JPH06190802A - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
- Publication number
- JPH06190802A JPH06190802A JP5260309A JP26030993A JPH06190802A JP H06190802 A JPH06190802 A JP H06190802A JP 5260309 A JP5260309 A JP 5260309A JP 26030993 A JP26030993 A JP 26030993A JP H06190802 A JPH06190802 A JP H06190802A
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- JP
- Japan
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- veneer
- wood
- fiber
- wood based
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- Pending
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- Finished Plywoods (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】従来、木質単板の表面に突板と、裏面に捨て単
板を貼着した化粧板の反りの発生を防ぐため、突板のみ
を未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板としていた。しか
し、同じ厚みの突板と捨て単板を用いると、突板の取縮
力が捨て単板のそれより大きいため、突板側を凹とする
反りが発生する。本考案はこの反りの発生を防止しよう
とするものである。 【構成】木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方法に
おいて、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗布し表面
側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下の
突板3を裏面側に15%未満の含水率に乾燥された厚さ
0.5mmより大きい木質単板4を、突板3と木質単板
4の繊維方向が直交するように重ね合わせた後、熱圧締
接着する、化粧板の製造方法。
板を貼着した化粧板の反りの発生を防ぐため、突板のみ
を未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板としていた。しか
し、同じ厚みの突板と捨て単板を用いると、突板の取縮
力が捨て単板のそれより大きいため、突板側を凹とする
反りが発生する。本考案はこの反りの発生を防止しよう
とするものである。 【構成】木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方法に
おいて、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗布し表面
側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下の
突板3を裏面側に15%未満の含水率に乾燥された厚さ
0.5mmより大きい木質単板4を、突板3と木質単板
4の繊維方向が直交するように重ね合わせた後、熱圧締
接着する、化粧板の製造方法。
Description
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、木質繊維板の表面に突板
を貼着された化粧板に関するものである。
を貼着された化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来木質繊維板を用いた化粧板は木質繊
維板の表面に接着剤を介し未乾燥の突板(0.2〜0.
5mm厚さ)を熱圧接着していた
維板の表面に接着剤を介し未乾燥の突板(0.2〜0.
5mm厚さ)を熱圧接着していた
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の木
質繊維板を基材とする化粧板は未乾燥単板を熱圧接着す
るため熱圧時突板は乾燥され収縮応力が働くので、熱圧
後の開放によりこの収縮応力が働き複合板でその突板側
を凹とする反りが発生する。さらに、製造後の吸湿ある
いは吸水に伴う突板と木質繊維板の膨張率の差によりそ
の反りは一層増大される。
質繊維板を基材とする化粧板は未乾燥単板を熱圧接着す
るため熱圧時突板は乾燥され収縮応力が働くので、熱圧
後の開放によりこの収縮応力が働き複合板でその突板側
を凹とする反りが発生する。さらに、製造後の吸湿ある
いは吸水に伴う突板と木質繊維板の膨張率の差によりそ
の反りは一層増大される。
【0004】従来は、このような反り防止を目的とし、
木質繊維板の表面に突板を、裏面に突板と同厚みの捨て
単板を貼着し、この際、突板、捨て単板共に未乾燥単板
を用いることにより得られる複合板は一応反りの無いも
のとすることはできた。しかしながら、このような従来
の反り防止方法では、突板、捨て単板共に未乾燥単板で
あるため、含水率が高く熱圧時高温で行なうとパンクの
発生が起き易く、低温長時間圧縮が必要となり、生産性
が低いものであった。
木質繊維板の表面に突板を、裏面に突板と同厚みの捨て
単板を貼着し、この際、突板、捨て単板共に未乾燥単板
を用いることにより得られる複合板は一応反りの無いも
のとすることはできた。しかしながら、このような従来
の反り防止方法では、突板、捨て単板共に未乾燥単板で
あるため、含水率が高く熱圧時高温で行なうとパンクの
発生が起き易く、低温長時間圧縮が必要となり、生産性
が低いものであった。
