JPH04242887A - 自動販売機の商品識別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は缶等の円筒状の商品を販
売する自動販売機（以下自販機と略す）において、誤っ
てまたは不正に格納された商品の販売を未然に防ぐため
に投入された商品の種類等を識別する装置に関する。な
お以下各図において同一の符号は同一もしくは相当部分
を示す。

【０００２】

【従来の技術】図６は円筒状の商品としての缶飲料を販
売する自販機（缶自販機ともいう）の構成例を示す側断
面図である。同図においては３４は自販機の前面側に設
けられた内扉、６はいわゆるサーペンタイン形の商品収
納棚としてのラックで、該ラック６は軌道体を前後に配
設して形成された蛇行して上下に走る商品転動通路６Ａ
をこの場合前後５列に備えている。前記商品転動通路６
Ａは上端がそれぞれ商品の投入口６Ｂをなし、下部の商
品搬出端には缶１を係脱可能に係止する図外の商品搬出
機構が設けられており、また投入口６Ｂからは種々の缶
１が投入格納できるようになっている。

【０００３】なお３２はラック６を収容する断熱箱、３
９はこの断熱箱３２内を加温するためのヒータ、４０は
同じく断熱箱３２内を冷却するための冷却器、３８はこ
の断熱箱内にダクト４２を介して暖気または冷気を循環
させ、缶１を加熱または冷却するファンである。また３
６は商品販売時、ラック６から前記商品搬出機構によっ
て搬出落下された缶１を顧客が外部に取り出すためのフ
ラップドア、４１は前記搬出落下された缶１をフラップ
ドア３６側へ導くためのシュータである。また各商品転
動通路６Ａの下端には当該転動通路６Ａ内の商品の売切
を検出するための図外の売切スイッチが設けられている
。

【０００４】ところで最近このようにサーペンタイン形
商品収納棚は、前後に列数が増えてその列の後列になる
ほど商品を投入しても、投入した商品が商品選択押釦の
商品と一致しているか否かは確認できないのが現状であ
る。このため商品を識別し、誤った商品の販売を防ぐ技
術として本出願人の先願になる特願平２−２３３０２２
号がある。これは図７に示すように、缶１の底面２に同
心円状のバーコード３（図外）を付し、商品転動通路６
Ａの下端に設けられたバーコードスキャナ５により、こ
のバーコードを読み取って商品を識別し、万一誤った商
品の場合には、それ以降当該転動通路の商品の販売を中
止しようとするものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】言うまでもなく自販機
の商品（この場合缶飲料）の販売では、購入者（顧客）
の要求する商品の品種（従って顧客が押した商品選択押
釦）と実際に販売される商品の品種とが一致しなければ
ならぬ事は当然であり、重要なことである。しかし最近
の自販機は販売品種が増大してきており、前記のように
投入済商品の確認の困難なことと相俟って自販機に商品
を投入（格納）する時に、全てまたは１部の商品を誤っ
て投入したり、投入場所を間違える事例が増加している
。またこの他に、特定の飲料メーカ用の自販機に別の飲
料メーカの飲料を投入して販売する（１本当たりの利益
の多い飲料を格納する）いわゆるヤドカリ販売も増加し
ている。このため上記の誤投入や不正な投入を防止する
ことが要求されている。

【０００６】ところで一般的に飲料の缶には飲料メーカ
各社とも、概略同一寸法の容器を使用しており、容器の
外形等でその品種を判別することがむつかしく、別の方
法として容器表面のラベル上に書かれたバーコードを読
む方法等が提案されている。しかしこの識別のために許
容できる自販機の費用増は少なく、これらを採用するこ
とは難しいのが現状である。（これは特に識別すべき対
象物の位置姿勢等を厳密に決めてやることがむつかしい
ためである。）

【０００７】このため前記先願では同心円状バーコード
を利用した方法が提案されている。しかしこの方法では
、次の問題点がある。１）缶の一方の底面には飲口があ
るので、同心円状バーコードは他方の底面のみに付され
る。このため２つの投入方向に対応するには２つのバー
コードスキャナが必要となる。２）円筒の中心を軸とし
た回転には強いが、軸が移動しているとき、すなわち転
動中の読み取りは困難であるので、転動通路の下端での
読み取りとなる。このため当該商品が次に販売される状
態になるまで、誤投入，不正投入が検出できないことに
なる。そこで本発明は安価な構成で、誤った商品や不正
な商品の投入に対し警告または排除する機能を備えた自
販機の商品識別装置を提供することを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項１の商品識別装置は、『円筒状の商品（缶
１など）を販売する自動販売機において、前記商品の外
周面（側面１８など）には予め当該商品の種類を特定し
得る円筒帯状のバーコード（１９など）が付されてなり
、前記自動販売機のラック内の各商品転動通路に対応し
て設けられ、それぞれ当該の商品転動通路入口（投入口
６Ｂなど）の前記商品の円筒帯状バーコードを識別する
バーコード識別手段（バーコードスキャナ５など）を備
えた』ものとし、

