
    なる着色保護被覆層を膜厚80μm以上形成させ、更に
    該保護着色被覆層上に該着色保護被覆層と同色に着色し
    たフッ素樹脂の着色トップコート層を5μm以上形成さ
    せてなることを特徴とする着色重防食被覆鋼材。
JP4440693A 1993-02-10 1993-02-10 着色重防食被覆鋼材 Pending JPH06233967A (ja)

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JP4440693A JPH06233967A (ja) 1993-02-10 1993-02-10 着色重防食被覆鋼材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001145981A (ja) * 1999-11-19 2001-05-29 Kansai Paint Co Ltd 成型用加飾フィルム及び成型品の製造方法
KR101371855B1 (ko) * 2013-03-27 2014-03-07 안효상 금속 및 비금속계의 내구성 향상 및 우수한 산화방지 기능이 첨가된 혼합 재료의 시공방법
JP2016132784A (ja) * 2015-01-16 2016-07-25 日本表面化学株式会社 三価クロム黒色化成皮膜処理液、三価クロム含有水溶性仕上げ処理液及び金属基材の処理方法

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Legal Events

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Effective date: 19990330