JPH04214726A - 導電性高分子の製造方法 - Google Patents

導電性高分子の製造方法

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JPH04214726A
JPH04214726A JP2410507A JP41050790A JPH04214726A JP H04214726 A JPH04214726 A JP H04214726A JP 2410507 A JP2410507 A JP 2410507A JP 41050790 A JP41050790 A JP 41050790A JP H04214726 A JPH04214726 A JP H04214726A
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JP
Japan
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group
acid
formula
compound
electrically conductive
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Application number
JP2410507A
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English (en)
Inventor
Eiji Funatsu
船津 英二
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH04214726A publication Critical patent/JPH04214726A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックフィルム
の帯電防止材料や電気、電子工業の分野において、電池
、コンデンサー、電子デバイス、エレクトロクロミック
素子の電極あるいは電解質材料又は面状発熱体及び電磁
遮断材料等の広範囲な導電材料として応用できるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムの帯電防止材料や
電気、電子工業の分野で各種導電性材料が検討されてい
るが、近年特に導電性高分子が注目され、種々の高分子
が検討されてきた。例えば、電子伝導性高分子としては
、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリ
フェニレンビニレン、ポリフェニレンアセチレン、ポリ
アセレチン等が西独特許第3,223,544号、同3
,318,856号、同3,318,857号、同3,
325,892号、同3,338,904号、同3,4
21,296号、特開昭58−187432号、同59
−43060号、同59−112583号、同58−2
09864号、同59−207933号、同60−12
0722号、同60−67527号、同62−2255
18号、同62−53328号、同63−199726
号、同60−223817号、同61−83221号、
同59−31565号等に記載されている。又、イオン
伝導性の高分子としては、ポリエチレンオキシド(以下
、PEOという)やポリプロピレンオキシド(以下、P
POという)を含有するケイ素系ポリマー及びフォスフ
ァゼン系ポリマー等が特開昭61−256573号、同
61−124001号、同62−20263号、同62
−139266号、同63−241066号、同63−
241026号、同63−135477号、同63−1
42061号、同63−130613号、同60−23
974号、同63−136409号、同63−1939
54号、同63−186766号、同63−20536
4号、マクロモレキュールス21巻648頁に記載され
ている。これらの材料をポリマー電池のような導電性材
料として使用することが特開昭62−98577号、P
OLYMER, 1981 、vol 22、Nove
mber, 1454〜1455頁に記載されているが
、電子伝導性高分子を正極にし、リチウムを負極とし、
PEOのようなイオン伝導性高分子からなる固体電解質
と組み合わせている。しかしながら、上記のポリマー電
池においては、接触界面の抵抗が大きく、充放電特性が
不良等の問題を持っていた。
【0003】また、これらの問題点の改良にはオキシア
ルキレン基を有する導電性高分子が有用であることが特
開平2−219823号に記載されている。しかしなが
ら、これらの導電性高分子を用いても、放電容量が不十
