JPH042353Y2 - - Google Patents

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JPH042353Y2
JPH042353Y2 JP11255786U JP11255786U JPH042353Y2 JP H042353 Y2 JPH042353 Y2 JP H042353Y2 JP 11255786 U JP11255786 U JP 11255786U JP 11255786 U JP11255786 U JP 11255786U JP H042353 Y2 JPH042353 Y2 JP H042353Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車に装備される空調装置におい
て、車室内に空調風を吹き出す吹出口構造の改良
に関するものである。
(従来の技術) 従来より、自動車用空調装置の吹出口構造に
は、各種のものが知られている。例えば、実開昭
60−152517号公報に記載されているものでは、例
えば車室の後部座席に空調風を送込む場合、空調
風を案内誘導するダクトを、車室の一方の側壁内
側に車体前後方向に沿つて配設し、該ダクトに吹
出口を後部座席に対応するように開口させて、こ
の車室側壁に設けられた個々の吹出口よりダクト
内の空調風を車室内に向けて吹出すようにしたも
のが開示されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかるに、上記従来のものでは、ダクトの吹出
口が車室内一側壁に座席に対応して設けられてい
るため、吹出口開口面積が小さく、吹出口付近に
位置する乗員には程良い空調風が来るが、それ以
外の乗員には、吹出す空調風が完全に行渡らない
等の問題が生じる。
さりとて、吹出口を多数開口させて、車室内全
体を素早く均一に空調風で満たすようにすると、
逆に乗員個々の好みに細かく対処できないことに
なる。
そこで、本考案の目的とするところは、上記し
た吹出口の構造に所定の改良を加えることによ
り、簡易な操作でダクト内の空調風を吹出口より
多様に吹出させるようにし、よつて上記問題を解
消せんとするところにある。
(問題点を解決するための手段) 上記問題の解決を図るべく、本考案の解決手段
は、自動車の車室内へ空調風を導くダクトが設け
られ、該ダクトより車室内へ向つて開口する複数
個の吹出口が設けられた自動車用空調装置を前提
とする。そして、上記吹出口の各々には、各吹出
口を遮蔽可能にする遮蔽機構を設けるとともに、
該遮蔽機構を予め設定された複数の開閉パターン
に開閉選択する選択機構を設ける。そして、該選
択機構の開閉パターンの選択を操作部材によつて
操作するようにしたものである。
(作用) 上記の構成により、本考案では、乗員が操作部
材を操作することによつて、選択機構に設定され
ている開閉パターンが選択され、その開閉パター
ンになるよう遮蔽機構が吹出口を開閉するのであ
る。このため、操作部材を操作するだけで、ダク
ト内の空調風が、上記選択された開閉パターンに
基づき開口した吹出口より車室内へ吹出し、よつ
て乗員の好みに応じた吹出し状態を簡単かつ容易
に選択できるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
第6図において、1は自動車の車体、2は該車
体1内に形成された車室であつて、該車室2内の
運転席後方には前側から順に前部シート3、中間
部シート4および後部シート5が設置されてい
る。また、車室2内の例えば右側の側壁には上記
中間部シート4および後部シート5に対応する部
位に車室2内に向つて開口する複数個の吹出口
6,6……が設けられている。そして、この吹出
口6の構造について第1図ないし第3図により詳
しく説明するに、上記車室2の側壁はインナーパ
ネル7とアウターパネル8とをその各上下端をそ
れぞれ接合して閉断面16に形成したなり、両パ
ネル7,8の上端接合部には車体前後方向に延び
る開口9が形成され、該開口9にはモール10,
10を介してウインドガラス11の下縁部が固着
されている。
上記インナーパネル7の適所には車体前後方向
に長い矩形状の開口12が形成され、該開口12
には複数個(図では8個)の吹出口6,6……を
横に一列に並べて開口せしめた矩形状の筒部材1
3が車室内側から嵌装されている。該筒部材13
の車室内側である一端開口14の外周縁にはフラ
ンジ状の係止部15が延設され、該係止部15は
インナーパネル7の開口12端縁に当接固着され
ている。一方、筒部材13の他端側はインナーパ
ネル7とアウターパネル8との間の閉断面16内
へ延び、この閉断面16に開口する筒部材13の
他端開口17には、閉断面16内を車体前後方向
に配設されて車室2内に空調風を導くダクト18
の一端開口部が連結され、該ダクト18の他端は
図示しないがクーラやヒータ等の空気調和機に接
続されており、ダクト18によつて導かれた空調
風を筒部材13の各吹出口6,6……より車室2
内へ吹き出させるようになつている。
上記筒部材13において、その閉断面16内に
位置する上壁部19および底壁部20には、その
