JPH0423606B2 - - Google Patents
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- JPH0423606B2 JPH0423606B2 JP59227646A JP22764684A JPH0423606B2 JP H0423606 B2 JPH0423606 B2 JP H0423606B2 JP 59227646 A JP59227646 A JP 59227646A JP 22764684 A JP22764684 A JP 22764684A JP H0423606 B2 JPH0423606 B2 JP H0423606B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B27—WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
- B27N—MANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
- B27N7/00—After-treatment, e.g. reducing swelling or shrinkage, surfacing; Protecting the edges of boards against access of humidity
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Forests & Forestry (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この発明は任意の凹凸状の化粧面を有し、しか
も化粧表面部が化粧単板をもつて構成されている
合板の提供に関し、特に合板裏打材として木粉、
籾殻粉あるいはバカス粉等の骨材を含有する樹脂
成形板を使用すると共に、この樹脂成形板におけ
る歪出し、反り出しを効果的に防止するようにし
た型づけ合板の提供に係るものである。
も化粧表面部が化粧単板をもつて構成されている
合板の提供に関し、特に合板裏打材として木粉、
籾殻粉あるいはバカス粉等の骨材を含有する樹脂
成形板を使用すると共に、この樹脂成形板におけ
る歪出し、反り出しを効果的に防止するようにし
た型づけ合板の提供に係るものである。
(従来技術)
而して、従前に於けるこの種の表面に天然木材
である単板を有する成形物は、概ね単板相互の積
層による合板が基本とされたものであり、一部の
成形物に於いて単板を鋼鈑あるいは樹脂板面上に
貼合せたものが見受けられたものである。
である単板を有する成形物は、概ね単板相互の積
層による合板が基本とされたものであり、一部の
成形物に於いて単板を鋼鈑あるいは樹脂板面上に
貼合せたものが見受けられたものである。
しかし乍ら、そのいずれに於いても成形物は板
状のものが多く、一部端面の処理としてアール面
を呈したものが作り出されているものゝ、該アー
ル面の単板構成に於いても、単板の貼込み芯材に
形成されたアーム面に沿つた単板の張込みがなさ
れているにすぎないものであつた。
状のものが多く、一部端面の処理としてアール面
を呈したものが作り出されているものゝ、該アー
ル面の単板構成に於いても、単板の貼込み芯材に
形成されたアーム面に沿つた単板の張込みがなさ
れているにすぎないものであつた。
又、かゝる合板の成形に於いて木材以外の、特
に貼込み芯材を合成樹脂板とした場合に於いて
は、素材の熱的変化に伴う膨縮、歪曲等の問題、
含有水分量の変化に伴う膨縮、歪曲等の問題が重
ね合せ素材相互に於いて生じ、これが成形合板の
歪み出し、あるいは接合面の剥離の要因とされ、
又貼合せた単板にクラツクをもたらす原因とされ
たものである。
に貼込み芯材を合成樹脂板とした場合に於いて
は、素材の熱的変化に伴う膨縮、歪曲等の問題、
含有水分量の変化に伴う膨縮、歪曲等の問題が重
ね合せ素材相互に於いて生じ、これが成形合板の
