JPS63183838A - 着色ポリウレタンエラストマ−被覆重防食鋼材 - Google Patents

着色ポリウレタンエラストマ−被覆重防食鋼材

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JPS63183838A
JPS63183838A JP9355887A JP9355887A JPS63183838A JP S63183838 A JPS63183838 A JP S63183838A JP 9355887 A JP9355887 A JP 9355887A JP 9355887 A JP9355887 A JP 9355887A JP S63183838 A JPS63183838 A JP S63183838A
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JP
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layer
polyurethane elastomer
colored
steel material
coating
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JP9355887A
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今津 司
向原 文典
栗栖 孝雄
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、港湾、河川工事をはじめ、治山、治水工事用
として広く利用される各種鋼矢板、鋼管矢板、鋼管杭、
H形鋼などに利用され、着色の範囲が広く、耐候性に優
れた着色ポリウレタンエラストマー被覆重防食鋼材に関
する。
〈従来技術とその問題点〉 従来の鋼矢板、鋼管矢板、H形鋼などの重防食鋼材はほ
とんどが黒色であり、構造物周辺の環境と不調和であり
、また、安全面でも着色化が要求されつつある。
他の構造物についても、着色化、特に環境調和色の開発
が要求されている。 送電鉄塔、照明柱、照明塔などが
この例であり、亜鉛メッキ上に塗装するという例が多く
なってきている。
従来の着色重防食鋼材としては、第2a図、第2b図に
示すように、着色層として、ポリウレタンエラストマー
層3やプラスチック層4を用いたものがあるが、これら
はいずれも耐候性能で欠点がある。
また、特開昭60−92521号に開示するものがある
が、これは、着色したポリオレフィンシートを接着剤を
介して接着するもので、ポリエチレンシート(黒色)を
接着する技術と同様のものである。 しかしながら、こ
のような方法による着色重防食鋼材では複雑な形状には
接着困難である。 また、カーボンブラック等黒色系の
添加剤を用いているので着色の範囲は限られている。 
さらに、カーボンブラックの添加を減少させることによ
り、耐候性能が低下する恐れが十分ある等の問題点があ
った。
〈発明の目的〉 本発明の目的は前述した問題点を解決し、着色の範囲が
広く、特に耐候性(耐退色性)にすぐれ、ポリウレタン
エラストマーの長期耐久性との相乗効果で長期の環境調
和性、安全性を保持できる着色重防食鋼材を得るもので
ある。
〈発明の構成〉 このような目的は、以下の本発明により達成される。
即ち、本発明は、鋼材表面に化成処理層および/または
接着剤層を介して、ポリウレタンエラストマー被覆層と
、該被覆層上に着色顔料を含有するアクリルウレタン樹
脂被覆層とを設けてなることを特徴とする着色ポリウレ
タンエラストマー被覆重防食鋼材を提供するものである
また、前記ポリウレタンエラストマー被覆層は、 a、芳香族ポリイソシアネートと、脂肪族および/また
は脂環族ポリイソシアネートとを重ht比(95〜5)
