JP5309846B2 - 空容器回収装置 - Google Patents
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Description
そして、前記飲料物の空容器、特に圧縮減容が可能な缶やペットボトル等は各自治体が行う資源ゴミ回収事業などによって回収されている。
店員による手渡しの回収は、本数を数え、瓶に破損等がないか等をチェックして回収する。そして、回収した本数に応じて所定の金額を返金するデポジットシステムでは、その空瓶等の本数に応じて所定の金額の支払いが行われる。
空瓶を傷付けずに回収する方法として、販売時の前記把手付きのケースに収容した状態で回収する方法が考えられるが、ケースに収容された空瓶が回収に値するものであるかをチェックし、且つ本数をチェックして回収する為には、例えば、前記ケースに収容された空瓶をカメラで撮影し、その撮影した画像データに基づいて判断する回収装置も考えられるが、構成が複雑化し且つコストも高くなるという問題を有する。
また、該カメラでなくセンサをケースの左右両端に配置し容器を検知することも考えられるが、複数列の重なった容器それぞれを検知することはできず、また、前記把手付きのケースの場合、把手があることで遮られてしまい容器を検知することができないという問題を有する。
本発明の回収装置が対象とする空容器としては、再使用を前提としたビール瓶、酒瓶等のリターナル瓶が主で、その瓶は色付きの瓶に限らず、無色(透明)の瓶、更にペットボトル等でもよい。
前記空容器を収容するケースは、厚紙や段ボール紙で形成された把手付きのケース、或いはプラスチック製のケース等、何れでもよいが、空容器をケースに起立収容した時、該空容器の上部がケースより上方に突出するものであればよい。
前記容器検知センサは、空容器の有無を検知できるものであれば良く、方式(透過型、反射型)、種類等は問わない。
又、ケースに収容した空容器の検知は、容器検知センサを所定位置に固定し搬送手段の駆動でケースを移動させて空容器を検知する方式、或いは停止する搬送手段の所定位置にケースを置き、容器検知センサをケースに沿って移動させて空容器を検知する方式、又は搬送手段と容器検知センサを相対方向に移動させて空容器を検知する方式等、何れでもよい。
また、前記容器検知センサによる検知時間によって空容器の状態、例えば瓶であれば口部(首部)と底部では外径が異なる為、検知時間によって空瓶の収容状態を判断でき、回収に値するものか否かを検知することができる。それにより、ケースに収容された空容器に回収に値しない空容器が存在する場合は、そのケースを搬送手段の逆回転で返却することができる。
前記把手を有するケースは、例えば、厚紙や段ボール紙で形成された組立式のケース(6本入り)であれば、把手を挟む両側に容器を収容する列(2列×3本)が形成されている。又、9本入りであれば3列×3本で、把手は列の間に2個形成される。
又、容器検知センサを、ガイド部における入口側の幅を広げた拡開代(ギャップ)内に配置したことで、そのガイド部の入口の広がりを利用して容器検知センサを配置することができ、通過する空容器等と容器検知センサが接触することがなく、該容器検知センサが損傷等するのを防止できる。
前記判断手段は、例えば、空容器が瓶である場合、瓶口の口径が予め設定した受け入れ可能な瓶口の口径範囲内か否か、空瓶が受け入れ可能な正しい姿勢(瓶口が上を向いた起立状態)か否か等を判断する。その判断は、容器検知センサによる検知時間によって判断される。
その場合は、受け入れた空容器の本数に応じて発生する返金額等を印字したレシートの発行を自動的に行うことができる。
また、請求項2記載の構成により、空容器を収容するケースが把手を備えていても、容器検知センサによる空容器の検知が該把手で阻害されることがなく、確実に検知することができる。よって、把手付のケースにも対応する空容器回収装置を提供できる。
更に、請求項3記載の構成により、把手の位置が多少ずれる、把手が変形していても、ガイド部への進入案内が円滑に行われ、ケース単位での空容器の回収を安定して行うことができる。
更に、請求項5記載の構成により、ケースを投入した人は、ケースが返却された理由を容易に知ることができる。それにより、投入者は返却されたケース内の該当する空容器を取り除くか、正しい姿勢に直して再度装置へ投入することができる。よって、投入者に優しい回収装置を提供できる。