歪み出し、あるいは接合面の剥離の要因とされ、
又貼合せた単板にクラツクをもたらす原因とされ
たものである。
(解決しようとする問題点)
本発明は、かゝる従前例に於ける不都合に鑑
み、型づけ合板の提供に於いて、化粧単板の積層
されるべき板材に於ける耐水、耐腐朽特性の改善
を期すと共に、化粧単板と、この化粧単板の張込
まれる板材間の馴染み特性の改善を計り、型づけ
された両者間の接合面に於ける反発応力を極力取
除き、又接合される両素材内に於ける残留内部応
力を取除くことにより、的確な型づけ状態での接
合貼着と、積層型づけされた合板に於ける反り出
し、歪出しの効果的な防止を期すようにしたもの
である。
み、型づけ合板の提供に於いて、化粧単板の積層
されるべき板材に於ける耐水、耐腐朽特性の改善
を期すと共に、化粧単板と、この化粧単板の張込
まれる板材間の馴染み特性の改善を計り、型づけ
された両者間の接合面に於ける反発応力を極力取
除き、又接合される両素材内に於ける残留内部応
力を取除くことにより、的確な型づけ状態での接
合貼着と、積層型づけされた合板に於ける反り出
し、歪出しの効果的な防止を期すようにしたもの
である。
特に、本発明に於いては、化粧単板の積層型づ
けのなされる板材を樹脂成形板として、成形合板
に於ける耐水、耐腐朽性の向上を期し、同時に、
この樹脂成形板特有の収縮歪みを伴う成形合板の
反り出し、歪出しの問題を無くし、積層素材間に
於いて生ずる剥離、割れ等の問題を無くたもので
ある。
けのなされる板材を樹脂成形板として、成形合板
に於ける耐水、耐腐朽性の向上を期し、同時に、
この樹脂成形板特有の収縮歪みを伴う成形合板の
反り出し、歪出しの問題を無くし、積層素材間に
於いて生ずる剥離、割れ等の問題を無くたもので
ある。
即ち、樹脂成形物中に多量のセルロース系骨材
を混入した場合、この混入骨材が成形樹脂のの流
動性を極端に阻害し、この結果、成形された樹脂
成形物中に予期以上の内部応力を残したものであ
る。
を混入した場合、この混入骨材が成形樹脂のの流
動性を極端に阻害し、この結果、成形された樹脂
成形物中に予期以上の内部応力を残したものであ
る。
かゝる内部残留応力をそのまゝ放置した場合、
成形物は、その応力の方向に合せて成形後に歪み
出しを生じ、型づけされた成形合板の型崩れ、反
り出し、歪出し等使用上多くの不便がもたらされ
たものである。
成形物は、その応力の方向に合せて成形後に歪み
出しを生じ、型づけされた成形合板の型崩れ、反
り出し、歪出し等使用上多くの不便がもたらされ
たものである。
かゝる残留内部応力は、セルロース系骨材の混
入に伴う成形樹脂の流動性の阻害が、成形樹脂に
脈動をもたらし、しかも、その残留応力の方向が
必ずしも一定していないことより更に多くの不都
合をもたらしたものである。
入に伴う成形樹脂の流動性の阻害が、成形樹脂に
脈動をもたらし、しかも、その残留応力の方向が
必ずしも一定していないことより更に多くの不都
合をもたらしたものである。
更に又、かゝる樹脂成形物は、経時的に成形物
寸法に縮みをもたらすものであり、この経時的な
樹脂成形物の縮みに伴い、前記の残留内部応力に
よる型崩れ、反り出しが顕著に生じたものであ
る。
寸法に縮みをもたらすものであり、この経時的な
樹脂成形物の縮みに伴い、前記の残留内部応力に
よる型崩れ、反り出しが顕著に生じたものであ
る。
又、かゝる残留内部応力の問題は、樹脂成形物
が二次的な加工を施される場合に更に顕著に現れ
たものであつて、樹脂成形物のホツトプレス処理
等により再加工した場合、予想以上の反り出し、
捻れ出しを生じたものである。
が二次的な加工を施される場合に更に顕著に現れ
たものであつて、樹脂成形物のホツトプレス処理
等により再加工した場合、予想以上の反り出し、
捻れ出しを生じたものである。
本発明に係る合成板は、かゝる樹脂成形物、特
に多量のセルロース系骨材を有する樹脂成形板に
於ける残留応力の除去をなし、積層、貼合され型
