JPH04239523A - 導電性高分子の製造方法 - Google Patents

導電性高分子の製造方法

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JPH04239523A
JPH04239523A JP3022666A JP2266691A JPH04239523A JP H04239523 A JPH04239523 A JP H04239523A JP 3022666 A JP3022666 A JP 3022666A JP 2266691 A JP2266691 A JP 2266691A JP H04239523 A JPH04239523 A JP H04239523A
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JP
Japan
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group
conductive polymer
japanese patent
compound
acid
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Pending
Application number
JP3022666A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Funatsu
船津 英二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP3022666A priority Critical patent/JPH04239523A/ja
Publication of JPH04239523A publication Critical patent/JPH04239523A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
の帯電防止材料や電気、電子工業の分野において、電池
、コンデンサー、電子デバイス、エレクトロクロミック
素子の電極あるいは電解質材料又は面状発熱体及び電磁
遮断材料等の広範囲な導電材料として応用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムの帯電防止材料や
電気、電子工業分野での各種導電性材料が検討されてい
るが、近年特に導電性高分子が注目され、種々の高分子
が検討されてきた。例えば、電子伝導性高分子としては
、ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ
フェニレンビニレン、ポリアセチレン等が、西独特許第
3,223,544号、同3,318,856号、同3
,318,857号、同3,325,892号、同3,
421,296号、特開昭58−187432号、同5
9−207933号、同60−67527号、同60−
120722号、同58−209864号、同60−1
97728号、同61−76524号、同61−258
831号、特開平1−1760615号、特開昭62−
225517号、同63−69823号、同63−69
824号、米国特許4,697,001号等に記載され
ている。また、イオン伝導性高分子としては、ポリエチ
レンオキシド(以下、PEOという)やポリプロピレン
オキシド(以下、PPOという)を含有するケイ素系ポ
リマー及びフォスファゼン系ポリマーが特開昭61−2
56573号、同61−124001号、同62−20
263号、同62−139266号、同63−2410
66号、同63−241026号、同63−13547
7号、同63−142061号、同63−130613
号、同60−23974号、同63−136409号、
同63−193954号、同63−186766号、同
63−205364号、マクロモレキュールズ(Mac
romolecules) 21巻、648頁(198
8年)等に記載されている。これらの材料をポリマー電
池のような導電性材料として使用することが特開昭62
−98577号、ポリマー(Polymer)22巻1
454〜1455頁(1981年)等に記載されている
が、電子伝導性高分子を正極にし、リチウムを負極とし
、PEOのようなイオン伝導性高分子からなる固体電解
質と組み合わせている。しかしながら、上記のポリマー
電池においては、接触界面の抵抗が大きく、充放電特性
が不良等の問題を持っていた。また、これらの問題点の
改良にはオキシアルキレン基を有する導電性高分子が有
用であることが特開平2−219823号に記載されて
いる。しかしながら、これらの導電性高分子を用いても
放電容量が不十分などの問題を持っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
、電気伝導性に優れた新規な導電性高分子の製造方法を
提供することにある。本発明の第2の目的は、2次電池
において充放電特性に優れた電子伝導性高分子の製造方
法を提供することにある。本発明の第3の目的は、充放
電特性に優れた導電性材料に使用できる導電性高分子の
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、下記一般式(I)で表される化合物の少なくとも
一種を化学的酸化重合して得る導電性高分子の製造方法
において、少なくとも一種の銅化合物を酸化剤として用
いることを特徴とする導電性高分子の製造方法よって上
記の目的が解決されることを見いだした。一般式(I)
【0005】
【化2】