【０００９】請求項２の商品識別装置は、請求項１の商
品識別装置において、『前記バーコード識別手段が予め
設定された商品以外の商品が投入されたと判別したとき
、その旨を通知する手段（センサ２１，ＣＰＵ２２，ブ
ザー１１，ランプ１２など）を備えた』ものとし、

【０
０１０】請求項３の商品識別装置は、請求項１または請
求項２の商品識別装置において、『前記バーコード識別
手段が予め設定された商品以外の商品が投入されたと判
別したとき、この商品の進入を前記商品転動通路入口近
辺で停止させる手段（ＣＰＵ２２，ソレノイド２７など
）を備えた』ものとし、また

【００１１】請求項４の商品識別装置は、請求項１また
は請求項２の商品識別装置において、『前記バーコード
識別手段が予め設定された商品以外の商品が投入された
と判別したとき、この商品を前記商品転動通路外（の搬
出通路１６など）へ排出する手段（ＣＰＵ２２，ロータ
リソレノイド２８など）を備えた』ものとする。

【００１２】

【作　　用】缶の外周面に円筒帯状のバーコードを付す
ことで、転動中の缶についてもバーコードを読み取り可
能とし、バーコードリーダを自販機の商品投入口付近に
設け、機内への格納前に缶の種別を判別し、誤った商品
の判別時、警報出力，機内への格納阻止，排出通路側へ
の排出等を自動的に行わせる。

【００１３】

【実施例】以下図１ないし図５を用いて本発明の実施例
を説明する。図１は側面（外周面）１８に円筒帯状バー
コード１９を付した円筒状の缶１を示す。缶１にこのよ
うにバーコード１９を設ければ、バーコードスキャン（
走査）をスキャン方向２０で行うことによって缶１の回
転方向の姿勢がいかなる方向を向いていても、あるいは
回転中であっても、問題なく安定にバーコード１９のデ
ータを読み取ることが可能となる。また缶１の回転軸が
若干移動中であってもデータを読み取ることができる。

【００１４】図２は、図６のラック６の上端部における
請求項１に関わる発明の要部構成の実施例を示す。図２
においては、５は投入口６Ｂに投入された缶１に対向す
るように設けられたバーコードスキャナである。投入口
６Ｂから投入された缶１は斜面を転がりながらゆっくり
進むので、側面１８に付された円筒帯状バーコードをバ
ーコードスキャナ５で読み取ることができる。

【００１５】図３は、請求項２に関わる発明の実施例を
示す。２１は缶１の投入を検出するためのセンサ（例え
ば透過光形センサ）で、１１および１２は夫々誤投入，
不正投入があったことを知らせるブザーおよびランプで
あり、この１１，１２の何れか一方のみを用いることも
できる。２２はこれらの動作を制御するＣＰＵである。 投入口６Ｂに缶１が投入されたことをセンサ２１により
検出したＣＰＵ２２はバーコードスキャナ５をスキャン
させ、缶１の円筒帯状バーコード１９を読み取る。缶１
は斜面を転がり、商品転動通路６Ａに落下する。ＣＰＵ
２２は読み取ったコードが予め設定されている商品のコ
ードと異なる場合およびバーコードが読み取れなかった
場合、誤投入または不正投入があったものとして、ブザ
ー１１またはランプ１２により投入者等に知らせる。

【００１６】図４は、請求項３に関わる発明の実施例を
示す。２７は投入口６Ｂより投入された缶１が商品転動
通路６Ａに落下するのを阻止するソレノイドで、ＣＰＵ
２２より指示を受けたときだけ缶１を通過させるように
動作する。即ち投入口６Ｂに缶１が投入されたことをセ
ンサ２１により検出したＣＰＵ２２は、バーコードスキ
ャナ５をスキャンさせ缶１の円筒帯状バーコード１９を
読み取る。読み取ったコードが予め設定されている商品
のコードと一致した場合のみ、ソレノイド２７を動作さ
せ缶１を商品転動通路６Ａへ通過させる。コードが不一
致の場合およびバーコードが読み取れなかった場合、Ｃ
ＰＵ２２はソレノイド２７を動作させず、缶１の商品転
動通路６Ａへの落下を阻止する。投入者は缶１が落下し
ないことから誤投入を認識し、これを取り出して正規の
缶を投入し直すことになる。