づけを施される化粧単板との馴染みを良好とし、
張り合された型づけ合板に於ける反り出し、捻れ
出しを効果的に防止し、且つ張り合せ素材の剥離
を確実に防止するようにしたものである。
に多量のセルロース系骨材を有する樹脂成形板に
於ける残留応力の除去をなし、積層、貼合され型
づけを施される化粧単板との馴染みを良好とし、
張り合された型づけ合板に於ける反り出し、捻れ
出しを効果的に防止し、且つ張り合せ素材の剥離
を確実に防止するようにしたものである。
(解決するための手段)
本発明に係る化粧合板の成形方法は、かゝる従
前例に於ける歪出しの問題を以下の具体的な手段
をもつて解決したものであり、良好な接着面を有
し、しかも接着型づけ後に於ける反り出し、捻れ
出しの一切生じない型づけ化粧合板の提供をなし
たものである。即ち、本発明に於いてはセルロー
ス系の微粉骨材を有する熱可塑性成形板を所定条
件下に於いて加熱養生し、この加熱養生された樹
脂成形板表面の樹脂硬化層部分にサイデイング処
理を施すようになすと共に、このサンデイング処
理面上に化粧単板を添装して、加熱型付けを施す
ようにした型づけ化粧合板の提供により叙上の目
的を達し得たものである。
前例に於ける歪出しの問題を以下の具体的な手段
をもつて解決したものであり、良好な接着面を有
し、しかも接着型づけ後に於ける反り出し、捻れ
出しの一切生じない型づけ化粧合板の提供をなし
たものである。即ち、本発明に於いてはセルロー
ス系の微粉骨材を有する熱可塑性成形板を所定条
件下に於いて加熱養生し、この加熱養生された樹
脂成形板表面の樹脂硬化層部分にサイデイング処
理を施すようになすと共に、このサンデイング処
理面上に化粧単板を添装して、加熱型付けを施す
ようにした型づけ化粧合板の提供により叙上の目
的を達し得たものである。
(実施例)
以下本発明の典型的な一実施例を添付の図面に
ついて説明するに、Aは化粧単板Bの張り合せの
ベースとされる樹脂成形板であり、以下の手法を
もつて成形提供されたものである。
ついて説明するに、Aは化粧単板Bの張り合せの
ベースとされる樹脂成形板であり、以下の手法を
もつて成形提供されたものである。
しかして、この樹脂成形板Aの成形に於いて必
要とされる骨材aより説明するに、この樹脂材b
に混入される骨材aは、木質チツプ、パルプ、バ
カスあるいは籾殻等のセルロース系の素材を気乾
含水率以内(でき得れば7o/wt以内)のものと
し、素材に於ける組織の脆弱化を計つた後に、そ
の組織内に尿素系の樹脂液を添着、含浸させて
100〜200℃の温域内に於いて加熱、乾燥と、破砕
処理とを施すようにしたものである。
要とされる骨材aより説明するに、この樹脂材b
に混入される骨材aは、木質チツプ、パルプ、バ
カスあるいは籾殻等のセルロース系の素材を気乾
含水率以内(でき得れば7o/wt以内)のものと
し、素材に於ける組織の脆弱化を計つた後に、そ
の組織内に尿素系の樹脂液を添着、含浸させて
100〜200℃の温域内に於いて加熱、乾燥と、破砕
処理とを施すようにしたものである。
かゝる尿素系樹脂液の添着含浸−加熱粉砕に於
いて、素材中の木酸が中和され、以降の樹脂成形
に際して木酸ガスの生ずる余地を無くしたもので
ある。又、尿素系樹脂液の添着、含浸、硬化と粉
砕とにより、個々の骨材aが夫々に硬化した尿素
系樹脂材部分を有し、これがセルロース系素材の
再吸湿の不都合を防止すると共に骨材aに適宜の
滑性を付与したものである。
いて、素材中の木酸が中和され、以降の樹脂成形
に際して木酸ガスの生ずる余地を無くしたもので
ある。又、尿素系樹脂液の添着、含浸、硬化と粉
砕とにより、個々の骨材aが夫々に硬化した尿素
系樹脂材部分を有し、これがセルロース系素材の
再吸湿の不都合を防止すると共に骨材aに適宜の
滑性を付与したものである。
次いで、他の骨材aの成形方法として、モノエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の酸性
ガスを温度変化に伴つて吸、排出する機能を有す