: (5〜95)の割合で混合するポリイソシアネート
と、 b、ポリオールと、 C1着色顔料と、 d9周期律表第■族の金属系脂肪酸塩とを含有し、前記
アクリルウレタン樹脂被覆層と同系色に着色されている
着色ポリウレタンエラストマー層である着色ポリウレタ
ンエラストマー被覆重防食鋼材であるのがよい。
以下、本発明の着色ポリウレタンエラストマー被覆重防
食鋼材を添付図面に示す好適実施例について詳細に説明
する。
本発明は、第1図に示すように鋼材1の表面上に特殊下
地処理層2(以下第1層と称す)、好ましくは混合ポリ
イソシアネートをベースとする着色ポリウレタンエラス
トマー層3(以下第2層と称す)および好ましくは着色
ポリウレタン層と同系色のアクリルウレタン層5(以下
第3層と称す)を設けた重防食鋼材である。
このような3層タイプとした理由は、第1層で付着性、
耐水性、耐陰極剥離性、第2層で耐衝撃性、絶縁抵抗性
、第3層で耐候性を特に重要視し、それぞれ優れた性能
を付与させたものである。
また、第2層と第3層を同系色に着色する場合には、運
搬時や鋼矢板、鋼管矢板などの打設工事の際に傷が付加
された場合にもその傷が目立たないという効果がある。
ここで各々3層の好適な被覆厚さとしては、第1層が2
0〜100−1第2層は1〜5flIff+、第3層は
10〜300−である。
次に各層について詳細な説明をする。
本発明においてライニングされる鋼材には、構造用鋼、
高張力鋼、耐較性鋼、耐硫酸性鋼等からなる鋼管杭、鋼
管矢板、鋼矢板、H形鋼等をあげることができる。
鋼材の防食面をショツトブラスト、グリッドブラストあ
るいはサンドブラスト等のブラスト処理や、硫酸、塩酸
などによる酸洗により脱スケールを行ない清浄にした後
、第1層を被覆する。
第1層は、化成処理層および/または接着剤層である。
本発明では第2層と鋼材表面との密着性を高めるために
、化成処理層もしくは接着剤としての有機樹脂プライマ
一層あるいはこれらを併用した多層系の第1層を用いる
のが好ましい。
化成処理としては、リン酸塩処理、クロメート処理およ
びこれらの複合処理が好ましい。
リン酸塩処理としては、リン酸鉄、リン酸亜鉛、リン酸
亜鉛カルシウム等があげられる。
塗布量は、リン酸鉄が0.2〜1.0  g/a+2 
、  リン酸亜鉛、リン酸亜鉛カルシウムは1.0〜3
.0g/112の範囲が好ましい。 これらの量より多
いと皮膜がもろく、被覆の接着性、耐衝撃性が低下する
。 また、これらの量より少ない場合は、耐水性が低下
する。
クロメート処理としては、反応型クロメート、電解クロ
メート、塗布型クロメートが適用できるが、塗布型クロ
メートが作業性の面からすぐれている。 塗布量として
は、全クロム量が20 mg/ tn” 〜500 I
IIg/ rn”とする。 クロム量が20mg/rn
’未満では耐水性に対する効果がなく、500mg/r
n’をこえると被覆の耐衝撃性が低下する。
塗布型クロメートの場合は、処理液を鋼材にへヶ塗り、
スプレー塗装、またはとぶづけ塗装し乾燥させる。 ク
ロメート塗装鋼材の乾燥方法は、電気炉、高周波誘導加
熱などの熱乾燥が好ましい。 加熱温度は60〜300
℃の範囲、好ましくは80〜120℃がよい。 なお、
塗布型クロメート処理液はにr3”/Cr’+が115
〜2/3の範囲がよく、バインダーとしてシルカゾル、
アルミナゾル、アルキルシリケートなどの無機高分子ま
たはポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリアク
リル酸エステルなどの水溶性高分子などの添加剤をクロ
ム酸水溶液に添加してもよい。
本発明では、リン酸塩処理、クロム酸処理単独でも耐水
性は優れているが、リン酸塩処理し続いてクロム酸処理
した複合処理を行ってもよい。
