JP2023074858A - 車両用空調吹出装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023074858000001
【課題】空調空気を窓側に向けて充分に分配することにより窓側の温度を好適に下げて車室空間を乗員に対して快適に確保できる車両用空調吹出装置を提供する。
【解決手段】吹出装置30は、窓側ルーバ体37と、内側ルーバ体38と、を備えている。窓側ルーバ体は、窓側縦フィン群42を備え、ハウジング31の内部において窓側に配置されている。窓側縦フィン群は、車幅方向に回動可能な複数の窓側縦フィン48を備えている。内側ルーバ体は、内側縦フィン群43を備え、ハウジングの内部において車幅方向の内側に配置されている。内側縦フィン群は、車幅方向に回動可能な複数の内側縦フィン65を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用空調吹出装置に関する。
車両用空調吹出装置として、例えば、車両のインストルメントパネルに枠状のハウジングが設けられ、ハウジングに縦ルーバ体(縦フィン群)および横ルーバ体(横フィン群)を備えたものが知られている。縦ルーバ体は、複数の縦フィンを連動させて左右方向に回動することにより、吹出口から吹き出される空調空気の向きを左右方向に調整する。横ルーバ体は、複数の横フィンを連動させて上下方向に回動することにより、吹出口から吹き出される空調空気の向きを上下方向に調整する。
このように、吹出口から吹き出される空調空気の向きを左右方向や上下方向に調整することにより、例えば空調空気を乗員に向けて吹き出すことが可能である(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-166518号公報
ここで、例えば夏季の場合、車両のフロントサイドガラス(以下、窓ガラスということもある)を通して太陽光が窓側の空間に差し込む。さらに、例えば窓ガラスの温度が太陽光の熱により高くなる。このため、車室のうち窓側寄りの空間は、車幅方向内側の空間に比べて温度が高くなる。
しかし、特許文献1の車両用空調吹出装置は複数の縦フィンを左右方向(すなわち、車幅方向)に全て連動させて回動するように構成されている。よって、吹出口から吹き出した空調空気を乗員側に向けるとともに、窓側に向けて充分に分配(配風)することが難しい。このため、窓側の空間の温度を好適に下げて快適な車室空間を乗員が確保することが難しく、居住性の向上などの観点から好ましくない。
本発明は、空調空気を窓側に向けて充分に分配することにより窓側の温度を好適に下げて車室空間を乗員に対して快適に確保できる車両用空調吹出装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る車両用空調吹出装置は、車両(例えば、実施形態の車両10)のインストルメントパネル(例えば、実施形態のインストルメントパネル13)に設けられた枠状のハウジング(例えば、実施形態のハウジング31)の内部に配置され、車幅方向に連動して回動することにより吹出口(例えば、実施形態の吹出口35)から車室(例えば、実施形態の車室12)に吹き出される空調空気の車幅方向への向きを調整する縦フィン群(例えば、実施形態の縦フィン群41)と、前記ハウジングの内部に配置され、上下方向に連動して回動することにより前記吹出口から前記車室に吹き出される空調空気の上下方向への向きを調整する横フィン群(例えば、実施形態の横フィン群82)と、を備える車両用空調吹出装置(例えば、実施形態の吹出装置30)において、前記縦フィン群は、車幅方向に回動可能な複数の窓側縦フィン(例えば、実施形態の窓側縦フィン48)を備える窓側縦フィン群(例えば、実施形態の窓側縦フィン群42)と、車幅方向に回動可能な複数の内側縦フィン(例えば、実施形態の内側縦フィン65)を備える内側縦フィン群(例えば、実施形態の内側縦フィン群43)と、を備え、前記車両用空調吹出装置は、前記窓側縦フィン群を備え、前記ハウジングの内部において窓側に配置された窓側ルーバ体(例えば、実施形態の窓側ルーバ体37)と、前記内側縦フィン群を備え、前記ハウジングの内部において車幅方向の内側に配置された内側ルーバ体(例えば、実施形態の内側ルーバ体38)と、を備えている。
この構成によれば、窓側ルーバ体を窓側に備え、内側ルーバ体を内側に備えた。また、窓側ルーバ体に窓側縦フィン群として複数の窓側縦フィンを備え、複数の窓側縦フィンを車幅方向に回動可能とした。さらに、内側ルーバ体に内側縦フィン群として複数の内側縦フィンを備え、複数の内側縦フィンを車幅方向に回動可能とした。
よって、複数の内側縦フィンにより空調空気(空調風)を吹出口から乗員側に吹き出すことができる。同時に、複数の窓側縦フィンにより空調空気を吹出口から窓側にも充分に吹き出すことができる。これにより、空調空気を乗員側に吹き出すとともに、窓側に向けて充分に分配(配風)できる。したがって、窓側の温度を乗員側の温度と同様に好適に下げて車室空間を乗員に対して快適に確保でき、居住性の向上を図ることができる。
(2)前記複数の窓側縦フィンは、挿入部(例えば、実施形態の第1下突起55)を有し、前記窓側ルーバ体は、前記挿入部を配置するガイド溝(例えば、実施形態のガイド溝58)を備え、前記ガイド溝は、前記挿入部を案内することにより前記複数の窓側縦フィンを窓側に向けて回動可能とし、かつ、前記挿入部を規制することにより前記複数の窓側縦フィンの回動範囲を規制可能としてもよい。