る処理液を前記セルロース系素材に添着し、これ
を加熱、破砕することにより、中和された微粉骨
材が別途得られたものである。
タノールアミン、トリエタノールアミン等の酸性
ガスを温度変化に伴つて吸、排出する機能を有す
る処理液を前記セルロース系素材に添着し、これ
を加熱、破砕することにより、中和された微粉骨
材が別途得られたものである。
叙上に於ける骨材aを特に成形用意する必要
は、以下に於ける樹脂成形に際して、混入される
セルロース系骨材aより発生する木酸ガスを事前
に取除き、樹脂成形に際して樹脂成形機の損傷を
未然に防止し、円滑な樹脂成形をなす点に存した
ものであるが、かゝる必要の存しない場合、例え
ばロール成形あるいはホツトプレス成形をなす樹
脂成形材に於いては通例の、中和されていない80
〜200メツシユで、5o/wt程度の含水率を有する
骨材aが使用されたものである。
は、以下に於ける樹脂成形に際して、混入される
セルロース系骨材aより発生する木酸ガスを事前
に取除き、樹脂成形に際して樹脂成形機の損傷を
未然に防止し、円滑な樹脂成形をなす点に存した
ものであるが、かゝる必要の存しない場合、例え
ばロール成形あるいはホツトプレス成形をなす樹
脂成形材に於いては通例の、中和されていない80
〜200メツシユで、5o/wt程度の含水率を有する
骨材aが使用されたものである。
尚、かゝる骨材aの中和処理は、樹脂成形に於
いて、セルロース系骨材aを樹脂素材に混入の
上、加熱成形をなした場合、混入骨材aより多量
の木酸ガスと、水蒸気とが発生し、この木酸ガス
並びに水蒸気が成形機並びに製品に種々の悪影響
をもたらすことに由来したものである。特に発生
する木酸ガスと水蒸気とは成形機のシリンダー、
シリンダーダイ、シリンダースクリユー等の腐
蝕、被傷をもたらし、又製品に気泡並びに表面の
肌荒れをもたらす等の不都合を有したものであ
る。
いて、セルロース系骨材aを樹脂素材に混入の
上、加熱成形をなした場合、混入骨材aより多量
の木酸ガスと、水蒸気とが発生し、この木酸ガス
並びに水蒸気が成形機並びに製品に種々の悪影響
をもたらすことに由来したものである。特に発生
する木酸ガスと水蒸気とは成形機のシリンダー、
シリンダーダイ、シリンダースクリユー等の腐
蝕、被傷をもたらし、又製品に気泡並びに表面の
肌荒れをもたらす等の不都合を有したものであ
る。
又、混入される骨材が尿素系の樹脂液をもつて
事前に硬化処理が施されたことよりして、混入骨
材に於ける滑性が良好とされ、樹脂材との混りが
良好とされるのみならず、成形に際して成形機の
成形面との摩擦抵抗が少なく、良好な押出し、な
いしは射出を可能としたものである。
事前に硬化処理が施されたことよりして、混入骨
材に於ける滑性が良好とされ、樹脂材との混りが
良好とされるのみならず、成形に際して成形機の
成形面との摩擦抵抗が少なく、良好な押出し、な
いしは射出を可能としたものである。
かくして提供される骨材aは、中和処理の有無
に関係なく基本的には100〜200メツシユの微細粉
末とされ、前記のロール成形等に於いては80〜
150メツシユ程度の平均粒径をなすものとし、且
つ、その含有水分を5o/wt以内、でき得れば
3o/wt以内とし、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可
塑性樹脂材bに20〜80o/wtの範囲内で混入して
通例の樹脂成形をなしたものである。
に関係なく基本的には100〜200メツシユの微細粉
末とされ、前記のロール成形等に於いては80〜
150メツシユ程度の平均粒径をなすものとし、且
つ、その含有水分を5o/wt以内、でき得れば
3o/wt以内とし、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、
酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可