また前述した接着剤として有機樹脂ブライマーを用いる
ことが好ましく、有機樹脂プライマーは、エポキシ樹脂
、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ウレタン樹脂の単
独あるいはこれらを複合させた、着色ポリウレタンエラ
ストマー被覆層との密着性に優れたものが用いられる。
これらの有機樹脂ブライマーを鋼材に塗布する場合は、
鋼材に有機樹脂プライマーを10〜too4、好ましく
は20〜50−程度にロールコータ−、バーコーター、
エアレススプレー、刷毛塗り、しごき塗りなどの塗布方
法によって均一な膜厚になるように塗布し、続いて加熱
し接着剤を硬化させる。
本発明は、鋼材表面に上記第1層を介して、防食層とし
て第2層であるポリウレタンエラストマー被覆層を設け
る。
ポリウレタンエラストマーは、イソシアネート化合物と
ポリオールから得られるポリウレタンであればいかなる
ものでもよい。
好ましくは、以下に説明する芳香族ポリイソシアネート
と脂肪族または脂環族ポリイソシアネートとを重量比(
95〜5):  (5〜95)の割合で含有する耐候性
にすぐれた混合ポリイソシアネートを用いる。 またこ
の混合ポリイソシアネートには、触媒として以下に説明
する周期律表第■族の金属系脂肪酸塩を用いることが好
ましい。 このような組成とすることにより、機械的強
度を有し、さらに耐候性、防食性に優れたポリウレタン
エラストマー被覆層とすることができる。
混合ポリイソシアネートに用いる硬化剤としての芳香族
および脂肪族および/またはf1環族ポリイソシアネー
トとしては、フェニレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネ
ート、トリメチルプロパン1モルへのトリレンジイソシ
アネート3モル付加物などの芳香族ポリイソシアネート
、エチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト。
ヘプタメチレンジイソシアネート、トリメチルプロパン
1モルへのへキサメチレンジイソシアネート3モル付加
物などの脂肪族ポリイソシアネートであり、1脂環族ポ
リイソシアネートとしては、シクロヘキサン−1,4ジ
イソシアネート等を代表的に挙げることができる。
芳香族ポリイソシアネートと脂肪族および/または脂環
族ポリイソシアネートの混合割合は重量比で95〜5:
5〜95である。 脂肪族または脂環族ポリイソシアネ
ートが5%未満では、得られたポリウレタンエラストマ
ーの光に対する安定性が悪く、また95%を超えた場合
ではポリウレタンエラストマーの物性が悪い。
主剤としてのポリオールは、ポリウレタンエラストマー
の原料に用いられる平均分子量100〜10,000の
ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオールおよ
びポリカプロラクトンなどがある。 ポリオールの平均
分子量が100未満もしくは、10,000を超えた場
合ではポリウレタンエラストマーの物性が悪い。
また、触媒として用いる周期律表第■族の金属系脂肪酸
塩としては、マグネシウム、カルシウム、バリウム、亜
鉛、カドミウム、水銀のギ酸、酢酸、エナント酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸塩などがある。
 周期律表第■族の金属系脂肪酸塩の使用量は、ポリウ
レタンエラストマーに対して0.001〜10wt%、
好ましくは、0.002〜2wL%である。
触媒として周期律表第■族の金属系脂肪酸塩を用いる理
由は、ポリウレタンエラストマーの光に対する安定性を
大ならしめるためであり、その原理については、定かで
ないが、周期律表第■族の金属系脂肪酸塩が存在するこ
とによってウレタン結合が安定化するものと思われる。