【0005】さらに、これらに代る方法として表面の突
板のみを未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板を用いるこ
とができるが同じ厚みのものを用いると熱圧時表面の突
板の収縮力が乾燥された捨て単板より大きいために突板
側を凹とする反りが発生する。
板のみを未乾燥単板とし捨て単板を乾燥単板を用いるこ
とができるが同じ厚みのものを用いると熱圧時表面の突
板の収縮力が乾燥された捨て単板より大きいために突板
側を凹とする反りが発生する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような問
題点を解決するため、木質繊維板1の表面に突板3を貼
着する方法において、木質繊維板1の表裏面に接着剤2
を塗布し、表面側に15%以上の含水率を有する厚さ
0.5mm以下の突板3を、裏面側に15%未満の含水
率に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4
を、突板3と木質単板4の繊維方向が直交するように重
ね合わせた後、熱圧締接着するようにしたものである。
題点を解決するため、木質繊維板1の表面に突板3を貼
着する方法において、木質繊維板1の表裏面に接着剤2
を塗布し、表面側に15%以上の含水率を有する厚さ
0.5mm以下の突板3を、裏面側に15%未満の含水
率に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4
を、突板3と木質単板4の繊維方向が直交するように重
ね合わせた後、熱圧締接着するようにしたものである。
【0007】
【実施例】 木質繊維板の基材1としては針葉樹材ファイバー、
広葉樹材ファイバー、あるいは針葉樹材ファイバーと広
葉樹材ファイバーとの混合ファイバーを原料とし成型し
得られた木質繊維板であり好ましくは比重0.4以上の
中質、硬質繊維板を用いる。
広葉樹材ファイバー、あるいは針葉樹材ファイバーと広
葉樹材ファイバーとの混合ファイバーを原料とし成型し
得られた木質繊維板であり好ましくは比重0.4以上の
中質、硬質繊維板を用いる。
【0008】特に中繊維板、すなわちJASに規定され
る繊維の方向性の無い比重0.4〜0.8の木質繊維板
が好ましい。
る繊維の方向性の無い比重0.4〜0.8の木質繊維板
が好ましい。
【0009】 つぎに基材の表面および裏面に尿素、
酸ビ、エチレン酸ビ、SBR、ビニールウレタンなどの
接着剤を塗布する。
酸ビ、エチレン酸ビ、SBR、ビニールウレタンなどの
接着剤を塗布する。
【0010】 つぎに、基材1の表面にケヤキ、ひの
き、すぎ、ローズウッド、チーク、マホガニー、さくら
など一般に銘木と呼ばれる樹材を切削し得られる15%
以上の含水率を有し厚さ0.5mm以下の突板3を貼着
する。また裏面にスプルース、シナ、ツガ、モミ、アガ
チス、ラワン等樹材を切削し得られる15%未満の含水
率に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4を
図1に示すように、突板3と木質単板4の繊維方向が直
交するように重ね、熱圧締させる。
き、すぎ、ローズウッド、チーク、マホガニー、さくら
など一般に銘木と呼ばれる樹材を切削し得られる15%
以上の含水率を有し厚さ0.5mm以下の突板3を貼着
する。また裏面にスプルース、シナ、ツガ、モミ、アガ
チス、ラワン等樹材を切削し得られる15%未満の含水
率に乾燥された厚さ0.5mmより大きい木質単板4を
図1に示すように、突板3と木質単板4の繊維方向が直
交するように重ね、熱圧締させる。
【0011】そしてこれら基材1、突板3、木質単板4
を圧締接着し本発明化粧板を得た。得られた化粧板の少
なくとも木口の相対する2辺に雄実5、雌実6を切削加
工をし実を形成してもよい。また図2のように表面の突
板上から押圧ロール8を用いて、突板の繊維方向と平行
方向の複数本の押圧溝7を形成してもよい。
を圧締接着し本発明化粧板を得た。得られた化粧板の少
なくとも木口の相対する2辺に雄実5、雌実6を切削加
工をし実を形成してもよい。また図2のように表面の突
板上から押圧ロール8を用いて、突板の繊維方向と平行
方向の複数本の押圧溝7を形成してもよい。
【0012】更に表面突板上にアクリル、アミノアルキ
ッド、ウレタン、ポリエステル、ラッカーなどの上塗り
塗料を塗布し、乾燥して上塗り層9を形成してもよく、
該塗料を任意着色してもよい。上塗り塗料中にシリカ、
アルミナ、カーボンランダム、炭カル、クレーなどの鉱
物質物質粒10を混合し耐摩耗性を付与したり、あるい
は艶消し状塗膜を形成してもよい。また必要に応じて実
加工の施された木口面に樹脂含浸加工を施してもよい。
ッド、ウレタン、ポリエステル、ラッカーなどの上塗り
塗料を塗布し、乾燥して上塗り層9を形成してもよく、
該塗料を任意着色してもよい。上塗り塗料中にシリカ、
アルミナ、カーボンランダム、炭カル、クレーなどの鉱
物質物質粒10を混合し耐摩耗性を付与したり、あるい
は艶消し状塗膜を形成してもよい。また必要に応じて実
加工の施された木口面に樹脂含浸加工を施してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明では木質繊維板1の表面側に15
%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下の突板3と
裏面側に15%未満に乾燥された厚さ0.5mmより大
きい木質単板4を、、突板3と木質単板4の繊維方向が
直交するように、熱圧締接着する。含水率および厚さが
このような関係にある突板3および木質単板4を組み合
わせて熱圧締することにより、表面側突板3の繊維方向
に対して、平行方向および直交方向共に反りが生じない
ものである。
%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以下の突板3と