また、請求項6記載の構成により、デポジットシステムに対応した回収装置を提供できる。
図1は空容器回収装置Aの外観図で、装置は自動販売機様の縦長直立タイプに構成され、上部に缶やペットボトル及び瓶などの空容器を単体で回収する単体回収装置A1が、下部に空瓶(空容器)Bをケースに収容した状態で回収するケース回収装置A2が配置され、一体に構成されている。
空容器Bを収容するケースWは、厚紙又は段ボール紙で組み立て可能に構成された把手付きのケースで、内部に複数列の収容空間が区画形成され、把手18は列の間に配置され、瓶が収容された場合、ケースをバランスよく持てるようになっている。図示のケースは、6本入りのケースを示す。以下、ケース回収装置A2の詳細を図2に基づいて説明する。
そして、第2搬送手段3bの終端位置には受け入れ回収したケースWの移動を止めるストッパ5が起立配置されている。これにより、ストッパ5に当接して貯留されたケースWは作業者によって搬送手段3上から取り除かれ、倉庫等に収容される。
前記コンベアセンサ7a,7b,7cは、投光器と受光器で構成され、第1搬送手段3aの搬送路を挟んで対向配置され、投光器から受光器に向かって投光された光がケースWで遮られた場合、ケースWが検知されたと判断される。
空容器Bが回収に値する容器であるか否かの判断は、例えば空容器Bが瓶である場合、回収の可否の判別条件として、(a)ケースに瓶口を上に向けて起立収容されていること、(b)瓶口の口径が予め設定した範囲内であること、の二点が挙げられる。この二つの条件は、容器検知センサ4による検知時間で判定することができる。即ち、容器検知センサ4による検知時間と、容器(ケースW)の移動速度(第1搬送手段3aの搬送速度)から空容器の検知位置での長さ(直径)が分かり、その長さ(直径)が予め設定した数値内であれば、前記(a)、(b)の条件を満たすと判定され回収対象の空容器となる。逆に検知された長さが予め設定した数値に入らない場合は、(a)又は(b)の条件を満たさなくなり、回収に値しない空容器と判定される。
前記容器検知センサ4は、投光器と受光器からなるセンサ、或いは透明体の検知に有効な回帰反射型センサ(ファイバセンサ)等何れでもよい。そして、この容器検知センサ4はケースWを検知するコンベアセンサ7bとコンベアセンサ7cとの間に配置されている。
又、前記ケースWは、収容空間が2列×3本のケースに限定されず、例えば、図4(b)に示すように3列×3本のケースでもよく、その場合、各列の空容器Bをそれぞれ検知できるように3組の容器検知センサ4が横一列に配置される。尚、同ケースWは収容空間の列間に把手18を有しており、その為、装置側に装備するガイド部8も対応して2列配置する。図4(a)、(b)は空容器Bを縦列収容したケースWが容器検知センサ4を通過する状態を上方から見た図である。
そのガイド部8は、図3に示すように一対のガイド板8a,8bが所定の間隔をおいて対向配置され、ケースWの把手18が通過する通過路8cが形成されている。そして、前記ガイド部8における把手18が進入する入口側端8’は外側に向け拡開形成されて、間口が幅広く形成されている。それにより、第1搬送手段3a上に載置されたケースWの把手18の位置が、搬送方向と直交する幅方向に多少ずれている、或いは把手18の形態が変形していても、把手18を通過路へ確実に案内するように働き、ケースWの搬送不良を防止できる。
更に、前記ガイド部8に対する容器検知センサ4の取り付けは、前記入口側端が外方に向けて広く形成されている拡開代(ギャップ)19内に配置したことで、該ガイド部8の入口の広がりを利用して容器検知センサ4を配置することができる。それにより、容器検知センサ4は他物と衝突しないようにガイド部8で保護されている。
上記ROM10には、CPU9が実行する、予め決められた制御プログラムが記憶されている。
上記RAM11は、複数の記憶領域を有し、各ファイルから読み出されたデータが一時的に格納される。即ち、CPU9が動作或いは計算等するためのデータを記憶する。具体的には、回収した瓶1本当りの返却代金等の情報や、受け入れ可能な瓶の口部を容器検知センサ[1]4a、容器検知センサ[2]4bが遮る時間(検知時間)等が記憶されている。
表示部12はドット表示の表示部で、装置内に投入されたケースW内に受け入れられない瓶(空容器)Bが混ざっていた場合、その瓶(空容器)Bを取り除かせる又は入れなおさせるために第1搬送手段3aを逆回転するが、その旨を表示する。
