JP2804628B2 - 木質床材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、木質床材に関し、詳しくは木材薄片に接着
剤を塗布して圧締成形にてブロック化してフリッチが形
成され、このフリッチをスライスして得た木質化粧単板
に割れや欠けが生じるのを効果的に回避しようとする技
術に係るものである。

［従来の技術］ 従来、木材薄片に接着剤を塗布して圧締成形にてブロ
ック化してフリッチが形成され、このフリッチをスライ
スして得た木質化粧単板を床材として利用するのに、木
質化粧単板自体が木目調単板に比べて柔らかく、木質化
粧単板に割れや欠けが生じやすく、特にその周縁部に生
じやすく、かかる木質化粧単板を床材として施工するの
が手数を要するという問題がある。

本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、簡単な改良により木質化
粧単板に割れや欠けが生じるのを効果的に回避すること
ができる木質床材を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明の木質床材は、木材薄片に接着剤を塗布して圧
締成形にてブロック化してフリッチが形成され、このフ
リッチをスライスして得た木質化粧単板１を中密度繊維
板５の上面に積層接着し、この中密度繊維板５に積層接
着した木質化粧単板１の周囲に中密度繊維板５よりも肉
厚の木目調単板２が突き合わされて配設され、木質化粧
単板１の上面と木目調単板２の上面とをほぼ面一状に
し、これら中密度繊維板５に積層接着した木質化粧単板
１と周囲の木目調単板２とを合板基材３の表面に積層固
定して成ることを特徴とするものである。

［作用］ このように、木材薄片に接着剤を塗布して圧締成形に
てブロック化してフリッチが形成され、このフリッチを
スライスして得た木質化粧単板１の周囲に木目調単板２
が突き合わされて配設され、これら単板1,2を合板基材
３に積層固定されることによって、強度が弱い木質化粧
単板１をこれの周部に突き合わされて積層される木目調
単板２にて譲り、強度がある木目調単板２…にて効果的
に保護し、かつ木質化粧単板１の周囲に木目調単板２が
配されて、その外観も高めるようにしたものである。

［実施例］ 以下本発明を添付図面に示す実施例に基づいて詳述す
る。

木質化粧単板１は、第５図に示すように、木材薄片４
…が槽６内において薬品処理され、乾燥され、これらに
接着剤が塗布され、型枠７内において圧締成形（圧縮成
形）され、しかしてブロック化され、このようにブロッ
ク化されたフリッチ８を得て、フリッチ８をスライス刃
９にてスライスして得るものである。かかる木質化粧単
板１は中密度繊維板５の表面に積層接着してある。一
方、木目調単板２は例えばなら材のようなむく材を単板
にしたものであり、かかる木目調単板２は割れや欠け強
度が強いものである。そしつ木目調単板２及び木質化粧
単板を積層した中密度繊維板５の下面周部は切り欠かれ
ていて、第２図に示すように、切り欠き部にホットメル
ト系の接着剤10が充填されて、合板基材３の表面に木質
化粧単板１及び木目調単板２を積層接着するのである。

このように、木材薄片４に接着剤を塗布して圧接成形
にてブロック化してフリッチが形成され、このフリッチ
をスライスして得た木質化粧単板１の周囲に木目調単板
２が突き合わせれて配設され、これら単板1,2を合板基
材３に積層固定されることで、強度が弱い木質化粧単板
１をこれの周部に突き合わされて積層される木目調単板
２にて譲り、強度がある木目調単板２…にて効果的に保
護し、かつ木質化粧単板１の周囲に木目調単板２が配さ
れて、その外観も高めるものである。

そして、木質化粧単板１と木目調単板２との表面塗装
のつや消し程度に差を浸けてあり、つまり、木質化粧単
板１側が木目調単板２側よりも硬質管ができるようにし
てある。具体的には、本質化粧単板１側のつや消しが木
目調単板２側に比べて少なくて、木質化粧単板１側が硬
質な感じが出るようにしてある。

尚、木質化粧単板１の周囲に木目調単板２を配設する
パターンは種々設計変更可能である。

［発明の効果］ 以上要するに本発明は、木材薄片に接着剤を塗布して
圧締成形にてブロック化したフリッチをスライスして得
た木質化粧単板を中密度繊維板の上面に積層接着し、こ
の中密度繊維板に積層接着した木質化粧単板の周囲に中
密度繊維板よりも厚肉の木目調単板が突き合わされて配
設され、木質化粧単板の上面と木目調単板の上面とをほ
ぼ面一状にし、これら中密度繊維板に積層接着した木質
化粧単板と周囲の木目調単板とが合板基材の表面に積層
固定されるから、薄い木質化粧単板を中密度繊維板の上
面に積層接着することで、合板基材の上面に、木質化粧
単板と木目調単板とほぼ面一状に積層固定できるといる
利点があり、また、左記の利点に加えて、中密度繊維板
の上面に積層接着した木質化粧単板の周囲を、強度のあ
る木目調単板で突き合わせて配設することで、強度の強
い木質化粧単板の周辺部の割れや欠けを防止することで
きるという利点があり、さらに木質化粧単板の周囲に木
目調単板が配されて、その外観も高めることができると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は同上の断
面図、第３図は同上のホットメルト系の接着剤の充填状
態を示す底面図、第４図は同上の木質床材の平面図、第
５図は木質化粧単板を製造する工程を示す説明図であ
る。 １……木質化粧単板、２……木目調単板、３……合板基
材。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】木材薄片に接着剤を塗布して圧締成形にて
   ブロック化したフリッチをスライスして得た木質化粧単
   板を中密度繊維板の上面に積層接着し、この中密度繊維
   板に積層接着した木質化粧単板の周囲に中密度繊維板よ
   りも厚肉の木目調単板が突き合わされて配設され、木質
   化粧単板の上面と木目調単板の上面とをほぼ面一状に
   し、これら中密度繊維板に積層接着した木質化粧単板と
   周囲の木目調単板とを合板基材の表面に積層固定して成
   ることを特徴とする木質床材。