JP2004200059A - 蓄電デバイス - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高出力・高エネルギー密度の蓄電デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高出力電子機器、電気自動車などの市場拡大に伴い、これらに用いられる高出力の蓄電デバイスが求められている。これまで、ニッケル水素電池や鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ等の蓄電デバイスが、高出力を必要とするバックアップ電源や高出力電子機器電源、電気自動車用電源として利用されてきた。しかし、エネルギー密度が小さいため、十分に小型軽量化することは困難であった。
【0003】
例えば特許文献1において、酸化状態にオキソアンモニウムカチオン部分構造をとり、還元状態においてニトロキシルラジカル部分構造をとるニトロキシル化合物を電極中に含有し、その2つの状態間で電子の授受を行う反応を電極反応として用いる蓄電デバイスが、高エネルギー密度の蓄電デバイスとして提案されている。このデバイスを用いると、高い出力で使用する蓄電デバイスをより小型軽量化することが可能である。
【0004】
この蓄電デバイスは、正極反応で電解液中のアニオンを利用しており、容量を大きくするためには、電解質中のアニオン量を増加させることが効果的である。しかしながら、電解質として固体電解質や電解質塩を溶剤に溶解させた電解液を利用した場合には、電解質塩の溶解度に限界があり、アニオン濃度が制限される。このため上記蓄電デバイスにおいて、バックアップ電源や電気自動車用電源、高出力携帯電子機器電源などのように非常に大きな容量を要求される用途に好適に用いられるほどに容量を大きくするためには、更なる改善が望まれていた。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−304996号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、例えば電気自動車用電源などに好適に用いることができる、高出力での使用が可能な、高エネルギー密度蓄電デバイスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、酸化状態において式(I)で示されるN−オキソ−アンモニウムカチオン部分構造をとり、還元状態において式(II)で示されるニトロキシルラジカル部分構造をとるニトロキシル化合物を正極中に含有し、その2つの状態間で電子の授受を行う反応式(A)で示される反応を正極反応として用いる蓄電デバイスにおいて、四級アンモニウムカチオン部分構造を有するイオン性液体を含有する電解液を有することを特徴とする蓄電デバイスである。
【0008】
【化2】
【0009】
前記イオン性液体を構成するカチオン成分が、ジアルキルイミダゾリウムカチオン、トリアルキルイミダゾリウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオンおよびアルキルピリジニウムカチオンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0010】
前記イオン性液体を構成するカチオン成分が、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−プロピリイミダゾリウムカチオンおよびジメチルエチルメトキシアンモニウムカチオンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0011】
前記イオン性液体を構成するアニオン成分が、無機ハロゲン化物アニオン、過ハロゲン酸アニオン、イミドアニオンおよびメチドアニオンから選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0012】
前記イオン性液体を構成するアニオン成分が、PF6 -、BF4 -、AlCl4 -、ClO4 -、(C2F5SO2)2N-(BETI)、(CF3SO2)2N-および(CF3SO2)3C-から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明における蓄電デバイスは、少なくとも正極と負極、電解液を有し、化学的に蓄えられたエネルギーを電気エネルギーの形で取り出すことのできるデバイスのことである。蓄電デバイスとして、一次電池および充放電可能な二次電池、キャパシタおよびコンデンサ等の電気容量デバイス等を挙げることができる。尚、蓄電デバイスにおいて正極とは、酸化還元電位が貴な電極のことであり、負極とは逆に酸化還元電位が卑な電極のことである。
【0014】
イオン性液体とは、イオンだけから構成され、標準状態(0℃、1気圧(0.101MPa))において液体である物質のことであり、カチオン成分とアニオン成分とから成り立っている。
【0015】
本発明におけるイオン性液体を構成するアニオン成分としては、無機ハロゲン化物アニオン、過ハロゲン酸アニオン、イミドアニオン、メチドアニオン等従来公知のものを用いることができる。無機ハロゲン化アニオンとしては、例えばPF6 -、BF4 -、AlCl4 -等が挙げられ、過ハロゲン酸アニオンとしてはClO4 -、イミドアニオンとしては(C2F5SO2)2N-(BETI)、(CF3SO2)2N-、メチドアニオンとしては(CF3SO2)3C-等が挙げられる。