塑性樹脂材bに20〜80o/wtの範囲内で混入して
通例の樹脂成形をなしたものである。
かくして押出し、射出あるいはロール成形等の
任意の方法をもつて成形された樹脂成形板Aを60
〜130℃の温域内に於いて24時間加熱した後、自
然に冷却することにより所謂熱処理(焼入れと称
する。)を施したものである。
任意の方法をもつて成形された樹脂成形板Aを60
〜130℃の温域内に於いて24時間加熱した後、自
然に冷却することにより所謂熱処理(焼入れと称
する。)を施したものである。
かゝる熱処理の条件は、加熱条件を高温に設定
し、時間の短縮をなし得るものではなく、本発明
に於ける骨材aを20〜80o/wt含有する木質合成
板に於いては70℃/24時間が最適とされたもので
ある。
し、時間の短縮をなし得るものではなく、本発明
に於ける骨材aを20〜80o/wt含有する木質合成
板に於いては70℃/24時間が最適とされたもので
ある。
かゝる熱処理は通例内部応力の残り易い方向、
特に成形に際しての押出し方向に向けた収縮を強
制したものであつて、前記の条件に於いて200cm
の板材中に20cm程度の縮みを板材の長手方向(幅
方向の縮みは極めて微少)にもたらしたものであ
る。
特に成形に際しての押出し方向に向けた収縮を強
制したものであつて、前記の条件に於いて200cm
の板材中に20cm程度の縮みを板材の長手方向(幅
方向の縮みは極めて微少)にもたらしたものであ
る。
かゝる樹脂の焼入れは、木質成形板Aの内部に
存する残留応力、組織部分の粗密等によつて生ず
る歪み出しを事前に引き出すようにしたものであ
る。
存する残留応力、組織部分の粗密等によつて生ず
る歪み出しを事前に引き出すようにしたものであ
る。
かくして、収縮歪み等を極力引き出し、以降の
樹脂成形あるいは経年的な収縮に伴う木質合成板
の反り出し、捻れ出しを防止するようにした木質
成形板Aの両面又は片面の表面スキン層であるx
相当分(木質成形板Aの片面又は両面)をサンデ
イング処理をもつて除去し、スキン層より内部に
位置し、残留内部応力が比較的無いとみれるy部
分が直接外表面として露呈するようにしたもので
ある。
樹脂成形あるいは経年的な収縮に伴う木質合成板
の反り出し、捻れ出しを防止するようにした木質
成形板Aの両面又は片面の表面スキン層であるx
相当分(木質成形板Aの片面又は両面)をサンデ
イング処理をもつて除去し、スキン層より内部に
位置し、残留内部応力が比較的無いとみれるy部
分が直接外表面として露呈するようにしたもので
ある。
かゝる表面x部分の削除は、図示例に於いて明
らかなように樹脂材bの密となつている部分の削
除を意図したものである。即ち、骨材aを混入し
た樹脂成形に於いては骨材が存在することにより
樹脂材bが成形物の表面部分に滲み出し、スキン
層を作り出したものであり、この表面部分の樹脂
素材の組織密度は極めて高いものである。
らかなように樹脂材bの密となつている部分の削
除を意図したものである。即ち、骨材aを混入し
た樹脂成形に於いては骨材が存在することにより
樹脂材bが成形物の表面部分に滲み出し、スキン
層を作り出したものであり、この表面部分の樹脂
素材の組織密度は極めて高いものである。
又、かゝる樹脂材bの密部分である表面スキン
層は、成形に際しての樹脂成形素材の脈動に伴う
粗密あるいは流れ方向と、流れに対し直交する方
向との差に伴つて生ずる内部応力を特に残す部分
とされたものである。
層は、成形に際しての樹脂成形素材の脈動に伴う
粗密あるいは流れ方向と、流れに対し直交する方
向との差に伴つて生ずる内部応力を特に残す部分
とされたものである。
従つて、この表面x部分のサンデイング切除に
は特に意味があり、前記の焼入れ処理によつて充
分に歪を是正した木質成形板Aより、この表面x
部分が取除かれた場合、内部に残留応力は殆ど消
去されたものである。
は特に意味があり、前記の焼入れ処理によつて充
分に歪を是正した木質成形板Aより、この表面x
部分が取除かれた場合、内部に残留応力は殆ど消