一端開口14寄りにそれぞれ車体前後方向に沿つ
て延びる細長い穴よりなるスライド穴21,22
が貫通形成されている。この両スライド穴21,
22には、円弧状に折曲げられた矩形状の薄板よ
りなる遮蔽板23が、その長辺を車体前後方向
に、短辺を上下方向に配置して、上下方向にスラ
イド自在に嵌装されている。
この遮蔽板23には、第2図に示すように、そ
の上下中央部に、上記筒部材13複数個の吹出口
6,6……の全体を含む範囲に開口するワイドフ
ロー開口部24と、該ワイドフロー開口部24の
上方に、車室2内の中間部シート4および後部シ
ート5に略対応した位置の2つの吹出口6,6…
…に対応して開口するスポツトフロー開口部2
5,25と、上記ワイドフロー開口部24の下方
に、1つ置きの吹出口6,6……に対応して開口
する中間フロー開口部26,26……とが形成さ
れており、この遮蔽板23をスライド穴21,2
2内でスライドさせることにより、吹出口6,6
……を遮蔽可能とし、遮蔽板23を下降端位置に
位置付けてスポツトフローモードとしたときに
は、そのスポツトフロー開口部25,25に対応
する吹出口6,6……のみを開いて他の吹出口
6,6……は遮蔽し、逆に上昇端位置に位置付け
て中間フローモードとしたときには、中間フロー
開口部26,26……に対応する1つ置きの吹出
口6,6……を開いて残りの吹出口6,6……は
閉じ、さらに、中間位置に位置付けてワイドフロ
ーモードとしたときには、全ての吹出口6,6…
…を開くようにした遮蔽機構が構成されている。
上記遮蔽板23の背面つまり車外側面の車体前
端部には、その端部に沿つて上下方向に延びるラ
ツク27が形成されている。一方、上記筒部材1
3の車体前端部にはギヤ収納ボツクス28が形成
され、該ギヤ収納ボツクス28には上記遮蔽板2
3のラツク27に噛合するピニオンギヤ29が軸
30を介して回転自在に収納支持されており、こ
のピニオンギヤ29を回転させて該ピニオンギヤ
29に噛合するラツク27を介して遮蔽板23を
上下移動させることにより、吹出口6,6……に
対する遮蔽板23の開閉パターンを予め設定され
たスポツトフローモード、中間フローモードおよ
びワイドフローモードの3種類の開閉パターンに
選択するようにした選択機構Aが構成されてい
る。
さらに、上記ピニオンギヤ29を支持する軸3
0には上記選択機構Aのピニオンギヤ29を操作
する操作部材としての円盤形状のダイヤル31が
回転一体に取り付けられている。このダイヤル3
1の一部は、上記筒部材13に形成した矩形状の
開口32を介して車室内側へ露出している。
尚、上記各吹出口6には吹出口6を通つて車室
2に至る空調風の風向を変える風向板33,33
……が設けられており、この風向板33,33…
…の調整により車室内へ吹出する空調風の風向を
適度に変向できるようになつている。
したがつて、上記実施例においては、車室2内
へ露出したダイヤル31の一部を乗員が操作する
ことにより、ダイヤル31と一体のピニオンギヤ
29が回転し、このピニオンギヤ29の回転によ
りそれと噛合するラツク27を介して遮蔽板23
が筒部材13のスライド穴21,22を上下方向
にスライド移動する。この遮蔽板23のスライド
移動により、その3種類の開口部24,25,2
6が筒部材13の各吹出口6に対応し、この対応
により、中間部シート4および後部シート5に着
座している乗員に対して3つのフローモードパタ
ーンを容易に選択することができる。例えば冷房
開始時のように、車室2内全体へ冷気が行渡つて
いない場合には、上記スポツトフローモードを選
択する。すなわち、第4図に示すように、吹出口
6,6……の開口面積が小さくなり、その分、各
吹出口6より吹出する空調風の風速を上げること
ができるので、遠くまで冷気を吹出させることが
でき、車室2内全体を素早くかつ均一に冷気で満
たすことができる。
一方、逆に、空調風が車室内に充分満たされて
いる場合には、ワイドフローモードを選択する。
そのとき、第5図に示すように、ダクト18内の
空調風を、全ての吹出口6,6……より車室2内
へワイドに吹出させることができる。また、車室
内を空調風で満しつつ空調風を乗員に当てたい場
合には、中間フローモードを選択する。この場
合、図示はしないが、一つ置きに開口した吹出口
より空調風を適度に吹出させることができる。よ
つて、この実施例では、ダイヤル31を操作する
だけで、乗員の好みに応じた吹出モードを簡単か
つ容易に選択することができる。
第7図ないし第10図は本考案の第2実施例を
示す(この第2実施例において、第1図ないし第
3図と同じ部分については、同じ符号を付してそ
の詳細な説明は省略する)。
本実施例においては、吹出口6,6……を開閉
する遮蔽板23′は、第8図及び第9図に示すよ
うに、平板状の前側遮蔽板23′aと、該前側遮
蔽板23′aよりも少し横に長く形成された平板
状の後側遮蔽板23′bとからなり、上記前側遮
蔽板23′aには中間フロー開口部26が形成さ
れている一方、後側遮蔽板23′bにはスポツト
フロー開口部25が設けられている。また各遮蔽
板23′a,23′bの前端下部のコーナー部には
操作部材である棒状の操作レバー31′a及び3
1′bが垂直に突設されており、該各操作レバー
