JPH11222995A - 複合板及びその複合板を用いて形成された階段用踏板 - Google Patents

複合板及びその複合板を用いて形成された階段用踏板

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JPH11222995A
JPH11222995A JP10038092A JP3809298A JPH11222995A JP H11222995 A JPH11222995 A JP H11222995A JP 10038092 A JP10038092 A JP 10038092A JP 3809298 A JP3809298 A JP 3809298A JP H11222995 A JPH11222995 A JP H11222995A
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JP
Japan
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board
wood
composite board
composite
veneer
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Application number
JP10038092A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Yamatomi
繁明 山冨
Kenichi Yahiro
謙一 八尋
Akihiko Fukuda
亜希彦 福田
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Eidai Co Ltd
Original Assignee
Eidai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面化粧性が良好であると共に表面硬度が大き
く、しかも、優れた強度及び剛性を備えている複合板及
びその複合板によって形成された階段用踏板を提供す
る。 【解決手段】厚さ21.1mmのOSBからなる木削片
板10と、この木削片板10の表裏両面にそれぞれ積層
された厚さ3.2mmの単板20と、各単板20の表面
に積層された厚さ4.0mmのMDFからなる木質繊維
板30とから構成される複合板1の上面及び正面側とな
る木口面に、厚さ0.2mmの突板40が貼着されたも
のであり、この突板40が貼着された上面には、浅いU
字状の滑止溝2aが形成されていると共に、単板20の
繊維方向が踏板の長手方向に向くように、複合板1が用
いられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築用板材とし
て使用することのできる複合板及びその複合板によって
形成された階段用踏板に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】原木、
良質木の枯渇等に伴い、階段用踏板、床板等の建築用板
材を挽材、LVL等の高価な木質板によって形成するこ
とが困難になってきた近年では、チップ、ストランド、
フレーク、スティック等の木削片をバインダで接着する
ことにより成形一体化した木削片板を心材とする廉価な
複合板が、建築用板材として頻繁に使用される傾向にあ
る。
【0003】こういった複合板としては、例えば、特開
平8−108503号公報に記載されているように、心
材となるオリエンテッド・ストランド・ボード等の配向
性パーティクルボードの表裏面にミディアム・デンシテ
ィ・ファイバーボード(MDF)等の木質繊維板が積層
されたもの等が開発されている。
【0004】このように、木削片板に木質繊維板が積層
された複合板は、心材である木削片板を構成する木削片
の膨張収縮が、その上に積層された木質繊維板によって
吸収されるので、木削片板に表面化粧板を直接貼着した
場合に、木削片板の膨張収縮に伴って表面化粧単板に発
生するクラック等を有効に防止することができると共
に、表面硬度が大きく、平滑性に優れているという木質
繊維板が本来有する特性によって、複合板全体としての
表面硬度が大きくなると共に優れた化粧表面の仕上りが
得られるという利点がある。
【0005】しかしながら、木削片板や木質繊維板は、
上述した挽板やLVL等の木質板に比べて、強度、剛性
の点で劣るため、木削片板に単に木質繊維板を積層した
だけでは複合板全体として十分な強度、剛性が確保され
ず、こういった複合板は、大きな曲げ強度が要求される
階段用踏板等の建築用板材として適していないといった
問題がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、表面化粧性が
良好であると共に表面硬度が大きく、しかも、優れた強
度及び剛性を備えている複合板及びその複合板によって