上記確定ボタン14は、回収装置Aに投入するケースWが最後であることを入力する為のボタン。該ボタンが押下げられると、検知され受け入れられた瓶(空容器)Bの本数を算出してレシートを発行させる。
上記レシート発行部15は、受け入れられた本数に基づき返金額と、該返金額をバーコード印字したレシートを発行する。空瓶(空容器)Bを持参した投入者は発行されたレシートをレジへ持参し、レジでレシートに印字されたバーコードをスキャナで読み取ることで所定金額が返金される。又、前記返金は現金に限らず、例えば、顧客を識別し買い物金額に応じてポイントを付与するサービスを行っている場合、受け入れられた本数分のポイントを当該顧客に付与するようにしてもよい。その場合、カードリーダを備えて、顧客のポイントカードに付与ポイントを加算するようにしてもよい。
容器検知センサ[1]4aは、第1搬送手段3aの搬送方向に向かってケースWの右側の列の空容器Bを検知する。
容器検知センサ[2]4bは、第1搬送手段3aの搬送方向に向かってケースWの左側の列の空容器Bを検知する。
モータ17は、第1搬送手段3aを駆動する為のモータで、ステッピングモータが用いられている。
尚、コンベアセンサ7a〜7cについては前記で説明したため省略する。
ステップ1…空容器Bを収容したケースWが投入口2から第1搬送手段3a上に置かれ、該ケースWをコンベアセンサ[1]7aが検知するとONからOFFになる。
ステップ2…ステップ1でコンベアセンサ[1]7aがOFFになると、CPU9が第1搬送手段3aのモータ17を駆動させる。
ステップ3…モータ17が正方向に駆動し第1搬送手段3aが回転してケースWを装置内部に向けて搬送し、ケースWがコンベアセンサ[2]7bで検知されると、該コンベアセンサ[2]7bがONからOFFになる。
又、受け入れられる瓶の瓶口部分の太さ(センサのOFF時間)は予め決まっているので、設定されている時間よりも長い時間、容器検知センサ[1]4a、容器検知センサ[2]4bがOFFになっている場合は、当該位置の瓶(空容器)Bは受け入れが許可されていないサイズの瓶(空容器)Bか、或いは瓶(空容器)Bが上下逆に収容されていると判断し、瓶(空容器)Bを投入したお客に確認してもらうように、後述のように第1搬送手段3aを逆回転させ、更にボトル位置ランプ13の該当する位置のランプを赤色に点灯させて確認を促す。
ステップ6…お客が持ち込んだ全てのケースWが装置に入れられると、お客により確定ボタン14が押下げられる。
ステップ7…RAM11に一時記憶された瓶の本数に基づき返金額が印字され、該返金額がバーコード化されたレシートがレシート発行部15から発行される。
ステップ8…第1搬送手段3aのモータが逆回転され、該第1搬送手段3aに載置されたケースWは投入側に戻される。
ステップ10…ステップ5で記憶された瓶の位置情報に対応するボトル位置ランプ13を点灯させる。該点灯は、所定時間後に消灯、或いは新しくケースWが投入されることでリセット又は消灯される。お客は、返却されたケースWの内、ボトル位置ランプ13が点灯表示する位置の瓶(空容器)Bを取り除くか、或いは上下逆であれば正しい向きに入れ直して再度第1搬送手段3aに載置する。
(1)上記した実施の形態は、装置内部の所定位置に容器検知センサ4を固定し、その固定の容器検知センサに対し空容器を収容したケースを搬送手段の駆動で移動させて空容器を検知するようにしたが、逆の形態としてもよい。即ち、容器検知センサを移動手段で移動可能とし、空容器を収容したケースを第1搬送手段上の所定位置に置き、前記容器検知センサを収容された容器の列に沿って移動させ、該容器検知センサが容器を検知する時間により空容器の本数をカウントする、或いは収容された容器の上下向きを判断するようにしてもよい。そして、受け入れ可能と判断された場合のみ、第1搬送手段を駆動(正回転)させてケースを装置内に搬入するようにしてもよい。
(2)又、実施の形態ではケースを移動させる第1搬送手段をモータ駆動タイプとしたが、搬送手段を非駆動タイプのフリーローラコンベアで構成し、且つ該コンベアを搬送方向に向かって下向きに緩やかに傾斜させ、被搬送物(空容器を収容したケース)の自重により搬送されるようにし、その搬送される際に容器検知センサにより空容器を検知するようにしてもよい。
