JPH0462242B2 - - Google Patents
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- JPH0462242B2 JPH0462242B2 JP60103841A JP10384185A JPH0462242B2 JP H0462242 B2 JPH0462242 B2 JP H0462242B2 JP 60103841 A JP60103841 A JP 60103841A JP 10384185 A JP10384185 A JP 10384185A JP H0462242 B2 JPH0462242 B2 JP H0462242B2
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Description
〔発明の利用分野〕
本発明は、木質繊維板の表面に突板を貼着され
た化粧板に関するものである。 〔従来の技術〕 従来木質繊維板を用いた化粧板は木質繊維板の
表面に接着剤を介し未乾燥の突板(0.2〜0.5mm厚
さ)を熱圧接着していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような従来の木質繊維板を基材とする化
粧板は未乾燥単板を熱圧接着するため熱圧時突板
は乾燥され収縮応力が働くので、熱圧後の開放に
よりこの収縮応力が働き複合板でその突板側を凹
とする反りが発生する。 さらに、製造後の吸湿あるいは吸水に伴う突板
と木質繊維板の膨張率の差によりその反りは一層
増大される。 従来は、このような反り防止を目的とし、木質
繊維板の表面に突板を、裏面に突板と同厚みの捨
て単板を貼着し、この際、突板、捨て単板共に未
乾燥単板を用いることにより得られる複合板は一
応反りの無いものとすることはできた。 しかしながら、このような従来の反り防止方法
では、突板、捨て単板共に未乾燥単板であるた
め、含水率が高く熱圧時高温で行なうとパンクの
発生が起き易く、低温長時間圧縮が必要となり、
生産性が低いものであつた。 さらに、これらに代る方法として表面の突板の
みを未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板を用いる
ことができるが同じ厚みのものを用いると熱圧時
表面の突板の収縮力が乾燥された捨て単板より大
きいために突板側を凹とする反りが発生する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記のような問題点を解決するため、
木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方法にお
いて、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗布
し、表面側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5
mm以下の突板3を、裏面側に15%未満の含水率に
乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4を重
ね合わせた後、熱圧締接着するようにしたもので
ある。 〔実施例の説明〕 木質繊維板の基剤1としては針葉樹材フアイ
バー、広葉樹材フアイバー、あるいは針葉樹材
フアイバーと広葉樹材フアイバーとの混合フア
イバーを原料とし成型し得られた木質繊維板で
あり好ましくは比重0.4以上の中質、硬質繊維
板を用いる。 特に中繊維板、すなわちJASに規定される繊
維の方向性の無い比重0.4〜0.8の木質繊維板が
好ましい。 つぎに基材の表面および裏面に尿素、酸ビ、
エチレン酸ビ、SBR、ビニールウレタンなど
の接着剤を塗布する。 つぎに、基材1の表面にケヤキ、ひのき、す
ぎ、ローズウツド、チーク、マホガニー、さく
らなど一般に銘木と呼ばれる樹材を切削し得ら
れる15%以上の含水率を有し厚さ0.5mm以下の
突板3を貼着する。また裏面にスプルース、シ
ナ、ツガ、モミ、アガチス、ラワン等樹材を切
削し得られる15%未満の含水率に乾燥された厚
さ0.5mmより大きい木質単板4を重ね圧縮させ
る。 そしてこれら基材1、突板3、木質単板4を圧
締接着し本発明化粧板を得た。 得られた化粧板の少なくとも木口の相対する2
辺に雄実5、雌実6を切削加工をし実を形成して
もよい。 また第2図のように表面の突板上から押圧ロー
ル8を用いて、突板の繊維方向と平行方向の複数
本の押圧溝7を形成してもよい。 更に表面突板上にアクリル、アミノアルキツ
ド、ウレタン、ポリエステル、ラツカーなどの上
塗り塗料を塗布し、乾燥して上塗り層9を形成し
てもよく、該塗料を任意着色してもよい。 上塗り塗料中にシリカ、アルミナ、カーボンラ
ンダム、炭カル、クレーなどの鉱物質物質粒10
を混合し耐摩耗性を付与したり、あるいは艶消し
状塗膜を形成してもよい。 また必要に応じて実加工の施された木口面に樹
脂含浸加工を施してもよい。 〔発明の効果〕 本発明では木質繊維板1の表面側に15%以上の
含水率を有する厚さ0.5mm以下の突板3と裏面側
に15%未満の含水率に乾燥された厚さ0.5mmより
大きい木質単板4を熱圧締接着する。 したがつて、表面の突板3は熱圧により15%未
満の含水率に乾燥され収縮力が働くが、一方裏面
側に木質単板4が貼着されてなり、その引張り強
度は強く、突板3の収縮力を拘束するため、収縮
応力としは残存されるが、熱圧後の化粧板に反り
は発生しない。この場合突板3を木質基板より薄
くしており、木質繊維板1自体の吸湿に伴う膨張
拘束力が異なるために膨張拘束力が強い木質単板
4側を凹とした反りが生ずるものと考えられる
が、突板3は熱圧の際の収縮応力が残存されてお
り突板3自体の引張り強度と収縮応力とが相俟つ
て、木質単板4の引張り強度とがつり合い、木質
繊維板1の吸湿膨張力を均等に拘束するために反