形成された階段用踏板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、心材である木削片板の表裏両面に単板
または合板を介して木質繊維板をそれぞれ積層した複合
板を提供するものである。
【0008】このように、木削片板と木質繊維板との間
に単板または合板を設けると、表面硬度が大きく、平滑
性に優れているという木質繊維板の特性をそのまま生か
しながら、複合板全体の強度及び剛性を高めることがで
きるので、十分な曲げ強度が要求される階段用踏板を、
この複合板によって形成することができる。
【0009】特に、木削片板と木質繊維板との間に単板
を設けた複合板によって階段用踏板を形成する場合は、
その単板の繊維方向が踏板の長手方向に向くように、複
合板を用いることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すように、この複合板1
は、厚さ21.1mmのオリエンテッド・ストランド・
ボード(以下、OSBという)からなる木削片板10
と、この木削片板10の表裏両面にそれぞれ積層され
た、ロータリ単板、スライス単板等からなる厚さ3.2
mmの単板20と、各単板20の表面に積層された厚さ
4.0mmのミディアム・デンシティ・ファイバーボー
ド(以下、MDFという)からなる木質繊維板30とか
ら構成されており、木削片板10と単板20、単板20
と木質繊維板30は、それぞれに酢酸ビニル樹脂エマル
ジョン接着剤、ユリア樹脂接着剤、ユリア樹脂・酢酸ビ
ニル樹脂エマルジョン混合接着剤、メラミン・ユリア共
縮合接着剤等の公知の接着剤を介して接着されている。
なお、各板材の接着方法は、熱圧接着法、冷圧接着法等
の種々の方法を採用することができ、特に限定されるも
のではない。
【0011】以上のように、この複合板1は、MDFか
らなる木質繊維板30が最外層に配設されているため、
表面が硬く平滑であるというMDFの特性がそのまま発
揮され、複合板1の表面硬度が大きくなると共に優れた
表面化粧性が得られる。また、心材である木削片板(O
SB)10を構成する木削片(ストランド)や単板20
の膨張収縮が、その上に積層されている寸法安定性に優
れた木質繊維板30によって吸収されるので、単板20
等の膨張収縮に伴って、木質繊維板30の表面に施され
る突板等の表面化粧材にクラックが走るといった問題が
生じることもない。
【0012】しかも、この複合板1は、木質繊維板30
と木削片板10との間に設けられている単板20の存在
によって、複合板1全体の強度及び剛性が増し、木質繊
維板30及び木削片板10だけでは得られない十分な曲
げ強度が確保されると共に十分な木ねじ保持力が確保さ
れる。従って、大きな曲げ強度が要求される階段用踏板
のような建築用板材として、この複合板1を使用するこ
とができる。
【0013】なお、この実施形態では、木削片板10と
木質繊維板30との間に単板20を設けているが、こう
いった単板20に代えて、3プライ合板や5プライ合板
等の合板を使用することもできる。
【0014】また、この複合板1における単板20の繊
維方向については、特に限定されるものではないが、使
用される部位等によって特に大きな曲げ強度が要求され
る場合は、単板20の繊維方向が長手方向に向くよう
に、複合板1を使用することが望ましい。
【0015】また、MDFからなる緻密な木質繊維板3
0とOSBからなる荒い木削片板10とは表面性状が大
きく異なるため、従来の複合板のように、こういった木
質繊維板と木削片板とを接着剤によって直接接着した場
合は、両者の表面性状の差により、十分な接着強度が得
られず、このようにして木質繊維板と木削片板とが接着
された複合板は、それを使用している間に、木削片板か
ら木質繊維板が剥離してしまうといった問題があった。
【0016】しかしながら、この複合板1は、表面性状
が大きく異なる木削片板10と木質繊維板30とを直接
接着せず、両者の中間的な表面性状を有する単板20を
介してMDFとOSBとを積層(接着)するようにした
ため、各板材間の表面性状の差が小さくなり、各板材間
に十分な接着強度が確保されることになる。従って、複
合板1の各層を構成する板材間の剥離強度が大きくな
り、積層された各板材が剥離することに伴う複合板1全
体としての曲げ強度の低下を有効に防止することができ
る。なお、単板20に代えて合板を使用した場合にも同
様の効果が得られることはいうまでもない。
【0017】図2は、図1に示す、心材となる木削片板
10、単板20及び木質繊維板30から構成される複合
板1を用いて形成された階段用踏板2を示している。こ
の階段用踏板2は、複合板1の上面及び正面側となる木
口面に、厚さ0.2mmの突板40が貼着されたもので
あり、この突板40が貼着された上面には、浅いU字状
の滑止溝2aが形成されている。
【0018】また、この階段用踏板2は、単板20の繊
維方向がその長手方向、即ち階段の幅方向に向くよう
に、複合板1が用いられており、長手方向に対して十分