裏面側に15%未満に乾燥された厚さ0.5mmより大
きい木質単板4を、、突板3と木質単板4の繊維方向が
直交するように、熱圧締接着する。含水率および厚さが
このような関係にある突板3および木質単板4を組み合
わせて熱圧締することにより、表面側突板3の繊維方向
に対して、平行方向および直交方向共に反りが生じない
ものである。
【0014】すなわち突板3の繊維方向に対して平行
方向の反りについては、熱圧締により、表面側の突板3
は15%未満に含水率が低下するものの、繊維方向と平
行方向においては、ほとんど収縮が起こらない。さらに
裏面側の木質単板4は熱圧締によっても含水率の変化は
ほとんどなく、収縮は起こらない。このため化粧板の反
りは生じない。 突板3の繊維方向と直交方向の反りについては、
方向の反りについては、熱圧締により、表面側の突板3
は15%未満に含水率が低下するものの、繊維方向と平
行方向においては、ほとんど収縮が起こらない。さらに
裏面側の木質単板4は熱圧締によっても含水率の変化は
ほとんどなく、収縮は起こらない。このため化粧板の反
りは生じない。 突板3の繊維方向と直交方向の反りについては、
【0015】熱圧締により、表面側突板3は15%未満
に含水率が低下するため、繊維方向と直交方向に大きく
収縮しようとする力が生ずる。また、裏面側木質単板4
においては含水率の変化がほとんどなく、収縮は起こら
ない。しかし、突板3の厚さに比べ、木質単板4の厚さ
が厚く、しかも木質単板4の繊維方向と平行方向に引っ
張り力が大きく、突板3が収縮しようとする力を拘束す
ることとなり、突板3の収縮応力と木質単板4の引っ張
り強度とがつり合い、化粧板に反りは生じないものであ
る。
に含水率が低下するため、繊維方向と直交方向に大きく
収縮しようとする力が生ずる。また、裏面側木質単板4
においては含水率の変化がほとんどなく、収縮は起こら
ない。しかし、突板3の厚さに比べ、木質単板4の厚さ
が厚く、しかも木質単板4の繊維方向と平行方向に引っ
張り力が大きく、突板3が収縮しようとする力を拘束す
ることとなり、突板3の収縮応力と木質単板4の引っ張
り強度とがつり合い、化粧板に反りは生じないものであ
る。
【図1】本発明方法により得られる化粧板の断面図、
【図2】押圧溝7を形成するときの概略図、
1:木質繊維板、 2:接着剤、 3:突板、 4:木質単板、 5:雄実、 6:雌実、 7:押圧溝、 8:押圧ロール、 9:上塗り層、 10:鉱物質物質粒。
Claims (3)
- 【請求項1】木質繊維板1の表面に突板3を貼着する方
法において、木質繊維板1の表裏面に接着剤2を塗布し
表面側に15%以上の含水率を有する厚さ0.5mm以
下の突板3を裏面側に15%未満の含水率に乾燥された
厚さ0.5mmより大きい木質単板4を、突板3と木質
単板4の繊維方向が直交するように重ね合わせた後、熱
圧締接着する、 ことを特徴とする化粧板の製造方法。 - 【請求項2】表裏面に各々、突板3、木質単板4を圧締
接着した後、少なくともその木口の相対する2辺に雄実
5、雌実6を切削加工する請求項1記載の化粧板の製造
方法。 - 【請求項3】表裏両面に各々、突板3、木質単板4を圧
締接着した後、 その表面の突板3上から押圧ロール8を用いて押圧し、
突板3の繊維方向と平行方向の複数本の押圧溝7を形成
してなる請求項1記載の化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5260309A JPH06190802A (ja) | 1985-05-17 | 1993-09-13 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10384185A JPS61262101A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 化粧板の製造方法 |
JP5260309A JPH06190802A (ja) | 1985-05-17 | 1993-09-13 | 化粧板の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10384185A Division JPS61262101A (ja) | 1985-05-17 | 1985-05-17 | 化粧板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190802A true JPH06190802A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=26444432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5260309A Pending JPH06190802A (ja) | 1985-05-17 | 1993-09-13 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06190802A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008279655A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 化粧板およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-09-13 JP JP5260309A patent/JPH06190802A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008279655A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 化粧板およびその製造方法 |
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