分等の問題を持っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
、電気伝導性に優れた新規な導電性高分子の製造方法を
提供することにある。本発明の第2の目的は、2次電池
において充放電特性に優れた電子伝導性高分子の製造方
法を提供することにある。本発明の第3の目的は、充放
電特性に優れた導電性材料に使用できる導電性高分子の
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、一般式(I)で表される化合物の少なくとも一種
を、化学的酸化重合して得る導電性高分子の製造方法に
おいて、HClO4 、HBF4 、HAsF6 、H
PF6 、HSbF6 、H2 ZrF6 、H2 T
iF6 、H2 SiF6 、およびpKa<3の、有
機酸、高分子酸から選ばれる少なくとも1種のプロトン
酸を用いることを特徴とする導電性高分子の製造方法に
よって上記の目的が解決されることを見出した。一般式
(I)
【0006】
【化2】
【0007】一般式(I)について更に詳しく説明する
。Xは連結基を表すが、具体的には −〔(X1)μ−(J1 −X2 )p −(J2 −
X3 )q −(J3 )r〕s −で表される。J1
 、J2 、J3は同じでも異なっていてもよく、−O
−、−S−、−CO−、−SO2 −、−OCO−、−
COO−、CON(R5)−、−SO2(R5)−、−
N(R5)CO−、−N(R5)SO2 −、−N(R
5)R6 −、−N(R5)R6 −N(R7)−、−
N(R5)−CO−N(R7)−、−N(R5)−SO
2 −N(R7)−、−N(R5)−CO2 −、−O
CON(R5)−等を挙げることができる。R5 は水
素原子、それぞれ置換されてもよいアルキル基、フェニ
ル基を表す。R6 は炭素数1〜4のアルキレン基を表
す。R7 は水素原子、置換されていもよい炭素数1〜
6のアルキル基を表す。好ましくは、−CO−、−SO
2 −、−CONH−、−SO2 NH−、−NHCO
−、−NHSO2 −、−O−、−NHCONH−、−
S−、−CO2 −、−OCO−、−NHCO2 −、
及び−OCONH−である。X1 、X2 およびX3
 は同じでも異なっていてもよく、それぞれ置換されて
もよいアルキレン基、アリーレン基、アラルキレン基を
表す。好ましくは、炭素数1〜4のアルキレン基、炭素
数6〜9のアリーレン基、置換アリーレン基である。μ
、p、q、rおよびsは0または1を表す。
【0008】R1 は置換されてもよいアルキレン基を
表すが、好ましくは−CH2 CH2 −、−CH2 
CH(C6 H5)−、−CH2 CH(CH3)−、
−CH2 CH(OH)CH2 −を表し、特に好まし
くは−CH2 CH2 −、−CH2 CH(OH)C
H2 −を表す。 R2 は水素原子またはそれぞれ置換されてもよいアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ア
シル基、カルバモイル基、スルホニル基を表すが、好ま
しくは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり
、さらに好ましくは水素原子、メチル基またはエチル基
で、特に好ましくはメチル基である。aは0又は1を表
し、bは1から4の整数を表すが、好ましくは1又は2
、特に好ましくは1である。mは1から3の整数を表す
が、特に好ましくは1である。nは2から30の整数を
表すが、好ましくは2から25、特に好ましくは2から
20の整数である。 ただし、b>1のときは、b個の−(X)a −{(R
1 −O)n −R2 }は同じでも異なっていても良
い。また、m>1のときは、m個の−(R1 −O)n
 −R2 は同じでも異なっていても良い。また、n≧
3のときは、n個中のR1 は同じであっても異なって
いても良い。R3 、R4 は水素原子またはそれぞれ
置換されてもよいアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基を表すが、好ましくは水素原子または
炭素数1〜6のアルキル基であり、さらに好ましくは水
素原子、メチル基またはエチル基で、特に好ましくは水
素原子である。
【0009】上記、X、R1 〜R4 の置換されても
よい置換基の例としては、ハロゲン原子、ニトロ基、シ
アノ基、アルキル基、アルコキシ基、−NHCOR8 
−、−NHSO2 R8 −、−SOR8 −、−SO
2 R8 −、−COR8 −、−CON(R9)R1
0−、−SO2 N(R9)R10−、アミノ基(アル
キル基で更に置換されていてもよい)、水酸基や加水分
解して水酸基を形成する基が挙げられる。R8 はアル
キル基、フェニル基、またはアラルキル基を表す。R9