りが防止される。 つまり、本発明は表1〜4に示すように、この
種、木質繊維板の表裏に熱圧締接着される突板の
含水率と厚さ、および木質単板の含水率と厚さと
の間に次のような関係があることを見極め、こう
した関係を参酌することに基づいて成立している
のである。 木質繊維板の表面に貼着される突板の含水率
15%以上のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板に含水率15%未満のものを用
いた場合、含水率15%以上、厚さ0.5mm以下の
突板の収縮力といつたものは、含水率15%未
満、厚さ0.5mmより大きい木質単板により拘束
され、また含水率15%以上、厚さ0.5mm以上の
突板の収縮力は含水率15%未満、厚さ0.5mmよ
り大きい木質単板によつても、突板が厚すぎる
ため、突板乾燥(熱圧締)によつて突板内に残
存することになる収縮応力に対する木質単板の
拘束能力が突板表面にまで達しなくなり、突板
表面では突板表面側と基板側での応力差による
割れが発生してきてしまい結果となる。(表1) 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%以上のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板にも含水率15%以上のものを
用いた場合、突板、木質単板共に含水率が高い
ため熱圧締時、高温で行なうとパンクの発生が
起きやすく、低温長時間の熱圧締が必要となり
生産性が低下してしまう。(表2) 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%未満のものを該木質繊維板の裏面に貼着さ
れる木質単板に含水率15%以上のものを用いた
場合、材の反りや突板表面の割れを発生させな
いためには、木質単板の厚みを0.5mm未満にし、
突板の厚みを0.5mmより厚くしなければならな
い。(表3) これは、突板のコストアツプにつながるもの
であつて経済性を低下させる原因になつてしま
うことになる。 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%未満のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板にも含水率15%未満のものを
用いた場合、突板と木質単板との間における含
水率条件の変化に伴う収縮応力による、材およ
び突板表面割れへの影響は両者の厚みによつて
支配されるものとなつており、突板と木質単板
との厚みは常に同等の厚みのものが選択されな
ければならず、材料選択の自由度を失うことに
なつてしまい製造上の効率を低下させる原因と
なつてしまう。(表4) 本発明はこうした結果に基づき、木質繊維板の
表裏に貼着される突板と木質単板に関して、表面
側には15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下
の突板を、そしてと裏面側には15%未満の含水率
に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板を用
いることが、得られる化粧板の品質においても、
また生産における経済性においても実用上著しく
有効であることを見出したものである。 表1,3において、 X: 割れが発生する。 ○: 割れが発生しない。
た化粧板に関するものである。 〔従来の技術〕 従来木質繊維板を用いた化粧板は木質繊維板の
表面に接着剤を介し未乾燥の突板(0.2〜0.5mm厚
さ)を熱圧接着していた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記のような従来の木質繊維板を基材とする化
粧板は未乾燥単板を熱圧接着するため熱圧時突板
は乾燥され収縮応力が働くので、熱圧後の開放に
よりこの収縮応力が働き複合板でその突板側を凹
とする反りが発生する。 さらに、製造後の吸湿あるいは吸水に伴う突板
と木質繊維板の膨張率の差によりその反りは一層
増大される。 従来は、このような反り防止を目的とし、木質
繊維板の表面に突板を、裏面に突板と同厚みの捨
て単板を貼着し、この際、突板、捨て単板共に未
乾燥単板を用いることにより得られる複合板は一
応反りの無いものとすることはできた。 しかしながら、このような従来の反り防止方法
では、突板、捨て単板共に未乾燥単板であるた
め、含水率が高く熱圧時高温で行なうとパンクの
発生が起き易く、低温長時間圧縮が必要となり、
生産性が低いものであつた。 さらに、これらに代る方法として表面の突板の
みを未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板を用いる
ことができるが同じ厚みのものを用いると熱圧時
表面の突板の収縮力が乾燥された捨て単板より大
きいために突板側を凹とする反りが発生する。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記のような問題点を解決するため、
木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方法にお
いて、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗布
し、表面側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5
mm以下の突板3を、裏面側に15%未満の含水率に
乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4を重
ね合わせた後、熱圧締接着するようにしたもので
ある。 〔実施例の説明〕 木質繊維板の基剤1としては針葉樹材フアイ
バー、広葉樹材フアイバー、あるいは針葉樹材
フアイバーと広葉樹材フアイバーとの混合フア
イバーを原料とし成型し得られた木質繊維板で