ポリウレタンエラストマーの製法は、硬化剤としての混
合ポリイシアネートと主剤としてのポリオールとの2液
型反応で、ポリオールに対して混合ポリイソシアネート
を過剰に反応させ末端にNGO基を有するウレタンプレ
ポリマーを得て、さらにポリオールを反応させてポリウ
レタンエラストマーを得る方法、もしくは硬化剤として
の混合ポリイソシアネートと主剤としてポリオールから
一度にポリウレタンエラストマーを得る方法のどちらて
もよい。 この場合の周期律表第■族の金属系脂肪酸塩
の添加時期は、硬化剤または主剤中に添加して用いても
よいし、主剤と硬化剤の混合時に添加してもよい。
混合ポリイソシアネートとポリオールとの反応温度は、
周期律表第■族の金属系脂肪酸塩を用いることにより、
無触媒の場合より低温であり、20〜200℃、好まし
くは20〜120℃である。
本発明では、第2層であるポリウレタンエラストマー層
に下記のような所定の着色顔料が含有されているのが好
ましい。
特に、後述する第3層のアクリルウレタン樹脂層とほぼ
同系色となるような着色顔料を選択して用いるのが好ま
しい。 その理由は、第2層と第3層が同系色であれば
、鋼材の運搬時や打設工事の際に傷が付いた場合でも、
その傷が目立たないという利点があるからである。
ポリウレタンエラストマー組成物に添加される着色顔料
としては、公知の耐熱性の無機系または有機系顔料成分
のいずれを含む着色顔料でもよい。
顔料成分としては、例えば、白色顔料用として、チタン
白(ルチル型チタン、アナターゼ型チタンなど)、亜鉛
華、リトポン、鉛白、緑色顔料用として、酸化クロム、
クロムグリーン(黄鉛と紺青(フェロシアン化鉄カリウ
ム)との混合物)ジンクグリーン(亜鉛黄と紺青との混
合物)、塩素化銅フタロシアニングリーン、フタロシア
ニングリーン、ナフトールグリーン、ジベンザンスロン
、マラカイトグリーンレーキ等があげられる。
また青色顔料用として、群青(天然物、合成物)、紺f
f、銅フタロシアニンブルー、コバルトブルー、フタロ
シアニンブルー、フォストスカイブルー、インダンスレ
ンブル−1赤色顔料として、鉛丹、ベンガラ、塩基性ク
ロム酸亜鉛、クロムパーミリオン朱、カドミウム赤、パ
ラレッド、ブリリアントカーミン(縮合アゾ系赤)、ブ
リリアントスカーレット、キナクリドン赤、リソールレ
ッド、バーミリオン、チオインジゴレッド、ミンガミャ
レッド、黄色顔料用として、黄鉛、亜鉛黄、黄色酸化鉄
、チタンイエロー、ファーストイエロー、バンザイエロ
ー、オーラミンレーキ、ペンジジンエロ、インダンスレ
ンエローなどを挙げることができる。
この発明におけるポリウレタンエラストマー組成物に使
用する顔料は、前述の顔料成分が、ポリウレタンエラス
トマー樹脂中に1〜50重量%含まれているのが適当で
ある。 着色顔料は、添加割合が少な過ぎると鮮明な着
色とならず、また添加割合が多すぎると被覆層の強度、
耐候性が低下するので好ましくない。
また本発明の着色ポリウレタンエラストマー層には必要
に応じて充填剤、ケイ光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤などを添加してもよい。
ポリウレタンエラストマー層を接着剤を介して鋼材に塗
布する方法としては、 (1)ポリオールと混合ポリイソシアネート、金属系脂
肪酸塩、その他の成分を適当な容器中に正確に秤量し、
ドリルミキサー等で十分に混合してコテ等で塗布する方
法、 (2)二液混合スプレー塗装機を使用してスプレー塗装
する方法がある。
本発明の第2層は比較的厚塗り、例えばl 11m以上
に塗装するのが好ましく、−回の塗装で所望の厚みに達
しない場合は重ね塗りしてもよい。
本発明は第2層のポリウレタンエラストマー被覆層で不
足する耐候性能(紫外線によるポリウレタンエラストマ