 、R10は同じでも異なっていてもよく、水素原子、
アルキル基、フェニル基、またはアラルキル基を表す。 さらに、上記の例示した置換基中のアルキル基、アルコ
キシ基、フェニル基、アラルキル基は、更に置換されて
もよく、置換基の例としては、水酸基、ニトロ基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、−NHCOR11−、−NH
SO2 R11−、−SOR11−、−SO2 R11
−、−COR11−、CON(R12)R13−、−S
O2 N(R12)R13−、ハロゲン原子、シアノ基
、アミノ基(アルキル基で更に置換されていてもよい)
等が挙げられる。R11とR8 と同義である。R12
及びR13は同じでも異なっていてもよくR9 と同義
である。次に一般式(I)で表される化合物の具体例を
示すが、本発明の化合物はこれに限定されるものではな
い。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】
【化5】
【0013】
【化6】
【0014】
【化7】
【0015】本発明の製造方法は、一般式(I)で表さ
れる化合物を1種又は2種以上用いて化学的酸化重合す
ることで得るものであるが、酸化重合の際、一般式(I
)で表される化合物以外のモノマーを1種または2種以
上用いて、共重合する方法であってもよい。また、重合
初期に一般式(I)で表される化合物を重合し、その後
、一般式(I)で表される別の化合物又は一般式(I)
で表される化合物以外のモノマーを用いてもよいし、ま
た重合初期に一般式(I)で表される化合物以外のモノ
マーを用いてもよい。さらには、一般式(I)で表され
る化合物と他の化合物を任意の時期に共重合してもよい
。本発明で得られる導電性高分子は一般式(I)で表さ
れる化合物以外のモノマーから誘導される繰り返し単位
を任意の割合で有することができるが、好ましくは一般
式(I)で表される化合物から誘導される繰り返し単位
が30〜100重量%であり、さらに好ましくは40〜
100重量%、特に好ましくは50〜100重量%であ
る。共重合してもよい化合物としてアミノ芳香族化合物
等が挙げられ、具体的にはアニリン、メチルアニリン、
エチルアニリン、n−プロピルアニリン、フェニルアニ
リン、トルイルアニリン、フェノキシアニリン、メチル
フェニルアミノアニリン、ジメチルアミノアニリン等が
挙げられる。
【0016】本発明の製造方法は、プロトン酸を含有し
た、水又は任意の有機溶媒中(含水してもよい)に、モ
ノマーを溶解または分散し、60℃〜−20℃(好まし
くは20℃〜0℃)で酸化剤(溶液または固体で)を徐
々に加えることで行われる。また、本発明の製造方法は
モノマーを予めプロトン酸と反応させ、塩とした後、こ
れに、60℃〜−20℃(好ましくは20℃〜0℃)で
酸化剤(溶液または固体で)を徐々に加える方法であっ
てもよい。この場合、プロトン酸を含有または含有して
いない水又は任意の有機溶媒(含水してもよい)を加え
てもよい。さらに、本発明の製造方法では、適当な分散
剤や界面活性剤を用いることでポリマーの分散液を得る
こともでき、成形加工性に優れており好ましい。本発明
で用いることのできるプロトン酸は、HClO4 、H
BF4 、HAsF6 、HPF6 、HSbF6 、
H2 ZrF6 、H2 TiF6 、H2 SiF6
 、およびpKa<3の、有機酸、高分子酸である。有
機酸としては、例えば、トルエンスルホン酸、トリフル
オロメチルスルホン酸、ニトロ安息香酸、モノクロロ酢
酸、アントラキノンスルホン酸等が挙げられる。また、
高分子酸としては、例えば、ポロビニルスルホン酸、ポ
リスチレンスルホン酸、ポリビニル硫酸、ポリ−2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げ
られる。本発明で用いることのできる酸化剤としては、
モノマーを酸化重合させることができる鉄化合物(例え
ば、Fe(ClO4)3、Fe(BF4)3 、フェリ
シアン化カリウム)、マンガン化合物(例えば、二酸化
マンガン、過マンガン酸カリウム)、クロム化合物(例
えば、重クロム酸カリウム)、過酸化物(例えば、過酸
化水素)、キノン化合物(例えば、ベンゾキノン)、鉛
化合物(例えば、二酸化鉛)、ニッケル化合物、コバル
ト化合物、モリブデン化合物が挙げられる。酸化剤の量
は、モノマーと酸化剤の種類により変化するが、酸化剤
/モノマーのモル比で0.01〜10の範囲で使用でき
る。
【0017】本発明で使用できる溶媒としては、有機溶
媒(例えば、アセトニトリル、ジメチル硫酸、N,N−
ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキサイド、スルフォラン、ホルムアミ
ド、ジメトキシエタン、プロピレンカーボネート、γ−
ブチルラクトン、ジオキサン、メタノール、エタノール
、ニトロベンゼン、テトラヒドロフラン、ニトロメタン
等が挙げられる)、水あるいは両者の混合物を挙げるこ
とができる。また、本発明の製造方法では、導電性化合
物を加えて重合してもよい。導電性化合物としては、ア
ルカリ金属カチオン(Li+ 、Na+ 、K+ 等)
、NO+ 、NO2+カチオン、オニウムカチオン(E
tN4 + Bu4 N+ 、Nu3P+ 等)と負イ
オン(BF4 − 、AsF4 − 、AsF6 − 
、SbF6 − 、SbCl6 − 、PF6 − 、
ClO4 − 、AlF4 − 、ALF6 − 、N
iF42− 、ZrF62− 、TiF62− 、B1
0Cl102−)からなる塩等が挙げられる。
【0018】分散剤としては、カチオン、アニオン、ノ
ニオン、ベタインのそれぞれポリマー及び界面活性剤(
乳化剤)を用いることができる。これらの具体例として
は、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、
ポリプロピレンオキサイド、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
デキストリン、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンス
ルホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリルア
ミド、ゼラチン、コラーゲン、3級又は4級アンモニウ
ム塩サイトを有するポリマー、オキソニウム塩サイトを
有するポリマー、スルホニウム塩サイトを有するポリマ
ー、4級アンモニウム塩サイトを有する長鎖アルキル化
合物、高級脂肪酸アルカリ塩(例えば、C11H23C
OONa)、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸ソ
ーダ)、アルキルスルホン酸塩(例えば、ラウリルスル
ホン酸ソーダ)、アルキルアリールスルホン酸塩(例え
ば、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ)、スルホコハ
ク酸エステル塩、高級アミンハロゲン酸塩、ポリエチレ
ングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸
モノグリセリド、アミノ酸等が挙げられる。分散剤を使
用する際には、モノマーに対して1〜300重量%、好
ましくは5〜200重量%で使用する。界面活性剤を使
用する際には、モノマーに対して0.01〜50重量%
、好ましくは0.1〜20重量%で使用する。これらの
水分散液は、透析や限外濾過等の処理をしてもよい。 これらの水分散液には、前記の導電性化合物を添加して
もよいし、ポリ酢酸ビニル等の高分子化合物をブレンド
してもよい。
【0019】本発明の製造法で得られた電子伝導性高分
子は、高分子固体電解質と積層してポリマーの電池のよ
うな導電性材料として使用できる。本発明の製造法で得
られた電子伝導性高分子は複数層を形成してもよく、ま
た公知の電子伝導性高分子とで複数層を形成してもよい
。また、周期律表Ia族又はIIa族の金属イオンの塩
との積層を更に有してもよい。しかし、高分子固体電解
質と本発明の製造法で得られた電子伝導性高分子が直接
接触しているものが好ましい。本発明の製造法で得られ
た電子伝導性高分子との積層導電性材料を得る高分子固
体電解質は、カチオンポリマー、アニオンポリマー、ポ
リアクリロニトリル、ポリアルキレンオキシドポリマー
(PEO、PPOやPEOを含むケイ素化合物及びフォ
スファゼン等)、ポリビニルアルコール等と塩を組み合
わせたものが挙げられる。これらの具体例は、特開昭6
1−256573号、同61−124001号、同62
−20263号、同62−139266号、同63−2
41066号、同63−241026号、同63−13
5477号、同63−142061号、同63−130
613号、同60−23974号、同63−13640
9号、同63−193954号、同63−186766
号、同63−205364号、マクロモレキュールス2
1巻648頁に記載されている。
【0020】高分子固体電解質を構成する塩としては、
前記の化学的酸化重合法における重合時に用いられる導
電性の塩を挙げることができる。好ましくは、周期律表
Ia又はIIa族の金属イオンの塩であり、更に好まし
くは、Li塩であり、例えばLiBF4 、LiClO