【0006】一般式(I)について更に詳しく説明する
。Xは連結基を表すが、具体的には−〔(X1 )μ−
(J1 −X2 )p −(J2 −X3 )q −(
J3 )r 〕s −で表される。J1 、J2 、J
3 は同じでも異なっていてもよく、−O−、−S−、
−CO−、−SO2 −、−OCO−、−COO−、−
CON(R5 )−、−SO2 (R5 )−、−N(
R5 )CO−、−N(R5 )SO2 −、−N(R
5 )R6 −、−N(R5 )−R6 −N(R7 
)−、−N(R5 )−CO−N(R7 )−、−N(
R5 )−SO2 −N(R7 )−、−N(R5 )
CO2 −、−OCON(R5 )−等を挙げることが
できる。R5 は水素原子、それぞれ置換されてもよい
アルキル基、フェニル基を表す。R6 は炭素数1〜4
のアルキレン基を表す。R7 は水素原子、置換されて
もよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。好ましくは、
−CO−、−SO2 −、−CONH−、−SO2 N
H−、−NHCO−、−NHSO2 −、−O−、−N
HCONH−、−S−、−CO2 −、−OCO−、−
NHCO2 −、及び−OCONH−である。X1 、
X2 およびX3 は同じでも異なっていてもよく、そ
れぞれ置換されてもよいアルキレン基アリーレン基アラ
ルキレン基を表す。好ましくは、炭素数1〜4のアルキ
レン基、炭素数6〜9のアリーレン基、置換アリーレン
基である。μ、p、q、rおよびsは0または1を表す
【0007】R1 は置換されてもよいアルキレン基を
表すが、好ましくは−CH2 CH2 −、−CH2 
CH(C6 H5 )−、−CH2 CH(CH3 )
−、−CH2 CH(OH)CH2 −を表し、特に好
ましくは−CH2 CH2 −、−CH2 CH(OH
)CH2 −を表す。R2 は水素原子またはそれぞれ
置換されてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アシル基、カルバモイル基、スルホ
ニル基を表すが、好ましくは水素原子または炭素数1〜
6のアルキル基であり、さらに好ましくは水素原子、メ
チル基またはエチル基で、特に好ましくはメチル基であ
る。aは0又は1を表し、bは1から4の整数を表すが
、好ましくは1又は2、特に好ましくは1である。mは
1から3の整数を表すが、特に好ましくは1である。n
は2から30の整数を表すが、好ましくは2から25、
特に好ましくは2から20の整数である。ただし、b>
1のときは、b個の−(X)a −{(R1 −O)n
 −R2 }は同じでも異なっていても良い。また、m
>1のときはm個の−(R1 −O)n −R2 は同
じでも異なっていても良い。また、n≧3のときは、n
個中のR1 は同じであっても異なっていても良い。R
3 、R4 は水素原子またはそれぞれ置換されてもよ
いアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基を表すが、好ましくは、水素原子または炭素数1〜6
のアルキル基であり、さらに好ましくは水素原子、メチ
ル基またはエチル基で、特に好ましくは水素原子である
【0008】上記、X、R1 〜R4 の置換されても
よい置換基の例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、アルキル基、アルコキシ基、−NHCOR8 
−、−NHSO2 R8 −、−SOR8 −、−SO
2 R8 −、−COR8 −、−CON(R9 )R
10−、−SO2 N(R9 )R10−、アミノ基(
アルキル基で更に置換されていてもよい)、水酸基や加
水分解して水酸基を形成する基が挙げられる。R8 は
アルキル基、フェニル基、またはアラルキル基を表す。 R9 、R10は同じでも異なっていてもよく、水素原
子、アルキル基、フェニル基、またはアラルキル基を表
す。さらに、上記の例示した置換基中のアルキル基、ア
ルコキシ基、フェニル基、アラルキル基は、更に置換さ
れてもよく、置換基の例としては水酸基、ニトロ基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、−NHCOR11−、−N
HSO2 R11−、−SOR11−、−SO2 R1
1−、−COR11−、−CON(R12)R13−、
−SO2 N(R12)R13−、ハロゲン原子、シア
ノ基、アミノ基(アルキル基で更に置換されていてもよ
い)等が挙げられる。R11はR8 と同義である。R
12及びR13は同じでも異なっていてもよくR9 と
同義である。次に一般式(I)で表される化合物の具体
例を示すが、本発明の化合物はこれに限定されるもので
はない。
【0009】
【化3】
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】本発明の製造方法は、一般式(I)で表さ
れる化合物を1種又は2種以上用いて化学的酸化重合す
ることで得るものであるが、酸化重合の際、一般式(I
)で表される化合物以外のモノマーを1種または2種以
上用いて、共重合する方法であってもよい。また、重合
初期に一般式(I)で表される化合物を重合し、その後
、一般式(I)で表される別の化合物又は一般式(I)
で表される化合物以外のモノマーを用いてもよいし、ま
た重合初期に一般式(I)で表される化合物以外のモノ
マーを用いてもよい。さらには、一般式(I)で表され
る化合物と他の化合物を任意の時期に共重合してもよい
。本発明で得られる導電性高分子は一般式(I)で表さ