去されたものである。
尚、前記の熱処理に伴い成形された木質成形板
Aの荷重たわみ温度の向上が認められ、熱処理の
施されていない成形品に於けるたわみ温度が69.5
℃であるのに対し、71.8℃とされ、又、前記のサ
ンデイング処理に伴つて木質成形板Aに於ける曲
げ強度並びにたわみ特性が良好とされたものであ
る。
Aの荷重たわみ温度の向上が認められ、熱処理の
施されていない成形品に於けるたわみ温度が69.5
℃であるのに対し、71.8℃とされ、又、前記のサ
ンデイング処理に伴つて木質成形板Aに於ける曲
げ強度並びにたわみ特性が良好とされたものであ
る。
即ち、サンデイング処理のなされた木質成形板
Aに於ける曲げ強度は629Kg/cm2であり、たわみ
量が2.59Kgであるのに比し、サンデイング処理木
質成形板に於ける曲げ強度554Kg/cm2、たわみ量
は、2.80Kgとされたものである。(試験方法はJIS
のK7203に準ずるものとし、特に支承面を7Rと
し、且つ、この7Rの支承面が46mmの間隔に於い
て設置されたものであり、荷重面が5R、曲げス
ピードが1mm/mm、試料巾25mm、である場合の計
測値であり、たわみ量は特に0.5mm時の荷重値と
した。) 叙上に於いて熱処理が施され、しかも成形板表
面(片面又は両面)にサンデイング処理が施され
た木質成形板Aに、天然木を薄く剥離した化粧単
板Bを添装、接着して、合板を構成し、次いで、
この接合された木質成形板A及び化粧単板Bを所
定温域内に於いて予備的に加熱した後ホツトプレ
スないしはホツトロールによる型づけをなし、自
然冷却又は強制冷却により常温状態に戻すことに
よつて型づけをなすようにしたものである。
Aに於ける曲げ強度は629Kg/cm2であり、たわみ
量が2.59Kgであるのに比し、サンデイング処理木
質成形板に於ける曲げ強度554Kg/cm2、たわみ量
は、2.80Kgとされたものである。(試験方法はJIS
のK7203に準ずるものとし、特に支承面を7Rと
し、且つ、この7Rの支承面が46mmの間隔に於い
て設置されたものであり、荷重面が5R、曲げス
ピードが1mm/mm、試料巾25mm、である場合の計
測値であり、たわみ量は特に0.5mm時の荷重値と
した。) 叙上に於いて熱処理が施され、しかも成形板表
面(片面又は両面)にサンデイング処理が施され
た木質成形板Aに、天然木を薄く剥離した化粧単
板Bを添装、接着して、合板を構成し、次いで、
この接合された木質成形板A及び化粧単板Bを所
定温域内に於いて予備的に加熱した後ホツトプレ
スないしはホツトロールによる型づけをなし、自
然冷却又は強制冷却により常温状態に戻すことに
よつて型づけをなすようにしたものである。
尚、このプレス処理あるいは型づけロール処理
に於いて、プレスあるいはロールを冷却(木質成
形板Aの融解温度より下回る温域内の)プレスあ
るいはロールとし、予備加熱をされた木質成形板
A及び化粧単板Bに所期の型づけを施すことが別
の実施例として予定されたものである。
に於いて、プレスあるいはロールを冷却(木質成
形板Aの融解温度より下回る温域内の)プレスあ
るいはロールとし、予備加熱をされた木質成形板
A及び化粧単板Bに所期の型づけを施すことが別
の実施例として予定されたものである。
かくして型づけのなされた化粧合板に於いて
は、型づけ後に於ける収縮歪みが効果的に取去ら
れたことにより、型づけ面の型崩れが無く、当初
の型づけ面が、そのまゝの状態で維持されると共
に成形された合板自体に於ける歪み出し、反り出
しも効果的に防止されたものである。
は、型づけ後に於ける収縮歪みが効果的に取去ら
れたことにより、型づけ面の型崩れが無く、当初
の型づけ面が、そのまゝの状態で維持されると共
に成形された合板自体に於ける歪み出し、反り出
しも効果的に防止されたものである。
(効果)
本発明は叙上に於ける特長ある構成、就中所要
条件下に於ける熱処理と、成形品表面スキン層の
サンデイング処理とが施された樹脂成形板と化粧