4 、LiCF3 SO3 、LiPF6 、トルエン
スルホン酸リチウム塩等である。また高分子固体電解質
中には、負極材料のイオンが拡散しやすい様任意の有機
溶媒(例えば、プロピレンカーボネート、エチレンカー
ボネート、γ−ブチルラクトン、ジメトキシエタン、メ
チルテトラヒドロフラン、アセトニトリル、1,3−ジ
オキソラン、ニトロメタン、ジメチルホルムアミド、ジ
メチルスルホキシド等)を単独であるいは混合して含浸
してもよい。積層体導電性材料は、得られた電子伝導性
高分子が粉末又は塊状であるときには、圧縮形成で加工
したフィルムを高分子固体電解質膜に圧着せしめて作成
することができる。また得られた電子伝導性高分子が分
散物であるときには、ローラーコート、スピンコート、
ギーサーコート、デイップコート、スプレーによるコー
ト、押出成形等の公知の塗布方法、及び公知の乾燥方法
を用いることができる。
【0021】また、本発明の製造法で得られた電子伝導
性高分子は、周期律表Ia族又はIIa族の金属イオン
の塩を有する電解質層と積層して、電池として用いるこ
ともできる。また本発明の製造法で得られた化合物は高
分子固体電解質の機能を持たすことで実質的に電解質層
を不要化することも可能である。すなわち正極(本発明
の化合物)と負極との間にセパレーターを用いるだけで
バッテリーとしての機能を発現することができる。該積
層材料はそれぞれのコンポーネントを独自に作成した後
積層させても良いし、またセパレータ上に正極材料を塗
布あるいは圧着した後負極を積層させてもよい。セパレ
ーターは負極材料のイオン(例えばLi+ ) が拡散
しやすい様任意の有機溶媒(例えばプロピレンカーボネ
ート、エチレンカーボネート、γ−ブチルラクトン、ジ
メトキシエタン、メチルテトラヒドロフラン、アセトニ
トリル、1,3−ジオキソラン、ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド等)を単独であるいは混合して
含浸させておくのが好ましい。
【0022】上記有機溶媒にはリチウム塩を入れても良
い。リチウム塩の例としては、LiBF4 、LiCl
O4 、LiCF3 SO3 、LiPF6 、トルエ
ンスルホン酸リチウム塩等である。セパレーター材料と
しては、ポリオレフィン、ポリエステル、塩化ビニル、
フッ素樹脂、ポリアミド、ポリスルホン、セルロース、
ポリウレンタ、ガラス繊維等任意の材料を用いることが
できる。 またこれらにプラズマ処理、グロー処理、放射線処理、
プラズマ重合、プラズマ開始重合、放射線重合、放射線
開始重合等の処理をしても良い。
【0023】また本発明の製造法で得られた電子伝導性
高分子を電池として用いる場合、正極活物質として、マ
ンガン、モリブデン、バナジウム、チタン、クロム、ニ
オブ、コバルト、ニッケルなどの酸化物、硫化物やセレ
ン化物、活性炭(特開昭60−167,280号記載)
、炭素繊維(特開昭61−10,882号記載)、ポリ
アニリン、アミノ基置換芳香族ポリマー、複素環ポリマ
ー、ポリアセン、ポリイン化合物などを併用することが
できる。なかでも、活性炭、γ−MnO2 (特開昭6
2−108,455号、同62−108,457号に記
載)、γ−β−MnO2 とLiMnO3 の混合物(
米国特許4,758,484号)、アモルファス状V2
 O5 (特開昭61−200,667号)、V6 O
13、LixNiyCo(1−y) O2 (0.05
≦x≦1.10、0≦y≦1)(特開平1−29437
2号)、MoS2 (特開昭61−64,083号)、
TiS2 (特開昭62−222,578号)、ポリア
ニリン(特開昭60−65,031号、同60−149
,628号、同61−281,128号、同61−25
8,831号、同62−90,878号、同62−93
,868号、同62−119,231号、同62−18
1,334号、同63−46,223号)、ポリピロー
ル(西独特許3,307,954A1号、同3,318
,857号、同3,338,904号、同3,420,
854A1号、同3,609,137A1号、特開昭6
0−152,690号、同62−72,717号、同6
2−93,863号、同62−143,373号)、ポ
リアセン、ポリアセチレン(特開昭57−121,16
8号、同57−123,659号、同58−40,78
1号、同58−40,781号、同60−124,37
0号、同60−127,669号、同61−285,6
78号)、ポリフェニレンが特に有効である。
【0024】電極活物質には、通常、カーボン、銀(特
開昭63−148,554号)あるいはポリフェニレン
誘導体(特開昭59−20,971号)などの導電性材
料やテフロンなどの接合剤を含ませることができる。負