れる化合物以外のモノマーから誘導される繰り返し単位
を任意の割合で有することができるが、好ましくは一般
式(I)で表される化合物から誘導される繰り返し単位
が30〜100重量%であり、さらに好ましくは40〜
100重量%、特に好ましくは50〜100重量%であ
る。共重合してもよい化合物としてはアミノ芳香族化合
物等が挙げられ、具体的にはアニリン、メチルアニリン
、エチルアニリン、n−プロピルアニリン、フェニルア
ニリン、トルイルアニリン、フェノキシアニリン、メチ
ルフェニルアミノアニリン、ジメチルアミノアニリン等
が挙げられる。
【0014】本発明の製造方法は、水又は任意の有機溶
媒中(含水してもよい)に、モノマーを溶解または分散
し、60℃〜−20℃(好ましくは20℃〜0℃)で酸
化剤(溶液または固体で)を徐々に加えることで行われ
る。また、本発明の製造方法は、プロトン酸を含有した
、水又は任意の有機溶媒中(含水してもよい)に、モノ
マーを溶解または分散し、60℃〜−20℃(好ましく
は20℃〜0℃)で酸化剤(溶液または固体で)を徐々
に加える方法、または、モノマーを予めプロトン酸と反
応させ、塩とした後、これに、60℃〜−20℃(好ま
しくは20℃〜0℃)で酸化剤(溶液または固体で)を
徐々に加える方法であってもよい。この場合、酸化剤を
加える時に、プロトン酸を含有または含有していない水
又は任意の有機溶媒(含水してもよい)を加えてもよい
。さらに、本発明の製造方法では、適当な分散剤や界面
活性剤を用いることでポリマーの分散液を得ることもで
き、成形加工性に優れており好ましい。
【0015】本発明で用いることのできる酸化剤として
は、モノマーを酸化重合させることができる銅化合物で
あれば、特に制限はない。好ましくは、第二銅化合物(
例えば、CuCl2 、CuSO4 、Cu(BF4 
)2 、Cu(ClO4 )2 、Cu(AsF6 )
2 、Cu(PF6 )2 、Cu(SbF6 )2 
、Cu(CF3 SO3 )2 、Cu(CH3 C6
 H4 SO3 )2 )が挙げられ、特に好ましくは
、Cu(BF4 )2 、Cu(ClO4 )2 、C
u(AsF6 )2 、Cu(PF6 )2 、Cu(
SbF6 )2 、Cu(CF3 SO3 )2 、C
u(CH3 C6 H4 SO3 )2 である。酸化
剤の量は、モノマーと酸化剤の種類により変化するが、
酸化剤/モノマーのモル比で0.01〜10の範囲で使
用できる。本発明で使用できる溶媒としては、有機溶媒
(例えば、アセトニトリル、ジメチル硫酸、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキサイド、スルフォラン、ホルムアミド
、ジメトキシエタン、プロピレンカーボネート、γ−ブ
チルラクトン、ジオキサン、メタノール、エタノール、
ニトロベンゼン、テトラヒドロフラン、ニトロメタン等
が挙げられる)、水あるいは両者の混合物を挙げること
ができる。好ましくは、ニトリル化合物(例えば、アセ
トニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル)(含
水していてもよい)が挙げられる。本発明で用いること
のできるプロトン酸は、特に制限はなく、公知のプロト
ン酸(例えば、HCl、H2 SO4 、HClO4 
、HBF4 、HAsF6 、HPF6 、HSbF6
 、H2 ZrF6 、H2 TiF6 、H2 Si
F6 等の無機酸、及び酢酸、ギ酸、トルエンスルホン
酸、トリフルオロメチルスルホン酸、ニトロ安息香酸、
モノクロロ酢酸、アントラキノンスルホン酸等の有機酸
、そしてポリアクリル酸、ポロビニルスルホン酸、ポリ
スチレンスルホン酸、ポリビニル硫酸、ポリ−2−アク
リルアミド−2−メチルピロパンスルホン酸等の高分子
酸)が挙げられる。好ましくは、pKa <3のプロト
ン酸であり、例えば、HClO4 、HBF4 、HA
sF6 、HPF6 、HSbF6 、H2 ZrF6
 、H2 TiF6 、H2 SiF6 、トルエンス
ルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸、ニトロ安息
香酸、モノクロロ酢酸、アントラキノンスルホン酸、ポ
ロビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリビ
ニル硫酸、ポリ−2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸等が挙げられる。
【0016】また、本発明の製造方法では、導電性化合
物を加えて重合してもよい。導電性化合物としては、ア
ルカリ金属カチオン(Li+ 、Na+ 、K+ 等)
、NO+ 、NO2+カチオン、オニウムカチオン(E
tN4 + 、Bu4 N+ 、Bu3 P+ 等)と
負イオン(BF4 − 、AsF4 − 、AsF6 
− 、SbF6 − 、SbCl6 −、PF6 − 
、ClO4 − 、AlF4 − 、ALF6 − 、
NiF42− 、ZrF62− 、TiF62− 、B
10Cl102−、HSO4 − 、SO3 − 、C
l− 、Br− 、F− 、I− )からなる塩、スル
ホン酸アニオン(例えば、CF3 SO3 − 、CH
3 C6 H4 SO3 − )を含む塩、ポリアクリ
ル酸ソーダのようなカルボン酸アニオンを含む塩等が挙
げられる。分散剤としては、カチオン、アニオン、ノニ
オン、ベタインのそれぞれポリマー及び界面活性剤(乳
化剤)を用いることができる。これらの具体例としては
、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポ
リプロピレンオキサイド、ヒドロキシエチルセルロース
、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、デ
キストリン、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、、ゼラチン、コラーゲン、3級又は4級アンモニウ
ム塩サイトを有するポリマー、オキソニウム塩サイトを
有するポリマー、スルホニウム塩サイトを有するポリマ
ー、4級アンモニウム塩サイトを有する長鎖アルキル化
合物、高級脂肪酸アルカリ塩(例えば、C11H23C
OONa)、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ソ
ーダ)、アルキルスルホン酸塩(例えば、ラウリルスル
ホン酸ソーダ)、アルキルアリールスルホン酸塩(例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ)、スルホコハ
ク酸エステル塩、高級アミンハロゲン酸塩、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸
モノグリセリド、アミノ酸等が挙げられる。分散剤を使
用する際には、モノマーに対して1〜300重量%、好
ましくは5〜200重量%で使用する。界面活性剤を使
用する際には、モノマーに対して0.01〜50重量%
、好ましくは0.1〜20重量%で使用する。これらの
水分散液は、透析や限外濾過等の処理をしてもよい。 これらの水分散液には、前記の導電性化合物を添加して
もよいし、ポリ酢酸ピニル等の高分子化合物をブレンド
してもよい。
【0017】本発明の製造法で得られた電子伝導性高分
子は、電極材料に用いることで、電池のような導電性材
料として使用できる。本発明の製造法で得られた電子伝
導性高分子を電池用の電極材料に用いる場合は、正極、
負極または正極、負極の両方に用いることができるが、
好ましくは、正極活物質として用いる。また、この場合
、本発明の製造法で得られた電子伝導性高分子以外の他
の、以下に示す正極活物質を併せて用いることができる
。本発明の製造法で得られた電子伝導性高分子と併用で
きる正極活物質は、充放電できる電極材料であれば良く
、マンガン、モリブデン、バナジウム、チタン、クロム
、ニオブ、コバルト、ニッケル等の酸化物、硫化物やセ
レン化合物、活性炭(特開昭60−167280号)、
炭素繊維(特開昭61−10882号)、「導電性高分
子」緒方直哉編講談社サイエンティフィック(1990
)刊に記載されている有機高分子化合物等が挙げられる
。なかでも、無機化合物では、Co酸化物(特開昭52
−12,424号、西独特許2,606,915号等)
、Li−Co酸化物(米国特許3,945,848号、
米国特許4,340,652号等)、Li−Ni−Co
酸化物(EP243,926A号、特開昭63−114
,063号、同63−211,565号、同63−29
9,056号、特開平1−120,765号等)、V酸
化物(FR21,611,796号、特開昭55−53
,077号、同62−140,362号、同62−22
7,358号等)、Li−V酸化物(電気化学48巻、
432頁(1980年)、ジャーナル・オブ・エレクト
ロケミカル・ソサイアティ(J.Electroche
m.Soc.) 130巻、1225頁(1983年)
、特開平2−12,769号等)、Mn酸化物(EP2
69,855号、特開昭63−58,761号等)、L
i−Mn酸化物(特開昭56−136,464号、同1
14,064号、同114,065号、同148,55
0号、同221,559号、特開平1−5,459号、
同1−109,662号、同1−128,371号、同
1−209,663号、同2−27,660号等)、L
i−Ni−Mn酸化物(特開昭63−210,028号
等)等、有機高分子化合物では、ポリアニリン誘導体(
モレキュラー・クリスタル・リキッド・クリスタルズ(
Mol.Cryst.Liq.Crist. )121
巻173頁(1985年)、特開昭60−197728
号、同61−76524号、同61−258831号、
特開平1−170615号、同63−46223号、同
63−69824号、同63−243131号等)、ポ
リピロール誘導体(ジャーナル・オブ・ケミカルソサイ
アティ・ケミカル・コミュニケーション(J.Chem
.Soc.Chem.Comm.)854頁(1979
年)、西独特許3,223,544号、同3,307,
954号、同3,318,856号、同3,318,8
57号、同3,325,892号、同3,421,29
6号、同3,420,854号、同3,609,137
号、特開昭62−225,517、同63−69、82
3号、特開平1−170,615、米国特許4,697
,001号等)、ポリチオフェン誘導体(特開昭58−
187432、同59−207933号、同60−67
527号、同60−120722号、特公平1−127
75等)、ポリアセン誘導体(特開昭58−20986
4等)、ポリパラフェニレン誘導体等が特に有効である
【0018】負極活物質としては、金属リチウム、ポリ
アセン、ポリアセチレン、ポリフェニレン、炭素質化合
物の他、リチウム合金として、Al−Mg等の合金(特
開昭57−65670号、同57−98977号)、水
銀合金(特開昭58−111265号)、Pt等の合金
(特開昭60−79670号)、Sn−Ni合金(特開
昭60−86759号)やウッド合金(特開昭60−1
67279号)、導電性ポリマーとの合金(特開昭60