この構成によれば、窓側ルーバ体にガイド溝を備え、ガイド溝で挿入部を案内することにより複数の窓側縦フィンを窓側に向けて回動可能とした。よって、例えば、複数の窓側縦フィンを円滑(スムーズ)に窓側に向けて回動することができる。これにより、車室において窓側の温度を迅速に下げて車室空間を乗員に対して快適に確保できる。
さらに、ガイド溝で挿入部の移動を規制することにより複数の窓側縦フィンの回動範囲を規制可能とした。よって、例えば、複数の窓側縦フィンの窓側への回動範囲を大きく確保し、内側への回動範囲を窓側の回動範囲に比べて小さく抑えることができる。これにより、複数の窓側縦フィンにより窓側に充分な空調空気を吹き出すことができる。
一方、複数の窓側縦フィンにより内側に吹き出す空調空気を少なく抑えることができる。これにより、複数の窓側縦フィンにより内側に吹き出された空調空気と、複数の内側縦フィンにより内側に吹き出された空調空気との干渉による調整の煩雑性を回避できる。
(3)前記横フィン群は、前記ハウジングの内部において前記窓側ルーバ体および前記内側ルーバ体に対向して配置され、かつ、前記ハウジングのうち車幅方向内側の内側壁(例えば、実施形態の内側壁31c)および車幅方向外側の外側壁(例えば、実施形態の外側壁31d)に掛け渡されていてもよい。
この構成によれば、横フィン群を窓側ルーバ体および内側ルーバ体に対向させ、かつ、ハウジングの内側壁および外側壁に掛け渡した。よって、横フィン群を窓側ルーバ体と内側ルーバ体とに兼用できる。これにより、車両用空調吹出装置を簡素化してコストを抑えることができ、かつ、車室空間を乗員に対して快適に確保できる。
(4)前記窓側ルーバ体は、前記複数の窓側縦フィンのうち少なくとも1つに取り付けられ、前記複数の窓側縦フィンを回動させる第1操作ノブ(例えば、実施形態の第1操作ノブ46)を備え、前記内側ルーバ体は、前記複数の内側縦フィンのうち少なくとも1つに取り付けられ、前記複数の窓側縦フィンを回動させる第2操作ノブ(例えば、実施形態の第2操作ノブ62)を備えていてもよい。
この構成によれば、窓側縦フィンに第1操作ノブを取り付け、第1操作ノブにより複数の窓側縦フィンを回動させるようにした。また、内側縦フィンに第2操作ノブを取り付け、第2操作ノブにより複数の内側縦フィンを回動させるようにした。
よって、複数の窓側縦フィンと複数の内側縦フィンとをそれぞれの操作ノブにより個別に回動させることができる。これにより、例えば、複数の窓側縦フィンで窓側に空調空気を吹き出すとともに、複数の内側縦フィンで乗員側に空調空気を吹き出すことができる。したがって、空調空気により窓側を冷やすとともに乗員を冷やすことができ、車室空間を乗員に対して快適に確保できる。
(5)前記横フィン群は、上下方向に連動して回動可能にピン部材(例えば、実施形態の横リンク83)で連結された複数の横フィン(例えば、実施形態の横フィン85)を備え、前記ピン部材は、前記第2操作ノブに連結されていてもよい。
この構成によれば、複数の横フィンを連動させて上下方向に回動するピン部材を第2操作ノブに連結させた。よって、第2操作ノブにより複数の横フィンを上下方向に回動させることができる。これにより、第2操作ノブを複数の横フィンの操作ノブとして兼用できる。したがって、車両用空調吹出装置を簡素化してコストを抑えることができる。
本発明によれば、空調空気を窓側に向けて充分に分配することにより窓側の温度を好適に下げて車室空間を乗員に対して快適に確保できる。
本発明に係る一実施形態の車両用空調吹出装置を備えた車両を車室からみた正面図である。 一実施形態の車両用空調吹出装置を示す概略斜視図である。 一実施形態の車両用空調吹出装置を示す概略平面図である。 図3の吹出装置をIV-IV線で破断した断面図である。 一実施形態の吹出装置における要部を示す分解斜視図である。 図3の吹出装置をVI-VI線で破断した断面図である。 (a)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを車体後方に向けて配置した例を説明する概略平面図である。(b)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを内側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。(c)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを窓側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。 (a)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを車体後方に向けて配置した例を説明する概略平面図である。(b)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。(c)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを窓側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。 (a)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを窓側に向けて小さく回動する例を説明する概略平面図である。(b)は、一実施形態の複数の内側縦フィンを窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィンを窓側に向けて大きく回動する例を説明する概略平面図である。 一実施形態の複数の窓側縦フィンにより空調空気を窓側に吹き出す状態を説明する概略正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用空調吹出装置を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