あり好ましくは比重0.4以上の中質、硬質繊維
板を用いる。 特に中繊維板、すなわちJASに規定される繊
維の方向性の無い比重0.4〜0.8の木質繊維板が
好ましい。 つぎに基材の表面および裏面に尿素、酸ビ、
エチレン酸ビ、SBR、ビニールウレタンなど
の接着剤を塗布する。 つぎに、基材1の表面にケヤキ、ひのき、す
ぎ、ローズウツド、チーク、マホガニー、さく
らなど一般に銘木と呼ばれる樹材を切削し得ら
れる15%以上の含水率を有し厚さ0.5mm以下の
突板3を貼着する。また裏面にスプルース、シ
ナ、ツガ、モミ、アガチス、ラワン等樹材を切
削し得られる15%未満の含水率に乾燥された厚
さ0.5mmより大きい木質単板4を重ね圧縮させ
る。 そしてこれら基材1、突板3、木質単板4を圧
締接着し本発明化粧板を得た。 得られた化粧板の少なくとも木口の相対する2
辺に雄実5、雌実6を切削加工をし実を形成して
もよい。 また第2図のように表面の突板上から押圧ロー
ル8を用いて、突板の繊維方向と平行方向の複数
本の押圧溝7を形成してもよい。 更に表面突板上にアクリル、アミノアルキツ
ド、ウレタン、ポリエステル、ラツカーなどの上
塗り塗料を塗布し、乾燥して上塗り層9を形成し
てもよく、該塗料を任意着色してもよい。 上塗り塗料中にシリカ、アルミナ、カーボンラ
ンダム、炭カル、クレーなどの鉱物質物質粒10
を混合し耐摩耗性を付与したり、あるいは艶消し
状塗膜を形成してもよい。 また必要に応じて実加工の施された木口面に樹
脂含浸加工を施してもよい。 〔発明の効果〕 本発明では木質繊維板1の表面側に15%以上の
含水率を有する厚さ0.5mm以下の突板3と裏面側
に15%未満の含水率に乾燥された厚さ0.5mmより
大きい木質単板4を熱圧締接着する。 したがつて、表面の突板3は熱圧により15%未
満の含水率に乾燥され収縮力が働くが、一方裏面
側に木質単板4が貼着されてなり、その引張り強
度は強く、突板3の収縮力を拘束するため、収縮
応力としは残存されるが、熱圧後の化粧板に反り
は発生しない。この場合突板3を木質基板より薄
くしており、木質繊維板1自体の吸湿に伴う膨張
拘束力が異なるために膨張拘束力が強い木質単板
4側を凹とした反りが生ずるものと考えられる
が、突板3は熱圧の際の収縮応力が残存されてお
り突板3自体の引張り強度と収縮応力とが相俟つ
て、木質単板4の引張り強度とがつり合い、木質
繊維板1の吸湿膨張力を均等に拘束するために反
りが防止される。 つまり、本発明は表1〜4に示すように、この
種、木質繊維板の表裏に熱圧締接着される突板の
含水率と厚さ、および木質単板の含水率と厚さと
の間に次のような関係があることを見極め、こう
した関係を参酌することに基づいて成立している
のである。 木質繊維板の表面に貼着される突板の含水率
15%以上のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板に含水率15%未満のものを用
いた場合、含水率15%以上、厚さ0.5mm以下の
突板の収縮力といつたものは、含水率15%未
満、厚さ0.5mmより大きい木質単板により拘束
され、また含水率15%以上、厚さ0.5mm以上の
突板の収縮力は含水率15%未満、厚さ0.5mmよ
り大きい木質単板によつても、突板が厚すぎる
ため、突板乾燥(熱圧締)によつて突板内に残
存することになる収縮応力に対する木質単板の
拘束能力が突板表面にまで達しなくなり、突板
表面では突板表面側と基板側での応力差による
割れが発生してきてしまい結果となる。(表1) 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%以上のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板にも含水率15%以上のものを
用いた場合、突板、木質単板共に含水率が高い
ため熱圧締時、高温で行なうとパンクの発生が
起きやすく、低温長時間の熱圧締が必要となり
生産性が低下してしまう。(表2) 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%未満のものを該木質繊維板の裏面に貼着さ
れる木質単板に含水率15%以上のものを用いた
場合、材の反りや突板表面の割れを発生させな
いためには、木質単板の厚みを0.5mm未満にし、
突板の厚みを0.5mmより厚くしなければならな
い。(表3) これは、突板のコストアツプにつながるもの
であつて経済性を低下させる原因になつてしま
うことになる。 木質繊維板の表面に貼着される突板に含水率
15%未満のものをまた該木質繊維板の裏面に貼
着される木質単板にも含水率15%未満のものを
用いた場合、突板と木質単板との間における含
水率条件の変化に伴う収縮応力による、材およ
び突板表面割れへの影響は両者の厚みによつて
支配されるものとなつており、突板と木質単板
との厚みは常に同等の厚みのものが選択されな
ければならず、材料選択の自由度を失うことに
なつてしまい製造上の効率を低下させる原因と
なつてしまう。(表4) 本発明はこうした結果に基づき、木質繊維板の
表裏に貼着される突板と木質単板に関して、表面
側には15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下
の突板を、そしてと裏面側には15%未満の含水率
に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板を用
いることが、得られる化粧板の品質においても、
また生産における経済性においても実用上著しく
有効であることを見出したものである。 表1,3において、 X: 割れが発生する。 ○: 割れが発生しない。
【表】
【表】
圧時、高
温で行なうとパンクの発生が起き易
0.3
く、低温
長時間発生が起き易く低温長時間圧
0.4 締が必要
となり生産性が低下する。
温で行なうとパンクの発生が起き易