−262351号)、Pd−Cd−Bi合金(特開昭6
1−29069号)、Ga−In合金(特開昭61−6
6368号)、Pd−Mg等の合金(特開昭61−66
370号)、Zn等の合金(特開昭61−68864号
)、Al−Ag等の合金(特開昭61−74258号)
、Cd−Sn等の合金(特開昭61−91864号)、
Al−Ni等の合金(特開昭62−119865号、同
62−119866号)、Al−Mn等の合金(米国特
許4,820,599号)、Al−Sn等の合金(特開
昭63−6,742号)、Al−In等の合金、Al−
Cd等の合金(特開平1−144,573号)等が用い
られている。なかでも、リチウム金属あるいはそのAl
合金、リチウムイオンまたはリチウム金属を吸蔵できる
焼成炭素質化合物(特開昭58−209,864、同6
1−214,417、同62−88,269、同62−
216,170、同63−13,282、同63−24
,555、同63−121,247、同63−121,
257、同63−155,568、同63−276,8
73、同63−314,821、特開平1−204,3
61、同1−221,859、同1−274,360等
)等を用いることが有効である。
【0019】電極活物質には、通常、炭素質化合物、銀
(特開昭63−148,554)あるいはポリフェニレ
ン誘導体(特開昭59−20,971)などの導電性材
料、テフロン、カルボキシメチルセルロース(特開平1
−175171号、同1−105471号、特開昭51
−5538号、同50−26500号等)、ヒドロキシ
プロピルセルロース(特開昭63−245859号、同
54−49541号)、再生セルロース(特開昭61−
91872号)、澱粉、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルクロライド、ポリビニルピロリドン等の結合剤を含
ませることができる。
【0020】電解質としては、プロピレンカーボネート
、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、1,2
−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1,3
−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド
、ジオキソラン、アセトニトリル、ニトロメタン、リン
酸トリエステル(特開昭60−23,973)、トリメ
トキシメタン(特開昭61−4,170)、ジオキソラ
ン誘導体(特開昭62−15,771、同62−22,
372、同62−108,474)、スルホラン(特開
昭62−31,959)、3−メチル−2−オキサゾリ
ジノン(特開昭62−44,961)、プロピレンカー
ボネート誘導体(特開昭62−290,069、同62
−290,071)、テトラヒドロフラン誘導体(特開
昭63−32,872)、エチルエーテル(特開昭63
−62,166)、1,3−プロパンスルトン(特開昭
63−102,173)などの非プロトン性有機溶媒の
少なくとも1種以上を混合した溶媒とその溶媒に溶ける
導電性塩(例えば、前記化学酸化重合法における重合時
に用いられる導電性塩)の一種以上から構成されている
。導電性塩は、好ましくは周期律表Ia族又はIIa族
の金属イオンの塩であり、更に好ましくは、Li塩(例
えば、ClO4 − 、BF4 − 、PF6 − 、
CF3 SO3 − 、CF3 CO2 − 、AsF
6 − 、SbF6 − 、B10Cl102−(特開
昭57−74,974号)、(1,2−ジメトキシエタ
ン)2 ClO4 − (特開昭57−74,977号
)、低級脂肪族カルボン酸塩(特開昭60−41,77
3号)、AlCl4− 、Cl− 、Br− 、I− 
(特開昭60−247,265号)、クロソボラン化合
物(特開昭61−165,957号)、四フェニルホウ
酸(特開昭61−214,376号)等のLi塩)であ
る。なかでも、プロピレンカーボネートと1,2−ジメ
トキシエタンの混合液にLiClO4 あるいはLiB
F4 を含む電解液が代表的である。
【0021】また、電解液の他に次の様な固体電解質も
用いることができる。固体電解質としては、無機固体電
解質と有機固体電解質に分けられる。無機固体電解質に
は、Liの窒化物、ハロゲン化物、酸素酸塩などがよく
知られている。なかでも、Li3 N、LiI、Li5
 NI2 、Li3 N−LiI−LiOH、LiSi
O4 、LiSiO4 −LiI−LiOH(特開昭4
9−81,899)、xLi3 PO4 −(1−x)
Li4 SiO4 特開昭59−60,866)、Li
2 SiS3 (特開昭60−501,731)、硫化
リン化合物(特開昭62−82,665)などが有効で
ある。有機固体電解質では、カチオンポリマー、アニオ
ンポリマー、ポリアルキレンオキシドポリマー(PEO
、PPOやPEOを含む珪素化合物及びフォスファゼン
化合物等)、ポリビニルアルコール等と塩を組み合わせ
たものが有効である。これらの具体例は、特開昭61−
256573号、同61−124001号、同62−2
0263号、同62−139266号、同63−241
066号、同63−241026号、同63−1354
77号、同63−142061号、同63−13061
3号、同60−23974号、同63−136409号
、同63−193954号、同63−186766号、
同63−205364号、マクロモレキュールズ(Ma
cromolecules) 21巻、648頁(19
88年)、特開昭62−254,302号、同62−2