ーの劣化)を改善するため、第3層としてさらに着色層
であるアクリルウレタン層を被覆することによりカバー
する。
第3層に用いるアクリルウレタン樹脂は、アクリルポリ
オールとイソシアネートの反応により硬化するタイプで
あり、前述の着色ポリウレタンエラストマー層で示した
着色顔料その他などによりほとんどの色調の淡色から濃
色までの着色が可能である。
また、本発明では、前述した理由から、第3層のアクリ
ルウレタン樹脂に第2層の着色ポリウレタンエラストマ
ーとほぼ同系色に調合したアクリルウレタン樹脂を用い
るのが好ましい。
く作用〉 次に、本発明の作用について説明する。
本発明の着色ポリウレタンエラストマー被覆重防食鋼材
は、例えば第1図に示すような層から構成されている。
すなわち、鋼材1面をショツトブラスト、酸洗等の通常
の清浄化手段によフて清浄化したのち、下地処理層2を
施し、ポリウレタンエラストマー層3を1〜50111
厚塗布し、さらに着色アクリルウレタン層5を10−〜
300−厚塗布したものである。 下地処理層2(第1
層)および防食層であるポリウレタンエラストマー層3
(第2層)は、付着性、衝撃性、耐水性、耐陰極剥離性
、絶縁抵抗を向上させる役目を果たし、さらに着色層で
ある着色アクリルウレタン層5(第3層)は、特に耐候
性に優れる。
着色層(第3層)および防食層(第2層)とも液状の塗
料を塗布することにより形成されるため、複雑な形状で
も容易に被覆が可能である。
また、アクリルウレタン樹脂塗料はほとんどの色調に調
色が可能である。
次に、ポリウレタンエラストマー層3である防食層(第
2層)とアクリルウレタン層5である着色層(第3層)
の付着性についてであるが、防食層の表面温度が室温程
度でアクリルウレタン樹脂を塗布すると、1週間では、
実施例で説明する接着強度測定値が100 Kg/c+
s2以下のことがあるが、防食層の表面温度を30℃〜
60℃に加熱し、または防食層塗布時の予熱を利用する
ことにより、着色層(第3層)の硬化が促進され、2日
〜3日程度放置すれば100Kg/c12以上の接着強
度を得ることができる。
そして、促進耐候性試験(サンシャインウェザ−メータ
)6000時間後も、この値以下にはなフていない。
また、運搬や打込み前までのハンドリング中に第3層に
小さな傷が付加されることがあるが、第2層と第3層が
同系色(同色調)であれば、その傷はほとんど目立たな
い。
第3層の現場補修性は良好であり、ごく一般的な2液型
塗料と同じ扱い方でよく、刷毛、スプレーで簡単に補修
塗りが可能である。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。
重防食鋼材は、長い年月にわたり厳しい腐食環境にさら
され、流木、岩石、砂泥等の衝撃にも耐えなければなら
ないため、以下に示すような試験方法および目標特性値
を定め、各々の試験を実施した。
1、接着強度(垂直引張試験、室温、)(0,5cm/
分) −−−−−−−−−40にgf/c■2以上2、衝撃強
度(筆芯5/8″、荷重5にg、室温) (ガードナー
衝!I) −−−−−−−−−3,OKgf、m以上3、耐温水性
(60℃、水道水、30日)(端面シールなし) ・・・・・・・・・端面からの剥離 なし 4、耐湿塩水性(60℃、3!4NaCIL、30日)
(端面シールなし) −−−−−−−−−3、0にgf 、m以上5、耐塩水
噴霧性(35℃、5$NaCj!、30日) (クロス
カット) ・・・・・・・・・クロスカット部 からの剥離なし 6、耐陰極剥離性(室温、 3%  KCj2.30日
)(3,3V、 5mm+径) ・・・・−一・初期孔からの剥離 なし 7、絶縁抵抗(so℃、3NNaCIL、30日)(5
0V、1分後) ・・・・・・・・・10aΩ・l112以上8、隠ぺい