<車両>
図1は、車両用空調吹出装置30を備えた車両10を車室12からみた正面図である。図2は、車両用空調吹出装置30を示す概略斜視図である。
図1、図2に示すように、車両10は、車室12の前部にインストルメントパネル13が取り付けられ、ステアリングホイール14の右側にフロントサイドドア15の窓枠16が形成されている。窓枠16にサイドウインドガラス17が設けられている。以下、サイドウインドガラス17を「窓ガラス17」ということもある。
また、車両10は、空調装置20を備えている。空調装置20は、車室12の温度や湿度などを調整する。空調装置20には、ダクト22を介して車両用空調吹出装置(レジスタ)30が接続されている。以下、車両用空調吹出装置30を「吹出装置30」ということもある。空調装置20で調整された空調空気(空調風)は、吹出装置30から車室12に吹き出される。
<吹出装置>
吹出装置30は、例えば、車室12のインストルメントパネル13に設けられている。実施形態においては、吹出装置30をインストルメントパネル13の右端部(すなわち、運転席側)に備えた例について説明する。吹出装置30は、インストルメントパネル13の右端部に取り付けられることにより、運転席の前部に配置されている。吹出装置30は、車幅方向においてステアリングホイール14とフロントサイドドア15との間に配置されている。
なお、実施形態では、吹出装置30をインストルメントパネル13の運転席側に備える例について説明するが、吹出装置30をインストルメントパネル13の助手席側などの他の部位に備えてもよい。また、吹出装置30を車両10のルーフなどに設けてもよい。
図3は、車両用空調吹出装置30を示す概略平面図である。
図2、図3に示すように、吹出装置30は、ハウジング31と、縦ルーバ体32と、横ルーバ体33と、を備えている。吹出装置30を構成する各部材は、例えば、樹脂材料や金属材料などで形成されている。
ハウジング31は、インストルメントパネル13(図1参照)に設けられている。ハウジング31は、枠状に形成されることにより内部に通風路36形成されている。ハウジング31は、例えば、流入口34がダクト22に接続され、内部の通風路36の先端部に吹出口35を備えている。
吹出口35は、空調装置20で調整された空調空気を車室12に向けて吹出可能に開口されている。ハウジング31の内部の通風路36に縦ルーバ体32が設けられている(配置されている)。
<縦ルーバ体>
縦ルーバ体32は、ハウジング31の通風路36において吹出口35の近傍に設けられている。縦ルーバ体32は、窓側ルーバ体37と、内側ルーバ体38と、を備えている。窓側ルーバ体37は、窓側縦フィン群42を備えている。内側ルーバ体38は、内側縦フィン群43を備えている。窓側縦フィン群42および内側縦フィン群43により縦フィン群41が構成されている。すなわち、縦フィン群41は、窓側縦フィン群42と、内側縦フィン群43と、を備えている。
縦フィン群41は、縦ルーバ体32に備えられている。縦フィン群41は、車幅方向(左右方向)に連動して回動することにより吹出口35から車室12に吹き出される空調空気の車幅方向への向きを一斉に調整(制御)することが可能である。
つぎに、窓側ルーバ体37および内側ルーバ体38について詳しく説明する。
<窓側ルーバ体>
図4は、図3の吹出装置30をIV-IV線で破断した断面図である。
図2から図4に示すように、窓側ルーバ体37は、ハウジング31の通風路36において窓枠16(図1参照)側に配置されている。以下、窓枠16側を「窓側」ということもある。
窓側ルーバ体37は、例えば、窓側縦フィン群42と、窓側上リンク45と、第1操作ノブ46と、窓側下リンク47(図5も参照)と、を備えている。窓側縦フィン群42は、複数の窓側縦フィン48を備えている。複数の窓側縦フィン48は、車幅方向に間隔をあけて配置されている。
窓側縦フィン48は、例えば、第1縦フィン本体51と、第1上支軸52と、第1下支軸53と、第1上突起54と、第1下突起(挿入部)55と、を有する。
第1縦フィン本体51は、概ね四角形の板状に形成されている。第1上支軸52は、第1縦フィン本体51の上端から上方に向けて突出されている。第1下支軸53は、第1上支軸52に対して同軸上に配置され、第1縦フィン本体51の下端から下方に向けて突出されている。
第1上支軸52は、ハウジング31の頂部31aに回動可能に支持されている。また、第1下支軸53は、ハウジング31の底部31bに回動可能に支持されている。よって、複数の窓側縦フィン48は、車幅方向に間隔をあけて配置され、かつ、車幅方向(左右方向)に向けて回動可能に支持されている。すなわち、複数の窓側縦フィン48は、窓側に向いた方向と車幅方向内側に向いた方向との間の回動範囲において回動可能に支持されている。
以下、複数の窓側縦フィン48を窓側に向いた方向を「窓側方向」ということもある。また、複数の窓側縦フィン48を車幅方向内側に向いた方向を「内側方向」ということもある。
第1上突起54は、第1縦フィン本体51の上段部51aから上方に向けて突出されている。上段部51aは、第1縦フィン本体51の上端に形成されている。第1上突起54は、窓側上リンク45に回動可能に連結されている。すなわち、窓側上リンク45は、複数の窓側縦フィン48が車幅方向に連動して回動可能にそれぞれの第1上突起54に連結されている。
また、複数の窓側縦フィン48のうち1つの窓側縦フィン48(実施形態では、車幅方向中央の窓側縦フィン48)に第1操作ノブ46が取り付けられている。以下、車幅方向中央の窓側縦フィン48を「中央窓側縦フィン48A」ということもある。