54,303号等に記載されている。高分子固体電解質
を構成する塩としては、上記の非プロトン性電解液で用
いられる導電性の塩を挙げることができる。好ましくは
、周期律表Ia族又はIIa族の金属イオンの塩であり
、更に好ましくは、Li塩であり、例えばLiBF4 
、LiCLO4 、LiCF3 SO3 、LiPF6
 、トルエンスルホン酸リチウム塩等が挙げられる。 また、イオン解離性基を有するポリマーと上記非プロト
ン性電解液の混合物を用いた高分子固体電解質をも有効
である。これらの具体例は、米国特許4,792,50
4号、同4,830,939号、特開昭62−22,3
75号、同62−22,376号、同63−22,37
5号、同63−22,776号、特開平1−95,11
7号等に記載されている。さらに,ポリアクリロニトリ
ルを電解液に添加する方法もある(特開昭62−278
,774)。また、無機と有機固体電解質を併用する方
法(特開昭60−1,768)も知られている。
【0022】セパレーターは、イオン透過度が大きく、
所定の機械的強度を持つ、絶縁性の薄膜であり、ポリオ
レフィン、ポリエステル、塩化ビニル、フッ素樹脂、ポ
リアミド、ポリスルホン、セルロース、ポリウレタン、
ガラス繊維等の任意の材料を用いることができる。好ま
しくは、ポリプレピレンなどのオレフィン系の不織布や
ガラス繊維等の任意の材料を用いることができる。また
、これらにプラズマ処理、グロー処理、放射線処理、プ
ラズマ重合、プラズマ開始重合、放射線重合、放射線開
始重合等の処理をしても良い。
【0023】また、放電や充放電特性を改良する目的で
、以下に示す化合物を電解質に添加することが知られて
いる。例えば、ピリジン(特開昭49−108,525
)、トリエチルフォスファイト(特開昭47−4,37
6)、トリエタノールアミン(特開昭52−72,42
5)、環状エーテル(特開昭57−152,684)、
エチレンジアミン(特開昭58−87,777)、n−
グライム(特開昭58−87,778)、ヘキサリン酸
トリアミド(特開昭58−87,779)、ニトロベン
ゼン誘導体(特開昭58−214,281)、硫黄(特
開昭59−8,280)、キノンイミン染料(特開昭5
9−68,184)、N−置換オキサゾリジノンとN,
N′−置換イミダゾリジノン(特開昭59−154,7
78)、エチレングリコールジアルキルエーテル(特開
昭59−205,167)、四級アンモニウム塩(特開
昭60−30,065)、ポリエチレングリコール(特
開昭60−41,773)、ピロール(特開昭60−7
9,677)、2−メトキシエタノール(特開昭60−
89,075)、AlCl(特開昭61−88,466
)、導電性ポリマー電極活物質のモノマー(特開昭61
−161,673)、トリエチレンホスホルアミド(特
開昭61−208,758)、トリアルキルホスフィン
(特開昭62−80,976)、モルフォリン(特開昭
62−80,977)、カルボニル基を持つアリール化
合物(特開昭62−86,673)、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミドと4−アルキルモルフォリン(特開
昭62−217,575)、二環性の三級アミン(特開
昭62−217,578)、オイル(特開昭62−28
7,580)、四級ホスホニウム塩(特開昭63−12
1,268)、三級スルホニウム塩(特開昭63−12
1,269)などが挙げられる。また、電解液を不燃性
にするために含ハロゲン溶媒、例えば、四塩化炭素、三
弗化塩化エチレンを電解液に含ませることができる。(
特開昭48−36,632)また、高温保存に適性をも
たせるために電解液に炭酸ガスを含ませることができる
。(特開昭59−134,567)
【0024】また、
正極活物質に電解液あるいは電解質を含ませることがで
きる。例えば、イオン導電性ポリマーやニトロメタン(
特開昭48−36,633)、電解液の添加量(特開昭
57−124,870)が知られている。また、正極活
物質の表面を改質することができる。例えば、金属酸化
物の表面をエステル化剤で処理(特開昭55−163,
779)、キレート化剤で処理(特開昭55−163,
780)、導電性高分子(特開昭58−163,188
、同59−14,274)、ポリエチレンオキサイドな
ど(特開昭60−97,561)などが挙げられる。ま
た、負極活物質の表面を改質することもできる。例えば
、イオン導電性ポリマーやポリアセチレン層を設ける(
特開昭58−111,276)、LiCl(特開昭58
−142,771)、エチレンカーボネイト(特開昭5
9−31,573)などが挙げられる。
【0025】電極活物質の担体として、正極には、通常
のステンレス鋼、ニッケル、アルミニウムの他に、導電
性高分子用には多硬質の発泡金属(特開昭59−18,
578)、チタン(特開昭59−68,169)、エキ
スパンデットメタル(特開昭61−264,686)、
負極には、通常のステンレス鋼、ニッケル、チタン、ア
ルミニウムの他に、多硬質ニッケル(特開昭58−18
,883)、多硬質アルミニウム(特開昭58−38,
466)、アルミニウム焼結体(特開昭59−130,
074)、アルミニウム繊維群の成形体(特開昭59−
148,277)、ステンレス鋼の表面を銀メッキ(特
開昭60−41,761)、フェノール樹脂焼成体(特
開昭60−112,264)、Al−Cd合金(特開昭
60−211,779)、多硬質の発泡金属(特開昭6
1−74,268)などが用いられる。
【0026】集電体としては、構成された電池において