性(JIS 85400に従い隠ぺい率を測定) 9、耐候性 (促進耐候性試験機) (サンシャインウェザ−メータ 6000時間) ・・・・・・・・・退色、チョーキン グがわずかである こと。
(実施例1および比較例1) 重防食被覆鋼材の標準膜厚である2、5n+mを目標と
して(実測の膜厚を第1表に示す)、黒色ポリウレタン
エラストマー(ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート30重量部、ポリエステルポリオール100重
量部、黒鉛3重量部)を塗布し、さらに8〜300#m
厚でアクリルウレタン樹脂塗料(アクリルポリオール8
0重量部、脂肪族イソシアネート20重量部)を塗布し
た。 アクリルウレタン樹脂の色調は、青色系、緑色系
、黄色系、うぐいす色糸、空色系、茶色系の6色を調色
し用いた。
比較材として従来の黒色のポリウレタンエラストマー(
ジフェニルメタン−4,4″−ジイソシアネート100
重量部、ポリエステルポリオール30重量部、黒鉛3重
量部)も同時に試験した。 なお、鋼材は13mm厚さ
の鋼矢板を用い、下地処理としてクロメート処理後、エ
ポキシ樹脂を50−を施した。
第1表および第2表に各種試験結果をまとめて示す。
(1)接着強度 引張試験機で0 、5 cm/分の速度で引張試験を行
フだ。
本発明の着色材および比較材としての従来材とも100
 Kg7cm2以上の接着強度を示した。
着色材については、すべてポリウレタンエラストマーと
アクリルウレタンの界面で破断した。
従来材はポリウレタンエラストマー被覆内での破断であ
った。
(2)衝撃強度 ガードナ一式衝撃試験機(筆芯5/8″、衝撃体5にg
)を用い、衝撃強度を求めた。
被覆の割れ、剥離などはピンホールディテクターでチェ
ックした。 いずれの着色材および従来材とも約2.5
m1l被覆厚さで3.5にg−m以上の良好な結果を示
した。
(3)耐水性′ 耐温水性試験、耐湿塩水試験および耐塩水噴霧性試験で
は、着色材および従来材とも端面およびスクラッチ部か
らの剥離はほとんど認められず、優れた耐水性を示した
(4)耐陰極剥離性 5 ■径の被覆材を除去した試験材を3%KCf溶液に
浸漬し、3.3vの極間電圧を付加し、30日間放置し
、初期孔からの被覆の剥離距離を求めた。
着色材および従来材とも初期孔からの被覆の剥離は認め
られず、良好な結果を示した。
(5)絶縁抵抗 3%Na (、It温溶液60℃に30日間浸漬し、極
間にSOVの電圧を付加し、1分後に絶縁抵抗を測定し
た。
いずれの着色材および従来材とも8.5×109Ω・m
2以上の高い抵抗値を示した。
(6)隠ぺい性 隠ぺい性は、前述のJISに5400に従って、隠ぺい
率を測定し、目視観察との対応から隠ぺい率98%以上
では下層の色が全く見えず隠ぺい性良好、隠ぺい90%
以上、98%未満では下層の色が、注意すれば分る程度
で隠ぺい性はぼ良好、隠ぺい率90%未満では下層の色
が透けて見え隠ぺい性不良と判断した。
黒色ポリウレタンエラストマー上に白色のアクリルウレ
タン樹脂を塗布した(10戸厚)場合、隠ぺい率は95
%であったが、同厚の緑色系に着色したアクリルウレタ
ン樹脂では隠ぺい率98%であり、隠ぺい性はほぼ良好
であフた。
また、8Jjm厚の空色系のアクリルウレタン樹脂では
隠ぺい率は90%程度であり、着色の鮮明さが不十分で
あった。
よって、着色アクリルウレタン樹脂層は10−厚以上形
成するのが好ましいことが判明した。
(7)耐候性 着色アクリルウレタン樹脂を100−厚塗布した試験材
について、サンシャインウェザ−メータを用いて600
0時間までの促進耐候性試験を行い、着色材および従来
材の色調の変化を調査した。
色調測定には、スガ試験機(株)製5M−3を用いた。
色調測定値の評価および色調変化ΔEは第2表(注1.