31′a,31′bの先端部にはその端部を形成す
るつまみ部材31′cが取り付けられている。
さらに、第7図に示すように、筒部材13の上
壁部19には、上記両遮蔽板23′a,23′bを
スライド可能に支持するスライド穴21′が設け
られている。又、筒部材13の車室内側側壁には
第10図に示すように、上記各操作レバー31′
a,31′bをスライド可能に挿通する上下方向
の2本の平行なスリツト32′a,32′bが設け
られている。そして、上記2枚の遮蔽板23′a,
23′bを、長い方を横にして筒部材13のスラ
イド穴21′へ各々前後に重なるようかつ上下方
向へスライド可能に嵌装するとともに、それら両
遮蔽板23′a,23′bの操作レバー31′a,
31′bを筒部材13の開口32′a,32′bへ
通し、各々上下方向にスライド可能となるよう車
室2内側へ延設されているものである。
したがつて、この実施例では、2つの操作レバ
ー31′a,31′bを共に下降位置に操作したと
きには、2枚の遮蔽板23′a,23′bも共に下
つており、この場合には、2枚の遮蔽板23′
a,,23′bによつて合成されたフローモードパ
ターンはスポツトフローになる。
そして、レバー31′aのみが下降位置にある
ときには中間フローモードになり、また両操作レ
バー31′a,31′bが共に上昇位置に位置付け
られると、吹出口6,6……が全開されてワイド
フローモードになる。よつて、この第2実施例で
も、2つの操作レバー31′a,31′bを操作す
ることにより、上記第1実施例と同様の作用効果
を得ることができ、加えて第1実施例に比べて、
ピニオンギヤ29等を使用していないことから、
さらに簡単な構造となる利点がある。
(考案の効果) 以上の如く、本考案の自動車用空調装置の吹出
口構造によると、操作部材の操作により選択機構
の開閉パターンを選択して、その開閉パターンに
ダクト吹出口の遮蔽機構を開閉するものであるの
で、簡単な操作でダクトの吹出口を予め設定され
た多種多様な開閉パターンに基づいて、自在に開
閉することができ、よつて操作性を向上させつ
つ、空気をダクト吹出口から乗員に好みに応じて
吹き出させることができるという実用上極めて優
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は第6図の−線拡大断面図、第2
図は遮蔽板の斜視図、第3図は吹出口の正面図、
第4図及び第5図はそれぞれワイドフローモード
及びスポツトフローモード時に吹出口より吹出す
る調和空気の流れを示す説明図、第6図は車室内
側壁に設けられた吹出口の位置を示す側面図であ
る。第7図ないし第10図は第2実施例を示し、
第7図は第2実施例に変わる−線構造断面
図、第8図及び第9図はそれぞれ前側遮蔽板及び
後側遮蔽板のフロー開口部を示す斜視図、第10
図は吹出口の平面図である。 A……選択機構、1……車体、2……車室、6
……吹出口、13……筒部材、18……ダクト、
23,23′……遮蔽板、23′a……前側遮蔽
板、23′b……後側遮蔽板、24……ワイドフ
ロー開口部、25……スポツトフロー開口部、2
6……中間フロー開口部、27……ラツク、29
……ピニオンギヤ、31……ダイヤル、31′a,
31′b……操作レバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 自動車の車室内へ空調風を導くダクトの端部
    に、車室内に向つて開口する複数個の吹出口を備
    えた自動車用空調装置において、上記吹出口の
    各々に遮蔽可能に配設された遮蔽機構と、該遮蔽
    機構を予め設定された複数の開閉パターンに選択
    する選択機構と、該選択機構を操作する操作部材
    とを備えたことを特徴とする自動車用空調装置の
    吹出口構造。
JP11255786U 1986-07-22 1986-07-22 Expired JPH042353Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11255786U JPH042353Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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JP11255786U JPH042353Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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JPS6319139U JPS6319139U (ja) 1988-02-08
JPH042353Y2 true JPH042353Y2 (ja) 1992-01-27

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JP11255786U Expired JPH042353Y2 (ja) 1986-07-22 1986-07-22

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