中央窓側縦フィン48Aは、第1操作ノブ46を車幅方向に矢印Aの如く操作することにより中央窓側縦フィン48Aが車幅方向(すなわち、左右方向)に回動する。中央窓側縦フィン48Aが回動することにより、その他の窓側縦フィン48が窓側上リンク45により中央窓側縦フィン48Aに連動して車幅方向(左右方向)に回動する。すなわち、複数の窓側縦フィン48は、第1操作ノブ46を操作することにより車幅方向(左右方向)に連動して回動する。
実施形態では、第1操作ノブ46を1つの中央窓側縦フィン48Aに取り付ける例について説明したが、第1操作ノブ46を複数の窓側縦フィン48に取り付けてもよい。
図5は、吹出装置30の要部を示す分解斜視図である。
図3から図5に示すように、第1下突起55は、第1縦フィン本体51の下段部51bから下方に向けて突出されている。下段部51bは、第1縦フィン本体51の下端に形成されている。第1上突起54は、窓側下リンク47のガイド溝58(図5も参照)に差し込まれた状態で配置されている。
窓側下リンク47は、複数のガイド溝58を有する。複数のガイド溝58には、複数の窓側縦フィン48の第1下突起55がそれぞれ挿入された状態で配置されている。ガイド溝58は、第1ガイド端部(窓側ガイド端部)58aと第2ガイド端部(内側ガイド端部)58bとの間の範囲において第1下突起55を案内可能に図3に示すように形成されている。なお、ガイド溝58は、図3に示す形状に限らない。例えば、第1下突起55を案内可能な扇形などの他の形状にガイド溝58を形成してもよい。
ガイド溝58に配置された第1下突起55をガイド溝58の第1ガイド端部58aと第2ガイド端部58bとの間の範囲において移動することにより、窓側縦フィン48を窓側方向および内側方向の間の回動範囲において車幅方向に回動させることができる。すなわち、ガイド溝58は、窓側縦フィン48の回動範囲において、窓側縦フィン48の回動に追従して第1下突起55を第1ガイド端部58aと第2ガイド端部58bとの間の範囲において案内する溝である。
さらに、ガイド溝58は、窓側縦フィン48の回動範囲を規制可能とするように、第1下突起55の移動を規制するように形成されている。すなわち、第1下突起55をガイド溝58の第1ガイド端部58a、第2ガイド端部58bに当接することにより、第1下突起55の移動を規制することができる。このように、第1下突起55の移動を第1ガイド端部58a、第2ガイド端部58bで規制することにより、窓側縦フィン48の回動範囲を規制することができる。
<内側ルーバ体>
図2、図3に示すように、内側ルーバ体38は、ハウジング31の通風路36において車幅方向の内側に配置されている。以下、車幅方向の内側を「内側」ということもある。
内側ルーバ体38は、内側縦フィン群43と、内側上リンク61と、第2操作ノブ62と、内側下リンク63と、を備えている。内側縦フィン群43は、複数の内側縦フィン65を備えている。複数の内側縦フィン65は、車幅方向に間隔をあけて配置されている。
図6は、図3の吹出装置30をVI-VI線で破断した断面図である。
図2、図5、図6に示すように、内側縦フィン65は、例えば、第2縦フィン本体71と、第2上支軸72と、第2下支軸73と、第2上突起74と、第2下突起75と、を有する。
第2縦フィン本体71は、第1縦フィン本体51と同様に概ね四角形の板状に形成されている。第2上支軸72は、第2縦フィン本体71の上端から上方に向けて突出されている。第2下支軸73は、第2上支軸72に対して同軸上に配置され、第2縦フィン本体71の下端から下方に向けて突出されている。
第2上支軸72は、ハウジング31の頂部31aに回動可能に支持されている。また、第2下支軸73は、ハウジング31の底部31bに回動可能に支持されている。よって、複数の内側縦フィン65は、車幅方向に間隔をあけて配置され、かつ、車幅方向(左右方向)に向けて回動可能に支持されている。すなわち、複数の内側縦フィン65は、窓側方向と内側方向との間の回動範囲において回動可能に支持されている。
第2上突起74は、第2縦フィン本体71の上段部71aから上方に向けて突出されている。上段部71aは、第2縦フィン本体71の上端に形成されている。第2上突起74は、内側上リンク61に回動可能に連結されている。すなわち、内側上リンク61は、複数の内側縦フィン65が車幅方向に連動して回動可能にそれぞれの第2上突起74に連結されている。
第2下突起75は、第2縦フィン本体71の下段部71bから下方に向けて突出されている。下段部71bは、第2縦フィン本体71の下端に形成されている。第2下突起75は、内側下リンク63に回動可能に連結されている。すなわち、内側下リンク63は、複数の内側縦フィン65が車幅方向に連動して回動可能にそれぞれの第2下突起75に連結されている。内側下リンク63は、窓側下リンク47に連結部材 78を介して連結されている。
また、複数の内側縦フィン65のうち1つの内側縦フィン65(実施形態では、車幅方向中央の内側縦フィン65)に第2操作ノブ62が取り付けられている。第2操作ノブ62は、先端部62aが横フィン85(後述する)に係止されている。以下、車幅方向中央の内側縦フィン65を「中央内側縦フィン65A」ということもある。
中央内側縦フィン65Aは、第2操作ノブ62を車幅方向に矢印Bの如く操作することにより車幅方向(すなわち、左右方向)に回動する。中央内側縦フィン65Aが回動することにより、その他の内側縦フィン65が内側上リンク61および内側下リンク63により中央内側縦フィン65Aに連動して車幅方向(左右方向)に回動する。すなわち、複数の内側縦フィン65は、第2操作ノブ62を操作することにより車幅方向(左右方向)に連動して回動する。