単板とを張り合せた状態で型づけをなしたことに
より、以下の具体的な効果が構成される型づけ化
粧合板にもたらされたものである。即ち、本発明
に於いては、 (1) 熱処理(焼入れ)及び成形材のスキン層部分
のサンデイング処理とをもつて成形材に於ける
経時的な組織変化(成形樹脂材の化学的変化に
伴う)による歪出し、あるいは成形材の熱的変
化に伴う歪出しが確実に防止され、型づけのさ
れた樹脂成形板に於ける型崩れ、反り、捻り等
の不都合を一切なくしたことにより、成形され
る型づけ化粧合板に於ける反り出し、捻れ出し
が回避され、しかも構成素材相互の剥離が無
く、良好な馴染み特性を有した。
条件下に於ける熱処理と、成形品表面スキン層の
サンデイング処理とが施された樹脂成形板と化粧
単板とを張り合せた状態で型づけをなしたことに
より、以下の具体的な効果が構成される型づけ化
粧合板にもたらされたものである。即ち、本発明
に於いては、 (1) 熱処理(焼入れ)及び成形材のスキン層部分
のサンデイング処理とをもつて成形材に於ける
経時的な組織変化(成形樹脂材の化学的変化に
伴う)による歪出し、あるいは成形材の熱的変
化に伴う歪出しが確実に防止され、型づけのさ
れた樹脂成形板に於ける型崩れ、反り、捻り等
の不都合を一切なくしたことにより、成形され
る型づけ化粧合板に於ける反り出し、捻れ出し
が回避され、しかも構成素材相互の剥離が無
く、良好な馴染み特性を有した。
(2) 同様に、かゝる熱処理及びサンデイング処理
とにより成形材自体のたわみ温度並びにたわみ
量が改善され、従前の合成材に比し、たわみ特
性が良好とされたことにより、化粧合板として
の、たわみ特性の改善がなされた。
とにより成形材自体のたわみ温度並びにたわみ
量が改善され、従前の合成材に比し、たわみ特
性が良好とされたことにより、化粧合板として
の、たわみ特性の改善がなされた。
(3) 化粧単板との張り合せ面とされる成形板表面
にサンデイング処理が施され、骨材aが露呈さ
れたことよりして、張り合せ化粧単板の密着性
が特に良好とされた。
にサンデイング処理が施され、骨材aが露呈さ
れたことよりして、張り合せ化粧単板の密着性
が特に良好とされた。
(4) サンデイング、型づけのされた成形材の表面
の手触り感は、混入骨材の露呈に伴つて自然木
に近い状態とされ、適度の摩擦抵抗と、若干の
吸湿機能(汗ばまない程度の)とを有し、木材
の代替機能を有すると共に優れた耐腐朽性、耐
水性を保障された。
の手触り感は、混入骨材の露呈に伴つて自然木
に近い状態とされ、適度の摩擦抵抗と、若干の
吸湿機能(汗ばまない程度の)とを有し、木材
の代替機能を有すると共に優れた耐腐朽性、耐
水性を保障された。
(5) 化粧単板の張り合わされる成形板の組成が主
としてセルロース系骨材であることより通例の
木材ないしは合板と同様の鋸引き、釘打ちが可
能とされ、施工性が良好とされた。
としてセルロース系骨材であることより通例の
木材ないしは合板と同様の鋸引き、釘打ちが可
能とされ、施工性が良好とされた。
(6) 化粧単板の張り合される成形板が熱可塑性樹
脂をベースとしていることにより、ホツトプレ
スヒートロール、冷却プレス、冷却ロール等に
より任意の形状を有する化粧合板の成形提供が
可能とされた。
脂をベースとしていることにより、ホツトプレ
スヒートロール、冷却プレス、冷却ロール等に
より任意の形状を有する化粧合板の成形提供が
可能とされた。
本発明は叙上に於けるように化粧単板の裏打材
を樹脂成形板とし、しかもこの樹脂成形板中に多
量のセルロース系骨材の混入をなすと共に、熱処
理並びに表面スキン層のサンデイング処理とによ
り残留内部応力が取除かれたものとすることによ
つて、型崩れ、歪出しの一切無い使用し易い堅牢
な型づけ化粧合板の提供をなしたものである。
を樹脂成形板とし、しかもこの樹脂成形板中に多
量のセルロース系骨材の混入をなすと共に、熱処
理並びに表面スキン層のサンデイング処理とによ