2)に示す通りである。
第2表の色調変化ΔEで一目瞭然であるが、アクリルウ
レタン樹脂をポリウレタンエラストマー上に塗布した本
発明材は、すべての色調で色調変化が少なく、非常に優
れた耐候性を示した。 これに対し、従来材は目視でも
被覆の劣化が激しく黒色のポリウレタンエラストマーが
チョーキングを起していた。 促進耐奴性試験2000
時間以内で色調変化が大きく、その後はややゆるやかに
変化している傾向が認められた。
アクリルウレタン樹脂の色調変化は、目視では試験中の
冷却水の水垢程度であった。 アクリルウレタン樹脂間
での色調による耐候性の差がわずかに認められた。 空
色系、うぐいす色糸などの淡い色調が色調変化が少なく
、青色系、緑色系、茶色系のやや濃い色調がその変化が
やや大きかった。
第 2 表(その1) 第 2 表(その2) 注1)色調測定値の評価 明るい +←L→−暗 い 赤味+←a→−緑味 黄  味  +←b→−i’t   味注2)色調変化 △ E  =   (Lo−L)’+ (ao−a) 
2+ (bo−b) 2LO+ ao、 b6:試験前
の色測値り、a、b:試験後の色測値 (実施例2および比較例2) 重防食被覆鋼材の標準膜厚である2、5+a+aを目標
として(実測の膜厚を第1表に示す)、着色ポリウレタ
ンエラストマー(ジフェニルメタン−4゜4′−ジイソ
シアネート30重量部、ポリエステルポリオール100
重量部、着色顔料3〜15重量部、酒石酸カルシウム1
重量部)を塗布し、さらに約100−厚で同色のアクリ
ルウレタン樹脂(アクリルポリオール80重量部、脂肪
族イソシアネート20rn量部)を塗布した。 着色ポ
リウレタンエラストマーおよびアクリルウレタン樹脂の
色調は、青色系、緑色系、黄色系、赤色系、茶色系の5
色とし、着色ポリウレタンエラストマーは混合ポリイソ
シアネートの組成比率を変えたものを用いた。
製造方法は、長さ5mの鋼矢板(4001fx130 
 Hx 13.Oma+t)をブラスト処理し、塗布型
クロメート処理剤(クロム酸化合物)を塗布したあと、
100℃まで加熱し、アミン硬化型エポキシプライマー
を約30戸厚さにエアレススプレー塗装し、鋼材温度が
60℃になったところで着色ポリウレタンエラストマー
を2.5m+a目標で塗布した。 その後30〜60分
後に同色に着色したアクリルウレタン樹脂を1回〜3回
塗りで8〜300#m厚塗布した。
第3表に各種試験結果をまとめて示す。
(1)接着強度(垂直付着強度) 引張試験機で0.5cm/分の速度で引張試験を行った
本発明範囲内での混合ポリイソシアネ−1・とポリオー
ル着色顔料および周期律表第■旌の金属系脂肪酸塩から
得られる着色ポリウレタンエラストマーは100にgf
/cm”以上の付着強度があった。
芳香族ポリイソシアネートが多い場合も同様であった。
この場合の破断位置はポリウレタンエラストマーとアク
リルウレタン樹脂間であった。
(2)衝撃強度 ガードナ一式衝撃試験機(N芯578″、衝撃体5にg
)を用い、衝撃強度を求めた。
被覆の割れ、剥離などはピンホールディテクターでチェ
ックした。
脂肪族または詣環族ポリイソシアネートが多すぎる場合
は、衝撃強度が劣った。
(3)耐温水性 60℃、3%NaCl溶液に30日間浸漬後、端面から
の被覆の剥離幅および接着部の垂直引張強度を求めた。
 付着強度、衝撃強度と同様に脂肪族が多すぎる場合は
、端面よりの剥離が認められた。
(4)耐陰極剥離性 5  ms+径の被覆材を除去した試験材を3%にci
温溶液漫潰し、3.3vの極間電圧を付加し、30日間
放置し、初期孔からの被覆の剥離距離を求めた。 付着
強度、Ii軍強度と同様に脂肪族が多すぎる場合は、初
期孔からの剥離が認められた。
(5)隠ぺい性 隠ぺい性は、前述の月Sに5400に従って、隠ぺい率
を測定し、目視観察との対応から隠ぺい率98%以上で
は隠ぺい性良好、隠ぺい90%以上、98%未満では隠
ぺい性はぼ良好、隠ぺい率90%未満では隠ぺい性不良
と判断した。
着色ポリウレタンエラストマー層(第2層)とアクリル
ウレタン樹脂層(第3層)が同系色であることから、隠
ぺい性の確認が困難なため、第2層を黒色ポリウレタン
エラストマーとし、隠ぺい率を測定した。 第3層の厚
さが10戸厚の場合隠ぺい率は98%であり、はぼ良好
であったが、厚さ8−では隠ぺい率が90%程度で、第
3層本来の色調が発揮できない。 また、第3層の厚さ
が15−以上では、隠ぺい性は完璧であった。