ここで、複数の内側縦フィン65が車幅方向に連動して回動することにより内側下リンク63が車幅方向に移動する。また、内側下リンク63は、窓側下リンク47に連結部材78を介して連結されている。よって、内側下リンク63が車幅方向に移動することにより、内側下リンク63に連動して窓側下リンク47が車幅方向に移動する。窓側下リンク47を車幅方向に移動させる理由については図7から図10で詳しく説明する。
なお、実施形態では、第2操作ノブ62を1つの内側縦フィン65に取り付ける例について説明したが、第2操作ノブ62を複数の内側縦フィン65に取り付けてもよい。
<横ルーバ体>
図2、図3に示すように、横ルーバ体33は、ハウジング31の通風路36において窓側ルーバ体37および内側ルーバ体38に対向して吹出口35の反対側(すなわち、ダクト22側)に配置されている。
横ルーバ体33は、横フィン群82と、横リンク(ピン部材)83と、を備えている。横フィン群82は、複数の横フィン85を備えている。複数の横フィン85は、上下方向に間隔をあけて配置されている。横フィン群82は、複数の横フィン85が上下方向に連動して回動することにより吹出口35から車室12に吹き出される空調空気の上下方向への向きを一斉に調整(制御)することができる。
横フィン85は、例えば、横フィン本体91と、左支軸92と、右支軸93と、横突起94と、を有する。横フィン本体91は、概ね四角形の板状に形成されている。左支軸92は、横フィン本体91の左端から車幅方向内側に向けて突出されている。右支軸93は、左支軸92に対して同軸上に配置され、横フィン本体91の右端から車幅方向外側(すなわち、窓側)に向けて突出されている。
左支軸92は、ハウジング31のうち車幅方向内側の内側壁(左側壁)31cに回動可能に支持されている。また、右支軸93は、ハウジング31のうち車幅方向外側の外側壁(右側壁)31dに回動可能に支持されている。よって、複数の横フィン85は、上下方向に間隔をあけて配置され、かつ、上下方向に向けて回動可能に支持されている。すなわち、複数の横フィン85は、上側方向と下側方向との間の回動範囲において回動可能に支持されている。
この状態において、横フィン群82(すなわち、複数の横フィン85)は、ハウジング31の内側壁31cおよび車幅方向外側の外側壁31dに掛け渡されている。さらに、横フィン群82(複数の横フィン85)は、窓側ルーバ体37および内側ルーバ体38に対向して配置されている。
よって、横フィン群82を窓側ルーバ体37の横フィン群と内側ルーバ体38の横フィン群とに兼用できる。これにより、吹出装置30を簡素化してコストを抑えることができ、かつ、車室空間を乗員100(図10参照)に対して快適に確保できる。
横突起94は、横フィン本体91の横段部91aから車幅方向外側に向けて突出されている。横段部91aは、横フィン本体91の右端に形成されている。横突起94は、横リンク83に回動可能に連結されている。すなわち、横リンク83は、複数の横フィン85が上下方向に連動して回動可能にそれぞれの横突起94に連結されている。
図5、図6に示すように、複数の横フィン85のうち1つの横フィン85(実施形態では、上下方向中央寄りの横フィン85)に第2操作ノブ62の先端部62aが係止されている。以下、上下方向中央寄りの横フィン85を「中央横フィン85A」ということもある。
第2操作ノブ62の先端部62aには、例えば、先端が開口された嵌合凹部62bが形成されている。嵌合凹部62bは、中央横フィン85Aの横フィン本体91において後端部91bに嵌合されることにより係止されている。ここで、中央横フィン85Aは、横突起94を介して横リンク83に連結されている。よって、第2操作ノブ62は、先端部62a(すなわち、嵌合凹部62b)が中央横フィン85Aを介して横リンク83に連結(接続)されている。
これにより、中央横フィン85Aは、第2操作ノブ62を上下方向に矢印Cの如く操作することにより上下方向に回動する。中央横フィン85Aが回動することにより、その他の横フィン85が横リンク83により中央横フィン85Aに連動して上下方向に回動する。すなわち、複数の横フィン85は、第2操作ノブ62を矢印C方向に操作することにより上下方向に連動して回動する。
これにより、複数の内側縦フィン65を操作する第2操作ノブ62を複数の横フィン85の操作ノブとして兼用できる。したがって、吹出装置を簡素化してコストを抑えることができる。
<吹出装置の操作例>
つぎに、吹出装置30を操作して空調空気を吹出口35から車室12に吹き出す操作例を図7から図10に基づいて説明する。
まず、複数の内側縦フィン65を車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側方向と内側方向との第1回動範囲(回動範囲)で回動させる操作例を図7(a)から図7(c)、図10に基づいて説明する。
図7(a)は、複数の内側縦フィン65を車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置した例を説明する概略平面図である。図7(b)は、複数の内側縦フィン65を車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。図7(c)は、複数の内側縦フィン65を車体後方に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。図10は、複数の窓側縦フィン48により空調空気を窓側に吹き出す状態を説明する概略正面図である。