化学変化を起こさない電子伝導体であればよい。例えば
、通常用いられるステンレス鋼、チタンやニッケルの他
に、銅のニッケルメッキ体(特開昭48−36,627
)、銅のチタンメッキ体、硫化物の正極活物質にはステ
ンレス鋼の上に銅処理する(特開昭60−175,37
3)などが用いられる。
【0027】封口方法としては、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのプラスチックのガスケットで
封口する他、封口剤も併用することができる。封口剤と
しては、構成された電池において化学変化を起こさない
絶縁剤であればよい。例えば、通常用いられるアスファ
ルトや不飽和ポリエステル系、エポキシ系、フェノール
樹脂系など熱硬化性合成樹脂と硬化剤との組合せの他、
シリコンゴム系化合物(特開昭48−36,630)、
電解液と反応して重合固化できる化合物、例えば、メチ
ルセルロース、ヘキサメチレンジアミン、メチルメトキ
シナイロン(特開昭48−36,625)を用いること
ができる。
【0028】正極構成部材として、耐腐食性の導電性化
合物、例えば、ステンレス鋼、ニッケルやチタンまたは
それらのメッキ体が通常用いられる。それらの他に、高
温保存に有効なAl−Tiを含むステンレス鋼を用いる
(特開昭62−262,368)、Ta層を設ける(特
開昭62−272,458)ことが知られている。負極
構成部材も上記化合物を用いることが出来る。安全対策
として、発生したガスの圧力を低下させるための圧力調
節弁や電池内に水素貯蔵合金を用いる(特開昭60−2
58,870)リード線との接合部に過熱状態になると
抵抗体になる導電性ポリマー材料(例えば、カーボンな
どの導電性材料とスチレン−ブタジエンゴムなどの熱膨
張係数の大きなポリマー材料との混合物)や形状記憶合
金を用いる方法(特開昭59−203,376)、電池
内に乾燥剤を用いる(特開昭61−39,464)、過
放電防止のために無機正極活物質に導電性ポリマーを含
ませる方法(特開昭61−239,562)、液漏れ防
止方法(特開昭62−186,461)、電解液の安定
化剤(特開昭62−237,680)などを用いること
ができる。電池の形状はコイン、ボタン、シート、シリ
ンダーなどいずれにも適用できる。
【0029】また、本発明の製造法で得られた電子伝導
性高分子と上記に示した高分子固体電解質との積層体は
、ポリマー電池のようなフレキシブルで、軽量な導電性
材料として使用することも可能であり、好ましく用いら
れる。この場合、本発明の製造法で得られた電子伝導性
高分子は複数層を形成してもよく、また公知の電子伝導
性高分子とで複数層を形成してもよい。また、高分子固
体電解質層以外の電解質層を更に有してもよい。しかし
、高分子固体電解質と本発明の製造法でえられた電子伝
導性高分子が直接接触しているものが好ましい。積層体
導電性材料は、得られた電子伝導性高分子が粉末状又は
塊状であるときには、圧縮成形で加工したフィルムを高
分子固体電解質に圧着せしめて作成することができる。 また得られた電子伝導性高分子が分散物であるときには
、ローラーコート、スピンコート、ギーサーコート、デ
ィップコート、スプレーによるコート、押出成形等の公
知の塗布方法、及び公知の乾燥方法を用いることができ
る。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の製造方法の実施例およびそ
れにより得られた電子伝導性高分子の応用例により更に
具体的に説明するが本発明はその主旨を越えない限り以
下の実施例及び応用例に限定されるものではない。
【0031】実施例1 ポリエチレングリコールメチルエーテル(n≒7、アル
ドリッチ(Aldrich )社、以下PEO(7)と
略す)100mlを氷冷下攪拌しながら、15℃以下で
NaH(パラフィン分散物、純度60%)12.0g(
0.30モル)を徐々に添加した。添加後氷冷下30分
攪拌した後、20℃以下でオルトクロロニトロベンゼン
31.5g(0.20モル)を徐々に加えた。45℃、
30分攪拌した後小量の塩酸を加え中和し、クロロホル
ム100ml及び硫酸マグネシウムを除去後、クロロホ
ルムを展開溶媒、シリカゲルを担持とし、カラム精製し
、o−ニトロPEO(7)ベンゼン33.1gを得た。 上記o−ニトロPEO(7)ベンゼン20g、メタノー
ル100ml、Pd−C0.5g及び水素ガスにて高圧
下(20atm )接触還元を行い、Pd−Cを除去し
たあと、メタノールを濃縮し、化合物I−7を16g得
た。   化合物I−7、6gアニリン4gを窒素雰囲気下で
、攪拌しながら、10℃以下で42%HBF4 水溶液
11.9gを15分間で滴下した。さらに、15分間攪
拌を続けた後、LiBF4 0.5g、45%Cu(B
F4 )2 水溶液50ml、アセトニトリル50ml
の混合溶液を15分間で滴下した。滴下後3時間攪拌し
た後、濾過、水洗、アセトニトリル洗浄を行い、80℃
で真空乾燥して、9.2gの化合物1を粉体で得た。化
合物1を圧力をかけ成形加工することにより約0.2m
mのプレートを得た。4探針法で測定したこのプレート
の電気伝導度は室温で5.0×10−2S/cmであり
、PEO鎖を導入したにもかかわらず良好な導電性を示
した。 実施例2 化合物I−18、5g、トリフルオロ酢酸3g及びLi
ClO4 0.2gをアセトニトリル20gに溶解し、
窒素雰囲気下で45%Cu(BF4)2 水溶液50m
lとアセトニトリル50mlの混合溶液を10℃以下で
滴下した。滴下後3時間攪拌した後、濾過、水洗、アセ
トニトリル洗浄を行い、80℃で真空乾燥して3.5g