0.3
く、低温
長時間発生が起き易く低温長時間圧
0.4 締が必要
となり生産性が低下する。
【表】
【表】
【表】
また、裏面側に厚い木質単板4が貼着されてな
り化粧板自体の曲げ強度耐たわみ性が向上され、
床用化粧板として最適なものが得られる。
り化粧板自体の曲げ強度耐たわみ性が向上され、
床用化粧板として最適なものが得られる。
第1図:本発明方法により得られる化粧板の断
面図、第2図:押圧溝7を形成するときの概略
図。 1……木質繊維板、2……接着剤、3……突
板、4……木質単板、5……雄実、6……雌実、
7……押圧溝、8……押圧ロール、9……上塗り
層、10……鉱物質物質粒。
面図、第2図:押圧溝7を形成するときの概略
図。 1……木質繊維板、2……接着剤、3……突
板、4……木質単板、5……雄実、6……雌実、
7……押圧溝、8……押圧ロール、9……上塗り
層、10……鉱物質物質粒。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方法
において、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗
布し 表面側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm
以下の突板3を 裏面側に15%未満の含水率に乾燥された厚さ
0.5mmより大きい木質単板4を重ね合わせた後、
熱圧締接着する、 ことを特徴とする化粧板の製造方法。 2 表裏面に各々、突板3、木質単板4を圧縮接
着した後、少なくともその木口の相対する2辺に
雄実5、雌実6を切削加工する特許請求の範囲第
1項記載の化粧板の製造方法。 3 表裏両面に各々、突板3、木質単板4を圧締
接着した後、 その表面の突板3上から押圧ロール8を用いて
押圧し、突板3の繊維方向と平行方向の複数本の
押圧溝7を形成してなる特許請求の範囲第1項な
いし第3項いづれか1つに記載の化粧板の製造方
法。 4 表面の突板3上に上塗り塗料9を塗布乾燥し
てなる特許請求の範囲第1項ないし第3項のいづ
れか1つに記載の化粧板の製造方法。 5 上塗り塗料9中に鉱物質物質粒10を混合し
てなる特許請求の範囲第1項ないし第4項のいづ
れか1つに記載の化粧板の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10384185A JPS61262101A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 化粧板の製造方法 |
JP5260309A JPH06190802A (ja) | 1985-05-17 | 1993-09-13 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10384185A JPS61262101A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 化粧板の製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5260309A Division JPH06190802A (ja) | 1985-05-17 | 1993-09-13 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61262101A JPS61262101A (ja) | 1986-11-20 |
JPH0462242B2 true JPH0462242B2 (ja) | 1992-10-05 |
Family
ID=14364654
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10384185A Granted JPS61262101A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPS61262101A (ja) |
Families Citing this family (5)
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JPH0524483Y2 (ja) * | 1987-10-05 | 1993-06-22 | ||
JPH0576702U (ja) * | 1992-03-19 | 1993-10-19 | 富泰 本多 | 積層板 |
JP2595439B2 (ja) * | 1993-02-12 | 1997-04-02 | 株式会社ノダ | 化粧板 |
JPH08207009A (ja) * | 1995-11-17 | 1996-08-13 | Tomiyasu Honda | 積層板 |
JPH08207010A (ja) * | 1995-11-17 | 1996-08-13 | Tomiyasu Honda | 積層板 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59118402A (ja) * | 1982-12-25 | 1984-07-09 | 協同ベニヤ株式会社 | 反りのない化粧ばり合板の製造方法 |
-
1985
- 1985-05-17 JP JP10384185A patent/JPS61262101A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59118402A (ja) * | 1982-12-25 | 1984-07-09 | 協同ベニヤ株式会社 | 反りのない化粧ばり合板の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61262101A (ja) | 1986-11-20 |
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