図7(a)、図10に示すように、複数の内側縦フィン65を車体後方に向けて配置する。よって、内側下リンク63が内側ルーバ体38の車幅方向中央に位置し、窓側下リンク47が窓側ルーバ体37の車幅方向中央に位置する。
ここで、窓ガラス17を通して太陽光が窓側の空間102に差し込んでいない場合、さらに、窓ガラス17の温度が太陽光の熱により高くなっていない場合には、複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置する。
複数の内側縦フィン65および複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置することにより、空調空気は、複数の内側縦フィン65および複数の窓側縦フィン48で案内されて車体後方の乗員100に向けて矢印Dの如く吹き出される。よって、乗員100を空調空気で好適に冷やすことができる。
この状態において、窓側縦フィン48の第1下突起55は、ガイド溝58の第1ガイド端部58aに対して車幅方向に間隔を少しだけあけて配置される。よって、第1下突起55をガイド溝58に沿って第1ガイド端部58aまで移動させることが可能である。
図7(b)、図10に示すように、太陽光が窓側の空間102に差し込まない場合、さらに、窓ガラス17の温度が高くない場合には、第1下突起55をガイド溝58に沿って第1ガイド端部58aまで移動させることが可能である。第1下突起55を第1ガイド端部58aまで移動させることにより、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて配置することができる。この場合、第1下突起55は、ガイド溝58に沿って第1ガイド端部58aまで円滑(スムーズ)に移動できる。よって、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて円滑(スムーズ)に少しだけ回動することができる。
複数の窓側縦フィン48を内側に向けて配置することにより、空調空気を車体後方の乗員100に向けて矢印Eの如く一層良好に吹き出すことができる。
ここで、例えば、複数の窓側縦フィン48を大きく内側に向けて配置した場合、複数の窓側縦フィン48で案内された空調空気と複数の内側縦フィン65で案内された空調空気との干渉による調整が煩雑になることが考えられる。
そこで、窓側縦フィン48の第1下突起55をガイド溝58の第1ガイド端部58aに対して車幅方向に間隔を少しだけあけて配置するようにした。よって、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて回動させる範囲を小さく抑えることができる。これにより、複数の窓側縦フィン48で案内された空調空気と複数の内側縦フィン65で案内された空調空気との干渉による調整の煩雑性を回避できる。
図7(c)、図10に示すように、太陽光が窓側の空間102に差し込む場合、さらに、窓ガラス17の温度が高い場合には、第1下突起55をガイド溝58に沿って移動させて、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて配置することが可能である。この場合、第1下突起55は、ガイド溝58に沿って円滑に移動できる。よって、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて円滑に回動することができる。
複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて配置することにより、空調空気を窓側に向けて矢印Fの如く充分に吹き出すことができる。よって、空調空気を複数の内側縦フィン65で乗員100側に矢印Dの如く吹き出すとともに、空調空気を複数の窓側縦フィン48で窓側に向けて充分に分配(配風)できる。これにより、窓側の温度を乗員100側の温度と同様に好適に下げて車室空間を乗員100に対して快適に確保できる。
つぎに、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側方向と内側方向との第2回動範囲(回動範囲)で回動させる操作例を図8(a)から図8(c)、図10に基づいて説明する。
図8(a)は、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置した例を説明する概略平面図である。図8(b)は、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。図8(c)は、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて回動する例を説明する概略平面図である。
図8(a)、図10に示すように、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置する。よって、複数の内側縦フィン65で案内された空調空気が内側に向けて矢印Gの如く吹き出される。また、複数の内側縦フィン65を内側に向けて配置することにより、内側下リンク63が窓側に向けて移動する。内側下リンク63が窓側に向けて移動することにより、内側下リンク63とともに窓側下リンク47が窓側に向けて移動する。
ここで、太陽光が窓側の空間102に差し込まない場合、さらに、窓ガラス17の温度が高くない場合には、複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置する。複数の窓側縦フィン48を車体後方に向けて配置することにより、複数の窓側縦フィン48で案内された空調空気が車体後方の乗員100に向けて矢印Hの如く吹き出される。よって、乗員100を空調空気で好適に冷やすことができる。