り残留内部応力が取除かれたものとすることによ
つて、型崩れ、歪出しの一切無い使用し易い堅牢
な型づけ化粧合板の提供をなしたものである。
第1図は本発明に係る樹脂成形板Aのサンデイ
ング処理前の拡大切断端面図、第2図は同サンデ
イング処理後に於ける拡大断端面図、第3図は単
板を張り合せて型づけをなした状態の断面図、第
4図は型づけ化粧合板の斜視図である。 尚、図中A……樹脂成形板、B……化粧単板、
a……骨材、b……樹脂材を示したものである。
ング処理前の拡大切断端面図、第2図は同サンデ
イング処理後に於ける拡大断端面図、第3図は単
板を張り合せて型づけをなした状態の断面図、第
4図は型づけ化粧合板の斜視図である。 尚、図中A……樹脂成形板、B……化粧単板、
a……骨材、b……樹脂材を示したものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 セルロース系の微粉骨材を有する熱可塑性成
形板を所定条件下に於いて加熱養生し、この加熱
養生された樹脂成形板表面の樹脂硬化層部分にサ
ンデイング処理を施すようになすと共に、このサ
ンデイング処理面上に化粧単板を添装して、加熱
型付けを施すようにしたことを特徴とする型づけ
合板の成形方法。 2 前記加熱養生が60〜130℃/24時間であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載に係る
型づけ合板の成形方法。 3 前記骨材に於ける平均粒径が80〜200メツシ
ユ、含有水分量が3o/wt以内であることを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載に係る型づけ合
板の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59227646A JPS61106204A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 型づけ合板の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59227646A JPS61106204A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 型づけ合板の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61106204A JPS61106204A (ja) | 1986-05-24 |
JPH0423606B2 true JPH0423606B2 (ja) | 1992-04-22 |
Family
ID=16864134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59227646A Granted JPS61106204A (ja) | 1984-10-31 | 1984-10-31 | 型づけ合板の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61106204A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016079638A1 (en) * | 2014-11-20 | 2016-05-26 | Koninklijke Philips N.V. | An x-ray flux reducer for a photon counting detector |
-
1984
- 1984-10-31 JP JP59227646A patent/JPS61106204A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61106204A (ja) | 1986-05-24 |
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