JP2677444B2 - 浮体式係船岸用高強度支持杭 - Google Patents

浮体式係船岸用高強度支持杭

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JP2677444B2 JP22594790A JP22594790A JP2677444B2 JP 2677444 B2 JP2677444 B2 JP 2677444B2 JP 22594790 A JP22594790 A JP 22594790A JP 22594790 A JP22594790 A JP 22594790A JP 2677444 B2 JP2677444 B2 JP 2677444B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、港湾施設等で用いられる浮体式係船岸の支
持杭を重防食被覆化すると共に美観景観を保有し、長期
防食性及び耐候性を保有する浮体式係船岸用支持杭に関
するものである。
(従来の技術) 従来の浮体式係船岸用支持杭には、鋼材まま又は薄膜
の一般塗料を塗装して用いている。しかしながら、最近
の湾岸施設等の長期防食性及び美観景観に対する市場ニ
ーズの高まりから、鋼材の重防食化、各種の色彩に着色
された環境調和、更に長期防食性及び耐候性に優れた重
防食被覆支持杭が望まれている。
かかるニーズには、例えば本出願人の出願に係る特願
平1−230595号または特願平1−289142号に開示された
重防食被覆鋼材があり、これを浮体式係船岸用支持杭に
用いる方法もある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこのような従来の浮体式係船岸の支承ロ
ーラーが接触する部分は、局部的に大荷重がかかり、塗
膜が剥離するという問題点がある。本発明は前記の問題
点を解決するもので、支承ローラーが接触する部分の塗
膜剥離を防止し、且つ環境調和のために各種の色彩を着
色した、より良い長期防食性及び耐候性に優れた重防食
被覆支持杭を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、支持杭の外表面に、ウレタンエラストマー
樹脂被覆して、重防食被覆鋼材にすると共に、浮体式係
船岸を支える支承ローラーが接触する支持杭の被覆部に
は、高強度ウレタンエラストマー樹脂または繊維強化ウ
レタンエラストマー樹脂の高強度材料で被覆したことを
特徴とする浮体式係船岸用高強度支持杭である。
第1図および第2図は、本発明の浮体式係船岸用高強
度支持杭の説明図である。
本発明は、第1図に示すように鋼材1の表面上にプラ
イマー層2、ウレタンエラストマー樹脂層3、高強度被
覆層4及び着色層5を設けた浮体式係船岸用高強度支持
杭である。
このような4層タイプとした理由は、プライマー層2
とウレタンエラストマー樹脂層3で付着性、耐水性、耐
衝撃性、絶縁抵抗性を保有し、着色層5で美観景観性を
保有し、高強度被覆層4で耐荷重衝撃性を特に重要視
し、それぞれ優れた性能を付与させたものである。
各々4層の好適な被覆厚さとしては、プライマー層2
が15〜60μ、ウレタンエラストマー樹脂層3が2〜6m
m、着色層5が10〜100μ、高強度被覆層4が1〜10mmで
ある。
次に各層について詳細に説明する。
本発明においてライニングされる鋼材には、構造用
鋼、高張力鋼、耐候性鋼、耐硫酸性鋼等からなる鋼管
杭、鋼管矢板、鋼矢板、H型鋼、角鋼管等をあげること
が出来る。
被覆の方法は、第1図については、まず鋼材の防食面
をグリットブラスト、サンドブラスト等のブラスト処理
を行い、清浄にした後、プライマー層2を被覆する。
プライマー層2は、鋼材表面1とウレタンエラストマ
ー樹脂層3との間の接着剤である。被覆材料は、エポキ
シ樹脂プライマーまたはウレタン樹脂プライマー等の有
機樹脂プライマーで、ウレタンエラストマー樹脂層3と
の密着性に優れたものが用いられる。
これらの有機樹脂プライマーを鋼材に塗布する場合
は、鋼材に有機樹脂プライマーを15〜60μ、好ましくは
20〜40μ程度にエアースプレー、エアレススプレー、刷
毛塗り等の塗布方法で均一な膜厚になるように塗布す
る。
塗布後の塗膜は、自然養生を行って硬化させるが、短
時間に硬化させる場合は、鋼材温度を30〜60℃の範囲に
加熱昇温し、硬化促進させる。
ウレタンエラストマー樹脂層3は、長期防食層であ
る。ウレタンエラストマーは、イソシアネート化合物と
ポリオールから得られるウレタンであればいかなるもの
でもよい。
被覆膜厚は2〜6mm、好ましくは2.5〜4mm程度にエア
レススプレ塗布方法で被覆するが、1回塗布で厚膜とす
るため、2液を混合した後は、数分で硬化させる硬化機
構とし、従って塗装機も2液を別々に供給し、吐出直前
に2液を混合して、スプレーする特殊塗装機で被覆す
る。
高強度被覆層4は、耐荷重衝撃保護層である。
高強度被覆層4は、浮体式係船岸を支える支承ローラ
ーが接触する支持杭の被覆部にのみ用いるものであり、
ウレタンエラストマー樹脂層3を被覆した直後の塗膜が
まだ溶融状態の上に被覆する。
高強度被覆層4は、塗膜硬度がショアーD70以上の高
強度ウレタンエラストマー樹脂または繊維強化ウレタン
エラストマー樹脂等の外荷重及び衝撃力に耐える高強度
材料を用いる。
高強度ウレタンエラストマー樹脂は、ウレタンエラス
トマー樹脂層3と同じ塗料系でありながら、樹脂成分の
変更及び顔料の成分量を変えることによって高強度化し
たものであり、また、繊維強化ウレタンエラストマー樹
脂は、前記の高強度ウレタンエラストマー樹脂に更に無