図8(b)、図10に示すように、太陽光が窓側の空間102に差し込まない場合、さらに、窓ガラス17の温度が高くない場合には、第1下突起55をガイド溝58に沿って第1ガイド端部58aまで移動させることが可能である。第1下突起55を第1ガイド端部58aまで移動させることにより、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて配置することが可能である。この場合、第1下突起55は、ガイド溝58に沿って第1ガイド端部58aまで円滑に移動できる。よって、複数の窓側縦フィン48を内側に向けて円滑に回動することができる。
複数の窓側縦フィン48を内側に向けて配置することにより、空調空気を車体後方の乗員100に向けて矢印Iの如く一層良好に吹き出すことができる。
図8(c)、図10に示すように、太陽光が窓側の空間102に差し込む場合、さらに、窓ガラス17の温度が高い場合には、第1下突起55をガイド溝58に沿って移動させて、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて配置することが可能である。この場合、第1下突起55は、ガイド溝58に沿って円滑に移動できる。よって、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて円滑に回動することができる。
複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて配置することにより、空調空気を窓側に向けて矢印Jの如く充分に吹き出すことができる。よって、複数の内側縦フィン65で案内された空調空気を内側に向けて矢印Gの如く吹き出すとともに、複数の窓側縦フィン48で案内された空調空気を窓側に向けて矢印Jの如く充分に分配できる。
これにより、窓側の温度を乗員100側の温度と同様に好適に下げて車室空間を乗員100に対して快適に確保できる。
ついで、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側方向と内側方向との第3回動範囲(回動範囲)で回動させる操作例を図9(a)、図9(b)、図10に基づいて説明する。
図9(a)は、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて小さく回動する例を説明する概略平面図である。図9(b)は、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて大きく回動する例を説明する概略平面図である。
図9(a)、図10に示すように、太陽光が窓側の空間102に差し込む場合、さらに、窓ガラス17の温度が高い場合には、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置する。空調空気は、複数の内側縦フィン65で案内されて窓側に向けて矢印Kの如く吹き出される。また、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置することにより、内側下リンク63が内側に向けて移動する。内側下リンク63が内側に向けて移動することにより、内側下リンク63とともに窓側下リンク47が内側に向けて移動する。
窓側下リンク47が内側に向けて移動することにより複数のガイド溝58が内側に移動する。複数のガイド溝58の第1ガイド端部58aが第1下突起55に当接して第1下突起55を内側に移動させる。よって、複数の窓側縦フィン48が窓側に向けて小さく回動する。これにより、複数の内側縦フィン65で案内された空調空気を窓側に向けて矢印Kの如く吹き出すとともに、複数の窓側縦フィン48で案内された空調空気を窓側に向けて矢印Lの如く吹き出すことができる。したがって、窓側の温度を好適に下げて車室空間を乗員100に対して快適に確保できる。
図9(b)、図10に示すように、複数の内側縦フィン65を窓側に向けて配置した状態において、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて大きく回動することが可能である。複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて大きく回動する際に、第1下突起55をガイド溝58に沿って円滑に移動できる。よって、複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて円滑に大きく回動することができる。
複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて大きく回動することにより、空調空気を窓側に向けて矢印Mの如く充分に吹き出すことができる。これにより、窓側の温度を好適に下げて車室空間を乗員100に対して一層快適に確保できる。
以上説明したように、実施形態の吹出装置30によれば、図3、図10に示すように、窓側ルーバ体37を窓側に備え、内側ルーバ体38を内側に備えた。また、窓側ルーバ体37に窓側縦フィン群42として複数の窓側縦フィン48を備え、複数の窓側縦フィン48を車幅方向に回動可能とした。さらに、内側ルーバ体38に内側縦フィン群43として複数の内側縦フィン65を備え、複数の内側縦フィン65を車幅方向に回動可能とした。