従って、第3層の膜厚は10−以Fとするのが好ましい
(6)耐候性 促進耐候性試験機(サンシャインウェザ−メータ)を用
いて6000時間後の試験を行い、被覆(第2層二着色
ポリウレタンエラストマー、第3層ニアクリルウレタン
樹脂)の色調の変化を調査した。
色調測定には、スガ試験機(株)製5M−3を用い色調
測定値の評価は、 明るい +←L→−暗 い 赤味+←a→−絃味 黄  味  +←b→−青  味 で行い、色調変化を、 Δ E  −(Lo−L)”(ao−a)”(bo−b
)2LO+ ao、 bo:試験前の色測値り、a、b
:試験後の色測値 で測定した。
着色ポリウレタンエラストマー層上に同系色のアクリル
ウレタン樹脂を塗布した場合(本発明例1〜7)は、変
色が非常に少なく、優れた耐候性能が認められた。
着色ポリウレタンエラストマー層のみ(比較例1〜3)
では、アクリルウレタン樹脂より色差△Eが大きく、従
来のポリウレタンエラストマーよりは優れているが、や
や退色が目立った。
また、本発明の硬化剤配合比率から外れた範囲の着色ポ
リウレタンエラストマーは退色が大きく、着色がすべて
白色味を帯びてしまった。
以上の試験結果をまとめると以下のとおりである。
着色ポリウレタンエラストマー(第2層)は。
本発明範囲内で十分な機械的特性、耐水性が得られ、従
来の黒色ポリウレタンエラストマーより耐候性は優れて
いるが、その上に第2層と同色に調色したアクリルウレ
タン樹脂塗料の第3層を塗Iiすることにより、極めて
優れた耐候性を示す。
〈発明の効果〉 本発明の着色ポリウレタンエラストマー被覆重防食鋼材
によれば、鋼材表面に所定の下地層を介してポリウレタ
ンエラストマー被覆層を形成し、その上にアクリルウレ
タン樹脂被覆層を形成したことにより、表面層の着色範
囲が広く、特に耐候性(耐退色性)に優れ、ポリウレタ
ンエラストマーの長期耐久性との相乗効、果で、長期の
環境調和性、安全性が保持できる。
特に、ポリウレタンエラストマー被覆層とアクリルウレ
タン樹脂被覆層を同系色のものとし、た場合には、鋼材
の運搬時や打設工事等の際に傷が付加された場合でも、
その傷が目立たず、また傷の現場補修性も良好である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の鋼材の模式的断面図である。 第2a図および第2b図は、従来の鋼材の模式的断面図
である。 符号の説明 1・−鋼材、 2・・・下地処理層、 3−・ポリウレタンエラストマー層、 4・・・プラスチック層(黒色または着色)、5・・・
アクリルウレタン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼材表面に化成処理層および/または接着剤層を
    介して、ポリウレタンエラストマー被覆層と、該被覆層
    上に着色顔料を含有するアクリルウレタン樹脂被覆層と
    を設けてなることを特徴とする着色ポリウレタンエラス
    トマー被覆重防食鋼材
  2. (2)前記ポリウレタンエラストマー被覆層は、 a、芳香族ポリイソシアネートと、脂肪族および/また
    は脂環族ポリイソシアネートとを重量比(95〜5):
    (5〜95)の割合で混合するポリイソシアネートと、 b、ポリオールと、 c、着色顔料と、 d、周期律表第II族の金属系脂肪酸塩とを含有し、前記
    アクリルウレタン樹脂被覆層と同系色に着色されている
    着色ポリウレタンエラストマー層である特許請求の範囲
    第1項に記載の着色ポリウレタンエラストマー被覆重防
    食鋼 材。
JP9355887A 1986-09-08 1987-04-16 着色ポリウレタンエラストマ−被覆重防食鋼材 Pending JPS63183838A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02196647A (ja) * 1989-01-26 1990-08-03 Shigeru Kobayashi 内燃エンジン等のガスケットの生産方法
JP2011518683A (ja) * 2008-03-25 2011-06-30 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 塗装フィルム複合体並びにその製造及び使用方法

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