【0016】
本発明におけるイオン性液体を構成するカチオン成分としては、広い電位窓を持つ、四級アンモニウムカチオン部分構造を有するものを用いる。このようなカチオンの例としては、ジアルキルイミダゾリウムカチオン、トリアルキルイミダゾリウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオン、アルキルピリジニウムカチオン等が挙げられる。これら四級アンモニウムカチオンのアルキル基としては、粘度を下げて高いイオン導電率を確保するために、炭素数1〜7の範囲であることが好ましい。
【0017】
特に、前記ジアルキルイミダゾリウムカチオンの中でも、高いイオン導電性を持つ1−メチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン(MEI)が好ましい。前記トリアルキルイミダゾリウムカチオンの場合には、高いイオン導電性を持つ1,2−ジメチル−3−プロピリイミダゾリウムカチオンが好ましい。前記テトラアルキルアンモニウムカチオンの場合には、高いイオン導電性を持つジメチルエチルメトキシアンモニウムカチオンが好ましい。前記アルキルピリジニウムカチオンの場合には、高いイオン導電性を持つブチルピリジニウムカチオン(BP)が好ましい。
【0018】
本発明におけるイオン性液体は、前記アニオン成分と前記カチオン成分を、それぞれ単独もしくは2種類以上組み合わせて構成することができる。例えば、アニオン成分として上記BETIを用い、カチオン成分としてMEIを用いた場合、MEI・BETIのイオン性液体が得られる。
【0019】
これらのイオン性液体は、J.S.Wilkes et.al.,J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,965,1992、V.R.Koch et.al.,J.Electrochem.Soc.,142,L116,1995、V.R.Koch et.al.,J.Electrochem.Soc.,143,798,1996等に準じて合成することができる。
【0020】
これらイオン性液体は、単独もしくは溶剤と混合した上で、蓄電デバイスの電解質として用いることができる。この場合の溶剤としては例えばエチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート(DEC)、メチルエチルカーボネート等のカーボネート系溶媒、γ−ブチロラクトン等のエステル系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキソラン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒が挙げられる。本発明ではこれらの溶剤を単独もしくは2種類以上混合して用いることもできる。
【0021】
正極中に含有されるニトロキシル化合物は、反応式(B)で示されるように、電子の授受により式(I)〜(III)の状態を取りうる。
【0022】
【化3】
【0023】
本発明では、その中でも式(I)と(II)の間の反応を正極の電極反応として用いて、それに伴う電子の蓄積と放出により蓄電デバイスとして機能させるものである。この酸化還元反応は、有機化合物の構造変化を伴わない反応機構であるため反応速度が大きく、従って本発明の蓄電デバイスは一度に大きな電流を流すことが可能である。
【0024】
本発明におけるニトロキシル化合物は従来公知のものを用いることができる。このような化合物としては、例えばラジカル状態において、脂環式ニトロキシラジカル構造を有するものや、脂肪族ニトロキシルラジカル構造を有するものや、芳香族ニトロキシルラジカル構造を有するものが挙げられる。脂環式ニトロキシラジカル構造を有するものとしては、例えば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシラジカル構造、2,2,5,5−テトラメチルピロリジノキシラジカル構造、2,2,5,5−テトラメチルピロリノロキシラジカル構造を有するものが挙げられる。特に、前記2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシラジカル構造を持つものの中でも、安定性の観点から、ポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシラジカルメタクリレート)が好ましい。脂肪族ニトロキシルラジカル構造を有するものとしては、例えば置換もしくは無置換のジターシャリーブチルニトロキシルラジカル構造を有するものが挙げられ、芳香族ニトロキシルラジカル構造を有するものとしては、置換もしくは無置換のジフェニルニトロキシルラジカル構造、および置換もしくは無置換のターシャリーブチルフェニルニトロキシルラジカル構造を有するものが挙げられる。これらニトロキシル化合物は、例えばN.Nakahara et.al.,Chem.Phys.Lett.,359,351,2002等に準じて合成することができる。
【0025】