極活物質としては、金属リチウム、ポリアセン、ポリア
セチレン、ポリフェニレン、カーボン(特開平1−20
4361号)の他、リチウム合金として、アルミニウム
やマグネシウムなどの合金(特開平57−65,670
号、同57−98,977号)、水銀合金(特開昭58
−111,265号)、Ptなどの合金(特開昭60−
79,670号)、Sn−Ni合金(特開昭60−86
,759号)やウッド合金(特開昭60−167,27
9号)、導電性ポリマーとの合金(特開昭60−262
,351号)、Pd−Cd−Bi合金(特開昭61−2
9,069号)、Ga−In合金(特開昭61−66,
368号)、Pb−Mgなどの合金(特開昭61−66
,370号)、Znなどの合金(特開昭61−68,8
64号)、Al−Agなどの合金(特開昭61−74,
258号)、Cd−Snなどの合金(特開昭61−91
,864号)、Al−Niなどの合金(特開昭62−1
19,865号、同62−119,866号)、Al−
Mnなどの合金(米国特許4,820,599号)など
が用いられている。なかでも、リチウム金属あるいはそ
のAl合金、カーボンを用いることが有効である。
【0025】
【実施例】以下に、本発明の製造方法の実施例およびそ
れにより得られた電子伝導性高分子の応用例により更に
具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り
以下の実施例および応用例に限定されるものではない。 実施例1ポリエチレングリコールメチルエーテル(n≒
7、Aldrich 社、以下PEO(7)と略す)1
00mlを氷冷下攪拌しながら、15℃以下でNaH(
パラフィン分散物、純度60%)、12.0g(0.3
0モル)を徐々に添加した。添加後氷冷下30分攪拌し
た後、20℃以下でオルトクロロニトロベンゼン31.
5g(0.20モル)を徐々に加えた。45℃、30分
攪拌した後少量の塩酸を加え中和し、クロロホルム10
0ml及び硫酸マグネシウム30gを加えた。硫酸マグ
ネシウムを除去後、クロロホルムを展開溶媒、シリカゲ
ルを担体とし、カラム精製しo−ニトロPEO(7) 
ベンゼン33.1gを得た。上記o−ニトロPEO(7
) ベンゼン20g、メタノール100ml、Pd−C
0.5g及び水素ガスにて高圧下(20atm)接触還
元を行い、Pd−Cを除去した後、メタノールを濃縮し
、化合物I−7を16g得た。       元素分析値              
      C          H       
   N        Cal(n=7とする)  
  58.5    8.58    3.25   
     Tound               
 59.1    8.29    3.36
【002
6】化合物I−7  6g、アニリン4gを窒素雰囲気
下で攪拌しながら、10℃以下で42%  HBF4 
水溶液11.9gを15分間で滴下した。さらに、15
分間攪拌を続けた後、LiBF4 0.5g、Fe(C
lO4)3 25gを水50gに溶解した水溶液を15
分間で滴下した。滴下後3時間攪拌した後、ろ過、水洗
、アセトニトリル洗浄を行い、80℃で真空乾燥して化
合物1  8.5gを粉体で得た。化合物1を圧力をか
け成形加工することにより約0.2mmのプレートを得
た。4probe 法で測定したこのプレートの電気伝
導度は室温で4.2×10−2S/cmでありPEO鎖
を導入したにもかかわらず良好な導電率を示した。
【0027】実施例2化合物I−18  5g、トリフ
ルオロ酢酸3g及びLiClO4 0.2gをアセトニ
トリル20gに溶解し、窒素雰囲気下で、Fe(ClO
4)3 11gをアセトニトリル30gに溶解した溶液
を10℃以下で滴下した。滴下後3時間攪拌した後、濾
過、水洗、アセトニトリル洗浄を行い、80℃で真空乾
燥して化合物24.2gを粉体で得た。化合物2の電気
伝導度は実施例1と同様に測定したところ、2.8×1
0−2S/cmであり、PEO鎖を導入したにもかかわ
らず良好な導電率を示した。
【0028】実施例3〜10実施例1に準じて化合物3
〜10を得た。得られた化合物は実施例1、2と同様に
良好な導電率を示した。
【0029】
【表1】
【0030】比較例1 実施例1でHBF4 水溶液の代わりに濃塩酸6gを用
いた以外は同様に操作することで、比較化合物1を合成
した。比較化合物1の導電率は実施例1と同様に測定し
たところ3.5×10−2S/cmであった。比較例2
実施例1で化合物I−7を用いず、アニリンを5.3g
を用いた以外は同様に操作することで、比較化合物2を
合成した。比較化合物2の導電率は実施例1と同様に測