【００１７】図５は、請求項４に関わる発明の実施例を
示す。１６は誤投入または不正投入された缶を排出する
ための通路であり、ここに落下した缶は図６のシュータ
４１を通ってフラップドア３６の所に到達する。２８は
缶を排出通路１６に落とすか、商品転動通路６Ａに落と
すかを決めるロータリソレノイドで、通常は実線のよう
に排出通路に向いていて、ＣＰＵ２２より指示があった
ときのみ動作して破線のように商品転動通路６Ａの方の
向く。即ち投入口６Ｂに缶１が投入されたことをセンサ
２１により検出したＣＰＵ２２は、バーコードスキャナ
５をスキャンさせ、缶１の円筒帯状バーコード１９を読
み取る。読み取ったコードが予め設定されている商品の
コードと一致する場合のみロータリソレノイド２８を動
作させ、缶１を商品転動通路６Ａへ通過させる。コード
が不一致の場合およびバーコードが読み取れなかった場
合、ＣＰＵ２２はロータリソレノイド２８を動作させず
、缶１を排出通路１６へ導く。投入者は投入した缶がフ
ラップドア３６の所に戻ってくることにより誤投入を認
識し、これを取り出して正規の缶を投入し直すことにな
る。

【００１８】

【発明の効果】本発明によれば、自販機で販売される円
筒状の商品としての缶の外周側面に予め円筒帯状バーコ
ードを付すことにしたので、特別に缶の姿勢を位置決め
する必要なしに、また缶を停止させることなく単一のバ
ーコードスキャナでバーコードを読むことができ、これ
により商品の種類を自販機自身が安価に識別することが
できるようになった。そしてこの識別をラックの投入口
側で行うことにしたので、誤投入を直ちに投入者に知ら
せることや、誤投入，不正投入された商品を機内に格納
しないようにするので、誤投入，不正投入による損害を
未然に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例としての円筒帯状バーコードの
構成図

【図２】請求項１の発明の一実施例としての要部の構成
図

【図３】請求項２の発明の一実施例としての要部の構成
図

【図４】請求項３の発明の一実施例としての要部の構成
図

【図５】請求項４の発明の一実施例としての要部の構成
図

【図６】缶自販機の構成例を示す側断面図

【図７】従来
の商品識別装置の要部の構成図

【符号の説明】

１　　　　缶 ５　　　　バーコードスキャナ ６　　　　ラック ６Ａ　　商品転動通路 ６Ｂ　　投入口 １１　　　　ブザー １２　　　　ランプ １６　　　　排出通路 １８　　　　側面 １９　　　　円筒帯状バーコード ２０　　　　スキャン方向 ２１　　　　センサ ２２　　　　ＣＰＵ ２７　　　　ソレノイド ２８　　　　ロータリソレノイド

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】円筒状の商品を販売する自動販売機におい
   て、前記商品の外周面には予め当該商品の種類を特定し
   得る円筒帯状のバーコードが付されてなり、前記自動販
   売機のラック内の各商品転動通路に対応して設けられ、
   それぞれ当該の商品転動通路入口の前記商品の円筒帯状
   バーコードを識別するバーコード識別手段を備えたこと
   を特徴とする自動販売機の商品識別装置。
2. 【請求項２】請求項１に記載の自動販売機の商品識別装
   置において、前記バーコード識別手段が予め設定された
   商品以外の商品が投入されたと判別したとき、その旨を
   通知する手段を備えたことを特徴とする自動販売機の商
   品識別装置。
3. 【請求項３】請求項１または請求項２に記載の自動販売
   機の商品識別装置において、前記バーコード識別手段が
   予め設定された商品以外の商品が投入されたと判別した
   とき、この商品の進入を前記商品転動通路入口近辺で停
   止させる手段を備えたことを特徴とする自動販売機の商
   品識別装置。
4. 【請求項４】請求項１または請求項２に記載の自動販売
   機の商品識別装置において、前記バーコード識別手段が
   予め設定された商品以外の商品が投入されたと判別した
   とき、この商品を前記商品転動通路外へ排出する手段を
   備えたことを特徴とする自動販売機の商品識別装置。