よって、複数の内側縦フィン65により空調空気(空調風)を吹出口35から乗員100側に吹き出すことができる。同時に、複数の窓側縦フィン48により空調空気を吹出口35から窓側にも充分に吹き出すことができる。これにより、空調空気を乗員100側に吹き出すとともに、窓側に向けて充分に分配できる。したがって、窓側の温度を乗員100側の温度と同様に好適に下げて車室空間を乗員100に対して快適に確保でき、居住性の向上を図ることができる。
また、窓側ルーバ体37にガイド溝58を備え、ガイド溝58で第1下突起55を案内することにより複数の窓側縦フィン48を窓側に向けて回動可能とした。よって、例えば、複数の窓側縦フィン48を円滑に窓側に向けて回動することができる。これにより、車室において窓側の温度を迅速に下げて車室空間を乗員100に対して快適に確保できる。
さらに、ガイド溝58の第1ガイド端部58aで第1下突起55を規制することにより複数の窓側縦フィン48の回動範囲を規制可能とした。よって、例えば、複数の窓側縦フィン48の窓側への回動範囲を大きく確保し、内側への回動範囲を窓側の回動範囲に比べて小さく抑えることができる。複数の窓側縦フィン48の窓側への回動範囲を大きく確保することにより、複数の窓側縦フィン48により窓側に充分な空調空気を吹き出すことができる。
一方、複数の窓側縦フィン48の内側への回動範囲を小さく抑えることにより、複数の窓側縦フィン48により内側に吹き出す空調空気を少なく抑えることができる。これにより、複数の窓側縦フィン48により内側に吹き出された空調空気と、複数の内側縦フィン65により内側に吹き出された空調空気との干渉による調整の煩雑性を回避できる。
加えて、中央窓側縦フィン48Aに第1操作ノブ46を取り付け、第1操作ノブ46により複数の窓側縦フィン48を回動させるようにした。また、中央内側縦フィン65Aに第2操作ノブ62を取り付け、第2操作ノブ62により複数の内側縦フィン65を回動させるようにした。よって、複数の窓側縦フィン48と複数の内側縦フィン65とをそれぞれの操作ノブ46,62により個別に回動させることができる。
これにより、例えば、複数の窓側縦フィン48で窓側に空調空気を吹き出すとともに、複数の内側縦フィン65で乗員100側に空調空気を吹き出すことができる。したがって、空調空気により窓側を冷やすとともに乗員100を冷やすことができ、車室空間を乗員100に対して快適に確保できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 車両
12 車室
13 インストルメントパネル
30 吹出装置(車両用空調吹出装置)
31 ハウジング
31c 内側壁
31d 外側壁
35 吹出口
37 窓側ルーバ体
38 内側ルーバ体
41 縦フィン群
42 窓側縦フィン群
43 内側縦フィン群
46 第1操作ノブ
48 窓側縦フィン
55 第1下突起(挿入部)
58 ガイド溝
62 第2操作ノブ
65 内側縦フィン
82 横フィン群
83 横リンク(ピン部材)
85 横フィン

Claims (5)

  1. 車両のインストルメントパネルに設けられた枠状のハウジングの内部に配置され、車幅方向に連動して回動することにより吹出口から車室に吹き出される空調空気の車幅方向への向きを調整する縦フィン群と、前記ハウジングの内部に配置され、上下方向に連動して回動することにより前記吹出口から前記車室に吹き出される空調空気の上下方向への向きを調整する横フィン群と、を備える車両用空調吹出装置において、
    前記縦フィン群は、
    車幅方向に回動可能な複数の窓側縦フィンを備える窓側縦フィン群と、
    車幅方向に回動可能な複数の内側縦フィンを備える内側縦フィン群と、を備え、
    前記車両用空調吹出装置は、
    前記窓側縦フィン群を備え、前記ハウジングの内部において窓側に配置された窓側ルーバ体と、
    前記内側縦フィン群を備え、前記ハウジングの内部において車幅方向の内側に配置された内側ルーバ体と、を備えている、
    ことを特徴とする車両用空調吹出装置。
  2. 前記複数の窓側縦フィンは、挿入部を有し、
    前記窓側ルーバ体は、前記挿入部を配置するガイド溝を備え、
    前記ガイド溝は、
    前記挿入部を案内することにより前記複数の窓側縦フィンを窓側に向けて回動可能とし、かつ、前記挿入部を規制することにより前記複数の窓側縦フィンの回動範囲を規制可能とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調吹出装置。
  3. 前記横フィン群は、
    前記ハウジングの内部において前記窓側ルーバ体および前記内側ルーバ体に対向して配置され、かつ、前記ハウジングのうち車幅方向内側の内側壁および車幅方向外側の外側壁に掛け渡されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用空調吹出装置。
  4. 前記窓側ルーバ体は、
    前記複数の窓側縦フィンのうち少なくとも1つに取り付けられ、前記複数の窓側縦フィンを回動させる第1操作ノブを備え、
    前記内側ルーバ体は、
    前記複数の内側縦フィンのうち少なくとも1つに取り付けられ、前記複数の窓側縦フィンを回動させる第2操作ノブを備えている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調吹出装置。
  5. 前記横フィン群は、
    上下方向に連動して回動可能にピン部材で連結された複数の横フィンを備え、
    前記ピン部材は、
    前記第2操作ノブに連結されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調吹出装置。
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