の化合物2を粉体で得た。化合物2の電気伝導度は実施
例1と同様に測定したところ、3.1×10−2S/c
mであり、PEO鎖を導入したにもかかわらず良好な導
電率を示した。
【0032】実施例3〜10 実施例1に準じて化合物3〜10を得た。得られた化合
物は実施例1、2と同様に良好な導電率を示した。
【0033】
【表1】
【0034】比較例1 実施例1でHBF4 水溶液の代わりに濃塩酸6gを用
い、LiBF4 0.5g、45%Cu(BF4 )2
 水溶液50ml、アセトニトリル50mlの混合溶液
の代わりにLiBF4 0.5g、Fe(ClO4 )
3 25g、水50gの溶液を用いた以外は同様に操作
することで、比較化合物1を合成した。比較化合物1の
導電率は実施例1と同様に測定したところ3.5×10
−2S/cmであった。 比較例2 実施例1で化合物I−7を用いず、アニリンを5.3g
用いた以外は同様に操作することで、比較化合物2を合
成した。比較化合物2の導電率は実施例1と同様に測定
したところ7.2×10−2S/cmであった。
【0035】応用例1 実施例1、2及び比較例1、2で得た導電性高分子プレ
ートをテフロン板でキャストして得たPEOフィルム〔
PEO(平均分子量約3万)とLiBF4 (O/Li
比=8/1)をアセトニトリルに溶解してキャストした
もの、厚さ120μm〕を重ね合わせたものをステンレ
ス板にはさみ、0.1Hz〜10万Hzでインピーダン
スを測定し(20℃)、Cole−Coleプロットか
ら電気伝導度を求めた。表2よりオキシアルキレン基を
有する化合物、特に本発明の製造方法で得られた化合物
が界面抵抗が少なく、高い導電率を示すことが明らかで
ある。
【0036】
【表2】
【0037】応用例2 応用例1で得た導電性高分子とPEOフィルムの積層体
にリチウムシートを圧着したものをステンレス缶に入れ
、口を絶縁性の合成ゴムによって封じ、圧縮成形して図
1のような電池を作成した。この電池を2次電池として
連続充放電テストを行い、放電容量を測定した。表3よ
り、本発明の製造方法により得られた化合物を用いた場
合には、高容量で、サイクルによる容量の低下が少ない
ものであることが分かった。
【0038】
【表3】
【0039】応用例3 応用例2でPEOフィルムの代わりにのプロピレンカー
ボネート溶液を不織布に含浸させたものを用いた以外は
同様にして電池を作成し、連続充放電テストを行った。 表4より、本発明の製造方法により得られた化合物を用
いた場合には、高容量で、サイクルによる容量の低下が
少ないものであることが分かった。
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた化合物
は高い導電率を示し、固体電解質と積層した場合にも小
さな界面抵抗を示す。また、電池用材料に用いた場合に
は繰り返し特性が良好なだけでなく、高い容量を有する
2次電池を作成することができる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の応用例1で作成された2次電池の構成
を示す断面図である。
【図1】
【符号の説明】
1  本発明の製造方法で得られたプレート2  PE
Oフィルム 3  負極(リチウムシート) 4  ステンレスケース 5  絶縁性合成ゴム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で表される化合物の
    少なくとも一種を化学的酸化重合して得る導電性高分子
    の製造方法において、少なくとも一種の銅化合物を酸化
    剤として用いることを特徴とする導電性高分子の製造方
    法。一般式(I) 【化1】 (式中、Xは連結基を表し、R1 は置換されてもよい
    アルキレン基を表し、R2 は水素原子またはそれぞれ
    置換されてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニ
    ル基、アリール基、アシル基、カルバモイル基またはス
    ルホニル基を表す。aは0又は1を表し、bは1から4
    の整数を表し、mは1から3の整数を表し、nは2から
    30の整数を表す。ただし、b>1のときは、−(X)
    a −{(R1 −O)n −R2 }は同じでも異な
    っていても良い。また、m>1のときは、−(R1 −
    O)n −R2 は同じでも異なっていても良い。また
    、n≧3のときは、n個中のR1 は同じであっても異
    なっていても良い。R3 、R4 は水素原子またはそ
    れぞれ置換されてもよいアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アリール基を表す。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250248A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Nikon Corp カメラ
JP2010043260A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Elpani Co Ltd 伝導性ポリアニリン及びその合成方法
CN107026284A (zh) * 2016-01-29 2017-08-08 比亚迪股份有限公司 一种电解液及含有该电解液和/或正极的锂离子电池

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