(3)実施の形態では、第1搬送手段(コンベアセンサ7a〜7cを含む)と、その第1搬送手段の上部に配置する容器検知センサを装置内部に収納配置したが、第1搬送手段と容器検知センサからなる容器検知ブロックを、装置の前方に突出配置してもよい。
(4)実施の形態では、装置内部にケース単位で回収した空容器は搬送手段の終端部にストックし、そのストックしたケースを店員が所定場所に運搬するようにしたが、装置内部の搬送手段に更に搬送手段を連設して所定場所まで連続搬送するようにしてもよい。
(5)実施の形態では、投入されたケースを搬送する搬送手段(第1搬送手段)の起動タイミングは、搬送手段の始端側に配置したコンベアセンサの検知信号で行っているが、搬送手段の下部に秤部を設け、前記コンベアセンサがケースを検知し、且つ、秤部から出力される計量信号(重量信号)が安定した後に搬送手段を起動するようにしてもよい。
(6)実施の形態では、缶やペットボトル及び瓶などの空容器を単体で回収する単体回収装置を一緒に備えているが、単体回収装置を備えないケース回収装置のみでもよい。
(7)実施の形態では、ガイド部の入口側端が広がっているが、これに限らず、ガイド部を構成する一対のガイド板をそれぞれ直線状の平板で構成し、そのガイド板は、搬送移動される瓶(空容器)等に接触しない程度に通過路の幅を広げてもよい。
(8)ガイド部8はケースを案内するものに限らず、ケースの把手を通過させる空間と、その空間の左右にセンサを設けることができる部材があれば本発明を適用できる。
(9)空容器の本数に応じた返金等をレシートにバーコード印字する他、返金分を磁気カードやICカード等に記憶させるようリーダライタを備えるようにしてもよい。
(10)図6のステップ5の[YES]の後に、ステップ10と同様、センサにより認識されたボトルの位置を示すボトル位置ランプを点灯するようにしてもよく、この場合、ステップ10で点灯する色と、ステップ5の[YES]の後で点灯する色とを分けるようにしてもよい。
A2…ケース回収装置 B…瓶(空容器)
W…ケース 2…投入口
3…搬送手段 3a…第1搬送手段
3b…第2搬送手段 4(4a、4b)…容器検知センサ
8…ガイド部 8c…通過路
9…CPU(判断手段) 13…ボトル位置ランプ(表示手段)
18…ケースの把手
Claims (6)
- 瓶等の空容器が複数の縦列をなして収容されたケースを搬送手段で装置内へ受け入れ、回収を行う空容器回収装置において、
前記ケースの搬送領域に、該ケースの複数の縦列をなして収容された空容器をそれぞれ検知する容器検知センサを配置し、該容器検知センサは前記ケース内に収容された空容器の縦列間が通過する位置に配置されたことを特徴とする空容器回収装置。 - 前記搬送手段の上方に、前記ケースに設けられた把手が通過する通過路を備えたガイド部を設け、該ガイド部の外側に前記容器検知センサが取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の空容器回収装置。
- 前記ガイド部は、搬送されるケースの把手が進入する入口側の幅が、前記通過路の幅より幅広く形成されていることを特徴とする請求項2記載の空容器回収装置。
- 前記ガイド部に取り付けられる容器検知センサは、前記ガイド部の入口側の拡開代内に配置したことを特徴とする請求項3記載の空容器回収装置。
- 前記空容器回収装置は、
前記容器検知センサが検知した検知信号に基づいてケースに収容された空容器が受け入れ可能か否かを判断する判断手段と、該判断手段により受け入れが否と判断された空容器のケース内における位置を特定して表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の空容器回収装置。 - 前記空容器回収装置は、装置内に受け入れた空容器の本数に応じた返金額等を印字したレシートを発行するレシート発行部を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の空容器回収装置。
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- 2008-09-30 JP JP2008253894A patent/JP5309846B2/ja active Active
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