機系又は有機系のフレーク又は繊維を添加して、高強度
化したものである。
また、樹脂には着色顔料を添加することによってほと
んどの色調の着色が可能である。
被覆膜厚は、1〜10mmであるが、外荷重、衝撃力又は
経済性を考慮して決めることが望ましい。
高強度被覆層4の製造方法は、ウレタンエラストマー
樹脂3と同じように2液を別々に供給し、吐出直前に2
液を混合してスプレーする特殊塗装機で被覆する。
繊維強化ウレタンエラストマー樹脂もウレタンエラス
トマー樹脂3と同じように2液を別々に供給し、吐出直
前に2液を混合してスプレーする特殊塗装機で被覆する
が、フレーク又は繊維を混合添加する方法には、事前に
塗料製造段階で混合添加する方法と、塗装スプレーノズ
ルの先端まで別の配管で供給し、塗料のスプレーと同時
にフレーク又は繊維をスプレーして大気中で混合しなが
ら添加する方法がある。
着色層5は、美観景観性を保有する塗膜であり、高強
度被覆層4以外のウレタンエラストマー樹脂層3の上に
被覆する。
着色層5は、フッソ系塗料、アクリル−シリコン系塗
料またはアクリル−ウレタン系塗料等のイソシアネート
の反応により硬化するタイプであり、着色顔料を添加す
ることによってほとんど色調の着色が可能である。
顔料成分としては、ホワイト色(チタン白)、グリー
ン色(シアニングリーン)、イエロー色(ハンサイエロ
ー)、ブルー色(Co,Al,Crの酸化物の焼成顔料)、オレ
ンジ色(モンブデートオレンジ)、グレー色(チタン白
とCo,Al,Crの酸化物の焼成顔料との混合)等を用いる
が、塗料中の顔料成分の添加割合は、1〜50重量%含ま
れているのが適当である。
被覆膜厚は、10〜100μ、好ましくは20〜60μ程度が
よい。
塗布方法は、エアスプレー、エアレススプレー、刷毛
塗り等で均一な膜厚になるように塗布する。
(実 施 例) 本発明を第2図の実施例により、更に具体的に説明す
る。
図において、1は鋼材、4は高強度被覆層、5は着色
層、8は支承ローラー、7は浮体式係船岸である。
外径1016mm、肉厚9.53mm、長さ11mの杭用鋼管の外面
をグリッドブラスト処理を行って清浄にしたの後、プラ
イマー(ウレタンプレポリマー50重量%、顔料50重量
%)を20〜40μ塗布し、ウレタンエラストマー樹脂(ポ
リオール63重量%、顔料10重量%、イソシアネート27重
量%)を2.5〜3mm塗布し、その直後に高強度被覆材(ポ
リオール42重量%、顔料30重量%、有機系繊維1重量
%、イソシアネート27重量%)を2.5〜3mm塗布し、ま
た、高強度被覆層以外のウレタンエラストマー樹脂の上
にフッ素樹脂(フッ素樹脂60重量%、顔料26重量%、イ
ソシアネート14重量%)を30〜60μ塗布した。
第3図は、高強度被覆層を有していない従来の支持杭
を示す比較例の説明図であり、1は支持杭である鋼材、
5は着色層、8は支承ローラー、7は浮体式係船岸であ
る。
比較例として、第4図はエポキシ塗料を50〜100μ塗
布した断面図の一部であり、第5図は実施例と同じよう
にプライマー、ウレタンエラストマー樹脂を塗布し、そ
の上にフッ素樹脂を20〜40μ塗布した断面図の一部であ
る。
このように作成した被覆管の被覆部に、外面にナイロ
ン樹脂をライニングしたローラー(外径150mm×長さ200
mm)を約3トンの荷重で押し付けながら、被覆管の長さ
方向を前後にくりかえし走行させた。
その結果は、第1表に示すように、比較例では着色塗
料が剥離しているのに、本発明は異常がない。
以上の実施例で示すように本発明の浮体式係船岸用高
強度支持杭は、耐候性に優れた重防食被覆性能を保持し
ながら、支承ローラーが接触する部分も被覆性能を維持
することが出来るものである。
(発明の効果) 本発明の浮体式係船岸用高強度支持杭は、支持杭の表
面に重防食被覆層、着色層を形成して、長期防食性およ
び耐候性を保有すると共に、支承ローラーが接触する部
分には高強度被覆層を形成して、支持杭全体を鋼製構造
物として長期に渡って機能を発揮出来る優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明浮体式係船岸用高強度支持杭例の一部断
面図、第2図(A),(B)は本発明浮体式係船岸用高
強度支持杭の実施例の説明図、第3図は比較例の説明
図、第4,5図は従来の重防食被覆材の一部断面図であ
る。 1……鋼材(支持杭)、2……プライマー層 3……ウレタンエラストマー樹脂層 4……高強度被覆層(高強度ウレタンエラストマー、繊
維強化ウレタンエラストマー) 5……着色層(フッ素系樹脂、アクリル−シリコン系樹
脂、アクリル−ウレタン系樹脂) 6……一般防錆塗料層、7……浮体式係船岸 8……支持ローラー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮体式係船岸を岸壁に係留する支持杭にお
    いて、前記支持杭の外表面に、ウレタンエラストマー樹
    脂を被覆して、重防食被覆鋼材にすると共に、浮体式係
    船岸を支える支承ローラーが接触する前記鋼材の被覆部
    には、塗膜硬度がショアーD70以上の高強度ウレタンエ
    ラストマー樹脂または繊維強化ウレタンエラストマー樹
    脂の高強度材料で被覆したことを特徴とする浮体式係船
    岸用高強度支持杭。
JP22594790A 1990-08-27 1990-08-27 浮体式係船岸用高強度支持杭 Expired - Lifetime JP2677444B2 (ja)

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