本発明における正極中には、さらに、蓄電デバイス電極材料として従来公知の正極活物質や導電性補助剤、バインダー等を含んでもよい。従来公知の正極活物質としては、例えばLiMnO2、LiCoO2、LiNiO2、あるいはLixV2O5(0<x<2)等の金属酸化物、導電性高分子、活性炭等が挙げられる。導電補助剤として活性炭やグラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素材料、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリアニリン、ポリピロール等の導電性高分子が挙げられる。また、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ビニリデンフロライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド等の樹脂を挙げることができる。その他ジスルフィド化合物や触媒効果を示す化合物、イオン導電性高分子等を適宜含有しても良い。
【0026】
本発明における蓄電デバイス構造の一例を図1に示す。図に示された蓄電デバイスは負極3と正極5とを電解質を含むセパレータ4を介して重ね合わせた構成を有している。
【0027】
本発明における蓄電デバイスの形状は、従来公知の形状を用いることができる。蓄電デバイス形状の例としては、電極の積層体あるいは巻回体を、金属ケース、樹脂ケース、あるいはラミネートフィルム等によって封止したものが挙げられる。また外観としては、円筒型、角型、コイン型、およびシート型等が挙げられる。
【0028】
負極としては、蓄電デバイス電極材料として従来公知のものが利用できる。例えば、活性炭やグラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素材料、リチウム金属またはリチウム合金、リチウムイオン吸蔵炭素、その他各種の金属単体または合金、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリアニリン、ポリピロール等の導電性高分子を用いることができるまた、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ビニリデンフロライド−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド等の樹脂バインダー、その他ジスルフィド化合物や触媒効果を示す化合物、イオン導電性高分子等を適宜含有させることができる。
【0029】
負極として、グラファイト、カーボンブラック、アセチレンブラック、リチウム金属、リチウム合金等のリチウムイオンを吸蔵する材料を用いる場合には、イオン性液体を含有する電解液に対して、リチウム塩を溶解させなければならない。この場合のリチウム塩としては、例えばLiPF6、LiBF4等の無機ハロゲン化物リチウム塩、LiClO4等の過ハロゲン酸リチウム塩、LiN(C2F5SO2)2、LiN(CF3SO2)2等のイミドリチウム塩、LiC(CF3SO2)3等のメチドリチウム塩等が挙げられる。電解液に対するリチウム塩の濃度としては、イオン導電性の観点から5〜60質量%であることが好ましい。
【0030】
負極集電体1および正極集電体6の材質としては、ニッケルやアルミニウム、銅、金、銀、チタン、アルミニウム合金、ステンレス、炭素素材等を挙げることができる。また、形状としては、箔や平板、メッシュ状のものを用いることができる。また、集電体に触媒効果を持たせたり、活物質と集電体とを化学結合させたりしてもよい。また、本発明における蓄電デバイスには、負極3および正極5の電気的接触を防ぐ目的で、多孔質フィルムからなるセパレータや不織布を用いることができる。一方、負極集電体1と正極集電体6の電気的接触を防ぐ目的で、プラスティック樹脂からなる絶縁パッキン2を用いることができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
【0032】
<ニトロキシル化合物の合成例>
還流管を付けた100mlナスフラスコ中に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンメタクリレートモノマー20g(0.089mol)を入れ、乾燥テトラヒドロフラン80mlに溶解させた。そこへ、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.29g(0.00187mol)(モノマー/AIBN質量比=50/1)を加え、アルゴン雰囲気下75〜80℃で攪拌した。6時間反応後、室温まで放冷した。へキサン中でポリマーを析出させて濾別し、減圧乾燥してポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジンメタクリレート)18g(収率90%)を得た。
【0033】