な曲げ強度が確保されるようになっている。
【0019】図3は、階段用踏板の他の実施形態を示し
ている。この階段用踏板3は、前記複合板1における単
板20に代えて3枚の木材薄板21a、22a、23a
からなる3プライ合板20aを使用した複合板を用いて
形成されたものであり、前記3プライ合板20aの上下
の木材薄板21a、23aの繊維方向が、踏板の長手方
向、即ち階段の幅方向に向くように、複合板が使用され
ている。
【0020】また、この階段用踏板3についても、前記
階段用踏板2と同様に、上面及び正面側となる木口面
に、厚さ0.2mmの突板40が貼着されており、この
突板40が貼着された上面には、深いV字状の滑止溝3
aが形成されている。
【0021】以上のように構成された階段用踏板2、3
については、上述した複合板1について得られる効果と
同一の効果が得られることはいうまでもない。また、上
述したように、滑止溝2a、3aを形成した状態では、
同図に示すように、木質繊維板30の一部が露出するこ
とになるが、木質繊維板30は木材チップを解繊して得
られる木質繊維を圧締成形したものであるため、使用す
る木質繊維板によって色調が大きく変化することがな
く、滑止溝2a、3aの表面の色調が概ね統一されるの
で、色彩面においても均質な階段用踏板となる。
【0022】なお、上述した複合板1及び階段用踏板
2、3は、心材である木削片板10として、木削片がス
トランドであるOSBを採用しているが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、木削片がチップであるパー
ティクルボードや、木削片がフレークであるオリエンテ
ッド・ウエファー・ボード、木削片がスティックである
オリエンテッド・スティック・ボード等、種々の木削片
板を使用することができる。
【0023】また、上述した複合板1及び階段用踏板
2、3は、木質繊維板30としてMDFを採用している
が、これ以外にハードボード等、種々の木質繊維板を使
用することができ、特に、表裏面付近に密度が0.8〜
1.2程度の硬質層(岩盤層)が形成されたMDFを使
用することが望ましい。
【0024】また、複合板1の表面に貼着される表面化
粧材としては、上述した突板以外に合成樹脂シートや化
粧紙等を使用することができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明の複合板は、心
材となる木削片板と木質繊維板との間に単板または合板
を設ける構成を採用したため、従来の複合板のように、
十分な表面硬度と優れた表面化粧性とを保持しつつ、さ
らに、複合板全体の強度と剛性を高めることができ、十
分な曲げ強度が要求される階段用踏板や床板等の建築用
板材として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる複合板の一実施形態を示す断
面図である。
【図2】図1に示す複合板を使用することにより形成さ
れた階段用踏板を示す部分断面図である。
【図3】階段用踏板の他の実施形態を示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1 複合板 2、3 階段用踏板 2a、3a 滑止溝 10 木削片板 20 単板 20a 3プライ合板 30 木質繊維板 40 表面化粧板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心材である木削片板の表裏両面に単板を
    介して木質繊維板をそれぞれ積層した複合板。
  2. 【請求項2】 心材である木削片板の表裏両面に合板を
    介して木質繊維板をそれぞれ積層した複合板。
  3. 【請求項3】 前記単板の繊維方向が長手方向を向くよ
    うに、請求項1に記載の複合板を用いて形成された階段
    用踏板。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の複合板を用いて形成さ
    れた階段用踏板。
JP10038092A 1998-02-04 1998-02-04 複合板及びその複合板を用いて形成された階段用踏板 Pending JPH11222995A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103171015A (zh) * 2011-12-23 2013-06-26 嘉丰木业(苏州)有限公司 一种实木复合地板及其制备方法
CN103770166A (zh) * 2014-02-18 2014-05-07 青岛富贵巢木业有限公司 一种环保实木地板
CN111805640A (zh) * 2020-07-15 2020-10-23 湖北天欣木结构房制造有限公司 一种高性能定向结构板复合板材加工方法及产品

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