定したところ8.9×10−2S/cmであった。
【0031】実施例11 実施例1、2及び比較例1、2で得た導電性高分子プレ
ートとテフロン板でキャストして得たPEOフィルム〔
PEO(平均分子量約3万)とLiBF4 (O/Li
比=8/1)をアセトニトリルに溶解してキャストした
もの、厚さ120μm〕を重ね合わせたものをステンレ
ス板にはさみ、0.1Hz〜10万Hzでインピーダン
スを測定し(20℃)、Cole−Coleプロットか
ら電気導電度を求めた。表2よりオキシアルキレン基を
有する化合物、特に本発明の製造方法で得られた化合物
が界面抵抗が少なく、高い導電率を示すことが明らかで
ある。
【0032】
【表2】
【0033】実施例12実施例11で得た導電性高分子
とPEOフィルムの積層体にリチウムシートを圧着した
ものをステンレス缶に入れ、口を絶縁性の合成ゴムによ
って封じ、圧縮成形して図1のような電池を作成した。 この電池を2次電池として連続充放電テストを行い、放
電容量を測定した。表3より、本発明の製造方法により
得られた化合物を用いた場合には、高容量で、サイクル
による容量の低下が少ないものであることが分かった。
【0034】
【表3】
【0035】実施例13実施例12でPEOフィルムの
代わりにプロピレンカーボネート溶液を不織布に含浸さ
せたものを用いた以外は同様にして電池を作成し、連続
充放電テストを行った。表4より、本発明の製造方法に
より得られた化合物を用いた場合には、高容量で、サイ
クルによる容量の低下が少ないものであることが分かっ
た。
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られた化合物
は高い導電率を示し、固体電解質と積層した場合にも小
さな界面抵抗を示す。また、電池用材料に用いた場合に
は繰り返し特性が良好なだけでなく、高い容量を有する
2次電池を作成することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施例11で作成された2次電池の構
成を示す断面図である。
【0039】
【図1】
【0040】
【符号の説明】
1.本発明の製造方法で得られたプレート2.PEOフ
ィルム 3.負極(リチウムシート) 4.ステンレスケース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式(I)で表される化合物の
    少なくとも一種を化学的酸化重合して得る導電性高分子
    の製造方法において、HClO4 、HBF4 、HA
    sF6 、HPF6 、HSbF6 、H2 ZrF6
     、H2 TiF6 、H2 SiF6 、およびpK
    a<3の、有機酸、高分子酸から選ばれる少なくとも1
    種のプロトン酸を用いることを特徴とする導電性高分子
    の製造方法。一般式(I) 【化1】 (式中、Xは連結基を表し、R1 はアルキレン基を表
    し、R2 は水素原子またはそれぞれアルキル基、アル
    ケニル基、アルキニル基、アリール基、アシル基、カル
    バモイル基またはスルホニル基を表す。aは0又は1を
    表し、bは1から4の整数を表し、mは1から3の整数
    を表し、nは2から30の整数を表す。ただし、b>1
    のときは、−(X)a −{(R1−O)n −R2 
    }は同じでも異なっていても良い。また、m>1のとき
    は、−(R1 −O)n −R2 は同じでも異なって
    いても良い。 また、n≧3のときは、n個中のR1 は同じであって
    も異なっていても良い。R3 、R4 は水素原子また
    はそれぞれアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
    アリール基を表す。)
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06250248A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Nikon Corp カメラ
JP2010043260A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Elpani Co Ltd 伝導性ポリアニリン及びその合成方法

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JPH06250248A (ja) * 1993-03-01 1994-09-09 Nikon Corp カメラ
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