次に、得られたポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジンメタクリレート)10gを乾操ジクロロメタン100mlに溶解させた。ここへm−クロロ過安息香酸15.2g(0.088mol)のジクロロメタン溶液100mlを室温にて攪拌しながら1時間かけて滴下した。さらに6時間攪拌後、沈殿したm−クロロ安息香酸を濾別して除き、濾液を炭酸ナトリウム水溶液および水で洗浄後、ジクロロメタンを留去した。残った固形分を粉砕し、得られた粉末をジエチルカーボネート(DEC)で洗浄し、減圧下乾燥させて、ポリ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシラジカルメタクリレート)(PTMA)7.2gを得た(収率68.2%、茶褐色粉末)。得られた高分子の構造はIRで確認した。また、GPCにより測定した結果、重量平均分子量Mw=89000、分散度Mw/Mn=3.30という値が得られた。
【0034】
<ニトロキシル化合物を含有する正極の作製>
合成したPTMA600mgと、カーボンブラック粉末1200mg、ポリテトラフルオロエチレン樹脂バインダー100mgを測り採り、メノウ乳鉢で混合した。10分ほど乾式混合して得られた混合体を、圧力を掛けてローラー延伸して、厚さ600μmの薄型電極板を得た。薄型電極板を、真空中80℃で一晩乾燥した後、縦52mm、横70mmの長方形に切り取り、蓄電デバイス用正極として成型した。電極の総質量は1.15gであり、これには345mg(30質量%)のPTMAが含まれる。電極の嵩密度は0.527g/cm3であった。
【0035】
<実施例1>
1−メチル−3−エチルイミダゾリウムイミド塩(MEI・BETI)に対してLi・BETIを溶解させて、Li・BETIの濃度が10質量%となる電解液を調整した。
【0036】
<実施例2>
1−メチル−3−エチルイミダゾリウムテトラフルオロリン酸塩(MEI・PF6)に対してLiPF6を溶解させて、LiPF6の濃度が10質量%となる電解液を調整した。
【0037】
<実施例3>
ブチルピリジニウムイミド塩(BP・BETI)に対してLi・BETIを溶解させて、Li・BETIの濃度が10質量%となる電解液を調整した。
【0038】
<実施例4>
1−メチル−3−エチルイミダゾリウムイミド塩(MEI・BETI)と、プロピレンカーボネート(PC)とを、質量比=1:1で混合し、そこにLi・BETIを溶解させて、Li・BETIの濃度が10質量%となる電解液を調整した。
【0039】
<比較例1>
プロピレンカーボネート(PC)に対してLi・BETIを溶解させて、Li・BETIの濃度が10質量%となる電解液を調整した。
【0040】
<蓄電デバイスの作製>
上記の方法で得られた正極を、アルミニウムからなる集電体上に置き、多孔質のポリエチレンフィルムからなるセパレータを挟んでリチウム金属からなる負極と重ね合わせ電極積層体を得た。得られた電極積層体を、袋状のアルミニウムラミネートフィルム中に挿入し、そこに上記で調整したそれぞれの電解液を注入し真空含浸させた。ラミネートフィルムの注液口を真空中で封止して蓄電デバイスを得た。
【0041】
以上のように作製した蓄電デバイスの平衡電位および100mAの一定電流で充放電を行った際の放電容量を表1に示す。充電は4.2Vでカットオフ、放電は2.5Vでカットオフした。
【0042】
【表1】
【0043】
その結果、イオン性液体を含有する電解液を用いた方が、イオン性液体を含まない電解液を用いた比較例よりも大きな容量を示すことが分かった。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、高出力での使用が可能な、高いエネルギー密度を持った、ニトロキシル化合物を正極中に含有する蓄電デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄電デバイスの構成の一例を示す概観図である。
【符号の説明】
1 負極集電体
2 絶縁パッキン
3 負極
4 セパレータ
5 正極
6 正極集電体
Claims (5)
- 前記イオン性液体を構成するカチオン成分が、ジアルキルイミダゾリウムカチオン、トリアルキルイミダゾリウムカチオン、テトラアルキルアンモニウムカチオンおよびアルキルピリジニウムカチオンから選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の蓄電デバイス。
- 前記イオン性液体を構成するカチオン成分が、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムカチオン、1,2−ジメチル−3−プロピリイミダゾリウムカチオンおよびジメチルエチルメトキシアンモニウムカチオンから選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の蓄電デバイス。
- 前記イオン性液体を構成するアニオン成分が、無機ハロゲン化物アニオン、過ハロゲン酸アニオン、イミドアニオンおよびメチドアニオンから選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の蓄電デバイス。
- 前記イオン性液体を構成するアニオン成分が、PF6 -、BF4 -、AlCl4 -、ClO4 -、(C2F5SO2)2N-(BETI)、(CF3SO2)2N-および(CF3SO2)3C-から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の蓄電デバイス。
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